【艦これ】睦月「もう我慢できません!」 (48)
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>>1
ミスです
キャラ崩壊注意
執務室――
睦月「暇さえあれば秘書艦の文月ちゃんに甘えちゃって!」
睦月「そんな毎日が、文月ちゃんが来てからずっと続いてるよ!」
睦月「みんなの提督への不満が溜まりに溜まってるのね!」
睦月「これ以上文月ちゃんに甘えるようなら、睦月たちは働きません!」
睦月「睦月型ストライキです!」
弥生「働かない……!」プンスカ
菊月「抗議する……!」プンスカ
三日月「断固赦しません!」プンスカ
提督「な、なんだってー!?」アワワ
文月「ふみゅう~……」アワワ
提督「お、俺が一体いつ甘えているというんだ!?」
提督「この鎮守府の提督として毎日働いているじゃないか!」
如月「そ……そんな……!?」
皐月「ここまで自覚が無いなんて……!」
卯月「うわぁ……(ドン引き)」
望月「詫び石よこせ!」
睦月「提督は自分のことを、立派で働き者の男らしい大人だと思ってるみたいだけど……」
睦月「実際には、どんくさくて怠け者の女々しい子供なんだよ!」
提督「そ……そんな馬鹿な……!?」
提督「俺がそんな人間失格な性格のわけがない!」
文月「司令官は、ちゃんと立派なひとだよぉ……」オロオロ
提督「ホラ! 文月も言ってるだろ!?」
水無月「ふみちゃんはそう言うに決まってるじゃん!」
長月「文月の優しさにつけこむんじゃない!」
睦月「……こうなったら、提督に思い知らせてやるのね!」
三日月「賛成! 賛成です!」ノ
菊月「意義なし……!」ノ
提督「くっ……睦月型の本気のdisは心を壊すかも知れない……!」
提督「だが俺は提督だ! 絶対に耐えきって見せる!」キリッ
文月「が、がんばれ~」ゴクリ
睦月「朝の提督を見たことあるけど、あれはどういうつもりなの?!」
睦月「毎朝文月ちゃんに起こしてもらうばかりか、身だしなみまで全部してもらって!」
睦月「寝癖の手入れだけでなく、服の着替えも全部してもらってたのね!」
如月「服の着替えも……!?」
弥生「キモい……!」
提督「あ、あんなに朝早く起きるのは辛いんだ……!」
睦月「その文月ちゃんは、バッチリ支度してから提督の部屋に来てるんだけど?」
提督「ぐっ……!」
睦月「姉妹艦の長女として、文月ちゃんに頼り過ぎだと思うのね!」プンスカ
文月「睦月ちゃん……」オロオロ
菊月「司令官はデスクワークが中心だが……どういうことだ?」
菊月「いつ見ても、文月に書類を手伝ってもらっているようだが……?」
菊月「むしろ文月の方が書類をこなしているじゃないか……」
皐月「えー!? そうなの!?」
長月「それくらい出来て欲しかったぞ……」
提督「だ、だって俺より仕事が早いから……!」
菊月「艦娘は全員、民間出身の一般人のはずだが……?」
提督「ぐっ……!」
菊月「専門家である司令官がその体たらくでは、呆れて物が言えんな……」フンッ
文月「菊月ちゃん……」オロオロ
水無月「いつも朝会してるけど、そろそろ何とかしてほしいな」
水無月「あれだけ物忘れや忘れ物が多いと、水無月たちも信頼できないんだよね」
水無月「いつもふみちゃんに手伝ってもらってばっかりでさ!」
睦月「そう! あれは酷いのね!」
菊月「結局文月に確認する羽目になるからな……」
提督「わ、忘れ物くらい誰だってするだろ……!」
水無月「自室に勲章を取って来てもらうなんて、司令官だけだからね!?」
提督「ぐっ……!」
水無月「あそこまで出来ないなんて……とてもショックだよ……!」シクシク
文月「水無月ちゃん……」オロオロ
三日月「お昼はいつも文月の料理を運んでもらってますよね?」
三日月「あの子供メニューのオンパレードは、司令官の好みでしょうか?」
三日月「裏で『お子様ランチ』と呼ばれていること、知らなかったでしょう?」
望月「あちゃー、それ言っちゃったかー」
卯月「うーちゃんでももっと色々食べるぴょん……(ドン引き)」
提督「た、食べたいものを希望するくらい良いだろ……!」
三日月「大人のくせにチキンライスの旗で目を輝かせないでください!」
提督「ぐっ……!」
三日月「三十過ぎの大人が子供舌だなんて……恥ずかしくないんですか?」ジー
文月「三日月ちゃん……」オロオロ
如月「司令官ったら、毎日お昼寝してるけど……」
