杏「西住ちゃーん哺乳瓶の時間だよー」
みほ「ばぶー」キャッキャッ
杏「よしよし今飲ませてあげるからねー」ナデナデ
みほ「きゃっきゃっ」ゴクゴク
杏「ん…………良い子良い子」
杏「ちゃんとミルクの温度は人肌程度にしといたけど」
杏「熱かったりしない?」
みほ「ばぶばぶ」
杏「そっかー気に入って貰えたんなら良かったよ」
杏「いやさ……この歳だから当たり前なんだけど」
杏「今まで子育てとかやったことないからさぁ」
杏「西住ちゃん火傷とかしないかって不安になっちゃって」
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みほ「だぁ……」
杏「ん? なに?」
杏「あーボコね」
杏「ほらボコだよー可愛いねぇ」
みほ「きゃっきゃっ」
杏「はぁ……でも西住ちゃん赤ん坊になってもボコが好きなんだ」
杏「そういうところは変わってないんだね」グスン
みほ「ばぶ?」クビカシゲ
杏「あはは……なんでもないよ」
杏「だから西住ちゃん……本当いつかでいいからさ」
杏「……元に戻ってね」
みほ「ばぶ?」キョトン
杏「さ……オムツ変えよっか」シメシメ
みほ「おぎゃーおぎゃー!」ジタバタ
杏「泣いちゃダメだってば」
杏「すぐにオムツ取り替えてあげるから我慢してて」シメシメ
杏(心は幼児化しても身体はそのままだもんなぁ)
杏(こっちは身長低いんだし、暴れる西住ちゃんを抑えるのも大変だよ)
杏「よ、よし……オムツ取り替え完了」
みほ「ばぶー」
杏「よしよし……ようやく落ち着いたかな」
杏「ね、ねえ……西住ちゃん」
杏「哺乳瓶も良いけどさ。ほらたまには普通の料理を食べようよ」
みほ「ばぶ?」
杏「さすがにミルクだけじゃ栄養足りないって」
杏「明らかに痩せてきてるよ」
杏「だからほら……マカロン。西住ちゃん好きでしょ」
みほ「だぁだぁ」
杏「うんマカロン大好物だよね。ほら口開けて食べさせてやるからさ」
みほ「うーだー」
杏「あ……顔背けちゃダメだって」
杏「別に毒とか入ってないからさ。食べなって」
みほ「いーやー! いや!」プイッ
みほ「おぎゃーおぎゃー!」
杏「ご、ごめんね。もう食べさせないからさ」
杏「だから泣き止んで大丈夫だから!」ヨシヨシ
みほ「おぎゃー! おぎゃー!」
杏「西住ちゃん……」
杏「お願い泣き止んで……ね。大丈夫……大丈夫だから」ヨシヨシ
みほ「おぎゃー! おぎゃー!」
杏「そ、そうだ。ほら西住ちゃん! ボコの絵本だよ」
みほ「え……ほん?」
杏「お、泣き止んだねぇ……今から読んであげるからね」
みほ「ばーぶ」
杏「機嫌戻ったんだ。そんじゃお風呂入ろっか」
みほ「きゃっきゃっ!」
杏「西住ちゃんお風呂大好きだもんね」
杏「昨日は目を開けて水が入っちゃったからね」
杏「今度はシャンプーハット用意しといたからさ」
みほ「だぁだぁ」
杏「そんじゃ服脱がすよー」ヌギヌギ
杏「じゃママと一緒にお風呂入ろうねー」チャプン
杏「何とかお風呂も入らせたし……後はタオルで拭いて」ゴシゴシ
杏「オムツを付け替えて服も着せて」シメシメ
杏「はい。完成」
みほ「ばぶー!」
杏「じゃあ今日は寝ちゃおっか」
みほ「だぁ」
みほ「すぅ…………すぅ」
杏「……西住ちゃん」
杏「本当……どうしちゃったのさ」
杏「はぁ……なんでこんなことになったんだろうねぇ」
みほ「んぐ…………んんっ」
杏「可愛い顔しちゃって~」
杏「大丈夫。西住ちゃんは私がちゃんと面倒見るからさ」
杏「おやすみ」
数日後
まほ「杏……すまない。こんなことになってしまって」
