【安価】オルランドゥ大武術会12【コンマ】 (1000)
・安価とコンマで進行します。「崩壊した世界を旅する」「崩壊する世界を旅する」のシリーズ作品ですが、未読でも問題なく読めます。
(前作、前々作のパラレルワールドです)
・中断していた前作のキャラも登場します。
前々作において主人公たちが「ある選択」をした場合に分岐した世界の話です。
このため、いくつかの土地の名称が前々作や前作と共通しています。
・基本は主人公視点のみの進行です。
・戦闘シーンで幾ばくかの残虐シーンがあるかもしれません。ご注意ください。
・不評だったデスペナルティはない方向としますが、死亡時に主人公チェンジなどはあるかもしれません。
・現状ハーレム状態のため、ストーリーに必要な濡れ場を書かねばならないことが発生します。
その場合は以下のスレに適宜移動しますので、よろしくお願いいたします。
オルランドゥ大武術会・R
オルランドゥ大武術会・R - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/)
前スレ
【安価】オルランドゥ大武術会11【コンマ】
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1582631088
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 310+200
筋力 20+5
技術 20+5
知力 13+5
精神 17+5
所属 トリス森王国
名声値 66
好感度
※イマーラ 416
※ラーナ 527
ヴィオラ 138
ミーシャ 274
アナスタシア 189
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
ミラ 379
ナディア 192
※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
経験点441p
奥義習得ポイント14p
覚醒レベル4
※10ターンの間、以下の補正がかかります。
HP+200、全ステータス+5、コンマ判定+20
超回復(致死ダメージ1回無効)
※半日に1回のみ、反動なし
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発
剄打…距離0で発動可、単発、2倍ダメージ、命中判定の乗数が12、75以上で朦朧
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)
所持品
蛇の宝石
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
・瀕死時に50%でコーウィン憑依あり(経験点は基本なし)
・85以上で朦朧打撃
加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動
・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2
・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ
・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3分の1、35%の確率で拳or脚破壊か武器落下
・奥義「空剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、防御無視3倍ダメージ
・奥義「奇門解放」
10ターンの間全ステータス+3、追加ダメージと攻撃係数と防御係数にボーナス(ともに8→4に)
使用後は反動で20分間全ての行動にペナルティ(要宝石の力解放)
キャラクター解説
・クラン・オーディナル(主人公)
15歳の少年。2年前にアングヴィルからイーリスに修行にやって来た。
イマーラの元で修行するようになったのは偶然と思っていたが、実は意図的なものである。
先祖代々から伝わる宝石を受け継いでいる。ある機会をきっかけに宝石の力が開放、その中にある不可思議な存在とそれを巡る策謀に巻き込まれる。
武芸は元々天賦の才があったが、最近急成長している。前々作の登場人物「ミドル・オーディナル」の子孫。
身長は164cmぐらい。少し長め(おかっぱに近い)の茶色の髪に茶色の瞳。普通にしていても女の子に見えるが、女装するとほぼ女の子にしか見えなくなる。
女装趣味はないので本当に困っていたが、周囲がそういう趣味の女性ばかりなので誰も助けてはくれなかった。
結局なんやかんやで女装姿に慣れてしまっている。出生時は両性具有だったが、後天的に男性で固定されている。
・ラーナ・リエーネ(ヒロイン枠1)
28歳のエルフの少女。エルフは人間の2倍の寿命を持つが、外見年齢はその半分のため見た目は14歳の少女にしか見えない。
道場があるセレズ村に独り暮らししている。大魔導師、ヤーヤ・バータラの弟子であり、それなりに目をかけられている。
活発で明るいが、羽目をよく外す(特に性的な方面)。クランのことは弟のように思っていたが、一線を越えてからはベタベタしたがるように。当のクランは少々困り気味。
「番」(非公式なエルフ独特の婚姻形態、男性による通い婚)についてはそれなりに鷹揚だが、相手によるもよう。
同性愛者ではないが、女装したクランはかなり好きらしくことあるごとに女装させたがる。攻めるのが好き。
身長は153cmぐらいで小柄。長い銀髪をポニテに束ねている。目も銀がかっている。貧乳で、そこは少し気にしている。
両親はトリス南部にいるもよう。ヤーヤへの弟子入りを機に独り暮らしになったと思われる。
姉、リーナが20年間失踪していたと判明。エルライザの母エリザと共に行動している。
2人はトリス南部の「穴」の隙間をトリス王室の密命を受けて20年かけ探索していたが、異常事態につき召還。
一通り任務を遂行したリーナ、及びエリザは現在ズマに滞在中(?)。
・イマーラ・ランドルス(師匠枠、ヒロイン枠2)
63歳のエルフ女性。外見年齢は20代後半で若い。左腕はかつての大武術会の準決勝で斬り落とされたが、現在は義手。
斬ったのはテルモンのヒースコート伯爵だが、「事故」であったもよう。
おっとりとした女性であり、普段はとても温和。ただ、武術のことについてはひたすら厳しい。
トリスを代表する武芸者であり、「スナイダ流拳闘術」という独自の拳法を使う。隠遁の身であったが、クランがかつて先祖と繋がりがあった家の出身ではと思い弟子にとる。
実はトリス出身ではなく、アングヴィル出身。前々作のエルヴィン(シデがいた村の村長)が先祖であり、失われた歴史を先祖代々守っていた。
しかし50年前にアングヴィルの過激派が村を急襲。父親とトリスに亡命している。どことなく影があるのはそのため。
クランのことは男性としてではなく、普通に弟子として可愛がっていたが、クランの女装を機に大分怪しくなり、現在では完全に恋愛関係になっている。
実は女装子趣味。過去の番が男娼であった影響。なお、夫はモリブスの闇ギルドに殺害されており、故人である。
枢機院との攻防戦で致命傷を負う。サイファーの世界(「第二世界」)にて治療を受け復帰。左腕は精巧な義手になっており、「切り札」があるもよう。
身長172cm、Gカップぐらい。長い金髪で青い目。コンバーテッドサウスポー。
魔法も多少使えるが、ほぼ肉弾戦で戦う。クランとの絆が強まったことで「感染」、短距離瞬間移動ができるなど相当強化された。作中最強候補である滝相手でも渡り合える程度。
・ヴィオラ・バータラ(ヒロイン枠3、ライバル枠1)
42歳。外見は20前半でボクっ娘。凛々しい顔立ちで、実は女性人気が高い。
ヤーヤ・バータラの孫でアーチャー。魔法の心得もあり、ハーデン襲撃の際にクランやラーナと共闘した。
元々クランに好意を抱いていたが、共闘の際に命を救われたことから本格的に惚れかける。が、とりあえず振られた。
161cm。緑髪のショートで、目の色は黒。胸はラーナより少し大きい程度。
・オクタシア・ヘイワード(ヒロイン枠4、ライバル枠2)
55歳。外見は20代半ば。長い黒髪に漆黒、切れ長の目の女性。武人じみた言葉遣いをしている。
トリスの近衛騎士団団長を歴代最年少で務める。小剣2刀流の使い手であり凄腕。前回国内予選では決勝まで行った程。
普段は要人警護と周辺情報収集を行っている。警察の警備課と公安を合わせた立場のイメージ。
基本的にはお堅いが、真面目一辺倒というほどではない。実はイマーラと同じ女装子趣味。
(トリスには番相手を女装させる趣味が一定層存在しているが、あまりおおっぴらに言わないのがマナーらしい)
168cm、胸はCぐらい。特定の番がいるかは不明。
(なお、一夫多妻制ではあるが女性は複数の夫を掛け持ちすることも珍しくはない)
・ミーシャ・ヴィルエール(ヒロイン枠5)
16歳、人間。イーリス聖王国の第一王女にして第一王位継承権者。
凄腕の突剣使いであり、恐らくはイーリス1の使い手。
金髪碧眼で、少し垂れ目気味。見た目は穏やかで上品な王女に見えるが、内面はかなり色々複雑。
実は両性具有者であり孤独を感じていた上に、乱れる国を思いながら何もできない鬱憤と義憤もあり、興味がない人間にはとことん無関心かつ冷酷な人間になってしまった。
その捌け口が騎士団に対する苛烈なまでの稽古に表れた面は否定できない。
近侍であり愛人のアナスタシアからの愛情がなければ、もっと酷い形になっていただろう。
王政復古に伴い立場が大きく変化。狙われていることもあり、修行がてらクランたちと同行している。
実は「一角獣」の力を秘めた宝石を持っており、その力を狙ったハーデンから狙われている。
宝石の封印が解かれると人格も冒され、莫大な力を持つ怪物に成り果てる……とランダムは言っている。
まさにそれがハーデンの狙いなのだが、世界を破滅させた先に何をしようとしているかは不明。
なお、宝石の中身は自我を「一角獣」に乗っ取られたジュリア・ヴィルエール(前々作登場人物、クランの先祖の恋人)。
覚醒に伴い正気を取り戻したが、まだ安定しきってはいない。それはミーシャも同様で、危うさははらんでいる。
なお、覚醒レベル2相当。瀕死時に一角獣の力を使える。
それに伴い女性寄りだった外見はやや中性寄り(男装の麗人?)になっている。(ただ、基本の性自認は女性に戻った)
戦後はカミングアウトの上でアナスタシアを娶るつもりらしいが、同時にクランの「番」にもなる方向。
167cm、胸はDぐらい。同性愛者のように思われるが、実は両性愛者。というより、自分の孤独を埋めてくれるならそれでいいと考えている節はある。
アナスタシアとは共依存気味だが、多分アナスタシアの方がよりその傾向が強い。攻めるのが好き。
・エド・ハーデン(故人)
年齢不詳の大男。2mを超える巨体にモジャモジャ髭が特徴の怪人。
「ケインの落とし子」の一人だったが、モリブスのダブリエル邸にてクランにより捕獲。暴発を避けるために「第二世界」に連行され、クラン自らが止めを刺した。
・アナスタシア
27歳の翼人。イーリスの司教にしてミーシャの近侍。かなり幼い頃から仕えていたらしい。プリーストとしては凄腕で、国の代表になれるほど。
ただ戦い自体は好まないため、予選に出たことはない。
ミーシャと肉体関係に至るまでの経緯は不明だが、彼女が身体のことについて孤独感を抱えていたミーシャに同情したのは間違いない。
ミーシャがしたいことは何でもしてあげたいと考えている節がある。ミーシャの宝石の封印を破ろうとしていたが看破され、説得に応じる形で二重スパイになった。
現在はダーレン寺にて保護中。M気質。
163cm、E~F。ぽっちゃりとまではいかないが、少しふっくらした女性。青みがかった長い髪。
・ランダム
181cm、短い黒髪で髑髏のTシャツを着ている。どこからか忽然と現れ、酒瓶を取り出しては始終飲んでいる謎の男。
神のような存在であり、とうにこの世から消え失せた「一族」の一員。基本的にフレンドリー。
前々作、前作の同名人物と同一人物。前作の「崩壊後の世界」のランダムがハーデン側についており対立関係にあったが、呆気なく殺害された。
また、この世界オリジナルの「3人目」が「拳神」ウィル・アピースと行動を共にしている。世界再生後の監視役として動いているもよう。
ただし「3人目」の肉体能力は人間とそう大きく差がないため、意図的に前線には出てこない。
実は封印は不完全なもので、「3人目」はそのために残されていた。
ある意味破綻していた作戦の後始末のために残ったとも言える。現在は「穴」第30階層に向けて移動中か。
・エルライザ(ヒロイン枠6)
ズマの魔族で、特殊部隊「アサシン」見習い。魔洪石鉱脈を巡る一連の事件を捜査していた。
オルランドゥに潜伏捜査していたが、ズマでのクーデター未遂を機にアビー王女の世話役に収まっている。
身長160cm、Cカップ程度。年齢は25歳。母親がラーナの姉、リーナと一緒に20年前に失踪している。
同性愛者による駆け落ちかとも思われたが、単純な事情ではない。詳細はラーナの項参照。
なお、余談だがエルライザ自身は両刀(ネコ)。ラーナを「お姉様」と慕っている。
・パーシャ・ルルイエ
前作の同名人物と魂は同じ(出会うと対消滅する)。エルフと魔族のハーフでイマーラの旧友。
高級娼婦であり、心理カウンセラーのようなこともやっている「癒し手」。回復魔法と簡単な精神感応魔法が使える。
ミーシャの父ミカエル7世とヒースコートとは過去に恋愛関係にあった。
実は前作のパーシャ同様に「一族」エリックを身に宿していた。エリックは復活し、現在はモリブスにトンプソン司教といる。
・リリー・フェルガナ
イーリス聖王国テルモン大使館の一等書記官。ミーシャ強奪計画の首謀者の一人。名門貴族の出で相当な使い手。
クランとの戦いで生命力をマナに変換した一撃を放つが敗北。急速に老いてしまった。が、治療により回復。
現在は皇帝となったフリードニヒの実質的后妃となった。
・アヴェル・ヒースコート
イマーラが出場した大武術会の優勝者で、イマーラの左腕を斬り落とした本人。
クラン殺害とリリー護衛の任を受けてイーリスに来たが、本人は乗り気ではなく叛意すらある。
長年隠居していた所を引っ張り出された。長女アリシアが洗脳を受けていて治療中。
サマートと自身のかつての弟子アヴェルに重傷を負わされて拐われた。怪我は現在は完治しており、イーリスに実質亡命中。
次女の仇であるアヴェルを自ら殺害した。
・アドン・サマート
イーリス聖王国近衛騎士団団長。根っからの武人であり、枢機院にも民衆院にも属していない。
王家に強い忠誠を誓っており、王家と国を想う心情から枢機院打倒計画をミーシャに明かす。ミーシャとの稽古で負傷し、隻眼。
・カーティス・ロブソン(ヒーロー?枠?)
近衛騎士団団員。18歳、181cm程度の長身の青年。肌はやや黒く、魔族の血も混じっているらしい。
ロワールの武術集団、ダーレン寺の総師範、レイ・ロブソンの孫。相当に強い。
女装したクランに一目惚れした。多分童貞。
・サイファー・コット
前作主人公。34歳。向こうの世界では対「崩壊した世界」の責任者的立場であるらしい。
異常にタフであり、本人曰く人外になりかけているとのこと。所帯持ちで妻は2人。
・ノワール・コット
前作ヒロイン。29歳。向こうの世界では魔術師としてかなりの名声を得ているらしい。
プレーンウォークをはじめ多彩な魔術を操る。人外になりかけているらしい。
色々怪しげな薬を作れるもよう。なお、ヘカテル(サイファーのもう一人の妻)に対しては攻め。
・ライル・トンプソン
黒い翼の翼人。ユングヴィ教団世俗派司教。アナスタシアの師匠の一人でもある。
常に冷静沈着で穏やかな男。闇ギルド打倒に執着しているようだが……?
一族「ケイン」の末裔。ただ、ハーデンやアヴェルとは一線を画している。
闇ギルドの首魁「マスターC」の息子であり、色々恨みを持っているらしい。闇ギルド殲滅に向け行動していたが、一服したのでモリブスのユングヴィ教団をまとめようと動いている。
・アヴェル
痩せ気味の長身の男で剣呑な雰囲気を纏わせている。ハーデンと並ぶライプツィヒの片腕と見られる凄腕の剣士。
性格は冷酷にして残虐。ヒースコートの養子であり唯一の弟子だったが、ヒースコートの次女を殺害した上でレイプし逃走。ハーデンとの繋がりは不明だが、一族「ケイン」の末裔。ヒースコート自身の手で仇討ちされた。
・ダグラス
リリーの腹違いの弟。25歳前後で短めの髪に鋭い目の男。
戦闘狂であり自分にも他人にも厳しい。付き合いにくいタイプだが、フリードニヒには絶対の忠誠を誓っている。恐らく若干シスコン。
実はテルモン皇帝、ゲオルグ3世の御落胤。フリードニヒの腹心に収まる。
・ミラ
スライム娘。外見は11~12歳→15歳→17歳。実際は33歳。偉そうな物言いだが分別はある。
人間形態に化けることができる。以前は片言な上肌が青いので不自然さは否めなかったが、成長と共にほぼ人間と見分けがつかなくなった。退屈しのぎにクランたちに同行中。
本人の行動原理は「楽しければそれでいい」というシンプルなものであるが、最近はかなり人間に近い考えになった。
実は「穴」最深部にいた究極液状生物「j」の末裔。ダーレン寺開祖、マイク・ダーレンの子孫でもある。
魔力と特定人物の生命力(体液)で成長するらしく、身体の各部位をかなり任意に変えることができる。
物理攻撃には強いが魔法攻撃には弱い。特に炎は天敵。妹のララがいる。
モンスターの最高位として、モンスターと意志疎通が可能。
身長160cm、体重任意。基本は長めの青い髪に青い目で、ワンピースを好んで着ている。
クランとはセフレに近い関係……だったが完全に惚れてしまった。現状は第三夫人的ポジションに収まっている。
竜人のフリークに懐かれているが本人はあまり好きではないもよう。
条件を満たせば「唯一神」である「エメリア」形態を取ることができる。恐らくは作中最強だが、制御できるか一切不明。
・フェイラ
ダーレン寺師範代の鬼人。24歳。身長182cmの長身で筋肉質。肌は赤く巨乳。
武人気質で生真面目な性格。ロワールでは特務捜査官を勤める。
ズマのアサシン、ソロコフとは恋愛関係にある。相当に強い。
・マキシム・ソロコフ
ズマのアサシン。内部ではエース格らしく、暗殺術に長ける。
その実力は15人の裏社会の人間をまとめて屠れるほど。冷静沈着で頭の切れる男。
身長185cmの偉丈夫。フェイラとは恋愛関係にある。
・レイ・ロブソン
ダーレン寺総師範。75を超える老齢ながらその実力は健在。身長180cmの筋肉爺。
好好爺のように見え実際飄々とした性格だが、武では妥協を許さない。見かけと違い、かなり厳しい人物。そこにはある信念がある。
イマーラの初恋の相手だったらしい。
・マルコ・ジャーヴィス
22歳。童顔で年下に見られることも多い。前作登場人物で、クランにかなり「近い存在」。
若いがアングヴィルの復興担当となあるなど優秀な官僚としても成長中。婚約者のカレン(山田火蓮)がいる。クランたちの世界に来た。
武器は神器「クリムゾン」。性能が大きく落ちるはずのクランの世界においても、その圧倒的な殲滅力は健在。
・滝蓮次郎
35歳。前作登場人物で、防衛省の高官。個人としては最強といって差し支えないほどの戦闘能力を持つ。
遺伝子操作によって生まれた「デザインドヒューマン」で、余命が幾ばくもない……はずだったが回復中。妻子は東京にいる。
「奇門」という人体の生命力が集まる箇所を操作することで、爆発的な能力を発揮する。切り札もあるもよう。
・オリヴィア
「第二世界」における「j」。同一存在はクランたちの世界にも存在しており、「グリーチ」として闇ギルド側についていた。
傲慢で3大欲求に忠実な存在であり、善でも悪でもない。ただ、それが故に極めて危険。
腹が減ったと地上に出ようとしていた所、クランの手によって確保された。腹ペコキャラだが馬鹿でも愚かでもない。むしろ頭脳的にはアリスをも凌ぐ。フリークに「一目惚れ」したが……?
