※注
作者はまどマギ本編は知っているけどマギレコはアニメ勢です。よって一部のマギレコキャラは分からないのでご承知下さい。
ほむら「暫く放置してたらまさか暴発するなんて……ソウルジェムは無事だったから身体は大丈夫だけど……」
ほむら「誰かのお節介になるしかないかしら……ん?あんな所に>>2が」
1まどか
2さやか
3杏子
4マミ
5いろは
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2
ほむら「美樹さやか……正直、この時間軸でもあまり良い関係を築けていないのよね」
ほむら「ここはやっぱりスルーしましょう」スタスタ
さやか「あれ?あんな所に転校生……それになんだか服が汚れてるなぁ」
さやか(まさか……!またひとりで悪事でも働いてるって訳?このまえもムカつく事言ってたし……未然に防がないと!)
ほむら「特にする事もないから家に戻ってきてしまったわ」
さやか(あれは……転校生の家?まさか火事にでもなったの?)
ほむら「どうしましょう。割と冗談抜きで佐倉杏子のようにホームレス生活するしかないんじゃ……」
さやか「あれ?誰かと思えば転校生じゃん。こんなとこで何してんの?」
さやか(なんか可哀想だし声かけてみよう)
ほむら「美樹さやか……どうしてこんな所に?」
さやか「えへへ……さっきあんたが歩いてるのを見かけてさ。何か悪い事してんじゃないかと思って後をつけてたんだ」
ほむら「どちらかと言えば貴女の方が悪事を働いているのではないの?私が嫌と言えば立派な犯罪よ?」
さやか(と、いう事は嫌って訳ではなかったのかな)
ほむら「ええ、貴女の見ての通り、私の家は燃えてしまったわ。幸い、家族は誰もいなかったし、私自身は魔法少女だから無傷で逃げ切れたの」
ほむら「ふん。正直、良い気味だとでも思ってるのでしょう?なんて言ったって大嫌いな私が不幸な目にあったのだもの」
さやか「あのねぇ……いくらあたしでもそこまで酷い人間じゃないよ?流石に可哀想だと思うよ」
ほむら「どうだか……」
さやか「で、どうにかするアテはあるの?」
ほむら「無いわね。両親は遠く離れた場所に出張してから帰っても来れないし。それこそ野宿でもする事になるわ」
さやか「野宿!?いくらなんでも中学生の女の子がそれは……」
ほむら「何も問題ないでしょう?私は魔法少女よ。そこらの不審者ぐらいならどうとでもできるもの」
さやか「そ、そうだけどさ……他に頼る人は」
ほむら「知ってるでしょう?私に親しい人なんて居ないもの。そんな人なんてもってのほかよ」
ほむら、(……本当はこういう時、貴女たちを頼れた時もあったのだけどもね)
ほむら「それとも……貴女が私を泊めてくれでもしてくれるかしら?」
さやか「えっ?そ、それはいきなり……」
さやか(いきなりだけど……今この状態のこいつを放っておくのはどうかと思うし……)
ほむら「そうでしょう?貴女にだって荷が重いし、やっぱり私は一人で……」
さやか「……いいや!やっぱりあたしが泊める!」
ほむら「はい?何をいきなり……」
さやか「べ、別にいいでしょ!このままだとあんた、生きる為とか言ってなんか盗んだりしそうだし?その監視のために仕方なくというか?」
ほむら「そんなに無理をしなくたって構わないわよ。貴女に貸りを作るのも正直癪に触るし」
さやか「あんたこういう時までそんな事言うんだ……じゃあそう言う事を言うなら>>6が条件って事で」
夕飯を一緒に作る
さやか「一緒に夜ご飯を作るって事でいいよ!」
ほむら「夕飯ねぇ……そもそも貴女がそんな物を作れるのかしら?」
さやか「ば、馬鹿にしないでよ!あたしは普通に作れるけど!?」
ほむら「そう……まあそのぐらいなら私もできるし、貴女が本当に料理できるのか確認する事もできるし丁度いいわね」
さやか「はいはい。それじゃ、あたしの家に行こうか」