杏「いや私は良いんだけどさ。元から西住ちゃんのことは好きだったし」
杏「だからこうして甘えられるのも……まあ別に苦にはならないよ」
杏「でもさ……さすがにずっとこのままってわけにはいかないよねぇ」
まほ「それは重々承知している。みほがこうなったのは私の責任だ」
まほ「私がもっとみほのことを気にかけてやれば……」
みほ「だぁだぁ」
杏「よしよしどうした? あ、これはガラガラかな?」
杏「ほら色んな音が鳴って面白いねー」シャンシャン
みほ「きゃっきゃっ」
杏「…………」
杏「西住ちゃん……前よりヤツれてきてる」
まほ「その……ようだな」
杏「当たり前だよ。西住ちゃんは赤ん坊じゃないんだ」
杏「なのに毎日ミルクだけじゃ……そりゃ栄養は足んなくなっちゃうよ」
まほ「本当にすまない! あの時お母様と二人きりにさせなければ……」ギュッ
まほ「和解できると思ったんだ……」
まほ「みほは大洗で自分の戦車道を見つけた」
まほ「だから……今のみほならお母様も認めてくれると……」
まほ「私の考えが甘かったよ」
まほ「お母様はみほの戦車道を全否定した」
まほ「お母様によってお叱りを受けたみほは……」
まほ「急に叫んだかと思うと暴れ始め……こんな状態になってしまったそうだ」
まほ「本当は私がママとなってみほを見てやりたいが」
まほ「私を見ると西住を思い出してしまうのだろう」
まほ「すぐにグズってしまう」
杏「今は落ち着いてるみたいだけどね」
みほ「ばーぶ」キャッキャッ
杏「……西住ちゃんのお母さんはなんて言ってるの」
まほ「……分からない」
杏「分からないって……なに? 自分の娘がこんなことになってもだんまりってこと」
まほ「ああ……」
まほ「私も何度か話そうとしたが、拒絶されてしまったよ」
まほ「お母様もまさかこんなことになるとは思わなかったのだろうな」
まほ「随分と動揺はしていたみたいだが」
まほ「それだけだ」
まほ「一応……資金の援助だけはしてくれるみたいだが」
杏「そっか」
杏「まあ今の西住ちゃんを家元に会わせるわけにはいかないよねー」
杏「トラウマが蘇っちゃうかも知れないし」
杏「で……これからどうすんの?」
まほ「………大丈夫だ。私の知り合いにカウンセラーがいる」
まほ「杏も知っている人物だ」
杏「え? 誰なのさ。私の知ってる人って」
まほ「継続のアキだ。彼女はよくミカの心理カウンセリングを行っているからな」
まほ「彼女ならこの状況を何とかしてくれるかも知れない」
杏「そっか……」
杏「とにかく事態は急を要するんだ」
杏「西住ちゃんが栄養失調で倒れる前に元に戻さないと」
ミカ「やぁ……久しぶりだね。大洗の皆さん」ポロローン
杏「久しぶりだねぇ。えっと……継続の隊長さんだったっけ」
ミカ「」ポロローン
アキ「それで今回は戦車道じゃなくてカウンセリングの件で呼んだんだよね」
まほ「そうだ。黒森峰の情報によれば君はカウンセラーとして何人もの生徒の相談に乗ったそうじゃないか」
アキ「そんなこともあったねー。一応今だって心理士として商売は続けてるんですよ」
まほ「資格がないのが不安ではあるがな」
ミカ「資格……それはカウンセラーにとって大切なことなのかな?」
アキ「大切じゃないよね」
アキ「かの有名なブラックジャックだって無免許なんだし」
アキ「実力さえあれば問題ないって」
杏「これ……本当に大丈夫なの? なんだか不安になってきちゃったよ」
アキ「大丈夫だって! きっと何とかなるよ」
アキ「それじゃ早速患者さんを見せてもらおうかなー」
杏「西住ちゃーん。今日はお客さんが来たよー」