如月「いつも文月ちゃんの膝枕だなんて、破廉恥だわ……!」
如月「あんな幸せそうな顔……如月には見せたことないのよ……!」
長月「ふ、文月の膝枕……だと……!?」
水無月「そんなの……ズルいよ……!」
提督「い、いつも膝を貸してくれるから……!」
如月「如月が言った時は、ちっとも乗ってくれなかったじゃない……!」
提督「ぐっ……!」
如月「司令官になら如月、いつでも甘えてくれて構わないのに……!」グスン
文月「如月ちゃん……」オロオロ
長月「文月とはよく編成で同じになるんだけどさ……」
長月「出撃の指示も、編成も、全部文月頼みというのはまずいだろ」
長月「遠征中の文月に出撃の指示を仰ぐとか、普通じゃないぞ?」
三日月「あれは酷いですよね!?」
望月「システム上無理だと思ってた……」
提督「げ、現場の声を採用しているだけで……!」
長月「それをリアルタイムで聞いてるのがおかしいんだよ!」
提督「ぐっ……!」
長月「自分の決定に自信が無いなんて、子供と同じだろ……!」ギロッ
文月「長月ちゃん……」オロオロ
弥生「司令官は……鎮守府の代表そのもの……」
弥生「なのに……大本営や提督との会合に、文月を連れ込むのはちょっと……」
弥生「困るとすぐ相談する姿は……上司として、情けない……」
菊月「そ……そこまで酷いのか……!?」
卯月「うわぁ……(ドン引き)」
提督「あ、あれはダブルチェック的なやつであって……!」
弥生「司令官だけで決めたことなんて……一度も無かった……!」
提督「ぐっ……!」
弥生「親同伴の入社面接みたいで……グロすぎる……!」オエッ
文月「弥生ちゃん……」オロオロ
皐月「司令官は管理職だからさー、よく皆から注意されてるよね?」
皐月「でも、辛いことがあるとすぐに文月に抱き着くのは、もうやめない?」
皐月「大の大人が子供に泣きつく姿とか、ボクが泣きたくなるんだけど?」
三日月「うわっキモっ」
如月「それは……さすがの如月でも、擁護しにくいわ……」
提督「す、ストレスの多い仕事だから……!」
皐月「戦場で命のやり取りをしてるボクたち相手に、よく言えたねえ!?」
提督「ぐっ……!」
皐月「あの甘えた声で『ママ~♥』だなんて……気持ち悪い……!」ギリッ
文月「皐月ちゃん……」オロオロ
望月「あたしさー、偶然知っちゃったんだよねー」
望月「司令官専用のお風呂で、文月と一緒にお風呂に入ってるところをさー」
望月「文月に洗ってもらう背中はさぞ気持ちよかっただろうなー」
睦月「そ、そんなこと文月ちゃんにさせてるの!?」
長月「文月の優しさに付け込んで、このっ……!」
提督「せ、背中を洗うのが大変なだけだから……!」
望月「えー頭まで洗ってもらっておいてー?」
提督「ぐっ……!」
望月「あの狭い湯船に一緒に入る姿、堂に入っていたなー?」ニヤニヤ
文月「望月ちゃん……」オロオロ
卯月「しれーかん……嘘なら嘘って、ハッキリ言って欲しいぴょん……」
卯月「いつも文月と同じお布団で……添い寝してもらってるなんて……!」
卯月「そこまで文月にべったりのしれーかんなんて……しれーかんなんて……!」
水無月「夜に見当たらないと思ってたけど……ふみちゃん……!」
菊月「それはもう犯罪じゃないのか……?」
提督「べ、別に毎晩ってわけじゃ……!」
卯月「嘘ぴょん! おやすみのキスをしないと眠れないくせに!」
提督「ぐっ……!」
卯月「嫌だぴょん……しれーかんがロリコンさんだなんて……」エグエグ
文月「卯月ちゃん……」オロオロ
睦月「――というように!」
睦月「提督への不満が一杯です!」
長月「あらためて考えると……これは酷いな」
弥生「ここまでとは思わなかった……」
三日月「これ以上は我慢出来ません!」
如月「司令官にも変わってもらわないと……」
提督「そんな……皆がそこまで辛い思いをしていたなんて……」
文月「司令官……」オロオロ
菊月「……まあ私たちも鬼ではない」
皐月「治せるものは、しばらく待ってあげるよ」
望月「人間、急には方向転換できないしねー」
水無月「でも! どーしても許せないことがあるんだ!」
提督「そ、それは一体……」
卯月「そんなの、分かり切ったことだぴょん……」
睦月「それはつまり――」
睦月「文月ちゃんを、ママ扱いしてることなのね……!!」
提督「……」
文月「……」
提督「……」
文月「……」
提督「……」
文月「……」
提督「えっ」
文月「えっ」
