リーリエ「アローラは家族です!」 (70)

サトシたちポケモンスクールのメンバーはリーリエの家に遊びに来ていた


リーリエ「アローラに住む者はみんな家族!……と、言うわけで…」

リーリエ「みなさん!今日は私の家を自分の家だと思って存分に楽しんでいってください!」

シロン「コーン!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1557751867

サトシ「ま、マジ!?」

ピカチュウ「ピカ!?」

カキ「ほ、本当にいいのか!?リーリエ!」

リーリエ「はい!マジです!」ニコッ

スイレン「リーリエ!太っ腹!」

ナギサ「ブイブイ!」

マオ「やったー!私、一度でいいからこんな広い家に住んでみたかったんだー♪」

リーリエ「ふふふ」ニコッ

マーマネ「リーリエ!何してもいいの!?」

リーリエ「オッケーですよ?アローラはみんな家族!ここは私の家であり、みなさんの家でもあるんですから」ニコッ

マーマネ「やったー!」

サトシ「へへへ!カキ、さっそくバトルしにいこうぜ!」ダッ

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「おう!」ダッ

ロトム図鑑「サトシー!待つロトー!」ヒュー

リーリエ(良かった……みんな喜んでくれてる)

シロン「コーン!」

リーリエ「さ、私たちはみんなの分のジュースとお菓子を用意しにいこっか?シロン」クルッ

シロン「コーン!」

ガサゴソ

リーリエ(? キッチンの方から何か物音が……)

リーリエ「も、もしかして泥棒……」ビクビク

シロン「コン!」グルル


ガサゴソ

スイレン「見て!マオちゃん!高そうなお菓子発見!」ヒョイッ

ナギサ「イッブイ!」

マオ「こっちには見たこともない高級そうな食材がいーっぱいあるよ!腕がなるなぁ……!」ワクワク

アマージョ「ッジョ!」ウキウキ

シェイミ「シェミイ!」ウキウキ



リーリエ「」

シロン「」

リーリエ(な、何故マオとスイレンが我が家のキッチンを焦って……)

シロン「コーン……」


スイレン「高そうなジュースもゲット♪」

ナギサ「ブイッ!」


リーリエ(! スイレンが手にしているアレ……あれは私が楽しみにとっておいたジュースとお菓子……!)

リーリエ「スイレン!マオ!何をしているんですか!」

シロン「コーン!」

マオ、スイレン「あっ、リーリエ」

リーリエ「あっ、リーリエ……じゃありません!!いったい何をして……」

マオ「……ありがとうね、リーリエ」ニコッ

リーリエ「………へ?」キョトン

マオ「アローラは家族……今日はリーリエの家を自分の家だと思っていい……私……すっごく嬉しいよ!」

リーリエ「あ、あの……」

マオ「お陰で……こんな高そうな食材を目にすることができたんだから!料理人魂がめらめらバーン!だよ!」メラメラー

アマージョ「ッジョ!」メラメラー

シェイミ「シェイミ!」メラメラー

リーリエ「あ、あの……マオ…?」

シロン「コーン……」

マオ「リーリエ!今からこの食材で最高の料理を作るから待っててね!」グッ

リーリエ「えーと……」

リーリエ(まさかマオ……食材だけではなくて、キッチンまで勝手に使って料理をする気では……)ゴクリ

リーリエ「あ、あの!マオ……」

スイレン「リーリエ、アローラは家族」ポンッ

リーリエ「スイレン……」

スイレン「私たちはこの高級お菓子を食べながら待ってよう。マオちゃんの料理」モグモグ

ナギサ「イッブイ」モグモグ

アシレーヌ「シレーヌ」モグモグ

リーリエ(私が楽しみにとっておいたオヤツがスイレンに蹂躙されていく……)グスッ

シロン「コーン」

スイレン「? リーリエ、なんか元気ない!」ジトー

リーリエ「え!?い、いや……そんなことは……」アハハ

スイレン「ほらっ!このジュースも飲んで元気出して!」ニコッ

リーリエ(私が楽しみにとっておいたジュース……)

シロン「コーン……」

…………

リーリエ「ハァ……アローラは家族……確かにそうはいいましたが……」トボトボ

リーリエ「なんていうか……そういうんじゃないんですよ…」ハァ

シロン「コーン……」

リーリエ「ですが……論理的結論からいいますと、マオもスイレンも喜んでいる様子……それに、私が自分の家だと思って楽しんでくださいと言い出した手前、今さら訂正する訳には…」ブツブツ

シロン「コン」

リーリエ「……………」

リーリエ「少し疲れました。庭のポケモンたちと遊んで少し癒されよっか?シロン」

シロン「コーン!」

イッケー ヤルナ!

リーリエ「? 庭の方から声が……」ガチャッ



サトシ「ピカチュウ!10まんボルト!!」

ピカチュウ「ピッカーヂュウウウ!!」バリバリバリ

カキ「ガラガラ!フレアドライブだ!!」

ガラガラ「ガラーラ!!」メラメラメラ

リーリエ「!? な、何をやっているんですか!!」

シロン「ゴーン!!」

サトシ、カキ「あっ、リーリエ」

ロトム図鑑「見ての通りサトシとカキがバトルしているロト」

リーリエ「見ての通りサトシとカキはバトルしているロト……じゃ、ないですよ!」

サトシ、カキ、ロトム「」ビクッ

リーリエ「ここはポケモンたちが遊びにくる癒しの庭です!バトルフィールドはあっちです!バトルならあっちでやってください!」ビシッ

シロン「ゴーン!!」

ロトム図鑑「リーリエとシロンがオニゴーリロト」

リーリエ「当然です!!」プンプン

シロン「コン!」プンプン

サトシ「ご、ごめん……」

カキ「ちょっとヒートアップしちゃって……」

ピカチュウ「ピカ」

ガラガラ「ガラッ」

リーリエ「………まったく!ここには私とお母様が大切に育てている花壇が……」プンプン

シロン「! コン!」クイクイ

リーリエ「? どうしたんですかシロ……」チラッ

リーリエ「!?」ギョッ

ロトム図鑑「サトシ、カキ。アローラは家族!リーリエに謝った方がいいロト」ヒソヒソ

サトシ「そ、そうだな……」

カキ「……よし!」

サトシ「……あ、あのさ!ごめん!リーリエお姉ちゃん!」

ピカチュウ「ピカ」ペコッ

カキ「すまんリーリエ!それと……俺のことはカキお兄ちゃんって呼んでもいいんだぞ?///」テレッ

ガラガラ「ガラッ」ペコッ

リーリエ「ば、バカなこと言ってる場合じゃないですよ!!」

サトシ、カキ「え?」

リーリエ「花壇が……私とお母様の花壇が燃えてるんですよ!!」

シロン「ゴーン!!」

花壇「」メラメラメラ

カキ「げっ……!!あわわ……ど、どうしたら……」アワアワ

サトシ「と、とにかく!早く消火しなきゃ!!」

ピカチュウ「ピカ!」

ギャー ギャー

リーリエの部屋

リーリエ「ハァ……何とか花壇は危機一髪で助かったけど……」

シロン「コーン……」

リーリエ「なんだかどっと疲れました……家族って難しいね?シロン」

シロン「コン」

リーリエ(とりあえずベッドで少し休憩して……)ペラッ


マーマネ「zzz」スヤスヤ

トゲデマル「zzz」スヤスヤ


リーリエ「」

シロン「」

リーリエ「……マーマネ……」プルプルプル

マーマネ「…………ん?」ポケー

マーマネ「あー……おはよーリーリエ……」ムクリ

トゲデマル「マキュキュ」

リーリエ「おはよー!じゃ、ありません!!何でマーマネが私のベッドでお昼寝しているんですか!!」

シロン「ゴーン!!」

マーマネ、トゲデマル「」ビクッ

マーマネ「い、いやその……リーリエのベッドがいい匂い……じゃ、なくってその……」

リーリエ、シロン「………………」

マーマネ「ポカポカのいいお天気だったから、ついウトウトと……」アハハ

トゲデマル「マキュキュ」アハハ

リーリエ、シロン「………………」

マーマネ「で、でも……許してくれるよね?アローラは家族だし、自分の家だと思って何でもしていいって言ったのはリーリエ……」ハハハ

リーリエ「…………シロン!」キッ

シロン「ゴォン!!」ヒュオオオ

マーマネ「!? ちょ、ちょっと待ってリーリ……」ビクッ





ぽいっ

マーマネ「」カチコチ

トゲデマル「マキュキュ……」

サトシ「? 何でマーマネがリーリエの部屋の前で凍ってんだ?」

スイレン「さぁ?」

ピカチュウ「ピカ?」

ナギサ「ブイ」

ロトム図鑑「これは……事件の臭いロト!」ビシッ

>>4
訂正
リーリエ(な、何故マオとスイレンが我が家のキッチンを焦って……)

リーリエ(な、何故マオとスイレンが我が家のキッチンを漁って……)

