邦キチ「ふんふふふ~~ん♪ ふ~んふんふ~ん……♪」
部長「ほ……邦キチが……! す、スマートフォンでソシャゲをしている!?」
邦キチ「おはようございます部長!」
部長「邦キチ! 大丈夫か!? 誰に何を人質に取られたんだ!?」
邦キチ「どうされたのでありますか部長?」
部長「邦画キt邦画好きのオマエがなんでソシャゲをしているんだ!?」
邦キチ「し、失礼すぎませぬか!? 私だってソシャゲくらいやりますよ!」
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部長「そ、そうか……スマホを知らなかった頃(season2:9本目『奇跡のリンゴ』回)もあったのに……」
邦キチ「いやあ、あの後に『スマホを落としただけなのに』という映画を観て影響されたのでありますよ~! いまではSNSやソシャゲをするハイテク人間です!」
部長「それが普通なんだけどな……で、どんなソシャゲをしているんだ? ガチャと屋良が苦手であまりやる方ではないのだが……俺の知っているやつか?」
邦キチ「よくぞ聴いてくれました! いま私がプレイしているゲームは……『アイドルマスターシンデレラガールズ』であります!」
部長「アイマス……アイマスか、そうか……」
邦キチ「なぜそんな反応が薄いのですか部長!?」
部長「アイマスなら知っている……あまりソシャゲをしない俺でもな……しかしアイマスは入りにくいんだ!」
邦キチ「入りにくい?」
部長「ああ、アイマスは入りにくい! ほら、アイマスって色々あるだろ!? ソシャゲ以外にもアニメだったりプレステだったり、CDとか! それに色々と種類がある! 前に男のやつも観た! 仮面ライダーやらゴジラの時にも言ったが、シリーズやとっかかりが多いと逆に入りにくいんだよ!」
邦キチ「そ、そんな……」
部長「TLでたまに流れ来るキャラくらいは知っている……映画が好きなアイドルもいるんだっけか?」
邦キチ「おそらく速水奏ちゃんでありますね」
部長「そういうキャラ以外一切を知らないんだ……」
邦キチ「そうなのでありますか……てっきり部長も私と同じく『シンデレラガールズ劇場』(ゲーム内で読める漫画)をなにかの映画作品だと勘違いして既にインストールやっているものとばかり……」
部長(お前はどんな経緯でアイマスに入ったんだ……)
邦キチ「では! 今回は無精私めがアイマス、特にデレマスについてお教えするでありますよ!」
部長「デレマス?」
邦キチ「シンデレラガールズのことであります! アイマスの歴史は深く、今年で15周年! 初代アイマス、通称765ASから派生してゼノグラシア、ディアリースターズ、シンデレラガールズ、ミリオンライブ、SideM、シャイニーカラーズと多くのシリーズが生まれました!」
部長「そ、そんなにあるのか……!?」
邦キチ「入りにくいとおっしゃいましたが、既に完結しているアニメ作品のゼノグラシアならば部長も取っつきやすいのではないでしょうか? 主人公・天海春香がアイドルのオーディションと間違えて、『iDOL』と呼ばれるロボットに搭乗する人を選ぶオーディションに合格するところから始まるのですが……」
部長「なんて!?」
部長「ロボット!? アイマスってロボットものだったのか!?」
邦キチ「ロボットものはゼノグラシアだけでありますよ」
部長「どういうことなんだよ!」
邦キチ「まあ後続作品できらりんロボやゴーレム育ちゃん等もありますしそこまで不思議ではないかと……」
部長「待ってくれアイマスって本当にアイドルものなのか!?」ロボットにゴーレム!?
邦キチ「アイドルものでありますよ!」
邦キチ「アイマスは本当にすごいのです! ゲーム原作なのでありますが、ドラマCDやコミカライズ、アニメ化、声優さん達によるライブなど今最も勢いがあるコンテンツに間違いはありません!」
部長(なんでそれがロボットアニメになるんだ……?)
