妹「お恥ずかしいとこをお見せしてしまい申し訳ありません……」ﾍﾟｺﾘ

兄「いやいや、それはいいのだけど」

妹「うぅ」

兄「考え事？俺で良ければ聞こうか？」

妹「ありがとうございます！」

兄「それで考え事とは何かな？」

妹「はい、『茗荷は酒飲みを裏切らない』とはどの様な意味なのでしょうか？」

兄「ん？」

妹「『茗荷は酒飲みを裏切らない』とはどの様な意味なのでしょうか？」

兄「……」

兄「最近の14歳JCさんは、躊躇なくぶちかましてくるのが流行ってるのかな？」

妹「？」

兄「なかなかのパワーワードに気づいてないと？」

妹「？？」

兄「わぉわぉわぉ！この状況で一番おかしいのは俺だと言うのかね？」

兄「女子中学生が茗荷だぜ茗荷！！タピオカとかじゃないの？違うの？」

兄「大衆居酒屋で長年の憂さを晴らす老兵の企業戦士達でもなかなか言わんないよ！」

妹「も、もしかして、また私は失礼なことを言ってしまったのでしょうか？」

兄「いやいやいや、取り乱して申し訳ない」

兄「理由はともあれ知ることに貪欲なのは大変結構なこで」

兄「それでその茗荷がなんたらの事をなぜ考えていたのかな？」

妹「私の友人である友さんがおっしゃっていたのですが」

妹「私にはよく意味が分からなくて……」

兄「友さんはおっさんなのかな？」

妹「いいえ、違います！今の学校へ転校して初めてお友達になっていただいた同じクラスのとてもそれはとてもかわいい女の子です！」

兄「そうだよなね！さすがにおっさんな訳ないよなね！」

訂正>>4

誤→兄「そうだよなね！さすがにおっさんな訳ないよなね！」
正→兄「そうだよな！さすがにおっさんはなわけないわな！」

兄「失礼な発言だったお詫びして訂正したい」

兄「妹の友達なら良い子なのだろう、ぜひ友さんとの友情を大切にしてほしい」

妹「はい！」

妹「こちらに来てからなかなか不慣れな点も多く不安でいっぱいだったのですが」

妹「友さんには常に気にかけてもらいましたし」

妹「何より友さんの明るい笑顔が私の助けになりました！」

兄「ほうほう」

妹「……でも」

兄「でも？」

妹「その…あの……友さんは時折、私には難しい事をおっしゃられるので」

兄「茗荷以外にも？」

妹「はい…私の勉強不足がいけないと思うのですが……」

兄「いや～どうだろう？妹が勉強不足なら世の中のほとんどが勉強不足になるだろうし」

兄「俺らみたいな一般人と妹ととでは人生経験のベクトルが違うからな～」

妹「はぁ……」