……………

リーリエ「…………う~ん……」モゾモゾ

リーリエ「………………ハッ!!」バッ

シロン「コーン!」バッ

リーリエ「……うぅ……ついついウッカリお昼寝を…」ムクリ

シロン「コーン……」

リーリエ(………私がお昼寝していたのはだいたい30分くらい……か…)チラッ

リーリエ「…………みんな……今頃何してるんだろ……」

リーリエ「………………」

リーリエ「……またムチャなことをされていては困ります!みんなを探しにいきますよ!シロン!」ガチャッ

シロン「コーン!!」

…………

リーリエ「…………」スタスタ

シロン「コーン」スタスタ

キャッキャ ウフフ

リーリエ「? 下の池の方から楽しそうな声が……」ヌッ

シロン「コーン」ヌッ

リーリエ「! あれは……」ジーッ



スイレン「サトシ!」バチャッ

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「うおっ!つめてっ!」ベチャッ

サトシ「……へへへ、やったなー!スイレン!お返しだ!」バチャッ

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「キャー♪」ベチャッ

キャッキャ ウフフ



リーリエ「スイレンとサトシが水かけ遊びを……」

リーリエ「……ふふっ、まったく!あの二人は少し目を離すとすぐイチャイチャするんですから」クスッ

シロン「コーン」クスッ

スイレン「いくよアシレーヌ!私たちのゼンリョク!」フッフッフ

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「!」

スイレン「スーパーアクア特大水……」ズボボボ

ツルッ

スイレン「……いっ!?」ツルテーン

ロトム図鑑「た、大変ロトー!スイレンが足を滑らせたロトー!」

サトシ「! スイレン!」バッ

グイッ

スイレン「うぅ……ありがとサトシ……」ギュッ

サトシ「へへへ、大丈夫だった?」ギュッ

スイレン「!」

スイレン(うぅ……わ、私……サトシと手を強く握りあって……)ドキドキ

サトシ「?」ギュッ

スイレン「////」カァー

ロトム図鑑「スイレンの顔が真っ赤ロトー!」

サトシ「何だって!?大丈夫か!スイレン!」ズイッ

スイレン(あわわ……ち、近い!サトシの顔が!…////)プシュー

アシレーヌ「シレーヌ」

ピカチュウ「ピカァ」



リーリエ「何やってるんですかサトシ!男ならそこでスイレンを押し倒してそのままズイッと!!」ガンガン

シロン「コーン!」

リーリエ「イケッ!!イクんですサトシ!!」ガンガン

ロトム図鑑「スイレンさっきから顔が真っ赤ロト。きっと熱があるロト」

サトシ「マジ!?だったら早く言えよスイレーン!」

スイレン「い、いや……その…////」プシュー

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「………とりあえず中に…………ん?」チラッ


リーリエ「…………!!!」ガンガン


サトシ(な、なんだ……?リーリエが二階から窓を叩きながら俺に向かってなんか言ってる……)

ロトム図鑑「? どうしたロト?サトシ」

サトシ「い、いや……リーリエが……」

スイレン「//////」


リーリエ「もぅ!何やってるんですかサトシは!!サトシのヘタレ……」ガチャン

リーリエ(!? 窓が開いて……)ヨロッ

リーリエ(こ、このままでは下に落ち……)

シロン「コーン!!」

サトシ「! 危ない!!」

スイレン「え?」

ロトム図鑑「サトシー!いったい何が危な……」チラッ

リーリエ「ぎゃーー!!」ヒューン

ロトム図鑑「ロロー!!リーリエが二階から落ちてきたロトー!!」

スイレン「な、何でリーリエが!?………って、言ってる場合じゃない!!」

スイレン「アシレーヌ!!」

アシレーヌ「シレーヌ!!」プワーン

リーリエ(うぅ……このままでは……地面に……)プワン

リーリエ「…………へ?こ、これは……」チラッ

スイレン「ふぅ……ギリギリセーフ!」ホッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「ナイススイレン!」

ピカチュウ「ピカ!」

ナギサ「イッブイ!」

リーリエ「アシレーヌのバルーン……」ポヨンポヨン

リーリエ(私……助かったんだ……)ホッ

リーリエ「ありがとうございます。スイレン、アシレー……」ニコッ

バチン

リーリエ「あっ」

ボチャン

ロトム図鑑「リーリエを包んでいたバルーンが割れて、リーリエが池に落ちたロト」

アシレーヌ「シレーヌ……」

…………

リーリエ「へっくち!」クシュン

シロン「コーン」

リーリエ「……スイレンのお陰で一命はとりとめたとは言え……体がびっしょりリーリエです…」ビチョッ

リーリエ「これは……きっと男女の恋路を好奇心から覗き見した私への、神さまからの罰ですね」

シロン「コーン」

リーリエ「…………とは言え……論理的結論からいいますと、体が濡れたままでは風邪をひいてしまいます、とりあえずシャワーを……」ガチャッ

脱衣場

マーマネ「…………へ?」ヌギヌギ

リーリエ、シロン「!?」ギョッ

マーマネ「キャーー!!////」バッ

トゲデマル「マキュキュ////」テレッ

リーリエ「あわわ………!ご、ごめんなさい!!///………じゃ、じゃなくて!何故マーマネがお風呂に!!」

シロン「コーン!」

マーマネ「いやぁ……その………シャワーでも浴びたい気分だなぁって///」テレッ

リーリエ「前を隠してくださいマーマネ!!////」メカクシー

マーマネ「あっ!/////」バッ

リーリエ「と、とにかくマーマネ!早く服を着て……」

マーマネ「………もぅ!いくら家族とは言え……リーリエのえっち………」ハキハキ






ヒュー

サトシ、スイレン「?」

ザパン

マーマネ「」カチコチ

サトシ「な、なんで空から……」

スイレン「カチコチこおり状態のマーマネ……?」

ロトム図鑑「これは事件の臭いがするロト!」ムゥ

ピカチュウ「ピッカ」

トゲデマル「マキュキュ」コロコロ



リーリエ「服を着た状態で放り投げただけでも感謝してほしいくらいです!」プンプン

シロン「コーン!」プンプン

>>17
訂正
リーリエ「……スイレンのお陰で一命はとりとめたとは言え……体がびっしょりリーリエです…」ビチョッ

リーリエ「……スイレンのお陰で一命はとりとめたとは言え……体がびっしょリーリエです…」ビチョッ

リビング

リーリエ「…………」ガチャッ

シロン「コーン」

トントントン

リーリエ(! 何やらいい臭いが……)クンクン

マオ「もうすぐご飯できるからねー」トントントン

アマージョ「ッジョ」グツグツマゼマゼ

シェイミ「シェミイ」コネコネ

リーリエ(………キッチンでお料理をするマオ……)チラッ

カキ「おーう!ワハハ」

ガラガラ「ガラッ!」ハハハ

リーリエ(………ソファーでテレビを見ながら料理が出来るのを待つカキ……)チラッ

リーリエ(まるで……一家団欒を見ているよう……これが本当の家族……)ゴクリ

シロン「コーン!」

マオ「あっ!リーリエー!ちょっと待っててね!もうすぐご飯できるから!」ニコッ

リーリエ「わ、わーい!マオのお料理美味しいから楽しみです!」ニコッ

マオ「えへへ、それは出来るまでヒミツだよ!」ニコッ

リーリエ「た、楽しみです!」ニコッ

カキ「リーリエ!マオの料理が出来るまでチェスでもやって待ってないか?」スッ

リーリエ「いいですねー!」ニコッ

リーリエ(こ、これは………まるで私がマオとカキの娘のよう……)

カキ「リーリエ!手加減はしないぜ?」ニッ

リーリエ「私もゼンリョクでいきますよ!カキ!」ニコッ

シロン「コーン」

リーリエ(論理的結論からいいますと、これこそ家族の至福の一時……)

マオ「カキー?料理が出来たらみんなを呼んできてくれるー?」

カキ「えー?なんで俺がー」

マオ「なによー?男の子でしょ?」プクー

カキ「はいはい、わかったよ」ヤレヤレ

マオ「よし!」

リーリエ「……………」

カキ「……たくー」ハァ

リーリエ「カキ、では先行は私からで……」スッ

カキ「おう」

リーリエ(………サトシとスイレンといい……何でみんな私の家でイチャイチャするんだろ……)トン

シロン「コーン」

>>21
訂正
リーリエ「わ、わーい!マオのお料理美味しいから楽しみです!」ニコッ

リーリエ「わ、わーい!マオのお料理美味しいから楽しみです!いったいどんなお料理を作っているんですか?」ニコッ

リーリエ「はい!チェックです!」トンッ

カキ「ぐぬぬ……」

リーリエ「どうしますかカキ?まだ続けますか?」フフフ

カキ「うぅ……くそっ、俺の負けだリーリエ」ガクッ

リーリエ「イエーイ!大勝利です!」ガッツ

シロン「コーン!」ガッツ

カキ「たくっ、リーリエにはかなわないな」ヤレヤレ

リーリエ「カキ!論理的結論からいいますと、チェスのコツはですね?」ペラペラ

カキ「ハハハ……もうわかったよリーリエ……」

ガラガラ「ガラーラ」

マオ「ふふっ、リーリエ……あんな嬉しそうにしちゃって」クスッ

マオ「さて、私は料理の仕上げにキッチンで見つけたこの……」スッ

マオ「見たこともないいい臭いがする謎の塊を入れてっと!!」

謎の塊「」ドン

カキ「…………ん?」チラッ

カキ「おいマオ!その黒い塊はなんだ?何かいい臭いがするな?」

マオ「えへへ、これはなね?」

リーリエ「黒い塊……?」チラッ

黒い塊「」

リーリエ(!! あれは……!?)ビクッ

マオ「キッチンで見つけた未知の調味料だよ!これを入れたら私の料理は更なる上のステージへ行けると思うんだよねー!」

カキ「未知の調味料って……」

マオ「私の料理人魂が言ってるんだよ!これを入れたら絶対に美味しい料理が出来る!」グッ

アマージョ「ッジョ!」グッ

シェイミ「シェミイ!」グッ

マオ「それに…こういう未知の食材こそ試したくなるのも料理人の性ってヤツだよ!」ウズウズ

カキ「……たくっ!不味かったら責任持ってマオが食えよー」ハァ

マオ「うるさいなー!さっき少し舐めてみたけど、食べるのには問題なさそうだったしそれに……」ガツン

黒い塊「」ボロッ

マオ「入れるのはまず、このひと欠片だけだよー!」ヒョイッ

アマージョ「ッジョ!」

リーリエ「ダメですマオ!!」

マオ「へ?」ビクッ

リーリエ「その黒い塊は調味料なんかではありません!!エーテル財団で開発中の超火力増強材"ウルトラもくたん"です!!」

マオ「ちょ、超火力増強材!?」ビクッ

カキ「なんでそんな危ない物がキッチンに……」

リーリエ「ウルトラもくたんはほんの少しでも熱しただけで、たちまち炎の柱が出来る程の強力な物です!!」

カキ(なにそれ欲しい……)

ガラガラ「ガラーラ!」キラキラ

リーリエ「……それは本来粉状にして、少量を火にくべて使う物です!欠片を鍋に入れたら大爆発です!!」

マオ「だ、大爆発……」ゴクリ

アマージョ、シェイミ「」ブルブル

リーリエ「と、とにかくマオ!落ち着いてそれを元の場所に戻して……」

マオ「う、うん……わか…」ポロッ

マオ「あっ」

ウルトラもくたん「」ボチャン

マオ「!?」

カキ「う、ウルトラもくたんが鍋の中に……」

マオ「あわわわ……!ど、どうし……」

鍋「」グツグツメラメラ

リーリエ「マオ!アマージョ!シェイミ!今すぐキッチンから避難してください!!」

シロン「コーン!!」

鍋「」メラメラメラメラ



ドカーン!!



