【モバマス】つかさ「ワンナイト人狼?」あきら「#定番 #いつもの #とりあえずワンナイト」 (20)

泉「おはようございます。あっ、あきらさん、先日はどうも。宣伝してもらった日から、ガンガン売り上げが上がってるよ」

あきら「ドーモ、泉サン。こちらこそ。あのチート無効チートのおかげでチーター狩りが捗ってるよ」

泉「ちゃんと動いてるみたいでよかった。やっぱり有名な人に宣伝してもらうと違うな」

あきら「それほどでも……。#チーター #死すべし #慈悲は無い」

マキノ「おはよう、二人とも。ここ空いてるかしら」

あきら「ドーモデス。空いてますよ」

泉「マキノさん、おはよう。先日はありがとう。おかげで良いライブになったね」

マキノ「私の方こそ礼を言うわ、ありがとう。それと、お疲れ様」

ありす「皆さん、おはようございます。先日はお疲れ様でした」

マキノ「おはよう、ありすちゃん」

泉「おはよう。宿題先やる? 学校帰りだよね?」

ありす「そうですね。いつも通り、先に済ませさせていただいて良いですか?」

あきら「ドーゾドーゾ」

ありす「ありがとうございます。すぐに終わらせますので」

マキノ「焦らなくても大丈夫よ」

あきら「泉サンは宿題平気?」

泉「私はここへ来る前に終わらせてきたから。休み時間とかで」

マキノ「どれだけ楽しみにしていたのかしら」

泉「まぁまぁ。久しぶりにボードゲームで遊べるんだし。2人には悪いけど、今日ぐらいはね」

あきら「自分で良ければいつでも相手するよ。基本、暇だし」

泉「ありがとう。ありすちゃん待つ間、何かやる?」

マキノ「3人で手早く終わるゲーム、なんて置いてあったかしら?」

あきら「いつも自分たちがやってる系のだと、なかなか難しいデスね……」

泉「ワンナイトは3人だと微妙だし、ワードバスケットか、ワードウルフか、たまには趣向を変えてカスヒとか? うーん……」

あきら「考え出すと止まらないし、ゲーム選びは泉サンにまかせるとして」

マキノ「そうね。私たちは大人しく待ちましょう」

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つかさ「はよーっす。って、あれ? アイツ、じゃなくてプロデューサーは?」

