高坂海美「えっ、待ってこれ母乳!!??」 (33)
──────
…………ナーオー…………
……ナーオー……!!
奈緒「ん?」
ナーオー!!!!!!
海美「なーおーーーーーーーーー!!!!!!!!」
奈緒「うるさい!!!!!!!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1552483357
横山奈緒「どないしたんや海美……朝からえらいやかましいなぁ」
海美「大変なの!!!!!」
奈緒「どないしたんやって」
海美「大変!!!!」
奈緒「だからどないしたん」
海美「大変なのぉ~!!」
奈緒「言え!!!!!」
海美「あぁっ、ごめんごめん! 実は……出たの!!」
奈緒「出た? 何が?」
海美「昨日の夜!! 寝てて!! 起きたら!!!!」
奈緒「だから何が出たんや。 幽霊か?」
海美「出ちゃったの!!!」
奈緒「だから言え!!!!!」
海美「母乳」
奈緒「は?」
奈緒「母乳?」
海美「うん」
奈緒「ぼにゅう?」
海美「そう!」
奈緒「ははのちち?」
海美「しつこいなぁ!!」
奈緒「しばくぞ! 誰が信じるか!! 母乳やと!!??」
海美「だってホントなんだもん!!」
奈緒「いや、そんなわけないやろ……」
海美「昨日さ、夜寝てて、すっごく暑いなーって思って夜中に起きたの」
奈緒「話を勝手に進めんといて。 ……まあ、うん、起きたんやな?」
海美「でさ、それで、なんか服の中が……っていうか、ブラの中が? やたらびしょびしょだなーと思ったの」
奈緒「昨日結構寒かったで……? 言うてまだ3月やし」
海美「それでね、触って確かめたら……その、先端? がヌルヌルしててさ」
奈緒「お、おう……ヌルヌルとか言うたらあかんで……」
海美「舐めたら甘かったの!!!!」
奈緒「……」
奈緒「なんで舐めたん!!!???」
海美「いや、だって、 気になるじゃん」
奈緒「気にするな!!」
海美「だって母乳だよ?」
奈緒「決め付けるな!!」
海美「いやー出るときは出るもんだね! ビックリだよ」
奈緒「出ない!! 普通は!! 出ません!!」
海美「それにね! 昨日恵美が言ってたの!!」
奈緒「……なんて?」
『いやー、海美さ、知ってる?』
『ん、なになに、どうしたの?』
『例えばさ……将来アタシが結婚して、赤ちゃんできてさ、ママになるとするじゃん?』
『うん』
『そしたらさ、出るじゃん、母乳』
『そだね』
『そしたらさ、アタシの母乳じゃん? アタシのミルクじゃん?』
『それって“メグミルク”だなーってさ』アハハ
奈緒「関っ係あらへん!!!!!!!!」
奈緒「怒られろ!!! 二度とタイアップ来るな!!!!」
海美「でもさ、そこで母乳をどうしても意識しちゃったワケ!!」
奈緒「すな!!」
海美「だから出ちゃったんだと思う!!!」
奈緒「出ない!! 出ません!! 母乳なぞ普通は!!!」
海美「じゃあ私のこれはどう説明してくれるの!!??」
奈緒「知らんがな!! ありえん!!! ありえんのです!!!」
海美「……そんなこと言われたって……私だってショックだったんだもん……グスッ」
奈緒「ちょっ、いきなりベソかかんといてや……」
海美「これでもずっと悩んでるんだよぉ……グシュッ……」
奈緒「あぁ、悪かったって。 ごめんな? 知らんかってんて……そんな悩んどるとは思わへんやん……」
海美「だって……だってさ……なおー……恵美に昨日言われたんだもん……ヒック……」
奈緒「……なんて?」
『えっ、待って。 ……プッ、クスクス……』
『なになに、どしたの!?』
