～あかり宅～


・
・・
・・・
ミラクるん「だ…ダメだよ…ライバるん……」

ライバるん「ミラクるん…私ずっと…ミラクるんの事が…」

ﾁｭ

ミラクるん「ライバるん…」

ミラクるん「あ…ダメ…キスしちゃうと…」

ミラクるん「赤ちゃんデキちゃうよぉ」

ライバるん「ミラクるん！私はミラクるんの赤ちゃんなら！」

ミラクるん「あ…」

・・・
・・
・

あかり「……ほえ～///」

あかり「ミラクるんとライバるんが…///」

あかり「キスしちゃうと赤ちゃんできちゃうんだ…///」

あかり「……」

あかり「…あれ？」

あかり「あかり……何か忘れてるような…」

『あかりちゃんキスしよ』

あかり「……」

あかり「…え？」

あかり「あかりもしかして…」

あかり「……」ｽﾘｽﾘ

あかり「もしかして…」

・
・
・

あかね「あかりーご飯よー」ｶﾞﾁｬ

あかり「……」

あかね「あかり？」

あかり「ごめんね、お姉ちゃん…あかり今日は調子悪いからもう寝るね」

あかね「大丈夫なの？お姉ちゃん、あかりに何かあったら…」

あかり「ううん、大丈夫…ごめんね…」

あかね「何かあったらすぐに呼ぶのよ？」

あかり「うん…ありがと…お姉ちゃん、お休みなさい」

あかね「…お休み、あかり」ｶﾞﾁｬ

あかり（どうしよ…あかりまだ13歳なのに......）

あかり（ちゃんとちなつちゃんに話した方がいいよね…）

あかり（結衣ちゃんと京子ちゃんは何て言うかな...）

あかり（あかりの赤ちゃん…）

あかり（明日ちなつちゃんにきちんとお話しよ）

・
・
・

～次の日～

ちなつ「あかりちゃんおはよ」

あかり「うん…おはよう、ちなつちゃん」

ちなつ「どうしたの？何か元気ないよ？」

あかり「ううん……大丈夫」

ちなつ「そう…何かあったらすぐに言ってね？」

あかり「うん…」

あかり「…あのね」

ちなつ「ん？」

あかり「……ううん、何でもない」

ちなつ「？」

あかり「あかり先に行くね」ﾀﾀﾀ

ちなつ「…変なあかりちゃん」


あかり（うぅ…言えないよぉ）

あかり（いきなり赤ちゃんなんて言ったら、ちなつちゃん困るよね…）

あかり（……）ｽﾘｽﾘ

～放課後、部室～


ちなつ「結衣先輩まだかなぁ…」ﾎﾞｹｪ

あかり「うん…」

ちなつ「どうしたの？今日ずっと元気ないみたいだけど…」

あかり「ちなつちゃん…あのね…」

あかり「あかり……できちゃったの……」

ちなつ（ん？出来たって何が？）

ちなつ（う～ん……でもあかりちゃん凄い真剣だし、大事な事なのかも……）

ちなつ（宿題か何かか……今回多かったもんね、私がまだ終わってないから気を使ってくれてるのかな）

ちなつ（ここは、あかりちゃんの様子を見ながら何かを聞き出そう…）

ちなつ「うん…やったね、あかりちゃん」ﾁﾗ

あかり「う…うん！」ﾊﾟｧ

あかり（ちなつちゃん受け入れてくれるんだ！）

ちなつ（やっぱりそうなんだ、宿題くらいであかりちゃんったら）

あかり「あかり不安だったんだ！」

ちなつ「どうして不安だったの？」

あかり「ちなつちゃんが、困るんじゃないかって…」

ちなつ「ふふ…大丈夫だよ、私、ちゃんとできるよ」

あかり（一緒に育ててくれるんだ！）

あかり「良かったよぉ」ｸﾞｽ

ちなつ「あかりちゃんったら大袈裟なんだから」