あきら「ドーモ、つかさサン。Pサンは外回り中。留守番なう」

つかさ「そっか。ちょっと話ときたいことあったんだけどな……。何時ごろ戻るとか言ってたか?」

あきら「んー。すぐには戻れない、とか言ってたような?」

つかさ「ふーん、なら電話でもいいか。ところで、お前らは何やってんの?」

マキノ「何って。ボードゲームをやるところよ」

つかさ「ボードゲーム?」

泉「あっ、つかささん、良いところに。ちょっと時間ある?」

つかさ「無くは無い。暇って程でもねーけど」

泉「そっかー、残念。せっかくだから一緒に、と思ったんだけど」

マキノ「そうね、つかさなら初めてでも言葉が強いから一緒にやっても問題無さそう」

つかさ「言い方な。ちょっとなら付き合ってもいいぜ? 気ぃ張り続けるのも良くないし。どこ空いてる?」

あきら「そこなら。もうちょっとしたらありすチャンが戻ってくるんで、軽くやりましょうか」

マキノ「それで、何をやるかは決めたのかしら?」

泉「うん。比較的取っつきやすいこれにしようかなって」

つかさ「ワンナイト人狼?」

あきら「#定番 #いつもの #とりあえずワンナイト」

泉「私たちはいわゆる『正体隠匿系』っていうのばっかりやってるからね。その中だと短時間、分かりやすい、簡単めな奴ってことで」

つかさ「ちょっと前に動画サイトで流行ってたやつか? 名前は聞いたことあるな」

あきら「あー、確かに生主界隈だと割と盛り上がってましたね、懐かしい。自分は配信でやったことは無いけど」

つかさ「人狼ってアレだろ? 昼と夜があって、狼見つけて多数決でどうこうって。ワンナイトってどういうことだ? 話し合い1回で狼見つけんのは無理じゃね?」

マキノ「落ち着いて。説明は泉がしてくれるわ」

泉「なんで私が……。まぁいいわ、説明します。このゲームは、人狼を司会者不要、議論1回で出来る様に簡略化したゲームなの」

つかさ「ああ。短時間って部分か」

マキノ「ここが良いところなのよ。すぐ用意できるし、1ゲームが短いから何度でもやれる」

泉「本来の人狼だと昼に議論して、投票で1人吊って、夜に人狼が襲ってきて、って言うのを繰り返して、人狼を全部吊る、または村人サイドと人狼サイドの人数が同じになると終わりなんだけど……。ワンナイトは文字通り、投票1回でゲーム終了になります」

泉「ちなみに、村人サイドは人狼を1人でも吊れば勝ち、人狼は1人も吊られなければ勝ちという改変がされているわ」

つかさ「シンプル・イズ・ベスト。良いな、そういう分かりやすさ」

泉「役職はこの『カード』毎に決まっています。拡張も含めると色々種類はあるんだけど、一般的なのは村人、占い師、人狼、そして怪盗かな」

つかさ「村人は何の能力も無いやつ。人狼は文字通り。占い師は誰かの役職を知れるんだよな? 怪盗ってのはなんだ?」

あきら「その名の通り、他の人の役職を奪えるんデスよ」

つかさ「……は?」

泉「占い師は誰かの役職、または中央の使っていない2枚の役職を確認できて、怪盗はあきらさんの説明通り、誰かの役職と自分の役職を交換できます。ここが一番の変更点だね」

つかさ「ちょっ、待て。つまり、人狼だと思ってプレイしてたら怪盗になってるってこともあんのか」

マキノ「ちょっとトリッキーな役職だけれど、面白い点でもあるの。特に元の"人狼"を知っていると、ね」

あきら「#人狼サイド #勝利 #と思ったか #馬鹿め」

泉「もし自分が怪盗で人狼になったら、占い師を装って人狼見つけたって言ったり、完全潜伏したり、もし占い師が出てこないなら適当な人に村人って言ったり……。出来ることは多くて難しいけれど、個人的には強い役職だと思うわ」

つかさ「何となく理解したわ」

あきら「実際、一度やってみるのが手っ取り早いかと」

ありす「お待たせしました。あれ? つかささん? おはようございます」

つかさ「はよ。流れでアタシも参加することになったわ。ちょっとだけな」

マキノ「おかえり、ありすちゃん。ワンナイト人狼の説明をしてたところだけれど、他にやりたいゲームがあったかしら?」

ありす「そうなんですか。これで結構です。使用役職は何ですか?」

泉「村人3枚、占い師、怪盗、人狼2枚の7枚。シンプルルールだね」

つかさ「ん? そういえば占い師の時にも言ってたけどよ、使わないカードがあんのか?」

泉「そう。全部で7枚使うんだけど、2枚の役職は使用しない、つまり中央に置いておくの。これは占い師だけが中身を確認できるわ」

あきら「さっきも言ってましたケド、占い師は誰かの役職か、中央2枚を確認できるから」

つかさ「OK、分かった。他に説明されてないルールはあるか?」

ありす「説明してないルール、じゃないんですね……」

マキノ「言葉が強い。やはり手ごわい相手だわ」

泉「特に無いはずだし、始めましょうか」

あきら「カードはシャッフル済み。配るからそれぞれ確認、ドゾ」

つかさ「ん。おっと、これは……」

マキノ「どうかした?」

つかさ「いや何でも。忘れてくれ」

泉「はい。では皆さん目を伏せてください」

泉「まずは人狼のターンです。人狼は目配せをして、誰が味方か確認してください」

泉「5秒経ちました。人狼は目を伏せて。続いて、占い師のターンです。占い師は、誰かの役職を確認するか、中央2枚の役職を確認してください。10秒数えます」

泉「10秒です。目を伏せて。続いて、怪盗のターンです。怪盗は、誰かの役職と自分の役職を交換しても良いですし、しなくても良いです。交換した場合、ちゃんと何の役職かを確認してください。10秒数えます」