『だってさ、だって……海美がママになったら“ウミミルク”じゃん?』
『それって牡蠣じゃん! って思ってさ』アハハ
奈緒「アホか!!!!!!」
奈緒「アハハ ちゃうわ!!!!!!」
海美「すっごく傷ついたの!!」
奈緒「もうやめよう! このお話! はいしゅーりょー!」
海美「牡蠣って……!! 生だとアタるじゃん!!」
奈緒「要らん! 広げな!! 話を!!!」
海美「とにかく、 悩んでるんだよぉ~……実際気持ち悪いし……」
奈緒「…………いや、でもなぁ……まずホンマに出とるんかわからんのやし……」
海美「確かめてみる?」ヒョイッ
奈緒「ヒョイってすな!!! 何しよるんや!! やめて!! やめてつかぁさい!!!」
海美「いや、あっちに行って他の人にも話し聞いてみようよっていう意味で……」
奈緒「ぇぁ? ご、ごめん……」
海美「今は出てないよ?」
奈緒「その情報も要らん……」
海美「とにかく、行こう!」グイグイ
奈緒「わっ、わかった、わかったから!!」
──────
田中琴葉「えっ、 今なんて?」
海美「母乳が出たんだけど、琴葉はこういうときどうする?」
奈緒「ごめんな、こんな話巻き込んで……」
琴葉「えっ、海美……本当に? 本当の本当に母乳なの?」
海美「え、う、うん……」
琴葉「本当の本当に?」
奈緒「めっちゃ食いつく」
海美「……たぶん……」
奈緒「自信なくなってきよるやん」
琴葉「でも母乳って、妊娠してからじゃないと出ないんじゃないの?」
海美「……うっ、そ、それは確かに……」
琴葉「まさか、海美」
海美「それはない!! それはない!! 大丈夫!! 私まだだから!!」
琴葉「だったら、出ないんじゃない? 母乳」
海美「……えぇ~…………?」
奈緒「(ハタから見たら、母乳について語り合うアイドル3人組って色々と最悪やな)」
──────
田中琴葉「えっ、 今なんて?」
海美「母乳が出たんだけど、琴葉はこういうときどうする?」
奈緒「ごめんな、こんな話巻き込んで……」
琴葉「えっ、海美ちゃん……本当に? 本当の本当に母乳なの?」
海美「え、う、うん……」
琴葉「本当の本当に?」
奈緒「めっちゃ食いつく」
海美「……たぶん……」
奈緒「自信なくなってきよるやん」
琴葉「でも母乳って、妊娠してからじゃないと出ないんじゃないの?」
海美「……うっ、そ、それは確かに……」
琴葉「まさか、海美ちゃん」
海美「それはない!! それはない!! 大丈夫!! 私まだだから!!」
琴葉「だったら、出ないんじゃない? 母乳」
海美「……えぇ~…………?」
奈緒「(ハタから見たら、母乳について語り合うアイドル3人組って色々と最悪やな)」
奈緒「でも、ええ調子や! さすが委員長、理屈で攻めよる」
海美「でも! 味も確かめたんだよ? ちゃんと甘かったし……」
琴葉「うーん……母乳の味なんて覚えてないし……本当に甘いの? 本当の本当に?」
奈緒「確かに、覚えとらんわ。 分からんもんな、うん、さすが琴葉」
海美「……うん……」
琴葉「それは、私も確かめてみないことには分からないわね」
奈緒「せやなぁ……」
奈緒「うん?」
琴葉「あ、いえ、ちがうの。 今のは別に、味を確かめてみたいって言う意味じゃなくて……」
奈緒「うん、わかっとる。 わかっとる……わかっとるよ……」
海美「ごめん琴葉、今は出てないから」
琴葉「そ、そうなの……そっか……」
奈緒「…………琴葉?」
琴葉「いえ、本当に、なんでもなくて。 がっかりしてなんかないから……」
奈緒「誰もそんなこと聞いとらへん……」
琴葉「あ、 もし母乳じゃなければ、血じゃないかしら?」
