シャロ「実は…その…私……恋人ができました」 (48)

リゼ「ぶふっ!」←コーヒー吹き出す

チノ「え、そ、そんな!!嘘ですよね!?」

チヤ「誰なの!?シャロちゃん!!!」

シャロ「ココアよ!!」

ココア「あ、あはは…」

リゼ「お、おい!?本当なのか!?」

チノ「嘘です…嘘に決まってます…ココアさんは私と…」

チヤ「なんだか寂しくなるわね…」

チノ「ココアさんはシャロさんの恋人…じゃあシャロさんの家に引っ越すんですね…」

リゼ「バイトもフルールドラパンに変えるのか…」

ココア「ちょ、ちょっと待ってよ!流石にそこまでしないよ!今までどおり特に何も変わらないよ!」

シャロ「え?駄目よ!私のところに来なさい!」

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ココア「この前も言ったじゃん!だめだって」

シャロ「だめ!来るの!私の彼女なんでしょ?!」

リゼ「おいおい、さすがにそこはココアに選択権があるんじゃないか?」

チノ「そうです!ココアさんのお家はここなんですから!」

ココア「ごめんねシャロちゃん、やっぱ無理だよ、わたしにはラピッドハウスが合ってるし」

シャロ「うぅ…わかったわよ…でも毎日ここに来るからね?」

チヤ「シャロちゃん…色々と変わったわね…もう私の知ってる幼馴染のシャロちゃんじゃなくなったのね…ぐすん…」

シャロ「な、なによ私は変わらないわよ、ただココアを好きなだけ」

シャロ「ふぅ…でもこれでみんなに隠す必要はなくなったし遠慮もする必要なくなったわ!ね?ココア、打ち明けたほうが良かったでしょ?」

ココア「う、うーん…」

シャロ「てなわけで、そういうことだからみんなよろしく」

リゼ「あ、ああ…お幸せに」

チヤ(シャロちゃんはリゼちゃんを好きだと思ったんだけどなぁ)

チノ「これは夢………夢です……」ブツブツ…

ココア「あ、もうこんな時間」

リゼ「そろそろ帰るか」

チヤ「シャロちゃん帰るわよ」

シャロ「もう帰るの?…でもまあこんなに遅いし仕方ないか……ココアまたね」

ココア「あ、うんまた明日」

…………

ココア「チノちゃん?」

チノ「私は信じません……こんなこと信じません…………」

ココア「おーい」

チノ(ココアさんは私の……私のもの……)ブツブツ…

ココア「もう!えいっ!!」ダキッ

チノ「わっ…!こ、ココアさん…?」

ココア「もう!ぼーっとしてどうしたの?」

チノ「な、なんでもないです!そんなことよりどうして黙ってたんですか!?いつ頃付き合ったんですか?!私には詳しく教えてください!」

ココア「付き合い始めたのは昨日かな」

チノ「き、昨日!?」

ココア「うん、昨日ね…実は」

…昨日

ココア「シャロちゃん、こんな夜に呼び出してどうしたの?」

シャロ「ご、ごめん…話したいことがあって」

ココア「大丈夫だよ」

シャロ「ねえココア、ココアって好きな人いる?」

ココア「え、いるよ?みんなのこと好きだよ」

シャロ「そういうことではなくて恋愛感情の話!」

ココア「えっ、い、いないかな…うん」

シャロ「そ、そう…私はねいるよ」

ココア「えー!?そ、そうなの?」

シャロ「うん…私ココアが好きなの…」

ココア「わ、わたし!?」

シャロ「そうよ!私だってこんな気持ちになるなんて思わなかった、でもあんたとであって一年間あんた達と過ごして気づいたらココアの事が好きになってたの!」

ココア「シャロちゃん…」

シャロ「ねえココア…私ココアのこと好き…私の恋人になってください……」

ココア「あぅ……そ、その……」

ココア(ど、どうしよう…)

ココア(私まだ恋人とかそういうのよくわからないし…シャロちゃんのこと好きだけどそういう好きとは違うし……)

シャロ「……………」ウルウル…

ココア(うぅ……どうしよう……断ったら……絶対泣いちゃうよね………どうしようどうしよう……よ、よし…)

シャロ「ココア……」

ココア「うん、付き合おっかシャロちゃん」

シャロ「ぇ……えっ!?ほ、ほんと!?」

ココア「うん!」

シャロ「う、うわぁぁぁん!嬉しいよぉ!」ポロポロ…

ココア「しゃ、シャロちゃん!?」

シャロ「断られたらどうしようって不安だったんだから!!」

ココア「そっか、これからよろしくね」

シャロ「うん!」

ココア(恋人になっても別に今までどおり、だよね?)