泉「10秒です。 ……それでは全員、目を開けてください」

つかさ「あのさ、一つ質問があるんだが」

ありす「なんですか?」

つかさ「目ぇ伏せてる時に机叩いてんのは何なんだ?」

マキノ「ああ、あれ。カードをめくると机との摩擦で音が出るでしょう? その対策よ」

つかさ「なるほど。新手の儀式かと思っちまった」

あきら「#今日の儀式 #イケニエは #誰 #人狼 #復活祭 #吊られる前に吊れ」

ありす「確かに、冷静になって考えるとおかしな光景ですね……」

つかさ「いや、変な事聞いたな。ゲーム始めようか」

泉「そうですね。議論時間は3分で。スタート!」

マキノ「まず何かCO、じゃなくて、役職宣言する人はいる?」

泉「」スッ

あきら「#なんだ #急に #POPしてきた」

ありす「つかささんは何かありますか?」

つかさ「アタシ? アタシはただの村人。役職ねぇわ」

あきら「ふーん……。本当かな?」

泉「他にいないなら私が。占い師よ」

マキノ「幸先が良いわね。何処を見たのかしら?」

泉「中央2枚。村人、人狼だったわ」

つかさ「ええと、つまり……?」

ありす「人狼と怪盗が潜んでいますね。怪盗COありますか?」

あきら「一応言っておきますが、CO=カミングアウト、役職宣言のことデス」

ありす「あっ、ごめんなさい。いつもの癖で」

つかさ「分かんなきゃ聞くから。いつも通りやってくれ」

マキノ「泉の言葉を信じるなら怪盗1、人狼1がいるはずだけれど、怪盗は出てこないようね」

あきら「#地雷 #踏んだ #怪盗 #つまり #夢見りあむ」

つかさ「おいおい、炎上は勘弁してくれ」

ありす「むしろ燃え上がってもらった方が分かりやすくて良いですね」

マキノ「そうね、潜伏されるよりはそっちの方が楽だわ」

泉「不穏すぎる……。まあとにかく、私を信じてもらえるなら、怪盗は人狼を引いた可能性が高いわ」

つかさ「……。あー、そうかそうか。完全に理解したわ。もし村人だったら、嘘吐かないほうが勝てるな?」

泉「そういうこと。でも出てこないってことは……」

マキノ「人狼になってる可能性が高いわね」

あきら「間違いがないなら人狼は出てきた方が良いんじゃないかな?」

ありす「私は泉さんを信じます。占い師が出てきていないので信じざるを得ない、という表現が適切ですが」

マキノ「そうね、私も泉を信じたいわ。中央に占い師が埋まっている場合を除いてね」

泉「その言い方はちょっと引っかかるな。出てきても出なくてもどっちでも良いんじゃない?」

つかさ「あー、この流れはアレか」

ありす「?」

つかさ「人狼COだ」

あきら「なん…だと… #人狼 #CO #狂気」

マキノ「あら、よくCOしたわね」

つかさ「怪盗は"アタシ"の人狼を奪っていった。言ってる意味、分かるだろ?」

あきら「つかさサンのソロ人狼。自分か、マキノサンか、ありすチャンが元怪盗で現人狼」

泉「これがJK社長か。飲み込みが早いね」

マキノ「感心するのも良いけれど、方針を決めてほしいわね」

泉「んー……。最悪、私とつかささんの両吊り、つまり投票数を同じにして両方吊るやり方でも良いんだけど」

ありす「無理ですね。5人で偶数票は現実的ではありません」

あきら「自分視点2択。流石につかさサンはソロ人狼、泉サンは占い師だと思うから、占い師とつかさサンに合せようかと」

ありす「同意見です。これで泉さんとつかささんが両狼だったらとは考えたくないですね……」

マキノ「その可能性が無くも無いのよね。一応、両狼考慮で2人は投票先を合わせてもらっていい?」

あきら「マキノサンが本当に狼でない証明が出来るなら」

マキノ「無理ね。言葉だけでは足りないのは分かるわ。それならあきらだけ投票先を変えて貰っても構わないけれど」

ありす「今の発言でマキノさんは信じるに値します。あきらさんはどうですか?」

あきら「……。まぁ、そう、デスね。信じる信じないの問題か」

泉「つかささんは誰だと思う?」

つかさ「分かんねぇな。経験者だし、泉に合わせる」

泉「現状3択だし、ビギナーズラックを信じてみたくもあるんだよね」

つかさ「ならマキノかな? ほぼ勘だが。この3人の中なら嘘吐くのは一番慣れてるだろ」

マキノ「そんな嘘つきに思わてるなんて心外ね。女は皆、嘘をつくものでしょう?」

あきら「#八神マキノ #趣味 #諜報活動 #正直者 #嘘つき #ドッチ?」

ありす「時間がありません。私たちはつかささんに投票で良いですか?」

マキノ「怪盗落ちを考慮してのつかさね、了解」

あきら「じゃあ自分は泉サンで。勝っても負けても恨みっこ無しでいこう」

泉「投票先は決まった? まだもう少し時間はあるけれど話したいことはある?」

つかさ「アタシとマキノで2票ずつ、あとは泉が1票になるのか?」

ありす「そうですね。あきらさんが裏切っている場合はつかささん単独吊りになりますけど」

つかさ「同票の場合はさっき言ってた両吊りってやつ? 2人とも吊られるってことどっちかが人狼なら勝ちになるのか?」

マキノ「ええ、そうよ。だから安心して吊られなさい?」

つかさ「おー、おー。随分と余裕なこって。これから吊られるってのに堂々としてんな?」

泉「ケアを含めてこれなら納得、かな」

あきら「3,2,1……。時間デス」

ブーッ ブーッ ブーッ

泉「はい、時間切れです。では皆さん一斉に、役職カードを指さしてください。せーのっ!」

大石泉 → マキノ
つかさ → マキノ
ありす → つかさ
あきら → いずみ
マキノ → つかさ

マキノ:2票 つかさ:2票 泉:1票


ありす「これは……」

つかさ「あー、申し訳ねぇ。そうだよ、アタシが人狼だ」(人狼)

泉「ついでに言うと私もね」(人狼)

マキノ「嘘でしょ? 占い怪盗落ち?」(村人)

あきら「#何故 #勝った #勝ちに #不思議の #勝ち #あり」(村人)

ありす「つかささん、本当に初プレイなんですか? 嘘吐くことに戸惑いが無さすぎでは……。 ちなみに、テストプレイは?」(村人)