クランたちの世界の彼女は強引に「エメリア」の器にされかかっていた。実験途上で逃走し暴走。アヴェルに反旗を翻した。
現在は沈静化された上でモリブスに滞在中。「第二世界」の彼女同様、ララと仲が良い。なお、こちらの個体能力は低め。
・ララ
ミラの妹。外見は12歳ぐらい、身長138cmぐらい。Aカップ。暢気で鷹揚な性格。好奇心旺盛なお年頃だが、実はミラと双子である(つまりクランより大分年上)。
・ナディア
外見年齢14歳、実年齢4歳。身長156cm、Bカップで肩までかかる緑髪。
ロックモールにあった天使樹の元幼体であり、邪を撥ね付ける能力を持つ。
娼館に拾われて用心棒的な役割をしていたが、ロックモールの天使樹の肥大化に伴い子供たちを連れて逃走、保護される。
その後ロックモールの「ランダム」討伐に参加。そこで母親の力の結晶である宝石を譲り受けたことで、人間でありながら力を行使できる存在となった。
性格は素直でいい子。クランは初恋の人になるらしい。空気が読める(というより心がある程度読める)。処女。
・クリス・トンプソン
闇ギルドの創始者にして首魁。第一回大武術会の優勝者であり、100歳以上のはずだが壮年にしか見えない。
黒い燕尾服にシルクハットを被っている。身長175cmぐらいのスキンヘッド。
ケインの末裔らしいが、力は桁違い。オリジナルのケイン以上か?
大封印の完全な解放を狙い、ドワーキンと「穴」にいる。
・ドワーキン
オルドの従兄弟であり、オルドに匹敵する実力者。この世界での立ち回りは不明。
・ベネディクト
「一族」長兄。「壊れた世界」にいるがまだ動いていない。
実力は他の「一族」が束になっても敵わないほどであり、現状では恐らくドワーキンと双璧の敵。
2200ぐらいから少し再開します。
「……夜に実地訓練でもする?」
「……は?」
「いや、実際にしてる所を見せたら理解するかなって。どうだろう」
「私は……まあいいが。ラーナとイマーラが何と言うか知らんぞ。そもそも、4人でしているのを見せても参考になるのか?」
「……それも確かにそうだけど。でも、セックスが単なる生殖行為や『食事』じゃなく、『愛し合う行為』だってことは教えた方がいいと思うんだよね」
うーんとミラが唸ってしまった。
「……これはラーナやイマーラに要相談だな。とりあえず、帰るのを待つか」
※80以上で来訪者追加
#
「ただいまー。って何か皆いる」
「あ、ラーナ。首尾はどうだった?」
01~85 手掛かりも何もなし。どこ行ったんだろ
86~94 置き手紙があったよ
95~00 会えたよ(再判定)
※巻き戻し権取得、タイミングは指示の上多数決になります。
(現状は必要性がないのでストック)
※再判定
01~50 事情は説明して納得してもらったけど、「3人目」の後を追った
51~85 事情は説明して納得してもらったけど、オルランドゥに用事があるって
86~94 今来て貰ってるよ
95~00 上+α(with「エリック」)
「会えたよ。ナディアの件は納得してもらったけど、『3人目』の後を追うって」
「『穴』に?」
「うん。クリスの危険性を考えたら、『3人目』だけで行くのは危険だって。
ロックモールの件が何とかなったから、そっちの支援に行くってさ」
そうか、そろそろ「穴」探索も進めないとまずいみたいだな。
マリーンさんとも改めてちゃんと話したいんだけど。
「彼女、ナディアちゃんに会ったら『すまなかった』と伝えてくれって言ってたわ。やっぱり、気にしてたのね。
で、ミラとオリヴィアがいるのってどういうことかしら」
僕はさっきの話を伝えた。
……
※2人の反応
ラーナ(コンマ下)
01~30 それは嫌よ、そんな見せるものでもないし
31~94 ……恥ずかしいけど、いいかな
95~00 面白そうね
イマーラ(コンマ下2)
01~25 それは嫌。オリヴィアを加えるなら怒るわよ
26~94 まあ、性教育は大事……なのかしら
95~00 面白いわね
ん?
イマーラって以前オリヴィアをハーレムに加える件のの判定ではクリティカルで歓迎するようなこと言ってたような
>>24
表現がキツすぎましたね。「それはさすがにちょっと……」とします。
強制成功権を使いますか?
1 使う
2 使わない
※3票先取
「恥ずかしいけど、まあいいかな」
頬を赤らめるラーナに対し、師匠は渋い顔だ。
「それはさすがにちょっと……わざわざ見せるためにするものではないわ」
やはりそんなにすんなり受け入れられるものでもないか。
「ミラはどうなの?」
「私は構わないが。ただ、イマーラの言うことも分かる。するなら本気でしないと意味がないしな」
「なるほどねえ」
オリヴィアはというと、「で、するのか?しないのか?」と興味津々だ。これ、どうしたものかな。
1 パーシャに相談
2 ナディアに相談
3 ミーシャに相談
4 その他自由安価
5 諦める
※2票先取
0000からの投票とします。
#
「私に相談、ですか?」
救護院に行くと、ナディアは夕食の準備をしていた所だった。向こうからユウナさんのムッとしたような視線が刺さった。
「うん。その……漠然とした質問で悪いんだけど、人に愛情というのをどうやって教えたらいいのかな」
「……と言われても……」
ナディアは困り顔だ。
01~50 私には何とも
51~70 私には何とも……「簡単よ」
71~94 もう少し聞かせてくれませんか
95~00 そういうことならお安いご用です
「私には何とも……」
「そっか、ごめん。じゃ、またね」
やっぱり人生経験の浅いナディアじゃ難しかったか。でもこのまま手ぶらで帰ってもなあ……
※95以上でイベント(コンマ下)
※70以上で戻ったら人が増えている(コンマ下2)
※イベント発生
「待ってくださいっ!!」
「え?」
去ろうとする僕を、ナディアが呼び止めた。
「あの……今気付いたんですけど。多分、さっきの……オリヴィアさんの話、ですよね?」
「あ……ビックリした。そうだけど」
「何となく。で、フリークさんからは純粋な『好き』が感じられたんですけど、オリヴィアさんのはまだよく分かってない感じがしたんです。
それで、心配されてるんじゃないかなって」
「……驚いた。そこまで分かるんだ」
エヘヘ、とナディアが照れ笑いした。
「お母さんの力、なんですかね?前よりも人の感情がハッキリ分かるようになったみたいで。
ちょっと、あとで一度オリヴィアさんに会わせてもらえませんか?何か分かるかもしれないです」
#
「……で、この子を連れてきたの?」
「うん、ちょっとナディアに任せてみようよ。彼女には、僕らと違った力があるし。
精神感応みたいなこともできるみたいだから、何かできるかも」
「うーん……」
ラーナは納得していない様子だ。当のオリヴィアはというと、ちょっとぽかんとした感じでいる。
「なんだなんだいきなり」
「……なるほど」
納得したようにナディアが頷いた。
01~75 実際に愛し合う姿を見せては?ただし……
76~94 ちょっと、私の魔力を吸ってください
95~00 上+α
「やはり、実際に愛し合う姿を見せるのがいいんじゃないかと。要するに、そういう考えがオリヴィアさんにはないみたいですし」
「見せれば理解するのかな?でも、それはイマーラが……」
「あ、いやっ、1組だけでいいんだと思います。その代わり、本気の……その……交わり、というか……」
ナディアの声が消え入りそうになった。ミラが納得したように首を振った。
「なるほどな。別に4人でしているのを見せる必要はないわけか。普段通りにしているのを見せればいいと思っていたが」
「……はい……。普通の、でいいんだと思います……」
どうにも僕の常識もおかしくなっていたらしい。そりゃ2人でするのが普通だよね……。
「ナディアの言ってることは分かったわ。というか、何で分かるのよ」
「あっ、いやっ……何となく、ですか……。どうすれば人の心が繋がるか、元々ある程度分かるんです」
「ふうん。……ああ、だから『天使樹』なのか。見た目だけかと思ってた。
となると、誰とするかよね……」
ラーナが腕を組む。……どうしたものかな。
1 ラーナ
2 ミラ
3 イマーラ(低確率)
4 ナディア
5 オリヴィア(???)
※2票先取
なんなんだろう4歳の女の子に性教育について相談するこの状況
「……じゃあ、ラーナ。頼めるかな?」
「う、うん。イマーラさん、ミラ、ごめんね?」
2人はしょうがないと苦笑した。
「私もしたいけど、やっぱり見られながらはちょっと……だからラーナに任せるわ」
「私は最近たっぷりしたしな。今日はラーナに譲るさ」
「2人ともごめん。じゃあ……どうしようか。場所、変える?」
「そだね。オリヴィアは別の部屋だったから、そっちにしよっか」
※75以上でナディアが……
>>45
知能的には見た目以上ですので問題ないということでお願いします……
(某GGのデ○ズィーが一番近いです)
「あのぅ……」
おずおずとナディアが手を挙げる。何だろう?
「ん?」
「えっと、その……私も見て、いいですか?」
「……はぁ??」
「いえ、エッチ……はどうするのかは、知識としては知ってるんですけど……
その、実際に本気で愛し合う人ってどうするのかは、見たことなくて。
娼館だと、そういうことをするために来てる人しかいませんでしたから……」
僕はラーナと顔を見合わせた。
「ええ……どうするこれ」
「つまり、人をどうくっつけるかは分かるけど、実際にどうするかを見たい、ってこと?」
「は、はいぃ……」
ぷしゅー、と頭から湯気が上がっているのが見えるようだ。
いや、今さら見られるのが2人になって何が変わるってものでもないけど……
1 分かったよ
2 うーん、ごめん
※2票先取
「うん、分かったよ」
「本当ですか!そっかぁ……」
ナディアはふにゃんと笑った。うーん、いよいよ妙なことになってきたなあ……
※R板に移動しますか?
1 する
2 しない(幾つか判定を挟みます)
※3票先取
こちらに移動します。更新は後程。
オルランドゥ大武術会・R
オルランドゥ大武術会・R - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/)
更新開始しました。
こちらに戻ります。
好感度判定です。
ラーナ
コンマ下一桁
ナディア
コンマ下2一桁×2
(好感度カウンター2のため)
※オリヴィアの知識カウンターは後程使用します。対人行動で常識外れの行動を取る確率が低下します。
※ナディア好感度 202
(200突破につき好感度判定で常時+5)
(イベントが後日発生します)
※ラーナはクリティカルのため振り直し
01~75 好感度判定振り直し(最低保証10)
76~94 上+ラーナ覚醒レベルアップチャレンジ
95~00 上+ラーナ覚醒レベルアップ(2→3)+再判定
※好感度再判定
コンマ下一桁×2+5(最低保証10)
※覚醒レベル上昇判定
01~70 次回に繰り越し(覚醒レベル上昇判定が軽減されます)
71~94 覚醒レベル3に
95~00 覚醒レベル3+再判定(低確率で4に)
覚醒レベル上昇判定はコンマ下2です。
※ラーナ好感度再判定(クリティカルのため)
コンマ下一桁×5+25(最低保証40)
(クリティカルの場合無条件で80)
※ラーナ覚醒レベル3
・ラーナが致命傷を負った際、1度だけ全回復+全ステータス+3
・それとは別に全ステータス+1
・以下の能力から1つ選べます。3票先取(上の判定と重複します)
1 短距離瞬間転移
2 プレーンウォーク
3 精神感応(弱)
4 飛行術
5 時間遡行(弱)
6 加速(加速装置に準ずる)
これに伴い、ラーナのステータスは下記になります。
筋力8
技術19
知力21
精神21
時間遡行って逆に対象の時間を進めることは出来たりしますかね?
>>72
無理です。それは別の能力ですね。
まだ決定はしていません。
なおラーナの好感度は597です。(600突破で???)
【82日目】
「んふふ~」
「随分上機嫌じゃないか」
にへぇ、と僕の腕に絡むラーナが笑う。
「うんっ!久々にクランを満喫できたし良かったよー。ね?クラン」
「ハハハ……」
あれからはラーナに文字通り搾り取られた。ラーナも相当回数イッたけど、僕は「女の子イキ」を含めるとその倍はイカされた。
あれだけやってケロっとしているのはおかしい。毎回思うことなんだけど。
「全く、ほどほどにね?……というか、調子良さそうね」
「そうそう!これ見て!」
そう言うと、ラーナがふわりと舞い上がった。……え?
「……浮いているな」
「そうね……これって?」
「うん、今朝起きたらできるようになってたんだ。クランとエッチすると、やっぱり何か力が付くんだねえ」
あ……やっぱりそういうことなのか。
師匠とミラが、ニコッと笑う。
「「じゃあ、今度は私ね?」」
僕はもう笑うしかない。何か、一生こんな感じな気がしてきたぞ……
#
「で、2人はどうだったの?」
朝のコーヒーを飲みながら師匠が言う。
「あ、一応上手く行ったのかな?……多分」
「2人とも満足そうだったよ。あ、クランは手出してないから安心して」
「そう。確か、今日はオリヴィアがダーレン寺に行くのよね」
「そのはず。送るだけにして、別行動をしてもいいとは思ってるんだけど……」
1 ダーレン寺には送るだけにする(後で別の行き先を選択)
2 ダーレン寺で少し修行する(場合によってイベント)
3 ダーレン寺に行きオリヴィアの行動を見る
※3票先取
#
「ん、もう帰るのか?」
ダーレン寺にオリヴィアを送ると、僕は再び「ゲート」を開いた。
「うん、ちょっと他に用事がね」
休息日のダーレン寺は随分賑やかそうだ。フリークが顔を真っ赤にしてオリヴィアを待っているのが見える。
「そうか。昨日は助かったぞ。いいお手本になった」
「あ、ああ……ありがと」
昨日のは多分普通のエッチではなかった気がするけど、そこは黙っておいた。まあ、きっと大丈夫だろう。うん。
「で、どこに行くんだ?ここで修行するのかと思っていたが」
1 イーリスに戻ってウィルと話す(ウィル不在高確率、不在時は移動?)
2 イーリスに戻ってナディアと話す(パーティ加入依頼)
3 「穴」に潜る(クラン、ラーナ、イマーラ、ミラ)
4 ズマに行く(高確率でリーナ及びエリザと会う)
5 オルランドゥに行く(「実行委員会」イベントへ)
6 第二世界に行く
7 「過去の世界」に行く(帰還は84日目)
8 モリブスに行き「オリヴィア」とララの様子を見る
9 その他自由安価
※2票先取
「ちょっとイーリスに戻ってナディアと話すつもり。『穴』探索で彼女の力が必要になるかもだから」
「そうか。まあ、きっと夕方には終わるからその時迎えに来てくれ」
そう言うと上機嫌でオリヴィアはフリークの所に駆けていった。
#
救護院ではナディアが信徒の手助けをしていた。ここは病院みたいな役割もやっているらしい。
僕の姿を見ると、ナディアがぶんと頭を下げた。
「あ、クランさん!!昨晩は……ありがとうございました……」
また恥ずかしそうにモジモジしている。まあ、あれは刺激が強かったかな……
「い、いやあ……。参考になったかな……って何の参考にするんだか」
「うふふ。クランさん、かわいいですね。……で、今日は何でここに?」
「うん、実は……」
「穴」について簡単に説明すると、ナディアが目を丸くした。
「……そんな所があるんですか!?」
「うん。それで、そこの奥深くまで行く手伝いをナディアにしてもらいたいんだ。
君の力は、きっと役に立つから」
……
01~15 ちょっと待ちなさい
16~89 はいっ、よろしくお願いします!
90~00 ちょっと待ちなさい
「はいっ、よろしくお願いします!」
ナディアは満面の笑顔で言う。迷いなく言ってくれたことに、僕は安堵した。
「ありがと。で、早速なんだけど……」
#
「で、来たわけね。これからよろしくね」
「はいっ、ラーナさん!で、もう行くんですか?」
1 行く
2 もう少し準備する
※2票先取
「いや、もう少し準備してから行くよ。行き先は……」
1 テルモン
2 モリブス
3 ズマ
4 アングヴィラ
5 トリス
6 ロワール
※2票先取
#
「ここに来るのも久し振りだねえ」
夏だというのに高地のズマは結構涼しい。あの時の混乱の傷は、見た目上は癒えているようだ。
リーナさんたちは確か移動式電話を持ってなかったはずなので、とりあえずエルライザがいる王宮にでも行くかな。
トリスを出た日から逆算すれば、そろそろ着いていてもおかしくない頃だし。
#
「あ……クラン!!?ひ、久し振り……」
少し見ない間に、エルライザは肩まで髪を伸ばしていた。服もアサシン特有の紺の無地ではなく、薄紫の侍女の服を着ている。
「あ、うん。エルライザ、久し振り。元気してた?」
※15の倍数で特殊イベント
ゾロ目、90以上ならリーナとエリザ滞在確定+α
※クリティカル、後の行動にボーナス
(以下のクリティカル範囲は95以上に)
「あ、ああ。一応、元気だぞ。……それと、母さんの件、ありがとな」
「いや、大したことはしてないよ。ちょっと手助けを……」
「そんなことはない。君は私たちの恩人だよ」
エルライザの後ろから、エリザさんとリーナさんが現れた。2人とも「アサシン」の制服を着ている。
「エリザさん!やっぱりこちらに」
「ああ、2日前にな。まさか戻るなりアレキサンドルの後任になるとは思ってなかったが」
「ああ、だから『アサシン』の」
エリザさんが頷いた。
「エルライザも随分世話になったみたいだな。そのことも込みで、改めて礼を言わせてもらう」
「って、何でお姉ちゃんも『アサシン』の制服を?」
リーナさんが少し言いづらそうに苦笑した。
「2つ理由があるの。これまで、エリザをトリスの任務に関わらせちゃったから、今度は私が協力する番ってこと。もう一つは……ね、エリザ」
「そうだな。……実は彼女を娶ることになった。エルライザ、そして死んだ夫のライネルには悪いが……」
エリザさんがリーナさんを抱き寄せた。エルライザの表情は複雑そうだ。
「ええ。ラーナも納得できないかもしれないけど……」
ラーナは少し目を閉じた後、にっと笑った。
「ううん、おめでとうお姉ちゃん。私は嬉しいよ」
「怒らないの?」
「まあ、そんな感じはしてたしね。エルフでは同性婚もそこそこあるし」
ああ、やっぱりそうなのか。本当に恋愛についてはエルフって割と何でもありだよね……
「エルライザは大丈夫なの?」
「……正直に言えば、納得しきれてない所もあるが……でも、母さんの気持ちが大事だから。そのうち慣れるさ」
なかなか大変そうだな。まあ、きっと何とかなるだろう。
「で、ここに来たのは何でだ?」
「えっと、実は……」
僕はこれから「穴」に潜ろうと考えてることを伝えた。
「それで、何かしら情報があればって思ったんですけど」
※クリティカルのため何かしらの収穫あり
01~70 実は……
71~94 これを渡しておこう
95~00 上+α
「なるほど。……これを渡しておこう」
渡されたのは、護符のようなものだ。何だろう?
「これは?」
「『穴』は難所ばかりでね。さすがに一息に潜るのは至難だった。
そこで、節目ごとに『目印』を付けて地上に戻っていたんだ。マルガリータ陛下への途中報告も兼ねてね」
リーナさんも頷く。
「『帰還の護符』という、トリス王家に伝わる魔術具です。最後に『ハブ』から逃げ出した時に、大体落としてしまったんですが。
1つだけ、マルガリータ様に預けていたものがありました。これを使えば時間は短縮できると思います」
「どこまで戻れるんですか?」
01~30 第5階層
31~70 第10階層
71~94 第13階層
95~00 第15階層(???)