ほむら「貴女……マンション住まいなのね」
さやか「何よ。あんたの家なんて燃えたじゃない。それに比べればあたしの勝ちよ」
ほむら「別に馬鹿にした訳ではないわ。純粋な感想よ」
さやか「それよりも料理って言ってもねぇ。何作ろっか」
ほむら「貴女の決めた通りで良いわよ。美樹さやか」
さやか「じゃあほむライスで」
ほむら「殴られたいのかしら?」ボカッ
さやか「痛い痛い!いきなりみぞおち殴らないでよ!」
ほむら「馬鹿にするのが悪いのよ。オムライスなら米と卵が必要ね」
さやか「うん。あとほむライスにはやっぱりケチャップが必要だね」
ほむら「貴女は普段『オムライス』の卵は半熟派かしら?」
さやか「もちろん!『ほむライス』の卵は半熟じゃないとね!」
ほむら(うぜえ)
さやか「できた!」
ほむら「まさか美樹さやかが火を扱えるなんて……これは意外だわ」
さやか「だからあんた火事になってるじゃん」
ほむら「あれは事故よ。断じて私の不始末ではないわ」
ほむら(ええそうよ。爆弾製作中にオイルライターの付け方が気になってシュボシュボやってたら火がついちゃってそれが熱くて放り投げたら火薬のど真ん中だったのは不幸な事故そのものだったもの)
さやか「ほら、貸してみてよ。転校生の卵にもケチャップでなんか描いてあげる」
ほむら「結構よ。そんな事してる暇あったらさっさと……」
さやか「いいから!こういう時は遊び心が肝心なんだよ?」チュー
ほむら「はぁ……一体何を描いているのやら……」
さやか「できた!ほら、見てみて!」
ほむら「これは……!」
ほむら(ハートマーク……この子、一体何を考えてるのかしら)
さやか「ほら……なんかやたら言い争ってたからさ?お近づきの印ってやつで?勿論、嫌ならすぐケチャップごと混ぜちゃっていいんだけと……」
ほむら(……美樹さやかは本当にお人好しなのね。仲が良い時ならともかく、今の私との仲は殆ど最悪に近かったのに……)
ほむら「いえ、今日だけは消さないでおくわ。なんせ、泊めてもらってる立場だもの。例えそれが究極の嫌がらせだろうが、今日だけは我慢する事にするわ」
さやか「いや、それまるであたしのやった事が最高クラスに嫌な事って言ってるようなものじゃ……」
ほむら「ふふっ、そう取る事もできるわね」パクッ
ほむら「あら……普通に美味しいわね。貴女もぼーっとしてないで。早く食べなさい?冷めてしまうわよ?」
さやか「はいはい。分かりましたよ、ほむライスは冷めないうちにってね」
ほむら「だからその呼び名はやめなさいって……」
さやか(でも、ハートマークはしっかり残すんだね。転校生)
…………
さやか「あっ、タオル使ってくれた?あれ普段使って無い物だから、安心して良いよ?」
ほむら「別にそこまでは気にしないわよ。お気遣いはうれしいけども」
ほむら(……どこかに家が燃えて良かったって思える自分が居るのが悔しいわね。またこの子に嫌われてしまうのも正直辛かったから……)
さやか「てかさー、あんたの髪ってほんと綺麗だよね。やっぱりちゃんと手入れとかしてるの?」
ほむら「そうね。お風呂から出た後もしっかり乾かして、整えてるわ」
さやか「そうかそうか……じゃあ今日は特別にさやかちゃんが乾かしてあげよう!ほら、こっち座った座った!」ポンポン
ほむら「えっ、いや、別にそこまでは……」
さやか「良いから遠慮せずに!ほら、せっかく家に泊めてあげてるんだから、見返りの一部って事で」
ほむら「見返り……そうね、これは報酬の一部って事で、それなら仕方ないわね」
さやか(ちょろい)
さやか「って本当に長い上に枝毛も少なくていいねぇ。ほれ、手ですいても全然引っかからない」
ほむら「ちょっと……いいからドライヤーしなさい」
さやか「はいはい。それじゃあ行くよー」
ブォー
さやか「こんなに長いとさ、結んだりはしない訳?」
ほむら「……遠い昔には結んでる時もあったわね」