あかり「だって…」

ガラッ

京子「遅くなってごめーん」

結衣「掃除当番だったんだ」

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃんお疲れ様」

ちなつ「今、お茶入れますからね」

結衣「ありがとう、ちなつちゃん」

京子「あかり」ﾎﾞｿ

あかり「ん？」

京子「昨日の同人誌な…皆にはまだ黙っててくれ。直したい箇所がいくつかあるんだ」

あかり「分かったよぉ」

あかり「頑張ってね京子ちゃん」

ちなつ「どうしたんです？二人もコソコソして」

京子「な、何でもないよ！」ｱｾ

ちなつ「……むぅ」ｼﾞﾛ

京子「ホントだって！」

ちなつ「ならいいんですけど…あまりあかりちゃんで遊んだらダメですよ」

京子「ちなちゅは厳しいなぁ」

ちなつ「ちなちゅ言うな」

あかり（ちなつちゃん、あかりの事心配してくれるんだ）

あかり（あかりも頑張らなくちゃ）

あかり「あかり今日は先に帰るね」

京子「突然どうした？」

あかり「あかり、ちょっと寄りたい所があってね」

京子「あかりでも寄り道すんだな」

あかり「ごめんね…」

京子「またな、あかり」

あかり「うん、またね」

あかり（本屋さんで赤ちゃんの本買って、あかりも勉強しなくちゃ！）

ちなつ「行っちゃった…」

結衣「…ちなつちゃん、今日のあかり変じゃなかった？」

ちなつ「う～ん…そう言われてみると……」

ちなつ「そういえば、あかりちゃんにできちゃったって言われた事くらいしか…」

ちなつ「きっと宿題の事だと思うんですけど…」

結衣「う～ん…何か悩んでたような気がするんだけどな…」

京子「……」

結衣「京子は何か心当たりないか？」

京子「別に…ないな」

京子（まさか、あかりの奴…）

～しばらくして～

あかり「ちなつちゃん、名前の事なんだけど…」

ちなつ「名前？」

ちなつ（あぁ、確かあかりちゃんアリさん飼ってたんだっけ）

あかり「あかり一生懸命考えたんだ！」

ちなつ（あかりちゃんってば何に対しても真面目なんだから）

ちなつ「どんな名前にしたの？」

あかり「う～んとね…やっぱりまだ内緒」ｴﾍﾍ

ちなつ「も～、教えてよ」

あかり「だ～め」

あかり（あかり、何だか幸せだよぉ）

ちなつ（アリさんの名前で勿体ぶっちゃうなんてあかりちゃん可愛いな）

京子「お？おーいあかりー！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

あかり「あ、京子ちゃんに結衣ちゃんだ」

ちなつ「え？結衣先輩？」

ちなつ「結衣センパーイ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ちなつ「寂しかったですぅ」ﾀﾞｷ

あかり「……」

あかり（仕方ないよね…すぐには諦めれないよね）

あかり（それにちゃんとするって言ってくれたし、あかりもちなつちゃん信じなきゃ）

～またしばらくして～

京子「ちなつちゃーん！」ﾀﾞｷ

ちなつ「京子先輩、やめて下さい！」

結衣「おいコラ！」

ちなつ「ふえ～ん、結衣先輩」ﾀﾞｷ

結衣「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ちなつ「あ～ん、結衣先輩って優しいんですね」ｽﾘｽﾘ