「確か、第10階層だ。大体5階層ごとに難所が来る。あと、13階層がしんどかったな」
「そうね。13階層はかなり大変だった。ラーナたちが同じかどうかは分からないけど、一応注意してね」
「難所って?」
エリザさんが渋い顔になった。
「強力な魔物が門番のようにいる。最初こそ馬鹿正直に倒してたが、話にならなくなったんでやめた。
正直に言って、逃げた方がいいのもいるな」
「そこまでですか」
「ああ。私もリーナも隠密魔法には長けてたから、気付かれないように階段を下りてこれた。やり過ごせなかったのは『ハブ』だけだ」
「特に注意した方がいい奴って、いますか?」
「……途中からは大体逃げてきたからな……ただ……」
5の倍数 「それ」
5の倍数+1 緑色のふざけた奴
5の倍数+2 赤い色のふざけた爺
5の倍数+3 金髪の吸血鬼
5の倍数+4 やたら宝飾品を着けてる婆
ゾロ目、95~00 該当するもの+α
(99、00のみ特殊処理)
「緑色のふざけた奴には気を付けるべきだな」
「何ですか、そのふざけた奴って」
「ふざけた奴、としか言いようがないな。『皆で遊ぼう!』とか言ってヒドラを多数召還されたりとかな」
リーナさんも「あれは思い出したくない」と同意した。
「眠そうな目をしていて、腹に縞模様があって……とてもやる気がなさそうだったけど、よく分からないブレスを吐いてきました。
触れたものを腐食させるみたいな感じでした……ただ逃げるしかなかった」
※80以上でイマーラは知っている
※イマーラは知らない
「まあ、そんな厄介なのばかりだ。気を付けた方がいいぞ」
ゴクリ、と僕は唾を飲み込んだ。そう言えば、あの「ノーサ」も本来深い所に棲む魔物らしい。
あんなのがウジャウジャいるとなると……かなり気を付けなきゃな。
※4の倍数以外で多数決へ
※今後の方針
1 まだ情報収集を続ける(多数決へ、「穴」探索は83日目以降に)
2 第1階層から探索開始
3 第10階層から探索開始
※この時間からだと潜れるのは2階層分までが限界です
※3票先取
#
「で、これからどうするの?」
「うーん、『穴』に潜るのはもう少し先でもいいと思うんだ。
さっき貰った『帰還の護符』のおかげでかなり時間は短縮できると思うし」
「なら今日は別の所に行くわけね?」
師匠が訊いてきた。僕は……
1 少し早めにダーレン寺に行って少し修行
2 モリブスに行って「オリヴィア」とララに会う
3 テルモンに行ってクロスと会う
4 イーリスに戻ってウィルと会う(低確率)
5 トリスに行ってマルガリータ女王に謁見(低~中確率)
6 オルランドゥに行ってアミールと接触(場合によってはルートに入ります)
7 その他自由安価
※2票先取
あと、穴を潜ることによる経験点は層が深くなるほど増えます。
一応念のため。
#
「驚いたね、僕の所に来るなんて」
クロスさんが煙草のようなものを灰皿に押し当てた。部屋は薄暗く、少し前に来た時のままだ。
クロスさんを訪ねてテルモンに単身来てみたはいいものの、皇宮には姿がなかった。
もしやと思ってかつて彼とその仲間たちがいたアジトに来たら、果たしてそこにいたのだった。
「驚いたのは僕もですよ。政権転覆の立役者が、何でまだこんな所に」
ハハハと彼が笑った。
「いや、フリードニヒ陛下からは近衛兵として誘いがあったんだけどね。そういう立場じゃない。
僕はどこまで行っても一介の武芸者さ。それは地下闘技場がなくなっても変わらない」
「なくなったんですか」
「そりゃそうさ。ゲオルグが闇ギルドと結託して裏社会で金を稼ぐ手段の一つだったからね。
闇ギルドが半崩壊し、ゲオルグが流刑になった今、浄化という名の粛清が始まってるのさ。
まあ、それは正しいことなのだろうけどね。僕の商売は上がったり、というわけ」
「じゃあ、これから何を……」
「武芸者でも表で生きていけるようにはしてくれるらしい。その活躍の場も『大武術会』という形で存在している。
僕ももういい年だから、後進の指導に当たろうかとね。
ここにいたのはその準備さ。ここに指導のための器具なりなんなりを置かなきゃいけないんだけどね」
クロスさんが肩をすくめた。
「そういうことだったんですね。他の皆さんは」
「有望な若手の調査のために散り散りになってるよ。ま、そのうち戻るだろう。……と、君の用事は何だい?」
1 通常稽古
2 武の神髄を教えて欲しい(上級職「トリックスター」習得へ)
※3票先取
※トリックスターはフェイントを多用し不意討ちによる大ダメージを狙う職業です。
先読みや洞察の効果がモノを言います。
忍者は戦闘前で気付かれないことを重視しますが、こちらは隙を作らせることを重視します。
攻撃係数は6、防御係数は7です。紙装甲で一撃も基本重くありませんが、隙さえ付ければ甚大な打撃を与えられます。
短剣か拳を使い、攻撃回数は多めです。
※上級職には前提スキルの習得と経験点400pが必要です。
トリックスターになるには「先の先」と「フェイント3」が必要ですが、まだ所持していません。
1
ナガト指導の上級職を知ってから決めたいな
上げます。
>>126
条件は非常に厳しいです。覚醒レベル6が前提なのですぐにはまず無理です。
現状でもなりやすい上級職はありますが、手間がかかったりシナジーが薄かったりと一長一短ですね。
※稽古の成果
01~30 経験点10p
31~50 経験点30p
51~80 経験点40p
81~94 経験点50p+奥義習得ポイント1p
95~00 経験点70p+奥義習得ポイント2p+フェイント3習得
※経験点451p
#
「ありがとうございました」
うーんとクロスさんが首を捻る。
「何だろうね、どうにも噛み合わないというか……」
そう、稽古はイマイチ乗れなかった。距離を置いて撹乱しようとするクロスさんと、距離をひたすら詰めて攻め立てる僕とでは、あまりにやり方が違いすぎるのだ。
後退し続けるクロスさんを僕が追い回すだけに終わり、得るものは少なかった気がする。
「すみません、時間ばかり使わせて」
「いやいや、こういうこともあるさ。しかし、戦いの幅は広げた方が良さそうだね。
君は間違いなく強いけど、近付けさせない相手に対する対処法に乏しい。
僕も接近戦はあまり得手じゃないからお互い様だけど」
傀儡人形相手の稽古でもその点は痛感している所だ。射程の長い攻撃手段、か……。
#
クロスさんと別れ、ダーレン寺にオリヴィアを迎えに行くことにした。ちゃんとやれているかな……
※オリヴィアは……
01~20 あーあー……(1回だけファンブル扱い)
21~70 あ、上手くいったのかな
71~94 お姉様……
95~00 上+ボクもついていっていいですか?
※知識カウンター3のためファンブル犯意が大幅に軽減されています。
犯意→範囲です。失礼しました……
#
「おお!クランか、やっと来たな!」
門の所でブンブンと手を振るオリヴィアが見えた。その腕にはフリークがしがみついている。
あの分だと上手くいったんだろうな。
「ごめん、少し遅れた。フリークも久し振り。顔は見かけてたけど、ちゃんと話すのはあんまなかったね」
「うん……ありがとな。お姉様と会わせてくれて。こんな満たされたのは、初めてだったぞ……」
すりすりとオリヴィアに身体を擦る。ハハハとオリヴィアが笑った。
「いやあ、本当に参考になったぞ。何というか、守ってあげたいというか……そんな気分になったな。これが『愛』というものなら悪くない。
フリークは、まだ修行するんだったか?」
「はいっ。まだ鍛えないといけないですから……お姉様のためにも」
「いやいや、お前はそのままでいいと思うが。まあ、たまに来てやるから寂しそうにするなよ」
※フリークの反応(コンマ下)
奇数で……
※オリヴィアの変化(コンマ下2)
9の倍数かゾロ目か95~00
※フリークはクランに嫉妬
※オリヴィア増強?
「うん……でも、他の男に抱かれたりしないでくださいね?特にこいつとか」
鋭い殺気でフリークに睨まれた。思わず僕はたじろぐ。
「へ?」
「こいつ、女たらしもいいところですから……お姉様、まさかこいつに抱かれたりなんて……!!」
「ああ、それはないから安心しろ」
「本当ですかっ!?」
「まあな」
「そうですか……おいクラン。お姉様に手を出したらボクが八つ裂きにしてやるから覚悟しろよ」
僕は「心配ないよ」と苦笑するしかなかった。しかしオリヴィアのあのとぼけた顔はちょっと怪しいなあ……
「まあまあ。お、それとクラン。ちょっとこれを見てくれ」
※オリヴィア増強内容
5の倍数 全身鋭器化
5の倍数以外 飛行
ゾロ目、95~00 両方
メリメリメリッ
オリヴィアの背中から何かが盛り上がってきた。……これは?
「邪魔だなこれ」
オリヴィアは上のシャツを脱ぎ、下着だけになった。フリークが顔を赤くしている。
でも僕の目が向かったのは……
「これって」
白い翼がオリヴィアの背中から生えている。これって……
「うむ。何か生えた。もちろん飛べるぞ」
ファサッと羽ばたくと、オリヴィアの身体が宙に浮いた。
それにしても、これって……
一度だけ「エメリア化」した時のミラの姿に似ている。
あの時のような、強烈な威圧感はないけど……
「ねえオリヴィア。何か他に変化ってあった?」
13の倍数で……
ゾロ目、95~00なら基礎ステータスアップ(平均25)
※オリヴィアステータスは下記になります。
HP 650
筋力 25
技術 25
知力 28
精神 22
「ん……何か力が備わったような、そうでもないような。まあ、悪いことはないから心配はするな」
ハッハッハと豪快に笑う。……取り越し苦労なら別にいいんだけど。
#
「あ、戻ってきた」
「ごめん、長引いて。そっちはどうだった?」
イーリスに残ったラーナたちには、ウィルさんの捜索をお願いしていた。またふらっといなくなってしまったらしい。
01~70 完全に行方知れず。ロワールに戻ったフェイラさんも知らないって
71~94 いたよ。ちょっと野暮用で外してたって
95~00 上+α
>>145
失念していました。こちらに変更します。
HP 650
筋力 26
技術 26
知力 29
精神 23
ラーナが肩を竦めた。
「完全に行方知れず。私たちにも何も言わないで、どこに行ったんだろうね」
「彼のことだから、また何か抱えてるのかもね。……懸案があるとすれば」
「『穴』かオルランドゥ、だな」
ミラの言葉に僕は頷いた。恐らく、僕らを危険に遭わせまいと単独行動しているのだろう。
「何にしても、あまり悠長にしてても仕方ないみたいだね。明日はそろそろ動こうか」
※10の倍数かゾロ目、95~00でイベント(基本ナディア関連)
※それ以外なら83日目へ
※イベント判定
01~80 ナディア好感度200突破に伴うイベント
81~94 上+ウィルから連絡
95~00 上+トンプソンから連絡
その時、電話がかかってきた。……トンプソン司教?
「もしもし」
『私です。ロックモールの件、聞きましたよ。とんでもない事態になっていたようですが、落着したと聞いて安心しました。
電話したのは2点です。まず、闇ギルドの拠点となっていた魔洸石鉱脈。『オリヴィア』君とララ君の協力で、調査が進みました』
「あっ……!!そうです、そう言えばそうだった」
『あそこに入るのは防護服なしでは厳しいと聞いていましたが、『j』は問題ないようですね。
で、調査の結果あるものを見付けました。……恐らくあれは、『壊れた世界』との入口』
「……え?」
『驚くことではないでしょう。既に何人か、こちらに来ているのですから』
01~60 破壊しようとしたけどダメだった
61~80 破壊できたけど嫌な予感がして辞めた
81~94 一応破壊した
95~00 ?????
『2人は破壊しようとしましたが、何か素材が硬く不可能だったようですね。
しばらくはあの鉱山周辺を警戒区域と指定するより他ないようです。
それと……もう一つ。『社』についてですが……』
01~40 誰かが立ち入ろうとした形跡があります
41~80 こちらも同様に警戒区域としました
81~94 「エリック」さんが立ち入りに成功しました
95~00 上+α
『『エリック』さんが立ち入りに成功しました。詳しい話は彼女に聞いて頂きたいのですが……』
「入れたんですか?」
『ええ。後顧の憂いを断つために、一応彼女主導で調査を。『一族』なら立ち入れる場所であったらしいです』
「それで、中には何が」
01~50 禁忌がそこにあった、とだけ。封印を厳重にしたと
51~75 500年前の遺物があった、と。もう一度向かうようです
76~94 500年前の遺物があった、と。私も見ましたが、あれは興味深い
95~00 上+α
『500年前の遺物があった、と。私も見ましたが、あれは興味深い』
「遺物?」
フッと司教が笑った。
『新たな人類の『卵』ですよ』
「『新たな』……人類?」
『ええ。詳しくは『エリック』さんに聞いてください。あれが闇ギルドの連中や、『壊れた世界』に渡らなくてよかった。
彼女は疲れたらしく、もう寝ています。もし話したいなら、また明日に』
#
「……ということらしいんだ」
トンプソン司教との会話を伝えると、皆黙りこくった。
「……『新人類』って何だろうね」
※85以上でイマーラが知っている
※通常ルート
「それはよく分からんな。ただ、将来の懸念になりうるものだとしたら、摘んでおいて正解だったのじゃないか?」
ミラが焼き菓子を口にして言う。……何か変だ。
「『エリック』さんが開けられたものを、何でクリスは開けなかったのかしら」
同じことを師匠も考えていたようだった。そう、何でわざわざハーデンに行かせようとしたのだろう?
どうにも引っ掛かる。しかも、ドワーキンという奴もいるのに……
その時、再び電話が鳴った。今度はウィルさんだ。
「あ、もしもし?」
『ああ、クラン君か。無断で消えてすまない』
「今どこに?」
奇数……オルランドゥだ
偶数……「穴」にいる、僕の家族の所だ
『オルランドゥに向かう道中だ。アミールとは連絡を取り合ってる』
「……え?」
『『実行委員会』と接触しなきゃいけない。あれは、『穴』に潜るなら先に対応しておいた方がいい。
僕も『ランダム』さんの力なしでは妨害を受けずにウィルコニアまで辿り着けなかった。
彼女たちは、かなりの程度『穴』の状況を分かってるらしかったから』
背筋に冷たいものを感じた。
「それ、本当ですか?」
『『ランダム』さんはそう言っていた。だから、彼女たちを正気に戻すか、最悪倒さないといけない。
ただ、オルランドゥはまだ闇ギルドの勢力下にある。頭のクリスは消えても、ネロ魔術学院院長の洗脳は消えてないらしい』
「……なるほど、だから」
『ああ。あと1~2日で向こうに着く。君たちの協力があれば嬉しい』
「……分かりました」
すぐに「穴」に行ってたら大変なことになっていた可能性もあったのか……急がなくて正解だったな。
とすると、明日優先すべきなのは……
1 モリブス
2 オルランドゥ
※3票先取
「明日、オルランドゥに行こう。ウィルさんと合流して、『実行委員会』に決着を付けなきゃ」
「そうだね。じゃあ、夜も遅いしそろそろ寝ますかねぇ」
ラーナがうーんと伸びをした。
プルルルル
本当に良く電話が鳴る夜だなあ……ナディア?
「もしもし、どうしたのこんな時間に」
『えっと……今から会えませんか?……無理ならいいんですけど』
ナディアの声はどこか緊張気味だ。どうしようか。
1 1人で行く
2 4人(クラン、ラーナ、イマーラ、ミラ)で行く
3 断る
4 誰かと2人で行く(要指定)
※3票先取
「うん、いいけど……。場所は?」
『救護院まで、来ていただけますか?』
ラーナは「行ってきなよ」と微笑んでいる。他の2人も事情は察しているようだ。
「分かった。じゃあ、今から行くよ」
#
夏のイーリスの夜はそれなりに涼しい。トリスみたいに蒸し暑くないのは本当にありがたい。
星空の下、救護院の門の下にナディアは立っていた。
「クランさん!……一人で来てくれたんですね」
「うん。何となく、そうした方がいい気がしたんだ。で、話って」
「はい……それは」
4の倍数…私を、傍に置いていただけますか
4の倍数以外…私を……一度だけでいいので、抱いていただけますか
ゾロ目、95~00…私を、傍に置いていただけますか?(その後の選択なし)
「私を……一度だけでいいので、抱いていただけますか?」
月の明かりがナディアの顔を照らす。一筋の光が流れるのが見えた。
相当勇気を持って言ったのだと思う。ただ、出会って僕らは間もない。
彼女にとって僕は一目惚れに近いものな感じはするけど……
1 うん、分かった。でも、今日じゃなくって別の日にしよう
2 うん、分かった。……目、つぶって
3 うん、分かった。でも、せっかくなら皆でしない?
4 ごめん、一つ訊いていい?……一度だけで、いいの?
5 ごめん。もう少し、時間をくれないかな
6 その他自由安価
※3票先取
「ごめん、一つ訊いていい?……一度だけで、いいの?」
ナディアが唇を噛んだ。
「できれば……私もずっと傍にいたいんです!
昨日、ラーナさんとしてるのを見て……本当にラーナさんは愛されてるんだなって思いました。私もああいうふうにされたいって思ったんです。
でも……もうクランさんには……ラーナさんがいる。イマーラさんやミラさんもいる。私が入り込む隙間なんて、どこにもないんです……
だったら、せめて想い出にしたいんです!……ダメですか?」
僕は……
1 分かった。おいで
2 1回だけで終わらせるつもりはないよ
3 そういうことなら、僕は君の気持ちには応えられない
4 少し、考えさせてくれないかな
5 その他自由安価
※3票先取
※2を選びナディアを「番」にすると、基本この5人で行動します。
他のメンバー(ミーシャ)が入り込みにくくなるかもしれません。
オリヴィアとは好感度設定もされてないと思いますが、それでも入り込みにくくなるのでしょうか
>>183
オリヴィアは気にしません。(基本彼女はフリークだけです)
やや厄介なのはミーシャで、多少抵抗感を示す可能性があります。
エルライザも同様ですが、ミーシャほど重要な立ち位置ではないのでこちらはあまり問題になり得ません。
あと可能性が出るとすればララぐらいでしょうか。(こちらはまだフラグが立っていません)
「一回だけで終わらせるつもりはないよ」
「……え?」
「トリスは一夫多妻なんだ。だから、ナディアを奥さんに迎え入れることもできる。
そこまで行くかは分からないけど、するならちゃんとナディアを愛してあげるつもりだよ」
ブワッとナディアの目から涙が溢れた。
「……クランさんっっっ!!!」
「うん。……これから、よろしくね」
僕は泣きじゃくる彼女を抱きながら、頭をそっと撫でた。少しすると、落ち着いたのか彼女が目を閉じて唇をせがんできた。
「ん……ちゅっ」
唇同士を合わせるだけの、優しいキス。唇を離すと、潤んだ目でナディアは僕を見上げてきた。
1 今日はここまで。明日、また来るよ
2 今日はここまで。皆にも、紹介しようか
3 欲しがりさんだね(R板移行への多数決へ)
4 ……するなら、皆でしようか(R板移行への多数決へ)
※3票先取
※0000から投票開始
「欲しがりさんだね。……はぷっ」
「んんっ……んんんっっっ!!?」
僕はナディアの唇を舌でこじ開けた。最初何か分からず混乱していたナディアも、しばらくするとすっかり慣れたみたいだ。
「んちゅ……ちゅるっっ……はあむっ……キス、美味しいね」
「あむっ……んんんっ!!?や、やだぁ……キスだけで、こんなに……」
ナディアは必死で僕にしがみついてきた。感じやすいのかな。
外でするわけにもいかないのでナディアに訊くと、使われてない小屋が近くにあるらしい。
「本当にするよ、いいね?」
「……はい。昨日のラーナさんとまでは言いませんけど……いっぱい、愛して下さい」
うっとりとした様子でナディアが言う。
こうなったら、覚悟を決めなきゃ男じゃないし、ユウナさんにも悪い。精一杯、やってみよう。
1 R板に移動
2 このまま(好感度判定など入ります)
※3票先取
今日はここまで。更新は多分明日夜です。
それにしてもクラン君は女の子にひたすら甘いですね……
なお、これがサイファーだと多少話をして諦めさせるよう仕向けてた気はします。シデはダナ一筋なので瞬殺でしょう。
乙
割と最初から関わる人が女性ばかりで新キャラ判定コンマもだいたい女性という女難
オーディナルの血筋…にしても度が過ぎるというか、もうこれがクラン君だから
乙
最大何人囲う気なんだコイツは…
一夫多妻のトリス人からはどう思われるんだろう流石にねーわとドン引きされるのか英雄色を好む的なレジェンド扱いされるのかそれともこれくらいは一般的だったりするのか
ここまで来たら主要キャラ全員と番でも納得できてしまうクランくん。
まぁ残りは2軍級だからあれなんだろうが……(ミーシャはイーリスで公務だしミーシャなしでアナスタシアは動くまい。エルライザは怪しいが今のところ戦力になるかも怪しいしオリヴィアはフリークがいる。)
>>199
ナディアにしても好感度判定でクリティカル→再判定で初期好感度190と薄い所を引いているので、何か呪われてますね。
>>200
トリスでは4~5人ぐらいならやや多めぐらいなので、ラーナとイマーラはそこまで気にしてません。
ミラもまあそんなものかと思っています。(「j」であることによる余裕もあります)
問題なのはミーシャですが、彼女は彼女で別に嫁がいるので、そこまで強く言えないとは思います(多分)。
>>201
さすがに増やしすぎると色々まずいことにはなります。
オルランドゥ大武術会・R - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/335)
から戻ります。なお、覚醒レベル5になったため以下のようになります。
・常時宝石の力解放
また、特殊能力が身に付きます。以下から選んでください。
1 短距離転移
2 精神感応(弱)
3 時間停止(反動はかなり大きいです)
4 時間遡行(弱)
5 強制魅了(使用制限あり、ヘイト集中+デバフ、必中ではない)
※3票先取
精神感応と時間遡行は訓練とかすれば(弱)じゃなくなるとかあります?
>>205
あります。
今日はここまで。
乙
任意のパラメータ+1の多数決が残ってたと思いますが、それは次回です?
>>212
次回ですね。
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せます。致命傷を誰かが負っても、手早く動けば助かるかもしれません。(ただ出血は戻せません)
(なお、ユリリエやリナの能力は(強)に相当します。血縁の関係上です)
続いてステータス上昇の多数決を行います。どれか1つのパラメーターを上げられます。以下から選んでください。
1 HP+30
2 筋力+1
3 技術+1
4 知力+2
5 精神+1
※2票先取
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 510
筋力 25
技術 26
知力 18
精神 22
所属 トリス森王国
名声値 66
好感度
※イマーラ 441
※ラーナ 597
ヴィオラ 138
ミーシャ 274
アナスタシア 189
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
※ミラ 379
ナディア 252
※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
※好感度判定常時+5
経験点451p
奥義習得ポイント14p
覚醒レベル5
※超回復(致死ダメージ1回無効)
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せる
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発
剄打…距離0で発動可、単発、2倍ダメージ、命中判定の乗数が12、75以上で朦朧
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)
所持品
蛇の宝石
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
・瀕死時に50%でコーウィン憑依あり(経験点は基本なし)
・85以上で朦朧打撃
加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動
・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2
・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ
・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3分の1、35%の確率で拳or脚破壊か武器落下
・奥義「空剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、防御無視3倍ダメージ
・奥義「奇門解放」
10ターンの間全ステータス+3、追加ダメージと攻撃係数と防御係数にボーナス(ともに8→4に)
使用後は反動で20分間全ての行動にペナルティ
【83日目】
早朝。そぉっと部屋に入る。……うん、皆寝ているな。少しシャワーでも浴びて……
「……クラン」
凍り付くような声が後ろからかかる。振り向くと、そこには凄い威圧感で僕を見る師匠がいた。
「……あ、イマー、ラ……」
「ナディアを抱くのは認めましたが、朝帰りまでは許してませんよ?
初めての子でしょうからできるだけ丁寧にということだったのでしょうけど、やり過ぎです」
……これはまずい。師匠が敬語に戻ってる。本気で怒ってるな、これ。
こういう時は言い訳は無用だ。ひたすら謝ろう。
「……ごめんなさい」
「何に対する『ごめんなさい』ですか」
「その……皆をほったらかしにしたこと、です……」
「ええ、全くです。いかに一夫多妻といえ、放っておかれていい気分になる人はいません」
「えっと、ラーナやミラは……」
一瞬、師匠が黙った。
「……ラーナは『クランはエッチ好きだから仕方ないね』と。ミラは、『まあその分愛してもらえればいいさ』……だそうです」
あ、怒ってるの師匠だけなのか。……よく見ると、少し膨れてる。
僕の4倍も生きてるのに、嫉妬しててかわいいな。
おかしくなって、思わずクスッと笑った。
「……何がおかしいんです」
「ふふっ、イマーラかわいいなって。……んちゅ」
背伸びして、師匠の唇を奪う。最初は驚いていた彼女も、すぐに僕の舌を受け入れた。
「んふっ……ちゅっ……ぷはっ。こんなので、ごまかすつもりなの?」
「ん?ううん、僕は本気だよ?イマーラを放ったからしにしちゃったから、その分愛してあげる」
もう一度、さっきより深く口付ける。師匠も僕の腰に手を回し、その気になってきたみたいだ。
「……ちゅるるっ……あむっ、クランん……このまま、するつもりじゃ」
「2人とも朝弱いでしょ?まだ朝も早いし。それに……ほら」
硬く盛り上がる僕の股間を見て、師匠が目を見開いた。
「……ナディアと一晩中してたんじゃ?」
「うん。でも、大丈夫。ね?」
「……全く、悪い子になったわね。すぐに身体で誤魔化そうとするなんて」
「でも、イマーラも嫌いじゃないでしょ?」
「……今日だけよ」
ふぁさっ……と師匠が寝間着を床に落とした。
#
「……で、何でくっついてるんだ」
訝しげにミラが言う。朝食を食べる僕の腕は、師匠に絡め取られていた。
「ふふ、内緒。……凄かったわね」
「はは……」
師匠に耳打ちされ、僕は苦笑した。ナディアとして「覚醒」したことで、身体能力だけじゃなく精力も上がってしまったらしい。
「ふうん。……イマーラさん、今晩はクラン貸してね」
「ふふ、いいわよ」
あ、ラーナは感付いたみたいだ。これは覚悟しないと……
「そっ、それはいいとして。今日はオルランドゥ行くんだよね?」
「そうね。皆で行った方がいいかしら」
1 皆(5人)で行く
2 オリヴィアも連れていこうか
3 いや、あまり大人数でもまずい。目立つとあれだから、僕だけで行くよ
4 少人数の方がいいかな(同行者1人選択)
5 その他自由安価
※3票先取
「皆で行こうか。ナディアも連れて」
「むー。何か気に入ってるっぽい……そんなに良かったの?」
「ハ、ハハ……」
とりあえず笑って誤魔化した。「蜜」の話をしてもよかったんだけど、「コーウィン」さんの言葉が気になる。
「まあとにかく、迎えに行こうか。一度アミールさんに連絡を入れて、どこかで落ち合おう」
#
「クランさんっ!!……あの、その……昨日は、ありがとうございました」
恥ずかしそうにナディアが頭を下げた。僕はポンポンと軽くそれに触れる。
「いや、こちらこそ。救護院を出る準備は?」
「はいっ!もう、大丈夫です」
救護院の玄関を見ると、ユウナさんをはじめとした娼館の子たちが手を振っていた。
親元に返せる子は返し、そうでない子はしばらくここで色々学ぶのだという。
「じゃあ、みんな、行ってくるね!!」
彼女の目には涙が滲んでいた。
「……大丈夫?」
「は……はいっ。ずっと別れるわけじゃないですし……」
「そっか。……とりあえず、アミールさんに連絡かな」
※20以下で出ない(1回のみファンブル扱い)
90以上だと????がいる
※ファンブル回避権残り4回、再判定
#
『今日、こっちに来るわけだね』
「ええ。『実行委員会』を何とかしないと」
少しの沈黙があった。
『そうだね。彼女たちを何とかする必要がある。その前に、ネーロ院長だけど』
「操られているらしいですね」
『ああ。情報を総合するに、洗脳を仕掛けたのは『マスターC』……クリス だろう。
オルランドゥはテルモンやモリブスのように国が乱れてるわけじゃないが、魔術学院の守りは異常に堅い。
まるでそこを守護するよう命じられたかのように』
「そこを突破しようと?」
『そういうことになるね。ウィル・アピース氏とはそろそろ合流できる。彼を交えて、魔術学院にいるネーロ院長にどう接触するか考えよう』
「そう言えば、ヘカーテは?」
※3の倍数以外なら手元にいる
『今、シュナイダー家で保護してるよ。表には出せないけど、一応元気だ』
あれから全然会ってないから気掛かりだったけど、とりあえずは良かった。ただ、心の傷は心配だけど。
「じゃあ、今から向かいます……と言いたいんですが。オルランドゥの中心部には、一度も……」
『僕が王宮に行くから大丈夫だ。30分後に合流しよう』
#
※3の倍数でミーシャとアナスタシア登場
※95以上かゾロ目で第2世界から誰か来ている
#
「相変わらず賑やかだねぇ……見ない顔もいるけど」
ナディアがぴょこっと前に出た。
「はっ、はじめまして!!」
「……君は?」
「ナディアといいます!今日までロック……じゃなかったイーリスの救護院で働いてました」
「ふうん……まあ、深い事情は訊かないことにしようか」
ナディアは顔を真っ赤にして黙ってしまった。アミールさんは僕の後ろの方を見ている。
「……彼女は連れていかなくていいのか?」
振り向くと、オリヴィアがチラチラこっちを見ている。
彼女は「あまりこの世のいざこざには興味がない」とか言ってたはずだけど。
「オリヴィア?どうしたの」
奇数…いや、行き先に旨いものはあるのか?
偶数…いや、どこか行く前にダーレン寺に……
ゾロ目、90~00 いや、暇なんでな。邪魔はしないんで連れていってくれ
「いや、どこか行く前にダーレン寺に……」
「え」
「何と言うか、1日フリークと離れたら物足りない……というかこそばゆい気分になってな。
お前が口利きすれば、ダーレン寺に入れてくれるんだろう?頼む」
「え、ええ……」
まあ入れたら満足しそうな気はするけど、ダーレン寺の禁欲的な生活にオリヴィアが耐えられるかな?フリークはすっかり馴染んでるけど……
1 分かった
2 やめといた方がいいよ
※2票先取
1→基本オリヴィアはダーレン寺に行かないと出ません。一定確率(低確率)でトラブルを起こします。
2→このままです。機動的にオリヴィアを動かせますが、放っておくと一定確率(低~中)でトラブルを起こします。
……まあ、社会常識を教えるという意味でもいいかな。フリークもいることだし、無茶はしないだろう。
「分かった。……じゃあ、皆すぐ戻るから」
#
「……というわけだから、皆の言うことはよく聞いてね」
「むう……人間ごときに指図されるには気に食わんが」
むくれるオリヴィアの頭を、フリークが背伸びして撫でた。
「大丈夫ですよ、お姉様なら」
「むー」
「というわけで、ロブソン総師範。よろしくお願いします」
ロブソン総師範は困ったように頭を掻いた。
「まあ、ミラみたいなものとは理解したわ。彼女に近い取り扱いでよいのじゃな。
ただ、法度だけは守ってもらおうかの。肉体的には教えることは何もなかろうが、精神修養と心得えよ。分かったかの?」
「むう……承知した」
渋々オリヴィアが返事した。うーん、大丈夫かな。
※80以上でイベント
※クリティカル(以下クリティカル範囲は95以上に)
その時、僕の頭に声が響いた。
『小僧、奥の堂に行け』
「え?」
『今の貴様なら、傀儡人形に込められた魂を解き放てるはずだ。試しにやってみろ』
「魂って……シデさんの?技術だけしか封じられてないんじゃっ」
『そうだ。だが、あいつは恐らく幾つか魂を封じている。
『穴』の大封印は不完全だった。そして、そのために用意された保険はランダムとデアドラ、フローラ。
しかし、奴ら3人の戦闘力はたかが知れている。だから、技術継承のために奴は技術を傀儡人形に込めた。邪なる強大な何者かが現れた時の備えだ。
それでもダメな時……シデは……いや、多分ジェラードは何かを用意していたはずだ』
「だから魂を『解き放て』と?」
『そういうことだ。ある程度解き放ち、何かに……宝石でも何でもいいから『宿らせる』。
それを『第二世界』の奴に注入すれば、あるいは』
何か妙なことになってきたな。そもそも解き放ってからどうしろと。
『それは俺が指示する』
思考を読まれていた。……まあ、当たり前か。
「何をブツブツ言っておるのじゃ?」
「ああ、いえっ。こっちの話です。ちょっと、傀儡人形に会わせてくれませんか」
#
奥の堂に行くと、傀儡人形は変わらずそこにいた。……解き放て、って言ってたっけ。
『一度、粉微塵に破壊しろ。あれは多分、フィオナの作だ。簡単ではないが、そうすれば器に入れるようになる』
「器?」
『俺が今いる、宝石の中だ』
……そんなこと、できるんだろうか?
『器を失えば、ここしか入る場所はないからな。物は試しだ、やってみろ』
……
01~35 失敗(そもそも当たらない)
36~60 微妙(半壊させたが……シデの魂は出てこない)
61~94 成功
95~00 上+α
ラーナ好感度の戦闘コンマ振り直しの対象にはならないかな
今日はここまで。なお、次回来た際チャンスはあります。
また、経験点も入るので無駄ではないです。(30p)
>>241
ラーナ不在というのもあり、ありません。
(純粋な戦闘に入るという条件を満たしてないということもあります)
傀儡人形に相対して構える。粉微塵に破壊か……できるのかな。
考えても埒が明かない。真っ直ぐいって、壊す。それで行こう。
ダンッ
「迅いっ!!?」
総師範が叫ぶ。傀儡人形の反応が僅かに遅れた。これならば……
腰を沈め、左拳を突き上げようとした刹那。
ブォン
傀儡人形の姿が、揺れて見えた。これは……
『『夢想転生』か』
「コーウィン」さんが脳内で呟いた。これだと、次に反撃が来るっ!
「ハッ!!」
僕は足を僅かに動かした。「奇門解放」は、今日のこれからを考えると使いにくい。
であるなら、今のままで……!!
傀儡人形と僕の左拳が交錯する。そして。
ドガァッッッ!!!!
左拳は傀儡人形の左肩を粉々にし、そのまま壁へと吹っ飛ばした。
「おおっ」
「やった!!」
すぐに追撃しよう間を詰める。しかし、「コーウィン」さんはそれをなぜか止めた。
『やめておけ』
「え?」
『あれの修復再生能力は尋常ではない。『一撃』で破壊せねば、魂は吸い取れん。やり直しだな』
「そう、なのですか……」
あるいは急所とかがあるのかもしれないけど、それは今の僕には分からないことだ。まあ、また機会もあるだろう。
#
「では、これで」
総師範に別れを告げ、僕はそのままイーリスに戻った。とりあえず、皆にさっきのことを伝える。
01~85 何もなし
86~94 そう言えば……
95~00 まさか、僕の家に……
※クリティカル、再判定
01~80 昇格
81~94 2段階昇格
95~00 あ、ひょっとしてこれかな
「そう言えば……アングヴィラに行けば何か分かるかもしれない」
「え?」
アミールさんが口を開いた。
「僕らの一家は、元々アングヴィラ出身なんだ。オルランドゥが発展してきた200年ぐらい前にこっちにきたらしいけど。
今でも分家がそこにある。その『シデ』っていうのが僕の先祖だとすれば、家の起源を探ることが何かの手掛かりになるかもしれない」
「なるほど……そうなのですね」
「ああ。ただ、今はそれは後回しだな。オルランドゥに飛んで、ウィル氏と合流しよう」
#
「……結構暑いねぇ」
ラーナが汗をぬぐった。オルランドゥは南国じゃないから、トリスやモリブスほど陽射しは強くない。ただ何と言うか……空気が「濃い」。
「湿度か?いや……魔素自体も少し濃いな」
「ご名答。だから、魔術研究がここで発達したというわけさ」
アミールさんがミラに説明する。そういうことなのか。
「予定では、僕の家で落ち合うことになってる。場所は伝えたから、そろそろ来ているはずだけど」
※50未満で来ていない
※クリティカル(????もいる)
昼メドに再開します。
「やあ」
フードを被ったウィルさんが、向こうで手を挙げている。その横には長身の中年男性がいた。
髪は白く、肌が少し浅黒い。魔族か、その血が混じっているのだろうか。
「ウィル!長旅お疲れ様」
「どうも。クラン君たちも元気そうで何よりだ。……見ない顔がいるけど……まあ、それは置いておこうか」
「ウィルさん、その方は?」
ウィルさんの代わりにアミールさんが前に出た。
「ああ、紹介が遅れたね。彼はローマン・オルランドゥ。ネーロ院長の従兄弟で、前副院長だ」
「ローマンでいい。よろしく頼む」
差し出された手は武人のそれだ。確か、名前だけは聞いたことがある。魔法剣の達人らしいけど。
師匠が目を丸くした。
「貴方がローマンさんですか。お噂はかねがね」
「……貴女は、イマーラ・ランドルス様ですな。こちらこそお会いできて光栄です。幼い頃に、貴女のお名前は伺っております」
「もう退いて長いのですが、覚えて下さって恐縮です。……ウィルさん、お知り合いでしたか」
「彼は僕が最初に優勝した時、決勝の相手だったんです。素晴らしい剣士だった。
隠居されているとは聞いてましたけど、話をしたら是非協力させてほしいと」
ローマンさんが頷く。
「あいつの目を覚ますなら今が好機だ。戦力は十分、あとは方法だな」
「そうなりますね。アミールさん、ここで立ち話もなんですから中へ」
アミールさんの私邸は思いの外質素だった。お父さんがいる本邸は、少し離れた所だという。
「ヘカーテはこちらに?」
※3の倍数で本邸
※3の倍数以外でした。
「ああ。父さんの本邸だと見付かる可能性があるしね。
闇ギルドが半壊状態とはいえ、まだ油断はできない。なら僕の所で預かっていた方が安全というわけさ。……と噂をすれば」
廊下の向こうから、少女が現れ一礼した。そのまま2階へと上がっていく。
「もう大丈夫なんですか?」
「身体はね。心はどうだろう、随分色々されたらしいし。
13の子供には、正直酷なことをさせられたみたいだ。落ち着いたら、トンプソン司教に一度預けてみるつもりだよ。
……っと、お茶は何がいいかな?トリスの緑茶があるけど」
「僕はそれで」
「私も」
#
コポコポと湯が沸く音が聞こえてきた。急須に茶葉を入れながら、アミールさんが言う。
「それにしても、大所帯になったね。てっきり3人、多くても4人かと」
「……すみません」
ウィルさんが少し渋い顔になる。
「まさかクラン君、全員……」
「……すみません、そのまさかです」
「……君の能力は疑うべくもないしいい少年だと思うが、それだけはどうにかならないものかな」
「まあまあウィル、トリスではよくあることさ」
「そんなものですかね」
アミールさんの言葉に、ウィルさんはあまり納得していないようだ。
「僕もファルが『番』だからね、エルフの風習は分かるさ。にしても4人は少し多いけど」
いや、本当は5、6人みたいなんだよなあ……それは黙っておいた。
アミールさんが急須にお湯を淹れる。
「で、本題。魔術学院にいるネーロ院長の救出、そして彼が知っているであろう『実行委員会』の居場所の把握、最後に彼女らの保護。
これが僕らがやるべき任務になる。……ただ」
「魔術学院はやたら警備が堅い。ネーロ院長への謁見だって至難だ。そうでしたね」
「そういうこと。あ、お茶飲んでよ。トリス菓子も準備してある。王室御用達のだから美味しいよ」
アミールさんはどこか暢気だ。ウィルさんと似てるなと最初は思ったけど、この緊張感のなさは大分違う。
というか、2人は元々知り合いだったみたいだ。年齢的にアミールさんが少し上みたいだけど。
「その余裕、何か策が?」
「それについては、ローマン前副院長が説明してくれるさ」
ローマンさんが小さく頷いた。
「まず、正面から乗り込むのは難しい。明白な理由がないと院内に入るのは不可能だ。
私は危険視されているからもちろん不可だ。アミールですら難しい」
「どこか抜け道が?」
「然り。魔術学院は3方を壁、背後を湖で囲まれている。湖側の守りは若干だが薄い」
「……若干、ですか」
「ああ。ただ、私が隠密魔法を掛ければ、夜間に船を使い上陸ができるはずだ。
内部構造は熟知している。そこからはネーロの元に行くのは難しくない」
うーん、とラーナが唸っている。
「どうしたの?」
「いや、その可能性に対応されているかもと思って。だったら、予想外の所から攻める手もあるかなと」
「……予想外?」
「そ。上空から入っちゃうわけ。私飛べるから、闇に紛れれば……」
「そうか!完全なる裏をかける」
ニッとラーナが笑う。
「そういうこと。ただ、これだと2人しか行けないけどね」
※75以上で3人
「いや、私も行けるぞ」
「えっ?」
ミラが手を挙げている。
「昨日ちらっとオリヴィアに羽根が生えたという話をしていたな。あれなら多分、私もできる」
そうか、一度「エメリア」になったミラならそういうのは簡単なわけか。
「なら3人だね。下から狙われたら厄介だけど、奇襲だし何とかなるんじゃない?」
「あとは普通に陽動ね。この人数と戦力なら、戦力を分散させても上手く行くでしょうし」
「なるほど」
アミールさんがお茶を口にした。
「案1は全員で湖側からの夜間奇襲。案2は少数での上空からの夜間奇襲。
案3は陽動を振った上での湖からの侵入、案4は陽動付きで上空から……といったとこかな」
「す、すみません。それって4で決まりじゃ」
「うーん、そうでもない。少し頭が回るなら、陽動の可能性は考えるだろうからね。それで逆に警戒を高められたら厳しいんだ。
そもそも、陽動で誰かを傷付けるのはなるべく避けたい。陽動するにしても、相当上手くやらないとね」
ナディアの質問に、アミールさんは苦笑する。
「人死にを出していいなら正面突破もあり得るが。だが下策だろう」
「そうですね。だから実質、この4択」
どれが一番いいだろう?
1 案1(全員で湖から)
2 案2(ラーナ、ミラ+1で上空から)
3 案3(陽動をかけて少数で湖から)
4 案4(陽動をかけてラーナ、ミラ+1で上空から)
5 その他自由安価(歓迎です)
※3票先取
船って自動操縦できるように設定とかできないかな(最悪真っすぐに魔術学院に突っ込む進路で固定さえすればよし)
囮にできれば陽動や上空からの攻めが楽になりそうに思うが
>>259
それをやるなら誰かに依頼しないと多分無理です。
(つまり時間がかかります=露見可能性が高まります)
湖の上での逃走でアミールが魔法障壁を貼って防御しながら、クランがプレーンウォークというのは出来ますか?
もちろん防護服の重力壁で銃対策もして
それが可能なら5で、湖+上空からでどちらか見つかっても構わないように両方面から忍び込む
>>263
できなくはないですが、足場の不安定な船上では困難も伴うとだけ。
0000まで決まらない場合はリセットです。
一族化したヘカーテならプレーンウォークで学院内へ繋げられるか、あるいはアミールでも一度くらい入った事あるのではと思ったが遅かったか
4で決定します。
>>267
アミールは入ったことぐらいはあります。
しかしプレーンウォークで侵入するといきなりど真ん中に出るかもしれないと思って敢えて黙っていたわけですね。
彼は存外慎重派で策士です(キャラのモデルとして本作では第弐門の某○田をイメージしてます)。
「……やっぱり案4、ですかね。この中では一番確実性が高そうな」
「そうか。異論あるかな」
皆同意した。アミールさんが「それなら」と切り出す。
「面子を決めようか。本命の空中班は3人。陽動班は残りだ。
どう陽動するかは後で考えるとして、まずその割り振りだね」
「内部構造を分かるのは、ローマンさんだけですよね?」
「大雑把な配置は私が教える。もっと詳細に動きたいなら、私を空中班に配置した方がいいが」
さて。
※空中班の残り1人
1 クラン
2 イマーラ
3 ナディア
4 ローマン
5 ウィル
6 アミール
※3票先取
※ローマンは弱くはありません。が、このメンバーだとやや見劣りはします。
(代わりに最短距離が取れます)
寝る前に上げます。
もう一度上げます。
「いえ、ここはししょ……イマーラを一緒にさせた方がいいと思います。いざという時は逃げられますし」
「『瞬間転移』ね」
僕は師匠に頷く。
「何が出てくるかにもよりますけど、これが一番安全かなと。僕らは陽動に徹しましょう」
「だが、さっきも言ったけど難しい陽動だよ?あくまでそれと悟られず、魔術学院の意識をこちらに向けさせる必要がある。
夜間ならなおのことだ。近所で爆発を起こすというベタなやり方では恐らく悟られる」
「陽動を行うなら、昼ということですか」
「そういうこと。ただ、昼は昼で視界が開けてしまっている。上空に何か飛んでいるのが見付かれば騒ぎになるだろうね」
一長一短、というわけか。何か妙案はないものかな……
※80未満で多数決へ
※多数決へ
……簡単には妙案なんて出ないか。無難な陽動となると、来客を装うぐらいしか思い付かない。
せいぜいが急病人を偽装するとか、そんな辺りだろうか。……それで大丈夫なんだろうか?
荒っぽく行くなら、誰かに被害が出ない程度の騒ぎを起こすのだろうけど、アミールさんが言う通り狙いが露見される可能性は否定できない。
さて、どうするべきだろう。
1 昼に来客を装う
2 夜に来客を装う
3 昼に騒ぎを起こす
4 夜に騒ぎを起こす
5 自由安価(歓迎です)
※2票先取
※ヒントは提示してあります。各人の能力を考えると……?
昼間でも普通に光学迷彩服やラーナの幻影魔法じゃダメなんだろうか
空からの侵入くらいはそれで行ける気がするが
>>280
魔術学院というのがミソですね。
(だからウィルも提案してないわけです)
魔術学院といえば知り合いがいたな、ウィンドグレイス卿だっけ
彼に連絡を取って何か協力を得られないものか
>>282
可能ですね。
……魔術学院の情報が足りない。とすると……
「トリスにいるウィンドグレイス卿に連絡取れないですかね」
「ウィンドグレイス卿……確か彼は」
「ええ。トリスの魔術学院院長です。彼なら、上手い方法を知っているかもしれない」
「なるほど……魔術学院側の備えと対応策を知っているかもということか。連絡先は」
ローマンさんが手を挙げた。
「私が知っている。元副院長だったかたな、昔馴染みだ」
「了解です。お願いできますか」
頷いた彼に僕は電話を渡す。
※15以上で連絡が取れる
『もしもし』
「久しいな、相変わらずか」
『……ローマンか!?蟄居していたと聞いたが』
「身の安全も確保できそうなのでね。ネーロの正気を取り戻させようと思っている。ウィル・アピースらの協力も取り付けた」
『……あの少年たちが絡んでいるな。イマーラもいるだろう』
「察しがいいな、代わるか」
師匠が電話を受け取った。
「どうも」
『暴れているらしいな、風の噂で聞いたぜ』
「暴れてるわけではありませんよ。結果でしかありません」
『ハハハ!!大体の騒動の中心にイマーラ・ランドルスありと聞くぞ?あとはウィルか。
あの小僧は元気か?いかにもお前好み……』
師匠があからさまに不機嫌になった。
「これ以上舐めたことを言っていると切りますよ?」
『カカカ、冗談だ、冗談。ネーロを正気に戻すとなると、オルランドゥ魔術学院に忍び込むってことか』
「……まあそうです」
『ローマンがいるなら分かるだろうが、あそこは魔術的罠で張り巡らされている。まして行使者はネーロだ。
下手な幻影魔法や隠密魔法は即座に無力化される。ローマンじゃ、悪いが解呪は無理だな。
大方、湖側からの奇襲ってとこか。今のそっちの戦力がどれぐらいか知らないが、ウィルがいるならごり押しできるって判断だろう』
「それも俎上に上がりましたが。私たちが取るのは、上空からの奇襲。そこに陽動を加える方針です」
「はああ!!?」というウィンドグレイス卿の叫びが聞こえた。
『上空から??何だそれは』
「説明は省きます。私たちが取るべき策は?」
01~40 オルランドゥ郊外に、あれがあるだろう「それはならぬ!」
41~70 ……俺がいれば何とかなるが
71~94 俺に一案がある
95~00 上+α(成功確定)
『俺に一案がある』
「案?」
『そうだ。奇襲はまあ夜が望ましいな。そして上空からというのはそれができるなら妙案だ。
ネーロの張れる『結界』は、上空には届かない』
「結界、ですか」
「行動を妨げる魔力壁だ。これを張られるとかなり厳しい。
だから気付かれる前に最短距離でネーロの元に辿り着くことを考えていた」
ローマンさんが補足する。
『そういうことだ。だが、上からの侵入は防げない。だから、後は注意をどこかに逸らしてしまえばいい』
「どうやって?」
『あるだろう、魔術学院の連中が飛び付きそうなものが。小僧の宝石だ。
幸い、小僧の顔を知っている魔術学院の連中はいないはずだ。
何知らぬ顔で『こんなものを見付けたので調べてほしい』と言えば、色めき立つはずだろ。
不足なら、俺から魔術学院の教員に連絡を入れてやる。味方になるとは思えねえが、間違いなく一騒ぎになるはずだ』
「……クランを囮にしろと?」
『惚れた男を差し出すのが嫌なのか?』
※65以上でもう一つの選択肢
※選択肢なし
「……『番』ですが。本気で怒りますよ」
『おおっと、それは失礼。ともあれ、成算は相当程度あると思うがね』
師匠が僕を見た。
「どうする?」
「乗るしかないよね。僕なら大丈夫」
「そうね。……では教員に連絡を。時間は20時ぐらいにして下さい」
『了解した。にしても、その小僧。武術会に出るつもりはないのか?
もうそろそろ地区大会の締め切りだが』
「……やはり前倒しでの開催に」
『まあな。トリスは1ヶ月後に本予選開始だ。3ヶ月後に本選とかいう噂もある』
「……どうするの?」
1 それどころじゃない
2 一応、参加だけしておこうか
※2票先取
※地区大会には参加しなくても大丈夫ですが、トリス予選で不利になります。
※もちろん、武術会自体に出ない選択もありです。
スピードだけ考えるなら、拘束時間が減るのでそれはそれで一つの選択です。
※トリス予選の参加有無は95日目で決定します。
※なお、トリス予選でクランが負ける可能性は現状ウィンドグレイスだけです。
※本大会には放っておくと???などが出ます。
「今はそれどころじゃないよね」
「そうね。……というわけです」
『何だつまらんな。もうトリス予選の締め切りも10日と少しだというのに、出すつもりはないのか』
「こちらにも事情がありますので。では、失礼」
電話を切ると、師匠は溜め息をついた。
「無礼な奴ですまん。ああいう物言いしかできない」
「いえ、私もそこそこ長い付き合いですので。じゃあ、クラン。お願いね」
「うん」
※偶数でラーナが提案
「ちょっといいかな」
「どうしたの、ラーナ」
ラーナはニコニコしている。……絶対にロクなことじゃない。
「いや、『クララ』で行った方がいいんじゃない?」
「……そんなことだろうと思った」
「えっ、悪くないでしょ?クランの情報が向こうに伝わってたら一発で終わりだし。
クランは知ってても『クララ』は皆知らないでしょ」
ポンと師匠も手を叩く。
「それいいわね!確かにいい考え」
「うむ。あれはあれでいいものだな。今度『クララ』でしないか?」
「そうね、最近してないし……」
盛り上がる3人を見て僕は特大の溜め息をついた。ほんっと、彼女たちの倫理観はどうなってるんだ?
「馬鹿言ってないでよ……ほら、アミールさんたちが唖然としてるじゃないか」
「何だい、その『クララ』とは」
「実はですね……」
1 ラーナを止める
2 ラーナに言わせておく
※2票先取
「……ラーナ、ふざけてる場合じゃない」
僕が睨むと、ラーナはハハハと笑って誤魔化した。
「あー、冗談冗談。多分」
「いや、多分じゃなく本気だったでしょ。……というわけで、忘れて下さい」
「……?まあいいや」
アミールさんは首をかしげた。ナディアも「何だったんでしょう?」と呟いている。
確かにラーナの言わんとしていることは分かるけど、僕の沽券に関わる。というか、ナディアがショックを受けそうだ。
「とにかく、僕らは何かあった時の遊軍になるな。陽動は君に任せた。
まあ、何かあっても君一人でなんとかできそうだけど」
「そうだといいんですけど。ウィルさん、よろしくお願いします」
「ああ。で、作戦決行は20時だったな。まだ大分時間はあるけど」
1 ウィルに稽古をつけてもらう(上級職関連)
2 ローマンに稽古をつけてもらう(上級職関連)
3 オルランドゥの街を歩く
4 ヘカーテと話す
5 別の場所に行く(要行き先)
※2票先取
#
「私に稽古をつけてもらいたいということだが、どこまで役に立てるかな」
すう、と模擬刀をローマンさんが抜いた。
ここはアミールさんの家の庭だ。彼も魔法剣の使い手らしいけど、「ローマンさんには遠く及ばない」と笑って断られた。
「そもそも、アミールがやればいいだろう」
「いやいや、僕は人に教えるのが苦手でして。それに結構おじさんですし」
「それを言うなら私は爺だぞ?全く、望めばウィルにすら互せる才があるのに、だらしのない奴だ」
「争い事は好きではないんですよ」
アミールさんが大きく伸びをした。
「そこまで強いんですか?」
「僕も手合わせしたことはないからね。ただ、オルランドゥのアミール・シュナイダーが僕の本当の対抗馬ではという声はあった」
アミールさんの横にいるウィルさんが、どこか複雑そうな表情で言った。
「魔法剣、ですか。私も見るのは久しいですね」
「イマーラ殿なら児戯に見えましょうが、我が技をお見せできるなら恐悦至極」
そう言うと、ローマンさんが僕に向けて構えた。
「魔法の心得は」
「ほんの少し。拳に炎を乗せる『焔霊』なら習いましたが」
「なるほど。ダグラスと接点があるなら私のことは聞き及んでいるだろう。
魔法剣も魔法拳も、原理は同じだ。魔法を剣や拳に乗せる。だが、詠唱に時間がかかっては意味を為さない。
無詠唱は基本、そこでどんな魔法を乗せるかだな」
そう言うと、瞬時に模擬刀が炎に包まれた。
「これは序の口だ。例えば……」
ブンッと刀を振ると……斬撃が飛んだ?
「こんな具合に刀を杖のように使い、魔法を飛ばすことも可能だ。拳でも同じことはできる。
君のことはウィルから聞いているが、天才ではあるが離れた時の攻撃手段がないのが難だとは言っていた。
私の技が微力だが助けにはなるだろう」
「僕はどうすれば」
「何でもいいから、まずはマナを拳に乗せろ。話はそこからだ」
※修行判定1回目
01~30 筋が悪いな
31~60 及第点か(経験点15p)
61~80 ……ほう?(経験点30p)
81~94 本当に魔術の心得がないと?(経験点50p)
95~00 …………!!?
※経験点 466p
マナ、か……確か焔霊の要領で詠唱して……
ボゥッ
右拳が青く光った。これでいいのかな。
「……時間は遅いが及第点か。だが詠唱なしでやれねば意味はない。
今、詠唱していたな?その最初と最後だけ詠唱して同じようにやってみろ」
「え?できるんですかそんなの」
「やれと言われたらやれ。集中力が鍵だ」
……
(修行判定2回目)
01~40 まだまだだな
41~70 できてはいるな(経験点30p)
71~85 ほう?(詠唱短縮1+経験点30p)
86~94 やるな(詠唱短縮1+経験点50p)
95~00 驚いたな(詠唱短縮2+経験点50p)
※経験点 516p、高速詠唱1習得
※経験点80pで高速詠唱2、+100p(全180p)で高速詠唱3が覚えられます。
高速詠唱3まで覚えればかなり強力です。
#
「……やるな」
30分ほどで、少しの詠唱で拳にマナを乗せられるようになった。これでいいのかな。
「あ、ありがとうございます」
「次はそれを放て。溜めたものを、一気にぶつける感覚でいい」
「そ、そんなこと簡単に!?」
「やってできないことはないはずだ。私もできないと思う相手にはしない。さあ」
というかこの人、簡単に無茶振りするな……でもやってみようか。
(修行判定3回目)
01~50 ダメだな
51~75 まずまずか(経験点30p)
76~94 これならいいだろう(経験点30p+魔拳弾習得)
95~00 ……!!!(経験点50p、奥義習得ポイント1p、魔拳弾習得、イベント発生)
※経験点546p、魔拳弾習得
※魔拳弾……要詠唱3ターン、射程10、ダメージは通常攻撃に準ずる(ダメージ判定は技術+知力)
#
ドォンッッ
「ハアッ、ハアッ……」
あれからさらに1時間。僕はマナの塊を、10メドほど離れた樹の幹に当てられるようになった。これは疲れる。
ローマンさんが満足そうに頷いた。
「これならいいだろう。やはりウィルの言う通りの天才だな、普通ここまではどんなに筋がよくても数ヶ月かかる」
「彼は常人ではないですからね。文字通り」
「謎の力を纏っているとは聞いたがな。なるほど、明らかに尋常の少年ではあり得ない。……さて、ここから本番だ」
「……え?」
今までのは本番じゃなかったの?混乱する僕に、ローマンさんが口の端を上げる。
「今教えたのは基礎の基礎。魔法拳士としてやっていくための最低条件だ。
まだ無詠唱はできてないが、神髄を教えてもいいだろう」
「神髄、ですか」
「そうだ。例えば斬撃、あるいは拳撃と共に魔法を直撃できたなら?
