上条フィアンマ上里「「「メニークルシミマース!」」」ガチャーン! (53)


・何でも許せる人向け。

・別にリンク性とか特にないけど、前作の

美琴「クリスマスなんざクソ喰らえじゃァァァァッッ」黒子「…(察し)」

を読んでると楽しめるような気がするよ。


                 クリスマス
・「(もうクリスマスじゃ)ないよ! 剣 (じゃ)ないよぉ!!」とか言いやがった奴には毒武器あるよぉ




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フィアンマ「…なんだこの音頭」

上里「ぼくが聞きたいよ」


上条「てやんでぃバーロー畜生めぇ!」グビグビグビグビ

上条「どうせオイラは独り身よぅ!」エグッエグッ

上里「…で?何故幻想殺しは江戸弁で麦茶飲んでるんだ」クピ

            オンナノコ
フィアンマ「簡潔に言うと禁書目録とクリスマスを過ごせなくなって『クリスマスなんてクルシミマスイベントじゃないか!!』とやさぐれてる」クピクピ

上条「ひんっ、ひんっ」

上里「はあ」






フィアンマ「なのに同じ年頃のよくつるんでる可愛い女子にクリスマスデートに誘われたのに断ったそうだ」

上里「解せないな…」





上条「だってさ!聞けよ!!俺この日のために2ヶ月前から食費とか交遊費切り詰めてさ!ケーキとかお高いチキン様とか用意しようとしたのにさ!」

上条「インデックスの野郎!ぬぅあにが『ゴメンねとうま、私も一応所属はイギリス清教でシスターさんだからイギリスの聖歌隊イベントに参加して職務を全うしなきゃいけないんだよ』だよ!!」