泉「してないよ。中央2枚は占い師と怪盗ね」

つかさ「わりぃ。しくったわ。いけると思ったんだけどなー」

マキノ「初心者にしては悪くなかったと思う。でも、あのまま潜伏してグレランでも良かったかもしれないわね」

あきら「グレラン=グレーランダム、つまり怪しい人から適当に選ぶこと。それだとヒント無さすぎたんで、泉サンに1人決めてもらう流れになってたかも」

泉「良い手って程でもないけど悪い手ではなかったと思う。みんなが慣れすぎでしょ」

ありす「びっくりしました。人狼2匹は全く疑ってませんでした。上手く勝てたから良かったものの、もうちょっと議論時間があったら危なかったかもしれないですね」

つかさ「なぁ、これすぐ終わるし、もうちょっとやっていいか? 次は負けねぇから」

マキノ「良いわよ。どうせならちょっと役職を変えてみましょうか」

ありす「村人が多いと動きが少ないですからね。吊人を入れるいつものスタイルで良いですか?」

つかさ「吊人? ハングサイド? また特殊なのが出てきたな」

あきら「ハングサイド。つまり、村でも狼でもない単独の役職。勝利条件は吊られること、敗北条件は吊られないこと」

マキノ「平和村、つまり狼抜きの時、通常なら村人同士は誰を吊ってもいけないのだけれど、村人に吊人が混ざって居た場合は吊人を吊らないことが勝利条件になるわ」

ありす「吊人側は条件変わらず、吊られなければ負けになります。頑張ってください」

泉「私、吊人だと思って無視したら人狼だった、なんてことも起きるし、立ち回りの選択肢が増えて好きなんだ」

つかさ「人狼でもある程度無茶しやすくなるのか。よく考えてんな」

ありす「カードを配ります。早速始めましょう。準備は良いですか?」

泉「それじゃあ、みんな目を閉じて。まずは人狼のターンです」

泉「はい、ではみんな目を開けて。議論時間は5分でスタート!」

あきら「占いCO、マキノサンは人狼でした。楽勝デス」

ありす「CO早すぎませんか……? 私もCOあります」

あきら「ここで芋って騙られ負けの方があり得ないでしょ」

つかさ「アタシもCO。他は?」

泉「私は無し。どうぞ」

マキノ「私もCOするわ。先に言いたいのだけれど」

ありす「役職だけ言って良いですか?」

つかさ「アタシも先に役職だけは言っときたい」

あきら「じゃあ同時で。せーの」

マキノ「占いよ」
ありす「占いです」
つかさ「怪盗」

あきら「おっと、占い3の怪盗1とは。続けて内容を言いたい人は?」

ありす「では私から。中央2枚を見て……、ぁ」

あきら「ん? 中央2枚がなに?」

ありす「すみません。中央2枚は村人と人狼でした。なので、私は泉さんが村人だと思っています」

つかさ「破綻はしてねぇな。アタシは最後で良いから、マキノ」

マキノ「私も中央2枚を見て怪盗と村人だったわ。つかさは嘘つきね」

つかさ「アタシからしたら2人とも嘘つきだな。あきらは元占い師で、現怪盗だ」

泉「見事にばらけたね。ちょっと整理してみようか」

あきら(占) → マキノ(狼)

ありす(占) → 2枚(村人、人狼)

マキノ(占) → 2枚(村人、怪盗)

つかさ(盗) → あきら(占)