物理的にも魔法的にも打撃を与えられるだろう。そして、その魔法の中身が凶悪なものとしたら?」
ボウッ、とローマンさんの模擬刀が黒い何かで覆われた。アミールさんの顔色が変わる。
「ローマンさんっ!!?それはまずいですっ!」
「見せているだけだ、問題はない。これは『冥王剣』。触れたものの命を腐蝕させる技だ。私の奥義でもある」
ウィルさんが苦笑した。額から汗を流している。
「……最初の優勝時に見た時は、心底震えましたよ。あれを食らっていたら命はなかった」
「それを避けて『金剛』を叩き込む君もおかしかったがな。まあいい」
シュン、と黒い光が消えた。
「恐らく、君なら神髄を理解できるだろう。やるか?」
※魔法拳士
経験点400pが必要、前提は魔拳弾と高速詠唱3(なお、神髄を教えてもらえば経験点100pが入るためすぐになれます)
攻撃係数6、守備係数7
基本係数は低めですが、バフ魔法で多少軽減できます。
最大の売りは魔法と拳撃を同時に叩き込む魔拳撃です。筋力と技術と知力全てを乗せた攻撃は、攻撃係数の低さを補って余りあります。
遠距離攻撃も覚えるため、かなり万能寄りの立ち回りになります。
また、物理耐性がある相手でも貫通できます。
難点は守備の弱さ。バフ魔法を使わないとかなり脆いです。
また、重傷で集中できないと一気に弱くなります。HP満タンは大体必須です。
※上級職「魔法拳士」を習得しますか?
1 する
2 しない
※3票先取
※しない場合でも後日習得できますが、ローマンに会わないといけないため手間です。
※また、他の上級職との掛け持ちはかなり難しいです。
掛け持ちが厳しいというのは、別の職に切り替えることも出来ないのでしょうか
経験点は無駄になるでしょうけど
>>316
一度上級職になって別の上級職を掛け持ちすることはできます。
例えば魔法拳士と重装戦士の両方を取った場合、攻撃係数や守備係数は有利なものが適用されます。
ただ、後から習得したもののスキルは会得しにくく、そもそも掛け持ちに必要な経験点は倍です(800p)。
上級職には一長一短がありますが、その中では魔法拳士は現状のクランの弱点を埋める選択と言えます。
(「グラップラー」だと逆に今の特性を尖らせる方向になります)
グラップラー→ストライカー、重装戦士→重装騎士でした。
参考までにそれぞれの特性を簡単に言います。
・滝(ストライカー)
→近距離攻撃特化。組技なども使用可能だが遠距離はない
・サイファー(重装騎士)
→防御特化。攻撃を敢えて受けてのカウンターが武器
・エリス(忍者)
→隠密特化。不意討ちなどに強み、忍術の一部がチート
・ローマン(魔法拳士)
→遠距離もできる近接職。一撃は重いが経験点は使う
・ヤーヤ(大魔術師)
→遠距離中心。溜めからの極大遠距離攻撃に強みがあるが、守備は紙
・クロス(トリックスター)
→フェイント中心。手数の多さとクリティカル倍率の高さが売り
・ヒースコート(剣術家)
→初撃で大ダメージを与える。一撃の重さはストライカーに次ぐ
・ナガト(???)
→特殊職。覚醒レベル6でないと不可。強烈なデメリットと引き換えに超強力な技を使える
なお、ウィルからも上級職(ストライカー)は習得可能ですが、滝の方が効果は上です。
忍者と???のフラグ立てて詳細見てから上級職取りたいな…この2つ異質そうで興味惹かれる
対遠距離は魔拳弾覚えたし高速詠唱伸ばせばひとまず実用は問題ないと思いたい
上げます。
>>320
???はこの中では一番なりにくいと思います。
超強力な技を相当なデメリットを抱えながら撃つ感じの職です。
また、忍者のフラグは立ちかかって一度折れてます。
エリスの試験にパスし、そこからケイとの交流も深めつつ……という展開でしたが、今のところ「才能なし」とペケマークを付けられている状況です。
習得条件ですが……
・ストライカー
→満たしています。滝が復調すれば可能です。
・重装騎士
→満たしています。
・忍者
→上にある通りイベントもスキルも満たしていません。
・魔法拳士
→満たしています。
・大魔術師
→スキル面で色々足りていません。なるならラーナが先です。
・トリックスター
→スキルが足りていません。
・剣術家
→イベントを少しこなした上でスキルが必要です。クランは剣は不得手ではあります。
・???
→覚醒レベル6に達した上でイベントをこなす必要があります。現状ではメイン上級職とするのは困難です。(サブ向け?)
ナガトはロマン型かぁ
せっかく嫁さんが沢山いるから、遠距離や距離離された時の対処はラーナとイマーラに任せて役割分担もありだとは思う
とするとフラグ一度折れた忍者は立て直しが手間そうだし、ストライカーかトリックスターかナガトのか…
真っ直ぐな拳でフェイント苦手民なクランにトリックスターか、とはいえストライカーは手数は少ないかもだがシデに近づくのが一長一短、ナガトも今の戦闘スタイルと掛け離れるかもしれない
過去スレざっと見た感じ、急場をしのぐならソーラープレキサスブローを覚えるのも手かもだが
ちなみに焔霊って単発ダメージですか?それとも持続型のバフですか?
>>324
1対1を強いられる機会がある点には注意ですね。武術会に出るなら特に。
焔霊は単発です。
正直どれ選んでも強さ自体は全然変わらないと思うけど仲間とかぶるのは嫌だなあ
再開は多分夜です。
>>326
これまでのスキルとの相性はありますね。強みを伸ばすか、弱味を潰すかになります。
上げます。
もう一度上げます。
魅力的な提案だけど……僕の魔法の才は、さほどあるわけじゃない。今はまだ、その時じゃない気がする。
「……いえ、今日のところは」
「そうか。稀に見る逸材だけに、育てて見たかったのだが」
ローマンさんがちらりと師匠を見た。
「私なら気にしませんよ。ただ、クランの意思に任せていますから」
「なるほどな。まあ、気が向いたら来てくれ」
パチリ、と模擬刀を納めてローマンさんが笑う。
「さて、もうそろそろ準備すべきだな。もう日も沈む」
空は茜色に染まっている。夜の帳が降りるのはすぐだ。
※潜入作戦は、クランパート→ラーナ・イマーラ・ミラパートで進行します
#
暗い道を一人歩く。といっても、15メドほど後ろにはウィルさんやローマンさん、そしてナディアがついてきているのだけど。
魔術学院の大きな搭が、少しずつ大きくなってきた。それにしても、まるでお城みたいだな。
周囲を壁に囲まれている点も含め、人を寄せ付けない空気を感じる。
門にはフードを被った人が長い杖を持って立っていた。
「何者だ」
「クラ……ブラン・ジャーヴィスです」
「……トリスのテイル・ウィンドグレイス卿からの紹介か。少し待っていろ」
声は女性のようだ。魔術師に女性が多いとは聞いていたけど、門番もなんだな。
しばらくして、門番が誰かを連れてきた。
※3の倍数で男性(ゾロ目、95~00でも男性、陽動成功率大幅アップ)
「あら、これはかわいらしいお客さんねぇ」
とんがり帽子に扇情的な服の女性が現れた。髪は茶髪で、胸元が大きく空いている。
「はっ、はじめましてっ。僕は……」
「うふふ、緊張しなくていいのよぉ。……確かに凄いマナね」
最初こそ緩い表情だった彼女が、瞬時に顔を引き締めた。
「はっ、はい。これ、です」
僕は宝石を取り出して見せた。うん、と彼女が頷く。
「間違いない、魔洸石……それも凄い純度、なのに『邪気』がない……
ウィンドグレイス卿の言う通り、凄い発見みたいね」
01~30 これは私の研究室でじっくり見ないと
31~94 これは教授連を開かないと
95~00 上+α
「これは私の研究室でじっくり見ないと」
……これはちょっとまずい。陽動に全然ならないじゃないか。
でも、僕からもっと大々的に調べてほしいというのも違う。どうしたものだろう。
1 一旦素直に従う
2 一応もっと大々的に調べてほしいという
3 素直に従い、すぐに正体を明かす
4 その他自由安価
※2票先取
「ウィンドグレイス卿は、これはしっかりと調べてもらうものだと……
だからこそ、フローリア魔術学院で独占するのではなく、こちらに僕を送ったと聞いてます」
直接言うのではなく、ウィンドグレイス卿の名を出してみた。これなら、動いてくれるんじゃなかろうか。
奇数…分かった。教授連の招集をかける
偶数…そういうこと。なら尚更私が見る
しかし、出てきたのは意外な言葉だった。
「……そういうこと。ならなおさら私が見る」
「……え?」
「これ以上の立ち話はまずいわ。私の研究室で後は話す」
彼女の後に僕はついていく。夜の魔術学院の廊下は静まり返り、どこか不気味な雰囲気だ。
「そういえば、お名前は」
「ガーネット。ガーネット・ガーランド。GGって皆呼ぶわ」
2階の奥に彼女の研究室はあるようだった。入ると本が山積みになっている。私室も兼ねているみたいだけど、ベッドにも本が散乱していた。
ガーネットさんは机に腰掛けた。
「さて……ちょっと見せてちょうだい」
「その前に、何でここに?」
「今の魔術学院の状況、知らないの?」
ゴクリと、僕は唾を飲んだ。ネーロ院長のことか。
1 知っている
2 知らない
※コンマ下(多数決ではありません)
「……はい。何かおかしいと」
「やはりね。あのひねくれ者が私に頼み事するなんておかしいと思ってたわ。
大方あなたを使って様子を探らせに来たんでしょ?」
1 そんな所です
2 実は……
※コンマ下(多数決ではありません)
「実は……」
#
僕はここに来た狙いをかいつまんで話した。みるみるうちに、ガーネットさんの顔が強張っていく。
「……そんな大それたことを?」
「ええ。ネーロ院長が闇ギルドに洗脳されたままであること、そして彼を正気に戻すことが本当の狙いです。
この宝石が特別なものであるのは本当ですが……」
「そう……ハッキリ言うけど、ここは狂ってる。ネーロ院長を中心に、禁術の研究に手を染めてるわ」
「禁術?」
「私も詳しくは知らない。教授連でも主流派の専権事項だから。
私にできるのは、怪しまれないように道化を演じるだけ。
そんな連中が、あなたの宝石を見たらどうなると思って?取り返しのつかない何かが起きる予感しかしない」
禁術、か……嫌な予感はするけど、奇襲を成功させればいいだけ、か。
「本当は、僕は囮なんです。僕に目を向けさせて、本命が上から来る手筈になってます」
「囮?あなたが?死ぬより辛い目に……」
※名声度判定
100-66÷2=67以上で?
※気付かず
「そこまで酷いんですか」
「ええ。教授連にかけたが最後、人体実験は覚悟すべきね。
過去、何人かはそれで消えてる。ネーロ院長の娘さん……何て言ったかしら、彼女もそれで行方不明になった」
ヘカーテがああなったのは、ここでの実験の結果だったわけか。恐らく、仕上げがモリブスで行われたってとこだろう。
とすると、ここにも彼女みたいなのがいる可能性がある。相当に上手くやらないと、これはまずいな……。
1 分かりました、一度引き揚げます
2 いえ、それでも教授連にかけて下さい
3 その他自由安価
※3票先取
※1は作戦中断、仕切り直しです。ただ、事態が好転することは(まず)ありません。良くて横ばい、最悪は察知される可能性があります
2は展開次第ですが、戦闘が発生する可能性が相応にあります。
そういえばテルモン王宮の崩壊を防ぐと名声値が上がるみたいな話って結局考慮されたんでしたっけ?
>>350
これは失念していました。
ただ、手柄は大体イマーラに持っていかれていますが……
次の判定を緩和しますのでご容赦を。
(名声度が低い分気付かれにくくします)
2+α
非主流派が何人いるかわからないが根回しとかできないかな、教授連に出ないで各自の研究室に籠ってもらうとかだけでも敵に回す人数減って楽になりそう
もちろんしっかり協力してもらえるとかなら助力をもらってもいい
>>352
それは可能ですね。あまり多くはないでしょうが。
ウィル達は今なにやってんだ
>>354-355
上空突入班と一緒に少し離れた場所にいます。
不測の事態発生時(例えば警察を呼ばれるなど)の対応ですね。
また、クランが内部で暴れる展開になった場合は後で加勢します。
クランはある方法で合図をウィルに送り、それを以て作戦決行になります。
上げます。
もう一度上げます。2000ぐらいから再開します。
2100までに何もない場合>>352に決定します。
352で進行します。
「……教授連にかけて下さい。ただ、ガーネットさんみたいな今の体制に不満を持っている人、他にもいるんじゃないですか?
その人たちに根回しとかできませんか」
01~25 生憎、そういうのはいないわ
25~70 3人ほどいるわ
71~94 5人いるわ、教授連の4分の1ぐらい
95~00 ……時が来たのかもね
「3人ほどいるわ。計20人の教授連では少数派だけど、皆息を潜めてその時が来るのを待ってる」
「彼らに今の状況を伝えることは。教授連に出ないでほしいんです」
「分かった」
そう言うと、ガーネットさんが何か詠唱した。小さな鳥みたいなものが掌に現れている。ちょうど3羽だ。
彼女は何か走り書きするとそれに咥えさせ、窓からそれらを放した。
「これでよし。繰り返すけど、危険よ。大丈夫なのね?」
「ええ」
「……分かったわ」
ガーネットさんが誰かに電話した。そして、しばらくしてそれを切る。
「臨時の教授連が開かれることになったわ。ついてきて」
#
※30以下で……?
#
「ガーネット・ガーランド、入ります」
大会議室に入ると既に法服を着た人たちが円卓についていた。20人って言ってたから、欠席者を含めると大体こんなものかな。
「……ニャンヤとゲイリー、エマはまだなの」
一段高いところに座っている老婆が口を開く。
「申し訳ございませんサンタクルス副院長、彼らは研究が佳境とのことで……」
「……相変わらずやる気のない子達ね。降格動議の発令、検討しておいて」
「はっ」
老婆は僕の方を見た。
「あなたがGGが連れてきた子ね。フローリアのウィンドグレイス卿の紹介ということだけど?」
「は、はいっ。……この宝石、なんですけど……」
僕が宝石を上げると、瞬時に部屋がどよめいた。
「それは、まさかっ」
「魔洸石……それも途轍もなく高純度……」
「しかも、平気な顔をしているぞ!!?いかなる処理が施されているのか……」
「粛に」
サンタクルス副院長が言うと、会議室は静まり返った。
01~35 GGはお帰りなさい
36~80 極めて、極めて興味深い……!!
81~94 ……GGはお帰りなさい
95~00 これはネーロ院長にも見せねば……
※>>351で緩和されています
※クリティカル、再判定
01~80 昇格
81~94 2段階昇格
95~00 何の騒ぎだ
「……GGはお帰りなさい」
「えっ」
「お帰りなさい」
ガーネットさんが僕を見る。小声で「心配しないで」と呟いた。
「……信じるわよ」
「……何をブツブツ仰ってるの。出なさい」
「わっ、分かりました。失礼します」
ガーネットさんが部屋を出ると、サンタクルス副院長がニィ……と薄く笑った。
「……素晴らしい逸材ですね。そうは思いませんか?」
「はっ!魔洸石もさることながら、この少年自身が素晴らしい『素材』であるかと」
「ええ。マナ自体はさほどでもないですが、この有り余る生命力……ヘカーテ以上、いえそれすら比較にならない!
これを基にすればどのような生物が生まれるのでしょう……!!」
「……何のことですか」
「ふふ……あなたには預かり知らぬこと……偉大なる魔術の糧になる、とだけいいましょうか」
ゆらり、とサンタクルス副院長が近付いてくる。
僕は恐怖を感じた。目が明らかに正気のそれじゃない。
恐らく、僕を眠らせるか何かした上で実験に使うつもりなんだろう。
だけど、今魔術学院の指導部は全員ここにいる。注目も僕に集まっている。
……頃合いだな。
僕はポケットの中にある電話を探った。……これでいい。
電話はウィルさんに繋がっている。少ししたら、上空からラーナたちが急襲してくるはずだ。
さて、後は無事にここを逃げるだけだけど……
1 普通に逃げる(加速装置を使うため部屋の外には出れます)
2 サンタクルスを殴る
3 話して時間を稼ぐ
4 その他自由安価
※3票先取
ここを→ここから
失礼しました。
少し話して時間を稼ごう。ラーナたちが来たら、どさくさに紛れて逃げればいい。
「だから何だっていうんですか?偉大なる魔術の糧とかなんとか、僕を実験台でもするつもりですか?」
「ふふ……」
01~25 あなたには拒否権などないのです
26~60 偉大なる神の御業に達するのです
61~80 世界を平和にするにはどうすればいいと思いますか?
81~94 これも全て神の御意志なのです
95~00 上+α(????登場?)
「偉大なる神の御業に達するのです」
「……神の御業?」
「その通りです。生命を新たな領域に到達させ、進化させる。その果てに我らの救いがある。
ユングヴィの紛い物の救いではない、本物の救い。そのためには、犠牲など些細なこと」
……ザッ
周囲を囲まれた。……まずいかな。
※70以上で上空から異変
その時だ。
ガシャン
何かが割れる音がした。ラーナたちだ!
「何でしょう?上から聞こえたような……」
1 加速装置で逃げる
2 とりあえずサンタクルスを殴って拐う
3 その他自由安価
※2票先取
……せっかくだ。副院長を拐ってしまおう。
僕は踏み込むと、左で彼女の腹部に当て身をかました。
「……うぐっ!!?」
そのまま倒れ込む彼女を抱える。うん、この軽さなら行けそうだ。
「アクセラレーション!!」
呆気に取られている教授たちを尻目に、会議室の出口を目指す。
01~15 ……逃がすものですかっ……
16~25 ゾクリと悪寒が走った
26~94 逃走成功?
95~00 逃走成功
副院長はしっかりと気を失っている。僕の速度にも誰もついてはこれない。
このまま離脱してウィルさんと合流すれば、僕の役割は終わりだ。
副院長からは、後で色々聞き出すとしよう。
※25以上ならラーナたちに視点変更
門が迫ってきたその時だ。
……ゾクリ
何か嫌な物を感じる。いや、何かが迫ってきている。これは……
そっと振り向いてみる。そこで僕が見たものは。
01~30 人形を持つ幼女
31~80 死骸の塊
81~94 キマイラ
95~00 上+???
「……キキ。キキキキ……」
奇っ怪な声……のようなものが漏れている。人体の手や足、そして顔が無秩序に組み合わさった団子のような何かが……そこにいた。
……しかも、笑っているかのようだ。何だこれは!?
