響「んっ…ぅぅん…」
薄暗い、無機質なコンクリートで囲まれた部屋で我那覇響は目を覚ました。
響「ここは…?」
その部屋の中央には、床から垂直に立った2本の鉄柱の上に金属製の棒が掛けられているオブジェ…世間一般で言う所の鉄棒と呼ばれる物が置いてあった。
響はその鉄棒に両手を拘束され、且一糸纏わぬ姿を晒していた。
胸や性器やお尻、女性ならば隠したいと思うところを全てさらけ出していた。
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響「ぅぅ…なんだ…この格好…」
しかし、更にふたなりの響にとっては最も恥ずかしい部分…ペニスが丸出しであることが一番耐えがたかった。
鉄棒は身の丈よりも少し高く、己の足は床から数センチ上がった所で、空を切っていた。情け無いペニスを隠すこともできない。
??「んっ…あっ…」
響「!?」
ふと、自分以外の存在に気づく。それは以外にも見慣れた人の姿だった。
あずさ「んっ…ぁぁ…」
響「あずささん!?」
同性の響から見ても魅力的なビジュアル、スタイル、そして内面を兼ね備えた女性。三浦あずさがそこには居た。
普段は優しく、まさしく大和撫子の四文字が似合う彼女だが、響と同じように全裸で拘束され息遣いの荒くなっている彼女を見るとその言葉は全く浮かんでこない。
響「!?」(だ、ダメ!?あずささんは…仲間だぞ…)
自分と同じように両手を拘束され、顔は蒸気し、呼吸は荒く、煽情的とも言える裸体を隠すことができない異常なシチュエーションに、響は欲情してしまいそうな己の分身を必死に諌める。
??「おはようございます。響。」
響「!?そ、その声は!?」
??「全く、いつまで寝てるのよ…」
前方から、自分の名を呼ぶ声がした。目線を少し上に上げると、そこにも自分がよく知る2人がいた。
響「貴音!?伊織!?どうしてこんなことを…」
伊織「あら?こんなこととはご挨拶ね…」
貴音「貴女たちが悪いのですよ?我々という相手がいながら、別の女性に色目を使うなどと…」
響「色目なんて使って…!」
伊織「黙りなさい!いくらあんたのちんぽが小さくてもね、あずさと抱き合った時に勃起したのくらいはわかるのよ!」
響「あ、あれは…仕事で…仕方なく…」
貴音たちが言っているのは、響がこうなる直前まで取り組んでいたグラビアの企画だ。
少し百合風味な写真を撮るコンセプトで、響はあずさとペアになった。その撮影の際にあずさの豊満な身体に触れ、図らずも反応してしまったのだ。
貴音「…響、貴女は何か勘違いをしているようですね?」
伊織「貴女たちのご主人様は私たちなの。貴女が勃起をするには貴音の許可が必要だし、あずさが快楽に身を捩るのには私の許しが必要なの。」
響「そんな無茶苦茶な…」
理不尽にも思える扱いに響は反論する。しかし、その中でも被虐の悦びを若干感じてしまう。
伊織「だからお仕置きをするの。貴女が起きるまでは先にあずさにお仕置きしてたのよ?」
響「な、何をするんだ!?」
貴音「今の状況を見れば大方わかると思いますが…それとも一々詳しく説明してほしいのですか?」
響「ち、違う!?そんなんじゃ…」
伊織「ルールは簡単。貴女たちにクリア条件なんてないの。ただただ耐えるだけ。快感にひたすら耐えてもらうわ。」
響「…」ゴクリッ
頬を伝う汗は焦りからくるものか、はたまた期待してしまっているからくるものなのか、響にもわからない。
貴音「我々も鬼ではありません。絶頂、もしくは失神、それに類することが起こった場合、お仕置きは一時中断してさしあげます。」
伊織「その代わり、あずさがお仕置きを受けるの。そしてあずさが絶頂すれば今度はまた響がお仕置き…わかりやすいでしょ?」
貴音と伊織が響に段々とにじり寄ってくる。
響「や、やめろ!?自分たち仲間だろ!?」
恐怖を感じた。そのはずなのに自分の分身は、乳首は、2人に向かってそそり立っているのがわかる。
伊織「そんな格好で言われても説得力ないわよ。」
貴音「あずさも同じように言っていました。しかし、響がお仕置きが終わるまで我慢し続ければあずさは助かるかもしれませんよ?」
伊織「そう言ったらあずさは真っ先にやったくれたわ。…まぁ結果はご覧の通りだけどね。」
快楽にとけたその目には、もう理性など残っていないのではないかと思わせる。そんなあずさの姿を見てしまったことで響の興奮はますます高まってしまう。
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