櫻子「ブックオフなのに本ねーじゃーんwwww」 (15)



櫻子「フィクションは本だけにしとけよww」


向日葵「……」ハァ


櫻子「な、なんだよその顔」


向日葵「櫻子……ブックオフは、名前こそブックオフですけど、いわゆるリサイクルショップですのよ。ですから、本だけじゃなくて、服とか、ゲームとかも取り扱ってますのよ」


櫻子「そんなの知っとるわ!」


向日葵「え?櫻子のことだから、てっきり知らないのかと」


櫻子「はぁ!?なんだよそれ!私は、あのCMの真似をしただけ!」



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向日葵「あのCM?」


櫻子「え、もしかして見たことないの?子役が本ねーじゃーん!っていってるCM?」


向日葵「CM?うーん……記憶にありませんわねぇ…」


櫻子「ハッハッハッ!向日葵は世間から一歩遅れてるんだなあ!Twitterでも話題になったのに!」


向日葵「そうなんですの?」


櫻子「そうそう!」


櫻子「私はそのCMで、ブックオフが本以外も売ってるって知ったもんね!」フンス


向日葵(櫻子は世間から100歩くらい遅れてますわね)



櫻子「まあまあそんなことより、早く古着売場へ行こう!」


向日葵「えっ?古着!?」


櫻子「そうだけど?嫌なの?」


向日葵「古着ってことは、誰かが着てたってことよね……なんか気が引けますわ」


櫻子「そんな細かいこといちいち気にしなくていいじゃん!見た目は普通に綺麗だし」


向日葵「そうですけど…」


櫻子「ほら、ちゃっちゃと行こ!」ガシッ


向日葵「は、はい…」



古着売場


櫻子「よし、着いた!」


向日葵「はぁ……」


櫻子「えーと、あれはどこかなどこかなー……」キョロキョロ


櫻子「……あった!」ダッ


向日葵「ちょっ、櫻子!走ると危ないですわよ!」






櫻子「ふ~む…どれがいいかな?」


向日葵「さ、櫻子……ここって!」


櫻子「ん~?」


向日葵「し、下着売場じゃないの///」


櫻子「いや~、前探した時なかなかいいやつが見つからなくてさ~」


向日葵「他の人が着たのなんて、下着はなおさら嫌ですわ!」


櫻子「そうなの?じゃあ、他の売場に行ってくれば?」


向日葵「………せっかくですし、ちょっと服見てきますわ」








向日葵(このワンピース、ちょっといいかも……正直、古着屋を侮ってましたわ…)


櫻子「……」ズ-ン


向日葵(あれは……櫻子!?どうして落ち込んでるのかしら?)


向日葵「櫻子!どうしましたの?」トントン


櫻子「え……」



向日葵「櫻子、このブラジャー……」


向日葵(このブラジャーのサイズ、Aカップですわ…もしかして、これでもサイズが大きくて……!)


向日葵「プッッーー!ククッ!」


櫻子「ッッッッ!!」


向日葵(あっ…やばっ!)


櫻子「向日葵、さっき、思ったんだろ……」プルプル







櫻子「女の子なのに、胸ねーじゃーんwwww」


櫻子「……って!!」



向日葵「お、思ってませんわよ!思い込みが激しすぎますわよ~」アセアセ


向日葵「……プッ...クククッ」


櫻子「やっぱり思ってるじゃん!」ジワッ


向日葵「あ!わ、私、このワンピース、ちょっといいなと思ったから、試着してきますわね!オホホホホ!」ビュン


櫻子「コラーー!!逃げるなー!!」



向日葵「……」シャ-


向日葵「……ふぅ、間に合いましたわ…」


向日葵(この試着室で、櫻子が落ち着くのを待ちましょう……しかしあの娘、胸のこと気にしてるのに、悪いことをしましたわ……試着室を出たら、謝ったほうがいいですわよね…)


向日葵(その間に、このワンピースを……)


向日葵(……)


向日葵(きっと、クリーニングをされてるし、大丈夫ですわよね…)


向日葵(……女は度胸、ですわ!)







シャ-

向日葵「……」ズ-ン


櫻子「あ、向日葵!さっきはよくも……」


櫻子「……向日葵?このワンピース…」


櫻子(え?このワンピースLサイズじゃん!もしかして、このサイズでも小さくて…)


櫻子「ブフーーッッッ!!」


向日葵「ッッッッッ!!」


向日葵「櫻子、さっき、こう思いましたね」


向日葵「冗談よしてやー、女の子なのにL入らんて」







向日葵「ブックブクやーんwwww」


向日葵「……って」



櫻子「うんうん、思ってましたとも!お前のおっぱいお化けだから、入らなかったんだな!私みたいな、シンデレラバストじゃないから!」


櫻子「あ、でっかいのは、おっぱいだけじゃなかったな!」


向日葵「なんですって!」


櫻子「なんだよなんだよ、こっちだって、馬鹿にした癖にぃ」


向日葵「それとこれとは、別問題ですわ!」


櫻子「ていうか、あのCM、知ってんじゃねーかよ、このブクブクお化け!」


向日葵「言いましたわね、このまな板レーズン!」


櫻子「ぐぬぬ…」ビリビリ


向日葵「ぐぬぬ…」ビリビリ








本売場


楓「花子お姉ちゃん、このお店また行きたいの!」


花子「そうだね。色々な本読めて、面白かったし」


楓「また、絵本読み聞かせてくれる?」キラキラ


花子「いいよ」


楓「やった!」


花子「ただし、次からは家の中で読むし。ちょっと恥ずかしかったし……なにより、お店の迷惑になるかもしれないから、やめたほうがいいし」


楓「わかったの!」


花子「楓は、本当にいい子だし」ナデナデ


楓「えへへ」


花子「……にしてもあの2人、どこ行ったし。見つけられないと帰れないのに…」

ザワザワ

楓「あれ?あっちの方で人が集まってるの」


花子「本当だ」


楓「何やってるのかな?」


花子「行ってみるし」 トテシトテシ


楓「楓もいくの!」トテトテ


ザワザワ



櫻子「何言ってんだよ向日葵!お前のおっぱいはでかいけど、なんか安心するんだよ!だからグジグジするのはやめろ!」


向日葵「あなたこそ、おっぱいは小さくても、立派なおっぱいなのよ。だから自信を持ちなさい!」


櫻子「なんだよ立派なおっぱいって!意味わかんない!!」


向日葵「なんですの、安心できるって?意味わかりませんわ!!」


櫻子「ぐぬぬ…」ビリビリ


向日葵「ぐぬぬ…」ビリビリ


ザワザワ


花子「……」


楓「……」


花子、楓「他人のふりー、他人のふりー…」


終わり

以上になります。
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