櫻子「フィクションは本だけにしとけよww」
向日葵「……」ハァ
櫻子「な、なんだよその顔」
向日葵「櫻子……ブックオフは、名前こそブックオフですけど、いわゆるリサイクルショップですのよ。ですから、本だけじゃなくて、服とか、ゲームとかも取り扱ってますのよ」
櫻子「そんなの知っとるわ!」
向日葵「え?櫻子のことだから、てっきり知らないのかと」
櫻子「はぁ!?なんだよそれ!私は、あのCMの真似をしただけ!」
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向日葵「あのCM?」
櫻子「え、もしかして見たことないの?子役が本ねーじゃーん!っていってるCM?」
向日葵「CM?うーん……記憶にありませんわねぇ…」
櫻子「ハッハッハッ!向日葵は世間から一歩遅れてるんだなあ!Twitterでも話題になったのに!」
向日葵「そうなんですの?」
櫻子「そうそう!」
櫻子「私はそのCMで、ブックオフが本以外も売ってるって知ったもんね!」フンス
向日葵(櫻子は世間から100歩くらい遅れてますわね)
櫻子「まあまあそんなことより、早く古着売場へ行こう!」
向日葵「えっ?古着!?」
櫻子「そうだけど?嫌なの?」
向日葵「古着ってことは、誰かが着てたってことよね……なんか気が引けますわ」
櫻子「そんな細かいこといちいち気にしなくていいじゃん!見た目は普通に綺麗だし」
向日葵「そうですけど…」
櫻子「ほら、ちゃっちゃと行こ!」ガシッ
向日葵「は、はい…」
古着売場
櫻子「よし、着いた!」
向日葵「はぁ……」
櫻子「えーと、あれはどこかなどこかなー……」キョロキョロ
櫻子「……あった!」ダッ
向日葵「ちょっ、櫻子!走ると危ないですわよ!」
・
・
・
櫻子「ふ~む…どれがいいかな?」
向日葵「さ、櫻子……ここって!」
櫻子「ん~?」
向日葵「し、下着売場じゃないの///」
櫻子「いや~、前探した時なかなかいいやつが見つからなくてさ~」
向日葵「他の人が着たのなんて、下着はなおさら嫌ですわ!」
櫻子「そうなの?じゃあ、他の売場に行ってくれば?」
向日葵「………せっかくですし、ちょっと服見てきますわ」
・
・
・
向日葵(このワンピース、ちょっといいかも……正直、古着屋を侮ってましたわ…)
櫻子「……」ズ-ン
向日葵(あれは……櫻子!?どうして落ち込んでるのかしら?)
向日葵「櫻子!どうしましたの?」トントン
櫻子「え……」
向日葵「櫻子、このブラジャー……」
向日葵(このブラジャーのサイズ、Aカップですわ…もしかして、これでもサイズが大きくて……!)
向日葵「プッッーー!ククッ!」
櫻子「ッッッッ!!」
向日葵(あっ…やばっ!)
櫻子「向日葵、さっき、思ったんだろ……」プルプル
櫻子「女の子なのに、胸ねーじゃーんwwww」
櫻子「……って!!」
向日葵「お、思ってませんわよ!思い込みが激しすぎますわよ~」アセアセ
向日葵「……プッ...クククッ」
櫻子「やっぱり思ってるじゃん!」ジワッ
向日葵「あ!わ、私、このワンピース、ちょっといいなと思ったから、試着してきますわね!オホホホホ!」ビュン
櫻子「コラーー!!逃げるなー!!」
向日葵「……」シャ-
向日葵「……ふぅ、間に合いましたわ…」
向日葵(この試着室で、櫻子が落ち着くのを待ちましょう……しかしあの娘、胸のこと気にしてるのに、悪いことをしましたわ……試着室を出たら、謝ったほうがいいですわよね…)
向日葵(その間に、このワンピースを……)
向日葵(……)
向日葵(きっと、クリーニングをされてるし、大丈夫ですわよね…)
向日葵(……女は度胸、ですわ!)
・
・
・
シャ-
向日葵「……」ズ-ン
櫻子「あ、向日葵!さっきはよくも……」
櫻子「……向日葵?このワンピース…」
櫻子(え?このワンピースLサイズじゃん!もしかして、このサイズでも小さくて…)
櫻子「ブフーーッッッ!!」
向日葵「ッッッッッ!!」
向日葵「櫻子、さっき、こう思いましたね」
向日葵「冗談よしてやー、女の子なのにL入らんて」
向日葵「ブックブクやーんwwww」
向日葵「……って」
櫻子「うんうん、思ってましたとも!お前のおっぱいお化けだから、入らなかったんだな!私みたいな、シンデレラバストじゃないから!」
櫻子「あ、でっかいのは、おっぱいだけじゃなかったな!」
向日葵「なんですって!」
櫻子「なんだよなんだよ、こっちだって、馬鹿にした癖にぃ」
向日葵「それとこれとは、別問題ですわ!」
櫻子「ていうか、あのCM、知ってんじゃねーかよ、このブクブクお化け!」
向日葵「言いましたわね、このまな板レーズン!」
櫻子「ぐぬぬ…」ビリビリ
向日葵「ぐぬぬ…」ビリビリ
・
・
・
本売場
楓「花子お姉ちゃん、このお店また行きたいの!」
花子「そうだね。色々な本読めて、面白かったし」
楓「また、絵本読み聞かせてくれる?」キラキラ
花子「いいよ」
楓「やった!」
花子「ただし、次からは家の中で読むし。ちょっと恥ずかしかったし……なにより、お店の迷惑になるかもしれないから、やめたほうがいいし」
楓「わかったの!」
花子「楓は、本当にいい子だし」ナデナデ
楓「えへへ」
花子「……にしてもあの2人、どこ行ったし。見つけられないと帰れないのに…」
ザワザワ
楓「あれ?あっちの方で人が集まってるの」
花子「本当だ」
楓「何やってるのかな?」
花子「行ってみるし」 トテシトテシ
楓「楓もいくの!」トテトテ
ザワザワ
櫻子「何言ってんだよ向日葵!お前のおっぱいはでかいけど、なんか安心するんだよ!だからグジグジするのはやめろ!」
向日葵「あなたこそ、おっぱいは小さくても、立派なおっぱいなのよ。だから自信を持ちなさい!」
櫻子「なんだよ立派なおっぱいって!意味わかんない!!」
向日葵「なんですの、安心できるって?意味わかりませんわ!!」
櫻子「ぐぬぬ…」ビリビリ
向日葵「ぐぬぬ…」ビリビリ
ザワザワ
花子「……」
楓「……」
花子、楓「他人のふりー、他人のふりー…」
終わり
以上になります。
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