サトシ「な、なんだ今の音!?」

ピカチュウ「ピカ!?」

ロトム図鑑「今のは恐らく爆発音ロト!そして音の発生源は方向からしてキッチン……」ビビビ

スイレン「何で爆発音が……」

サトシ「誰かキッチンでバトルでもしたのかな?」

スイレン「そんなサトシじゃあるまいし」ジトー

サトシ「いやー……ハハハ……」

ロトム図鑑「とにかく、現場のキッチンにレッツゴー!ロトー!」ヒュー

スイレン「うん、そうだね!」ダッ

ナギサ「イッブイ!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「お、おい待ってよロトム!スイレン!こおりづけのマーマネはどうすんだよ!」

スイレン「サトシが引っ張ってきて!」

サトシ「えぇ!?」

マーマネ「」カチコチ

ピカチュウ「ピカー」

トゲデマル「マキュキュ」

キッチン

モクモク

スイレン「うぅ……凄いモクモク煙!」ゴホッ

ナギサ「ブイッ!」ケホッ

アシレーヌ「シレッ!」ケホッ

ロトム図鑑「みんなー!無事ロトー!」キョロキョロ

ウエーン

ロトム図鑑「! ビビッ!スイレン!誰かの泣き声が聞こえるロト!」

スイレン「この声……リーリエ……?」

リーリエ「うわぁぁぁ~ん!!キッチンが無惨な姿にぃ~!!」ビエーン

シロン「ゴォ~ン!!」ビエーン

キッチン「」ボロッ

マオ「あ、あの……その……謝って済む問題じゃないかもしれないけど……」

マオ「ご、ごめんなさい!リーリエ!!」ペコッ

アマージョ「ッジョ!」ペコッ

シェイミ「シェイミ!」ペコッ

リーリエ「……うぇっ……!ヒッグ……」グスッ

カキ「ま、まぁ……なんだその……」

カキ「と、とりあえず!みんな無事だったんだ!アローラは家族!」

リーリエ「……アローラは家族……」グスッ

カキ「そ、そうだ!家族が無事だったんだし、まずは家族の無事を喜……」

リーリエ「…………キッチンも花壇も……ついでに私のオヤツとジュースも無事ではなかったです…」グスッ

シロン「コーン……」グスッ

カキ、マオ「…………………」

カキ「そ、その……!元気だせリーリエ!そうだ!」ゴソゴソ

リーリエ「?」

カキ「ほらっ!リーリエ!これやるから!な?」スッ

リーリエ「それは……?」グスッ

マオ「単3電池だね」

カキ「たまたまポケットに入ってた……じゃなくて、その~……」

カキ「そ、そうだ!この電池をいれて元気100倍!なーんちゃって!」アハハ

リーリエ「うわぁぁぁぁん!!」ビエーン

カキ「あわわ……」オドオド

マオ(突っ込む気力もないよ……)ガクッ


ギャー ギャー


スイレン(リーリエは大泣き、みんな丸焦げ、キッチンはボロボロ……)コソッ

スイレン(何があったかはわからないけど……入って行きにくい雰囲気……)タラッ

サトシ「うぅ……マーマネの塊重い~……」ズルズル

マーマネ「」カチコチ

ピカチュウ「ピカァ」

…………………

………

それから時は経ち

15年後

アローラ地方

「コーン!コーン!」クイクイ

「う、う~ん………」ムクリ

「……すみません……少し居眠りをしてしまったようです……」

「コーン!」

「………夢をみていました……」

「コーン……?」

リーリエ「子供の頃の……夢を……」ニコッ

エーテル財団代表【リーリエ】ドンッ!!

シロン「コーン!」

リーリエのパートナー(アローラキュウコン)【シロン】ドンッ!!

