【アイマスss】P「いい年してオネショしてしまった」 (61)

P「はあ…やっちまったな…」

P「こんな事になるなら昨日メンドくさがらずに寝る前にトイレに行っておけばなぁ」

P「やばい!もうこんな時間だ!掃除してる時間もないし、とりあえずバスタオルひいて応急処置しとこ…はぁ」

***

P「はぁ……」

春香「プロデューサーさん、どうしたんですか?今日は溜め息ばかりついて」

P「ちょっと朝から嫌な事があってな…」

春香「嫌な事?」

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P「い、いや何でもない!通り雨に降られたみたいなもんだ」

春香「あれ?今日雨なんか降ってました?」

P「え!あ、ああ。ある意味、局所的な豪雨だったから…」

春香「その割にはあまり濡れてないような…」

P「そ、そうか?もう乾いたんじゃないかな、ハハハ……」

春香「うーん、朝から災難ですね。災難というか水難?」

P「たしかに水難といえば水難だったかな…。でも大丈夫だ。春香と話してると元気が出てきたよ。今日も1日頑張ろうな!」

春香「それなら良かったです!はい!今日も頑張ります!」

***

P「ふぅー、今日も遅くなってしまった。早く着替えて寝よう」ヌギヌギ

P「あ」

P「そういえば、布団汚したまんまだ……」

P「今からじゃ新しい布団買いに行ける店もないし………」

P「ぐすっ」

P「くっそーーーー!!!何でオネショなんかしちまったんだ俺はーー!!できる事なら昨日の夜に戻って、ちゃんとトイレに行っておけば!!」

キュイーーーン

P「う、うわ!何だ視界がボヤけて、、うわぁ~~!!」

ドサッ

P「痛て!」

P「い、今のは一体?こ、ここは…俺の部屋だよな…」

P「なんだってんだちくしょう!」

P「はぁ~、明日も早いし、もう寝よう」

P「ん?あれ?布団が濡れてない……?」

P「敷いてあったタオルも無い!どういう事だ!?」

P「うっ。と思ったら急に尿意がっ…」

P「なんか変な病気なんだろうか、調べてみよ」ポチポチ

P「ん???これ、日付おかしくないか?携帯の時間が昨日の日付になってる……」

P「もしかして……時間が戻ってるのか!?」

P「俺が後悔し、戻りたいと願った時間に戻ってきたというのか!」

P「…………と、とりあえずトイレ行こう」

***

P「こ、これで俺がオネショしたという事実が無くなるはずだ。た、多分」

P「というか明日?今日?ええと、次の日も朝早い予定だったんだからそろそろ寝なければ!」

P「………」

P「………」

P「………なんだか史上最大にカッコ悪いタイムスリップな気がする」

P「………」zzz

***

ピピピピッ

P「うぅ、うーん……起きなきゃ」

P「あっ!!」バサァ

P「漏らして…ない!!」

P「ひゃっほぉぉぉい!!!なんて!なんて素晴らしい朝なんだろう!こんなに爽やかな朝は生まれて初めてだ!」

P「俺は確信したぞ!神は存在する!ありがとうございます神様!!どういった神様か分かりませんが、これからは寝る前に必ずトイレに行くと約束します!!」

P「よし!仕事に行くか!」

***

P「ふ~んふふ~ん~」♬

春香「どうしたんですか?プロデューサーさん。今日はやけに機嫌が良いですね」

P「ああ!春香!今日は朝から天気が良くてな!」

春香「はあ…確かに今日はいい天気ですけど、そんなに珍しい事ですか?」

P「晴れの日は珍しくはないな。しかし、春香。こう考えて貰えれば分かりやすいだろう」

春香「えっ?」

P「例えば、次の日が大雨の予報で、その中ビショビショになりながら通勤する自分を想像しながら眠りにつく。そして目覚めると雲一つない晴れだったと!!」

春香「ああ~。確かにそれはテンション上がりますね~」

P「だろ?そういうことなんだよ!!」

春香「は、はあ。昨日そんな予報してたかなぁ?で、でもよく分かりませんが、プロデューサーさんが元気みたいで良かったです!そういえばプロデューサーさん、私この前雪歩に美味しいお茶の入れ方教えてもらったんです!休憩がてら一緒に飲みませんか?」

