カシュッ
ゴク……ゴク……
P「ふぅー……さて、もうひと頑張りするか」
雪美「……あれ……いつものエナジードリンクじゃ……ないね……」
P「ああ。○ンエナっていうんだけど、だいぶ前に大量に届いてな」
雪美「大量に……? 桃華……それとも琴歌……?」
P「いやいや、うちのアイドルから貰ったんじゃないぞ。前にSNSで10万本プレゼントって企画をやっててな。応募してたら当たってたんだよ」
雪美「10万本も……? すごい……!」
P「茄子さんとロケ行ってる時に応募したから、多分ご利益があったんだろうな」
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雪美「でも、その缶……見た目、すごいね……飲んでも、大丈夫なの……?」
P「ああ……大丈夫だよ。飲みすぎなきゃ大丈夫なはずだ」
雪美「……飲みすぎると、だめ……?」
P「うん。ジュースだって、飲みすぎたら身体に悪いだろ? それと同じで……」
雪美「机に、缶、たくさん並んでる……飲みすぎてない……?」
P「1日5本までしか飲んでないからへーきへーき」
雪美「……なら、良かった……」
翌日
比奈「徹夜明けのレッスンは辛いッスねぇ……」カシュッ
ゴク……ゴク……
ガチャ
雪美「おはよう……あれ、プロデューサー……いない……?」
比奈「あ、雪美ちゃん、おはようッス。プロデューサーならさっきお手洗いに行ったッスよ」
雪美「比奈、おはよう……あ、それ……プロデューサー、飲んでた……」
比奈「ああ、魔剤……じゃない、○ンエナのことっすか? プロデューサーに貰ったんスよ」
雪美「魔剤……って……?」
比奈「あー……すみません、○ンエナのネットスラングっス……」
雪美「ネットスラング……別の呼び方……?」
比奈「まあそんな感じッスね。こんな字を書いて……」
雪美「これ……悪魔の魔……?」
比奈「はい、悪魔の魔に、薬剤の剤……って、まだ習ってないッスよねぇ……」
雪美「……なんか……禍々しい、ね……」
比奈「ハハハ、でも大分効くンスよねえ。眠気、取れましたし」
ガチャ
清良「おはようございます……って、それ、エナドリですか?」
比奈「あ、清良さん。おはようございまっス」
雪美「おはよう……これ、魔剤だ、って……話してた……」
清良「魔剤?」
比奈「ああ、いや、ただのネットスラングっスよ」
清良「ふふっ……エナドリにピッタリの漢字じゃない」
雪美「うん……見た目と、合ってる……」
比奈「見た目というより、名前にあてただけなんスけどね……元々『マジ』を誤字ったものッスから……」
清良「でも、悪魔の飲み物には変わりないわ。健康に悪いもの」
雪美「えっ……健康に、悪い……?」
比奈「あはは……分かってるんスけどねぇ……」
清良「ひょっとして比奈ちゃん、常飲しているんじゃないでしょうね?」
比奈「そんなことないッスよ。これはたまたまプロデューサーから貰って……」
清良「……本当に?」
比奈「…………今は、常飲してないッスよ? ただ、真夏と真冬に、ちょっとお世話になるかなーって位で……」
清良「…………飲みすぎには気をつけてくださいね? 1日5本以上飲んだり、毎日飲んだりしたらダメよ? カフェイン中毒、恐ろしいんですから」
雪美「…………えっ…………」
清良「あら、雪美ちゃん。ひょっとしてコレ、飲んでるの? 雪美ちゃんくらいの年齢の子が飲むのは、やめておいた方が……」
雪美「そうじゃなくて……プロデューサー、最近、1日5本飲んでる……って……」
清良「は?」
ガチャ
P「あ、雪美に清良さん、おはようございます……って、清良さん、なんかオーラが……」
清良「プロデューサー、ちょっとお話、いいですか?」
比奈「じゃ、じゃあ、アタシはこれで……」
清良「比奈ちゃんも、こっちに来なさい?」
――30分後
清良「……普段からこういうものに頼らないように、今日言ったことを守ってください。分かりましたか?」
P・比奈「「はい、気を付けます」」
清良「では、私はこれからレッスンに向かいますので」
P「……そうだよな。まずは睡眠だよな……はぁ……。比奈、お前昨日何時間寝たよ?」
比奈「ハハハ……3時間ッス……」
P「俺と変わんねえや……ハハハ……」
雪美「……………………」
比奈「それじゃあ、今度こそ帰るッスね」
P「ああ、お疲れ様。お互い、身体、気を付けような」
雪美「……………………」プイッ
P「雪美、どうした?」
雪美「…………嘘つき…………」
P「…………?」
雪美「……平気って、言ったのに……」
P「あー…………ごめんな。毎日5本って、だいぶ危なかったんだな」
雪美「……無理してた……?」
P「そんな無理してたつもりでは……」
雪美「…………………………………………」
P「……はい。今が大事な時期だからって、少し無理しすぎてました」
雪美「……………………」
P(口をへの字に曲げて……これは本気で怒ってるな……)
P「……そうだよな」
雪美「プロデューサー、倒れたら……私……」
P「……ああ。本当にごめん」
雪美「……魔剤……もう禁止……」
P「分かったよ。……って、魔剤ってなんだ?」
雪美「え……比奈が、これのこと、魔剤って……」
P(ああ……またあいつ変な事教えたな……)
雪美「悪魔の薬剤、だめ……」
P「そんな大層なものじゃないけど……そうだな。しばらく控えるよ」
>>8 一行抜けてました。
雪美「身体壊すのだけは……だめ……プロデューサーは、一人しかいないから……」
P「……そうだよな」
雪美「プロデューサー、倒れたら……私……」
P「……ああ。本当にごめん」
雪美「……魔剤……もう禁止……」
P「分かったよ。……って、魔剤ってなんだ?」
雪美「え……比奈が、これのこと、魔剤って……」
P(ああ……またあいつ変な事教えたな……)
雪美「悪魔の薬剤、だめ……」
P「そんな大層なものじゃないけど……そうだな。しばらく控えるよ」
後日
P「そういえば、ちひろさん。俺の持ってきたアレ、今どうなりました?」
ちひろ「全然減ってないですよ。プロデューサーさんが死んだ顔して飲んでたイメージが染みついてたのか、みんな避けてるみたいで」
雪美「プロデューサーも、飲んでない……?」
ちひろ「大丈夫よ。ちゃんと管理してるから。最近だと、あきらちゃんと紗南ちゃんがゲームの対戦会に行くからって、一本ずつ持って行った位ね」
P「仕事と関係無いのに備品を……まあ、元々俺の私物だしいいか。それに、エナドリは遊ぶときに飲んだ方が健康的だろ」
比奈「アタシも趣味ッスけど」
P「それは認めん」
ちひろ「それにしても、雪美ちゃん、いつにも増してプロデューサーさんにベッタリですね」
雪美「……無理しないように、見張ってる……」
ちひろ「なんだかプロデューサーさんの奥さんみたい」
雪美「ふふっ……プロデューサー、大事な人だから……間違いじゃ、ないかも……」
比奈「ああ……尊いッスねえ……」
ガチャ
千秋「私が雪美さんの奥さんよ!!!!」
P「いきなり話に入ってくるな!」
おしまい
総選挙期間に入りましたが、生活に支障の出るくらい課金したり、睡眠時間を削ったり、エナジードリンクを飲みすぎたりしないようにしましょう。
課金も魔剤も無理の無い範囲で。(自戒)
あとできれば1票だけでも雪美に投票してくれれば筆者は泣いて喜びます。
HTML化依頼してきます。
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