あきら「自分はつかさサンを信じざるを得ないカタチ。ケド、全てのCOが終わってからの宣言なので、信ぴょう性は薄いかな」

つかさ「そこは信じて貰いたいし、アタシもあきらを信じるしかねぇだろ。ここはマキノ吊って終わりだ」

ありす「ちょっと待ってください。2人が共に人狼で、適当を言っている可能性があります。マキノさんが吊人の場合は1人勝ちですよ?」

マキノ「私からしたら既にこの村は破綻しているわ。何故、怪盗が居ないのに騙りが3人も居るのかしら?」

泉「そこは気になるね。役職無しの私からしたら言えることは少ないのだけど、現状、余りにも早かったあきらさん支持かな」

ありす「不意打ちすぎます。人狼、または吊人の乗っ取りを提案します」

マキノ「確かにあの速さは逆に考えると怪しいわね。セオリー通りとは言えるのだけれども」

つかさ「そもそもマキノは人狼判定貰ってんだから騙らないとだしな。ありすが騙ったのは何故だ?」

ありす「私は騙りではありません! 嘘を吐いているのはつかささん、あなたの方です!」

泉「うーん……。仮にありすちゃんの意見が正しいとするなら、人狼1、吊り1、怪盗潜伏だよね? 怪盗が人外になってるパターンでみてる?」

ありす「その通りです。なので、あきらさんは元怪盗の現人狼、マキノさんは元人狼の現怪盗、つかささんは後追いで破綻させに来た吊人だと思います」

つかさ「ちょ、待て。アタシはありすの結果を破綻させてないだろ?」

ありす「現状はそうです。ただ、そこは何とでも言えます。最初は正しく見せていても、後から吊られる方法はありますから」

あきら「#ありすチャン #怪しい #必死すぎる #少し #頭 #冷やそうか」

マキノ「そうやって揺さぶっているのは、内心、つかさのCOに冷や冷やしているから?」

あきら「いえ、もう自分は吊る人決まってるんで。なんなら両吊り歓迎まである」

ありす「両吊り出来ないんですって……。泉さん、私視点では唯一の村人なので、私の意見を信じてください」

泉「そうだね。確かに筋は通ってる。筋は通ってるんだけど、つかささんが吊人って言うのは少し疑問符かな」

ありす「でも、この仮説以外の可能性は薄いかと思います」

マキノ「ありすちゃんも嘘をついているのだから、あまり信じないほうが良いわよ、泉。私の意見を聞いてもらえる?」

つかさ「いいや、もうマキノは人狼確定なんだから、場を荒らされる必要性は無いだろ」

泉「一応、念のため、私は話を聞いておきたいな」

マキノ「ありがとう。私から見える範囲だと既に破綻が生じているから、特に言えることは無いのだけれど……、1つ忠告しておくわ」

マキノ「私は、単独の人狼よ」

あきら「#今日の自白 #流石にもう驚かない」

つかさ「だから言ってんだろ? マキノ吊って終わりだ」

ありす「……え? おかしくないですか? やけにあっさりすぎます」

泉「うん、いつものマキノさんらしくない」

マキノ「さっきのゲームでつかさがやっているのを見たら、試してみたくなっちゃって」

あきら「試したくなっちゃって、って……。気持ちは分かりますケド」

泉「うーん、これは分からなくなってきた。どうしよう?」

つかさ「マキノ吊りな」

