男(……俺は死んだ)
男(いつもの時間、いつもの通りを歩いていたその時。五台のトラックが突っ込んで来たのだ)
男(避ける事も逃げる事も出来なかった俺は死に、そして)
神「それで。汝はどのような力を欲するか、申して見せよ」
男(自称神に会って、何処かの異世界へと召喚される代わりに力を与えられる事になった)
男(力……アニメの様な物でも構わないのだろうか)
>>下1
男の最初の能力(能力名、説明含めて100字まで)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1546029799
男「身の回りの物を組み合わせて全く別の道具を生み出す、そんな能力が欲しいな」
神「マクガイバー」
男「?」
神「あるのだよ、それに該当する能力がな。さぁ受け取れ男よ」
< パシュゥウン
男「……これで俺に今言った能力が?」
神「異世界へと送り込まれる上で汝を助ける、それこそが異能だ」
神「使い方は汝の解釈に伴い形を変え、時に都合の良い結果をもたらすだろう」
男(都合の良い結果ね)
神「だがそれに甘んじるだけならば、汝は何度でも私の前に戻って来る事になるだろう」
男「は?」
神「さぁ行け……汝で異世界へと送り込まれるのは4785339人目だ」
【最初の異世界】
1~20『鋼の世界』
21~40『光の世界』
41~70『人の世界』
71~90『魔の世界』
91以上、ゾロ目『地底世界』
[現在能力]
《マクガイバー》LV1
[現在ステータスによる異世界攻略難度]
《ヘラクレス》LV∞
──人の世界。
その世界に魔物は存在しない。
古の勇者の活躍によって得られた平和は千年の時を経ても揺るがず、人間達が星の支配者となっている。
長き平穏。永き平和。温い人と人の営み。
人ならざる者共を前に結託していた人類の魂は既に失われ、死の危機感を忘れた彼等は容易く悪の道へと外れる。
この世界において、敵とは自身の意に沿わない者。侮るな、この世界で生きるならば出会う者の言葉をよく聞け。
そしてどのような力があろうと忘れてはならない。
人間の強さとは、怖さとは、腕力や手に持つ凶器だけでは無いことを。
< ドォンッ!!
男「っ、おわ!?」ドサッ
男「いてて……さっき頭の中に聞こえて来た声は神様のか? なんだよ人の世界って」
男(ていうか、雷の中に入って異世界に来たのか俺……)
男「……」チラ
男(静か、だな。どこかの教会みたいだが)
男(廃墟って感じか)スタスタ
【あんこ】
『異世界へと召喚された男は……』
偶数……『廃教会を探索する』
奇数……『外に出る』
< ギィイイ……
男(……これは)
男(古い。かなり昔に朽ちた廃墟だ)
男(町なのか? こんな所で俺の能力が通じればいいが……そもそも、マクガイバーがどんなものか分かってなかったな)
男(あの神様にも……よく考えて見たら、色々言いたい事も言えなかった)
男「どうするか」
男「ッ……」
< ガララッ
男(驚いたな、ここは何か大きな建物の上にあるのか)
男(所々足場が悪くなってる……脆くなった石畳を踏み抜いたら落ちないか不安だ)
男(それにしても静かだな。異世界は虫とかいないのだろうか? 俺は虫が苦手だからいないと嬉しいんだけど)
男(日差しは……大体時刻は正午過ぎか。行く宛もないとはいえ、ここら辺を彷徨くか廃墟の向こうに見える森に行くか)
男(悩み所だな……)
【あんこ】
1~50『付近を探索』
51~80『廃墟を出る』
81~98『ランダムエンカウント』
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません