長富蓮実「きゃあああぁぁぁーーーっっっ!!!」
怪人ドクロ仮面(浜田雅功)「おとなしゅうせんかい」
蓮実「たすけてー!」
「「そこまでだ!」」
浜田「誰や!」
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辻野あかり「あかりんご!」
https://i.imgur.com/EDam56a.jpg
工藤忍「あおもりんご!」
https://i.imgur.com/TMHdzFW.jpg
渋谷凛「しぶやりんご!」
https://i.imgur.com/hpbOfYo.jpg
若林智香「のりのりんご」
https://i.imgur.com/NMAnqqT.jpg
木下ひなた「あかりんごだよぉ」
https://i.imgur.com/ONfdjjW.png
「「5人そろって!」ぇ」「「ごりんごー!」ぉ」
浜田「待て待て待て!」
あかり「んご?」
浜田「君らおかしない?」
忍「え?」
浜田「君は?」
あかり「あかりんご!」
浜田「うん。まあ、君はいい君は。そんで君は?」
忍「あおもりんご!」
浜田「あおもりんご? あおりんご、やないの?」
忍「あおもりんご!」
浜田「わかったから! まあええわ」
浜田「多少、変なんがくっついとっても、あか→あお、はエエ。そんで君が?」
凛「しぶやりんご!」
浜田「おかしい! なんで、あか→あおときて、しぶやなん?」
凛「私も蒼が良かったけどあっちが、あおもりんごって……」
忍「え? あ、なんかごめんね」
凛「ううん。りんごって言ったら忍だし」
忍「そ、そうかな? そんなこともないと思うんだけど」
あかり「そうですんご! りんごと言えば、実家がりんご農家の、この!」
浜田「こらこらこら、そっち側が揉めんなや! 正義側やろ!? 仲良うせんと!!」
あかり「あ、はい……」
忍「わかりました……」
浜田「とにかく。青森とか渋谷とか君ら、色以外で地名まで盛り込みすぎやない?」
忍「それはやっぱり、遠く離れていても生まれ育った故郷だから……」
浜田「あー……そうなんか……うん、それはまあ、こっちも言い過ぎたかも知れへんな」
凛「そうだよ」
浜田「すまんかったな……で? 君も、渋谷出身なん?」
凛「ううん。実家は世田谷区三軒茶屋」
https://i.imgur.com/UuaGOWl.jpg
浜田「渋谷じゃないんかい!」
凛「でも渋谷まで、電車で4分ほどだし。実質渋谷って言っても過言じゃ……」
浜田「でもやあらへん! しかも青森にくらべて、メチャクチャ近いやんか!! ほな、なんでしぶやりんごなん!?」
凛「名前が、渋谷凛だから……」
浜田「え? それ、本名?」
凛「うん」
浜田「アカンて。そういうの教えたら」
凛「え?」
浜田「こっち悪やで、こっち側。そういう人に軽々しく本名とか教えたらアカン。ワシがそこらじゅうで悪口、バーって喋りまくったらどないする?」
凛「たとえば?」
浜田「それは……渋谷凛、あいつホンマは男やで! ……とか。そんなん言いふらされたら、君どないする?」
凛「そうだね。とりあえず……りゅんりゅん」
浜田「いや、嬉しそうにやるなや!」
凛「ぎゃおおおおん!」
浜田「泣くな!」
凛「じゃあ渋谷りゅん、とかどうかな?」
浜田「知らんわ、そんなん!」
凛「でも……」
浜田「あ?」
凛「怪人さん、そんなに悪い人には見えないよ」
浜田「……え? そ、そうか?」
凛「なんていうか、大物オーラを感じる」
浜田「い、いやー……ま、まあ、こういうのここだけにしいや? この業界、悪いヤツ多いんやから」
凛「うん」
浜田「なんか困ったらワシに言いや?」
あかり「あ! あかりんごも、名前が辻野あかりだから、あかりん……」
浜田「うん。まあ、君はいい君は」
あかり「んご!?」
浜田「とにかくや、地名はともかく本名入れんのは止めや!」
あかり「じゃあ忍ちゃんがあおもりんごで、凛ちゃんがあおりんごっていうのはどうかな?」
凛「うん」
忍「それ、いいね」
あかり「ね」
浜田「いや、ようないわ!」
あかり「んご?」
浜田「なんで、あおが2人になんねん!!」
凛「いや、私は蒼であおりんごだけど、忍は青森であおもりんごだから」
あかり「全然違うんご」
浜田「同じや! 変わらへんそんなん!!」
忍「えー?」
浜田「えーやあらへん。ほな、試しにもっぺんちょっとやってみい?」
あかり「はい。いくよ……あかりんご!」
忍「あおもりんご!」
凛「あおりんご!」
智香「のりのりんご!」
ひなた「あかりんごだよぉ」
「「5人そろって! ごりんご!」ぉ」
浜田「おかしい! 絶対おかしいて!!」
凛「なにが?」
浜田「おかしいやろ」
浜田「あおが2人はまあもうエエ。それで君、なんて?」
智香「のりのりんご!」
浜田「色ー! 色どこいったーー!!」
智香「色じゃなくて、個性を見て欲しいんですけどっ?」
浜田「個性とかわかるかいな。ちびっこは、見た目やで?」
凛「でも智香は本当にいつも、ノリノリなんだよ?」
浜田「知らんわ!」
忍「ほら、見た目もノリノリじゃないですか?」
浜田「いや、それ言うんなら、なんで君スク水にランドセル背負ってんの?」
智香「ノリノリだからですよ……」
浜田「いや君、メッチャ恥ずかしそうにしてるやんか!」
若林智香(17歳)
https://i.imgur.com/NMAnqqT.jpg
浜田「そんで次の君。君、シンデレラガールズやないやろ?」
ひなた「ごめんねぇ。りんごのあつまりがあるって言われて来たんだけど、あたしやっぱり場違いだったかねえ?」
浜田「うん。なんかこっちが悪いみたいになっとるけど……問題はそこやのうてな?」
ひなた「?」
浜田「なんで君も、あかりんごなん!?」
ひなた「たまげたねえ」
浜田「え? なにが?」
ひなた「りんごは、あかいもんだべさ」
浜田「ちがーう! そこやないーー!!」
忍「そうだよ」
浜田「お、言うたれ言うたれ!」
忍「青りんごも美味しいよ?」
浜田「ちゃうねーん!」
凛「あおりんご!」
浜田「黙っとれ! そこは!!」
蓮実「あの」
浜田「あ?」
蓮実「私からも一言、いいですか?」
浜田「お、やっぱ君も言いたいことあるんやな? 言うたれ、言うたれ!」
蓮実「こんなレトロな名曲があるんですよ」
浜田「ん?」
蓮実「あ~か~い~♪ りんごに~♪ くちび~るよ~せ~て~♪」
あかり「名曲んご……」
ひなた「あたしも一緒に、歌っていいかい?」
浜田「歌わんでええ!」
ひなた「ええー……」
浜田「歌は関係ないねん!! 色や、色!!! 今は、赤の話やろ?」
蓮実「赤い~♪ スィートピ~♪」
浜田「だから歌うなー!!!」
蓮実「ええー……」
長富蓮実(16歳)
https://i.imgur.com/lVBdVfu.jpg
浜田「あおりんごと、あおもりんごはまだ『も』が入っとる違いがあるけど、あかりご2人はおかしいやろ!!」
ひなた「たまげたねぇ」
浜田「今度はなんや?」
ひなた「じいちゃんと、同じこと言うんだねぇ。不思議だねぇ」
浜田「いやそれ、君のじいちゃんは正しい」
ひなた「うう……」
凛「あ、泣いた」
忍「ないちゃった」
智香「怪人さんが、なーかせたっ☆」
浜田「いやちょっと待て! なんで急に泣き出すん?」
ひなた「田舎のじいちゃんを、思い出して……」
浜田「あー……そうか」
ひなた「じいちゃんやばあちゃんに、会いたいべさ……」
浜田「……」
ひなた「ちょっこし、待っとってねぇ。すぐに元気になるからねぇ……」
浜田「うん。まあ……君が、あかなんはもうエエわ。じゃあそっちの君な」
あかり「んご?」
浜田「君、色を変え」
あかり「んご!? ちょっと待って欲しいんご。私は名前にも『あかり』が入って……」
浜田「だから、名前を晒すのはナシや言うたやろ!」バシッ
あかり「んご!」ビックーン
浜田「それに見た感じ、この子一番年下やろ? ほな、お姉ちゃん達は我慢したりいな」
あかり「んご?」
浜田「お姉ちゃんなんやから!」
あかり「私、一人っ子なので。そういうのよくわからないんですけど」
浜田「あ、そうなん? じゃあ君らは?」
忍「一人っ子です」
凛「一人っ子だよ。妹分はいるけど」
森久保乃々(14歳)
※渋谷凛の舎妹