奈緒「血!!??」
琴葉「ほら、血と母乳の成分ってほとんど同じって言うでしょう?」
海美「へー。 初めて知った!」
奈緒「そうなんか……もっと別のタイミングで知りたかったけど、さすが琴葉は物知りやなぁ」
琴葉「そこんとこ言うと、母乳って言うのはお母さんが赤ちゃんに分け与える愛の血ってところかしら」
奈緒「……へ?」
海美「……?」
琴葉「まあとにかく、私は母乳ではないと思う。 それ以上は分からないから、ごめんなさい、後は他の人に聞いてみて」
海美「う、うん……とにかく、ありがとう?」
琴葉「どういたしまして。 それじゃ!」スタスタ
奈緒「……琴葉、疲れとったんかな? 今の例えそこそこキモかったで」
海美「ますますわかんなくなったね」
──────
奈緒「……お、あそこにおるんは……」
桃子「あれ、奈緒さん海美さん。 何してるの?」
海美「あ、桃子ちょうどよかった!!」
奈緒「待てまてぇい!!!」
桃子「どうしたの? ビックリさせないでよ……」
奈緒「海美! 今桃子に聞こうとしたんか?」
海美「だって、聞ければ誰でもよかったから……」
奈緒「通り魔か!!」
桃子「なになに、何の話? 桃子がアドバイスできることなら何でも言って!」
海美「母乳出たことある?」
桃子「は?」
奈緒「そらそうなるわ」
桃子「……海美さん、何の冗談? 桃子これでも忙しいんだけど」
海美「いや、それが冗談じゃなくてさ! 私も悩んでるの!!」
桃子「悩……って、海美さんまさか!!」
奈緒「だからそうなるやろて!!!」
奈緒「……でな、ホンマにその……母乳なんか確かめよるんやわ」
桃子「……何やってるの? 二人して……」
奈緒「いや、私もありえんと思っとんやで?」
海美「劇場歩き回ったからちょっと暑いね!」
奈緒「またすぐ汗かく」
桃子「だとして、桃子に聞きに来る理由がわかんない」
奈緒「やんな、ごめんな」
海美「母乳出たことないなら、母乳が出た気持ちになったことはある?」
桃子「……はぁ?」
奈緒「なんやその質問」
桃子「まぁ……それは、あるけど」
奈緒「あるんかい!!!!!!」
桃子「も、もちろん、演技の話! 桃子こう見えて色々経験してるんだから」
奈緒「いや、演技って……ヤバない? それ」
桃子「お母さん役ももちろんやったことあるよ。 子役時代に」
奈緒「子役時代に!!!???」
海美「わー、すっごい!! さすがももちん!!」
奈緒「あかん!!! それホンマもんの危ないビデオやん!!!」
桃子「そんなことないよ? 監督さん普通の人だったと思うし。 覚えてないけど」
奈緒「誰向けのやつやねん……」
海美「ねえねえ、それって映像今も残ってるの?」
桃子「へっ? し、知らない」
海美「それ、どのくらい売れたの? ねえねえ教えて!」
奈緒「怖い怖い怖い食いつきが!!」
桃子「いや……それは、秘密」
海美「えー、なんで?」
桃子「秘密ったら秘密!」
海美「えー、教えてよー。 何本売れたの?」
奈緒「なんなんこの子急に……」
海美「……ももちん」
桃子「教えないって!」
海美「……百獣戦隊ガオレンジャーのシール、いる?」スッ
桃子「!!」
奈緒「いや『!!』ちゃうやん」
桃子「……ぇー…………そん……そんな…………」チラッ
海美「…………何本?」ピラッ
桃子「………もう、ほんと………だめって…………うぅ……」チラッ
海美「…………何本?」パタパタ
桃子「…………ほんっと……大人ってずるい……ブツブツ……でも、ぅぅ………」チラッ
海美「カクレンジャーも付ける」ピラッ
桃子「750本~~~~!!!」バッ