ほむら「三つ編みにして……それを二つに分けてた事も」
さやか「え?そうなの?てっきりずっとこのままかと……それなら今その髪型にするのもアリなんじゃない?」
ほむら「それは無いわ。昔の私は気弱で、常におどおどしてて……そんな自分が嫌だからこの髪型に変えたのよ。心機一転のつもりでね」
さやか「そっかぁ……あんたがそんな過去持ってたのは意外だなぁ。てっきり、ずっと今みたいな偉そうな態度を取ってるのかと」
ほむら「……多分、私は貴女が思ってるよりもずっと弱い人間よを少なくとも、貴女自身は私の事を買い被ってるように見受けられるし」
さやか「買い被ってるつもりはないけどなぁ」ツー
ほむら「ひゃっ……!」
さやか「あっ!今可愛い声出した!」
ほむら「な、何をしているの!?いきなりそんな事するのは卑怯よ!」
さやか「へへっ、まだまだやめないよ!」ムニムニ
ほむら「ひぃぃぃぃ!!!」
翌朝
さやか「ふぃー、昨日は楽しかったなぁ。あの後散々2人でじゃれあってたけど……あいつ、思ったよりも悪いやつじゃないみたいだね」
さやか「まだ寝てる……ていうかいつものあの澄ました表情とは裏腹に寝顔は素直そうなんだけどなぁ……」
ほむら「まるで普段は素直ではないかのような言い方ね。美樹さやか」
さやか「うひゃっ!いつのまに!」
ほむら「支度はもう済ませたもの。それじゃあ学校にいきましょう?」
さやか「いや、まだ家でないけど……」
ほむら「なんですって!?まどかを迎えに行くのではないの!?」
さやか「まだだよ」
ほむら「私1人でも行きたいぐらいよ。なんせまどかよ?貴女とは優先順位が違うのよ」
さやか「えー。確かにまどかは優先すべき存在だけどさ?あたし的にはあんたの順位もだいぶあがったよ?」
ほむら「それは嬉しいけど……せいぜい10番ぐらいでしょう?」
さやか「40番」
ほむら「えっ」
さやか「他人からギリギリレベルアップした40位」
ほむら「……そうね。そうよね。所詮たった1日泊めてもらえただけだもの。貴女の厚意に助けられただけで実際はそんなものよね」
さやか「嘘だよ、そんなに露骨に機嫌悪くしないで」
さやか「あたしさ、こへでもほんのちょっとはあんたの事、悪く言いすぎたって反省してるんだ。ほら、たった1日一緒に過ごしただけだけど、あんたは意外と律儀で、それでいてちょっとお堅すぎるだけって風にみえてさ」
ほむら「あら、貴女の褒め言葉としては最上級ね」
さやか「まだあんたの目的とかもよく分からないけど……少なくとも、この前みたいに強くいう事とかはやめとくから、ほら……できれば仲良くしたいなーって」エヘヘ
ほむら「……そうね……一応善処しておくわ」ニヨニヨ
さやか(善処っていう割には顔にやけまくってるね)
まどか「おはよー!さやかちゃん……ってあれ?ほむらちゃん!?」
ほむら「美樹さやかが居るのは不本意だけど……彼女がどうしてもっていうから」
さやか「またまたーさっきまでやたら率先して行きたがってたくせにぃ」
ほむら「ちょっ!黙りなさい!美樹さやか!」
まどか「ティヒヒ……とにかく、仲良くなれたならそれでいいと思うよ?ほら、最近まですごく仲悪かったから……」
ほむら「仲、ねぇ……まだそこまでの関係では」
さやか「でしょでしょ?あたし達、もうすっかり親友なんだよ?まどかは嫉妬しちゃうかな?」
まどか「ふふっ、もう嫉妬しすぎで大変だよ」
殆どオチ前だけど中断します。30分後に再開します
ほむら「別に……そこまでの関係では……」
さやか「いいじゃん!あたしとあんたで一晩、同じベッドまで共有したんだよ?おまけにこの子、寝言であたしの事さやかって呼んでたし!」
ほむら「んなっ!?」
さやか(ほんとは特に寝言言ってなかったけど)
ほむら「そ、そんな事言ってたの?それは一体どんな雰囲気で……」
ほむら(昨日久々に楽しく過ごしたせいで昔5人で遊んでた頃の夢を見たけど……まさかその時の!?)
