穂乃果「年明け、年越し」 (51)
【05:00】
海未(私の朝は冷水を被る所から始まる)
パシャ
海未(身を引き締め)
パシャ
海未(寒さに打ち勝つ為)
パシャ
海未(毎日の日課です!)
パシャ
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海未(例えそれは雨が降ろうが槍が降ろうが)
パシャ
海未(継続は力なり!)
パシャ
海未(ですが)
パシャ
海未(たまに)
パシャ
海未「へっ、くしゅん!!」
海未(油断をしてしまうことです)
海未「あぁ……」
海未(風邪を引くのでお風呂に入りましょう)
【09:00】
穂乃果「ぐがー」
雪穂「すぴー」
穂乃果「ぐがー」
雪穂「すぴー」
穂乃果「むにゃむにゃ……えへへ」
雪穂「もう……食べれない……でーす」
穂乃果「ぐぅー」
雪穂「ふごっ」
ほの母「穂乃果ー、雪穂ー」
穂乃果「zzz」
雪穂「zzz」
ほの母(こたつに入って寝てるわね)
ほの母「二人とも、起きなさい」
穂乃果「……ほへ」
雪穂「なぁにぃ」
ほの母「朝っぱらからこたつで寝ない」
穂乃果「そうだよ雪穂」
雪穂「お姉ちゃんでしょ」
ほの母「あんたら二人よ」
穂乃果「それで、何の用?」
ほの母「ちょっと買い忘れたものがあるから、スーパーまで行って来てくれる?」
雪穂「お姉ちゃん任せた」
穂乃果「雪穂!?」
雪穂「いやー、こういうのって長女の役目じゃん? 次女である私は待つという使命があるんだよ」
穂乃果「何その理論」
雪穂「雪穂理論」
穂乃果「お母さん。実は私達にはお姉ちゃんがいて、私が次女ってことは?」
ほの母「ありません」
穂乃果「でもさ、こういうのって一番下の妹の仕事だよね」
雪穂「なんで?」
穂乃果「私は長女で貰いたいものは貰ってるから、せめて買い物の役目くらいは一番下の妹に譲ってもいいんじゃないかなって」
雪穂「何その理論」
穂乃果「穂乃果理論」
雪穂「おかーさん。実は私の下に妹がいて私が一番下の妹じゃないってことは?」
ほの母「あるワケないでしょーが」
穂乃果「雪穂が行く」
雪穂「お姉ちゃんが行く」
穂乃果「雪穂!」
雪穂「お姉ちゃん!」
穂乃果「ゆきほっほー!」
雪穂「ほのぽっぽ!」
ほの母「喧嘩するほど仲が良いとはこのことね」
穂・雪「違う!」
ほの母「いいわ。とりあえずお母さんから二人に言いたいことがあるわ」
穂乃果「何々?」
雪穂「何かくれるの?」
ほの母「そうね」
ほの母「さっさと行って来い! このバカ娘ども!!」
穂乃果「はいぃぃぃぃー!」
雪穂「行って来るでーす!!」
【09:30】
穂乃果「買い忘れたものって醤油じゃん」
雪穂「これくらいならお母さんが行けば良かったんじゃない?」
穂乃果「きっと今頃、こたつに入って寝てる頃だよ」
雪穂「誰かさんみたいにね」
穂乃果「雪穂かな?」
雪穂「お姉ちゃんでしょ」
穂乃果「まっ、いいや」
雪穂「寒いから帰ろ」
亜里沙「あっ、雪穂と穂乃果さん」
絵里「おーい」
雪穂「おっ、亜里沙」
亜里沙「おはよー」
穂乃果「おはよう、絵里ちゃん」
絵里「おはよう」
亜里沙「こんなところで何やってるの?」
雪穂「買い物」
穂乃果「お母さんに頼まれてね」
絵里「偉いわね」
雪穂「いや、まぁ強制的にやらされたんですけどね」
穂乃果「こたつに入って寝てたら、ね」
絵里「朝っぱらからこたつで寝るのもどうかと思うけど」
亜里沙「お姉ちゃんだってゲームしてたじゃん」