https://i.imgur.com/S10LlPn.jpg
智香「一人っ子ですっ☆」
浜田「みんなそうなん? 恵まれてるなあ」
あかり「怪人さんは?」
浜田「ワシは妹がおる」
凛「本当の妹は、ちょっと羨ましい」
森久保乃々(14歳)
※渋谷凛の魂の妹(ソウル妹)
https://i.imgur.com/ubG2KOd.jpg
浜田「別にエエことあらへんで? 生意気やし、親はえこひいきするし、なにかっちゅうとゼニせびられるし」
ひなた「それは怪人さんがきっと、頼れる存在だからだねぇ」
浜田「え? そ、そうか?」
ひなた「あたしにも、弟だけじゃなくて、こんなお兄ちゃんがおったらねぇ」
浜田「いやー……ま、まあ、そんなわけやから君は色を変え!」
あかり「んご!?」
浜田「あかりんご2人は、おかしいて」
あかり「ちょっと待って欲しいんご。怪人さん、あかりにだけ厳しすぎるんご」
浜田「その語尾が気に入らんねん」
あかり「んごーん!!!」
浜田「あっちの子、見てみい? なんや可愛い語尾やろ」
智香「え? アタシですかっ☆」
浜田「なあ? なんや女の子らしいやんか。ああいうん」
智香「キラッ☆」
浜田「ほら可愛い。そんで君は?」
あかり「んご?」
浜田「可愛ないやろ、その語尾は!」
あかり「そんなことないですんご!」
浜田「よし。ほな、こうしよか。君は登場の時、楽器ケースから登場しいや」
あかり「んご? それって可愛いですか?」
浜田「可愛い可愛い。それやったら、車の大手メーカーがスポンサーについてくれるから」
あかり「本当ですか!? やります!!」
浜田「そうか。ほな、これな」
あかり「んご!? これ小さ過ぎません?」
浜田「バイオリン用のケースやけど、アカンか?」
忍「ちょっと小さいですよね」
凛「これは無理」
浜田「そうか。ほな、これ。ビオラ用やけど」
あかり「ほとんど同じですよこれ! 大きさ!!」
浜田「あーもう、うるさいな! やってみんと、ゴチャゴチャ言うなや!! 案外入るかも知れへんやろ!!!」グイグイ
あかり「むりむりむりんご!」
浜田「しやあないな。ほんならこれはどうや?」
あかり「んご! これなら入れますよ」
智香「コントラバス用って書いてありますねっ☆」
蓮実「余裕がありますよ」
あかり「じゃあ失礼して……んご?」
浜田「どないした?」
あかり「その……お尻が引っかかってしまって……」
浜田「ホンマ世話の焼ける……ほら!」ゲシッ
あかり「んごーーー!!!」ビクンビクン
バタン
忍「あ、入った」
辻野あかり(15歳)
※ヒップ86㎝
https://i.imgur.com/EDam56a.jpg
凛「あれ?」
智香「いったい」
ひなた「なにしとるんかねぇ」
浜田「……」グルグル
あかり「んご? なんか外側をテープで巻いてません?」
浜田「巻いてへんで」グルグルグルグル
あかり「ほんとですか?」
浜田「ホンマホンマ。ほい、完成。出てこい、おまえら!」
NISSAN社員「「イーッ!」」
浜田「ほんならこれ、レバノンに送っといて」
NISSAN社員「「イーッ!」」
あかり「んご!? 待ってください!!」
浜田「これ、貼っとくから。やっちゃえ!! NISSAN!!!」ペタッ
『んゴーンが入っています』
NISSAN社員「「イーッ!」」
凛「送られていっちゃった……」
忍「ど、どうしよう? 4人になっちゃった」
智香「戦う前からピンチですよっ!」
ひなた「大丈夫だべさ」
浜田「ん?」
ひなた「こんなこともあろうかと、あたしがもう1人、仲間を呼んどいたからねぇ」
浜田「なんやと!」
ひなた「さあ、出てきてねぇ。出番だべさぁ!」
忍「……」
凛「……」
智香「……」
浜田「……ん? どないしたん?」
杜野凛世「……呼ばれて飛び出て参りました……もりのりんご……!」
浜田「いや、遅いわ! 呼ばれたら、さっさと出てこんかい!!」
凛世「……」
浜田「……て、なんか言うことないんかい!」
凛世「凛世なりに……急いでみたのですが……」
浜田「遅いて! 試しにちょっと、例のヤツやってみ?」
杜野凛世(16歳)
※バスト70㎝!
