ココア(チノ)「うそ…私がココアさんになってる………!?」 (17)

ココア(チノ)「朝起きたらなぜか私がココアさんになってました…何を言ってるのかわからないと思いますが、私も何を言ってるのかわかりません…」

シーン…

ココア(チノ)「そもそも私の身体に入ってると思われるココアさんはどこにいるのでしょうか…まさかそのまま気づかずに学校に行ったんじゃ…」

ココア(チノ)「いや…ココアさんのことです…たまたま早起きしたココアさんは変わったことに気づいてきっと私を起こさないで面白がって私より早く出たに違いありません…となると…行き先は私の学校…」

ココア(チノ)「そんな……あの秘密がバレてしまいます…どうしよう………」

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チノ(ココア)「こんなありえないことが起きるなんて…!これは楽しまなきゃ損だよね!
…うーん…とりあえずチノちゃんらしく振る舞ったほうがいいのかな…?では学校へレッツゴー!」



ガラガラガラ 

チノ(ココア)「っ…ごほんっ…み、みなさんおはようございます」

シーン…

チノ(ココア)「あ、あれ?……」(おかしいなぁ…)

マヤ「そんでさーココアがさー」
めぐ「うんうんw」

チノ(ココア)「メグさんマヤさんおはようございます」(こんな感じでいいのかな?)

マヤ「…」メグ「…」

チノ(ココア)(あ、あれ?)

メグ「………」 

チノ(ココア)「あ、あのメグさん?マヤさん?おはようございます!」

マヤ「………あのさ、普段は話しかけないでって言ったよね?」

チノ(ココア)「へ?」

メグ「ココアちゃんたちと会いに行くためにつるんであげてること忘れたの?」

チノ(ココア)「な、なにをいって?」

マヤ「だからさ…」

クラスメイトa「チノーw昨日頼んだ宿題やってきたかー?w」

マヤ「…ふん……」

チノ(ココア)「え?なんのこと?」

クラスメイトa「あっ!?昨日頼んだろ!」

チノ(ココア)「し、しらないです…」

チノ(ココア)(何この人…すごく怖い…どうして?私のほうが歳上なのに…身長のせい?)

クラスメイトb「ちょっと面かせよ、マヤ、ちょっとチノ借りるぜ」

マヤ「………」メグ「………」

チノ(ココア)(こ、怖いよぉ…どういうことなの?……)

ガラガラガラ

先生「はーい!みんな席についてー!」

クラスメイトa「ちっ…」
クラスメイトb「放課後覚えとけよ」

チノ(ココア)「ほっ……」

授業中

チノ(ココア)(一体どういうことなの?なんでメグちゃんとマヤちゃんはあんなに冷たかったの?それになんでチノちゃんはクラスメイトから宿題を頼まれてたの?すごく怖かった…チノちゃん………チノちゃんは普段から一体どんな学校生活を送っているの…?)

帰りの時間

チノ(ココア)「………よし!」ダダダッ

チノ(ココア)「すぐ帰ってチノちゃんにこのこと聞かなきゃ!チノちゃんが学校でいじめられてるんじゃないかって!」

クラスメイトa「あっ!チノのやついねえ!くそー!宿題忘れた罰として居残り掃除させられるしよー!明日覚えとけよ!!」

チノ(ココア)「はぁ…はぁ…はぁ……チノちゃん体力なさすぎ…少し走っただけで疲れちゃったよ……」

シャロ「あれ…チノちゃん?」

チノ(ココア)「あ!シャロちゃ…っっ…シャロさん!」

シャロ「随分慌ててたみたいだけどどうしたの?」

チノ(ココア)「えっと、その、な、なんでもないです…」

シャロ「そ、じゃあまたね」

チノ(ココア)「え?もう行っちゃうんですか?」

シャロ「ええ、それじゃ…」(…めんどくさ……)

シャロ(ココアがいないんじゃ話していてもしょうがないし…)


チノ(ココア)「……なんかシャロちゃん怒ってた?……と、とにかくはやくチノちゃんに聞かないと!…」

チノ「ただいまー!」

シーン…

チノ「誰もいない………あ、そうだ、私の高校はまだ授業中だ…」

チノ「とりあえずもう一度整理しとこう…マヤちゃんとメグちゃんのチノちゃんへの接し方がおかしい、それとクラスメイトから宿題を頼まれていたこと、それと授業中とかにもちょっかいだされたりしたこ と
………これは…いじめ…なの?…………って!ー!そんなわけないよ!チノちゃんだよ!?チノちゃん!!あんなかわいい娘にそんなことできないよ!普通は!うん!」

カランカラン

リゼ「よーチノー」

チノ「ッグ!…ゴホゴホ……」

リゼ「お、おい大丈夫か?チノ」

チノ「え、あ、だ、大丈、ゴホゴホ」(びっくりして咳が…)

リゼ(相変わらずチノは不気味だなぁ…ココアはよくチノのことをあんなに可愛がれるよなぁ…)

チノ(ココア)「もう大丈夫ですよ」

リゼ「ふーん、そうか…」

チノ(ココア)(ふーん、そうかって…なにそれ!もっと心配してあげてよ!!)

……………
チノ(ココア)(な、なんで沈黙なの?)

リゼ「ふぁー眠む……」

チノ(ココア)「あ!リゼさん!客前であくびなんてしたらだめですよ!」

リゼ「…」(は?……いつもは気にしてる素振りしてるが注意してこないくせになんなんだ…だいたい客なんていつもの小説家しかいないだろ…めんどくさいなぁチノはほんと)

チノ(ココア)「ちょっと!聞いてるんですか!?」(いったいなんなの!?みんなのチノちゃんに対するこの距離感は!)

リゼ「すまん、今日はもう帰るわ、ココアに伝えといてくれ」

チノ(ココア)「は!?ちょっと!?」

カランカラン…

チノ(ココア)「もー!意味がわかんないよ!なんなの!!」

青山「………ねむ…」

チノ(ココア)「ま、いいや、今日は店じまいにしよ」



チノの部屋

ガサゴソ

チノ(ココア)「ん?これは…宿題?」

チノ(ココア)「まあ、やらなくていいか…あれ?…なんか端っこに書いてある?」

『自閉症w私の宿題頼むわwちなこれ消しといてねw』

チノ(ココア)「じあけしょう?なにそれ?……って…なんで他人の宿題をやらされてるんだろ…本当に問い詰めなきゃ!私がチノちゃんを守るんだ!」

チノ(ココア)「それにしてもチノちゃん遅いなぁ、何してるんだろ?私みたいにうまくなりきれてるかな?」

チノ(ココア)「………」Zzz

ココア(チノ)「起きてください、ココアさん」

チノ(ココア)「…?……あれ…私寝ちゃってた…」

ココア(チノ)「はぁ…こんな緊急事態ってときによく眠れますね」

チノ(ココア)「そ、そうだね…じゃなくてなんで私達入れ替わっちゃったの!?なんで!?なんで!?」

ココア(チノ)「知りませんよ」

チノ(ココア)「どうしよう…!ずっとこのままなのかな?治るのかな!?」

ココア(チノ)「……」

チノ(ココア)「ていうかなんで私だけこんなに慌ててるの!?チノちゃん冷静すぎない!?」

ココア(チノ)「私はとっくに驚きましたよ、朝起きたときに…ていうかココアさんこそ勝手に学校行っちゃうなんて…普通こんなありえないことが起きたなら私に相談しに来るべきですよ」

チノ(ココア)「あはは…ってそんなことより……」

チノ(ココア)(………あのこと聞くべきかな…)

ココア(チノ)「………」

チノ(ココア)(今になって思えばチノちゃんがいじめられてるなんてそんなことありえないよね、マヤちゃんもメグちゃんも私の大事な妹なんだから、そんな妹たちがそんな怖いことしないよね!)

チノ(ココア)「コホン…そんなことより解決策を見つけないと、どうやったらもとに戻れるんだろ…」

ココア(チノ)「そうですね、こういうのって基本的に二人で同時に頭ぶつけて治ったりしますが…私達の場合どうして入れ替わったのかがわかりません」

チノ(ココア)「階段から一緒に転げ落ちるとかは?」

ココア(チノ)「…………ないですね…」

チノ(ココア)「…うーん…じゃあ……」

相談し合うこと2時間…

ココア(チノ)「やっぱだめです…」

チノ(ココア)「うぅ~…頭痛い…」

ココア(チノ)「はぁ…」

チノ(ココア)「………」

チノ(ココア)(それはそうと…眼の前に自分がいるみたいでなんか嫌だな…それにこんなおとなしい自分…保登ココアじゃないみたい)


ココア(チノ)「なんですか?ジロジロ見て」

チノ(ココア)「あ、ううん、なんでもないよ!それはそうとこのことみんなに黙ってよって言ってたけどなんでなの?隠す必要は特にないような…」

ココア(チノ)「まあそうなんですけど…まあいいじゃないですか」

チノ(ココア)「チノちゃんがそういうなら私は別にいいよ」

こうして入れ替わり生活が始まる

チノ(ココア)「ふゎぁー、眠くなってきちゃった…」

ココア(チノ)「そうですね、とりあえず今日はもう寝ましょう」

チノ(ココア)「うん…おやすみの前に……えいっ!」

ココア(チノ)「わっ」

チノ(ココア)「えへへ、もふもふー」

ココア(チノ)「…今のココアさんじゃ小さくて抱きついてるだけにしか見えないですよ…」クス

チノ(ココア)「そうだね、えへへ」

こうして二人は入れ替わったまま時が過ぎていった

おしまい


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