リーリエ「…………アローラは家族……」

シロン「!」

リーリエ「…………あれから15年……サトシとスイレン、カキとマオは結婚して本当の家族になりました…」

シロン「コーン」

リーリエ「サトシとスイレンはカントーに新居を建て……マオとカキは最近お子さんが産まれましたね……」

シロン「コーン!」

リーリエ「……シロン!私はまだ"アローラは家族"の精神を忘れてはいませんよ!」

シロン「!」

リーリエ「……サトシとスイレン、カキとマオ……みなさんは私の大切な友人であり……そして家族です!」グッ

リーリエ「家族の幸せは私の幸せ!……と、いう訳でまずは………」

リーリエ「カキとマオの所に幸せを分かち合いに行きましょうか?」ニコッ

シロン「コーン!!」

カキの家

オギャー オギャー

赤ちゃん「おぎゃー!」ビエーン

ホシ「ほぉら、よちよち~!いい子でちゅね~?」ユサユサ

マオ「ごめんね~?ホシちゃん!あやしてもらっちゃって…」

ホシ「アハハ、いーよマオおねーちゃん!この子はホシに任せて、ミルク作っちゃってよ!」

マオ「うん!泣く子も黙る、マオお母さん特製ゼンリョクミルクを作っちゃうよ~!」グッ

アマージョ「ッジョ!」グッ

ホシ「ホシおばさんだよ~?べろべろば~」バッ

赤ちゃん「おぎゃー!」

パシャッ パシャッ

ホシ「…………ん?」

カキ「ほぉらパパでちゅよ~?笑ってね~?」パシャッ

ホシ「お兄ちゃん……」

カキ「ホシ!もっと寄ってくれ!俺の娘と一緒にツーショットを……」デレーン

ホシ「お兄ちゃん!スマホで写真撮ってばっかいないであやすの手伝ってよ!」プンプン

カキ「娘の泣き顔とホシの怒る顔も可愛いなぁ////」デレーン

ホシ「ダメだこいつ」

ピンポーン

ホシ「! 誰か来た!」

マオ「カキー!悪いけど今手が離せないから出て~!」

カキ「俺も今撮影中で手がはなせ………」

マオ「そう、暇なんだね。早く出て!」ビッ

カキ「はい」

カキ「たくっ!マオは昔っから俺使いが荒いな!」スタスタ

ピンポーン

カキ「はーい!今開け……」ガチャッ

カキ「!」

リーリエ「アローラです!カキ!」ニコッ

シロン「コーン!」

カキ「リーリエ!シロン!」

リーリエ「アローラ!お久しぶりですカキ!」ニコッ

シロン「コーン!」

カキ「アローラ!久しぶりだなリーリエ!」

マオ「カキー!誰が来………って、リーリエ!」

リーリエ「マオ!お久しぶりですね!」ニコッ

リーリエ「すみません……何度もマオとカキのお子さんを見に来ようと思ってはいたのですが…」

リーリエ「最近お仕事が忙しく、都合がつかなくって……」

シロン「コーン」

マオ「アハハ、何言ってるのリーリエ!リーリエは忙しいんだから仕方ないよ!」

カキ「そうだな、なんたってあのアローラに誇る企業、エーテル財団の若き代表だもんな」ウンウン

マオ「それより……来てくれて嬉しいよリーリエ!」ニコッ

リーリエ「はい!なんたってアローラは家族!カキとマオの幸せは私の幸せですから!」ニコッ

シロン「コーン!」

カキ「リーリエ……」ウルウル

マオ「ありがとう、リーリエ!」ニコッ

カキ「リーリエ!入ってくれ!自慢の娘に会わせたいんだ!」

リーリエ「ふふっ、カキのことですからきっと、もう親バカなんでしょうね?」クスッ

マオ「あたり~」ニヤニヤ

カキ「おい!////」

シロン「コーン」ズルズル

カキ「? なぁリーリエ。シロンが持ってるその重そうな荷物はなんだ?」

リーリエ「ヒミツです♪」

シロン「コーン!」ズルズル

ホシ「あっ!リーリエさんアローラ!」

リーリエ「アローラですホシちゃん」ニコッ

ホシ「リーリエさん……相変わらず美人でカッコいいなー!出来る女ってカンジ!」キラキラ

ホシ「ホシもリーリエさんみたくなりたいなぁ」ウットリ

リーリエ「うふふ、ありがとうございます」ニコッ

シロン「コーン!」

マオ「アハハ、リーリエ!さっきリーリエが言ってたようにアローラはみんな家族!だよ!」

カキ「ここを自分の家だと思ってくつろいでくれ!」

リーリエ「ありがとうございます!では遠慮なく」ボスッ

リーリエ「うーん……生地は安そうですが……なかなか座り心地のソファーですねカキ」

カキ「お、おう…ありがとう」

リーリエ「……えーと……何か面白いテレビはっと……」ピッピッ

シロン「コーン」

ホシ「リーリエさん!お肩をお揉みします!」スッ

リーリエ「ありがとうございますホシちゃん」ニコッ

マオ「い、今お茶持ってくるね~」ピュー

>>32
訂正
リーリエ「うーん……生地は安そうですが……なかなか座り心地のソファーですねカキ」

リーリエ「うーん……生地は安そうですが……なかなか座り心地のいいソファーですねカキ」

…………

赤ちゃん「zzz」スヤスヤ

リーリエ「おぉ!この子がマオとカキの娘さん……」キラキラ

リーリエ「か、可愛い!この世のものとは思えない程の可愛さです!」キュン

シロン「コーン!」キラキラ

カキ「だろだろ~////」デレーン

マオ「アハハ、ありがとう!」ニコッ

リーリエ「ぐっすり眠っていますね?」

マオ「うん、さっきまでは泣いてたんだけど……ミルク飲ませたら満足してくれたみたいで……」ツン

赤ちゃん「zzz」

カキ「なんたってマオの特製ミルクは泣く子も黙る……いや……」

カキ「泣く子も笑顔にさせるからな」ニッ

マオ「もぅ////」

リーリエ「ふふっ」クスッ

シロン「コン」

リーリエ「あ、あのマオ………その……私も娘さんを軽くツンツンしてよろしいですか?も、もちろん起きない程度に!」ドキドキ

マオ「アハハ、いいよ」

リーリエ「で、では……」ドキドキ

リーリエ「………ていっ!」スッ

ぷにっ

赤ちゃん「?」

リーリエ「うぅ~!!すっごくぷにぷにのモチモチです~!私の娘にしたい!!」キュルルーン

マオ「アハハ……」

リーリエ「………あの、カキ……アローラは家族ですし、この子は私の娘であると言っても過言では……」

カキ「過言に決まってるだろ。誤解されるような言い方はやめてくれ」

リーリエ「ちぇ~」

シロン「コーン」

赤ちゃん「オギャ」

リーリエ「へ?」

赤ちゃん「おぎゃ~!!」ビエーン

マオ「あわわ!起きちゃった!」

リーリエ「す、すみませんマオ!私のせいで……」

マオ「り、リーリエのせいじゃないよ!気にしないで!」

マオ「お~よちよち」ダッコ

赤ちゃん「おぎゃ~!!」

カキ「パパでちゅよ~?泣かないでね~?」ニコニコ

リーリエ「うぅ……私のせいで……な、何とか娘さんを泣き止ませ………」ゴソゴソ

リーリエ「! そうだ!カキ!これを娘さんに!」スッ

カキ「! リーリエ!それは!?」

マオ「電池……だね……」

リーリエ「ただの電池ではありません!!エーテル財団特別製の電池です!!」ドヤッ

リーリエ「この電池をいれれば、どんな泣き虫さんもたちまち元気1000倍に……」

カキ、マオ「やめろ!!」

赤ちゃん「おぎゃ~!!」ビエーン

リーリエ「じょ、冗談ですよ……」アハハ

シロン「コーン……」

…………

赤ちゃん「zzz」スヤスヤ

リーリエ「ふふっ、ぐっすり眠っていますね?」

シロン「コーン」

マオ「うん、泣き疲れちゃったんだよ」クスッ

リーリエ「可愛いです♪」

カキ「だろ~?」ニヤニヤ

リーリエ「ふふっ、ですね」チラッ

ベッド「」

リーリエ「あのベッド……カキとマオは二人で一緒に寝ているんですか?」

マオ「そりゃ…まぁ…////」

カキ「夫婦だからな。当然だ」

リーリエ「なるほど……あのベッドで毎晩毎晩、カキの全身全霊全力をアーカラの山のごとく燃え上がってマオにぶち込んでいると」フムフム

マオ「ちょ、ちょっとリーリエ!!////」

カキ「変な言い方はやめろ!!////」

リーリエ「いいじゃないですか。アローラは家族なんですから、包み隠さず」ニコニコ

シロン「コーン!」

リーリエ「あっ、そうそう!少し遅くなってしまったんですが……今日はマオの出産お祝いを持って来たんです」

マオ「本当?ありがとうリーリエ!」

カキ「すまないな、リーリエ」

リーリエ「気にしないでください!幸せを分かち合うのが家族ですから。シロン!」パチン

シロン「コーン」ズルズル

カキ、マオ(あの重そうな荷物、出産祝いだったんだ…)

シロン「コン」ゴト

リーリエ「マオ!袋をあけてみてください」ニコッ

マオ「わ、わーい!何が入ってるのかな?楽しみだなー」スルスル

マオ「…………って……」

カキ「こ、これは……」

ウルトラもんたん「」オオオオ

リーリエ「」ニコニコ

マオ、カキ(まさかリーリエ……子供の頃のことをまだ根にもって……)ゾクッ

リーリエ「ふふっ、安心してください!これは……あれからエーテル財団で研究に研究を重ねて改良したウルトラもくたんです!」

リーリエ「間違っても爆発はしません」ニコッ

シロン「コーン」

カキ「そ、そうか……」ハハハ

マオ「あ、ありがとうリーリエ。嬉しいよ」ハハハ

カキ、マオ(心をよまれた!?)

リーリエ「アローラは家族ですから。これくらいは当然です」ニコッ

カキ、マオ「」ビクッ

リーリエ「……さて、そろそろ私たちはお暇しますね」スクッ

シロン「コーン」スクッ

カキ「なんだリーリエ!久しぶりに会ったんだし、もっとゆっくりしていけよ」

マオ「そうだよリーリエ!アローラは家族なんだよ?遠慮はナシだよ!ご飯食べていきなよー!」

リーリエ「ふふっ、ありがとうございます……ですが…それはまた今度にします」スルスル

シロン「コーン」

マオ「リーリエ………」

リーリエ「……母親の大切さを知っているマオ」サッサ

マオ「!」

リーリエ「……ちょっぴり親バカなカキ」ペタペタ

カキ「!」

リーリエ「二人なら……きっと素敵なパパとママになれると思います!私が保証します!」ニコッ

リーリエ「論理的結論からいいますと……家族ですから!」グッ

マオ「リーリエ……」ウルウル

カキ「お前ってヤツは……」ウルウル

リーリエ「ふふっ、それではまた……」クルッ

カキ「ちょっと待てリーリエ!」

リーリエ「? なんですか?」

カキ「……いいセリフ言いながらさりげな~く貼っていったそのポスター、悪いが剥がしていってくれないか?」

マオ「うわぁ……リーリエがデカデカと写ったエーテル財団の宣伝ポスターって……」

リーリエ「そ、それくらいいいじゃないですかー!アローラは家族なんですし!私がカキとマオのお家に何を貼ろうと自由です!」プクー

シロン「コーン!」

カキ「さてと」ペリペリ

リーリエ「あぁ!は、剥がすならもっと優しく剥がしてください!」ガーン

赤ちゃん「zzz」スヤスヤ

一週間後

カントー地方

空港

リーリエ「ふぅ……久しぶりですね!カントー地方!」ウキウキ

シロン「コーン!」

リーリエ「私の忙しいスケジュールを詰めてカントー旅行……それに…飛行機の手配まで完璧です!」

リーリエ「さすがは私の右腕ですね?」ニコッ

「いえいえ」ザッ

アセロラ「これも単に、代表が今日この日の為にゼンリョクで頑張った成果です。アセロラは何もやっていませんよ」メガネクイー

ミミたん「キュー」

エーテル財団ウルトラ秘書(リーリエの右腕)【アセロラ】ドーン!!

アセロラ「それに……今回のカントー旅行、アセロラも同行させて頂きたいというワガママを聞いて下さって……ありがとうございます、代表」ペコリ

ミミたん「キュー」ペコリ

リーリエ「何を言っているんですかアセロラ!私とアセロラは会社の上司と部下である前に友達……家族なんです!」

リーリエ「家族で楽しみを分かち合うのは当然のことです!」

シロン「コーン!」

アセロラ「代表……」ウルウル

リーリエ「……さ!スイレンとサトシに会いに行きますよー!アセロラ、スイレンとサトシの新居の場所は?」

アセロラ「任せてください代表、もちろんチェック済みです」ニヤリ

ミミたん「キュー」

マサラタウン

サトシとスイレンの家(新築)

ワッシャワッシャ

スイレン「~♪」ワッシャワッシャ

アシレーヌ「シレーヌ♪」ワッシャワッシャ

ナギサ「イッブイ!」スッ

スイレン「お茶碗とってくれてありがとうナギサ!これも洗っちゃうね?」

ナギサ「イッブイー!」ニコニコ

サトシ「なぁスイレン」

スイレン「なに?」ワッシャワッシャ

サトシ「実はさー?来月、まとまった休みがとれそうなんだ…だからさー、久しぶりに旅行いかないか?」

スイレン「本当!?」ワッシャワッシャ

サトシ「うん、マジマジ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「だからさ、スイレン!どっか行きたいとこある?」

スイレン「うーん……イッシュやカロスはもう行ったからー……やっぱりホウエンかな?」ワッシャワッシャ

ナギサ「イッブイ!」

スイレン「サトシは?どっか行きたいとこ!」ワッシャワッシャ

サトシ「俺?そうだなー……久々にシンオウとかもいいかもな!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「………でも……」

スイレン「ふふっ、でも?」ワッシャワッシャ

サトシ、スイレン「やっぱアローラ!!」ビシッ

スイレン「………でしょ?」ニヤニヤ

サトシ「ハハハ……スイレンにはかなわないよ…」

ピンポーン

サトシ「誰か来た……」

スイレン「? カスミかタケシが遊びにきたのかな?サトシ、私洗い物中だから出てくれる?」

サトシ「おーう。行くぜ、ピカチュウ」スクッ

ピカチュウ「ピカー」タッ

ピンポーン ピンポーン

サトシ「はーい、今でるよー」

ピカチュウ「ピカー!」

ガチャッ

サトシ、ピカチュウ「!」

リーリエ「アローラ!お久しぶりです!サトシ、ピカチュウ!」ニコッ

シロン「コーン!」

アセロラ「サトシー!ピカチュウー!アローラ♪」ニコニコ

ミミたん「キュー」

サトシ「リーリエ!シロン!アセロラ!ミミたん!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「ははっ!どうしたんだよー!久しぶりだなー!」