シャロ「じゃあココア!このことをみんなに報告するわよ!」

ココア「え、!?だ、だめ!それはだめ!」

シャロ「なんでよ!?」

ココア「だ、だって…」

シャロ「隠しててもしょうがないじゃない、それにみんなに隠し事するなんて嫌でしょ?」

ココア「うーん…でも…」

シャロ「いいから!私に任せて!」

ココア「わかったよ…」

シャロ「あと、ねえココア、恋人同士になったんだから私の家に引っ越さない?バイト先もフルールドラパンに変えて」

ココア「え!?そ、そんなのむりだよ!」

シャロ「なんで?あ、そっか、私の家ボロいから…ココアは嫌よね…あんな家…」ぐすっ…

ココア「ち、違うって!急にそんな変えられないってこと!」

シャロ「もう…ふふ、からかっただけよ」

ココア「えぇ…もうシャロちゃん!」

シャロ「じゃあ明日みんなに話すからね?早く話さないと………………あ、いや、なんでもない、とにかくいいわね?」

ココア「うん…わかったよ…」

………

ココア「ということ」

チノ「ココアさん……ココアさんは本当にシャロさんのことが好きなんですか?」

ココア「わからないよ…でもシャロちゃんあのまま断ったら絶対傷つくと思ったから…シャロちゃんが泣くとこなんてみたくなくて…」

チノ「そんな同情で付き合ってあげるなら私だって……………私だって…」

ココア「チノちゃん?」

チノ「────いえ、なんでもありません…ココアさんは…私から決して離れたりしませんよね?」

ココア「うん、急にシャロちゃんのおうちに引っ越すなんて無理だもん、それに、私がラピッドハウスから居なくなったら人手が足りなくなるでしょ?」

チノ「はい、ですからずっとここにいてください約束です」

ココア「う、うん…わかった、約束…ね?」

ココア(…いつものチノちゃんなら…一人いなくなっても大丈夫ですよ…とか言いそうなのになぁー)

チヤ家風呂

チヤ「ココアちゃんシャロちゃんと付き合うんだね」

チヤ「あーあ、先、越されちゃった…私もココアちゃんのこと好きだったのに…でもこれから先は大変ね…」

チヤ「…シャロちゃんをしっかりと支えてあげてね、ココアちゃん、私もサポートするから」



リゼ家

リゼ「なんだか今日はすごい驚いた…まさかココアとシャロがなー………なんだかすごい胸が苦しい……なんでだろうか…………はぁ……ココアか………」

リゼ「ココア……………………………シャロと仲良くな…」

シャロ宅

シャロ「あーあ…ココアと一緒に住みたかったけどしょうがないかぁ…でもいつかは一緒に住みたいわね、一緒の学校だったらよかったのに…なんで私あっちの高校に通っちゃったのかしら……まあ、もうしょうがないわよね、あ、そうだ、明日………ココアをデートに誘ってみよう…付き合い始めてからの恥じててのデート…ココアとキスしてみたいし………」

シャロ「それにしてもみんなに打ち明けて正解だったなぁ、チノちゃんとチヤは明らかココアのこと好きだったしね…先にココアを手に入れられてよかった…ふふ、あははは、ざまぁないわね…ココアは私のものなんだから、大体チノちゃんはずっとココアと入れるんだからいいじゃない…わがまますぎなのよ…イライラするなぁ…中学生ってあんななの?あ、…そろそろ飲まないと…んくっ…ふぅ………」

コンコン

チヤ「シャロちゃん?」

シャロ「…なによ…」

チヤ「あの、もう飲んでどれくらいたった?」

シャロ「今飲んだ」

チヤ「そ、そう…」

シャロ「そんだけ?ようがないならかえって」

チヤ(…やっぱ今のシャロちゃんは怖い…昔から抗不安薬を飲んでてレキソタンとかいうお薬…私にはよくわからないけどシャロちゃんはこのことココアちゃんに話さないのかしら…昔と違って今は私以外にも友達たくさんいるしなんとかならないのかしら…)

シャロ「はぁ………だめ、まだイライラするからごめん、出ていって」

チヤ「うん、ご、ごめんね、私なんてもういらないよね?」

シャロ「は?何言ってんのよ…もういいから」

チヤ「うん、うん。わかった…じゃあまた明日ねおやすみなさい…」




一時間後

シャロ「暇…ココアにあいたいな、今何してるんだろココア、チノちゃんとお風呂入ってるのかな…いいな、私もココアとお風呂に入ったり夜遅くまでお話したりしてそのまま一緒に寝たい…、うーん…なんかヒマさえあればすぐココアのこと思い浮かべちゃうなぁ…あ、そうだ!…明日じゃなくて今電話で明日のデートに誘おう!」

prrrr…おかけになった電話番号は…~

シャロ「あれ?出ない…お風呂かな?……メールにしよう」

『ココア?起きてる?今何してるの?急に電話してごめんね?その、明日良かったら二人でお出かけしない?デートってことになるけど…よかったら返事ほしいな 無理だったら別にいいからね?ココアに合わせるから』