「いたぞっ!!『スマイル』、補食しろっ!!!」
さっきの教授の一人が叫ぶ。僕は……
1 サンタクルスを置いて逃げる(逃走は確定、サンタクルスは死亡濃厚)
2 サンタクルスを置いて戦う(背後を突かれる可能性あり)
3 サンタクルスを小脇に抱えて戦う(技術ペナルティ大)
4 その他自由安価
※2票先取
4
門まで近いらしいけど、逃げようと思っても追いつかれるくらい相手早いんですかね
戦闘用のアクセラレーション消費しても良いので、ウィルたちと合理することを優先するべきかな
>>390
逃げようと思えば逃げられる程度の速さです。その代わり「スマイル」は代わりに気絶しているサンタクルス副院長を補食しますが。
それによって何が起きてしまうかはコンマ次第です。
なお、コンマからも分かるように「人形を持つ幼女」だとそこまでの余裕はなかったでしょう。
これはまずい……一人なら多分逃げられるけど。
戦うべきか?今の僕なら多分なんとかなる。ただ、副院長が目覚めたら厄介だ。
そうなると、選択すべきは……
ダッ
このまま抱えて逃げることだっ!!
※35以上で逃げ切り
※クリティカル
今日はここまで。
「キ、キキッッッ」
僕の横を黒い何かが横切る。人の腕?
ギュギュギュッ
僕は急停止し、進行方向を変える。黒い腕が、空を切るのが見えた。そして、それを確認して再び門へっ!
「おいっ、何で『スマイル』をかいほ……ギャボッ!!?」
誰かの悲鳴が聞こえたけど、僕はそれを無視する。門を潜り抜け、森の中にいるウィルさんを見付けた。
「クラン君!!もうイマーラさんたちは」
「ええ、上から行ったんですよね」
「そうだ。……この女性は」
ローマンさんが渋い顔になった。
「拐ったか」
「はい。まずかったですか」
「いや、むしろよくやった。中に異変は」
「『スマイル』とかいう怪物がいました。補食とかなんとか……」
※80以上で知っている
(解任後に開発?されたためローマンは基本知りません)
「……『スマイル』?何だそれは……禁術関連か」
「でしょうね。まあ、それはサンタクルス副院長からゆっくり聞きましょうか」
アミールさんが魔術学院の塔を見た。
「後は彼女たちに任せますかね」
#
※視点を決めます。2票先取
1 ラーナ
2 イマーラ
3 ミラ
※なお、クリティカルに伴い陽動は完全に成功しています。
(「スマイル」の処理で混乱が発生しています)
#
「ここかな」
ラーナが魔術学院の塔の最上部を指差した。そこは時計台になっているのだが、ちょうど「12」の横に扉がある。
そこから入って下に降りてしばらくすると、魔術学院の最上階に行き着くらしい。
その奥がネーロ魔術学院院長の居室だと、ローマン氏は言った。
「クランは上手くやったかしら」
「まあ、クランは割と慎重だし。自信があるから指示を出したんだと思うよ」
「……そうね」
魔術学院には様々な罠が仕掛けられているという。そのいくつかがクランによって無力化されていれば、かなりやりやすくはなるのだけど。
「っと。扉が開いたぞ」
私を抱えるミラが、片手で鉄の扉を開いた。その先には階段がある。
「暗いから明かりは必須だよね」
私たちに続いて降り立ったラーナが、炎の球を掌に出した。下を見ると……
※20以上で通常進行
※通常進行
「随分と深いな」
ミラの言うこともさることながら、階段には手すりもない。さすがに冷や汗が流れる。
ラーナを先頭に歩く。長い長い階段の下、また鉄の扉があった。
キィ……
錆び付いた扉特有の甲高い音が響く。その先には、薄明かりの廊下があった。
「この奥ね」
廊下には人の気配がない。クランが上手くやってくれたみたいだ。
ローマン氏の言っていた部屋に辿り着く。明らかに重厚な扉は、中にいる人物の位の高さを示していた。
※ネーロの状況
01~20 ……これは……「まずいな、逃げるべきだ」
21~50 ……これは……「生きているの??」
51~70 ネーロ・オルランドゥ院長……ですか?「……」
71~94 ネーロ・オルランドゥ院長ですか?「そうだ」
95~00 ネーロ・オルランドゥ院長ですか?「……君は、イマーラ・ランドルスだね」
※クリティカル、再判定
01~94 昇格
95~00 ?????(即座の救出確定)
扉のノブに手をかけようとして、私は手を引いた。……これは。
「相当強烈な魔力結界が張られてるわね」
「だね。ネーロ院長を外に出さないため?」
「でしょうね。ラーナ、破れる?」
「このぐらいなら問題ないかな」
ボウ……とロッドの先が光る。そしてそこから光の矢が扉に突き刺さった。
ドゴォォォンッッ!!!
扉は粉々に吹き飛ばされた。煙が辺りに立ち込める。ミラが眉をひそめた。
「派手にやったな……これ、下の奴らが気付かないか?」
「そこは問題なし。感知魔法を使ったけど、1階にほとんどの人がいるみたいだから。
というか、結構ヤバいね。クランはもうウィルさんと合流してるけど、下は大混乱みたい」
私は思わず溜め息をついた。
「何やったのよあの子……」
「分かんない。でも、この感じ……向こうの持っている何かが暴発した感じね」
煙が晴れていく。その向こうには……ベッドに横たわる白髪の男性がいた。
「あなたが、ネーロ・オルランドゥ院長ですか」
「……君は、イマーラ・ランドルスだね」
僅かに身体を起こして、男性は言った。ネーロ院長は老人ではないはずなのだけど、随分老けて見える。
そして、もう一つ気付いたこと。それは……
「これは酷いな」
ミラの言う通りだった。彼が横たわるベッドは鉄格子で覆われ、しかもまたも強力な魔力結界で覆われていたのだ。
「……これは一体」
「……君たちが来るのを待っていたよ。ここから救い出してくれる誰かが来るのは、薄々分かっていた」
「!!まさか、貴方は……」
小さくネーロ院長は頷いた。
「……数日前から、私は正気に戻った。そして同時に、私が何をやっていたのかも理解した。
あまりに、あまりに危うく狂った試みを私たちは行おうとしていたのだ」
「狂った試み?」
「そう、神に迫る生物……『新人類』を作ることだ。
強い魔力を持った人物を、魔洸石を以て変異させる。そのために、私は娘まで売っていた」
「ヘカーテのことですね。そして、その首謀者はマスターC……クリス・トンプソン」
「そう。やはりそこまで君たちは知っていたのか」
私は首を縦に振った。……全てが繋がった。
クリス・トンプソンは、モリブスの「社」に眠っているものを知っていた。
ただ、それを目覚めさせることは困難だと、何らかの理由で悟ったのかもしれない。
あるいは、やろうと思えばできたのかもしれないけど……こっちの方が手っ取り早いと考えたか。
だから、その役割をここに担わせた。ネーロ・オルランドゥを使って。
「クリス・トンプソンは『穴』という所に逃げ込んでいます。
もう、そんなことをあなた方がする必要はない。
モリブスの『社』も、私の仲間が封鎖しました。もう大丈夫です」
ネーロ院長は、静かに否定した。
「いや、まだだ。私にかけられた洗脳は、どういうわけか解除された。
しかし……研究者という存在は盲目的なものだ。
洗脳などされなくても、自分の研究が『神の領域に届く』というなら……悪魔にも魂を売る。
レナ・サンタクルスは、特にそういう女だった」
「それで、こんな風に」
「そういうことだ。ただ、『予知』で君たちが来るのは知っていた。だから耐えることにした」
ラーナに視線を向ける。
「彼を解放できる?」
※30以上で可能
「何とか」
ラーナが手を鉄格子にかざした。ミラも手を刃に変える。
「魔力結界はお前がやれ。私は物理的障壁を取り除く」
「了解」
2人が作業を始めた。
※50以上で救出確定、未満で????か????(ないしはその両方)が登場
今日はここまで。
と思いましたが多数決まで進めます。
#
「……これでよし、と」
10分ほどの時間をかけて、鉄格子は解体された。私は痩せ細ったネーロ院長の身体を抱き上げる。……あまりに軽い。
恐らく、ほとんど飲み食いしていないに違いなかった。
「じゃあ、ラーナが彼を抱えて。それで戻りましょう」
「そうだね……」
01~30 いや、ちょっと急いだ方がいいかも
31~65 ……まだ下の混乱、続いてるよ。結構人死にも出てる
66~94 何もなし(多数決もなし)
95~00 ネーロからのお礼の品
※クリティカル、昇格
「……下の混乱も収まってるし。とっとと戻ろうか」
「……待ってくれ」
「え?」
ネーロ院長が部屋を見た。
「君たちに渡したいものがある。ささやかな礼だ。隠し部屋の金庫の中にある」
「隠し部屋?」
「ああ。私しか知らない……いや、知ることが許されないものだ。本棚の3段目、『大魔術要綱56巻』を取ってくれ。
すると部屋自体の位相が変わる。そこに金庫がある」
言われた通りにすると……
ヴォン
部屋は一転、本棚と金庫だけの殺風景なものに変わった。
「金庫の中に、君たちが求めるものがある。暗証番号は……」
言われた通りに入力すると、そこには……
01~80 ……護符?
81~00 上+α(再判定)
(95~00だと2つ)
※「アヴァロン」へのポータル獲得
今日はここまで。
魔術学院にいる有象無象をどうするかという話を別にすれば、かなり楽な展開と言えます。
「……護符?」
「そうだ。これを床に貼ることで、『実行委員会』が住まう館への道が開ける。
オルランドゥの魔術学院院長が代々受け継いできたものだ。君たちの目的は、それなのだろう?」
「そこまでご存知でしたか」
「私は未来をある程度予知できる。精度は低く、自分の意思では発動できないが。
だから、こうなるであろうことは予期していたよ……カフッ」
ネーロ院長が咳をした。血が口から流れるのが見てとれる。これは急いだ方がよさそうだ。
「ラーナ、ミラ。行きましょう」
※視点がクランに戻ります。
#
「これが『実行委員会』への道、か」
ウィルさんが護符をまじまじと見た。
「らしいね。何となく想像はついていたけど、こうやってオルランドゥは『実行委員会』と独占的に接触してきたわけか」
「それっていいんですか?」
「オルランドゥは『魔政分離』だからね。あと、歴代の魔術学院の院長は皆高潔で無私の人だった。だからそれが許されてきたんだろうね」
アミールさんはミルクティーを片手に肩を竦めた。
「ネーロ院長の容態は?」
「今イマーラさんが治療してるよ。あと、あのナディアって子も治癒術使えるみたいだね。まあ、命に関わることはないだろう」
「なるほど、そうなると……」
「別室にいるサンタクルス副院長の処遇、かな。今は薬で眠らせてる。
あとローマンさんが、魔術学院で起きたことの調査を警察に依頼してるね。どうにも魑魅魍魎が潜んでる感じしかしないけど」
※夜の行動
1 「実行委員会」への接触を図る
2 サンタクルス副院長の尋問(確率中)
3 ローマンと合流、魔術学院の調査へ
4 今日は寝る
5 その他自由安価
※2票先取
#
「……参ったな」
アミールさんと中央警察署に行くと、ちょうどローマンさんが出てきた所だった。
「どうしたんです?」
「いや、『貴方も魔術学院の関係者では』と色々追求が厳しくてな。
ネーロの洗脳後に身を守るため田舎に蟄居していたのだが、一緒くたにされて構わん」
「あなたの後任がサンタクルスですからね。まあ、父が上手くとりなしてくれるでしょうが」
ローマンさんが苦々しげに舌打ちをした。
「あの女は研究者としては有能だが、善悪の判断ができない奴だった。だから准教授で留めておいたのだが」
「まあ、彼女については然るべき罰が与えられるでしょう。で、警察は何と」
「行政では魔術学院内部のことは受けかねる、ということだ。
失踪事件に関わることだから協力しろと言ったのだが、『魔政分離』にも程がある。アミール、何とかならんか?」
「闇ギルドから袖の下を貰ってるのもいますからね……これからは父も大鉈を振るえるでしょうけど。
とりあえずは、クラン君の言っていた『スマイル』とやらの処分などですかね。イマーラさんの報告通りなら、結構危ないのも多そうだ」
「だな。それが世に放たれたらと思うと堪らん。……だから彼を連れてきたのか」
アミールさんがチラッと僕を見る。
「そういうことです。行かれるんでしょう?前魔術学院副院長の特権を使って。護衛は必要かと」
※30以上であと1人選べます
※クリティカル、2人選べます
「そうだな。人数は多い方がいいだろう。私と彼、あともう2人いれば磐石だが」
※2人を選んでください。2票入ったキャラから順に選ばれます。
1 イマーラ
2 ラーナ
3 ウィル
4 ミラ
5 ナディア
6 アミール
#
「夜も遅いし、明日にした方がいいと思うんだけどねえ」
「隠蔽工作をされるかもしれないだろう?そんなに暢気でどうする」
睨むローマンさんに、アミールさんは苦笑する。
「暢気ってわけじゃないですよ。その……何だっけ?『新人類』か。
それについてはサンタクルス副院長の話を聞いてからでも遅くはないと思っただけです」
「だがあいつは寝ているし、本当のことを喋るとも限らん。だったら、好機逸するべからずだ」
ウィルさんが頷いた。
「ですね。だからこそ、僕らが来ている」
「そうだな。ウィル・アピースを前に喧嘩を売る馬鹿がいるとは思えない。そして、シュナイダー家の御曹司を前に、あからさまに不利になる行動を取る奴がいるとも思わない。予算が減らされるからな」
「まあ、そうですね。……っと、そろそろですかね」
また例の時計台が見えてきた。入口の守衛が、ローマン院長を見た瞬間ピッと敬礼する。
「ローマン・オルランドゥ様でありますかっ!!?」
「如何にも。ジャボンはいるか?サンタクルスがいないなら、奴が指揮をとって……」
01~40 ジャボン様は、亡くなられました。今、臨時教授連が
41~85 今、臨時教授連が
86~94 ここに。……ローマン様!?
95~00 ここに。お待ちしておりました
「今、臨時教授連が……ってお前はさっきのっ!!」
門番が僕を指差す。ウィルさんが一歩前に出た。
「四の五の言わずに通した方が身のためだ。また、被害を出したくはないだろう?」
ゴクリと門番が固唾を飲む音が、ここまで聞こえた。
「……どうぞ、お入りを」
入ってすぐに感じたのは、濃い血の臭いだった。「スマイル」の被害は、決して小さくはなかったようだ。
「……酷いね」
「ええ。5人は死んでる」
ウィルさんとアミールさんが話す。廊下の壁のそこかしこに、できたばかりの血糊が見えた。
「あんなものがまだいるんですか?」
「分からない。だから訊きに行く」
コンコン、とローマンさんが扉を叩いた。
※20以上でガーネット健在
ローマンさんを先頭に会議室に入ると、部屋がざわっとなった。その中にはガーネットさんもいる。
「貴方はっっ!!?」
「久しい顔も何人かいるな。GGも健勝そうで何よりだ」
「ロ、ローマン様!!」
教授の一人が僕に気付いた。
「おっ、お前はっ!!さっきの……!!」
「サンタクルス副院長はどこだっ!?まさか……ローマン様の御指示ではあるまいなっ??」
「私の指示ではない。だが、私も協力した。もう全ては終わった。魔術学院はこれから正常化される」
「『正常化』、だとっ!?」
「そうだ。闇ギルドに言われるがまま禁術に手を染め、新たな生命体を生み出さんとする邪法はこれまでだ。
監禁されていたネーロ院長も保護した。ああ、洗脳は既に解けている」
部屋のどよめきが強くなった。アミールさんも話し始める。
「ということだね。オルランドゥ政府も介入させてもらうよ?
闇ギルドは今や半壊状態だ。警察への睨みもなくなったんでね、連続誘拐・失踪事件の容疑で後で捜査の手が入る。ただ、その前にだ……ジャボンって誰だ?」
「……私ですが」
魔族混じりと思われる、浅黒い肌の女性が立ち上がった。
「ああ、貴女か。……禁術で生み出した怪物たち。あれの処分は、簡単じゃないだろう?
彼の追跡でそのうちの一体を解き放って、何人か死んだんだろ。それはさすがに見なくても分かる」
「そっ、その子が逃げなければっ……!!」
アミールさんの声が低くなり、笑みも消えた。
「『スマイル』とやらは使わなかったし、人死にもなかったと?人のせいにするとはいい度胸だね。
そもそもそんな物騒で制御もできないモノを何で飼っている?殺すつもりで放ったんだろう?
殺す覚悟があるなら、殺される覚悟ももちろんあったんだろうね?」
ジャボンと呼ばれた女性がたじろいだ。
「……と、脅すのはここまでにしておこうかな。荒事は嫌いなんでね。で、怪物はまだいるんだろう?」
01~20 ……実は……
21~50 ……はい。それと……
51~80 ……はい
81~94 ……はい。しばらく動かないかと
95~00 私が処分したわ
※再判定
01~50 「スマイル」の他に、もう一体……「コンダクター」が
51~94 「スマイル」は、もう一体
95~00 「スマイル」の他に、もう一体……「クイーン」が
「『スマイル』の他に、『コンダクター』が」
「……何だいそれは?」
別の男性が立ち上がった。
「……『新人類』のなりそこないです。知能はあるのですが、狂っていて……。
結界から解き放ったが最後、得体の知れない曲を奏でるんです。
すると聴いた者は皆、発狂してしまうんです」
「物騒だな。どうやって抑えた?」
「その時、たまたま闇ギルドの人が来ていて……彼が鎮圧しました。ただ、あれは……『スマイル』以上に危ない」
「そもそも、『スマイル』って何だい」
「実験に使った……その、死骸が集まって、別の命になったものです。辺り構わず捕食し、巨大化するんですが……
一定以上になると分裂するんで、そこを叩けば、まあ何とか」
「でもまだ飼っているのか。……度しがたいね」
軽蔑と嫌悪を込めた目で、アミールさんが彼を睨む。
「で、どうします?どちらも簡単に野に放ってはいけない代物っぽいですけど」
ローマンさんは考えている。僕の意見は……
1 早速討伐しましょう
2 明日、また仕切り直しましょう
3 自業自得ですし、放っておくべきでは
4 その他自由安価
※3票先取
4
早速討伐したいけど、一応闇ギルドのどんなやつが鎮圧したのか詳しく聞いておきたい
コンダクターが曲を奏で始めてどのくらいしたら狂わせ始めるのかとかも
アミールの魔法障壁で防げるといいが
それによってはコンダクターはアリスにノイズキャンセリングイヤホンでも作ってもらった後にすべきやもしれん
スマイルだけでも討伐しておきたいが、どちらを相手にするにも解き放った瞬間火力を叩き込めるようにアクセラレーション最大溜めした状態で解き放ちたいな
>>442
誰が鎮圧したかはある程度推測できるかと思います。
上げます。
もう一度上げます。0000までに決まらない場合は>>442で決定します。
442と444のミックスで進めます。
「そもそも、その2体の情報が不足してます。特に『コンダクター』、でしたっけ?闇ギルドの誰が鎮圧したのかは知っておきたいんですが」
「そうだね。そもそも、どうやってそんなものを作ったのか、誰が素体なのか、そして救済可能性はあるのか……そこは聞いておきたいか」
アミールさんがジャボンに目を向けた。
「というわけでお答えいただけるかな?」
※コンダクターの鎮圧者(コンマ下)
01~15 誰かは分かりません
16~70 誰かは分かりませんが、サンタクルス副院長なら
71~85 確か……
86~94 確か……???