アセロラ「へっへー!サトシに会いたくて来ちゃいました♪」

サトシ「ははは!なんだよそれー」

リーリエ「ふふっ、サトシとスイレンの新居……一度はお邪魔しておきたくて…」

リーリエ「いきなりすみません。ご迷惑ならまた今度に…」

サトシ「なーに言ってんだよ!アローラからわざわざ来てくれたのに……」

サトシ「スイレンも喜ぶよ!入って入って!」

ピカチュウ「ピカー!」クイクイ

リーリエ「では、お言葉に甘えまして…」スッ

アセロラ「おっじゃましま~す♪」スッ

シロン「コーン」

ミミたん「キュー」

スイレン「サトシ、誰だった?」ヒョコッ

ナギサ「ブイ?」ヒョコッ

サトシ「へへへ、スイレン!驚くぜー?」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「?」

リーリエ「アローラです!スイレン!」ニコッ

アセロラ「アローラ、スイレン」

シロン「コーン!」

ミミたん「キュー」

スイレン「リーリエ!?アセロラ!?」ギョッ

サトシ「俺たちの家を見にわざわざアローラから来てくれたんだってさ!」ニッ

スイレン「そ、そうなんだ……でもリーリエ……連絡くれればちゃんとしたのに……おもてなしの準備……」

リーリエ「何を言っているんですかスイレン!水くさいです!"アローラは家族"の精神をカントーに来て忘れちゃったんですか?」

アセロラ「そーそー!」ニコッ

サトシ「ハハハ、リーリエ!アセロラ!自分家だと思ってくつろいでってよ!」

ピカチュウ「ピカー!」

リーリエ「では遠慮なく」ボスッ

リーリエ「ふむふむ…サトシ、なかなかいいソファーですね!」フカフカ

サトシ「おう!せっかくの新築だし……ちょっと無理していいの買ったからな!」

アセロラ「ねースイレン!スイレンはいっつもどこに座ってるの?」

スイレン「えっと………そこの椅子………」スッ

アセロラ「じゃ、遠慮なく」ボスッ

スイレン「!?」

スイレン「ちょ、ちょっとアセロラ!そこ、私の席!」

サトシ「まぁまぁ、スイレン!椅子くらいいいじゃん」ポンッ

リーリエ「スイレン!アローラは家族です」ニコッ

スイレン「で、でも……う~……」

アシレーヌ「シレーヌ……」

スイレン「……じゃ、お菓子とジュースの用意を…」

アセロラ「サトシー!このお菓子おいしーねー!」モグモグ

サトシ「へへへ、だろー?」

リーリエ「サトシ!このお菓子……どこで買ったんですか!?」モグモグ

サトシ「えーっとこれはー……タマムシデパートのー……」

スイレン(あれ……私の大好物のお菓子……)ハァ

リーリエ「ん?」モグモグ

リーリエ「サトシ!このワイン……なかなかいい仕事してそうなワインですね?」ジーッ

サトシ「!」

スイレン(! そ、そのワイン……サトシの友達のソムリエさんが……私たちの結婚記念日にちなんで作ってくれたワイン……!!)

リーリエ「ふむふむ……まるで……燃える情熱のような"紅"ですね!」ジロジロ

アセロラ「美味しそうだね!」

スイレン「……そ、それはダメ……」

サトシ「ごめんリーリエ、アセロラ。そのワインはダメなんだ……そのー……大切なワインだからさ?」

ピカチュウ「ピカー」

リーリエ「そうでしたか……ジロジロ見てしまってすみません」

アセロラ「ごめんね?サトシ、スイレン!」

サトシ「へへへ、気にすんなよ」ニッ

スイレン(サトシ……)キュン

ナギサ「イッブイ」

……………

リーリエ「……ふぅむ……」ジーッ

リーリエ「…カントーポケモン大会優勝……イッシュポケモンバトル大会準優勝……カントーポケモンペアバトル大会優勝……カントー大食い大会参加賞……」

アセロラ「……こっちは……カントー大食い大会優勝に、カントー水泳大会準優勝…ホウエンポケモンコンテスト大会第3位に、カントー釣り大会優勝、イッシュポケモン釣り大会準優勝かぁー…」

リーリエ「すっごいトロフィーと盾の数ですね!」

サトシ「へへっ、すっげーだろ?」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「そこにある大会以外でも……サトシと一緒に参加して……二人で予選落ちとかも結構あった!でも……」

スイレン「一つ一つが、サトシやポケモンたちとの大切な思い出!」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「イッブイ!」

リーリエ「ふふっ、スイレンも言うようになりましたね?」クスッ

スイレン「/////」ボッ

アセロラ「写真もいっぱいあるねー?」

リーリエ「二人で旅行に行った時の写真ですね?」キラキラ

サトシ「それだけじゃないぜー?」

リーリエ「! これは………私たちとスクールで一緒に撮った子供の頃の写真!」

アセロラ「ミミたん!こっちにはアセロラとおじさんの写真もあるよー!……ミミたんのお陰で心霊写真になってるけど………」

ミミたん「キュー……」

サトシ「みんなとの思い出がすっげー詰まった写真だからな!飾らせてもらってるんだ」

スイレン「アセロラのはしょうがないから飾ってあげた」フッフッフ

アセロラ「しょうがないってなによー!」クスッ

リーリエ「ふふっ……思い出……ですか…」スッ

コト

シロン「コーン!」

サトシ「! リーリエ!」

スイレン「それは!」

ピカチュウ「ピッカー!」

リーリエ「これですか?これはー……私がアローラで論文を発表した時に頂いた楯でしてー……」

シロン「コーン!」ドヤッ

サトシ「い、いや……そうじゃなくって……」

スイレン「なんで家の棚に飾ってるの……?」

リーリエ「? 論理的結論からいいますと……アローラは家族ですし、私の思い出が詰まった物が一つくらいあってもいいかな?って…」テヘッ

リーリエ「………ダメでしたか?」ウルウル

サトシ「……い、いや……」

スイレン「その……」

アセロラ「よいしょっと。……うん!なかなかいい写りだねー?ミミたん!」

ミミたん「キュー!」

スイレン「………なんでアセロラは自分の写真を置いてるの?」

アセロラ「だってアセロラが写ってる写真……心霊写真になっちゃってるし……一つくらいまともなのがあってもいいかなって」テヘッ

スイレン「………なんでわざわざ置いたの?私の写真の前に」

アセロラ「えへへ、ここがアセロラ的ベストポジションかなーって?」

スイレン「……………」サッ スッ

アセロラ「ちょ、ちょっと!何でアセロラの写真を隅っこに置くのよスイレーン!」

スイレン「ここが私的ペスポジかなって」

アシレーヌ「シレーヌ……」

サトシ「………リーリエ、アセロラ!別の部屋も案内するよ!」ハハハ

ピカチュウ「ピカー」



サトシ「でさー、こっちがー……」スタスタ

ピカチュウ「ピッカー!」トコトコ

スイレン「……ねぇねぇ、リーリエ!アセロラ!」チョイチョイ

リーリエ、アセロラ「?」

スイレン「私とサトシの結婚生活って甘いと思う?幸せをだと思う?」デレデレ

リーリエ「………えーと……」

スイレン「両方だよ♪////」キャッ

ナギサ「イッブイ♪」

リーリエ「……ソーデスカイ…」ハハハ

アセロラ「なんかアセロラ、甘すぎて吐き気がしてきちゃったよ」ニコニコ

アセロラ「吐いていい?スイレンの部屋で」オエッ

スイレン「やめて!!」

サトシ「まずはこっちがママの部屋……の予定!」

ピカチュウ「ピカ!」

リーリエ「……予定?そういえばサトシー……お母様とは一緒に暮らさないんですか?」

サトシ「うーん……それがさー?一緒に暮らそうって話しはしたんだけど……」

サトシ「まずは二人で結婚生活を形にしてからにしなさいって、ことわられちゃったんだ」

スイレン「お義母さん……きっと私たちに気を使ってくれたんだと思う」

リーリエ「そうなんですか……いいお母様なんですね?」ニコッ

サトシ「ああ!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「でも……(元)サトシの家の近くに建てたから大丈夫!お義母さんに何かあったらひとっ飛び!」