奈緒「折れるな!!!!!!」
奈緒「シールならなんでもええんか!!?? 何処にカワイイ要素があるんや!!??」
桃子「ホワイトとピンク」
奈緒「その可愛いは桃子の目線ちゃうやん!!」
海美「なかなか売れたんだね~」
奈緒「ニッチ過ぎるやろ……ロリコン向けのビデオちゃうん……」
桃子「桃子はあんまり覚えてないんだけどね。 小さかったから」
奈緒「アイドル業界の闇や……」
海美「ふぅ……なんか、色々おしゃべりしてたからまた暑くなっちゃった!」パタパタ
奈緒「そうなん……?」
海美「!」
海美「あっ! なおー!」
奈緒「今度はどないしたんや?」
海美「出たかも! 出たっぽい!!」
奈緒「何が? ……あぁ、母乳(仮)か」
海美「やっぱり! ちょっと甘いかも!!」
奈緒「だからやめぇい!!!!」
桃子「海美さん、大丈夫? すっごく汗かいてる」
海美「へ?」
奈緒「へ? やあらへん。 あのな、私は最初からそういうことちゃうかと思っとったんや」
琴葉「海美ちゃん、 私分かったかも! あのね、それって母乳じゃなくて……」
桃子「琴葉さんまで、どうしたの?」
海美「へ? へ?」
奈緒「ほらな、やっぱり」
奈緒「ただの汗やん。 先っちょから出てるだけの」
海美「そなの?」
奈緒「海美、オデコの汗舐めてみ」
海美「えぇ~? 汚いよ」
奈緒「今更何を言う!!??」
海美「……」ペロッ
海美「! あ、甘い!」
奈緒「な? 自分の汗がもともと甘かっただけやねん」
海美「そうだったんだ……なーんだ、心配して損した!」
桃子「……桃子、帰っていい?」
奈緒「うん、ありがとうな」
琴葉「聞いたことある。 母乳と血はほぼ同じ……そして血と汗もほぼ同じ」
琴葉「つまり母乳と汗もほとんど同じ成分だって」
奈緒「うん……そうなんか」
琴葉「さしずめ私たちアイドルが日々のレッスンやステージで流す汗は、青春の母乳ってところなのかも」
奈緒「琴葉はなんで今日いちいち例えがキモイん?」
海美「みんなー、ごめんね。 大丈夫だって分かったらのどかわいちゃった!」
奈緒「はいはい。 琴葉も何か飲みに行く?」
琴葉「そうしようかな」
海美「メグミルク飲みたいな!」
奈緒「この流れでそれいく?」
琴葉「じゃあ、私は海のミルクこと牡蠣にしようっと」
奈緒「飲みもんちゃう!!!」
終わり
メグミルクおいしいよね
お付き合いありがとう
先輩のビデオ気になる‥‥
乙です
>>1
高坂海美(16)Da/Pr
http://i.imgur.com/0K1VkBZ.jpg
http://i.imgur.com/mUXI7vq.jpg
横山奈緒(17)Da/Pr
http://i.imgur.com/q8chmQm.jpg
http://i.imgur.com/p8MwLq9.jpg
>>6
所恵美(16)Vi/Fa
http://i.imgur.com/LGVubws.jpg
http://i.imgur.com/NEznaoN.jpg
>>11
田中琴葉(18)Vo/Pr
http://i.imgur.com/1iUXPny.jpg
http://i.imgur.com/5cGQanJ.jpg
>>15
周防桃子(11)Vi/Fa
http://i.imgur.com/ElBvXAG.jpg
http://i.imgur.com/4c0E9XY.jpg
>>15訂正
海美「あ、桃子ちょうどよかった!!」
↓
海美「あ、ももちんちょうどよかった!!」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません