提督「どうしてこうなった!?」
大淀「それはご自分の胸に手を当ててよーく考えてみてください」
提督「なんだと!?…………何も覚えが無いんだが」
大淀「それでは私も体調がすぐれませんので自室に戻らせていただきます」ガチャッ
提督「なんてこった……先週必至に看病してやっと雷の風邪が治ったって言うのに」
大淀(それが原因なんですけどね……)
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先週
雷「けほっ、けほっ……」
電「はわわっ、雷ちゃん大丈夫ですか?」
雷「心配しないで。これくらいへっちゃらよ」
響「でも今日の遠征任務は休んだ方がスパシーバ」
雷「ダメよそんなの。司令官の為にがんばらなきゃ……げほっ、げほっ」
暁「熱だってあるんだから休みなさい!これはお姉さん命令なんだから!」
雷「暁まで大げさすぎ。これくらい平気だってば」
ゴゴゴゴゴ!!バタバタバタバタ!!
提督「雷ー!!!!」ガチャッ
暁「ひえっ」ちょろっ……
雷「司令官?どうしたのそんなに慌てて」
提督「大淀から雷が風邪をひいたと聞いて!」
雷「むむ……誰か喋ったわね」
響「V」ブイ
雷「司令官、これくらい平気だから気にしな━━」
提督「雷、お前はしばらく安静だ」
雷「そんなっ、でも私は」
提督「今日からしばらく24時間体制で俺が看病する」
雷「………………そ、そう?あ、あー……うーん、それはちょっと悪く無いわね」
提督「艦娘の風邪は人間にはうつらない。俺なら安心して看病できるからな」
提督「逆にお前達には風邪がうつる可能性がある。しばらくは面会謝絶だ」
雷「それは流石に大げさなんじゃ……」
提督「雷、しばらくは姉妹や仲間と会えず俺と2人きりになるが我慢してくれ」
雷「や、やぶさかではないわね!」
提督「じゃあさっそく俺の部屋へ行こうか」
雷「うん。すぐに行くわ」
提督「な、なな、なに立ち上がろうとしてるんだ!ほらこっちに身体をあずけて」
雷「へっ?ちょ、司令官……恥ずかしいじゃない……」
電「はわわ、お姫様抱っこなのです」
鈴谷「やっほー!提督じゃん!おっはー」
提督「鈴谷か。すまん、今は重病人を搬送中なんだ」
鈴谷「重病人?って、その腕の中で丸まってる子?」
提督「ああ、お前も風邪には気をつけるんだぞ」
鈴谷「じゃあさ、じゃあさ、鈴谷も風邪ひいたらお姫様抱っこしつくれんのー?」
提督「そうだな。でもそうならないように気をつけてくれよ。じゃあな」
鈴谷「なるほどなるほど……風邪をひけばお姫様抱っこかぁ……」
提督「よし、ついたぞ」
雷「ここは……司令官の寝室?」
提督「とりあえず横になって。寒くないか?」
雷「うん。って言うかここ来るまで抱っこされてて暑いくらい……」
提督「それはまずいな。汗をかいていたら気持ち悪いだろうし風邪も悪化する」
提督「タオルとお湯を持ってくるから服を脱いで待っててくれ」
雷「わかったわ。服を脱いで待っ…………服!?」
提督「よし、準備できたぞ。そっちは━━」
雷「……」
提督「どうしたんだ?服を脱がないと身体を拭けないだろ?」
雷「そ、それくらい自分で出来るから!司令官は休んでて!」
提督「何言ってんだ。背中もちゃんと拭いて、拭き終わったらしっかり乾いたタオルで拭かないとダメだろ」
雷「うう……わ、わかったわよ……」
雷(なんか司令官の前で脱ぐ逆に恥ずかしい状況に……)
提督「熱くないか?」
雷「うん……ちょうど良いかも……」
提督「それにしても小さな背中だな。もう拭き終わったぞ」
雷「そんなに小さいかしら?」
提督「ああ、小さいよ。こんな小さな背中に俺たち人間はいつも助けられてると思うと恥ずかしくなるくらいだ」
雷「恥ずかしがること無いじゃない。もーっと私に頼って良いのよ?」
提督「その言葉に何度助けられたことか。でも今日は雷が俺に頼る番だからな?」
雷「司令官に頼るなんてそんな……ありえないわ!」
提督「なんなら背中だけじゃなく前も俺が拭こうか?」
雷「い、いいわよ!もう、それくらい自分で拭けるってば」
山城「はぁ…………」
扶桑「どうしたの山城……?ため息は幸福を逃すわよ……?」
山城「今どこかで不幸不幸と言われた気が……」
雷「よしっと」
提督「拭き終わったか?」
雷「うん。すごくスッキリしたみたい」
提督「じゃあ薬塗るからこっち向いて」
雷「ええっ!?服は?」
提督「この薬を喉や胸に塗るとスッとするんだよ」
雷「それなら自分で……」
提督「でもほら、もう手につけちゃったから」
雷「だって……胸が……」
提督「胸が?」
雷「もう!暁じゃ無いけど少しはレディー扱いしてよね!暁よりは少し大きいんだから!」
響「へっくしゅ」
電「はわわっ、響ちゃんも風邪ですか?」
響「いや、今どこかで誰かが暁をバカにした噂話をしてるみたいだ」
暁「どうして私なのよ!響の噂話でしょ!」
電「
提督「もう塗っていいかな」
雷「……胸は手で隠しててもいい?」
提督「それだと塗りにくいんだけど……」
雷「これでもかなり譲歩してるんだから!」
提督「分かった分かった。じゃあこっち向いて」
雷「…………はい」
提督「喉に塗って、胸の辺りまで」
雷「し、司令官、そこは一応……谷間、なんだけど」
提督「大丈夫大丈夫、すぐ終わるから。肌がヒリヒリしたりしてないか?」
雷(うぅ……まったくレディー扱いされてないわね……私)
雷(よーし、こうなったら司令官を誘惑しちゃうんだから!)
提督「どうだ?楽になったか?」
雷「しれーかん……私…………」
提督「ん?」
雷「司令官に胸を触られて、変な気分になってきちゃった……」
提督「なに!?気分が悪くなってきた!?」
雷「えっ?あ、いや、そうじゃなくて」
提督「それは大変だ!早く横になって!着替えはとりあえず俺のパジャマを」
雷「ちがう、ちがうの!あっ、でも司令官のパジャマは嬉しい!」
数分前
金剛「ヘーイ!提督ぅ!おはよーございマース!」
金剛「……あれ?執務室に誰もいないネ」
金剛「ははーん♪さてはお寝坊スケスケさんデスネ!」
榛名「お姉様、こちらの寝室に面会謝絶の札が……提督、どこかお身体の調子が悪いのでは……」
金剛「ナント!それは一大事デース!こんな事もあろうかと夜な夜なこっそり寝室の覗き穴を作っておいて正解だったネ!」
金剛「別にワンチャン提督の自慰シーンが覗けるかもとかやましい気持ち無しで!」
榛名「さすが金剛お姉様です!」
金剛「ではさっそく…………」
提督「さあ雷、服を脱いで」
提督「こっち向いて」
雷「胸は隠しててもいい?」
金剛「………………」パタリ……
榛名「金剛お姉様!?」
雷(うーん……服は着替えてスッキリしたけど下着も変えたい……)
雷(でもそんな事言ったら脱がされちゃいそうだし……さすがにそれは死ぬほど恥ずかしい)
雷(仕方ない、こうなったら……)
雷『電、聞こえる?私よ!』
電「あっ、雷ちゃんから念話なのです」
雷『お願いがあるんだけど、司令官の寝室に私のパンツ持ってきてくれない?』
電『了解なのです!』
雷「ありがと!頼んだわよ!くれぐれも司令官にはバレないようにね!」
暁「ねえ響。念話ってなんなの?」
響「強い絆で結ばれた姉妹艦だけが出来るテレパシーみたいなものだよ」
暁「ふーん。そういえばあの2人は雷電コンビとか言われてるもんねー」
響「えっ?今の念話、暁には聞こえなかったのかい?」
暁「へ?響には聞こえてたの?」
響「そうか……まぁ特別強い絆で結ばれた姉妹艦にしか起こらない特例らしいから……落ち込むことは無い」
暁「ちょっと!それ本気で落ち込むんだけど!暁だけ絆がないみたいじゃない!」
響「大丈夫。実は私にも聞こえなかったから」
暁「なんなのよあんたもう!」
暁ちゃんを一生からかって過ごしたい人生だった
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