サトシ「ママにはいつでも来たい時に来ていいって言ってあるよ」

リーリエ「ふふっ」クスッ

サトシ、スイレン「?」

リーリエ「サトシもスイレンも……なんだかんだ大人になりましたね?」クスッ

シロン「コーン!」

アセロラ「ねぇサトシー!アセロラ、サトシのお部屋みたーい!」ワクワク

リーリエ「では!私はスイレンのお部屋を!」ワクワク

サトシ、スイレン「!」

スイレンの部屋

スイレン「ここが私の部屋!」ガチャッ

リーリエ「おぉ!さすがスイレンです!中には釣り道具や釣ったポケモンの魚拓が!」キラキラ

スイレン「ふっふっふ」

ナギサ「イッブイ!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

リーリエ「それとー……」チラッ

スイレン「……わかったリーリエ……私の部屋にぬいぐるみとか意外!………とか思ってるんでしょ?」ジトー

リーリエ「……? 何故ですか?」

スイレン「……だって……私、リーリエやマオちゃんに比べたらあんまり女の子っぽくなかったし……」ウジウジ

リーリエ「……私は……子供の頃から、スイレンが一番乙女~ってカンジだと思っていましたが?」

シロン「コーン」

スイレン「………え?」

リーリエ「確かにスイレンは一つのことに集中したらソレーって言ったり、アウトドア派だったり、ヒーローに憧れたり……サトシっぽいとこもありましたが……」

リーリエ「その反面、妹さんやライチさんにサトシとのことをよくからかわれているのにもかかわらず、すぐ赤くなったり」

スイレン「うっ////」

リーリエ「……愛の逃避行をロマンチックだって言ったり」スルスル

スイレン「な、なんでそれを!?////」カァーッ

リーリエ「ふふっ、何だって知ってますよ?アローラは家族ですから!」ピラッ

スイレン「リーリエ……」ウルウル

リーリエ「ですから~……論理的結論からいいますと、そんなサトシとスイレンが結ばれるのは必然………」ペタペタ

スイレン「……って、そのポスターはなに!?」

リーリエ「これはですね?論理的結論からいいますと、今季のエーテル財団宣伝用のポスターでして……」

スイレン「……じゃなくて!」

リーリエ「………スイレンの部屋に飾ろうと……」

スイレン「ごめん、いらない」

リーリエ「……アローラは家族……」

スイレン「いらない」

リーリエ「……ちぇ~」

シロン「コン」ポンッ

寝室

サトシ「ここが俺とスイレンの寝室だよ」

ピカチュウ「ピカー」

スイレン「アセロラ、サトシの部屋で変なことしなかった?」ジトー

アセロラ「変なことってなに?アセロラわかんない」ハテ

スイレン「サトシ!!」

サトシ「な、なんだよ!?」ビクッ

リーリエ「むむっ!一つのベッドに枕が二つ………サトシ、スイレン!一緒に寝ているんですね!」

サトシ「まぁな!夫婦だし」

スイレン「/////」テレッ

サトシ「スイレンいびきうるさくってさー!」ハハハ

スイレン「サトシだって寝相悪い!」ムッ

リーリエ「なるほどなるほど。つまり………サトシは毎晩熱いバトルスイレンにキメた!!届け!スイレンの彼方まで!!なんですね?」ニヤニヤ

サトシ「………うっ…/////」

スイレン「やめて!!////」カァーッ

アセロラ「これがサトシのベッドかぁ…おやすみなさ~い」ペラッ

スイレン「ちょ、ちょっとアセロラ!何で勝手にベッドで寝てるの!?」

アセロラ「スイレン!アローラは家族だよ!だから、これはサトシとスイレンとアセロラのベッドだよ!」

ミミたん「キュー!」

スイレン「意味わかんない!出ろ!」グイッ

アセロラ「きゃー!助けてサトシー!」

リーリエ「さて、私はっと……」スッ

サトシ「? どこ行くんだリーリエ?」

リーリエ「ちょっと隣の子供部屋に」

シロン「コーン」

スイレン「待ってリーリエ!何でポスター持ってくの!?」

ピカチュウ「ピカァ」ヤレヤレ

ナギサ「ブイ」



サトシ「んで、ここが庭!」ザッ

ピカチュウ「ピカァ!」

リーリエ「いいお庭ですね?」ニコッ

シロン「コーン!」

スイレン「サトシがいつもお手入れしてるの。やせいのポケモンたちが遊びにこれるようにって」クスッ

サトシ「子供が産まれたらここでバトルの特訓もできるようにしたいんだ」

スイレン「サトシったら気が早い」クスッ

サトシ「い、いいだろ別に~////」

リーリエ「確かに……このお庭……手入れが行き届いていますね…」フム

リーリエ「土もかなりいい状態です」サラサラ

サトシ「おっ!わかるっ?リーリエ!」キラキラ

リーリエ「はい!お庭から愛情が伝わってきます!」ニコッ

アセロラ「でもー……サトシがマメにお庭のお手入れするなんて、なんだか意外だね?」クスッ

スイレン「サトシ、これと決めたら一直線!だから」

サトシ「う、うるさいなー///」

ピカチュウ「ピカピカ!」ニコニコ

リーリエ「! あっちには池が!」

サトシ「あー、あれは釣り堀だよ!」

アセロラ「釣り堀?」

スイレン「うん、サトシに無理言って作ってもらったの!あそこでサトシが庭のお手入れするのを見ながら釣りをするのが私の日課!」ニコッ

サトシ「つっても……ちっちゃいヤツしか作ってやれなかったけどな?」

スイレン「そんなことない!私にとっては……世界でただ一つ!私たちだけの最高の釣りスポット!」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「スイレン……」

スイレン「そして……いつかはサトシと産まれてくる子供と……家族で釣りをするのが日課!になるのが、私の夢!」

サトシ「……へへっ!俺のこと言えんのかよスイレン!気が早いよ!」ヘヘヘ

スイレン「えへへ/////」

キャッキャッ

アセロラ「………もしかしてアセロラたちのこと忘れられてる?」

ミミたん「キュー」

リーリエ「あの二人はホントに隙あらばイチャイチャしますね…」ヤレヤレ

シロン「コン……」

>>37
訂正
ウルトラもんたん「」オオオオ

ウルトラもくたん「」オオオオ

リーリエ「そうだ!サトシ、スイレン!私とアセロラとタッグバトルをしませんか?」

サトシ「バトル?いいよ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「リーリエ、アセロラ!カントーペアバトル大会の覇者である私とサトシに挑むなんていい度胸!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

アセロラ「後で泣いても知らないからねー?スイレン」

リーリエ「では決まりですね!シロン!」

シロン「コーン!」ザッ

アセロラ「ジュペッタ!」ポイッ

ジュペッタ「ケケケ」ボンッ

サトシ「いっ!?」ビクッ

リーリエ「? どうしたんですかサトシ?」

アセロラ「サトシー!やっぱりスイレンじゃなくてアセロラと組みたくなったのかなー?」

スイレン「寝言は寝て言え」ボソッ

サトシ「い、いや!そうじゃなくってさ!」

スイレン「リーリエ、アセロラ。バトルするならあっちでやろ。ここ……私とサトシの庭だし……あんまりバトルで荒らしたくない…」

サトシ「そうなんだー、ごめんな?バトルは向こうで……」

リーリエ「大丈夫です!気にしないでください!」ニコッ

アセロラ「アローラは家族だよ!サトシとスイレンの庭ならアセロラの庭でもあるよー!」ニコッ

スイレン「そんな訳ない!!」

アセロラ「………スイレン……すぐ怒るよね?サトシはやっぱりスイレンじゃなくてアセロラを選べば良かったのに」ボソッ

ミミたん「キュー」コクコク

スイレン「」ブチッ

スイレン「……アシレーヌ!!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「お、おいスイレン!ここでバトルする気か!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

スイレン「………大丈夫、一瞬で終わらせる…」

スイレン「……私とサトシの愛のチカラ……アセロラに見せつけてやろ」ゴゴゴ

アセロラ「………へー?楽しみにしてるよー?スイレーン?」

サトシ(スイレン……ゼンリョクでいく気だ……)タラッ

ピカチュウ「ピカ……」タラッ

リーリエ「シロン!がんばリーリエです!」オー

シロン「コーン!」

リーリエ「では、これより……私・アセロラペアvsサトシ・スイレンペアのタッグバトル対決を始めたいと思います!」

アセロラ「イェーイ♪」

シロン「コーン!」

ジュペッタ「ケケケ」

サトシ「へへへ、いくぜ!」

ピカチュウ「ピカ!」

スイレン「……庭を荒らさない程度に……片をつける。一瞬で」ギラン

アシレーヌ「シレーヌ!」

リーリエ「バトル、スタート!」

スイレン「サトシ!」チラッ

サトシ「おう!……ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカッ!」コクッ

リーリエ(! む……アイコンタクトですか……さすがはサトシとスイレン、あれぞ真の家族……油断はできません!)

リーリエ「先手必勝です!シロン!」

アセロラ「ジュペッタ!」

リーリエ「れいとう……」

アセロラ「シャドー……」

ピカチュウ「ピカーッ!!」

カッ

リーリエ「! ピカチュウの電撃で目が………目眩まし!!」チカチカ

アセロラ「うぅ……まぶし……」 チカチカ

プワッ

「コーン!」 「ジュペペー!!」

リーリエ「!」

シロン「コーンコーン!」プワプワ

ジュペッタ「ジュペー!!」プワプワ

アセロラ「! 代表!シロンとジュペッタがバルーンに閉じ込められてるよ!!」

リーリエ「あのバルーンはアシレーヌの!?」

リーリエ(まさか……ピカチュウの電撃目眩ましはこのための!?)チラッ

スイレン「ナイスアシレーヌ♪」

アシレーヌ「シレーヌ♪」

サトシ「ピカチュウ!でんこうせっかでシロンとジュペッタの上まで駆け上がれ!!」

ピカチュウ「ピカーッ!!」ダダダ

バッ

シロン、ジュペッタ「!?」プワンプワン

ピカチュウ「ピカァ」ニヤッ

リーリエ「一瞬の内にバルーンで浮いているシロンとジュペッタの真上まで!?」

アセロラ「は、速い……」

サトシ「スイレン!Z技はナシだぞ!」

スイレン「わかってる!」

サトシ「ピカチュウ!アイアンテール!!」

ピカチュウ「ピカァ!!」ブンッ

シロン「コォォォン!!」 ジュペッタ「ゲゲッ!!」ヒュー

アセロラ「あーっ!バルーンごと下まで突き落とされるー!!」

ヒュー

スイレン「アシレーヌ!セット!」チャキッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

リーリエ(! バルーンの落下地点にスイレンとアシレーヌ……まさか……)

シロン「コォォォン!!」 ジュペッタ「ゲゲゲェ!!」ヒュー

スイレン「アシレーヌ!ハイドロポンプ!!」

アシレーヌ「シレーヌ!!」ドリュリュリュ

シロン、ジュペッタ「ゴオォォ!!」ドドドド

スイレン「やった!クリーンヒット!!」

シロン「」 ジュペッタ「」

リーリエ「ぁあ!シロン!!」ダッ

シロン「」ピクピク

サトシ「ナイススイレン!」グッ

スイレン「うん!やったぜサトシ♪」グッ

リーリエ「うぅ……サトシとスイレン……さすがはカントーペアバトル優勝者……一筋縄では……」

アセロラ「………代表……いや、リーリエ」チャキッ

リーリエ「!」

サトシ「! アセロラが……」

スイレン「全然似合ってない眼鏡をとった……」

アセロラ「………ゼンリョクを出す許可を」ゴゴゴゴ

サトシ「えぇぇぇ!?ぜ、ゼンリョクって!ここ、家の庭だぞ!」

アセロラ「………アセロラ……スイレンには負けたくないの」

スイレン「!」

リーリエ(アセロラ……本気なんですね?)