睦月「提督なら分かってるはずなのです!」
如月「如月たちは、民間から選ばれ艦娘になったことを……!」
弥生「才能ある少女だけが、艦娘になれる……!」
卯月「だからこうして戦場に立ってるぴょん……!」
皐月「お国のために……故郷のために……!」
水無月「なのに! 司令官がそんなんじゃ、頑張れないよ!」
長月「私たちだって、親に甘えたいんだ……!」
菊月「だから司令官には、その目標であって欲しい……!」
三日月「そうすれば三日月たち……また頑張れます……!」
望月「いやあたしは詫び石貰えたらそれで良いけど」
文月「みんな……!」ウルウル
提督「……そう、か……」
提督「皆の気持ちは伝わった」
提督「戦場を駆ける皆を導くのが、俺の役割――」
提督「そう、その通りだ」
提督「そんな簡単なことを、どうして忘れていたのか……」
提督「これからは心を入れ替えて、最高の提督として精進していこう」
文月「司令官……!」
睦月「提督……!」
如月「司令官……!」
三日月「司令官の目が……輝いてる……!」
提督「俺の能力が不足しているのは、事実だ」
提督「これからは俺一人で全てをこなせるよう、全力を尽くすことを約束しよう」
提督「それまでは皆の協力が必要なんだが……良いか?」
菊月「ふっ……良いに決まってるだろう?」
水無月「水無月たちは、司令官の艦娘なんだから!」
弥生「そういうことなら、頑張れる……」
望月「あれ? 詫び石は?」
提督「皆……ありがとう……!」
望月「詫び石……」
皐月「いや~これで一件落着かな?」
卯月「これで万事解決だぴょん!」
提督「ただ、一つだけどうにもならないことがあって……」
長月「ん? 何だろう?」
提督「『ママ扱いするな』というのは……ちょっと……」
「 「 は あ ? ? 」 」
睦月「ど、どういうことなの提督!?」
如月「それは一番大事なことよ!?」
弥生「やはり司令官はロリコン……!?」
卯月「違うぴょん! これは『バブみ』ってやつだぴょん!」
皐月「そんなワガママが通じるわけないでしょ!?」
水無月「いい加減文月離れしなよ!」
長月「大の大人が恥ずかしいと思わないのか!?」
菊月「文月のような幼子を『ママ』だとは……!」
三日月「キモいっ! キモすぎますっ!」
望月「ガチャ百回分の詫び石を要求する!」
提督「あわわ……!」
文月「あ、あのね?」
文月「司令官がそういうのには、理由があって……」
睦月「文月ちゃん! そこまでして提督の肩を持つ必要はありません!」
如月「きっと司令官に洗脳されてるのよ! 絶対そうよ!」
菊月「今すぐ憲兵を呼ぶべきだ……!」
長月「ま、待て! 少しは文月の話を聞くべきだろ!」
皐月「……そうだね、文月にも言い分はあるだろうし」
文月「長月ちゃん、皐月ちゃん、ありがとう」
水無月「それで? ふみちゃん、理由って何なの?」
文月「うん……」
文月「実は、あたしね?」
文月「司令官のママなの」
睦月型「「……」」
睦月型「「??」」クビカシゲー
長月「いやいやいやいや」
三日月「ええ、司令官がバブみを感じてオギャってますよね」
文月「ち、違うの! 司令官はそういうのじゃないよ~!」
睦月「でも文月ちゃんのこと『ママ』って呼んでるのね!」
文月「うん……司令官のママだから……」
望月「だからー、ママじゃないのにママって呼んでるんじゃないか」
文月「ううん、あたしはママなの……」
弥生「もし文月がママなら……司令官は……?」
文月「あたしの息子だよ?」
水無月「つまりふみちゃんは、司令官のママだってこと?」
文月「そう! あたしはママなの!」
卯月「文月は……しれーかんのママ?」
文月「ママだよ~♪」
菊月「そうか……」
「「……」」
「「!?!?!?!?」」
皐月「えええええええええええええええ!?」
三日月「ママってあのママですか!?」
文月「うん♪」
如月「そんな……!! ありえないわ……!!」
水無月「どう見たって水無月たちと同い年じゃ……!?」
文月「あたしの家系の女性はみんな童顔だから……」
望月「えwwwウソwwwその顔で人妻www!?」
長月「その体で経産婦だとォ!?」
文月「そうなっちゃうね~」
菊月「なに……え……なにぃ……!?」
睦月「提督が文月ちゃんの子供!?」
弥生「養子や連れ子とかではなく……!?」
文月「実の息子だよ~♪」
卯月「合゛法゛ロ゛リ゛ぴ゛ょ゛ん゛!!!!!!!!」クワッ!!