上条「迎えに来たステイルもさぁ!スゲー悪い顔にニヤケをプラスしてさ!」

上条「『悪いね。インデックスは僕とイギリスで過ごす事になる』とかさぁ!!!」






上里「寝取られたな」クピ

フィアンマ「浮気か」グビ

上条「盗られてねぇよ!!超一時的に貸したんだよ!盗られてたら取り返すしな!!」





上里(裏声)「『あっ、ダメなんだよステイル!こんな事、主がお許しにならないんだよ!』」

フィアンマ(イケ声)「『構うものか!僕の方が君を幸せにできる!毎日御馳走を君の望む量を用意できる!!』」

上条「オイなんだその小芝居ブッ殺すぞ」

上里(裏声)「『あっ、ダメなんだよ!そんなとこ!あんっ』」

フィアンマ(イケ声)「『そぉ~れパンパンパンパァン!!』」

上里(裏声)「『あーれーとうまのより凄いんだよぉ!』」

上里フィアンマ「「アンアンパンパンアンアンパンパンパンパン↑パンパンパァン↑!!!」」

上条「オイ息合い過ぎだろいつ練習したんだ!」






上条「連絡…してみるか…?ああでも国際電話とか金が」ブツブツ



上里「部屋の隅に…やれやれ、そんなにイヤならいつもみたいに死ぬ気で止めれば良かったんだ」クピ

上里「…ところできみは何者なんだ」クピ

フィアンマ「奇遇だな俺様もお前に同じ事を聞いてやろうと思ってた所だ」

上里「何だろうな…何故か何かシンパシーのようなモノを感じる」

フィアンマ「奇遇だな、俺様もだ」




上里フィアンマ「「うーん…」」




上里「…ぼく達に接点とか共通点なんて無いよな?」ハテ

フィアンマ「強いて言うなら両者とも幻想殺しの知り合いといったところか」

上条「不幸だ…」


上里「…」

フィアンマ「…」




上里「えー…ぼくは上里翔流だ。どこにでもいる平凡な高校生。」

上里「”理想送り”という『お前みたいなヤツはどっかいっちゃえ!』が本当にできる特殊な右手を持ってる」

フィアンマ「ほう、便利だな。…いやどこが平凡だ」

上里「きみは」

フィアンマ「……、俺様はフィアンマ。右方のフィアンマ。聖職者だ」

フィアンマ「今は右腕を盗られ隻腕になって弱体化したが、どんなヤツでも使えば必ず倒す、”聖なる右”という力を有している」

上里「チートだな」

フィアンマ「フン、ベクトルは違えどここにいる人間は皆そうだろ」

上里「共通点が見つかったな。”変な力持った右手”を持つ男」

フィアンマ「…サークル”神の右手”でも発足させるか」

上里「何するサークルなんだか」クピ

フィアンマ「えー…右手でなんかこう、やらしい事でも」

上里「いきなり何言うんだよミスター性殖者」





上里「ところできみは何故この会に?」

フィアンマ「…」



ほわんほわんほわん~



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シルビア『ちょっといい?』

フィアンマ『なんだ?俺様はアジトをクリスマス仕様に飾り付けするのに忙しい。手短にしろ』

シルビア『あー、あのさ、私ちょっとボンヌドダームの仕事でクリスマス居ないんだよね』ユビクルクル

フィアンマ『…』

シルビア『オッレルスもちょっと連れてく。今回はそれなりに荒事になりそうで』

フィアンマ『ほう』

シルビア『だから悪いんだけど留守番をお願、』

オッレルス『おーいシルビア!!クリスマスに某有名ホテルのディナー予約取れたよ!奇跡だ!』キャッキャッ

オッレルス『あと観に行く演劇なんだけど、っファもご!?』

シルビア『よーしちょっと黙ろうか!』

フィアンマ『…はぁ。別に隠さなくていい。見るに耐えん小芝居をするな』

フィアンマ『俺様に気を使うな。さっさと2人で日本式クリスマスエンジョイしてこい』シッシッ

シルビア『そ、そう?じゃ、そういう事だからゴメンねー』ソソクサ


フィアンマ『…』



フィアンマ『…電飾を壁に貼り付けてクリスマスツリー型に…』セッセッ




フィアンマ『まぁまだブリュンヒルドが』チラッ

ブリュンヒルド(サンタ)『すまん、私もちょっと』

フィアンマ『…ああ、例の子に』

ブリュンヒルド(サンタ)『ああ、少し襲、…サンタしてくる』

フィアンマ『そうか…気をつけて行け』

ブリュンヒルド(サンタ)『ありがとう』ザッサッザッ…

フィアンマ『…』

フィアンマ『出会いの経緯もそうだが、アイツのショタコンはそろそろ止めないと不味いんじゃないのか…?』

フィアンマ『ん?』



フィアンマ『…え?コレ俺様1人?』






フィアンマ『ヤダーァァァァァ!!!!』

フィアンマ『くっ、こうなったら誰か友達…!』

フィアンマ『…ダメだ俺様友達居なかった!!!』

フィアンマ『”神の右席”…ダメだな下手にノコノコ現れたら殺されそうだ…特にアックア』