P「お。いいな!じゃあ入れてもらおうかな」

春香「はい!任せて下さい!」

***

2時間後

P「ちょっとお茶飲み過ぎたかな…」

P「トイレ行っとくか」ガタ

社長「やあ。どうしたんだね急に立ち上がって」

P「あ。社長。いえ、少しお手洗いに行こうと思いまして」

社長「ん?ああ、すまない。今日はトイレが調子が悪くてね、今は使用禁止にしているんだ。申し訳ないが近くのコンビニかどこかで済ませて来てくれないかい」

P「そうだったんですね。分かりました。少し外に出てきます」

社長「いい年して漏らしてはいけないよ。はっはっは」

P「アハハ……そ、そんな事あるわけないじゃないデスカ…」

***

P「ふぅ。意外と遠くまで行かなきゃないもんだなぁ」

P「トイレに行くだけなのに結構時間を取られてしまった」

P「よし!遅れを取り戻すぞ」ガチャ

春香「ぷ、プロデューサー……」プルプル

P「春香、どうした?」

春香「い、いや。そ、その。お手洗いに行きたいんですけど、鍵がかかってて、ずっと待ってるんですけど全然出てきてくれないんです…」プルプル

P「鍵が?あっ、そういえば事務所のトイレは修理するみたいだからそれまで鍵をかけているんだろう。今日はトイレは外のコンビニかどこかで済ませてくれって社長が」

春香「えっ………」

P「不便だよなぁ。この辺だとコンビニも結構遠いし」

春香「そ、そんなぁ…」プルプル

春香「あ、あっ」ピチョ

春香「あああっあああぁっ」チョロロロ

P「は、春香!?」

春香「み!見ないで下さい!プロデューサー!ぐすんっ」

P「す、すまない!そこまで限界だったとはっ。いやともかくすぐに着替えを!」

春香「ぐすっ。うわぁぁぁあん!!」

P「は、春香!だ、大丈夫だから!」

春香「最悪だ私……プロデューサーさんの前でこんな…」

P「な、泣くな!春香!おおお俺もオネショとかよくしたもんだ!」

春香「でも、この歳になって…こんな……」

P「いや、つい昨日の事だ」

春香「え!!」

P「あ、いや。今日のことか?いやでもアレは結局なくなったから、、えっーと…」

春香「もういいです。そんな嘘ついてまで慰めないで下さい……ぐすん」

P「い、いや嘘とかじゃなくて…」

春香「……………着替えてきます。事務所汚しちゃってごめんなさい。自分で掃除するのでプロデューサーさんはもう行ってください………」

P「は、春香…」


***


P「ふぅ。今日も遅くなったな。というか遅くなってしまうことは分かっていたことなんだっけ?」

P「結局、春香お漏らし事変というとんでもない変化意外は変わりのない一日だったな」

P「俺がオネショをしないで済んだと思ったら、あんなことになるなんて……」

P「あれから春香も元気が無くなってしまったし。どう接すればいいものか」

キュイーーーン

P「こ、この感覚はっ!」

P「うっ!」ドサッ

P「ま、まさか!」

P「ひ、日付が…昨日に戻ってる!」

P「何でまた時間が?一体、どういう事なんだ…?」

P「と、とりあえず。トイレ行っとこ」

ピピピピ


P「よ…し。漏れてないな!」

P「いや、それが当たり前なんだが」

P「なぜこんな微妙なスリルを2回も味わなければ」

P「いや!俺の事よりも今日は春香の事だ!今日は朝からトイレを修理しておこう!」


***


P「社長。おはようございます」

社長「ああ。君か、おはよう」

P「そういえばトイレの調子が悪かったみたいなので修理しておきました」

社長「おお!君も気づいていたかい。助かるよ!朝からご苦労様だね」