シャロ「これでよし…ふぁ…なんだか眠くなってきちゃった…薬の影響かな……でもココアから電話の折返しかメール返ってくるかもしれないし起きてないと…」

…一時間後…

シャロ「……………まだ返って来ない…ココアどうしたんだろ…もう眠っちゃったのかな…いやまだ21時だし寝てないはず…」

シャロ「もう一度メール送ってみようかな…で、でも変よね?…電話してメールもしたのにまたもう一度送るなんて…気づかないはずないし…」

…30分後  

シャロ「………」ポチポチポチッ…

『ココア?どうしたの?ココア…メール返して…どうして無視するの?私なにかしちゃった?やっぱしみんなに打ち明けてほしくなかったの?ごめん…怒ってるよね…ごめんね…でもよかったらメール返してほしいな…

今ね…私泣いてるの…ココアに嫌われたんじゃないかって思って…ココア好き…お願い…メール返して……』

…30分後

シャロ「全然メールが返って来ない……なんで?どうして??………も、もしかして何かあった…とか?…メールが返って来ない理由……
チノに何かされたとしか……あ、ありえる…十分ありえわね…あいつココアのこと好きだし何かしでかすって思ってたけどやっぱり……やっぱココアをここに連れてくるべきだったのよ…あんな所にいさせちゃだめ……い、行かないと…ココアの所に……」

シャロ「あ……あれ…体が……」ガタガタ…  

シャロ「ふ、ふらつくし力が入らない、でも行かないと……ハァッ…ハァッ……ココア……」


…夜道

シャロ「……ココア………ココア……」

周りの人「ね、ねぇあなた大丈夫…?」

シャロ「…………」

周りの人2「君ふらふらじゃない!どうしたの?」

シャロ「………ココア……ハァッ…ハァッ……」



店員「アリガトウゴサマシター」

ココア「お腹減っちゃった…早く帰ろ……ん?あれ…シャロちゃん?…………」

シャロ「ココア………うぅ……」ぐすっ

ココア「うぇえ!?シャロちゃんどうしたの?!」

シャロ「コ、ココア?…ココアなの?」

ココア「そうだよ!フラフラだよ!?何かあったの!?」

シャロ「……どうしてメール返してくれなかったのぉ…!!私心配したんだからぁ!! うぅぅ………ぐすっ……」ポロポロ…

ココア「え、あ!!携帯の電源切れちゃってる…もしかして私を心配して…?」

シャロ「そ、そうよ!…」

ココア「でもそれならチノちゃんにメールしたら良かったんじゃないの?」

シャロ「そんなに頭回らなかったの!」

ココア「あはは、シャロちゃんおっちょこちょいw」

シャロ「う、うるさい!//////  あっ…」ドサッ…

ココア「え?!シャロちゃん!?」

シャロ「安心したら力が抜けて…」

ココア「シャロちゃん、捕まって」

シャロ「えっ、で、でも」

ココア「いいから!ほら!」

シャロ「う、うん////ありがと…」

ココア「えへへ、シャロちゃん妹みたい」

シャロ「も、もう!私はあんたの彼女!」

ココア「あはは、そうだったね」

シャロ「ふんっ………」

シャロ(ココア暖かい………大好き……)

ココア「ここからだとシャロちゃんちが近いからシャロちゃんちに行こっか」

シャロ「ふぇ…私のうち?」

ココア「うん」

シャロ「ココアが…私のお家に……/////」



シャロ宅

シャロ「ごめんね。ココア、ありがと」

ココア「もう大丈夫?」

シャロ「う、うん…大丈夫」

ココア「それじゃあ私帰るね」

シャロ「え、待って!せっかく来たんだからゆっくりしていってよ」

ココア「でも…チノちゃん心配してると思うし」

シャロ「チノちゃん?…」

ココア「うん、もう結構遅くなったから…」 
 
シャロ「そっか…ココアは私よりチノちゃんのほうが心配なのね」


ココア「え!?」

シャロ「ま、わかってたけど…」

ココア「シャロちゃん?」

シャロ「私とチノちゃん、どっちが大事なの?私の彼女なのよね?…なら私を優先して」

ココア「う…うん、わかったよ…」




シャロ「ねえココア…わがまま言ってごめん、ほんとはこんなつもりじゃないの……なんか…頭がパニックになってつい気が動転して…おかしくなっちゃうの、ココアを困らせたくないのに………自分が情けなくなる…」

ココア「シャロちゃん……い、いいよ!大丈夫だから!そんなこと私にもあるもん!チノちゃんに迷惑かけちゃうことしょっちゅうだし!」

シャロ「はぁ…もうだいぶ楽になったわ、薬の影響か気持ちも楽になってきたし、でもものすごく眠い…」

ココア「うん…側にいるから」ギュッ…

シャロ「あっ…手握って…えへへ嬉しい…ココア…ありがと…
でも…私、寝たら薬の影響で9時間くらいは眠ってると思うから…私寝ちゃったら帰ってもいいわよ?…チノちゃんのこと、心配でしょうし…」

ココア「うん、わかった、そうするね」

シャロ「おやすみココア…」

ココア「おやすみシャロちゃん」

…一時間後… 

シャロ「……………」Zzz…

ココア(シャロちゃんの家…前に来たときは物もあんましなくて…整理されてたけど…なんだかすごく荒れてる……)

ココア(ていうか薬ってなんだろ…シャロちゃん病気なのかな)

ココア(シャロちゃん寝ちゃったし帰ろっかな…)

シャロ「……すぅ……すぅ……」Zzz…

ココア「うっ…もう真っ暗…はやくかえろ…」



ココア「ただいま……」

チノ「……………」

ココア「チ、チノちゃん!?」

チノ「…ココアさん…遅いです…」

ココア「どうして玄関に…まさかずっとここにいたの!?」

チノ「あまりにも遅いから待ってたんです…」

ココア「ご、ごめんね…!心配かけて…」

チノ「いいです…無事に帰ってきてくれたから……」

ココア「あれ…携帯充電されてる」

チノ「…………」

ココア「あ、あれ?シャロちゃんが送ったって言ってたメールがなくなってる…あ、あの…チノちゃん…?」

チノ「…私は知りませんよ、シャロさんが送れてなかったか…それか嘘ついたんじゃないですか」

ココア「そ、そうなのかな…」

チノ(まったく…ココアを困らせるようなメールを送ってこないでほしいですね…本当は私が消したんですけどね…あんな変なメール…ココアさんに見せたくない、ココアさんは私のものなんです…!シャロさんには渡しません!)

チノ「あの、ココアさん、よかったら一緒に寝ませんか?」

ココア「えっ、うんいいけど…チノちゃんから誘ってくるなんて珍しいなあ」

>>19
ココアになってるけどココアさんです。すいません

チノ「あの…ココアさん、シャロさんと付き合うの辞めたほうがいいと思います」

ココア「え?どうして?」

チノ「だって本当は好きでも何でもないんですよね?」

ココア「う…まあ……でもシャロちゃんが可哀想だし…」

チノ「…あんな人、どうだっていいじゃないですか…!」

ココア「え…?チノ…ちゃん…?」

チノ「ココアさんシャロさんとは別れてください、あの人はおかしいんですよ、狂ってるんです」

ココア「や、やめて…チノちゃんはそんな酷いこと言うような娘じゃないよ…」

チノ「私の本当なんてココアさんにはわかりません、ココアさんが来てから一年立ちましたけどココアさんがここに来る前の私のことなんてなんにも知らない」

ココア「…………」

チノ「私…ココアさんが来る前までずっと不登校だったんです…小学校もろくに行っていません…鬱病だったんです…」

ココア「え…うそ…」

チノ「勉強とかはずっと保健室でやっていました。それだと出席扱いになりますし…時々怪我した生徒が保健室にくると私は、パニックになって…その………まあそんな小学生を送っていたんです。でも中学生になってからココアさんが私のところに来てだんだんと好きになり私も回復していって今ではすっかり良くなりました。だから…わたしにはココアさんが必要なんです、ココアさん無しでは生きていけません…高校を卒業してもずーーーーっとここにいてほしいんです…だから…」

ココア(……そ、そんな…チノちゃんが……信じられないよ………)