ありす「おかしいです。仕組まれています。泉さん、よく考えてください」

泉「明らかにマキノさんらしくないし、この状況を考えると吊人の可能性が一番高いのかな?」

つかさ「いやいやいや、待て、待てって。だとしたら誰が人狼なんだ?」

あきら「こんなの吊人に見せかけた人狼しかないかと。それとも……?」

マキノ「あきらは分かっているようね。私は入れ替えられている可能性がある」

ありす「つじつまが合います。マキノさんはあきらさんと入れ替えられているのでは?」

つかさ「いやいやいや。怪盗はアタシ。で、あきらと入れ替えて占い師だったって言ってるだろ?」

ありす「怪しすぎます。私はあきらさんが人狼だと思います。泉さんとマキノさんは私に合わせてください」

泉「それが一番正しい気がしないでもない」

あきら「ちょ、待って。このまま吊られるのは納得いかない。ありすチャンが占いCOの時戸惑ってたのは何?」

ありす「あっ、あれは……」

つかさ「そう言われてみれば気になるな。本物なら素直に結果を言えばいいし」

ありす「いえ、その、違うんです。私が本物の占い師です。確かに2枚を見て、えっと……」

泉「村人と怪盗?」

ありす「そっ……、じゃなくて、違います! 村人と人狼です!」

マキノ「怪しすぎるわね」

つかさ「あー、これ入れ替えてるわ」

ありす「ちっ、違います! 違うんですよ! 泉さん、マキノさん、騙されちゃ駄目です! 信じてください!」

あきら「机に身を乗り出すほど必死。逆に怪しい」

泉「でも、一番理に適ってるのはありすちゃんの理論なんだよね。ただ、個人的にはあきらさんか、ありすちゃんの2択で、どっちを信じるかになってきてる」

ありす「信じてください……」

あきら「自分は人狼ではないデス」

つかさ「おい、あと1分も無いぞ」

泉「ちょっと考えさせて」

マキノ「現状、つかさは吊人だと思っているから、吊る必要性を感じない。ありすちゃんが私と入れ替えていると思うわ」

ありす「私はあきらさんだと思います。私視点でみた限りの情報、今の話し合いを総合してあきらさん以外にありえません」

つかさ「アタシはマキノだな。あきらは誰にする?」

あきら「ンー、今の段階だとマキノサンは怪盗に変えられているかと。つかさサンは恐らく吊人なので、ありすチャン吊りで」

ありす「どうしてこうなったんですか……」

つかさ「泉は? 結論出たか?」

泉「……、分かった。あきらさんが人狼だと思う」

あきら「意見を聞きたいけど時間が無い悲しみ」

ブーッ ブーッ ブーッ


泉「それでは全員、手をあげて。吊りたい役職のカードを指さしてください。せーのっ」

ありす「……え!?」


大石泉 → あきら
つかさ → あきら
ありす → あきら
あきら → ありす
マキノ → ありす

あきら:3票 ありす:2票


つかさ「まぁこうなるよな」

あきら「 」

マキノ「それで、あきらの役職は?」

あきら「あ、すみませんデス。めくります」(人狼)

ありす「人狼! と言うことは……」(占い師)

泉「あー、やっぱり変えられてたか」(怪盗)

つかさ「うわ、そっちかよ。イーブン外すとか持ってねぇな」(人狼)

マキノ「なかなか難しいわね」(吊人)