みほ「ばぶ?」
アキ「よろしくね??」
みほ「おぎゃー!おぎゃー!」
杏「あちゃー……今日はダメな日かぁ」
アキ「ダメな日って?」
杏「なんでかは知らないけどさ」
杏「西住ちゃん……私以外だとこうやって泣いちゃうんだよ」
杏「……よりにもよってなんで私になつくのかねぇ」
杏「私なんて西住ちゃんに優しいこと何もしてないのに」
杏「むしろ迷惑ばっか掛けてたのにさ」
杏「とりあえずミルクを飲ませるから……アキちゃんには悪いけどそこら辺で寛いでてよ」
アキ「あ、待って下さい。今回はミルクではこちらを飲ませ下さい」
杏「これは?」
アキ「ココナッツミルクです。少しでも栄養のあるものをと思って」
ミカ「これはね。無人島で拾ってきたココナッツで作ったものなんだよ」ポロローン
アキ「ココナッツにはブドウ糖が多く含まれているんです」
アキ「戦時中では点滴の代わりに使われたって聞きました」
杏「ありがとう。今はちょっとでも栄養のあるもん飲ませなきゃだね」
アキ「うーん……でもこれだとみほさんから直接話を聞くのは無理そうだね」
ミカ「何もカウンセリングは本人に話を聞くことだけが仕事じゃない」
ミカ「周りの環境から患者が抱えている悩みを推理することも大切なことなんだよ」ポロローン
アキ「もーそんなこと言わなくても分かってるってば」
アキ「えっと杏さんに質問なんですけど……みほさんは杏さん以外には甘えてこないんですか」
杏「うん。あんこうチームのみんなにも試しては見たんだけどさ」
杏「西住ちゃん私以外だとすぐ泣いちゃって」
アキ「なるほど……みほさんと杏さんが最初に出会ったのは?」
杏「んーあんま良い話じゃないよ」
杏「あの時ウチは廃校になるかどうかの瀬戸際でね」
杏「それを阻止するには戦車道で優勝するしかなかったんだよ」
杏「で……嫌がる西住ちゃんを無理矢理戦車道に連れ戻したわけ」
杏「だから正直分からないんだよね」
杏「どうして西住ちゃんが私になついてくるのか」
ミカ「アキ……今の話を聞いて何かわかったかい?」
アキ「とりあえず杏さんとみほさんの繋がりはわかったけどそれ以外は進歩はないかなぁ」
アキ「でも今の話が大事なことだっていうのは分かるよ!」
アキ「それじゃ今度は黒森峰の隊長さんにお話しするねー」
まほ「みほを治すためだ。何でも言ってくれ」
アキ「じゃあ手短にみほさんがおかしくなったのは家元? っていう人に怒られたからそれでいいの?」
まほ「ああ……」
アキ「具体的にはどんな感じに怒られたんですか?」
まほ「詳しくは分からないがお母様の発言を聞く限りみほの戦車道を完全に否定したらしい」
アキ「なるほどねー。よし! ある程度のことは分かったよ!」
杏「分かったって西住ちゃんを治す方法が?」
アキ「うん」
アキ「西住さんは多分……戦車道の再現をしようとしているんだと思う」
まほ「戦車道の再現?」
アキ「まず杏さんに甘えている理由だけどこれは簡単」
アキ「杏さんが無理矢理やらせた大洗の戦車道……あれがみほさんの求めている戦車道だったからだと思います」
アキ「でもその戦車道は家元さんに否定され壊されてしまいました」
アキ「だから今度は杏さんをお母さんにすることでもうもう一度自分の戦車道……を再構築しようとしてる」
アキ「大体そんな感じかな?」
杏「西住ちゃん……」
みほ「だぁ?」
杏「私は西住ちゃんを利用しようとしてたんだよ?」
杏「西住ちゃんに無理矢理、戦車道をやらせたとき」
杏「嫌われても怨まれたって仕方ないって思ってた」
