ある日、事務所にて……、
モバP「ちひろさん、折り入って相談があります」
ちひろ「なんですか、プロデューサーさん」
モバP「最近物騒なニュースが多いですよね。たとえばアイドルの自宅に悪いやつがやってきて襲うなんてことがあったら大変です」
ちひろ「確かに、用心に越したことはないですよね」
モバP「自宅だけではなく、最近では事務所にまで押し寄せる厄介なファンもいるようです。そこで未然にトラブルを防止すべく、最新のセキュリティシステムを搭載することに決定しました」
ちひろ「最新のセキュリティシステムですか?」
モバP「はい、これで事務所の中は安全です。厄介なファンや泥棒が近づいて来ても、侵入を許しません!」
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ちひろ「それって、たとえば施錠を指紋認証や顔認証ですか?」
モバP「ノォォォォーーーーーーーーンンン!!! 甘いですよちひろさん! 指紋認証や顔認証は一見セキュリティ対策として強く見えますが、脆弱性が問題視されています。だから可愛いアイドルたちを守るためには不十分です!」
ちひろ「じゃあ、プロデューサーさんはどんなシステムを導入するつもりですか?」
モバP「それはもちろん……肛門認証です!」
ちひろ「はっ」
モバP「……肛門認証です」キリッ
ちひろ「二回も言わないでください! プロデューサーさん、一体何を考えてるんですか」
モバP「ナニって、他のアイドル事務所や大手企業ですら導入していない画期的なセキュリティシステムですよ」
ちひろ「もう呆れて何も言えませんよ……プロデューサーさん、そこまで頭がおかしい人だったんですか」
モバP「失礼な! よく考えてみてください。指や顔って、日常生活を送る上で他人に見られることが多いと思いませんか」
ちひろ「え、まあ確かに、言われてみればそうかもしれないですけど……」
モバP「他人によく見られることがある、つまりその情報を悪用されてしまうリスクが高くなります。しかし肛門はどうでしょうか? 日常生活で他人に見られることなんて、まずないでしょう。あったとしても一緒にお風呂に入ったり、イチャコラするときに限られると思います」
ちひろ「……それで、肛門認証を?」
モバP「その通りです! 情報を悪用される可能性が極めて低い肛門をセキュリティシムテムに利用することで、安全性の向上が期待できます! 事務所で過ごすアイドルたちも安心してレッスンやその他の仕事に集中でき、ちひろのような事務員たちも仕事に専念できます。肛門認証を導入することは、この346プロダクションで働くすべてのスタッフにとってメリットと言えるでしょう!」
ちひろ「まともなことを言っているようでただの変態じゃないですか!? そんなこと認められるわけないじゃないですか!」
モバP「ふふふっ、実はもう会社からは許可を得ています。明日から試験的に事務所の一部で肛門認証のセキュリティシステムが導入される予定です。ちひろさんが反対しても無駄ですよ」
ちひろ「もうなんなの、この会社は……」
そして翌日、モバPは仕事の打ち合わせのために所属アイドルの一人である福山舞と一緒に打ち合わせ室で過ごしていた。
モバP「舞、次の仕事も頑張ろうな!」
舞「はい! プロデューサーのためにも頑張りますね」ニコニコ
モバP「よし!」
prprpr…ガチャ
モバP「はいもしもし。えっ……はい、そうですか。わかりました。では」ガチャ
舞「プロデューサー、どうしたんですか?」
モバP「担当者から連絡があった。ちょっとトラブルがらしくて、打ち合わせを別の日にしてほしいって」
舞「そうなんですか」
モバP「はぁ、仕方がない。とりあえずこの部屋を出てちひろさんのところへ戻ろうか」
舞「はい、そうですね」
ガチャガチャガチャ
モバP「あれ?」
舞「プロデューサー、どうしたんですか」
モバP「扉が開かない」
舞「え?」
ガチャガチャガチャ
モバP「くそっ! いくらやってもビクともしないぞ」
舞「もしかして、閉じ込められちゃったんだ?」
モバP「しまった! そういえば今日から新しいセキュリティシステムが導入されるんだった! まさかこの部屋にそれがあるとは……」
舞「もしかして私たち、ずっとここから出られないんじゃ……」ウルウル
モバP「だ、大丈夫だ! なにが起きても舞のことは俺が責任を持って守るよ。だから安心してくれ」
舞「プロデューサー……///」キュン
モバP(そうだ、俺はアイドルのプロデューサー。こんなときこそ自分のアイドルを守らなくてどうする!? とにかく今は、どうすべきかを考えよう)
セキュリティシステム『コウモンヲトウロクシテクダサイ』
モバP「ファッ!?」
舞「え?」
セキュリティシステム『コウモンヲトウロクシテクダサイ』
舞「えっと……なんかセキュリティシステムが喋ってますけど。コウモン?」
モバP「アカン…」
セキュリティシステム『ハヤクコウモンヲトウロクシテクダサイ』
モバP「おいおい、まさか登録をこの場でしないと外に出られないのかよ!」
セキュリティシステム『アクシロヨ』
舞「あの、プロデューサー……もしかしてコウモンって……」
モバP「ああ、あの肛門だ。つまり、お尻の穴のことだ!」
舞「え、えぇぇぇーーー!? お、お尻の穴って///」
セキュリティシステム『ハヤクマイチャンノオシリノアナガミタイ』
モバP「舞、頼む! この部屋から出るためにお尻の穴を見せてくれ!」
舞「えぇぇぇーーーー!? そ、そんなの無理ですよ! 恥ずかしいです///」
モバP「それしか方法がないんだ! このままじゃ俺たちは一生この部屋の中で過ごすことになる。しかもここは二階だ! 窓を割って飛び降りても、怪我をする可能性がある! すべては舞のお尻の穴にかかってるんだよ!」
舞「そ、そんなぁ……」ブルブル
セキュリティシステム『ハヤクヌゲ』
モバP「仕方がない。多少強引になるが、舞……許してくれっ!」
舞「え、プロデューサー……きゃあぁぁぁぁぁーーーーーー!!」
ガチャガチャガチャ、ピーー、ガチャリ
ちひろ「プロデューサーさん、舞ちゃん! 二人とも大丈夫でしたか!? 二人がこの部屋の中に閉じ込められたの確認して、担当者に解除してもらいましたよ」
早苗「二人とも、無事?」
舞「いやっ、プロデューサー! スカートの中に手を入れて下着を脱がそうとしないでくださいーーーっ///」ジタバタ
モバP「こら、大人しくするんだ。さあ、早く肛門を見せるんだ!」
舞「いやっ、誰か……誰か助けてぇぇぇーーーー!!」
ちひろ「…………」
早苗「…………」
モバP「あれ? ちひろさんに早苗さん! よかった! 舞、これでこの部屋から出られるぞ」
舞「うぅぅ……ぅぅぅ!!」ヒック
モバP「あれ、舞?」
ちひろ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
早苗「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
モバP「あれ、二人とも………」
\ギャァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー/
痔・END
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