フィアンマ『…いやヴェントもか。ロシアの時に結構ヤッちゃったしなー…』

フィアンマ『ハッ!!テッラ!!そうだヤツが居たじゃないか!!』


フィアンマ『…』

フィアンマ『…』

フィアンマ『しまったな…そういえばアイツ死んでたな…』

フィアンマ『3期開幕3話で消えたもんな…クソッタレアックアめ…』



フィアンマ『知り合い…!知り合い知り合い!誰か居ないのか!?』


フィアンマ『∑(・ω・)』ハッ




上条『YES☆』テュピーン☆




フィアンマ『ヤツが居たじゃないか!!!!』




・・・・・。






~学園都市~


フィアンマ『久しぶりだな幻想殺し』

上条『丁度よかった…』ガシ

フィアンマ『え?』

上条『さぁ今から酒宴だメニークルシミマス会だ』

フィアンマ『なんだその不毛そうな会は』

上条『ぼっちの上条さんを救えよ…!青ピはバイトで土御門は『オレは義妹と蜜月』なんだよ!!なぁ!お前!!世界を救おうとしてたじゃねえかよ!』

上条『今!お前の目の前にいる可哀想なヤツ1人救えないのに世界救おうとしてたのか!?違うだろ!』

上条『あの日、お前に世界を見てみろって言ったろ!コレが世界のリアルだ!!』

上条『さぁとりあえず救って見せろよ!!可哀想な上条さんの孤独をよぉ!あと家計をよぉ!!』

フィアンマ『…まぁ元々そのつもりだったのだから参加するのは吝かではないが』

上条『奢れよ!!この前の僧正インパクトで大して役に立たなかった事の詫びで!!鍋の具材とか飲み物とかを買う事で上条さんの世界を救えよ!!!』

フィアンマ『ええい!ちっせぇんだよ!!必死か!!救う気失せるわ!!』







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────────
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ほんわほんわほんわ~


フィアンマ「…」


フィアンマ「…言えんな。それだけは。」クピ

上里「…なんか随分重い理由がありそうな答え方だね」

フィアンマ「ああ…口にも出したくないな」



フィアンマ「お前は?」

上里「ぼくは…あー、」

上里「こんな事を言うといつも敵を作るけど…」

フィアンマ「フン」

上里「ぼくは…控え目に言っても死ぬほどモテる。可愛い女の子達からとんでもなくモテる。ほぼ常に隣に誰かしらいる」

フィアンマ「…」

フィアンマ「そんな言動するヤツがモテるとは思えんが」

上里「事実なんだから仕方ないだろ」

フィアンマ「フン。で?」クピ

上里「彼女達から誰か1人と過ごす事を要求される」

フィアンマ「すればいいだろう。なんならそこでもう1人に絞ってしまえばもうその他に言い寄られる事もあるまい」

上里「そうもいかないんだ」

フィアンマ「何が」

上里「簡単に言えば、ある子はぼくとぼくの周りの子達の相互補助な関係性によって守られてる。だからぼくらとの人間関係が壊れてしまうと世界中から命や尊厳が奪われかねない、とか」

フィアンマ「ふむ」

上里「あとは…そうだな、例えば物凄く人気なアイドルが彼氏や彼女作ったらそのアイドルはどうなると思う?」

フィアンマ「…」

上里「あと正直全員魅力的な子しか居なくて決めかねる」

フィアンマ「なるほどクソ野郎か」

上里「まあともかく」

上里「争点としてはぼくが誰か特定の子と過ごすわけにはいかないのに皆から血眼で狙われてる」

上里「だからまぁ、学園都市に逃げてきた所でたまたまコイツと会って」

フィアンマ「今に至る、と」

上里「そうだな」



上里「…ああ、こんな事言っても基本怒られるばかりだが…モテ過ぎてハーレム状態というのは皆が想像するほど良くはない…」

フィアンマ「まあ好きでもないやつに好かれてもな」

上里「きみにわかるか?女子が一定数以上集まった時のあのよくわからない連帯感とか『絶対そう思ってないけどとりあえず合わせておく』ムーブとか」

上里「あとあの、アレが嫌なんだけど女子特有の『数分前に言ってた事や考え方が突如180°変わる』とか」

上里「『「何でもいい」は何でも良くなくて、「私の好みの範疇でかつ今の私の気分と主義とルールに合致するお前がベストチョイスだと思うモノを言え」』なのとか」

上里「『会話というのは私の話をしっかり聞き、真摯に受け止め適当な相槌を決して打たず目を見て聞くだけにしろお前の意見は特に要らん。ただひたすら聞け。でもたまにホントに聞きたいこともあるからその時だけは意見を言え』とか」

上里「ホントは1ミクロンも思ってないのに『え~カワイイよ~凄いカワイイ~え~もう超カワイイ~何それ~めちゃカワイくな~い?』っていう『副声音:お前はその変なのをカワイイと思って着てなブゥウウス!』的なアレとか」

