楓「秘書の秘所」 (23)

私は成人アイドルの高垣楓。
同僚のアル中アイドル達と居酒屋に飲みに行って、志乃さ……アル中アイドルの妖しげな酒乱現場を目撃した。

アル中アイドルを眺めるのに夢中になっていた私は、背後から近づいて来る、もう一人のアル中に気付かなかった。
私はそのアル中……早苗さんにお酒を飲まされ、目が覚めたら……

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楓 (知らない天井……)



楓 (…………)


楓 (目が覚めたら……何故かそこには知らない天井が)

楓 (しかも)

楓 (ふかふかのベッドに……) フカフカ

楓 (ふかふかのお布団……) フカフカ

楓 (…………)


楓「」スヤァ

楓 (はっ……いけない……二度寝してしまうところでした……)

楓 (それにしても、ここはどこなんでしょう……?)

楓 (飲んでいたせいか記憶が……)

楓 (…………)

楓 (……そういえば、この前もお酒を飲んで寝て、目が覚めたら隣に干からびた心さんがいたということがありましたね……)

楓 (あれは悲しい事件でした……)

楓 (……しばらくお酒は避けましょうか) ウーン

楓 (あ、でも小梅ちゃんにはこの話は大ウケでしたね) フフッ

楓「」モゾッ


楓 (?) モゾモゾ


楓 (右手に何かある……?) モゾモゾ


楓 (温かく……) サワサワ

楓 (やわらかい……) プニプニ


楓 (…………) プニプニ

楓 (…………) プニプニ

楓 (…………) ツンツン

楓 (…………) サワサワ


楓 (…………)


楓 (楽しい) サワサワ

楓 (この触り心地……とても落ち着きます) ナデナデ


楓 (…………) トントン

楓 (…………) ツンツン

楓 (…………) プニプニ

楓「?」モゾッ


楓 (下の方になにか……割れ目?) サワサワ

楓 (触り心地が違う……) サワサワ

楓 (そして、より熱を感じる……) サワサワ

楓 (一体、これはなんなんでしょうか) ゴクリ

楓 (…………) サワサワ


楓 (この割れ目、指のフィット感がすごくいい……) サワサワ

楓 (ただ触っているだけなのに、心が満たされるよう……) サワサワ


くちゅっ


楓 (……?)

楓 (濡れて……?)

楓 (おかしい……さっきまでなんともなかったのに……) クチュクチュ


???「あんっ……」


楓「!?」ビクッ


???「」モゾモゾ


楓 (な、何かいる……?) クチュクチュ


???「ああんっ!」ビクンビクン


バサッ!


楓 (ふ、布団が吹っ飛んだ……!)

留美「はぁ……はぁ……//」

楓「……留美さん?」

留美「お、おはよう……//」

楓「おはようございます」

留美「……//」フイッ


楓 (…………なるほど、私が触っていたのはさしずめ、秘書の秘所、だったみたいですね……) フンス

留美「もう……ガッキー、朝からこんなこと……//」

楓「ガッキー……? 私も見たいです。どこですか?」

留美「何言ってるのあなたのことよ。ガッキーがそう呼べって言ったじゃない」

楓「は?」

留美「それに、さっき留美さんって呼んだでしょ」

楓「はい」

留美「るーみんって、呼んで//」

楓「……」

留美「それにしても、私達これからどうすればいいのかしら」

楓 (どうすればいいんでしょう……留美さ……るーみんの様子が変です……)

留美「できちゃった結婚なんて、あまり褒められたものではないけれど、仕方ないわよね」

楓「(赤ちゃん)できちゃったんですか!?」

留美「昨日(既成事実)できたでしょう?//」

楓「!?」

楓「これは……もしかすると、夢?」

留美「……どういうこと? まさか、認知しないって言いたいの?」ギロッ

楓「落ち着いてくださいるーみん。女同士では(赤ちゃん)できません」

留美「(既成事実)できるわ! 何十回でも何百回でも!」

楓 (あれれ〜? おかしいぞ〜?)

留美「はぁ……悲しいわ……あの熱い夜を忘れてしまったっていうの?」

楓「……それは夢だと思います」

留美「……そう。なら、思い出させてあげるしかなさそうね」

楓「えっ」

留美「ガッキー!」ガバッ

楓「!?」

留美「今日は、昨日より頑張るわ」サワサワ

楓「ま、待ってください……落ち着いて」

留美「イヤよ、やめないわ」サワサワ

楓「か、楓は帰ーで……」

留美「まだそんな事言って……口を塞いであげないと駄目かしら……」

楓 (これはまずい……)

バコッ!


留美「かはっ!」


???「留美さん、スキャンダルを起こしてもらっては困りますよ?」


楓「あ、ちひ」


???「ふんっ!」


バコッ!


楓「けふっ!」

楓「」

留美「」


???「お二人とも、これに懲りたらお酒は控えてくださいね」

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私は成人アイドルの和久井留美。
同僚のアル中アイドル達と居酒屋に飲みに行って、ガッキーをお持ち帰りすることに成功した。

ガッキーと既成事実を作るのに夢中になっていた私は、背後から近づいて来る、緑ずくめの女に気付かなかった。
私はその女に札束で殴られ、目が覚めたら……



すべて夢だった。

おわり

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