邦キチ「シンデレラガールズはそんなアイマスから生まれたソシャゲなのですが、今年でなんと8周年! 一年以内にサービスが終了するソシャゲも多い中でこれはとんでもないことなのですよ! 後続のスターライトステージも今年で4年です!」
部長「そう聞くととんでもないな! 8年か! 2011年……」
邦キチ「私の好きな『実写版あしたのジョー』が公開された年でありますな」
部長「なぜそういうのがスルッと出てくるんだ邦キチお前は……」
邦キチ「で、多くのゲームに共通するのが、プレイヤーが『プロデューサー』となり、担当アイドルとコミュニケーションを取りながらトップアイドルを目指すというものなのであります!」
部長「ネットとかでそこはなんとなく知ってるな……推しキャラのことを『担当』とかいったりするんだっけか?」
邦キチ「はい! デレマスの主なストーリーは担当アイドルをシンデレラガール、つまりはトップアイドルにしてガラスの靴を履くことなのでありますよ!」
部長「ほぉ! そういうストーリーがあるのか! 萌え系かと思ったがけっこうスポ根成長系な感じか?」
邦キチ「190人いるアイドルから担当アイドルと出会い、成長し、輝くまでの胸アツストーリーなのですよ~!」
部長「200人近くアイドルがいるのか! そんなにキャラを出せるなんてすごいな」(邦キチが勧めるにしては割と真っ当なストーリーだな……)
邦キチ「ええ! 200人近くもアイドルがいますし、個性がそれぞれ際立っていて可愛く、アッコよく、面白いのです! 公式で『変なアイドルがいっぱい登場!』と広告バナーを打ってしまうほど!」
部長「公式が出して良い文言じゃないだろ『変なアイドル』は」
邦キチ「例えば黎明期からいる荒木比奈というアイドル! 彼女は20歳で元半ニートのオタクで同人作家という属性過多なアイドルであります」
部長「同人作家がいるのか!? アイドルに!?」
邦キチ「ええ! 一番最初では『アイドルになって脱オタした』と言ってるのに8年経った今でも全然その気配が見えない同人作家アイドルです」
部長(ど、どういうことなんだよ……!)
邦キチ「荒木比奈はアイドルをしながら同人作家をする、という二足のわらじを履いているのですが、コミケのある夏と冬のスケジュール調整に必死になったり、14歳の関裕美ちゃんというアイドルに原稿作業を手伝ったってもらったりとお茶目な点も多いのでありますよ~」
部長(中学生に同人漫画の原稿作業を頼む成人女性がアイドルをしているのか……!?)
邦キチ「荒木比奈は謎が多いキャラでもあるのですよ。『服を買いに行く服がない』『同じジャージを5着持ってる』と発言しているのにめちゃめちゃオシャレだったりしますし」
部長「まぁ……8年もゲームが続けばそういうこともあるんじゃないか?」
邦キチ「それと公式の方でも設定がちゃんと共有されていないのか、彼女のメガネは8年経ってもアンダーリムかフルリムかフワフワとしてちゃんと決まってないのです」
部長「よく8年も続けられたなそのフワフワ感で」
ヤンヤン「こんちゃーすアルよ」
邦キチ「ああこんにちは! 今日もうちの部室に遊びに?」
ヤンヤン「毎回思うんだがアジア映画研究部って活動してないのか?」
ヤンヤン「ん? それデレマス?」
邦キチ「はい!」
部長「え!? 知ってるのか!?」
ヤンヤン「知ってるも何も、デレマスは世界的なメジャーゲームアルよ。台湾でライブとかもあるし、韓国版のモバゲー限定のアイドルが登場したりしてるアル。」
部長「マジか……全然知らない俺がマイノリティに思えてきたな……」
ヤンヤン「エーコは担当アイドル誰アルか?」
邦キチ「私は箱推しというか……強いて言うならアニメ未視聴勢から『飴をくれる優しいおばちゃん』と思われている美城さんですかね?」
部長「そんな大阪おばちゃんテイストなキャラもいるのかシンデレラガールズって……」
ヤンヤン「エーコと同担かと期待したアルが……」
邦キチ「ヤンヤンさんの担当アイドルってどなたなんですか?」
ヤンヤン「やっぱり同じく海外のアイドルが担当で……」
部長「へぇ、海外のアイドルもいるのか」
邦キチ「はい。韓国限定のアイドル以外にも、ライラさんや楊菲菲さん、ハーフのアナスタシアさん(出身は北海道)や宮本フレデリカさん、そもそも国籍不明なヘレンさんなどいっぱいいますよ」
部長「国籍不明な人間がアイドルやってて良いのか?」
邦キチ「まあガチのサンタや吸血鬼の末裔がアイドルやってますし国籍くらいは些事でありますよ!」
部長「些事ではねーよ!」
ヤンヤン「ヤンヤンの担当アイドルは……安部菜々アル!」
邦キチ「ウサミンさんですか~」
部長「じゅ、純日本人の名前なんだが!!??」
部長「その、安部菜々さんはハーフだったり帰国子女だったりするのか?」
ヤンヤン「そんなワケねーアルよ」
邦キチ「彼女はウサミン星からやって来た永遠の17歳、メイドアイドルウサミンでありますよ~!」
部長「わ……わからねぇ!! なんでさっきの荒木比奈といい設定が大渋滞しているんだ!! というかその説明だったらその安部さんはゆうこりんみたいに日本の出身だろ!?」
ヤンヤン「何言っているアルか、ウサミン星は日本じゃないところにあるアル」
邦キチ「ご当地総選挙では彼女は海外枠で参戦してましたもんね。ウサミン星は東京から電車で一時間の海外にある場所です」
部長「東京から電車で一時間ってそれもう千葉とかそこら辺じゃないのか!?」
ヤンヤン「しつけーアルな、ウサミンは海外のアイドルアル。デレステの営業で首都エリア選択時にステータスUPしたりするけど、ウサミン星は心の持ちようアルからな」
邦キチ「私達が信じ続ける限り、ウサミン星は存在し続けるのでありますよ」
部長(うぅ……いや、アイドルというのは夢を売る仕事であるはずだ……ゆうこりんの様な感じだと思えば現実でもあり得るか……?)
邦キチ「それにウサミンはさっき部長にも教えた荒木比奈、それにツンデレ隠れオタク女子高生の神谷奈緒と共に虹色ドリーマーというユニットを組んでいるのであります! オタクユニットという普通は観ないようなユニットでとても面白いでありますよ!」
ヤンヤン「比奈は凸凹スピードスターの時にコミュで共演したアル!」
邦キチ「ああ! あのコミュも中々面白かったでありますね~!」
部長「コミュ……?」
邦キチ「アイドルとプロデューサー、アイドルとアイドル、アイドルとファンなどのふれあいを描いたテキストでありますよ!」
ヤンヤン「アイドルの一面が知れたり、かなり重要な設定がさらっとブチ込まれたりするコミュもあって読み応えがあるアル」
邦キチ「イベントで楽曲が実装されるとその楽曲のメンバーや関わったアイドルのコミュがデレステに実装されたりするのでありますが……凸凹スピードスターのコミュは日曜朝のプリキュアのようなテンションが盛り込まれて熱く滾るコミュだったのであります!」
ヤンヤン「なんと言っても一番の見所は……!」
邦キチ「ウサミンとしゅがーはーと、味方に裏切られたアラキが広範囲のビーム攻撃に巻き込まれるシーンであります!!!!」
部長「どんなシーンだよ!!」
ヤンヤン「あそこから立ち上がるしゅがみんの二人には泣けちゃったアルなぁ」
邦キチ「アラキはそこで絶命したのでありますがね」
部長「なぁ……お前達がやってるのって……本当にアイドルゲームなのか……?」
【この後部長は一応アプリをインストールした】
ここまでです、ありがとうございました
邦キチ3巻発売中です、よろしくお願いします
◆巧妙なステルスマーケティング◆
神谷奈緒「虹が出来る理由」
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