絵里「しょーがないでしょ、面白かったんだから」
穂乃果「それで、絵里ちゃん達は?」
絵里「お正月のお菓子をね」
亜里沙「買い忘れたんだよ。ドジでしょ?」
絵里「こらっ!」
穂乃果「ウチのお母さんと変わらないね」
雪穂「てゆーか、私達のお菓子ないよね」
穂乃果「どうせ店の余り物だよ」
雪穂「期待するだけ無駄か……」
穂・雪「はぁ~あ」
【11:00】
花陽「ご飯食べよ」
凛「ラーメン食べよ」
・
・
・
花・凛「いっただきまーす」
【12:00】
ここあ「お姉ちゃん……あれ?」
にこ「zzz」
ここあ「寝てる?」
こころ「お姉さまは夜からお仕事」
ここあ「お仕事?」
こころ「だから、今のうちに寝るって」
ここあ「ふーん」
虎太郎「みこさーん」
ここあ「みこさーん、ってなに?」
こころ「神社にいるおねーさんかと」
虎太郎「すげー」
ここあ「わたしたちもみこさんやろぉ!」
こころ「むちゃ言わない!」
虎太郎「はーい」
にこ「zzz」
【14:00】
真姫母「真姫ちゃーん」
真姫「なぁに?」
真姫母「初詣に着ていく晴れ着だけど」
真姫「私服で行くからいい」
真姫母「何言ってるの? 初詣くらいシャンとしなさい」
真姫「別にいいわよ」
真姫母「一年の最初なんだから、沢山おめかししなくちゃ」
真姫「たかが友達との初詣よ。そこまでしたくないわ」
真姫母「まぁ、真姫ちゃんはママに反抗する悪い娘さんになっちゃったのね」
真姫「いやいやいや」
真姫母「ママ悲しいわ」
真姫「……」
真姫母「しくしく」
真姫「わ、分かったわよ。着ればいいんでしょ、着れば」
真姫母「さすがは真姫ちゃんね」
【14:30】
海未「ふっ、はっ」
海未(どうも身体が鈍っていけません)
海未「ふっ、はっ」
海未(少し怠さを感じます)
海未「ふっ、はっ」
海未(竹刀で素振りをすれば落ち着くでしょう)
海未「ふっ、はっ」
【16:00】
絵里「じゃあ亜里沙。行って来るわね」
亜里沙「お姉ちゃんに巫女さんのアルバイトとか出来るの?」
絵里「出来るに決まってるでしょ」
亜里沙「バイト中に倒れちゃダメだよ」
絵里「倒れないって」
亜里沙「さっきまでずーっとゲームして寝てないのに?」
絵里「大丈夫よ。私、鍛えてるから」
亜里沙(何を鍛えてるのかな?)
絵里「私がいない間、留守番はしっかりとね」
亜里沙「うん」
絵里「あと、火元の確認も」
亜里沙「りょーかーい」
絵里「あとは」
亜里沙「大丈夫だから、いってらっしゃーい」
絵里「じゃあ行って……」
亜里沙「お姉ちゃん。ちょっといい?」
絵里「何?」
亜里沙「あんまりつまらないことは訊くもんじゃないよ」
絵里「やかましいわ!」
【16:30】
にこ「じゃあ、もうお姉ちゃん行くから」
こころ「いってらっしゃいませ」
ここあ「あとでおかーさんと行くね」
虎太郎「ぼくもー」
にこ「それじゃあ、ママが帰ってきたら少し寝ときなさいよ」
三人「はーい」
にこ「留守番任せたわよ」
こころ「はいっ!」
にこ「戸締まりしっかりと」
ここあ「りょーかい!」
にこ「火元は切ってるけど、危ないから使わないように」
虎太郎「うぉー」
にこ「それじゃ」
三人「いってらっしゃーい」
【18:00】
凛「年越しラーメン」
花陽「年越しご飯」
・
・
・
花・凛「いっただきまーす!」
【19:30】
絵里「ねぇ、希」
希「んー」
絵里「着付け、これで合ってる?」
希「合ってる、合ってる。問題ないよ」