ありす「中央2枚開けたら村人2枚だったんです。COした後に気が付いたんですけど、これ辛くないですか?」

あきら「#真実は #いつも #ひとつ #ではない」

マキノ「本物でありながら、嘘を吐くしかない。確かに辛いわね」

つかさ「泉の最後のアレは投票先合わせろ、ってことで良いんだよな?」

泉「そう。入れ替えられてる可能性は50%。つまり、ありすちゃんでもあきらさんでもどっちでも変わらなかったんだ」

マキノ「私が本物だとは思わなかった?」

つかさ「人狼COしといてよく言えるな。明らかに破綻してるやつは人外。となれば」

泉「ありすちゃんが本物でしかないんだけど……」

あきら「何故か人狼が1人しかいないことになってしまった」

ありす「ああでもしないとどうにもなりません。真実を言ったところでPPで吊られて負けです」

あきら「PP=パワープレイ。つまり、数の暴力。この場合だと人狼2、元怪盗1によって3票入れられて吊られます」

つかさ「解説サンキュ。なるほどな。確かに元人狼だろうとそりゃ確定村サイド吊りにいくわ」

ありす「本当に、生きた心地がしませんでした……」

マキノ「よくよく振り返ってみると、ありすちゃん視点だと私が吊人、泉が潜伏人狼、あきらとつかさのどちらかが人狼である可能性って……」

ありす「泉さん、あきらさん、つかささんは私視点では全員同じ確率で人狼or怪盗です。ただ、余りにも早すぎるCOだったので、あきらさんは恐らく元怪盗だと思いました」

あきら「むしろ吊人だと思ってほしかった」

ありす「私視点ではマキノさん以外に居ませんから。人狼2人いるのにリスクの高い人狼COはありえません」

マキノ「それすら逆手に取ったCOという可能性は?」

ありす「マキノさんがそんなにリスクを取るとは……、いえ、ありえますね。今後の参考にさせていただきます」

つかさ「アタシはそんなに人狼っぽく見えなかったか?」

ありす「傍から見て一番怪しいのはつかささんです。ただ、例え元怪盗で人狼を引いていたとしても、後追いな上に被せていくのは吊られるリスクが大きすぎます。そういったものを加味して判断すると、やはりあきらさんが一番現人狼に見えてきます」

泉「しっかり考えた上での策略だったんだ」

ありす「はい。当然です。私もこの集まりのメンバーですから」

泉「一応、補足として私視点の話をさせてもらうと、つかささんは人狼、他不明だった」

つかさ「雑すぎねぇか、それ。関係ない人狼刺したあきらは人外、刺された方は人狼COで嘘吐いてる。となれば消去法でありすが本物だ」

泉「そうなるね。最後の投票をありすちゃんにした場合、私とつかささんの2票は確定、マキノさんとあきらさんを合わせて4票になる」

マキノ「もし自分が入れ替えられてなければ勝ち。入れ替えられていたら負けね」

あきら「逆に自分を吊った場合、今のパターンデスケド、その場合でも変わらなかったのでは?」

泉「そうなんだよね。結局、どっち吊ってもありすちゃんと私たちで3票入るから、人狼サイドで勝つか、村人サイドで勝つかの違いしかないんだ」

ありす「何にせよ勝てて良かったです。ありがとうございました」

あきら「吊られた自分が言うのも何だケド、気軽に騙れるのは楽しいな」

マキノ「つかさはそろそろ時間かしら? 大丈夫?」

つかさ「2連敗だぞ、2連敗。このまま終われる訳ねぇだろ?」

泉「あ、これ勝つまでやる流れだ」

マキノ「どこかの誰かを引き込んだ時を思い出すわね」

ありす「……? どうかしましたか、みなさん。私の顔に何かついてますか?」

あきら「いえ、いつも通りデス」

つかさ「ほら、カード配ったし、確認してくれよ? 次は勝つから覚悟しとけ」

泉「ふふっ、ようこそ。つかささん」

あきら「#ボドゲ #新メンバー #歓迎 #沼へようこそ」



以上になります。

読んでいただきありがとうございました。

読みにくかったり、イメージが崩れたりした方はすみません。

プレイングはそれなりに考えました。
つかさの行動がよく分からないのは初心者特有の色々やってみようプレイング、ってことで許してください。

ワンナイト人狼含めて、ボードゲーム流行れ!!

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