チノ「それと…私はシャロさんやチヤさん、リゼさんを好きじゃありませんよ。友達とも思っていませんね、私にはココアさんしか居ません」

ココア「だ、だめだよ……チノちゃん……そんなのだめ……」ぐすっ…

チノ「…仕方ないじゃないですか、好きになれないんですから、メグさんもマヤさんも五月蝿いだけですし中学校も物凄くつまらない…ココアさんが居ないからです」

ココア「チノちゃんもうやめて………!」

チノ「私もココアさんと同じ年齢だったら良かったのに」

ココア「チノ…ちゃん……」

チノ「泣かないで…ココアさん……私が居ますから……」ギュッ…

ココア「チノちゃん……元に戻って……もう嫌だよぉ…」ポロポロ…

チノ「ふふ…もう無理です……私…シャロさんになにかしちゃうかもしれませんね…別れてくれないと…」

ココア「だ、だめ…!やめて…シャロちゃんに何もしないでっ…」

チノ「じゃあ別れてくれますか?別れてくれたらまたシャロさんとココアさんは元通りの仲の良いお友達で
私とココアさんはずっっっと死ぬまで姉妹……です」

ココア「わかった…よぅ………ぐすっ……別れるから…」ポロポロ…

チノ「本当ですね?嘘だったら許しませんよ?」

ココア「……うん……グスッ…」

チノ「ココアさんはずっと私といればいいんです、学校卒業してもここにいてくださいね?そして死ぬまで一緒にいましょう?」

ココア「………う…ん…」

ココア「…………」

チノ「………ココアさん………あ…寝てる………泣き疲れたのかな……おやすみなさい……チュッ…」








ココア「うぅ……」

ココア「えっ!?もう10時!?学校遅刻!!!!」

ココア「なんでチノちゃん起こしてくれなかったのぉ!」バタバタっ…

ココア「あっ…そういえば昨日………うぅ…思い出したくない…チノちゃんがあんな……」

ココア「今は余計なこと考えたらだめ………でもなんか…体がすごくダルい……行きたくないけど行かなきゃ…」

…教室

ココア「遅刻してすみません!!」

教師「珍しいわね、まあいいわ、席に付きなさい」

ココア「はいっ」

チヤ「………ココアちゃん、おはよっ」

ココア「おはようチヤちゃん」





チヤ「ねえ…昨日シャロちゃんちきたでしょ?」

ココア「え、うん」

チヤ「その…どうだった?シャロちゃん」

ココア「え…あぁ…なんかだいぶ疲れてた感じだったよ」

チヤ「そう…」

ココア「そういえばシャロちゃんって何か病気なの?」

チヤ「えっ!そ、そんなこと私知らないわ」

ココア「そっかー」

チヤ「それよりココアちゃん、目が真っ赤よ?」

ココア「えっ」

チヤ「寝不足?」

ココア「えっ、こ、これは…その…そう、寝不足!あはは、昨日なかなか眠れなくて…」

ココア(泣いてたなんて言えないよ…)



ココア「そろそろ二時間目が始まるね」

チヤ「うん、体育よね…いやだぁ…」

ココア「寒いからやりたくないよ」

…廊下

周りの人「えっ、この制服あの有名なところの…」

周りの人2「ほんとだ…可愛い…」

ざわざわ…

…教室

ココア「なんだか廊下が騒がしいね」

?「…………」

ココア「えっ、しゃ、シャロちゃん!?」

シャロ「ココア…………ココアぁ…………うぅ……」ポロポロ…

ココア「シャ、シャロちゃんどうしたの!?」アワアワ…

シャロ「ココアっ!!……」ギュッ…

ココア「おっとと……え、え、シャロちゃん…!?………よ、よしよし……」

シャロ「うぅ…ココアぁ…………すぅぅぅ……えへへ…グスッ……ココア良い匂い……」

ココア「か、嗅いじゃだめだよ…////それより!どうしたの?シャロちゃん…こっちの学校に来て」

シャロ「うぅ……い、言いたくない/////」

チヤ「もう、平気よね…シャロちゃん」

シャロ「チヤ…………うん、もう平気、ごめんねココア…ありがとう」

ココア「……え、えっと…どういたしまして…」

シャロ「じゃあねココア、あっ、ちゃんと勉強するのよ!」ニコッ

ココア「も、もう、わかってるよ!…あ……行っちゃった…結局なんだったの?」

チヤ「ココアちゃん、ちょっとお話しない?」

ココア「え、いいけど体育の授業始まっちゃうよ」

チヤ「抜け出しちゃお♪」

ココア「え、えぇええええ!?!?」

…空き教室

ココア「遅刻した挙げ句、授業を受けないなんて…これじゃあ不良だよ!」

チヤ「ま、まあまあ一日くらい平気よ」

ココア「それよりチヤちゃん、話って」

チヤ「うん、大事な話よ、とても」

ココア「う、うん…」ゴクリッ…

チヤ「シャロちゃんのこと…ちゃんと聞いてね?」

ココア「シャロちゃんのこと…わかった」

チヤ「…実は…シャロちゃん…精神異常者なの、かなり重度の……私、幼馴染だからよく知ってるけど、ココアちゃんがくるまでのシャロちゃんはとても手を付けられないほど危なかった…目を離すとすぐ泣き出したり、物にあたったり…自分を傷つけたり…… 
シャロちゃんが一人暮らしをしているのはね、親に愛想尽かされて追い出されたからなの…言うことを効かない反抗的なシャロちゃんは、親に暴力を受けていた。
親自身、自分の娘が異常なのがわかっているのに娘に何もしてあげられない自分に苛立ち、ついに、シャロちゃんにボロ家を買ってあげてそこに追い出したの、わたしは…ココアちゃんがくるまでシャロちゃんのお世話係だったってことね…親がストレスの一部だったみたいでね、昔よりは良くなっていたのよ、そして数ヶ月が立ち、ココアちゃんがやってきた、そしてみるみるうちに良くなっていたの
でもまたどんどん悪くなっていって
ココアちゃんが来てから使用を辞めていたお薬をまた使うようになったの、それはね…ココアちゃんのせいなのよ」

ココア「ぇ………私のせい…?」


チヤ「ココアちゃんと初めてあったとき、シャロちゃんはとても楽しそうだったの、そして私の予想通りシャロちゃんはココアちゃんに恋をした。でも、その気持ちを押し殺していたらまた昔みたいに戻っちゃったの…何かを抱え込むことがとてもストレスなのねきっと」

ココア「うん、でも…今はもう付き合ってるから!」

チヤ「そうね、でもね、シャロちゃんは自分で気づいているわ、同情で付き合ってもらってるんだって…」

ココア「あっ………ぅぅ……」

チヤ「ふふ…やっぱそうなのね」

ココア「ごめん…まだ好きとかよくわからなくて………シャロちゃんはとても大切な友達で……でも…あんな辛そうなシャロちゃんは見たくない…!」

チヤ「そうよね?!じゃあココアちゃん、私の代わり、引き受けてくれるってことよね?」

ココア「えっ、どういうこと…?」

チヤ「そのまんまの意味よ、シャロちゃんのお世話をしてくれるかってこと」

ココア「そ、それは友達としてちゃんと

チヤ「だめよそれじゃ、ちゃんとずっと問題を起こさないか常に監視しとくのよ」

ココア「監視だなんてそんな…」

チヤ「だーめ♪一回言ったことは取り消せません、ココアちゃんはシャロちゃんの面倒を見ること!決定よっ!!あーあ…これで私は自由ね…あはは、気楽ね気楽…とても気楽…」

ココア「…………………」

チヤ「そうそう、そもそも私、もとからシャロちゃんのことあんまし好きじゃなかったのよね、だってね、ココアちゃん!シャロちゃんっていっつもツンツンしてるじゃない?でもお金ないからお腹空いたときだけデレてくるの、私のお店に来てご飯を強請ってくるの、乞食にもほどがあるわよね?ま、仕方無しだったし私の印象をみんに下げたくないからやってたことなんだけど!てか生活費くらいあげるべきよ親は!そう思うわよね?ココアちゃん!?」

ココア「………もういいよ……じゃあね…」

チヤ「あれー?ココアちゃんー?どこいくのー!?」

ココア「もう家に帰ろう…」



ココア(はぁ…チノちゃんにはシャロちゃんと別れてと言われたけどやっぱシャロちゃんが傷付くとこなんてみたくないし、チヤちゃんにあんなこと聞かされたら放っておけないよ)

ココア「私はどうしたらいいんだろ…」

ココア「もう…疲れちゃった………………っは?!だめだめ!しっかりしないと…!」

ココア「暇だしちょっとシャロちゃんの家に行ってみようかな…」



ココア「あ…そっか、まだ学校だから居ないや…あ、でも…………」ガチャ…

ココア「あ、開いた……入ってもいいかな…」

ココア「案外片付いてる…もともと物も少ないからそう見えるだけかな」

ココア「机に沢山お薬ある………これのことなんだね、ん?これは…日記かな……気になる…えっと……ってこれ、日付見てみると私がこの街に来たときからつけ始めたのかな、少し読んでみよう…シャロちゃんのことがわかるかも」

…日記
毎日とてもつまらない
とてもつまらないんだけど
今日、チヤよりもうるさい娘と会った
私は知らない人と話すのはとても苦手だけど
その娘はチヤとは違ううるさいをもっていた
チヤのうるさいは私への悪口や説教
あの娘…えっと、ココア?のうるささは
とても心地良いというか暖かい感じ…
もっとあの娘のことを知りたいな

ココア「あの娘は私だよね…こんなふうに思っていてくれたんだ…嬉しいな…!」

…日記
ココアとであってから数週間が経った
気づいたら私は薬を使っていたくなっていた
あの娘がいるととても毎日が楽しい
これが友達…なのね
バイトで疲れたときも学校で疲れたときも
ココアと合うとその疲れが消える
でも、ココアの回りには沢山の人がいる
ココアはとても良い娘で愛想良くてとても素敵
私はココアの友達だけど、ココアはみんなの友達なのよね

ココア「私はそんなに評価されるような人間じゃないんだけどな…でもとても嬉しいな」

…日記
ココアとあってから3カ月が経った
私はまた、薬を使い始めた
ココアがチノちゃんに抱きつく度に胸が苦しくなる
ココアがリゼ先輩と楽しくお話してるのを見てると泣きたくなっちゃう
ココアとチヤが私にまたねと言って、二人で別の学校に行くのを見送る度に私は…死にたくなる
私も同じ学校にしたら良かった…
毎日が苦しい…でも前とは違う苦しさ…この気持ちはなんなんだろ…教えてココア