杏「なのに……西住ちゃんはそんな私たちの戦車道を大切に思ってくれてたんだね」ナデナデ
みほ「きゃっきゃっ」
まほ「それでどうすればみほは戻る?」
アキ「うーん……もう一度戦車に乗せればいいんじゃないかなぁ?」
まほ「というわけで私と大洗で1VS1を行いたいと思う」
まほ「私はディーガⅠだ。あんこうチームは Ⅳ号戦車だな」
杏「ほら西住ちゃんのよく乗ってる Ⅳ号戦車だよー」
みほ「きゃっきゃっ!」
沙織「みぽりん……どうしてこんなことに」
麻子「考えたってしょうがない。それにこれも治療の一貫なんだろう」
杏「うん……みんなには悪いけどちょっとだけ協力して」
優花里「勿論です。これで西住殿が元に戻るなら喜んで協力します!」
杏「みんな……ありがとね。きっと西住ちゃんも喜んでるよ」
みほ「ぱーぶ!」
小梅「ジャッジは私が行います。それでは各車両は指定の場所に!」
杏「今回は私が車長だから……みんな着いてきてね??」
あんこうチーム「「はい!」」
杏「それじゃ、しゅっぱーつ!」ブロロロ
杏「西住ちゃん……お姉さんはどんな戦術取ってくるかなぁ」
みほ「せん……じゅつ?」
杏「ははは……まあ無理なら考えなくてもいいよ」
杏「ま、気楽にいこ練習試合なんだし」
杏「こっちはディーガより火力低いんだし機動力で翻弄するしかないよね」
杏「ま、それは向こうも考えているだろうけどーー」ドーン
杏「え? なになに?」
麻子「背後からだな。一体いつの間に」
杏「えっと……とりあえずドリフトして正面向こうか」
麻子「了解」キュルルルル
まほ「さすが一度倒されただけのことはある」
まほ「見事な操縦テクニックだ」
まほ「だがみほがいない以上。やはり Ⅳ号の動きが少し鈍くなっているな」
まほ「すまないが全力で倒させてもらう。撃てぇ!」ドーン
小梅「……っ! Ⅳ号行動不能! 黒森峰の勝利です」
杏「あはは……やっぱ黒森峰は強いねぇ~見事に負けちゃったよ」
みほ「ま、負け……負け……い、いや!」
杏「に、西住ちゃん?」
みほ「負けたら怒られちゃう……やだ……やだよ」
杏「西住ちゃん……落ち着いて」
杏「いいんだ。負けていいんだよ」ギュッ
みほ「え……あ……会長?」
杏「西住ちゃん……おかえり」
杏「もう大丈夫なんだよ。ここは黒森峰じゃない廃校もないだから負けてもいいんだ」
杏「だから西住ちゃん……一人で背負わないで」
みほ「会長……とても暖かいです」
みほ「なんだか……会長といるととても安心して」
みほ「お母さんって本当はこんな感じなのかな」
杏「西住ちゃん……」
みほ「その……良くは覚えてないんですけど」
みほ「どうしてか私……会長がお母さんだったらって思っちゃって」
杏「西住ちゃん……良いんだよ。私で良ければいつでもママになってあげるからさ」
みほ「会長……」
優花里「西住殿! 元に戻ったんですね!」
麻子「良かった……本当に良かった」グシグシ
沙織「もう麻子ってばほらハンカチ涙吹きなってば」ポロポロ
華「そういう沙織さんだって泣いてるじゃないですか」
沙織「だ、だってもしこのまま戻らなかったらどうしようってずっと……不安だったから」
みほ「……みんな。ごめんなさい……私迷惑掛けちゃったよね?」
麻子「そんなことない……迷惑なんて今まで一度だって思ったことないんだ」
麻子「だからこれからは一人で抱え込まないで欲しい」
麻子「私たちは仲間……なんだからな」
みほ「麻子さん……そうだよね。私これからは何かあったらみんなに相談するね」
みほ「もう一人で抱え込まない」
麻子「……西住さん」
まほ「帰ってこれたんだな」