P「いえいえ、これもアイドルのトイレ事情の為ですから!」

社長「その発言はやめておいた方が良いとして、とにかく助かったよ。ありがとう」

***


春香「プロデューサーさん!少し休憩しませんか?私、雪歩に美味しいお茶の入れ方教えてもらったんです!一緒にどうですか?」

P「お!いいな!ぜひご馳走になるよ!」
P (春香、漏らした事を気にしてる様子はないな。どうやら記憶があるのは俺だけらしいな)

P「何にせよ元気になって良かった」ボソ

春香「えっ?私落ち込んでる様に見えました?」

P「い、いや。こっちの話だ!気にしないでくれ!」

春香「うぅん?変なプロデューサーさん?」

春香「そういえば、そろそろ千早ちゃんを迎えに行く時間じゃないですか?」

P「ん?いや。まだ早いんじゃないか?」

春香「でも、事務所の車は車検に出してるから歩きで行くってプロデューサーさん昨日行ってませんでした?」

P「な、何!?本当か!?代車も無いのか?」

春香「さあ?って本当かもなにも、プロデューサーさんが言ってたんじゃないですかー」

P「そ、そうだったかな……あはは」

P (どういうことだ……そんな事、以前は無かったはずだ!まさか、俺がトイレを修理する事、つまり春香のパンツを守ることで、未来が変わったのか?)

P「じゃあ、千早を迎えに行って来ようかな」

春香「はーい。行ってらっしゃいでーす」


***


千早「あっ、プロデューサー」


P「よ。千早、お疲れ様。迎えに来たぞ」

千早「ありがとうございます。でも今日は車が無いんですから、私1人でも帰れたのに……」

P「いいんだよ。これも俺の仕事だしな。千早と一緒に歩けるなら俺も役得だよ」

千早「そ、そんなこと。で、でもその……ありがとうございます…」

P「どうせなら少し遠回りして行くか。まだ時間もあるし」

千早「い、いえ。そ、それは………」


P「そう言うなって、役得気分を長く味わいたいんだよ」


千早「ぷ、プロデューサー……。わ、わかりました。少しならゆっくり行っても…」


P「ありがとう。じゃ、行こうか」


***



P「悪いなぁ。今日の仕事付いて行ってやれなくて」


千早「いえ、こうして迎えに来てくださるだけでも嬉しいですから」


P「ははは、そう言って貰えるとこっちも嬉しいよ」


千早「ふふ。本当にいつもお世話になって感謝してますよ」


P「ちーたん……」


千早「ちーたん言うな」


***


P「そういえば今日、春香の入れてくれたお茶が美味しくてなぁ」


千早「ああ。そういえば春香、萩原さんから教えてもらってるって言ってましたね」


P「雪歩は教えるのも上手いのかもなぁ、流石だ」


千早「そうですね。私も今度教えて貰いたいです」


P「ん?千早、少し歩くの早くないか?」


千早「い、いえ。このくらいがいつも通りですから」


***


P「なぁ。千早、やっぱり歩くの早くないか?」


千早「いえ?べつに」


P「でもこれ2人して競歩みたいになってるぞ?」


***


P「千早!もう完全に走ってるよな!?」


千早「いえ、、ハァ、、別に、、ハァ」


P「ハァ……息切れしてるじゃん!……ハァハァ……」


***


P「と思ったら、急にゆっくりになったな」


千早「…………」プルプル


P「え?千早、少し震えてないか?だ、大丈夫か?」


千早「…………」プルプル


千早「……そ、その少しお手洗いに行きたくて……」


P「えっ……」

P(う、嘘だろ…)