ココア「………………」

…日記
ココアがきて半年がたった
すっかり寒くなった
ココアと二人きりでお出かけをした
私はとても浮かれていたと思う
クリスマスで買うものを選ぶの手伝ってほしいだって…私へのプレゼントじゃないのに
どうせチノちゃんへのプレゼント…もう嫌…胸が苦しい……
とか思っていたら私へのプレゼントだった
私はとても嬉しくて泣くのを堪えていたけど我慢できなくてそして
ココアに気づかれて笑われたあと優しく抱きしめてくれた、そして私は気づいた、ココアのことが好きだということに

ココア「シャロちゃん………」

…日記
ココアがきて一年がたった
そういえば私は、リゼ先輩から学校でパシリに使わされてたけどもうここ半年以上、ずっとパシリにされてない…ココアにチクると思われていたのね
リゼ先輩はココアから嫌われたくないんだ
ココアはやっぱ凄いわ、みんなから好かれてて…
ココア…大好き…恋人になりたいな…でも私なんて到底無理よね………ココアはみんなのアイドルなんだから…でも……

日記…
やった!やった!!!
ココアと付き合えた!やった!!
嬉しい!人生で一番嬉しい!
こんな気持ち初めて!ココアだいすき!
でも、なんで私なんかと付き合ってくれたんだろ、でもそんなこと気にする必要ないわよね!
ココアに会いたい!ずっと一緒にいたい!
沢山の好きという気持ちをココアに言いたい!
明日から毎日が楽しみ!

ココア「だいたいこんなもんかな……リゼちゃんのことはもう驚かないよ…周りの人みんなおかしいから耐性ついちゃったんだねきっと
まともなのはシャロちゃんだけだったみたい
私がシャロちゃんの告白をOKした理由…
それは…同情だったけど……」

ココア「シャロちゃん…もう少しで帰ってくるかな」

数時間後

シャロ「バイト疲れた……早く帰ってゴロゴロしたい………そいえば今日…ココアに恥ずかしいところ見せちゃったな、私なんであんなことしちゃったのかしら…ココア切れってやつかしら…って!そんなものあるわけ無いわよ…………いや、あるかも?」

シャロ「ただいま……………って…こ、ココアっ!?!?!?…」

シャロ(な、なんでココアが私のベットで寝てるの!?!?てか不法侵入よっ!!!ま、まあココアになら別にいいけどっ!)

ココア「…むにゃむにゃ………」Zzz…

シャロ「こ、ココア?………起きて?」ゆさゆさ

ココア「うぅ……うさぎ…が…逃げてくよぉ……」

シャロ「どんな夢見てるのかしら…」

ココア「えい……」ムギュッ

シャロ「っ!?」ドサッ…

ココア「えへへ……捕まえた」

シャロ「こ、ココアっ!?」

ココア「シャロちゃ~ん♪」スリスリ

シャロ「ひゃっ!?ココア……くすぐったい…んっ……」フルフル…

ココア「シャロちゃん、待ってたよずっと」

シャロ「えっ…ど、どうして…」

ココア「ん?どうしてって…どうしてだっけ……もう忘れちゃった」

シャロ「な、なによそれ…!」

ココア「シャロちゃん、今はゆっくりゴロゴロしよ?」

シャロ「っ…!ま、まあ…それもいいかもね…//////」

ココア「こっち向いて?」

シャロ「え、なに?」

ココア「チュッ…」

シャロ「っ!?…こ、ココア…!?」

ココア「えへへ…キスしちゃったね」

シャロ「う、うん……//////」

シャロ「も、もっと…」

ココア「うん、いいよ……目、瞑って?」

シャロ「うん……!」

ココア「んっ……チュッ……あむっ……」

シャロ「んっ…ふっ…こ、ココア……チュッ…」

ココア「……シャロちゃん、舌出して」

シャロ「えっ…き、緊張して……」ハァハァ…

ココア「もう…んー………レロッ……」

シャロ「んーっ!?」
シャロ(舌が入って……!?)

ココア「ん…あむっ…ジュルッ……んんっ……」

シャロ「やっ…んっ…ら…め……ココ…ア…んんっっ………」

ココア「ふふ…シャロちゃん蕩けてる…チュッ…」

シャロ「ら、らって……////ココアが…」ビクビクッ… 

ココア「シャロちゃん、目閉じてお口あーんして?」

シャロ「う、うん…あー……」

ココア「……っ…」

つー………

シャロ「んっ……」

シャロ(おいひ……ココアの唾液……とてもあまくて………あ、あれ……ほんとに甘い……なにこれ…)

ココア「……飲んだね」

シャロ「ふえ……?こ…ココア…あ、あれ………」

ココア「それじゃ私も…んくっ………」ゴクゴクッ…

シャロ「えっ…こ、ココア………?」

ココア「これね、なんだかわかる?」

シャロ「…わからない……それなに?……」

ココア「これね、シャロちゃんの持っていた沢山のお薬を溶かしてドロドロにしてガムシロップと混ぜて作ったんだ」

シャロ「えっ………え…………」

ココア「このお薬調べてみたらとても強い催眠薬でね、過剰摂取しちゃうと…………あ、言わなくてもわかるよね」

シャロ「え………ココア…………??………う、うそ………」

ココア「シャロちゃん………もうね…これしかないんだよ…えいっ…」ドカッ…

ドバっ

シャロ「な、なに…それ……」

ココア「んー?ガソリンだよ」

シャロ「が、ガソリン………!?」

ココア「うん……私達が眠ったら火が付いて家中燃えるようにね」

シャロ「や、やだ……!!!」

ココア「今更遅いよ、こうするしかないんだよ」

シャロ「やだ……やだよぉ………」ポロポロ…

ココア「泣いちゃだめだよシャロちゃん……一緒に逝こう?」

シャロ「やだっ!!やだぁ……!!もっとココアと一緒にいたい…!!ココアと楽しく生きていたい!!こんなのやだよぉ……!!」ポロポロ…

ココア「ううん、これでいいんだよシャロちゃん…これしかなかったの、シャロちゃんもこんな世界嫌でしょ?」

シャロ「…嫌よ!とても!でも!ココアがいるから!ココアといると楽しくて……!もっと一緒にいたかったのに…」ポロポロ…

ココア「だめだよシャロちゃん、あの世で一緒に楽しく暮らそう?」

シャロ「やだ……やだやだやだやだやだ…!!死にたくない…!!死にたくないよぉ……!!!」

ココア「もうすぐ薬が効き始めるよ!それまでたくさんキスしよ?ね?」

シャロ「やぁ…!!………もうやだ……」

ココア「んー?じゃあ私の手でシャロちゃんを楽にしてあげよっか?それならいいでしょ?」

シャロ「えっ………」

ココア「ほら、これ」

シャロ「ほ、包丁………!?」

ココア「そう、包丁、これで楽にしてあげよっか?」

シャロ「や…やだ…………でもやだけど…好きな人に殺されるなら……グスッ……どうせ死ぬなら……」

ココア「……じゃあ刺すよ?…」
 
シャロ「う………うん…………」

ココア「本当にいいんだね?」

シャロ「いいから…ひと思いにやって……」ガタガタッ

ココア「ゆっくり刺してあげる」

シャロ「痛っ……うう…あが………」

ココア「うわぁ…すごい…ちょっと包丁刺さっただけで血がこんなに…」

シャロ「痛い痛い痛い痛い………うう…ココア痛いよぉ…」ポロポロ…

ココア「大丈夫…抱きしめながら奥に刺して上げるから」

シャロ「ああぁぁ……」ポロポロ……

シャロ(だんだん痛みがなくなってきてお腹は痛いというよりもとても熱いという感じに変わった…)

ココア「あっみて!もう半分まで入ったよ?!」

シャロ「がふっ!ごほっ!!ごほっ!!」ビチャッ…!

ココア「わっ!シャロちゃん口から血が!…」

シャロ「………………………」

ココア「お腹の中……見てみたいなぁ……ねえシャロちゃん…このまま下におろしてみていい?」

シャロ「ぁぁ……………ヤダ……ヤメテ……」ポロポロ…

ココア「まあ任せて!これが最後なんだからっ」

シャロ「…………………」

グジュッ……グジュッ……

ココア「わっわっ……すご………こうなってるんだね………すごいアカくて綺麗だよ…ねえみて?…あれ?シャロちゃん………?」

シャロ「……………」

ココア「あ、あれ?シャロ…ちゃん?あ…ああ…もう駄目なんだね……あ、、、、あは、あはははは………おやすみ…シャロちゃん……私も眠くなってきちゃった…」

ココア「こんな世界から早く消えてなくなりたいなぁ……じゃあみんな、またね………とその前に……マッチ………」  

シュッ…ボッ!………

ココア「またね………」


後日……

チヤ「……ココアちゃん……シャロちゃん………」

リゼ「な、なんてことだ………」

モカ「ああぁぁ…ココアァァ…!!……」ポロポロ…



チノ「あぁぁああああああああああああ……………!!…………そんな!?………嘘ですよね!?こんなの嘘に決まってます!!!!!!信じません!!あああああいやぁあああああ!!…………ぁぁぁ…………」

チノ「……………………………………………………ココアさんのいない世界なんて…何も意味がない………………」

ヒュー      

   グシャ…


END…

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