https://i.imgur.com/WJkXSLw.png
忍「あ、はい。じゃあ名乗りいくよ……せーの」
凛世「……」
忍「……? あおもりん」凛世「もりのりんご……!」
浜田「こらー!」
凛世「……はい? なんでございましょうか」
浜田「タイミングずれっずれやないか! チームワークとかそこは、正義側の仕事やろ?」
凛世「申し訳ございません……不慣れなものでしたので……この通りでございます……」
浜田「あー……まあ、そこまで謝らんでもエエて。タイミングは、これから慣れてこうな?」
凛世「はい……ありがとうございます……」
浜田「うん、タイミングは慣れていけばエエ。タイミングはな」
凛世「……?」
浜田「そんで、もりのりんごっていうのは、なんやねん!」
凛世「凛世は……名を、杜野凛世(もりのりんぜ)、と……」
浜田「またかー! お前らホンマ、本名晒し過ぎやろ!!」
凛世「?」
浜田「不思議そうに見んなや! ともかく!! 本名は禁止や!!!」
凛世「……わかりました。では改めて……参ります!」
浜田「……」
凛世「……とっとりんご!」
浜田「まてー!」
凛世「……なんでございましょう?」
浜田「一応聞くけど君、出身は鳥取か?」
凛世「はい……さようでございます……」
浜田「またやー! また出身地やーー!!」
凛世「?」
浜田「だから、不思議そうに見んなや!!」
凛世「ですがやはり……生まれ育った、故郷でございますから……」
浜田「その話もさっきしたわ!! おんなじ話、何度もさせんなや!!!」
凛世「凛世は……聞いておりませんが?」
浜田「あー、もう! だいたい鳥取て、りんご採れるんか?」
凛世「はい……それはもう、美味しいりんごが……」
浜田「へえー、そうなん? ほんならやっぱ、収穫量も多いんか?」
凛世「鳥取のりんご収穫量は……全都道府県中、31位でございます……」
浜田「中途半端やろ31位て! 大して多くもないし、どうせならまだ最下位とかの方が美味しいやろ?」
智香「あの」
浜田「あ? なんや?」
智香「最下位は、アタシの出身地である鹿児島ですっ☆」
※同率で沖縄県
収穫量は、ほぼゼロ
浜田「なんでお前は、ここにおんねん!」バシーッ
智香「いったーい!」ビックーン
浜田「りんご作ってへん地域から来んなや!」
凛「でも智香は本当にいつも、ノリノリなんだよ?」
浜田「それもさっき聞いたわ! 君らホンマ人選がおかしいて!!」
蓮実「あの」
浜田「ん?」
蓮実「じゃあ、私とかどうでしょうか?」
浜田「君、人質やろ? まあエエ。君の出身地は、りんごの名産地なん?」
蓮実「島根は、りんごの収穫量が全国で32位なんですよ」
浜田「なんやさっきから31位とか32位とか! 中途半端や、中途半端!! もっと上位の県出身者もおるやろ!!!」
蓮実「でもですね、私こんな歌をうたえるんですよ」
浜田「うん?」
蓮実「りんごは何にも言わないけれど、りんごの気持ちはよくわかる~♪」
浜田「だから歌うなや!」
蓮実「ええー……」
凛世「では、歌ではなく俳句を……」
浜田「お? そんなん君、できるん?」
凛世「はい……りんご剥く……赤いリボンを……解くごとく……」
浜田「おおー、なんやようわからんけど。ちょっとエエ気もするな。せんせーい!」
夏井いつき「凛世ちゃん、すごい! りんご、と赤いリボンという語幹が似ていて色合いもぱーっと目に浮かぶ二つの物を、解くという言葉がとりまとめているという工夫が素晴らしいです」
凛世「ありがとうございます……」
いつき「りんごは、秋の季語ですね。りんごを剥くという行為を、リボンをほどくという行為にいわば仮託して、情景を二重写しみたいに感じさせていますね」
浜田「先生。これ今回、添削は?」
いつき「ありません。才能アリです」
浜田「やるやないか! よし、君リーダー決定。後の4人は、次回までにしっかりと考えてきてや」
忍「え?」
凛「じやあ……今日は?」
智香「闘ってはいただけないんですかっ?」
ひなた「そうなのかい?」
浜田「当たり前やろが! そんなちゃんとしてへんのとは闘われへん!!」
忍「ええー……」
浜田「今回はリーダーを決めたから。ちゃんと次回対策してきたら、そん時にやるから」
凛「……はい」
智香「わかりました」
ひなた「あたし、がんばるべさ」
浜田「ほな、また来週~!」
『一週間後』
長富蓮実「きゃあああぁぁぁーーーっっっ!!!」
怪人ドクロ仮面(浜田雅功)「おとなしゅうせんかい」
蓮実「たすけてー!」
「「そこまでだ!」」
浜田「誰や!」
凛世「……とっとりんご……!」
忍「……とっとりんご……!」
凛「……とっとりんご……!」
智香「……とっとりんご……☆」
ひなた「……とっとりんご……だよぉ!」
「「5人そろって」ぇ」「「……とっとりんご……!」だよぉ」
浜田「わかってへーん! 君ら全然わかってへん!! そういうことやないねーーーんんん!!!」
お わ り
以上で終わりです。おつき合いいただきまして、ありがとうございました。
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