上里「女の子の下ネタは大概彼氏か元カレとの生々しい情事な所とか」

上里「男はさ…ほら、なんていうか下ネタも幼稚で楽でいいじゃないか…チンポまんことか言ってるだけで付き合ってる人の性癖とか間接的にバラしたりしないだろ…」

フィアンマ「ああ…まぁ、わかる。お前もお前なりに苦労してる事はわかった」

上里「きみは…わかってくれるのか…?」

フィアンマ「まぁ俺様も一応管理職だったしそれなりに歳くってるからな」

上里「理解者…!」ガシッ

フィアンマ「やめろ零れるだろ」

上里「そうか…ぼくに必要だったのはぼくを受け止め理解してくれて諭してくれる目標となるようなカッコイイ大人の男だったのか…!」

フィアンマ「ふ、ふん///」テレ




上里「ところで上条当麻」

上条「…なんでせうか」グスン

上里「きみはいつまでいじけてる気なんだ」

上条「はァん?!はァん!?お前にウチの経済事情とか長期間の努力が無駄になった上条さんの気持ちがわかんのかあぁん!?」

上里「もう過ぎた事だろ。切り替えていけよ」

上条「…」ブス-ッ

上里「ほら、空だろう?ついでやるから」トポポポ

上条「さんきゅ…」

上里「まぁなんだ…好きな女の子がもう二度と帰ってこなかったとしてもきみの胸にある思い出は永遠n」

上条「帰ってくるっつってんだろ!?じゃなきゃ奪い返しに行くわ!」

上里「しかし…きみと彼女の今までの関係はある程度知っていたがクリスマスに元彼とデートというのは」

上条「ステイルは元彼じゃねーしデートじゃねぇよ!」

上里「えっと…元サヤ?」

上条「鞘は俺だから!不良神父くんは…あの…とりあえず抜き身の刀を祀る感じで置いとく台的なアレだから!!」

上里「しかし…常に”最悪の事態”をシミュレーション想定しておくのは」

上条「そりゃいざと言う時に動きやすくなるからそういうのもアリだとは思うけどさ、」

上里「いや、そうではなく」

上条「え?」




上里「もし最悪の事態になっても」

上里「『ああ…わかってた…こうなるって、わかってた…』って諦めがつくだろう…?」ニコッ

上条「俺さぁ!お前のそういうハイパーネガティヴさんなとこ超嫌い!」





上里「よせよ//」テレ

上条「1ミリも褒めてねーよ!!」



フィアンマ「さて、俺様はそろそろ本格的に呑むか」ゴドン

上里「へぇ、随分度数が高いヤツだな」

上条「へぇ、随分値段が高いヤツだな」

フィアンマ「…この国では20歳以下の飲酒は法律で禁止されてたはずだが」

上条「かてーこと言うなよ」←飲酒歴有り

上里「”カリギュラ効果”って知ってるかい?人間は禁止されればされるほど好奇心が強くなる生き物だ」ジュルリ

フィアンマ「不良学生どもめ」フッ



フィアンマ「自己責任だ。呑むなら勝手にしろ。俺様は知らん」

上条「不良神父ー」

上里「お主も悪よのう、とでも言っておこう」

フィアンマ「なんだその言い回しは…あと厳密には俺様神父じゃないからな」






・・・・・。




フィアンマ「一番右方のフィアンマ!!グラブルとかのソシャゲのストーリー中、ノーモーションで立ち絵を崩さず横移動してくるアレをやってやろう!」ヒック


フィアンマ「ハッ」←←←←←←←フィアンマ「そい!!」シャーッ

上里上条「「スゲー!!!」」チパチパチパチパ

上里「これならいつグラブルとコラボしても大丈夫だ」ウン

上条「全くだな!!チェンクロやサモボ、消滅都市なんかもコラボしたんだ、Cygamesさんには是非頑張って欲しいな!!」

フィアンマ「是非3期活躍するキャラをプレイアブルにして欲しいものだな。俺様とか俺様とか俺様とか」

オティヌス「私とかな」ヒョコッ

フィアンマ「!?」


上里「あ、魔神!」パン!