リーリエ「………いいでしょう…許可します」

アセロラ「ありがとう!リーリエ!」パァァ

サトシ「おい!勝手に許可すんなよリーリエ!」

リーリエ「いいじゃないですかサトシー!アローラは家族!ここは私とアセロラの庭でもあるんですよー?」ブスー

サトシ「そんな訳ないだろ!!だいたい、ここはカントーなんだよ!」

リーリエ「………意外ですね……あのバトル大好きのサトシが相手のゼンリョクに対して喜ばないなんて……」ウーン

リーリエ「まさかビビ……」

サトシ「やってやらぁ!!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「ハァ……サトシ、単純なのも子供の頃のまんま…」

アセロラ「ジュペッタ!!メガシンカ!!」スッ

ジュペッタ「ケケケケケケ!!」ピカー

サトシ「な!?」

スイレン「メガシンカ!?」

ピキピキピキ

メガジュペッタ「ゲゲゲギャキャー♪」パリン

サトシ「メガジュペッタ……」タラッ

ピカチュウ「ピカァ……」ゴクリ

ゴゴゴ

サトシ「………ん?なんだ?」

池「」コポコポコポ

サトシ「な!?池の水が浮いてる!?」

スイレン「だあぁぁぁぁ!!私とサトシの世界で一つだけの釣りスポットがぁぁぁ!!」ダーッ

アシレーヌ「ジュペッタ!!」

リーリエ「………アセロラは去年行われた"アローラ独身女性トレーナーポケモンバトル大会"であのカヒリさんを下し……見事準優勝に輝いたトレーナーです。甘く見てはいけませんよ?」フッフッフ

サトシ「アローラ独身女性トレーナーポケモンバトル大会だって!?」

アセロラ「メガジュペッタァァァァ!!」

メガジュペッタ「ゲゲゲギャギャー!!」ゴゴゴ

池「」コポコポコポ

スイレン「そ、そんなことよりもやめて!!池の水がぁぁぁ!!」

サトシ「ま、待てよ……アセロラが準優勝ってことはまさか……」チラッ

リーリエ「ふふふ……シロン!ゼンリョク解放です!!」

シロン「ゴオォォォン!!」ピカー

ピキピキピキ

サトシ「……うっ!な、なんだ……?シロンから強烈な冷気みたいなのが……」ブルッ

ピカチュウ「ピカピ!」クイクイ

サトシ「………ん?」チラッ

芝「」カチコチコチ

サトシ「あぁぁぁ!!丹精込めた庭の芝が凍ってく!!」ガーン

リーリエ「ふっふっふ、驚きましたか?何を隠そう……私とシロンこそが、あのライチさんやアセロラを下し、見事独身女性トレーナーポケモンバトル大会を制した、氷の女王と呼ばれた……」

サトシ「そ、そんなことより庭を凍らすのはやめろー!!」

スイレン「池!家族の池がぁぁぁぁ!!」

リーリエ「え?」

ギャー ギャー

……………

サトシ「あぁ……良かった……このくらいの氷なら、何とかなる…」ホッ

ピカチュウ「ピカ」

スイレン「池の水……元に戻って本当に良かった…」ウルウル

アシレーヌ「シレーヌ」

アセロラ「サトシとスイレンが降参したからー……アセロラとリーリエの勝ちだね!」

リーリエ「はい!論理的結論からいいますと、私たちが新・カントー最強ペアとなりますね!」グッ

シロン「コーン!」

サトシ、スイレン「もうそれでいいよ…」ハァ

リーリエ「……バトルをしてみてわかりました」スクッ

サトシ、スイレン「?」

リーリエ「……いつもいつでも……ゼンリョクなサトシ!」

サトシ「!」

リーリエ「……どこまでも一途で……がんばり屋で……ポケモンが……サトシが大好きなスイレン」

スイレン「うっ////」

リーリエ「……論理的結論から言いますと……二人とも、子供の頃から変わっていません…」

リーリエ「サトシとスイレンは、カントー……いや、世界で一番お似合いな夫婦です!」ニコッ

リーリエ「私が保証しますよ?家族ですから!」グッ

スイレン「リーリエ………」ウルウル

サトシ「………へへっ、リーリエ!なんだよいきなり?テレるよ///」テレッ

ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ

リーリエ「ふふっ」ニコッ

アセロラ「……でもー……バトルはアセロラリーリエペアの勝ちだったしー……バトルパートナーとしては、アセロラとリーリエの方が上だよねー?」

リーリエ「あっ、それもそうですね?……ではー……」コホン

リーリエ「ペアバトルの実力は世界で二番目です!」ビシッ

シロン「コーン!」

スイレン「……あ……うん……」

サトシ「………そ、そうだな……」ハハハ

ピカチュウ「ピカァ……」

………………

………

サトシ「リーリエ……新築祝い置いて帰っちゃったな」

スイレン「うん……まるで嵐みたいだった……疲れた……」ガクッ

サトシ「へへっ、でもさ?」

スイレン「うん!楽しかった!」ニコッ

サトシ「なぁスイレン……来月の旅行……」

スイレン「……うん」ニコッ

サトシ、スイレン「やっぱアローラ!!」ビシッ

サトシ「へへっ、決まりだな!」ニッ

スイレン「うん!アローラに決めた!」ニコッ

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイッ♪」

サトシ「あっ!そういやぁスイレン!リーリエから何もらったんだ?」

スイレン「うーん……えーっと……」パカッ

スイレン「! これ……」ヒョイッ

サトシ「ワインだ……」

スイレン「! このワインに使われてる材料!これ……」

サトシ「?」

スイレン「……子供の頃……私がリーリエの家で美味しいって飲んでたジュース……」

スイレン「リーリエ……覚えててくれたんだ…」ウルッ

サトシ「………へへっ」ニッ

ピカチュウ「ピカァ」

アセロラ「それだけじゃないよ!このワインの日付見てみてよ!」ヒョコッ

ミミたん「キュー」

サトシ「! これ……俺たちが家を建てた日だ……」

スイレン「リーリエ………」ウルッ

サトシ、スイレン「………………」

スイレン「……いや、何でいるのアセロラ」

アセロラ「えっへっへー♪気にしないで!なんたって……アローラは家族だからねー?」ピース

スイレン「ここカントー」

アセロラ「サトシ!今日、アセロラとミミたん、泊まってってもいいかなー?」

サトシ「えーと………」

アセロラ「いいよねー?子供の頃、アセロラもサトシをお家に泊めてあげたしねー?」ギュッ

ミミたん「キュー」スリスリ

サトシ「あー、いや……ハハハ……」チラッ

スイレン「帰れ」

サトシ「」ビクッ

ピカチュウ「ピカ…」

一ヶ月後

アローラ地方

リーリエ「…………」トボトボ

シロン「コーン」トボトボ

リーリエ「…………」チラッ

リーリエ「…もう23時……いや、最近ずっとエーテルパラダイスに泊まり込みだったことを考えると、家に帰れるだけでもありがたいと思わないと…」トボトボ

リーリエ「………新しいプロジェクトが形になるまでとはいえ、こう忙しいとさすがに堪えますね…」ハァ

シロン「コーン……」

リーリエ「アローラは家族……」ボソッ

シロン「コン?」

リーリエ(サトシとスイレンも……カキとマオも幸せそうでした……)

リーリエ(……サトシやカキがお仕事から疲れて帰って来た時に……スイレンやマオがお料理を用意して……笑顔で迎えてくれるんでしょうか……?)

リーリエ(スイレンやマオは……サトシやカキがお仕事から帰って来た時に……お疲れさま!って笑顔で迎えて………きっとサトシやカキは…お仕事の疲れも吹っ飛ぶくらいに……暖かい笑顔に癒されて…)

リーリエ(……そして……子供の顔を見るだけで明日からもゼンリョクで頑張るぞって……)