絵里「良かった」
にこ「これ、どうやるの?」
希「これは……こうやね」
にこ「ありがと」
希「どう? キツない?」
にこ「だいじょぶ」
希「そっか」
絵里「ふわ~」
希「えりち。何、あくびしてるん?」
にこ「これからバイトなのよ」
絵里「ちょっと……寝ずにゲームしたから」
にこ「ぶっ倒れるんじゃないわよ!」
絵里「平気よ。私は賢いから!」
希(自分で賢い言う人は大抵ポンコツやからなぁ)
絵里「問題な~い」
フラ~
希(心配やなぁ)
【21:00】
花陽「そういえばなんで凛ちゃんはウチにいるの?」
凛「んー、なんでだろ」
花陽「おうちの人、心配しない?」
凛「家出る時にお母さんに言ったから大丈夫」
花陽「そっ」
凛「それじゃ凛は食べ納めラーメンにするね」
花陽「私も食べ納めご飯に」
・
・
・
花・凛「いっただきまーす」
【23:00】
亜里沙「こんばんはー」
ほの母「あら亜里沙ちゃん。いらっしゃい」
亜里沙「雪穂いますか?」
ほの母「いるわよ。雪穂、亜里沙ちゃんが来たわよ」
ハーイ、イマイクー
ほの母「ちょっと待っててね」
亜里沙「はーい」
雪穂「お待たせ」
亜里沙「それじゃ、行こっか」
雪穂「じゃあ初詣行って来ます」
ほの母「穂乃果はいいの?」
雪穂「後で多分、迎えが来ると思うから」
ほの母「そっ。じゃあ二人とも、気を付けていくのよ」
亜里沙「りょーかーい」
雪穂「行って来るね」
【23:30】
ピーンポーン♪
理事長「あら、誰かしら?」
ことり「海未ちゃんだと思うよ」
カチャ
ことり「はい」
海未『あっ、私ですことり』
ことり「はいはーい」
カチャ
ことり「やっぱり海未ちゃんだった」
理事長「もう行く時間」
ことり「あと三十分で日付変わるしね」
理事長「今年一年。色々あったわね」
ことり「本当ならお母さん、のんびりしてるはずだったんだよね」
理事長「そうそう」
ことり「お仕事増えた?」
理事長「増えた」
ことり「皺は?」
理事長「増えて……ません!」
ことり「ごめんごめん」
理事長「とにかく、今年はありがとうね」
ことり「お礼は穂乃果ちゃんやみんなにも言ってね」
理事長「そうね。やること全部終わらせたら、焼き肉でも食べに行きましょうか」
ことり「そうしよう!」
理事長「あははは」
ことり「あははは」
海未「ざむ゛い゛でず」
【23:45】
花陽「わー」
凛「真姫ちゃん綺麗にゃ」
真姫「と、当然でっしょー」
花陽「晴れ着が似合うなんて」
凛「羨ましいなぁ」
真姫「なら二人も着て来なさいよ」
凛「着るのめんどくさい」
花陽「着付け方がよく分からない」
真姫「そ、そんなんだったらママが教えてくれるわよ」
凛「じゃあ今度はそうしよう」
花陽「そだね」
凛「それじゃ、とりあえず穂乃果ちゃんの家にレッツゴー!!」
花陽「おー」
【00:30】
にこ「人が沢山いるにこぉ……」
希「えりち、御守りと破魔矢の補充」
絵里「はいはい!」
にこ「巫女の仕事って思ったよりキツいわね」
希「まぁ、初詣で人が多く集まるとこやしね」
にこ「あぁ、いそがしいそがし」
海未「すいません」
にこ「はーい……って、海未じゃない」
海未「おや、にこじゃないですか? 何やってるのですか?」
にこ「見たらわかるでしょ、巫女よ巫女」
海未「コスプレですか?」
にこ「バイトよ!」
海未「大変ですね」
にこ「分かったから、何が欲しいのよ」
海未「御守りを」
にこ「そっから好きなのを取りなさい」
海未「はい」
