【ペルソナ5】蓮「屋根裏会議を始めます」 (67)

ールブラン 屋根裏ー


蓮「というわけで今回は真面目に怪盗団会議やっていきます」

竜司「はい」

祐介「わかりました」

モルガナ「えっ?何だお前らいきなりその感じは?」

蓮「ではまず怪チャンに投稿されたリクエストの中からイラつ……目に付いたやつ読んでいきたいと思います」

竜司「はい」

祐介「どうぞ」

モルガナ「もう嫌な予感してんのは気のせいだよな?な?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1562774292

怪チャンネーム:Mr,金持ちマネーBOYさん

怪盗団の皆さん。初めまして。
私は会社員の男性です。
怪盗団の皆さんにお願いがあります。
私にはかれこれ5年付き合っている彼女がいます。
その天使のような彼女とこの度結婚する事になりました。
プロポーズはまだですが、彼女が断るなどありえません。
しかし念には念をという事で、しょっぱい保険程度の意味で怪盗団に頼む事にします。
どうか彼女の心を盗む100%成功間違いなしのプロポーズを考えて欲しいんです。
そしてもし彼女が私のプロポーズを断るようならその場でOKするように改心して下さい。
彼女が驚くようなプロポーズ、そしてついうっかりOKしてしまうプロポーズ。
そんなとびっきりのびっくりプロポーズを考えて下さい。

追伸
おいくら払えばやって頂けますか?
金額と払い方を教えて下さい。

蓮「とても素敵なリクエストですね」

竜司「そうですね」

祐介「真心を感じます」

モルガナ「いやいや、欲まみれのクソリクエストじゃねえか。クソエストだクソエスト」

蓮「ただちょっともったいないですよね」

竜司「そうですね」

祐介「歯がゆい思いです」

モルガナ「何だ?もったいないって?」

蓮「追伸の部分。いくらまで払えるか金額書いてません」

モルガナ「そこかよ!?」

竜司「とても残念です」

祐介「遺憾に思います」

モルガナ「いかんのはお前らだろ!?怪盗団を何だと思ってんだよ!?」

蓮「ですが依頼は依頼。このリクエスト、お受けしますか?しませんか?」

竜司「しましょう」

祐介「すべきでしょう」

モルガナ「何だ…やるのかよ。ワガハイ知ってるぞ?そういうのツンデレって言うんだよな?」

蓮「怪盗団の力を合わせて」

竜司「この依頼を」

祐介「いとも容易く」

モルガナ「叶えてやるんだな?」

蓮「ぶっ壊すぞお前らぁ!ペルソナーーーァ!!!!」ブチッ!

竜司「だっせーやつ!!!」ブチッ!

祐介「推して参る!!!」ブチッ!





モルガナ「何だろう?安心したぁ」

蓮「というわけで緊急ミッション、”怪盗団の☆プロポーズを絶望で塗り潰せ大作戦”を開始する!!!」

竜司「ぶっ潰す!!ぶっ潰す!!!」ブンッブンッ

祐介「推して参る!!推して参る!!!!」シュッシュッ

モルガナ「リュージ危ねえからバットしまえって。ユースケ箸を振るなよ汚えな。刀じゃねえんだぞ」

蓮「では楽しい楽しいミッション・ブリーフィングに入ります。席にお着きなさい」

竜司「おうよ」

祐介「うむ」

モルガナ「何かもう疲れちまった」

蓮「さて、プロポーズだなどという大事な瞬間を怪盗団に丸投げしようという腐りきったこの軟弱かつひ弱な腐れ外道の頭と心をどう粉砕すると気持ちいいか述べなさい」

モルガナ「粉砕の手前まではワガハイも同感だったんだけどなぁ………」

竜司「はい!はいはいはい!」

蓮「はい坂本くん」

竜司「NTRがいいと思います!」

祐介「なんだそれは?」

蓮「”寝取る・寝取られる”の略称がNTRだ……が、うーん…」

祐介「つまり女を奪ってしまおうと、そういう事か。だがそれを誰にやらせるんだ?」

竜司「そりゃやっぱ蓮っきゃいねーだろ!?」

蓮「そういうと思ったので後で見せるつもりだった彼女の写真を今見せます」

竜司「んだよ写真あんなら出しとけっつの!」

竜司・祐介・モルガナ「………」

祐介「馬糞の方が可愛い気がある」

竜司「ワリぃ…ほんとすまねぇ……」

蓮「わかればよろしい」

モルガナ「はっ!?しまったワガハイとした事がフォロー担当なのにフォローし損ねた!」

蓮「彼女のツラよりカエルのケツの方がマシだって感じなのでNTRは却下。どうしてもというならお前がやれ竜司」

竜司「ごめんなさい」

祐介「よい謝罪だ」

宗次郎「おーい、友達来てるぞー?」

竜司「あれ?マスターの声が下から。つか誰?」

祐介「さあな」

モルガナ「レンの友達つったら他にはもういないよな?」

蓮「ああ。男友達は竜司と祐介だけだ」

モルガナ「一応聞くけど……何でワガハイそこに入ってねえんだ?」

蓮「猫ではお前が友達かもしれない」

モルガナ「だから猫じゃねーってんだろ!?ワガハイは人間だ!つーか友達”かもしれない”って何だよ!…何だよ………」

明智「あ、いたいた。やあ、お揃いで何を話してたんだい?」

竜司「んだよお前かよ」

祐介「何しに来た?」

明智「酷いなぁ。僕だって怪盗団の一員だろ?」

モルガナ「答えになってねーよアケチ」

蓮「…………いや。いやいやいや、そうそうそうそう。明智は俺たち怪盗団の一員だ。な?」

竜司「…………あぁ~……おう、そうだよな。ついほら…文化祭ん時のアレがアレでよ。すまねぇ」

祐介「………ああ。なるほど、そうだな」

明智「嬉しいよ!やっと認めてくれたんだね!?」

モルガナ「アケチ……アケチぃ…今すぐ帰れ…」

明智「やれやれ。モルガナだけは認めてくれないんだね」

蓮「さっき”何してたんだ?”そう言ったな?」

明智「ん?まあそうだね。そんなような事言ったよ。それで何してたんだい?」

竜司「怪盗団のミッション会議ってやつだ」

祐介「完全極秘事項だ」

明智「………僕も混ざっていいのかな?」

蓮「もちろんだよ明智」ニコッ

竜司「あったりめーだろ」ニコッ

祐介「座ったらどうだ?」ニコッ

モルガナ「鬼共が笑ってやがる……」

蓮「早速だが今回のはかなり重要なミッションだ。これをお前に任せたい」

明智「僕がかい!?いいのかい?僕が受け持っても?」

竜司「お前もよ、怪盗団入りしたからにはミッションの1つぐれぇこなさねえとな」

祐介「そうだな」

明智「なるほど…言ってみれば、テストってとこかい?」

蓮「違うけどまあ何かそんなような感じでいいや」

明智「えっ」

竜司「どうする?とりあえずもっかいミッション確認しとくか?」

蓮「その必要はない。明智は名探偵だからな。最低限の情報があればそれで十分こなせるだろう」

祐介「あえて詳細を語らず己で判断させてみようという事だな?」

明智「そこまで僕を買ってくれてるなんて嬉しいね」

モルガナ「逆だぞ…売られてんだぞ……」

蓮「明智、怪盗団総括としてお前に指令を下す。拒否権はない。ない上に、失敗は許されない。いいな?」キリッ

明智「…ああ、わかったよ。僕に任せてくれ」キリッ

モルガナ「アケチぃ…」

蓮「これが今回の依頼者の写真だ。そしてその依頼内容は…どういう系統かわかるか?」

明智「仲睦まじい男女に見えるけど…女の人相はまるで汚物をスライムにしました、みたいな顔だね。だがこの写真から感じる距離感は……そう、恋人同士。その恋人同士がなぜ怪盗団に依頼を…?」

竜司「ヒントは出さねえぞ」

明智「わかってるさ。…そうだな…恋人同士のいざこざであれば怪盗団の出番はない。怪盗団に依頼を出す以上、何らかの重たい理由が存在するはず…」

祐介「良い読み筋だ」

明智「こうして議題として上がるほどのレベルの内容……ならば…。もしかしてこれは結婚詐欺とか…そういう類の事じゃないかい?」

蓮「さすがは名探偵だ」

明智「案外こうした汚物顔の方が男受けする方法を心得ていたりするからね。で、正解って事でいいのかな?」

蓮「今回お前に下す指令、それは…”結婚詐欺を食い止めろ”だ!!!」

明智「やはりそうなんだね!?」

モルガナ「アケチぃーーーー!!!!」

竜司「へっ!気合い入れてけよな新人!」

祐介「良い結果になる事を期待している」

明智「詐欺か…何としても食い止めなきゃいけないね。僕に任せてくれ」

蓮「改心の手段はお前に任せる。ただし、絶対に死なせず廃人化にもせずだ。要するに」

明智「一切のミスは許されない。そういう事だね?」

蓮「話が早くて助かる」

明智「わかったよ。じゃあ早速、明日にでも片付けに行くよ」

竜司「おう!お前の実力、全メンバーに見せつけるつもりでやれよな!」

祐介「楽しみにしている」

蓮「よし、行け」

明智「ああ!じゃあ明日片付けば明後日にでも報告するよ!それじゃ!」ダッ

モルガナ「あぁぁぁぁぁあああぁぁアケチぃーーーー!!!」

蓮「…やっぱり俺の友達だな、2人とも」

竜司「へへっ!」

祐介「フッ…」

モルガナ「お前らみたいなのを悪友っていうんじゃないのか!?ひでぇぞ!」

蓮「さて、猫がワンワンうるさいしどこかペット禁止のとこに遊びいこうか」

竜司「今日はどこ行くよ?」

祐介「猫はどこにでも侵入するからな。実に迷惑な話だ」

蓮「どこに行ってもしれっと侵入するんだよ。風邪の菌みたいなもんだよ」

モルガナ「お前らどんどんワガハイに当たりキツくなってるよな…さすがのワガハイもそろそろ泣きそうだぞぉ……」

~数日後~

ールブラン 屋根裏ー


竜司「何でだよ…」

祐介「どうしてだ」

蓮「………」

竜司「何でこうなっちまったんだよ!?」

祐介「お前ほどの男が予測出来なかったのか?」

蓮「………て…たんだ…」

竜司「あぁ?」

蓮「明智がホモだってこと忘れてたんだよ!!!」

祐介「明智がホモという公式設定を忘れるなどありえんぞ!?」

モルガナ「さすがに公式って語んのヤバいだろ訂正しとけよ!」

竜司「いいやあいつは公式でホモって設定だぜ!」

モルガナ「だからマズいだろさすがに!!」

蓮「モルガナ。俺の話を聞け」

モルガナ「何だよ!?」

蓮「認知がどういうものか知ってるな?」

モルガナ「当たり前だろ!?ワガハイ達さんざん認知訶学に振り回されて来たじゃねえか!……っておい、まさか」

蓮「そう。明智がホモという認知はすでに全プレイヤーにある。つまり」

モルガナ「そうか!全プレイヤーが明智はホモと認知してるならそりゃ公式が設定したも同然ってこったな!?ってなるかバカ!!!」

蓮「おい猫、今バカっつったか?」イラッ

モルガナ「言ったよ!言ったさ!バカにバカつって何が悪いんだこのバカ!ボケ!カス!人でなし!畜生!外道!悪魔!死神!悪人!犯人!真犯人!死ね!」

蓮「ペェェェェルソナーーーーーーァァァ!!!!!!」ブチブチブチブッチィィィィン!

竜司「猫のくせにスマッシュなノリツッコミだったな」

祐介「ああ。これにはさすがの蓮もブチッと来たようだ」

蓮「モルガナ、お前への認知も存在してる。目覚まし時計ならぬ寝かせタイマーという公式設定がな」

モルガナ「そりゃシナリオの都合上で仕方なくだろ!?ワガハイだって言わされてんだぞ!?」

竜司「しつけぇんだよなこのクソ寝かせ猫」

祐介「誰もがお前にイラついただろう。だからお前は寝かせ紛い猫なのだ」

モルガナ「だからワガハイ猫じゃねーって言ってんだろ!?人間だ!」

蓮「その”猫じゃない、人間だ”などという鬱陶しいほど繰り返すセリフ。それも認知されたものだ」

モルガナ「えっ?」

蓮「猫じゃない、人間だ。それを”認知”された、という事は?」

モルガナ「ワガハイはもう人間って事だな?」

蓮「それならお前は人間の姿だろ?そうじゃなく猫なのはなぜだ?」

モルガナ「えーっと…」

蓮「つまり、”この猫ちゃんは人間と思い込もうと必死で可哀想な猫ちゃんなんだなぁ…”と全プレイヤーに認知されているからお前が人間になることはありえない。なぜなら"人間として認知"されているのなら、お前は猫の姿をしてるはずがないからだ!」

モルガナ「うぉぉああああああーーーーー!!!!!!」

竜司「ものすげぇ泣き出したぞ」

祐介「漫画のような泣きっぷりだな。水たまりが出来そうだ」

蓮「よーし、ダメ猫に仕返し完了。スッキリしたので本題に入ります」

竜司「おうよ」

祐介「うむ」

モルガナ「うぉおおおおあああああーーーー!!!!うわぁぁぁぁああああーーーーん!!びぃぃぃええええええあああああーーーーん!!!!!」

竜司「…おい…モナのマジ泣きうるさすぎて話できねえぞ…」

蓮「チッ……嘘だよモルガナ。ザ・ロイヤルのPV見ただろ?あれにどう見ても人モードのモルガナ出てたからお前は人間だよ」ニコッ

モルガナ「ふぉんと………ほんっ………ほんとか?ワガっ、ワガハイ…人間っ…人、間なのっか…?」グスグスッ

蓮「ちょっとした冗談だ悪かったよモルガナ。お前があんまりにもクソナメた事言うからまずは心を殺したくなっちゃったんだごめんなダメ猫。モルガナお前はちゃんと人間になれるよ」

モルガナ「そう…なの、かっ?」グスッ

竜司「あったりめーだ猫!てかよ、そろそろ話進めねぇ?」

祐介「泣きやめ猫。お前は俺たちの仲間だ」

モルガナ「仲間っ…なかま…なんだな?」グスッ

蓮「ああそうさ」ニコッ

モルガナ「うんっ……うぇっ…わかった……なきやむぞ……ワガハイ…」グスグスッ

蓮「はーぁ。めんどい猫だ。さて、まずは明智からの報告」

竜司「”仕事完了したよ☆”ってチャットだな?うっぜーよな今すぐ殺してぇ」

祐介「全くだ。何より不愉快なのは…」

蓮「そう、不愉快なのは…プロポーズのおっさんと朝チュンした画像つきってとこだ」

竜司「これ見た時ちょうど朝飯食ってたとこでよ…リアルに吹き出しちまったよ。何でよりによって正常位目線で撮ってんだよ」

祐介「しかしヤツの度胸は見習わなければな…」

蓮「ああ…何しろ全体チャットにあれ飛ばしやがったから。ライオンハートどころかドラゴンハートだ」

祐介「男だな」

竜司「そりゃ男けどよ。男だけどよ。やってる事はお前…もういいや」

蓮「問題はあの明智の報告チャット以来、女子メンバーのチャットがないという事」

竜司「そりゃするわけねーって…」

蓮「さすがにあんな汚いものを画面に残し続けたくないから俺たちで必死に埋めてはみたものの」

竜司「あいつがあんなに抵抗するとは思ってなかったよな…」

祐介「ああ。せっかく俺たちで埋めようとしても上手い具合に再報告するからな。あらゆる角度で撮ったものを」

モルガナ「さすがのワガハイもアレにはドン引きだったぞ」

蓮「まあ…まあまあまあまあ。ホモの事は一先ず置いとこう」

竜司「そだな。気持ちわりーしな」

祐介「全くだ」

蓮「ホモ智がおっさんをNTRした事で残された彼女がなぜか掲示板にこんな依頼をしてきた」

竜司「え?まじか?」

怪チャンネーム:金成金実さん

怪盗団の皆様、初めまして。
先日、男友達の一人がホモだと告白してきました。
それは別にどうでもいいのですが、せっかくの金づるが減るのが悲しいのです。
悲しいので改心させてホモでなくしてください。
ホモでいたいというのなら止めないので、金づるでいるように改心させてください。
あの男は実家が相当な金持ちなので上手くやれば最低20年は吸い続けられるはずなんです。

追伸
成功報酬として1億払わせます。
まず前金として3000万払わせますので振込先をお教え下さい。
どうぞよろしくお願いします。

蓮「というわけで金を頂いた上でどちらも改心させよう」

竜司「おうよ!それっきゃねえよな!」

モルガナ「ひでぇな…」

祐介「待て貴様ら!!」バンッ

蓮「ひえっ」

竜司「んだ!?」

モルガナ「にゃっ!?」

祐介「お前たち…まさか金のために動こうというのではないだろうな?」

蓮「祐介…」

竜司「お前…」

モルガナ「おぉ…ユースケが!ユースケがついにまともな事を!」

蓮「祐介、俺をここに居候させてくれてるのは誰と思う?」

祐介「マスターだろうか?」

蓮「お前がちょくちょく要求するカレー。を作る器具一式は誰が揃えたと思う?」

祐介「マスターだろうか?」

蓮「お前の母ちゃんの絵を飾らせてくれたのは誰と思う?」

祐介「マスターだろうか?」

蓮「双葉を育ててるのは誰と思う?」

祐介「マスターだろうか?」

蓮「双葉の養育費+俺の身の回りの金、誰が持ってると思う?」

祐介「マスターだろうか?」

蓮「というわけで金を頂いた上でどちらも改心させるぞ!」

祐介「推して参る!!!」

竜司「やってやろうぜ!!」

モルガナ「あれぇぇぇぇ……?」

ーメメントスー


ジョーカー「このあたりにいるはずだ」

スカル「気配はビンビン感じるぜ」

フォックス「ああ、禍々しいほどのホモオーラがフロア全体に」

モナ「こうして見るとメメントスの雰囲気も色合いも何かホモっぽいよな」

モナ「でも良かったのか?女子メンバー連れてこなくて」

ジョーカー「だって」

スカル「なあ?」

フォックス「うむ」

モナ「??」

ジョーカー「今回のターゲットは例のホモです、って言ったら帰っちゃったじゃん」

モナ「え!?」

スカル「そっかお前は先にモルガナカーになってたからあのやりとり見てねんだな」

フォックス「あの同情の眼差しはしばらく忘れられそうにない」

モナ「マジかよ!?」

ジョーカー「幸か不幸かクロウもいないからこのまま行くぞ」

スカル「あいつまでいたらやばかっただろうな」

フォックス「全くだ」

モナ「あれ?これもしかしてフリじゃねえだろうな?」

ジョーカー「余計なこと言うな」

ーメメントス 発展させられし路ー


ジョーカー「こんなフロアあったか…?」

スカル「いや…見た事ねえぞ…」

フォックス「何というか…元々メメントスは駅や線路の集合体だが。ここはフロア全てがまるでトイレとサウナを融合させているかのようだな」

モナ「うわぁ」

ジョーカー「ん?見ろ。赤い渦だ」

スカル「ってことはあそこか!」

フォックス「俺はいつでも構わんぞ」

モナ「んじゃ突っ込むぜ!?」

ブゥゥン

ホモ「アッー!アッーーー!」

クロウ「わはははは!わーははははは!」パンパン

ジョーカー「………」

スカル「…いやいや…」

フォックス「なんと」

モナ「キッツいなー」

ジョーカー「このまま静かに引き返そう」

スカル「そうしようぜ」

フォックス「同感だ」

モナ「キッツいよなー」

ブゥゥン

ジョーカー「さて、こうなったら女を改心させに行く」

スカル「女を改心させた所で金もらえなくね?」

フォックス「ああ。金を持ってるのはホモの方だろう?」

モナ「完全に金しか頭にねえな」

ジョーカー「まず全身整形させて風俗もしくは芸能界入りさせ枕営業部に落とし、その稼ぎ全てを怪盗団に流させるよう改心する。そして売れっ子に取り入らせ親しいフリを装わせ信頼を勝ち取らせた上でその売れっ子を改心させてさらに金を寄越すように改心しまくるぞ」

スカル「やるなジョーカー!さすがだぜ!」

フォックス「ああ、それでこそリーダーだ」

モナ「良い加減にしろよお前ら!お前らもうただの悪人だぞ!?これまで改心させて来たやつ並の発想じゃねえか!?」

ジョーカー「そうだな。俺がどうかしてた」

モナ「!?」

スカル「そうだな…」

フォックス「ああ…」

モナ「な…なんだこの流れ…」

ジョーカー「金、金、金…どうかしてたよモナ。気付かせてくれてありがとうな」

スカル「ありがとなモナ」

フォックス「恩に着る」

モナ「えっ…あ、うん…いいんだよ別によ…」

ジョーカー「じゃ、これからかかる全ての費用はモナが稼いでくるという事で。今日は解散」

スカル「そうだな!」

フォックス「では帰るとするか」

モナ「ちょ!ちょっと待てって!何でそうなるんだよ!?」

ジョーカー「ああ?リーダー特有の悩みと解決策を真っ向から否定したんだからお前が金を稼ぐべきだろダメ猫」

スカル「そうだな!偉そうな事ばっかぬかしやがったんだ。とっとと金持ってこいクソ猫!」

フォックス「全くだ。金など余裕で稼げるのだろう?だから金金言うなと吠えたんだろう?ならば今すぐ金を持ってマスターに渡せ紛い猫」

モナ「ちょっと待てよ!それが何でワガハイだけのせいになるんだよ!?」

ジョーカー「何言ってんだお前が言い出したんだろ。皆で稼ごうとするのを止めたお前に責任がある。よって稼げ。怪盗団のために稼ぎ続けろ。わかったなダメ猫」スタスタ

スカル「おうそうだな!それっきゃねえぜクソ猫!」スタスタ

フォックス「後は任せたぞ紛い猫」スタスタ

モナ「お前ら最低だな!!ああいいぜ!ワガハイだけでやってやる!お前らなんかいらねぇ!」

~数日後~

ールブラン 屋根裏ー


モルガナ「今日の分です…」

蓮「何このきったない小銭?」

竜司「えーと………34円」

祐介「カスめ」

竜司「おいおいクソ猫。お前言ったよな?テメェだけで稼いでやるってよ」

祐介「大見得を切っておいてこの小銭。むしろよく持ってこれたな」

モルガナ「だってしょうがねえだろ!?ワガハイが金を得るには落ちてる金を拾っ」

蓮「おいダメ猫」

モルガナ「なんだよ!?」

蓮「敬語」

モルガナ「あ…」

蓮「敬語」

モルガナ「すいません…」

蓮「こんな小銭じゃおかめ納豆も買えない。わかったらとっとと行け」

モルガナ「行けって…どこに?ですか…?」

竜司「んなもん決まってんだろ?お前そこそこ器用だからよ、そこら辺のやつからしれっと金ブン取ってくりゃいいんだよ!」

祐介「それぐらいしか出来んだろう。本当に役に立たん猫だな」

モルガナ「でも…さすがにそれは犯罪というか……」

蓮「天下の怪盗団一味古参の分際で軽犯罪程度にビクついてどうする?そもそもお前猫だろ。猫に犯罪適用されるか?考えなくてもわかるだろダメ猫」

モルガナ「すいません…」

竜司「オラ!わかったらとっとと金ブン取ってくりゃいいんだよクソ猫!」

祐介「最低10万だな。そうだろう蓮?」

蓮「ああ、祐介の言う通りだ」

モルガナ「10万も!?ちょっと待ってくれよ!さすがにそんな」

蓮「敬語」

モルガナ「すいません…」

蓮「何日経っても小銭しか持ってこないダメ猫の分際で俺たち怪盗団大幹部様と対等に口をきこうなどおこがましいにも程がある。そう思わないかダメ猫?」

モルガナ「申し訳ありません…」

竜司「ほんとだぜ!いいからとっとと行けやクソ猫!」

モルガナ「はい…」

祐介「こうしてる時間こそ無駄だ。とっとと行くがいい紛い猫」

モルガナ「そうします…」

~翌日~

ールブラン 屋根裏ー


モルガナ「ほーらどうだ!?ワガハイだってやれば出来るんだ!」

蓮「………」

竜司「すっげぇ!100万だぜ100万!」

祐介「やれば出来るではないか」

蓮「………」

モルガナ「あぁーっ?どぉーしたよレン?ワガハイの仕事ぶりにだんまりするしかなくなっちまったのかぁ?あぁーん?ほんとダメ人間だなお前は!このダメ人間!ダメ人間!!にゃーっふふふふふふ!!!」

蓮「………」トゥルルルル…トゥルルルル…

竜司「何で電話?」

蓮「もしもし春?今いいか?」

モルガナ「あっ!ちょっ!」

蓮「モルガナを甘やかすな。…とぼけるな、あのダメ猫に金やったろ?……いいや違う、それはあいつのためにならない。……春の優しさは俺が一番わかってるさ」

竜司「……祐介、クソ猫抑えとけ」

祐介「すでにやってる」ギュムム

モルガナ「にゃがががが」ジタバタ

蓮「でもな、その春の優しさにつけこんで金をせびるダメ猫の本質こそ変えてやらなきゃならない。今がその時なんだ。つらいかもしれないけど……いや、春が謝る事はない」

モルガナ「んんんーーー!!んんんんんんーーーー!!!!」ジタバタ

蓮「いいか?優しさと甘やかす事を履き違えちゃダメだ。甘やかす事は決して良い事じゃない。……わかればいい…そうだよ。今度やったら怒っちゃうぞ?じゃまた………え?ああうん愛してる愛してるじゃあね」プツッ

竜司「おうコラこのクソ猫。蓮の喋りだけで内容まるわかりだぜクソ猫コラァ」

祐介「その性根すらも紛いものか貴様?この紛い猫め」

モルガナ「………」

蓮「さあてダメ猫…。一応、聞いてやる。何か言い分はあるか?」

竜司「そんなもん聞く必要ねえよ!ペット屋にでも売っちまおうぜ!」

祐介「ああ、何ならサーカスでもいいだろう」

モルガナ「まっ!待ってくれって!ちょっと待ってくれよ!」

蓮「悪いな。2対1で言い分は聞かずペット屋もしくはサーカスに売る事に決定した。己の浅はかさを呪いながら売られて行けダメ猫」

モルガナ「待って!まっ…待ってくれって!チャンスくれ!頼むよチャンスくれって!」

蓮「俺たちに対してさんざ偉そうな事ばかりほざいておいてチャンスをくれだと?」

竜司「笑っちまうよな!?」

祐介「もういい。売るほかなかろう。その身を金に変えてもらおうではないか。良かったな紛い猫。貴様のような存在でも金と変わる事でマスターのお役に立てるのだからな」

モルガナ「そこを何とか!この通り!頼む!頼むよ!頼みます!お願いします!チャンス下さい!」

蓮「でもほら、俺ってバカでボケでカスで人でなしで畜生で外道で悪魔で死神で悪人で犯人で真犯人で死んで欲しいらしいから聞く義理ないかなぁって」

モルガナ「とんでもございません!それ全部ワガハイの事です!ワガハイ自身の事言ったんです!」

竜司「うっせークソ猫だよな!ミンチにしちまおうぜ!」

祐介「だが待て。それではマスターの懐が潤わんぞ?何が何でも売るべきだ」

蓮「まあまあ2人とも。こうしてダメ猫も反省の土下座???いや、スフィンクス座をしてるわけだし、リーダー権限で一度だけ許そう」

竜司「マジかよ!?お前の懐の広さは50mプール並だな!」

祐介「ああ、全くだな。その慈愛溢るる心は柔らかく清らかな雪のようだ」

モルガナ「ありがとうございます!ありがとうございます!」

蓮「ではモルガナ。お前に最初で最後のチャンスをやる」

モルガナ「ありがとうございます!ありがとうございます!何でもやります!」

蓮「何でもやると言ったな?その言葉に嘘はないな?」

モルガナ「はい!嘘なんかないです!」

蓮「そうか。ならモルガナ、お前に一つミッションをこなしてもらう」

モルガナ「喜んで!どんな事でもこなしてみせます!」

蓮「ホモのオナペットになれ」

モルガナ「はい!……………えっ」

蓮「じゃ、100万でパーっと行こうか」スタスタ

竜司「イヤッホーィ!!」スタスタ

祐介「食べ放題をあえて食べ放題らないような遊びをしよう」スタスタ

モルガナ「…あの………えっ?」

~数日後~

ーメメントス 発展させられし路ー


クロウ「おふっ!おうふっ!いいよモナ!君のケツぺろは最高だ!」

モナ「………」ペロペロ

ホモ「ひどいよ明智くん!早く僕に入れてくれよぉ!」

クロウ「おおっとそうだね!ロビンフッドぉー!!」パンパン

ホモ「アッー!」

モナ「………」

クロウ「何やってるんだいモナ!君はホモの先っちょをぺろぺろしてあげてくれ!」パンパン

モナ「………」ペロペロ

ホモ「アッー!アッーーー!!」

クロウ「ロビンフッドぉーーーーーぉぉ!!!」ドピュドピュ

~数日後~

ールブラン 屋根裏ー


モルガナ「今日の分です」

蓮「11万ねぇ………ま、いいだろう。えーっと…じゃこれお前の取り分だ。とっとけ」チャリーン

モルガナ「……500円…ですか…」

竜司「しっかしモナもとうとうやるようになったな!」

祐介「ああ、そうだな。これでようやく仲間と呼べるというものだ」

モルガナ「あの…」

蓮「ん?どうした?」

竜司「んだよ?約束通り10万が最低ラインだぜ。1円もまけねえかんな」

祐介「フッ。今さら値引き交渉など俺たちには通じない事ぐらいわかっているだろう」

蓮「それがわからないほどダメ猫じゃないさ。それで?何か言いたい事でも?」





モルガナ「メメントスで金持ち改心させまくりませんか?」


おわり

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