P「この辺にはトイレなんて近くにないぞ…」


千早「ぷ、プロデューサー……」プルプル


P「千早待ってろ!すぐタクシー捕まえてくるか
ら!」


千早「ま、待ってくださ………あ」チョロロロ


P「千早ーーー!」


千早「そ、そんな……」


千早「プロデューサー……ぐすん。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…………」

P「千早はなにも悪くなんかない!俺が無理に遠回りさせたせいで!!くっ!」


千早「本当にごめんなさい……」


P「千早…謝る必要なんかないんだ…」


千早「プロデューサー、、今までお世話になりました……ぐすっ」


P「ちーたん……」


千早「ちーたん……言うな……ぐすん」

***


P「今日もこの時間に帰宅か……」


P「一体どうなっているんだ……春香お漏らし事変を解決したと思ったら、ちーたんチョロロ事件が発生するなんて……」


P「俺がトイレを修理することによって、いやもしかしたら修理しようと思ったことによって、車が使えなくなる状況が生まれているのか?」


P「車で迎えに行けば、こんな事にはならなかったはずだし」


P「しかし明日から千早にどう接すれば…」


キュイーーーン


P「こ、これは!まさか!」


P「ぐはっ」ドサッ


P「……………」


P「また時間が……戻ってる……」


P「いや!これでいいんだ!俺も春香も千早もお漏らししないそんな明日を俺は手に入れる!!!」


P「…」ブルッ


P「とりあえずトイレ行くか」

***


ピピピピ


P「漏れてなーい!」グッ


P「まずは1人目の犠牲者を救ったぞ!」


P「次はトイレの修理だ!」


***


P「トイレの修理も無事終わったな。春香がトイレに行ったのも確認済みだ」


P「そろそろ千早の所へ行くか」


P「だが、やはり事務所の車は無いようだ」


P「とりあえず行きは歩きで迎えに行こう」

***


P「お疲れ様。ちーたん」


千早「お疲れ様です。プロデューサー。えっ?ち、ちーたん??な、何ですかいきなり」


P「いや、何でもない」


P(やはり千早も記憶は無いようだな)


千早「徒歩なら、私1人でも帰れましたのに……」


P「いや、帰りはタクシーで帰ろう」


千早「え?タクシーですか?でもお金が勿体無いような……」


P「いいんだ。それで君(のパンツ)が救われるなら…」


千早「はい?」


P「とにかく急いで帰ろう。事務所のトイレは修理済みさ!」


千早「よく分かりませんが、今日のプロデューサーは少し変です」

***


P「やった!やったぞ!!無事事務所に帰ってこれた!」


千早「何を言ってるんですか……」


P「よし!千早、お手洗いに行って来なさい!」


千早「な、何をイキナリ言ってるんですか!?」


P「いいんだよ、無理しなくて。昨日からモジモジしてるのは知ってるんだから」


千早「昨日からって意味が分かりません!今日のプロデューサーは本当におかしいです!!」


P「いいんだ…千早。行っておいで…」


千早「もう!知りません!!」


***


P「千早もなんやかんやトイレに行ってこれで俺たち3人のパンツは救われた…」


P「ありがとう。神さま。俺に何度もチャンスをくれて、これからは絶対オネショなんてしないよ」


P「これでやっと俺も前に進める!」


真美「あ!兄ちゃん!おっはよー!」


亜美「お!兄ちゃん!おっはよーん」


P「おっ。2人ともお疲れ様。今日はもう仕事は無いんだろ?事務所に来てどうしたんだ?」


亜美「いやぁ、家帰ってもどうせ暇だし。誰かと一緒に遊ぼうかと思って」


真美「ここなら誰かしらはいるっしょ~」

P「だったら少しなら俺が付き合おうか?」


真美「どうしたの、兄ちゃん!?真美たちに付き合うなんて珍しいじゃん?」


亜美「いっつも仕事して遊んでくんないのにぃ」


P「今日はもう凄く働いたんだよ。今日の俺は春香と千早の命を救ったといっても過言ではないな」


亜美「ええ~!そんなピンチがあったの!?」


P「ああ。正直、2.3回失敗した」


真美「はるるん達、何回か死んでるじゃん!」


亜美「兄ちゃんってマリオみたいに残機とかあったんだ!すご~い!」


P「まあな」

千早「『まあな』じゃないですよ。全く」


亜美「千早おねーちゃん!」


千早「2人とも騙されちゃダメよ。そんなピンチなんて無かったんだから」


真美「ええ~。嘘なの~?」


千早「ええ」


P「嘘でもいいさ。ちーたんが笑ってくれてるのならな」


千早「別に笑って無いです。あと、ちーたん言うな」


亜美真美「ちーたん!ちーたん!」


千早「ほら!真似しちゃったじゃないですか!」


P「あっはっは。全く困ったお姫様達だ」


千早「そのノリもやめて下さい」



P「はいよ。で、何して遊ぶんだ?」


真美「んっふっふ~。実はもう亜美とは勝負の最中なのです!」


亜美「兄ちゃんは途中参戦だから、このお茶1リットル飲んでスタートね!」


P「んん?………なんの勝負をしてるんだ……お茶?」


P(い、嫌な予感が…)


亜美「亜美たちはー、おしっこ我慢対決の最中なのです!」


真美「先にトイレに行ったら負けだよーん」


P「…………は?」

P(う、嘘だろ。一体何がどうなってるんだ)


P「お、お前たち。女の子が中学生にもなって、そんな遊びするんじゃありません」


亜美「ははぁーん。兄ちゃん負けるのが怖いの?」


P「お前たちは本当の恐怖をまだ知らないから言えるんだ!なあ千早!」


千早「私も知りません!そんなの!」


真美「うぅーん、じゃあ兄ちゃんは審判でいいヨ!」


P「審判って何をするんだよ!いいから2人ともトイレに行きなさい!」


亜美「嫌だよー。亜美たち、この勝負にプリンかけてるんだから!」


真美「心配しなくてもすぐに決着はつくんじゃないかなー。亜美はもうそろそろ限界みたいだし?」


亜美「そういう真美こそ、しんどそうにしてるのバレバレだかんね~」


P「やめろ…やめてくれ……」



亜美「真美~、そろそろトイレ行けばー?」プルプル


真美「そういう亜美こそ~」プルプル


P「やめるんだ……2人とも……」


亜美「真美、汗かいてるじゃーん」プルプル


真美「亜美だって震えてるよ~」プルプル


P(と、止めなきゃ!こんな悲しい争いは!)


P「亜美、真美。お手洗いに行って来なさい」


亜美真美「ヤーだよ~」プルプル


P「言うことを聞け!!!!」


亜美真美「!!」ビクッ



亜美真美「…あ」チョロロロ


亜美真美「うわぁぁぁあん!!」


P「えっ?」


千早「ふ、2人とも!」


P「……う、嘘だろ。俺はまた、大切なものを救えなかったのか……」


亜美真美「ぐすん………ぐすっ」


千早「早く着替えを……もう!プロデューサーが驚かすからですよ!!」


P「そ、そんな。俺のせいで2人が……こんな事って…………こんな事ってねぇよ!!」


P「くっそぉぉおおおおお!!!」


千早「プロデューサー、頭が変になってしまったのかしら…………」


***


P「必ず……アレが来るはずだ!」


P「来た!」


キュイーーーン


P「何度だってやってやる!!」


***


P「亜美、真美。先に負けを認めてトイレに行った方にプリンを二個あげよう」


亜美真美「マジで!?」


亜美「トイレ行ってくるー!」


真美「ずるい真美が先だよー!」


P「コラ。喧嘩するな。2人にあげるから順番に行って来なさい」


***


響「……ぅあ」チョロロロ


P「響ーーー!!何があったんだ!」


響「うわーーーーん!!!」


響「自分、トイレ我慢してて、、急いで事務所来て、トイレに入ろうと思ってたら、亜美と真美が2人立て続けに入って、、我慢、、出来なかった………」グスングスッ


P「響………」


P「俺に任せろ!」


***


P「響ーーー!待ってろー!!」


キュイーーーン


***

Prrrrr ガチャ


P「響か?今日事務所のトイレ使えないから、来る前にコンビニかどっかで済ませてこいよ~」


響『プロデューサーは、デリカシーという言葉を調べろ!!!』ガチャ!


P「響…事務所のトイレは俺が修理するから、嘘になってしまうがお前を救うためだ」


P「なんやかんやいいながらもちゃんとコンビニで済ませてくる素直な子だって事を俺は知ってるぜ……」


P「これで、亜美真美とブッキングすることはあるまい…」


P「今度こそ俺は…成し遂げた!!」


***


雪歩「ふぇええん!」チョロロロ


P「雪歩!どうした!?」


雪歩「ぷ、プロデューサー!こ、来ないで下さい見ないで下さいぃぃぃ……」グスンッ


P「雪歩………一体何が………」


雪歩「ソファで居眠りしちゃったら、、その、、少しお茶を飲み過ぎていたみたいで……だから…その…」グスンッ


P「任せろ雪歩!」


P「俺が無かったことにしてやる!」


***


P「うおおおおおおおお!!!」


キュイーーーン


***


P「雪歩!ごめん!事務所にあるお茶、俺が全部使ってしまった!!」


雪歩「ええ!?全部ですか?結構量あったと思いますけど…」


P「俺も美味しいお茶を入れようとしたんだが、難しくてな。雪歩、今度俺にも美味しい入れ方教えてくれないか?」


雪歩「はい!もちろんですぅ!」ニコッ


P(その笑顔が見たかった…)


***


伊織「うっうぅぁぁん…」チョロロロ


P「伊織ーーー!!何故だーーーー!?」


伊織「お、お手洗い我慢してて、事務所まで行けばいいやって思ってたけど、響から今日はトイレ使えないって言うから、そ、その……」グスンッ


P「くっそーーーーー!!ここに来て響についた嘘が!!」


***


P「伊織ーー!!絶対助けてみせるからなー!」


キュイーーーン


***


Prrrrr ガチャ


P「伊織か。今日、お前の仕事キャンセルになったから今日はゆっくり休んでいいぞ」


伊織『あら?そうなの。律子は何も言ってなかったのに、変ねえ。分かったわ』ガチャ


***


P「律子ーーーー!!!?どうして!?」


律子「伊織が仕事に来なくて、迎えに行くのに急いでてお手洗いに行く暇がなくて……」グスン


P「くっそぉぉぉーーー!どうしてこんなことに!?」



***


P「ていうか俺のせいじゃねーか!!!!うおおおおおおおお!!!」


キュイーーーン


***


P「あずささん!!一体なにが!?」


あずさ「道に迷ってしまって、お手洗いが全く無くて……」グスンッ


P「俺に任せてくださいいい!!!」


***


P「うおりゃあああああああ!!」


キュイーーーン



***


P「真ーーーー!!!」


真「走ってきたから……喉が渇いちゃって……お水、飲み過ぎたみたいで………」グスンッ


***


P「てええええええええい!!!」


キュイーーーン


***


P「貴音ーーーーー!!!」


貴音「トップ……シークレット…です……」グスンッ


***


P「どうすればいいんだーーーー!!!!」


キュイーーーン



***


P「やよいーーーーーー!!!」


やよい「普通に……お漏らししちゃいました……」グスンッ


P「普通に……って………!!」


***


P「普通ってなんだーーーー!!!」


キュイーーーン


***


P「美希ーーーー!!」


美希「やっちゃったの……」グスンッ


P「やっちゃったな!!!!」



***


P「…………………」


キュイーーーン



P(俺は同じ一日を繰り返し続けた…)


P(美希のお漏らしを防ぐ事に成功したかと思えば、また春香お漏らし事変2が起こる。それを防げばまた他の誰かが犠牲になってしまう………)


P(最初は自分の意思で時を巻き戻せているのだと思っていたが、今となっては正直、誰が漏らそうが早く明日を迎えたい)


P(でもアイドルの誰かが漏らす事で時は自動的に巻き戻ってしまうようだ…)


P(どうすればこのエンドレスお漏らしスパイラルから抜け出せるのか、様々な方法を試したが、必ず誰かが漏らしてしまう)


P(アイドルの膀胱の前では、何の力も持たない俺の長い長い1日はいつしか約200回を超えていた…)



***


小鳥「プロデューサーさん、今日はどうかしたんですか?すごくやつれてますけど?」


P「い、いえ。大丈夫ですよ…ちょっと疲れが溜まってるかもしれないですね。アハハ…」


P(小鳥さんに心配されるのもこれで150回は超えたかな…)


P「仕事には特に支障はないので大丈夫です」


小鳥「たしかに今日は異様に仕事をこなすのが早いみたいですけど」


P(そりゃ何百回と同じ作業を繰り返しているからなぁ)

小鳥「何かあるんだったら相談くらい乗りますよ?」


P「あ」


P(そういえば誰かにこの現象を相談した事は無かった!)


P「でしたら、音無さんに聞いてほしい話があります。信じてもらえないと思いますが……これから話すことは事実なんです」


***


P「というわけなんです…」


小鳥「…………」


P「信じられないですよね…?」


小鳥「…………」


小鳥「いえ。信じます」


P「音無さん……!」


小鳥「普段のプロデューサーさんならともかく、今のプロデューサーさんは嘘をついているようには見えませんから」ニコッ


P「おどなじざん……」グズッ



小鳥「でもアイドルの誰かが、その、お漏らしするとし『自動的に』時が戻っているんじゃないんじゃないでしょうか?」


P「はい?でも、実際そうなっているんですが…」


小鳥「話を聞く限りですが、おそらくプロデューサーさんはアイドル達が恥ずかしい思いをした事を無かったことにしてあげたくて時を『無意識に』戻しているのではないかと思います」


P「まあ最初はそうだと思っていましたけど。今となっては、俺にとってアイドルが漏らすのは当たり前の光景になってますよ」


小鳥「何気に狂気をはらんだ台詞ですね…」



小鳥「それでもプロデューサーさんは無意識のうちにそう思っているんじゃないかしら?」


小鳥「プロデューサーさんは優しい人ですから」


P「ピヨちゃん………」


小鳥「誰がピヨちゃんか」


P「なるほど。そうだとしても俺が無意識でやっていることだから結局、アイドルが漏らすと時が戻ってしまうんじゃないでしょうか?」


小鳥「そうですね。少し視点を変えましょう」


小鳥「恐らく、その『無意識』の感情は『後悔』なのではないでしょうか?」


P「『後悔』ですか??」



小鳥「心当たりがないですか?」


P「うーん、分かりません…」


小鳥「この質問ならどうですか?」


小鳥「アイドル達がお漏らししなかった世界が一つだけありましたよね?」


P「え!?そ、それなら俺は元の世界に…………」



P「『元の世界』??」



P「は!!そうか!」


小鳥「そう。プロデューサーさんにとっては『最初の今日』その日、アイドル達は漏らしてない」


小鳥「漏らしたのは……」




P「俺だった……」




小鳥「あなたは後悔しているはずです」


小鳥「自分のオネショを時を巻き戻す事で無かったことにした代わりに春香ちゃんが漏らしてしまったことを」


小鳥「そして2回目以降の繰り返しの『今日』という日の中で、あなたは一度も」




P「漏らしてない…」




小鳥「そう。毎回時が巻き戻るたびにトイレに行くことであなたはオネショを回避しています」



P「つまり俺がオネショを回避することで、アイドルの誰かがお漏らしをしてしまう世界に繋がってしまうということ…ですね?」


小鳥「……そういう事です」


P「そして裏を返せば……お、俺が………くっ……俺が…」


小鳥「プロデューサーさん……それ以上は言わなくても……」


P「いえ……言わせて下さい」


P「お、おお、俺が、おおお、オネショ………」


小鳥「プロデューサーさん………」



P「俺がオネショすれば、アイドル達は漏らさない!!」



P「なんだ………簡単な事だったんじゃないか……」


小鳥「でも、それは最初の1回の二の舞になる可能性もあります…」


小鳥「元々はプロデューサーさんがオネショを後悔した事で時が巻き戻ってしまったんですから」


P「音無さんも……分かってるんでしょ…?」


P「俺がオネショする事でアイドル達を救えるのなら」


P「……俺はもう……『後悔』はしない!!!」



P「音無さん…俺、明日…いや『今日』……」




P「オネショします」




小鳥「プロデューサーさん……」


小鳥「本当に後悔しないんですね?」


P「はい。もう『後悔』はしません!!」



小鳥「そういえば、今日は誰がお漏らししたんですか?」


P「あー。今回はやよいが普通にお漏らししました」


小鳥「普通って何なんですかね……」


小鳥「ちなみに、こんな事を聞くのはアレなんですけど……」


P「何ですか?」


小鳥「…私がやっちゃう……時もありました……?」


P「ありました」


小鳥「え」



小鳥「そ、その何か理由とかって………」


P「理由はよく分からなかったのですが…」


P「泣きながら『早めの更年期障害です…』って言ってましたね」


P「あの時が一番困りましたよぉ。アッハッハ」


小鳥「う、うわぁぁぁぁぁあああん!!!」



***


P「さて。明日に行くために、昨日へ行こうか」


P「飛べよぉぉぉおおおお!!!」


キュイーーーン!!!


スタッ


P「………」ブルッ


P「これでこのまま眠れば、みんなが救われるんだ…」


P「みんな………俺が守ってやるからな…………」


P「……」zzz


P「…………」zzz



***


ピピピピッ


P「いい年してオネショしてしまった」


P「でも、これでいいのさ……これで……」


P「もうあいつらの悲しい顔は見たくないんだ」


P「なぜかな、こんなに下半身が不快感で堪らないのに」


P「今日は最高に爽やかな気分だ……」

P「もう何にも怖いものはないな」


Prrrrr ガチャ


P「もしもし。音無さんでしょうか?」


小鳥『プロデューサーさん?どうしたんですか?こんなに朝早くに』


P「いえ、今日は出勤が少し遅れそうなので先に連絡しておこうと」



小鳥『それはいいですけど、理由は何ですか?』


小鳥『今起きてるってことは、寝坊とかではないはずですよね?』




P「オネショです」




小鳥『…………………はい?』


P「朝起きたらオネショをしていたので、その処理のために今日は少し遅れます」


小鳥『冷静すぎません!?』


P「もちろん最初は俺も慌てました」


小鳥『で、ですよね』


P「でも音無さんのおかけでこの2回目のオネショにたどり着くことができたんです」


小鳥『2回目!?私のせいなんですか!?』



P「そ、その今更照れ臭いんですけど、ありがとうございました」


小鳥『もっと恥じるべき点があるでしょう!?』


P「いえ。これが、たったひとつの冴えたやりかたですから」


小鳥『あなたは一体何を言っているんですか!?」


P「後悔はしていません!」


小鳥『反省はして下さいね!!』


ガチャ!



P「よし。まずはシャワー浴びて着替えるか!」




おしまい

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