オティヌス「危な!?」

上里「いけないな…コレはいけない。魔神は1匹見たら30匹はいるってホントだよな。コレは『新天地』送りにしないと」ヒック

オティヌス「何G扱いしてんだ殺すぞ!」プンコプンコ!!


上里「死ねぇえええ!!!」ブンッ

上条「イマジィィイイン↓!!パァンちっ!!↑!!」ブンッ

上里「──”『新たな天地を、いっだー!!?」

上条「俺のオティちゃんに何しやがる」パキポキ

上里「でも魔神は絶殺だし…魔神は死あるのみだろう?」

上条「他の魔神は正直どうでもいいけどオティちゃんだけにゃ手は出させねぇぞ”理想送り”!!」

オティヌス「理解者ァァァァ!!!///」





フィアンマ「なんか急に出てきたな…しかし随分小さくなって」デコピンデコピン

オティヌス「やめろ!ほっとけ!!」テシテシ





フィアンマ「いや確かに俺様もオッレルスと一緒にコイツに”妖精化”の術式は撃ち込んだが文字通り本物の妖精さんにになる事は」

オティヌス「私だって不本意だ馬鹿者」

フィアンマ「しかしなんだ、何故最初からの参加ではなく今になって」

オティヌス「フン、宴の邪魔はすまいと隠れていたが何やら楽しげな芸と酒の匂いにつられて出てきちゃったんだ」

上条(何それカワイイ)

上里「くらえ!縦にした下敷きチョップ!」ヒックズガン!!

オティヌス「危な!?」

上条「てめぇいい加減にしやがれ!つーかお前いつも下敷き持ち歩いてんの!?」

上里「きみだって妄想した事があるだろう?『もしもテロリストが学校に侵入してきたら』とか」ドヤ

上里「その時にどう対処するかを考」

上条「聞いた聞いた!それ大熱波の時に聞いた!『えー!!下敷きってそんな使い方出来んの!?スゲー!!』とか思ったけども!!」




上条「じゃなくて!それ以上やる気なら上条さんちから退場させるからな!」

上里「…やるか?」つ下敷き

上条「くっ、何か武器、武器は無いのか?!」

上条「くっ、こんな時に”上条さんソード”があれば!」

オティヌス「ネギならあるが…」⊃Y⊂

上条「おお!!上条さんソード!!あるじゃねーか!」

フィアンマ「待てなんだその霊装」

上条「よっしゃー!!これさえありゃこっちのもんだぜ!!!」ダッ

フィアンマ(上条さんソード…?)




・・・。






上条「負けちゃった…」ボロボロ

オティヌス「当たり前だろ」

フィアンマ「…」

上里「ザコ共が」ペッ



上条「くっ、こんな時”上条さんハンマー”があれば…」

オティヌス「ネギならあるが…」⊃Y⊂

上条「おお!!”上条さんハンマー”!!あるじゃねーか!」

上条「よっしゃー!!これさえありゃこっちのもんだぜ!!!」ダッ

フィアンマ(さっきと同じでは…)


・・・。







上条「わーい勝ったー」

上里「くっ、まさか魔剣下敷きブレードが負けるとは…」トサッ

フィアンマ「うそぉ!!!?」




上条「万能ネギはどこまで万能なのか…一生をかけて解き明かす価値がある研究テーマですな!!な!!」グニニニニニ

フィアンマ「わかったわかった!!わかったから顔を押し付けてくるな!」

上里「隙あり!!」つ下敷き

上条「隙無し!!」つネギ



ガキィイイインン!!!



