ヤマイ「うう、パンツがぐしょぐしょで気持ち悪い…」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮ

ヤマイ「かといって着替えに戻ってたら確実に遅刻…」

ヤマイ「また先生に怒られてしまう…」

ヤマイ「かくなる上は…」



ヤマイ「拘束開放！」ﾇｷﾞッ

ヤマイ「スースーする、これが解放感か…」

ヤマイ「だが、僕がこんな状態なのをバレてはいけない」

ヤマイ「もしバレたら…それは死を意味する」

ヤマイ「特にアイツに知られたら…」



バカ「おーっすヤマイー！」


ﾊﾟｼｰﾝ!


ヤマイ「ひゃっ！」ﾋﾞｸﾝ

バカ「何だよ気持ち悪い声出して」

ヤマイ「い、いや別に…」

ヤマイ（いきなり知られたくない奴キター！）


ヲタ「よっ」

ロボ「…おはよう」

ヤマイ「う、うむ…」

バカ「う～ん…」ﾆｷﾞﾆｷﾞ

ヲタ「どした？」

バカ「いや、さっきヤマイの尻叩いた時変な感触がしたんだよね」

ヤマイ「！」ﾋﾞｸ

ヤマイ（も、もしやバレた…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ


ヲタ「お前脳だけじゃなく感覚までバカになったのか？」

ヤマイ（セーフ！）ﾎッ

バカ「あーそうかも、今朝トイレ行ってて洗うの忘れてたし」

ヲタ「汚ねーな！手洗うまで5メートル以内に近寄るなよ！」

バカ「何だとー！」

ヲタ「バカ！触ってんじゃねーよ！」

ロボ「後で手調べさせて、もしかしたら未知の菌が見つかるかも…」

ヲタ「おい」


ヤマイ（な、なんとかバレずに済んだ…）

～教室～

ヤマイ（さて、ここからが本番だ…）

ヤマイ（何とかバレずに1日過ごさないと…）


マジメ「山本さん」

ヤマイ「ひゃあっ！」ﾋﾞｸﾝ

マジメ「そ、そんなに驚かなくても…」

ヤマイ「な、何の用だ！？」

マジメ「いや、顔色がすぐれないようでしたので…」

ヤマイ「ぼ、僕の事なら心配するな…それより自分の心配をしたほうがいい」

マジメ「いや意味がわかりませんが、大丈夫ならいいです」

ヤマイ（あ、危なかった～）

～授業中～

ワセダ「であるからして…」


ヤマイ（授業中は皆黒板に集中してるから安心だな）


ワセダ「じゃあこの問題を…山本、やってみろ」

ヤマイ「わかるません」

ワセダ「そんな日本語は存在しないぞ山本」

ワセダ「その前に指名されたらまず起立したらどうだ山本」

ヤマイ「えっ」

ヤマイ（マズイ…立った拍子に見えちゃうかも…）

ヤマイ（どうしたら…）


バカ「先生！」ﾊﾞッ

ワセダ「どうした田中」

バカ「朝忘れてたので手洗いに行っていいですか？」

ワセダ「は？」

リリィ「汚っ！」

バカ「何だとー！」

リリィ「ちょっと！触んないでよ！」


ﾜｰﾜｰ


ヤマイ（た、助かった…）

ヤマイ（何とかこのままやり過ごせれば…）


ﾎﾟﾄッ


ロリ「あっ…」


ロリ「先生、消しゴム落としちゃたんんで拾っていいですか？」

ワセダ「ああ、別に言わなくても拾っていいぞ」

ロリ「はい」

ロリ「よいしょっと」ﾋｮｲ

ロリ（さて、席に戻らなきゃ）ﾁﾗ

ロリ（ん？）



ヤマイ「～♪」

ロリ（あれって…）

～昼休み　屋上～

ヤマイ「何とか午前中はバレずに済んだ…」

ヤマイ「ここで誰とも会わずに昼食を食べれば大丈夫…」

ヤマイ「後は午後を乗り切れば…」



ｶﾞﾁｬ


ロリ「おーい！」

ヤマイ「！」ﾋﾞｸッ

ロリ「やっぱここにいたか」

ヤマイ「ぼ、僕に何の用だ…」

ロリ「あ、うん…」





ロリ「何でお前今日パンツはいてないんだ？」

ヤマイ「あっ…」

ヤマイ「な、何故それを…」

ロリ「いや、さっき授業中見えた」

ヤマイ「こ、このことは…」

ロリ「誰にも言ってないぞ」

ヤマイ「そ、そうか…」ﾎッ

ロリ「もしかして忘れてきたのか？」

ヤマイ「い、いや…」

ロリ「大丈夫だぞ、うちも時々忘れるから」

ヤマイ「えっ」

ロリ「だからいつも予備のパンツを持ち歩いているからな！お前に貸しにきたんだ！」

ヤマイ「は？」

ロリ「遠慮することはないぞ！ほら」ｽッ

ヤマイ「恩に着る！褒美に僕の従者にしてやろう！」

ロリ「じゅーしゃ？」

ヤマイ「いやいい、これは明日までに浄化して返…」ﾊッ


ヤマイ「あ、あの…」

ロリ「？」

ヤマイ「この魔獣は何だ？」

ロリ「おばあちゃんが縫い付けてくれたくまさんだ！」

ヤマイ（くまさんパンツかノーパンか…）

ロリ「どうした？はかないのか？」

ヤマイ「ええい！ままよ！」ｶﾞﾊﾞッ




ヤマイ「小さくてはけない」

ロリ「」

ヤマイ「何か…ゴメン」

ロリ「いや、こっちこそゴメン」


ﾊﾞｧﾝ!


マジョ「ヤマイさん！」

ヤマイ「！？」

マジョ「実はヤマイさんがノーパンになったのを今朝目撃しまして…」

ヤマイ「えっ」

マジョ「そのあと家に帰ってこれを探してきました！」ﾊﾞッ

ヤマイ「こ、これは…」

ロリ「真っ黒いパンツだな～」

マジョ「そう、これは古の殺人鬼がはいていたという呪いのパンツ…」

ヤマイ「え、じゃあこの黒は…」

マジョ「返り血です」

ロリ「ひいいいいいいいいいい！！！！」ｶﾞｸｶﾞｸ

マジョ「きっとヤマイさんに似合うと思うので！さあ！」

ヤマイ「あわわわわわわ…」


ヤマイ「もうノーパンはこりごりだあああああああああああああ！！！！！」





ヤマイ「あ、ジャージはけばよかった」

ロリ「今日体育ないぞ」


～おわり～