にこ「んじゃ、お代はそこに」
海未「はい」
にこ「ありがとうございました」
海未「いえいえ」
にこ「希」
希「ん?」
にこ「参拝客が少なくなるまで、あとどのくらい時間掛かりそう?」
希「まだまだやね」
にこ「……夜の戦いはこれから、ってか」
希「そうやね」
にこ「よーし、頑張るわよ」
希「その意気や」
にこ「にしても絵里はどこ行ったのよ」
絵里「はーい。おまちどおさま」
にこ「遅かったたわね」
絵里「もう倉庫に行くまでてんやわんやよ」
希「しゃーない」
にこ「あんた。ゲームやってて寝てないのに元気ね」
絵里「言ったでしょ、私は賢いって」
にこ「ボケたか」
絵里「そうね。頭の中の空気が抜けてく感じがするわ」
希「えりち、もうすぐ休憩やから頑張ろな」
絵里「ええ!」
【01:45】
穂乃果「ただいまー」
雪穂「おかえりー」
亜里沙「おかえりなさーい」
穂乃果「おっ、亜里沙ちゃんがいる」
亜里沙「お姉ちゃんがアルバイトで家にいないから」
雪穂「しばらくウチに置いとくことにした」
穂乃果「そういや、巫女のアルバイトしてたっけなぁ」
雪穂「見た見た」
亜里沙「お姉ちゃん頑張ってた!」
穂乃果「物凄く忙しそうにしてたなぁ」
亜里沙「倒れてなきゃいいけど」
雪穂「大丈夫でしょ」
穂乃果「絵里ちゃんって」
穂・雪「賢いから」
亜里沙「……」
亜里沙(この姉妹も揃ってアレだなぁ)
穂乃果「そうだ。とりあえず二人とも」
雪穂「どしたの?」
穂乃果「あけましておめでとうございます」
雪穂「……ふふっ」
亜里沙「おめでとうございます。穂乃果さん」
雪穂「おめでと、お姉ちゃん」
穂乃果「よーし、今年は凄い一年にするぞー」
雪穂「どんな?」
穂乃果「まずは、ラブライブ優勝だー!」
雪穂「おっ、でっかく出た」
亜里沙「応援してます!」
穂乃果「ありがと!!」
三人「あははははは」
【04:00】
ガチャ
にこ「ただいまー」
にこ母「おかえりー」
にこ「ママ。起きてたの?」
にこ母「にこを待ってあげないと可哀想と思って」
にこ「別にいいわよ。んで、チビ達は?」
にこ母「ぐっすり寝てるわよ」
ここあ「ぐぅ」
こころ「すぅ」
虎太郎「すやー」
にこ(可愛い寝顔ね)
にこ母「何か飲む?」
にこ「んー、コーヒー」
にこ母「分かったわ」
にこ「ふぅー」
にこ母「何か食べたいなら、そこにお菓子があるから」
にこ(お菓子?)
にこ「なんのお菓子?」
にこ母「知り合いから貰ったものよ」
にこ「なんだろ」
ガサコソ
にこ「何、これ? 干物のような……」
にこ母「イカゲソよ。なんか余ったから貰ったの」
にこ「あっ、うん……いただきます」
【05:00】
海未(私の朝は冷水を被る所から始まる)
パシャ
海未(身を引き締め)
パシャ
海未(寒さに打ち勝つ為)
パシャ
海未(毎日の日課です!)
パシャ
海未(雨が降ろうが槍が降ろうが)
パシャ
海未(例えそれは、年が変わろうとも)
パシャ
海未(継続は力なり!)
パシャ
海未(ですが)
パシャ
海未(たまに)
パシャ
海未「へっ、くしゅん!! んあー」
海未(鼻水が……)
海未「くしゅん、くしゅん!」
海未(身体が震えますね。お風呂に入りましょう)
このあと、海未ちゃんは風邪を引いて寝込むのであった。
おしまい
以上、おわり
本年、終了
来年、色々やる
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