上条「万能王!!」

上里「バカな…!ぼくの魔剣下敷きブレードと渡り合えるなんて!」


フィアンマ「下敷きって結構痛いよな…懐かしいな、昔アレで友達叩いて泣かしちゃった事が」クピ







・・・。



上里「では二番上里翔流ぅ。マジックしまーす!」ヒック

上条「へーお前そういうのもできるんだ」ヒック

フィアンマ「よぅし見破るぞ!」ヒック




上里「種も仕掛けもありません!人体消失マジックぅー!」ヒック

上条「」

フィアンマ「ほう!それはそれは!」ヒック




上条「オイ待てそれひょっとして」

フィアンマ「ふふん!楽しみだな!なあ幻想殺し!」ドキドキワクワク

上条「不安!しか!!ない!!!」

上里「えーでは種も仕掛けも無い事を示すためにぃ、どなたかに御協力お願いしまーす」ヒック

上里「そこのきみ!」ビシッ

フィアンマ「おっ、俺様か…フフ楽しみだな見事暴いてやるぞお!」フラフラ

上条「オイやめとけ戦犯これたぶん事実上の島流しだから!!」




上里「じゃ、そこに立って」ヒック

フィアンマ「フフフ…!」ドキドキドキドキ

上条「おい童心に返ってんじゃないよヤバいよそれ二度と帰って来れないヤツだよそれ」

上里「それでは、ぼくのジャケットを被せ、ワン・トゥー・『新たな天地を望むか?』で彼を消してみせましょう!」

フィアンマ「胸が踊るなぁ!」パラド

上条「案の定だよ!!!」





上里「ワン!」

上条「あああああ!!」ダッ

上里「トゥー!」

フィアンマ「ははーん、さてはこの布に何か仕掛けが」

上条「燃えろ俺の何かァァァ!!!」バッ




上里「─────『新たな天地を望むか?』」キュィイイン!!!


上条「望まねぇぇぇぇぇ!!!!」
















・・・・・。


















上条「zzzzzz」

?「…」





上条「んあ?」パチ

上条「…」ボー

上条(…えっと……今何時だっけ…)

上条(何時の間にか寝てたな…)ボリボリ

上条(上里は……靴も無いし…帰った、のか…)チラッ

上条(…なんだ…俺、何か柔らかいのを枕に、)モゾ










インデックス「あ、起きた?」ニコッ

上条「……え?」




上条「インデッ、おとと」ポテン

インデックス「もー。とうまお酒飲んだでしょ」

上条「…んー」

インデックス「ほら、酔いが覚めるまではまだ私の膝で寝てていいんだよ」ポスポス

上条「…ありがとなー…」ボス


上条「…」

インデックス「…」ナデナデ







上条「…」

インデックス「…」

上条「…なぁ、ひょっとしてここは俺の理想の世界とか、魔神が創った世界とか、『新天地』だったりすんのかな…」

インデックス「どうして?」

上条「だってさ、俺を置いてイギリスに帰っちゃって…まだ帰ってくるはずが無いインデックスがここに居てくれてる」

インデックス「もう、そんな言い方しないで欲しいんだよ」

上条「…」

インデックス「…」ナデナデ




上条「…ほんとはさー…」ボソリ

インデックス「うん」

上条「多分。たぶんさ、……俺……前々から準備してたのが…無駄になったとか、」

上条「ステイルにインデックス盗られたとか…」

上条「ぼっちクリスマスがイヤだったわけじゃ…なかったんだ…」

インデックス「…」






上条「…なんかさ…俺…心のどっかで思ってたんだ………お前と俺の関係が終わっちまうんじゃないかって…」

インデックス「…」








上条「だってさ…ホントは確かインデックスはイギリスに帰せって命令も出てただろ…」

インデックス「…うん」

上条「俺がイヤだ返さないって駄々をこねてるだけで…」

インデックス「…でも、私もとうまと居たいから」

上条「…、俺もまだ学生だから…お前養うのもちょっと大変だしさ…」

インデックス「…うん」

上条「俺達の関係性はさ…別に…恋人とか、肉親とか…血の繋がりがあるとか…家族、友達とかでも無いから」

インデックス「…」

上条「…不安…だったんだよな…」














上条「きっといつかこの『明確に定義付けられてないお互いが一緒に居たいから一緒にいるだけ』の…居心地のいい関係は終わっちゃうんだって」











上条「…なんかさ…今回の事が……なんとなくその契機になっちまう気がしたんだ…」

インデックス「…」

上条「別に俺じゃなくてインデックスがステイルとか、アウレオルスとか…誰かお前を幸せにしてくれるヤツがお前を守ってくれるなら、俺はそれでも…」

上条「…」






上条「…あ、ダメだ無理。やっぱ俺じゃなきゃイヤだ」

インデックス「そう」クス




上条「………ああ、そうだ……」

上条「……ただ、ただ単に、……俺、一緒に楽しく特別な日を過ごしたかっただけなんだ」

インデックス「うん…私もなんだよ」

上条「…、あのさ…俺…なんかもうここが新天地でも夢でも、どこでもいいや…」

インデックス「…」

上条「いつものお前が帰ってきてくれたら…なんでもいいよ…」

インデックス「…」ニコッ…

上条「…」ヒック





上条「…」

上条「…zzzz…」

インデックス「…」

上条「zzz」

インデックス「…」

上条「zzz」

インデックス「…」

上条「zzz」

インデックス「…」

上条「zzz」

インデックス「…」

上条「zzz」

インデックス「…」ナデナデ



インデックス「ロシアの時の私みたいな事言っちゃって」フフ

インデックス「…あのね、とうま」

インデックス「行く時にとうまが凄い渋ってたし、私も早く帰ってとうまと日本のクリスマスを一緒にお祝いしたかったから」

インデックス「……私、ごはんも食べずに帰ってきたんだよ?」

インデックス「それにね、自分が何かどうしても譲れないワガママを組織に聞いて欲しい時はね?」

インデックス「その他の義務はきちんと果たすの。そしたら意外と聞いてくれるものなんだよ」

インデックス「だから──イギリスに、」





インデックス「あとね、私ね?どんな関係でも…とうまとずっと一緒に…」

上条「…」







インデックス「…」

上条「…」

インデックス「…ううん。なんでもないんだよ」フルフル

インデックス「…でも、コレだけは言うね。」













インデックス「めりーくりすます!なんだよ。とうま」ニコッ

上条「…ん…」













上条「…」

インデックス「…」ナデ…




インデックス「────”Silent night, …♪」




上条「…」

インデックス「holy night…♪」

上条「…」

インデックス「All is calm, all is bright…♪」

上条「…」

インデックス「Round yon Virgin♪」

上条「…」

インデックス「Mother and Child…♪」

上条「…」

インデックス「Holy Infant so tender and mild…♪」

上条「…」

インデックス「Sleep in heavenly peace…♪」

上条「…」

インデックス「Sleep in heavenly peace”…♪」

上条「…z」







上条「zzzz…」

インデックス「…ふふ。」ナデナデ









インデックス「おやすみ、とうま」

上条「zzzzzz…」


















おしまい。

以下オマケ。





















オマケ。




~『新天地』~



フィアンマ「」

娘々「あれあれぇ~っ!?あっるぇ~?知らないヤツがいるぞう~?」ニヤニヤニヤニヤ

ネフテュス「からかいがいのありそうな子が迷い込んでるわぁ~?」ニヤニヤニヤニヤ

テスカトリポカ「…」ニヤニヤニヤニヤ

ヌアダ「…」ニヤニヤニヤニヤ

プロセルピナ「…」ニヤニヤニヤニヤ


フィアンマ「」


フィアンマ(酔い過ぎて気がついたらその辺の道端で寝ていた、なんて事はあるかもしれないが)





フィアンマ(飲み潰れて気がついたら異世界で”魔神”達に囲まれていたなんて事態に遭遇するのは俺様ぐらいじゃなかろうか)






娘々「じゃ、またちょっと地球を何回でも何回でも破壊しちゃう~な遊びにでも興じますか☆」

ネフテュス「そうね☆」

フィアンマ「」



\イヤァアアアアアアアアアアアアアア──…/















上里「あっ、やっべ忘れてた」

おしまい。


次は感想マンガの方進めねば…



依頼ビーム撃ってきます(」 ・ω・)」三=一☆



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