まどか「えぇっ!?さやかちゃんとほむらちゃん、2人で止まったの!?」
さやか「勿論!話せば長くなるけどとにかく楽しかったよ!」
ほむら「し、仕方なかったのよ……私の家が火事になってしまったから……」
まどか「火事!?大丈夫だったの!?」
ほむら「えぇ……まあこんなんだけど、彼女には感謝してるわ」
さやか「えへへー、全く、素直じゃないなぁ……どうする?あたしの両親は今日も全然構わないって言ってたけど」
まどか「……それならわたしとも泊まらない?」
ほむら「まどかと!?」
さやか「ちょっ、食いつき良すぎじゃない!?」
まどか「うん!多分うちのお母さんもお父さんも良いって言ってくれるだろうし、わたしもほむらちゃんと仲良くなりたいな!」
ほむら「そ、そんな、流石に申し訳ないわよ」
まどか「でも……もしどこかに泊まらなかったら、ほむらちゃんは野宿なんだよね?それは困るよ!臭くなっちゃうよ!」
ほむら「く、臭く……それは困るわね……」
杏子「ん?なんかどっかで馬鹿にされた気がするな……ま、気のせいか。さーて、今日のメシはどうすっかなぁ」
まどか「じゃあ今日はわたしの家決定!その次はさやかちゃんの家!こんな感じでローテーションはどうかな?」
マミ「ふっふっふ、話は聞いたわよ?暁美さん」
さやか「マミさん!?いつの間に!」
マミ「QBから聞いたわよ!暁美さん、その日の生活に困るぐらい大変な事になったそうじゃない!私の家も利用してもらって構わないわよ!」
ほむら「巴マミ……貴女に対しても私は相当酷い事を言ったのに……それでも私を受け入れてくれるの?」
マミ「勿論よ。私にとっては貴女も大事な魔法少女の後輩の1人だもの。守ってあげなくては先輩失格よ」
ほむら(うぅ……人の好意が沁みる……今まで邪険に扱われてたのにこんなに……今までも家を燃やせば分かり合えたのかしら……)
マミ(よし!傷心に付け込んでしまえばこれで少しは素直じゃない後輩ちゃんとの距離も縮まるはず……)
まどか「決まりだね!今日はわたし、明日はマミさん、明後日はさやかちゃんの家でほむらちゃんを保護してあげよう!」」
ほむら「ほ、保護って……まるで捨て猫みたいな呼び方を……」
さやか「素直じゃない辺りとか猫っぽいし?」
マミ「知ってるかしら?猫は分かりづらいだけで懐くとすごくベタつくようになるのよ?まさに暁美さんじゃない」
ほむら「そ、そんな事……まぁ、こう言う時は宜しくお願いしますって言うべきなのかしら……」
さやか「そんなにかしこまらなくてもいいよ!あたしもこれからはほむらって呼ぶから、改めて宜しくね?ほむら」
まどか「わたしも!これから仲良くなりたいな。ほむらちゃん」
マミ「私もこれから貴女を籠絡……いえ、良い友達になれるよう親睦を深めて行きたいわ。宜しくね?暁美さん」
ほむら(それから私は毎日ローテーションしながら女の子たちに餌付け……もとい仲良くなっていったどこの家でもほぼ必ずオムライスが出たのはまた別の話)
杏子「おーい、あたしはどうしたー?」
ほむら「ごめんなさい。貴女の場合はちょっと特殊だから……」
杏子「あたしも保護してほしいなー。少なくともあんたより放浪歴長いんだぞ?」
ほむら「強く生きなさい?ほら、私の作ったオムライスよ。あと巴マミの淹れた紅茶もポットで持ってきたわ」
杏子「マジで!?流石ほむら!愛してる!」パクパク
ほむら(ついでに杏子の事は私が餌付けしてるのもまた別の話)
おしまい
マギレコ面白いですよね?自分はいろはちゃんもいいけどやっぱり旧作のキャラクターが出てくるのがワクワクしますね。特に7話で安定の強さを見せた杏子が本当に好みです。それではまた
ちなみに
「仲良くなっていった。どこの家でも必ずオムライスが出たのは~」
です。
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