みほ「うん……お姉ちゃん。私のために戦ってくれてありがとう」
まほ「気にすることはない。お前が戻るためなら何だってするさ」
みほ「ううん……そうじゃないの」
みほ「今日のこともそうだけど……大学選抜の時や実家に帰ったときも」
みほ「お姉ちゃんはいつも私のために戦ってくれたよね」
みほ「ごめんね。西住流を押し付けて」
まほ「気にするな。西住流はいずれ誰が背負わなければならない宿命だ」
まほ「だからそのことをみほが気に病む必要はないよ」
まほ「それに……黒森峰はなんだかんだで楽しいところだ」
まほ「小梅がいてエリカがいる」
まほ「彼女たちと出会えたのも西住流のおかげだ」
まほ「だから……お前は自分の道を進むといい」
みほ「お姉ちゃん……ありがとう!」
まほ(さっきの戦いでみほは負けたのに正気を取り戻した)
まほ(いや……もしかしたら負けることが大切だったのかもしれないな)
まほ(幼い頃から私たちは勝ちのみを優先し生きてきた)
まほ(そんな生活を強いられた中で杏の負けていいという言葉はみほのもっとも欲していた言葉だったのだろう)
杏「あ、そうだ。西住ちゃんお腹空いてない?」
みほ「あ、はい……実はどういうわけかさっきから空腹で……」
杏「よーしそんじゃ決まりだねぇ。今日はみんなであんこう鍋だ」
みほ「い、良いんでしょうか食べさせて貰って」
杏「良いって良いって西住ちゃんの回復祝いってことでさー」
まほ(角谷杏……)
まほ(彼女ならみほの良い友達になれるのかも知れないな)
数日後
杏「西住ちゃーん。帰ってきたよー」
みほ「杏さんお帰りなさい。それじゃその……今日もお願いします」
杏「うん……任せて」
杏「西住ちゃん……哺乳瓶の時間だよー」
みほ「ばぶー! ばぶばぶー!」
杏「よしよし……西住ちゃんも随分と赤ちゃんプレイが癖になったねー」
みほ「えへへ……あの一件から正気に戻っても赤ちゃんプレイが辞められなくなっちゃって」
みほ「だから決めたんです」
杏「決めたってなにが?」
みほ「私……会長の子供になります」
杏「……え?」
みほ「あの……ダメですか」シュン
杏「ぜ、全然ダメじゃないよ! いきなりだからちょっと驚いただけでさ」
みほ「そっか良かったぁ~」
みほ「私……会長に嫌われたらどうしようって不安で不安で」
みほ「だから私のことを受け入れてくれて本当に良かったです」
みほ「会長……これからも私のママでいてくれますよね」
杏「やだなーそんなの当たり前じゃん」
みほ「ずっとですよ。これから先、大学生になっても社会人になっても私のママでいてくれますか?」
杏「ん。約束する……ずっと私は西住ちゃんのママだから」
みほ「えへへーそれを聞いて安心しちゃいました」
杏「ほら赤ちゃんプレイの続きしよ。ミルク飲ませてあげるからさ」
みほ「はーい。ばぶばぶ!」
杏(きっと私はこれから先ずっと西住ちゃんのお母さんとして生きていくことになるだろう)
杏(だけどその事に後悔はない)
杏(だってこれが……私の戦車道だから)
西住家
まほ「まほです今帰りました。本日はお母様にお話ししたいことがあります」
しほ「…………」
まほ「お母様も存じ上げていたみほの件。無事幼児退行は治まり元の状態に戻ったそうです」
しほ「…………」
まほ「あの……お母様?」
しほ「ばぶ?」
まほ「…………え?」
完
これにてこのssは完結です。ここまで読んで下さりありがとうございました!
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