【バンドリ】羽沢つぐみ「アクアリウム、始めました」 (27)


※羽沢さんのご両親に勝手なキャラ付けをしています。

 アクアリウムの知識に間違いがあるかもしれません。


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――羽沢珈琲店――

羽沢つぐみ「ふむふむ……」ペラ

つぐみ「わー、綺麗だなぁ……」ペラ

つぐみ「わっ、これすごい……小さな森が水槽の中にあるみたい」ペラ

つぐみ父(以下、父)「あれ、つぐみ?」

つぐみ「あ、お父さん」

父「どうしたんだ、もうお店も閉めたのにこっちにいるなんて」

つぐみ「ちょっとこの本を読んでたんだ」

父「なになに……『はじめてのアクアリウム』……。そういうのに興味があるのか?」

つぐみ「うん。水族館……というか、クラゲが好きな先輩と話してて、そういうのがウチのお店にあったら素敵だね、って」

父「そうか。うーん、確かにお店に綺麗な水槽のひとつでもあればオシャレだけど……」


つぐみ「やっぱりダメだよね。管理も大変だろうし、衛生的な部分もあるだろうし」

父(……しっかりそういうところを考えられてる。流石つぐみ、お利口さんだ)

つぐみ「それにこんなに綺麗な水槽を作るのってすごく大変そうだし、熱帯魚だってしっかり面倒みなくちゃいけないし……」

父(小さな命にもしっかり思いやりがある。本当に昔から変わらずとってもいい子だな、つぐみは……)

父「まぁ、これからの季節、水槽があると店も涼し気に見えるかもしれないな。さ、それよりつぐみ。もうすぐ晩御飯が出来るだろうから、もう家の方に戻りなさい」

つぐみ「あ、うん。分かったよ」ガタッ、トテトテ...

父「……アクアリウム、か」


……………………


――日曜日――

父「つぐみ、ちょっと買い出しに付き合ってくれないか?」


つぐみ(なんて言われて、お父さんの運転する車の助手席に乗り込んで向かった先はホームセンターだった)

つぐみ(買い出しにはひとりで出かけることが多いのに、私に直接声をかけてくるなんて珍しいなぁー、と思いながら、ショッピングカートを押すお父さんの隣に並んでホームセンターを練り歩く)

つぐみ(時おりお父さんの顔を見れば、そこにはなんだか妙に嬉しそうな表情が浮かんでいた)

つぐみ(何か良いことでもあったのかな?)

つぐみ(と、考えているうちに、お父さんの足が止まる。私もその隣に立ち止まって、目の前の売り場を見渡せば……)

つぐみ「ペットコーナー? お父さん、何かペットでも飼うの?」

父「ああ。ちょっとな、アクアリウムを始めたくなったんだ」

つぐみ「えっ?」


父「……まぁ、ほら。何事もやってみなくちゃ分からないだろ? だから、とりあえずウチのリビングでやってみないか? それでちゃんと出来るようなら、店に置いてみてもいいし」

つぐみ「……いいの?」

父「ああ。お母さんには俺からも言うから」

つぐみ「わぁ、ありがとっ、お父さん!」パァー

父「おう、どういたしまして」

父(久しぶりにつぐみと買い物に出れただけでも嬉しいのに、こんな屈託のない笑顔を向けてくれるなんて……)

父(素直で優しい子に育ってくれて、お父さんはすごく嬉しいぞ)

つぐみ「えっと、それじゃあまず水槽から選ぶようかな? 水槽コーナーは……」スタスタ

父「こらこら、そんなに急いで行かなくたって水槽は逃げないぞ」

つぐみ「あ、ごめんね? つい……」

父「ま、気持ちは分かる。俺も一応アクアリウムについて調べたから、ふたりで選ぼうな」

つぐみ「うんっ」


―― 水槽コーナー ――

つぐみ「うーん、本とかネットには『最初は60センチ水槽がいい』って書いてあったけど……」

父「リビングに置くにはでかいよなぁ、コレ」

つぐみ「うん……どうしよう」

父「別に60センチにこだわる必要はないんじゃないか」

つぐみ「そうかな」

父「ああ。俺が見た“ミッシェルさんがアクアリウムのやり方を教えてくれる動画”でも『好きな水槽を買った奴が勝ち』って言ってたぞ」

つぐみ「えっ」

父「ミッシェルさんってお前の友達のバンドのクマだろ? なかなかいいこと言うよなぁ、クマなのに」

つぐみ(そんな動画があるんだ……)

父「という訳で、この40センチの水槽なんかちょうどいいんじゃないか? ほら、なんかフィルターとか色々セットになってるし」

つぐみ「そ、そうだね。フィルターと照明、それにヒーターまで付いてるし」

父「よし、じゃあまずこれな」ヒョイ


つぐみ「でもけっこういいお値段するね……」

父「まぁこんなもんだろ。諭吉ひとりでおつりが来るんだし、きっとリーズナブルだ。さ、あと必要なのは……」

つぐみ「えーっと、底に敷く砂とか、バケツとか、温度計とか……」

父「あ、あとアレだな、水を抜くための灯油ポンプみたいなの。それと水槽台も買わないとな」

つぐみ「結構買うものあるね……」

父「何事も初期投資が一番大変だからな。ウチの店を開く時も大変だったなぁ……お母さんに何度も『無駄遣いしない!』って注意されて……」

つぐみ「…………」

父「……気にするなよ、つぐみ」

つぐみ「え?」

父「『わがまま言っちゃったかなぁ』って顔してるぞ。そんなの気にするな。調べてるうちにお父さんもだんだん興味出てきちゃったんだし」

つぐみ「……うん。ありがと」

父「おう」

父(はー、我が子ながら本当にいい子に育ったなぁ……。でももっとわがまま言ってくれた方が俺は嬉しいぞ、つぐみ)


……………………


――羽沢家 リビング――

つぐみ母(以下、母)「で、水槽やらその他諸々を両手いっぱいに買ってきたんだ」

つぐみ「う、うん……」

父「なんか途中からすごく楽しくなっちゃってさ、ははは」

母「はぁ……本当にあなたは、つぐみのことになるとてんで甘くなるんだから……」

父「まぁまぁ。ほら、お前だってつぐみのわがままならついつい聞きたくなるだろ?」

母「それはそうだけど、流石に限度があるの」

つぐみ「なんだかごめんね、お母さん」

母「ああ、いいのよ。悪いのはお父さんだから」

父「えー」

母「えー、じゃありません。……まぁ、買って来ちゃったものはしょうがないものね。そこの棚の隣になら置いて平気だから」

つぐみ「うん、ありがとう」

父「ありがとう。持つべきものは良妻賢母だなっ」

母「はいはい。それじゃあ私はお店の方に戻るからね」スタスタ


父「さてと。無事にお母さんの許しも出たことだし、早速セットするか」

つぐみ「うん」

つぐみ(それからお父さんと一緒に、木製の水槽台を組み立てて、お母さんに許可を貰った場所に設置して、庭で水洗いした水槽にバックスクリーンを張り付けて、それをその上に置いた)

つぐみ(ふたりしてスマホやアクアリウムの本とにらめっこしつつ、ああでもないこうでもないと言葉を交わしながら、少しずつ水槽にモノを詰め込んでいく)

つぐみ(水洗いした“大磯砂”っていう砂利を底に敷いて、水槽の半分くらいに水を張る)

つぐみ(それから肥料を少しだけ砂利に混ぜて、店員さんに聞いて買った“簡単に育つ水草”を、これも一度水道水で洗ってから、ピンセットでつまんで砂利にさしていく)

つぐみ「お父さん、もっと右側に寄せた方がいいんじゃないかな?」

父「いや、ここは中央寄りにさすべきだ」

つぐみ「そうかな? それだとなんだか水槽が狭く見えるような気が……」

父「つまりそれだけボリュームがあるように見えるってことだ。大丈夫、お父さんを信じてくれ」

つぐみ(……なんて言葉を交わし合いながら、次いでヒーター、温度計をセットする)

つぐみ(そして水槽の8.5分目くらいまで水を入れて、セットに付属してた外掛け式のフィルターと薄型のLEDライトも取り付けた)

つぐみ(最後に全部のスイッチを入れて……)


父「よし、完成!」

つぐみ「わぁ~」

つぐみ(本やネットで見た絢爛豪華な水槽にはほど遠い、シンプル過ぎる水槽)

つぐみ(けど、外掛けフィルターからの緩やかな水の流れ、淡いLEDの白色に照らされた水草に付いた細かな気泡……)

つぐみ(それがなんだかとっても綺麗なものに見えた)

父「なかなかいい出来じゃあないか?」

つぐみ「うん!」

父「あー、早く魚入れたいなぁ」

つぐみ「焦ったらダメだよ、お父さん。しばらくはこのまま水を回さなくっちゃいけないって本に書いてあったんだから」

父「……でも、丈夫な魚なら……」

つぐみ「だーめ」

父「分かったよ」

つぐみ「よろしい。……ふふ」

父「ははは、楽しみだなぁ」


……………………


――2週間後 羽沢珈琲店――

――カランコロン

つぐみ「いらっしゃいませ……あ、花音さんに千聖さん」

松原花音「こんにちは、つぐみちゃん」

白鷺千聖「こんにちは」

つぐみ「はい、こんにちは。こちらのお席に案内しますね」

千聖「ありがとう」

つぐみ「いえいえ」


花音「あれ、カウンターに置いてある雑誌……もしかしてアクアリウムの?」

つぐみ「あ、はい」

花音「アクアリウム、始めたの?」

つぐみ「ええ。お店でそういう本を読んでたら、お父さんが『試しに家の方でやってみるか』って言ってくれて」

花音「そうなんだ」

千聖「アクアリウム……なんだか素敵な響きよね。部屋に綺麗な水槽があるとすごく癒されるんじゃないかしら?」

つぐみ「はい。まだ始めたばっかりでさびしい水槽なんですけど、ボーっと水の動きとかを眺めてるだけでも癒されます」

花音「どんな水槽なの?」

つぐみ「えっと……こんな感じです。初心者でも育てられるっていう水草と、最初の水づくりにいい丈夫な熱帯魚がいるだけの簡単な水槽なんですけどね」つスマホ

つぐみ(あと、最近は私よりもお父さんの方が熱心に水槽の面倒をみてるんだよね……。カウンターに置いてある雑誌もお父さんが買ってきたやつだし……)

花音「わぁ、かわいい水槽だね」

千聖「へぇ……シンプルだけど綺麗ね」

つぐみ「えへへ、ありがとうございます」


千聖「この熱帯魚は……花音と水族館に行った時とかに淡水魚のコーナーでよく見かけるわね。確かネオンテトラだったかしら」

つぐみ「はい。青と赤のコントラストが綺麗ですよね」

千聖「ええ」

花音「難しそうだけど、私もやってみたいなぁ」

つぐみ「やってみると案外簡単なことばっかりですよ。お金はけっこうかかりましたけど……って、そうだ花音さん」

花音「どうしたの?」

つぐみ「あの、お父さんが“ミッシェルさんがアクアリウムのやり方を教えてくれる動画”なんてものを見たって言ってまして……ハロハピでそんな動画、撮った覚えありますか?」

花音「え、う、ううん……ないかな……」

つぐみ「ですよね……」

千聖「どんな動画なの、それ?」

つぐみ「えっと、こんなのです」つスマホ

『ラッパーなミッシェルがなんか英語で歌ってる動画』

千聖「……シュールね」

花音「あ、これ、黒服さんが美咲ちゃんにお願いして撮ってた何かのPV……に嘘の字幕が付けられてるんだ……」

つぐみ「元の動画が別にあるんですね……」

花音「うん……ワールドワイドなミッシェルが、とかなんとか言ってた……ような気がする」


<スイマセーン

つぐみ「あ、はい、お伺いします! すいません、話し込んじゃって……ご注文が決まりましたらお呼び下さい」ペコリ

千聖「ええ」

花音「うん」

千聖「……前々から聞きたかったんだけど、ハローハッピーワールドはどこへ向かっているのかしら?」

花音「えっと……笑顔のある方、かな……?」


……………………


――さらに2週間後 羽沢家リビング――

父「リビングに置いた水槽も安定してきた。生体も増やして、水草も増やして、CO2添加キットに照明も強力なものに変えて追肥もして……正直、やることがなくなってきた」

父「という訳で、そろそろ店の方にも水槽を置こうと思う」

つぐみ「えーっと、それは私も元々の希望だし、願ったり叶ったりなんだけど……」チラ

母「まぁ……なんだかんだ私もアクアリウムは気に入ってるから、反対はしないわよ」

つぐみ「う、うん……」

つぐみ(けど、最近のお父さん、ずっと水槽にかかりっきりだよね……)

つぐみ(お母さんもずーっと水槽いじったりアクアリウムの本読んでるお父さんに呆れてたし、ちょっと気合が入り過ぎな気がするよ……)

父「で、だ。やっぱり店に置くってなると、それ相応のしっかりしたやつにしないといけないだろう。だから新しく水槽を買おうと思うんだが……つぐみはどれがいい?」つカタログ

つぐみ「あ、うん。どれどれ……」

父「一応いくつか候補は挙げてあるからな。丸印を付けてあるやつがそうだ」

つぐみ「丸印……これかな。えぇと……?」

つぐみ(あれ、ゼロの数が多いような……いち、じゅう、ひゃく、せん……)

つぐみ「えっ、さ、30万円!?」


父「お、それに目を付けたか。流石つぐみだな」

つぐみ「目を付けたっていうか、すごい目立つ印がついてて一番に目に入ったっていうか……」

父「90センチトールタイプのオーバーフロー水槽フルセットだ。これなら大抵の生体はいけるぞ!」

つぐみ「こ、こんなに高いの買ったらダメだよ!」

父「高い……あーそうだよな。やっぱりもう少し背が低くないと、つぐみが水替えする時とかも大変だよな」

つぐみ「そうじゃなくて……大きさとかじゃなくて、金額の方だよ」

父「ん、平気平気。これはいわば店の備品。つまり経費だ。まったく問題ない」

つぐみ「えぇ……」

父「けど確かに、あんまり大きいとつぐみやお母さんがメンテナンスする時に大変だよな。やっぱりここは60の標準で……いやでもやっぱり大きいのが欲しいなぁ」

つぐみ(60センチのオーバーフローフルセット……これでも15万円くらいする……ダメだって、こんなに高いの買おうだなんて、絶対にお母さんが……)

母「……あなた?」ゴゴゴゴゴ...

つぐみ(や、やっぱり怒ってる! 妙に迫力がある笑顔になってる!)


母「ずいぶんとお高い水槽に目を付けていらっしゃるみたいね?」

父「あ、いや、ほら……」

つぐみ(お父さんも流石にそれを察してものすごく及び腰になってる……)

父「……アレだよ、大は小を兼ねるって言うだろ?」

母「へぇ、それで安くても15万円以上する水槽を買おうと。へぇ。それで、これに底砂や生体、水草を入れたらいくらになるの?」

父「えっ? え、えーっと……プラス3万……あ、いや、5……万ちょっとくらい……?」

母「……あなた、もしかしてだけど……つぐみさえ丸め込めればそれだけ買っても許されるだろう、なんて考えてた?」

つぐみ「えっ」

父「え、あ、いや、それは……」


母「…………」

父「…………」

つぐみ「…………」


父「……はい、考えてました」

母「はぁ――……」

つぐみ(うわぁ、心底呆れかえったため息……)

母「あなたって本当に昔からそうよね……夢中になると振り切れちゃうんだから……」

父「いや、はい……面目次第もございません」

母「さっきも言ったけど、水槽をお店に置くのは反対しないわ。けど、あなたが暴走しないように予算は私が決めるからね」

父「はい……」

母「つぐみもそれでいい?」

つぐみ「うん。絶対にそっちの方がいい」

母「よかった、つぐみはしっかり者の良い子に育ってくれて。それじゃあお父さん、そのカタログはもう必要ないから捨ててきて」

父「いや、買わないにしてもこれは」

母「捨ててきて」

父「……はい、分かりました……」トボトボ

つぐみ(お父さん、カタログ持って出て行っちゃった……)

つぐみ「ちょっと可哀想かも……」


母「大丈夫よ、どうせ捨てないから」

つぐみ「えっ?」

母「あの人が夢中になったことに“はいそうですか”なんて簡単に頷くことなんてないのよ。どうせ自分の部屋に隠して置いておくでしょうね」

つぐみ「え、でも、いいの?」

母「いいの。ちょっと子供っぽいけど、昔からそういうところが可愛くて素敵な人だし」

つぐみ「そう、なんだ……」

つぐみ(目の前で普通に惚気られた……うぅ、なんだか妙に気恥しい……)

母「どうかしたの、つぐみ?」

つぐみ「……ううん。なんでもないよ、お母さん」


……………………


――10日後 羽沢珈琲店――

――カランコロン

つぐみ「いらっしゃいませ……あ、花音さん」

花音「こんにちは、つぐみちゃん」

つぐみ「はい、こんにちは。今日はおひとりですか?」

花音「うん。千聖ちゃん、今日はお仕事があるみたいで……」

つぐみ「そうなんですね。あ、こちらのお席にどうぞ」

花音「ありがとう。……わぁ、この席だと水槽が見やすいね」

つぐみ「はい、特等席です」

花音「今日から出してるんだよね」

つぐみ「ええ、おかげさまで」


つぐみ(羽沢珈琲店のカウンター横。あんまり人が通らない場所に60センチの木製キャビネットを設置して、その上に45センチサイズの一体型水槽を置くようになった初日)

つぐみ(紆余曲折はあったけれど、水槽を見た常連のお客さんからも『綺麗でいいね』と、概ね好評だった)

つぐみ(私もアルバイトの合間に目をやっては、穏やかな水の流れに揺れる水草や、色鮮やかな熱帯魚に癒されている)

花音「かわいくて綺麗だなぁ……」

つぐみ(花音さんも気に入ってくれたみたいで、いつも以上にぽやぽやとした空気をまとって水槽を眺めていた)

花音「お店に水槽が置けてよかったね、つぐみちゃん」

つぐみ「はい。ただ……色々ありましたけど」

花音「いろいろ?」

つぐみ「ええ、ちょっと……私以上にアクアリウムに夢中になっちゃったお父さんが暴走しかけちゃって……」

つぐみ(とてもお高い水槽を買おうと目論んでいたお父さんのこととか、結果的に小さくて安い水槽にしたけど細々したものにこだわりを見せたお父さんとか、生体や水草は何を入れるかでプチ家族会議をしたことか……)

つぐみ(そんなこれまでの顛末を聞いた花音さんは、目を丸くさせていた)


花音「さ、30万円の水槽……」

つぐみ「本当にお母さんが止めてくれてよかったですよ……」

花音「流石にそれは高すぎるよね……」

つぐみ「はい……大きい方が水が安定して簡単なんですけど、水替えとか掃除はかえって大変ですし……」

花音「それじゃあこの水槽はそんなに高くないんだ?」

つぐみ「はい。これは45センチ水槽の一体型なので、2万円とちょっとくらいです」

花音「……え?」

つぐみ「それからキャビネットが8千円くらいで、あとは底砂とかヒーター、お魚に水草、CO2添加キットなんかの細々したものが大体3万円ちょっとくらいでしたよ」

花音「え、えっと、合計でどれくらいしたの?」

つぐみ「7万円でおつりが来ました」


花音「…………」

つぐみ「あれ? どうかしましたか、花音さん?」

花音「あ、うん……それでも高くないかなぁって……」

つぐみ「そうですか? これくらいだと思いますけど」

花音「そうなんだ……」

花音(つぐみちゃんのお父さんだけじゃなくて、つぐみちゃんとお母さんも金銭感覚おかしくなっちゃってないかな……?)

つぐみ「あ、花音さんもアクアリウム、どうですか? やってみるとすごく楽しいですよ!」

花音「……興味はある……かなぁ」

つぐみ「始める時は言ってくださいね! 私で教えられることは何でも教えますから!」

花音「う、うん……その、お金に余裕があれば……ね?」


その後、アクアリウムを始めるための費用を検索したかのちゃん先輩が「本格的に始めると本当にそのくらいするんだ」と慄き、千聖さんが『花音のためだったらそれくらい私が出すわよ……って言ったら流石に重たいかしら……?』とか考えるのは別の話


おわり


参考にしました
“エミネムさんがアクアリウムのやり方を教えてくれるそうです”
https://www.nicovideo.jp/watch/sm16126031

羽沢家リビングに置いた水槽
テトラ クリスタルアクアリウム LEDライト&ヒーターセット420
http://spectrumbrands.jp/aqua/products/aquarium/aquarium25/ca-420lh.html

羽沢珈琲店に置いた水槽
グラステリア アグス OF-450
http://product-fish.gex-fp.co.jp/product_fish/?m=ProductListDetail&cid=17&id=1857

小売価格はチャーム(https://www.shopping-charm.jp/)より


アクアリウムあるある
・気が付くと水槽が仲間を呼んでいる
・生体や水草よりもろ過にこだわりだす
・とりあえずフィルターは改造する
・エーハイムを使ったら負けだと思う
・そこから一周回ってフィルターはエーハイムオンリー
・ADAの機器は基本使わない。ていうか高すぎて買えない
・水作
・GEX
(※個人の感想です)

そんな僕の水槽はいつもコケまみれです。すいませんでした。


HTML化依頼出してきます。

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