あかり「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

京子「あかり？」

あかり「ちなつちゃん！」ﾊﾞﾝ

結京ちな「！？」ﾋﾞｸ

あかり「いい加減にしてよ！ちゃんとするって言ってくれたよね！」

ちなつ「あかりちゃん？」

ちなつ「うん…確かに言ったけど、何で？」

あかり「何でって……」ｼﾞﾜ

結衣「お…おい、あかり？」

あかり「だったらちゃんとあかりだけを見てよ！もう結衣ちゃんの事諦めて、あかりの心配してよ！」

京子（ヤバい……やっぱりあかりの奴）

京子「あ…あかり、落ち着け」ｱｾ

あかり「酷いよ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

京子（ヤバい…あかり、マジ泣きだ...）

あかり「う…うう…」ｸﾞｽ

ちなつ「あ…あかりちゃん、落ち着いて」ｱｾｱｾ

結衣「あかり、いきなりどうしたんだ？」

あかり「もう帰る…」

結衣「お…おい」

ちなつ「あかりちゃん…」

京子（とんでもない事になってきた...）

結衣「どうしたんだ、あかりの奴」

ちなつ（私…何かあかりちゃんを傷つけるような事したのかな…）

結衣「ちなつちゃん？」

ちなつ「は…はい？」

結衣「何か心当たりない？」

ちなつ「いえ…特には……」

結衣「京子は何か知らないか？」

京子「……」

結衣「おい、京子！」

京子「…」ﾋﾞｸ

京子「何？」

結衣「あかりの事何か知らないか？」

京子「さ…さぁ？」

結衣「……」ｼﾞｰ

京子（結衣の奴、何か感づいたか…）

京子「ほ…ホントだって！」

結衣「だったらいいんだが」

結衣「あかりの事は、また明日様子を見よう」

ちなつ「そうですね...」

結衣「皆、今日はもう帰ろ」

京子「そうだな…そうしよう」

・
・
・

ちなつ「それでは、私はこの辺で…」

結衣「ちなつちゃん、あまり気にしないでね」

ちなつ「…でも」

結衣「あかりだってたまにはあんな時もあるさ」

ちなつ「…はい」

結衣「明日になったらいつものあかりに戻ってるよ」

ちなつ「……」

結衣「だから元気だしなよ」

ちなつ「…はい、それでは失礼します」ﾍﾟｺﾘ

ちなつ「……」ﾃｸﾃｸ

結衣「......」

結衣「京子」

京子「……」ﾋﾞｸ

結衣「お前…何か心当たりあるな？」

京子「べ…別に」

結衣「お前はあかりやちなつちゃんが心配じゃないんだな」

京子「いや…そんなことは…」

結衣「いいんだな？あかりもう戻ってこないかもよ」

京子「…」

結衣「今ならまだ間に合うぞ」

京子「…じ......実は…」

・
・
・

京子「ってな事で」

結衣「…絶対それが原因だ」

京子「…結衣？」

結衣「京子！」ｹﾞﾝｺﾂ

京子「うう…痛い……」ﾋﾘﾋﾘ

結衣「全く、お前は…毎度面倒ばかりかけやがって…」

京子「いや…でも、あれくらいで…」

結衣「あかりならどうなるか分かるだろ」

京子「そうですね…」

結衣「…はぁ」

結衣「どうするか…」

京子「どうしよっか」

結衣「全くお前は……とにかくだ、あかりを傷つけないようそれとなく教えるしか…」

京子「そうだね」

結衣「明日までにどうするかちゃんと考えてこいよ」

京子「はい」

～次の日～

ちなつ「あの…あかりちゃん？」

あかり「……ごめんねちなつちゃん、お話なら放課後でいいかな？」

ちなつ「…うん」

ちなつ（うぅ～気まずいよぉ）

ちなつ（何でこんな事に…）

～放課後～

ちなつ「あかりちゃん、部室行こ？」

あかり「……」ｺｸ

ちなつ「……」ﾃｸﾃｸ

あかり「……」ﾃｸﾃｸ

~ごらく部～

結衣「京子、どうするか考えてきたのか？」

京子「ちゃんといい考えがあるよ」

結衣「…何だ？」

京子「あかりが漫画で勘違いしたなら、また漫画で正しい知識をつけさせようと思う」

結衣「…なるほど」

京子「いや～昨日は寝ないで作ったからしんどいわぁ」ｸﾞﾃ

結衣「どんなのか見ていいか？」

京子「ホイ」

結衣「……」ﾍﾟﾗ

結衣「……///」

京子「結衣？」

結衣「……///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

結衣「京子……」

京子「ん？」

結衣「こんなのダメだ！」ﾊﾞﾝ

京子「何で！？」

結衣「あ…あかりには、早すぎる」

京子「じゃあ、どうするのさ！」

結衣「とにかくだ、あかりにはあかりに相応しいやり方があるはずだ」

京子「ええ～！せっかく苦労して作ったのに」

結衣「大体、何で登場人物がお前と私にそっくりなんだ！」