提督「皆には黙っていて、申し訳なかった」
提督「俺のマm――母は適性検査の結果、睦月型七番艦文月の才能を持っていたことが分かってな」
提督「親族ということもあって、俺が睦月型の提督としてこの鎮守府に着任することになったんだ」
望月「あー、それでここに来た時からずっと、文月にベッタリだったわけかー」
三日月「それじゃ司令官の甘えっぷりは、昔からずっと同じなんですか?!」
提督「まあ……そうなるな」
提督「その点は追々改善していくつもりだが……」
文月「ゴメンねえ~? あたしも昔から『甘やかし過ぎだ』って主人に言われてるんだけど……」
文月「大事な一人息子だと思うと、たくさんお世話したくなっちゃって……」
提督(むしろ俺がパパに嫉妬されるほどだったんだよなあ……)
如月「それじゃ……文月ちゃんの本当の年齢は……」
文月「あ、ええっと……それはぁ~……」
文月「……うぅぅ……///」
文月「……ご\カーン...カーン...カーン.../歳……です……///」
如月「」
三日月「ええ!? そのお歳でこの美肌!?」
水無月「スベスベ!! スベスベ!!」
長月「なんなら私たちよりも肌が綺麗だぞ!?」
望月「みてみて~wwこの輝く肌wwあはっwwもっと近くで見てよwww」
睦月「如月ちゃんをいじめちゃダメっ!」プンスカ
如月「」
菊月「つまり、こういうわけだな?」
菊月「『文月さんはママなので、甘えてもおかしくない』……と」
提督「ああ」
水無月「確かに司令官にとってふみちゃんさんはママかもしれない……」
長月「だからって司令官が文月さんに甘えてばっかりいて良い理由にはならないだろ!」
三日月「それは文月さんの優しさにつけこんでるだけです!」プンスカ
文月「……あ、そうだ~」
如月「どうなさいましたか文月さん?」
弥生「文月さんが何か思い付いたようです……」
睦月「みんな! 文月さんの話を聞いてあげて!」
文月(皆との距離を感じる……!)
文月「今、思い付いたんだけど……」
文月「あたしが皆のママになるっていうのは……ど~お?」ニコニコ
「「!?!?!?!?」」
文月「あたし、人のお世話をするのが好きだから、司令官のお世話はやめられないと思うの」
文月「でもでも、皆のお世話もするのは問題ないでしょ?」
文月「……あたしは、皆の本当のママじゃないけど……」
文月「それで皆が甘えられる場所になってあげたいなって思って……」
文月「それに……皆みたいな娘が欲しいなって、ずっと思ってたから……///」
文月「……どうかな?」
「「……」」
「「マ……」」
「「ママァー!!」」ギュー!
文月「うふふ……よしよし♪」
文月がママなら甘えても仕方ない――
睦月型の皆の理解により、俺の問題は解決した。
彼女たちの不満については、もう問題ない。
一時的だが義理の姉妹たちの助けを得て俺は、提督としてぐんぐん急成長していったからだ。
計十一人もの子供のお世話をすることになった文月だが、毎日楽しそうにしているから良しとしよう。
すべてが解決した。
問題があるとすれば、一つだけ――
深夜――
文月「ふみぃ……」Zzz
睦月「むにゃ……」Zzz
如月「……」Zzz
弥生「……」Zzz
卯月「ぐう……」Zzz
皐月「くかー……」Zzz
水無月「……」Zzz
長月「……」Zzz
菊月「……」Zzz
三日月「憲兵さんこっちですぅ……」Zzz
望月「……」Zzz
提督「……」
提督「ベッド狭ぇよ!!!!!!!!」クワッ!!
※キングサイズベッドで解決した
おわり
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