リーリエ「…………家族……」ホロリ

シロン「コン!?」

リーリエ「………ごめんねシロン?何でもないよ!」ゴシゴシ

シロン「コーン……」

リーリエ「大丈夫です!私にだって……お母様やお兄様……それにシロンっていう家族がいるんです!」グッ

リーリエ「シロン!明日からもがんばリーリエ!ですよ!」オー

シロン「コーン!」ニコッ

「あれ?」

リーリエ、シロン「?」

マーマネ「リーリエじゃない?」

トゲデマル「マキュキュ」

リーリエ「マーマネ……トゲデマル……」

シロン「コーン」

マーマネの研究室

リーリエ「すみませんマーマネ……晩御飯をご馳走になってしまって…」

シロン「コーン」

マーマネ「アハハ、気にしないでよ!僕も今食べようと思ってたとこだしね?」

トゲデマル「マキュキュ!」

マーマネ「それよりリーリエ?今仕事終わったの?」

リーリエ「はい…新しいプロジェクトを形にするまでは少し忙しくって…」

マーマネ「そうなんだ、でも…仕事も大切かもしれないけどさ?自分の体も大切にしなきゃダメだよリーリエ?」

リーリエ「えっ?」

マーマネ「いや……リーリエ、何か疲れた顔してたからさ……」

リーリエ「……………」

シロン「コーン………」

マーマネ「何かあったの?僕で良かったら話してみてよ」

マーマネ「リーリエ昔言ってたじゃん!アローラは家族なんでしょ?だったら……家族に遠慮はナシだよ!」ニコッ

トゲデマル「マキュキュ!」

リーリエ「マーマネ……」

リーリエ「………ふふっ、マーマネも変わっていませんね?」クスッ

マーマネ「………え?」

リーリエ「……子供の頃……スクールに転校してきた私に……一番最初に話しかけてくれたのがマーマネでした」

マーマネ「……そ、そうだったかな?もう忘れちゃったよ?」ハハハ

リーリエ「ふふっ、私は忘れたことはありませんよ?」

リーリエ「……いつも……私のことを見ていてくれたんですね……」

マーマネ「……リーリエ……………」

リーリエ「……それと……子供の頃に私のベッドと屋敷の浴室を勝手に使ったことも忘れてません!」ビシッ

シロン「ゴォン!!」

マーマネ「……それは忘れてほしいかなって……」

トゲデマル「マキュキュ……」

…………

リーリエ「おぉ!!」キラキラ

シロン「コーン!」キラキラ

リーリエ「すごいですマーマネ!見たことがない石がいっぱい!これ……宇宙の石ですか!?」キラキラ

マーマネ「うん、そうだよ!宇宙に行った時に見つけたら持って帰ってくるんだ」

マーマネ「研究と……あと、趣味も兼ねてね!」

トゲデマル「マキュキュ!」

リーリエ「すごいですマーマネ!………そういえばマーマネ……マーマネもこの時間に食事ということは…」

リーリエ「マーマネもお仕事が忙しいんですか?」

マーマネ「うーん……まぁ、確かに忙しいっちゃ忙しいけど……好きでやってることだしさ?」

リーリエ「好きで……」

マーマネ「あっ、そうだリーリエ!良かったらこれ見る?」カチャカチャ

リーリエ「それは………プラネタリウムの機械?」

シロン「コーン……」

…………

キラキラ

リーリエ「わあぁぁ!すごいです!お部屋の中に星がいっぱい!」ワクワク

シロン「コーン!」

マーマネ「ふふふ!すごいでしょ?僕は疲れた時……こうやって星を見て疲れを癒すんだ!」

リーリエ「素敵です……子供の頃に…スクールのみんなで行った天文台を思い出します!」

リーリエ「あっ!マーマネ!あれ、もしかしてキュウコン座ですか?」ワクワク

シロン「コーン!」

マーマネ「うん、そうだね!」ニコッ

リーリエ「じゃああの星座は……」スッ

マーマネ「あれは……レックウ座だよ」

リーリエ「レックウ座!?」ワクワク

シロン「コーン!」

マーマネ(リーリエ……楽しんでくれてるみたいだね)ニコッ

トゲデマル「マキュキュ!」

リーリエ「……マーマネの言うとおりですね…」

マーマネ「え?」

リーリエ「……こうやって疲れた時に……星を見るのはとても癒されます」

マーマネ「リーリエ……」

リーリエ「………キレイです……」ウットリ

シロン「コーン」ウットリ

マーマネ「…………」

マーマネ「うん、キレイだよ」

リーリエ「ふふっ、マーマネもそう思いますか?では、どの星が一番……」

マーマネ「キレイだよ。リーリエ」

リーリエ「…………え?」ドキッ

マーマネ「…………子供の頃からずっとキミは……頭が良くて…好奇心旺盛で……どんなことにもチャレンジしてた」

リーリエ「ま、マーマネ……?」

マーマネ「苦手なことだって一生懸命で……辛いことがあってもめげないで…笑顔で…みんなやポケモンにも優しくって…そんなリーリエは僕にとって…アローラの月や星よりも輝いてみえたよ」

リーリエ「マーマネ……」

リーリエ「も、もぅー!マーマネー!いつからそんなキザなことを言うようになったんですか?」

シロン「コーン!」

リーリエ「………論理的結論からいいますと……」

マーマネ「アローラは家族」

リーリエ「!」

マーマネ「リーリエ……僕と……」

マーマネ「本当の家族になってくれないかな?」

リーリエ「…………」

トゲデマル「マキュキュ」

シロン「コーン」

>>56
訂正
アシレーヌ「ジュペッタ!!」

アシレーヌ「シレーヌ!!」

リーリエ「…………」

マーマネ「……いきなりこんなこと言っちゃってごめんリーリエ。でも……これが僕のゼンリョクのキモチなんだ」

リーリエ「…………」

マーマネ「……答えを聞かせて欲しいんだリーリ……」チラッ

マーマネ「……え!?」

リーリエ「zzz」スヤスヤ

マーマネ「……リーリエ……寝ちゃってる……!?」

トゲデマル「マキュキュ…」

リーリエ「zzz」

マーマネ(……ハァ…せっかく勇気を振り絞った一世一代の大告白だったのに……)

リーリエ「zzz」スヤスヤ

マーマネ「………よっぽど疲れてたんだねリーリエ……」

マーマネ「………こんな所で寝ちゃったら風邪引いちゃうし、とりあえずベッドに……」スッ

マーマネ「!」

リーリエ「zzz」ツーッ

マーマネ「………リーリエ……泣いてる……?」

リーリエ「zzz」

シロン「コーン……」

マーマネ「……リーリエ疲れてるのに……いきなり変なこと言っちゃってごめんね?」

マーマネ「ポケモンは弱らせてからゲットするに限るけど……女の子が弱ってるのに漬け込んでゲットはやっぱり男らしくないね」

リーリエ「…………」

マーマネ「………さてと、シロン!リーリエをベッドに運ぶの手伝ってくれる?」

シロン「コン!」

マーマネ「僕はソファーに寝てっと……」イソイソ

トゲデマル「マキュキュ!」

リーリエ「zzz」


「おやすみなさい」

……………

……

翌日

「たくっ!」

カキ「なぁにがサプライズ旅行だ!いきなり来られるこっちの身にもなってみろ!!」

マオ「ほんとだよぉ!私たち、なんの用意もしてないよ!」

アマージョ「ッジョォ!」

サトシ「アハハ、悪い悪い」

ピカチュウ「ピカァ」

スイレン「サトシが何の連絡もしないで行ってみんなを驚かそうぜって言うから」ハァ

サトシ「お、おい!俺だけのせいにすんなよ!スイレンだって"おもしろそ~!"とか言ってたじゃん!」

スイレン「そうだっけ?」ハテ

ナギサ「イッブイ?」ハテ

サトシ「おい!」

カキ「ハァ……お前たちは昔から変わらないな…」ヤレヤレ

マオ「ふふっ、そうだね?サトシとスイレンらしいよ」ニコッ

アマージョ「ッジョ!」ニコニコ

サトシ「そうだカキ、マオ!今度はカントーに遊びに来てよ!」

スイレン「みんなの予定に合わせてしたいの!新築パーティー!」

マオ「いいねそれ!絶対に行くよ!」

カキ「サトシがどんな立派な家を建てたか見てやるよ」ニヤニヤ

サトシ「へへへ、ビックリするぜー?」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「マオちゃん!その時は是非、マオちゃんJr.もつれてきてね!」

マオ「アハハ、マオちゃんJr.って…」

スイレン「マオちゃん!赤ちゃん大きくなった?」

マオ「うん!後で会わせてあげるよ!」

スイレン「楽しみ~!」キラキラ

マオ「スイレンも早く子供作りなよ~?」ニヤニヤ

スイレン「うん!頑張ろうね!サトシ!」

サトシ「おう」

ピカチュウ「ピカー!」

ワイワイ

カキ「! 見えたぞ!あそこがマーマネの研究室だ!」スッ

サトシ「うおっ!すっげー!」

スイレン「すごい立派!さすがマーマネ!」

マオ「それじゃ、マーマネの研究室に………って、え!?」

「あ~、もう!」

リーリエ「何で起こしてくれなかったんですかマーマネ!!」

シロン「コーン!!」

マーマネ「ご、ごめん……リーリエ…あんまり気持ち良さそうに眠ってたもんだから、起こしちゃ悪いかなって……」アハハ

トゲデマル「マキュキュ」


サトシ、スイレン、カキ、マオ(何でリーリエがマーマネの家から……)

ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ「な、なぁ……これって……」ヒソヒソ

カキ「………だよなぁ……」

スイレン「……間違いない。マーマネとリーリエは同棲してる!」ビシッ

マオ「マーマネがリーリエと同棲!?リーリエ……そんなこと、一言も言ってなかったのに……」


リーリエ「うぅ~………急がないと遅刻してしまいます!エーテル財産の代表である私が遅刻なんて~…………ん?」チラッ

シロン「コーン!」チラッ


サトシ、スイレン、カキ、マオ(気づかれた!!)ビクッ

ナギサ「ブイッ!」

…………

リーリエ「サプライズ旅行ってなんですか!!私、今日も明日も明後日もずっと仕事ですよ!!」ガミガミ

リーリエ「一言でも連絡をくれればスケジュールを詰めて予定を空けたのに……これだからサトシとスイレンは……」ハァ

シロン「コーン!」プンプン

サトシ、スイレン「ご、ごめん……(自分だっていきなり家に来たのに……)」

ピカチュウ「ピカー……」

カキ「マーマネはどうなんだ?予定」

マーマネ「僕はこれから仕事だけど……夜には行けるようにするよ」

サトシ「なぁ、リーリエ!つーかさー?」

リーリエ「? なんですか?」

スイレン「何で出てきたの?マーマネの研究室から」

マーマネ「あー、それはー……」

リーリエ「それはですね?論理的結論からいいますと………」

リーリエ「アローラは家族だからです!」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ、スイレン、カキ、マオ(家族……やっぱり……!!)

マオ「もぅ~!そういうことなら早く言ってよリーリエー!」ポンッ

スイレン「おめでとう!リーリエ、マーマネ!」ニコッ

リーリエ「え?」

カキ「マーマネェ?やるなぁ?」ニヤニヤ

サトシ「マーマネとリーリエも本当の家族になれたんだな!」

ピカチュウ「ピカァ!」

マーマネ「絶対になんか誤解してるでしょ」

トゲデマル「マキュキュ」

リーリエ「………っと!早くエーテルパラダイスに行かないと!」

リーリエ「………サトシとスイレンのお陰で、今日は仕事をゼンリョクでして……」

リーリエ「明日1日の予定を空けなければなりませんからね!」

シロン「コーン!」

サトシ、スイレン「ごめんなさい……」

リーリエ「………アローラは家族ですから許します!そのかわり……」

サトシ、スイレン「?」

リーリエ「………みなさんに一つ……いや、二つ。おまじないをかけてほしいんです…」

サトシ「おまじない?」

リーリエ「そうです!今日も1日……お仕事を頑張れるようにって」

スイレン「リーリエ!おまじないってどんなおまじない?」

リーリエ「………それはですね?今と……そして、私が明日みなさんの所に行くときに……」

シロン「コーン!」

…………………

………

…………

マーマネ「………よーし!それじゃあみんな!いくよ!」

リーリエ「………」ドキドキ

シロン「コーン……」ドキドキ

マーマネ「………リーリエ、シロン!」

マーマネ、サトシ、スイレン、カキ、マオ「いってらっしゃい!!」

ピカチュウ「ピカーッ!」

ナギサ「イッブイ!」

リーリエ「…………はい…!」グッ

リーリエ「いってきます!」ニコッ

シロン「コン!」ニコッ






おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom