まどか「♪」ﾆｺﾆｺ

ほむら「…」

ほむら(誰も死なせず、ワルプルギスの夜を倒せた。…でも、まどかは魔法少女になってしまった。…私を、ワルプルギスの夜に殺された私を、戦死してしまった魔法少女達を生き返らせる為に。そして、魔法少女が魔女と戦わせない為に)

ほむら「…」

ほむら(まどかのその強大な潜在能力は、あの白い畜生曰く「願いの数を分割しなければ、エネルギーの過剰摂取で宇宙が爆発してしまう」程のものだったらしい。…この時間軸ではインキュベーターも融通の利くところがあったようね)

ほむら(そして、まどかの願いによって魔法少女システムは作り直され、魔女が産まれなくなった代わりに、人間の呪いや絶望などの負の感情が具現化した怪物『魔獣』と戦う日々が始まった)

まどか「…ほむらちゃん？」

ほむら「…」

ほむら(今の幸せがいつまで続けられるんだろう。まどかは強い。強くなってしまったのだ。私のせいで。私が何度も何度も逃げてしまったから。しかも、何も知らずに。時間軸のことも、因果のことも、何も…。ああ、私がもっともっと賢ければ、強ければ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ　ﾓﾝﾓﾝ

まどか「…もー」ﾌﾟｸ-

ほむら「ああ…ああ…」ﾓﾝﾓﾝ ﾓﾝﾓﾝ

まどか「ほむらちゃん!」ﾊﾟﾁﾝ

ほむら「!」ﾊｯ

まどか「ちょっとこっち来て！」ｽﾞﾝｽﾞﾝ

ほむら「ま、まどか…」