京子「いや…その方があかりにも分かりやすいかなって…」

結衣「これは没収だ！あかりには見せられん」ｼﾏｲｼﾏｼ

京子「そんなぁ」ｺﾃ

ｶﾞﾗ

ちなつ「お待たせしました」

あかり「……」

ちなつ「あかりちゃん座ってて、お茶入れるから」

あかり「……」ｺｸ

結衣「あ、あかり？」

あかり「…なぁに？」

結衣「その…今日はどうだった？」

あかり「うん…特には…...」

結衣「そ…そうか」

あかり「……」

結衣（う…あかりに話かけるのにこれ程緊張する日が来るとは…）

ちなつ「お茶が入りました」

ちなつ「はい、あかりちゃん」ｽｯ

あかり「…ありがと」ﾎﾞｿ

ちなつ「……」

ちなつ「あのね、あかりちゃん」

あかり「…うん」

ちなつ「私、あかりちゃん怒らせるような心当たりないんだ」

あかり「……」ｸﾞｽ

ちなつ「お願い、泣かないで！」

ちなつ「どうしてあかりちゃんが泣いちゃうのか教えて？」

あかり「…あかり」

ちなつ「うん」

あかり「あかり、ちなつちゃんの赤ちゃんができたの」

ちなつ「うん………え？」

あかり「それなのにちなつちゃんが結衣ちゃんばかり見てるから…」

ちなつ「ちょ…ちょっと待って？」

ちなつ「赤ちゃんって誰の？」

あかり「ちなつちゃんの」

ちなつ「どうして？」

あかり「キスしたから」

ちなつ「……それで何で？」

あかり「キスすると赤ちゃんできちゃうの」

ちなつ「…え？ちょ…ちょっちまっち」

京子「中学生」ﾎﾞｿ

結衣「京子！」ｺﾞﾁﾝ

京子「うぅ」ﾋﾘﾋﾘ

あかり「京子ちゃんがくれた同人誌に書いてあったの」

ちなつ「……はぁ」ﾁﾗ

京子「う……」

京子「あかり！」

あかり「！」ﾋﾞｸ

京子「あかりごめん！」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

あかり「ちょ…京子ちゃん」

京子「赤ちゃんはキスしたぐらいじゃできないんだ！」

あかり「…え？」

京子「まさかあかりが、そこまで信じると思わなかったんだ」

あかり「え…じゃあ」

京子「あかりに赤ちゃんはできてない！」

あかり「ほんと？」

京子「ホントだ」

あかり「……うぅ…」

京子「あかり？」

あかり「どっちにしても酷いよぉ！」ﾊﾞｯ

ちなつ「あかりちゃん！」

ちなつ「まって！」ﾊﾞｯ

京子「うぅ…結衣」ｼﾞﾜ

結衣「…まぁ京子にしては良くやったよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

結衣「後はちなつちゃんに任せよ」

ちなつ「あかりちゃん待ってってば」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ちなつ「あかりちゃーん！」ﾀﾞｷ

あかり「うぅ…ちなつちゃん」

ちなつ「もう…手間かけさせないでよ」

あかり「だって…」

ちなつ「あかりちゃんホントにできたと思ったんだ」

あかり「…うん」

ちなつ「それで私の子なら産んでもいいと思ったの？」

あかり「うん…あかり、ちなつちゃんの子ならって…」

ちなつ「ふ～ん」ｼﾞﾛ

あかり「な…何かな？」

ちなつ「あかりちゃん私の事好きなの？」

あかり「そ…それは……」

ちなつ「でも私の子ならって思ったんでしょ？」

あかり「……///」

あかり「もう！茶化さないでよぉ！」

ちなつ「茶化してないよ、私の事好きなんでしょ？」

あかり「…分からないもん」

ちなつ「…はぁ」

ちなつ「もうあかりちゃんでいっか……」

あかり「いっかって何が？」

ちなつ「私の恋人」

あかり「そんなぞんざいな告白ってアリ！？」

ちなつ「ってわけで今から私のだから」

あかり「あかりの返事聞くとかないのっ！？」

ちなつ「でも私の子供ならって思ったんでしょ？それって好きってことじゃん」

あかり「もう知らない！」ﾌﾟｲ

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「何？」

ﾁｭ

あかり「ふえ…///」

ちなつ「大丈夫、子供はできないよ」

あかり「そ…そういう問題じゃ」

ちなつ「今度は練習じゃないからね」

あかり「…う……うん」

ちなつ「あかりちゃん、もう一度聞くよ？」

ちなつ「私の事好きでしょ？」

あかり「うん…あかり、ちなつちゃん大好き」

ちなつ「よろしい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

あかり「……///」

ちなつ「それじゃ、戻ろ？」

あかり「うん！」

あかり（えへへ、ちなつちゃん大好き）


おわり