95~00 それは私がやったわ
※作り方(コンマ下2)
01~85 通常進行
86~94 特定の弱点あり(スマイル)
95~00 特定の弱点あり(両方)
※救済可能性(コンマ下3)
01~85 倒すしかない
86~94 コンダクターは何とか……?
95~98 コンダクターは救済できる
99、00 両方とも救済できる
「鎮圧者は……分かりません。サンタクルス副院長なら、知っているかもしれませんが」
「まあ、だろうね。闇ギルドとの接点はごく限られていただろうし、幹部クラスと会えるのは、彼女ぐらいだっただろう。
尋問は後でやるとしてだ。どうやってそんなものを作った?」
「……マナを多く持つ素体に、魔洸石を照射し、5日間の断食と結界内での……」
「ああもういい。拷問の過程なんて聞きたくもない。特段の弱点、あるいは救済可能性は?」
「……どちらも、ないです……完全に、人ではない『何か』に変わり果てていますから」
アミールさんが深い溜め息をついた。
「これは魔術学院の解体も視野ですかね」
「ネーロは操られていただけだ。サンタクルスらの罪は重いが、解体までするのはやりすぎだろう。私が今後何とかする。
さて、教授連の議題は見当が付く。GGの処分、ネーロとサンタクルスがいない現状の指導体制、そしてその2体の怪物の処理といったところか。
GGについては私たちが引き取る。反主流派の保護もだ。指導体制は私が暫定的に執る。オルランドゥ政府も追認するはずだ。
教授連は自室にて謹慎、追って沙汰を申し付ける。然るべき処分が下ると知れ」
会議室にいるほとんどの教授たちの顔が真っ青になった。
「まさか、死刑……」
「何人かは。そうでなくとも研究者生命は断たせてもらう。で、問題の2体だが」
1 討伐は明日やる
2 スマイルだけ討伐する
3 コンダクターから手をつけよう
4 その他自由安価
※3票先取
「……『スマイル』だけ今日討伐する。『コンダクター』は後回しだ」
ウィルさんが同意した。
「賢明ですね。どうもあれは『ブレイズ』に近い性質を持っている気がする」
「精神感応だな。ネーロの洗脳も、恐らくは」
「正気に戻ったのは彼が死んだからでしょうね。となると、対抗するにはトンプソン……」
精神感応?それならば……
「あのっ、すみません。それなら適役がいます。第二世界のブレイズさんを連れてくればいいんです」
「……!!第二世界のか。僕は会ったことがないが……」
「間違いなく頼りになります。それに、『実行委員会』の2人を正気に戻すにも必要かと」
「……それもそうだね。了解した、じゃあそれでいこう」
ローマンさんがジャボンの方を向いた。
「では、案内してもらおうか」
#
僕らは地下に通された。じめっとした空気が肌にまとわりつく。それとともに、強い血の臭いと何かが腐ったような異臭を感じた。
「耐えがたいね、これ」
そこは大きな広間になっている。その一角の、鉄格子の中に……「それ」はいた。
「キキキ……キキ」
団子のような身体に、黒い人の手足が何本も生えている。その表面には、大きな口があった。
相変わらず、ニタニタと笑っているようだ。
「……僕を襲ったのは、あれですか」
「いえ……あれはその半身。人を喰らい、分裂した所で片方だけ滅したんです」
「……滅した?」
「はい。分裂すると、しばらく動かなくなります。そこで集中的に傷を与えると、それは溶けて消えるんです。
ただ、普段ではそうはいきません。傷口の回復が、あまりに速い」
「……超回復だね」
アミールさんの問いに、ジャボンは頷いた。そして、「スマイル」が入った牢の前に立つ。
「2体とも倒さなかったのは、研究と利用の価値があり惜しいという気持ちもありましたが……私たちでは1体を滅する力しかなかったというのもあります。
……どうか、御武運を」
ジャボンがパチリ、と何かのスイッチを切ると、ヴォォォンという重低音が響いた。魔力結界が張られていたみたいだ。
※50未満でスマイルが笑う
「ニィ…………」
「スマイル」の笑みが深くなったように見えた。……危険な気がする!
次の瞬間。
ビシャアアアッッッ!!!
※スマイルの攻撃の矛先
01~85 ジャボン(死亡確定、巨大化1)
86~94 クランたちのいずれか(再判定)
95~00 ジャボン(アミールが止める)
黒い触手が一直線にジャボンへと向かう!!彼女の腹が貫かれ……
ギィン
「……キ?」
「……だから荒事は嫌いと言っただろう」
触手は見えない壁に弾かれた。声の主は、アミールさんだ。
「アミールさんっ!!?」
「女の子の血なんざ見たくもないんでね。……ていうかこいつ、最低限の知能あるだろ?
僕たちが来た意図を多分知ってた。いや、あるいはここで起きたことを知っていたかもね」
「……えっ?」
ビシィィィッッッ
キィン、という音がする。2発目の触手も僕らに届かなかったようだ。
「恐らく、外部の情報を伝えてるのは『コンダクター』だ。だからこいつは、自分が殺されると悟った。
さっき君を襲った時は、外に逃げる好機とでも思って従ったんだろうが、今は違う。だからジャボンを殺そうとしたわけだね。なあ、違うか?」
「ギギギギ…………!!!」
「スマイル」の呻き声が強くなった。アミールさんは、僕らに後ろに下がるよう促す。
「鉄格子の扉は、彼に開けさせようか。来た所を、一斉に攻撃しよう」
キン、キィンッ!!と「スマイル」の攻撃が立て続けに跳ね返される。……凄い。
「……やはり、あなたも素晴らしい魔術師じゃないですか」
「買い被りさ。戦うのが嫌だから、こうやって『盾魔法』ばかり上手くなった」
ウィルさんにアミールさんが苦笑した。
「ギギ、ギギィィッ……!!」
「スマイル」から、遂に笑みが消えた。
※スマイルの行動
01~20 ?????
21~85 鉄格子を破る
86~94 動かない
95~00 動かない+なら、私が終わらせようか
「ギイイイイイッッッ!!!」
メキメキメキィッッ!!
「スマイル」が鉄格子をこじ開け、一直線に向かってきた。
「やはり来たね」
(ターン1、距離10)
※洞察判定
100-30-18×2(未知の人外のためペナルティ)=34以上で成功
そういえば覚醒レベル5になって常時宝石の力解放だよね
タキが宝石の力を使っていれば反動が無いと言ったように、奇門解放使った後の反動は宝石の力のコンマ修正とプラマイゼロで反動無しになるんじゃね?
>>467
コンマ修正のことを失念していました。戦闘中コンマ補正が常時+20なので、上の判定基準も変わりますね。
なお、反動は反動でここから引かれることになります。
忘れないよう、現時点でのステータスを下に入れておきます。
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 510
筋力 25
技術 26
知力 18
精神 22
所属 トリス森王国
名声値 66
好感度
※イマーラ 441
※ラーナ 597
ヴィオラ 138
ミーシャ 274
アナスタシア 189
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
※ミラ 379
ナディア 252
※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
※好感度判定常時+5
経験点546p
奥義習得ポイント14p
覚醒レベル5
※戦闘中コンマ補正20
※超回復(致死ダメージ1回無効)
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せる
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発
剄打…距離0で発動可、単発、2倍ダメージ、命中判定の乗数が12、75以上で朦朧
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)
高速詠唱1…詠唱1ターン短縮
魔拳弾……要詠唱3ターン、射程10、ダメージは通常攻撃に準ずる(ダメージ判定は技術+知力)
所持品
蛇の宝石
・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
・85以上で朦朧打撃
加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動
・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2
・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ
・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3
※洞察成功、以下コンマ補正10
※スマイルの技術は18で固定、基本クランとウィルへの攻撃は当たらず、こちらの攻撃は必中です
(ただし……)
「スマイル」の動きは素早い。しかし、直線的で読みやすい。これなら、余程手数がない限り避けられるだろう。
「ウィルさん」
「了解だ。2人は後方支援を」
ビシィッ、ビシィッ
触手が飛んでくるけど、それを僕とウィルさんは軽々と交わす。距離が一気に詰まってきた。
(ターン2、ウィル距離10→2、クラン距離10→3)
※スマイル特殊攻撃判定
3の倍数で発動
※スマイル特殊攻撃
クパァ……
「スマイル」の口が空いた。……これは?
ボワァァァ……
口から、何か黒い煙のようなものが……!?
「まずいっ、それに触れるなっ!!」
ウィルさんが叫ぶ。何だこれはっ!!?
※回避判定
クラン(コンマ下)
ウィル(コンマ下2)
ともに05以上で回避(ただし……)
※クラン後方へ退避(距離4へ)
※ウィルクリティカル(一撃入れることに成功)
僕は思わず一歩後ずさった。確かに禍々しい何かを感じる。
ウィルさんも一歩下がった。……と思いきや。
「セイッッッ!!」
煙の隙間を縫うように突っ込んでいく。そして……
ボスッッッッ
※ウィル奥義「金剛」発動(防御無視4倍ダメージ、70以上で行動ペナルティ)
※ダメージ
(コンマ下×((24+27)÷2)÷6)×4
※ダメージ 294
※スマイル残りHP????
右拳がめり込む。渾身の一撃!……と思いきや。
「ちいっ」
すぐにウィルさんは飛び退いた。
「え?」
「硬いな。それと、あの煙……吸ったら多分死ぬ。
触れてもまずい。僕の勘がそう言っている」
「え?」
「煙が消えるまで、ろくに近付けないってことだね。近付けない間にいたぶる気か」
……そういうことか。最低限の知能はあるというのは本当らしい。
※判定に成功しない限り煙の間を縫って距離3より内側への接近は不可です
※煙の消失判定は毎ターン行われます。3ターンすれば消えますが……
(ターン3)
※接近可能判定 85以上で可能(クランのみ、コンマ下)
※煙消失判定 95以上で消失(コンマ下2)
(ターン3)
※煙消失
その時。
スゥゥゥ……
煙が急に消え始めた。「スマイル」も驚いたように動きが止まる。
「え?」
「『清浄化』をかけましたっ!!この隙にっ!!」
ジャボンの声が響く。そうか、対策はさすがに持っていたんだ。
僕とウィルさんは一気に距離を詰める。あっという間に射程圏だ。
(クラン距離1、ウィル距離0)
※次ターン、クラン「奇門解放」固定
※なお、ローマンは次ターンから参戦します。
(バフをかけ終わったため)
(ターン4)
もう間合いはすぐそこだ。今打っても十分だけど……
「はああああああっっっっ!!!」
裂帛の気合いを丹田に込める。力が身体中に満たされてきた!
「セイッッッ!!!」
ウィルさんが気合いを入れた。
…………
※4の倍数で???
※特殊攻撃なし
※ウィル、奥義「空勁乱舞」
(コンマ下1、2×4.25)×3
※防御無視2回攻撃
※今回から計算を一部省略しています
ダメージ 191+956=1147
総ダメージ 1441
※まだHP判定は入れません
ゴスゴスッッッ!!!
「キィィィッッ!!?」
鈍い音が立て続けに響く。「スマイル」もさすがにたじろいだ。
そして……
「どけッッ!!」
黒い刃を纏わせたローマンさんが、凄まじい勢いで斬り付けてきた!!
※20以下でカウンター発動
※ダメージ
(コンマ下×(21+24)÷2÷5)×3
※以下スマイルの防御係数+1
※コンマ下2が80以上で??
ダメージ 702
総ダメージ 2143
冥王剣の特殊効果はなし
※スマイル回復判定(コンマ下)
80以下で回復発動
※スマイルの総HP(コンマ下2)
01~50 5000
51~80 4000
81~94 3500
95~00 3000
※回復なし(回復判定はあと1回)
※スマイル残りHP 857
中途半端ですが、今日はここまで。
乙
今クランは距離1?
アクセラレーションで距離0に詰めて空勁でそこそこな確率でトドメさせそう
スネークバイトで攻撃しながら距離詰めるとか出来るならそれ+空勁が良いだろうけど
>>502
その通りですね。
移動後攻撃可能なリバーブロー→奥義の何かという流れでしょう。
「冥王剣ッッ!!!」
ザシュッッ!!!
剣が「スマイル」の手足を斬り飛ばした。黒い血のようなものが噴き出すのを、僕とウィルさんは避ける。
「ギォォォォッッッ!!!!」
叫びのようなものが部屋に響いた。効いている!!!
(ターン5)
「アクセラレーションッッ!!!」
僕は「加速装置」を発動した。一気に勝負を決める!!
まず、接近してからの左鉤打ち、そして「空勁」を叩き込んで終わりだっ!!
※ダメージ
(コンマ下1、2×(28+29)÷2÷4)-(コンマ下3、4×(30+18)÷2÷5)
あ
>>508はファンブル扱いになります。再判定
(ファンブル回避権残り3回)
ダメージ 151+187=338
※「煉獄」発動
※ダメージ
(コンマ下1、2×(28+29)÷2÷4)-(コンマ下3、4×(30+18)÷2÷5)
※コンマ下1、2が50以上で継続
※スマイルのHPが0以下で回復です(超高確率)
奇門解放の追加ダメージってのは関係なし?
>>515
失礼しました。1発当たり50の追加ダメージが乗ります。失念していました。
これに伴い、現在のダメージ総量は438になります。
なおこの追加ダメージは×倍の前に乗ります。
(奥義使用時の話です)
まだダメージ判定は続いています。
もういっちょ
※>>519は守備側ファンブルのためクリティカル扱いです(2倍ダメージ)
(朦朧は1回消失)
ダメージ
259+330=589
累計ダメージ
1027
※スマイル残りHP-170
※朦朧攻撃に入る前にスマイルの回復判定を行います。
01~50 HP1500回復
51~80 HP1000回復
81~90 HP500回復
91~00 死亡
※95~00だと死亡時イベントあり
クリティカルって朦朧扱いだったような…違いましたっけ
※スマイル残りHP 830
ゴスッッ、ゴスゥッッ!!
重い手応えが拳に残る。一発当てるごとに、「スマイル」の巨体が左右に揺れるのが分かった。
僕は「煉獄」の連打に入っていた。3発目を叩き込んだ時、「スマイル」の身体が大きく震えた。
グニョン
「え」
斬られた手足が、また生えてきた!!?何だこれはっ!?
「いいから打ち続けろっ!もう虫の息だっ!」
ウィルさんの叫びに応じて、僕は「煉獄」に戻る。
※ダメージ
(コンマ下1×7.125+50)-(コンマ下2×4.8)
>>522
今回は攻撃側コンマだけに依存させています。
※ダメージ 428
※朦朧継続、ダメージ
(コンマ下1×7.125+50)-(コンマ下2×4.8)
朦朧とは別にアクセラレーションの行動権1回残ってる…残ってない?
ダメージ 80
総ダメージ 508
スマイル残りHP 362
少し中断。
>>529
残っています。この後「空勁」の予定です。
ガスッッ!!ゴスゥッッ!!
2発叩き込むと、「スマイル」の身体が大きく揺らいだ。触手がゆらりと動こうとしているのが分かる。
ここで決めないと、また何かしてくるかもしれない。息の根を止めるッ!!
腰を大きく落とす。そして、全ての力を拳に集約して……
「破ッッッ!!!」
※ダメージ
(コンマ下×7.125+50)×3
※戦闘終了
※HP+50、経験点50p、奥義習得ポイント2p
ボスゥゥッッ!!!
肉を打ち抜く感触。やがて、拳の先にニチャリと何かがまとわりついた。
「ギ……ギギィィ…………!!」
「スマイル」がゆっくりと傾く。そしてその巨体が、床に沈んだ。
「やったか!?」
「……多分」
一気に疲労感が襲ってきた。「奇門」を開いた反動だろう。
「スマイル」は、痙攣したまま動かない。どうやら、終わったようだ。
「仕留めたかい」
ジャボンを守るのに専念していたアミールさんもやってきた。僕は小さく頷く。
「死骸の塊、か。……それが別の命を与えられた帰結と思うと、やりきれないが」
「ですね。これで、残るは『コンダクター』だけですか」
※イベント判定
01~15 悲しげな音楽が流れる
16~94 特になし
95~00 スマイルから声が聞こえる
※通常進行
「そうなるね。そいつの処理は後でということになるけど」
アミールさんがジャボンの方を向いた。
「君にも礼を言わなきゃね。君がいたお陰で、比較的楽に討伐できた」
「……私にも責任はありますから。それに、この素体には……私の弟も使われている」
「……!!そうか……」
「いつか、ちゃんと死なせてあげたかった。死にたくても死ねない存在にさせてしまったのは、私のせいです……うぐっ……!!」
「……今は泣くといいよ」
アミールさんが彼女を抱き寄せた。嗚咽が広間に響く。
カチリ、とローマンさんが剣を鞘に納めた。
「『コンダクター』については、明日以降に対応しよう。『スマイル』と意志疎通をしようとしていたことからして、恐らくは格段に厄介な存在だ」
「同感です。とりあえず、今日は戻って休みましょうか」
※95未満で85日目へ
【85日目】
「……暑い」
オルランドゥの夜がこんなに蒸し暑いなんて知らなかった。これまで拠点を比較的涼しいイーリスに置いていたから、なおさらそう感じる。
トリスの夏も暑いけど、もう少しからっとしている。まとわりつくような湿気は、初めての経験だ。
「むぅ……クラン?」
「あ、ラーナ。眠れた?」
「そんなには。これ、部屋に氷でも置けばよかったね」
「トリスではよくやるよね。……疲れがちょっと残ってるかな……」
※30以下でこの日のコンマ修正-5
僕は大きく伸びをした。……まあ何とかなるかな。
「まあ昨日は遅くまで大変だったみたいだしねえ。今日はその『コンダクター』ってのを討伐するの?」
「いや、その前にやらなきゃいけないことがある」
僕は電話を取った。かける先は、もちろんサイファーさんだ。
…………
……
01~10 ?????(1回のみファンブル扱い)
11~40 今日は無理らしい
41~89 すぐに行くらしい
90~00 上+α
#
一通り状況を説明すると、
『今日は無理らしい。例の結界だが、ちょっと危うくなっている』
「……え?」
『ベネディクトは君らの世界を経由してここに来るのを諦め、改めてごり押しするつもりなのかもな。
シデさんとジェラードさん、コーウィンさんだけでは支えきれなくなってきてる。
今、その他の一族……それとノワールなども動員して対応中だ。まあ、何とかなりそうらしいが』
……今日は難しいのか。とすると、今日「コンダクター」を討伐するのは諦めた方がいいということになる。
「僕がそっちに行かなくて大丈夫ですか?」
『ノワールからの連絡では、まあ時間をかければ結界の『補強』はできるらしい。だから心配は要らないだろう』
ふう、とサイファーさんが息をつくのが聞こえた。
そうなると、今日僕が取るべき行動は……
(自由行動1回目)
1 サンタクルスの尋問
2 ネーロとの会話
3 「穴」に行く
4 ウィルと稽古する
5 ローマンと稽古する
6 クロスの所で稽古する
7 モリブスに行く
8 ダーレン寺に行きオリヴィアの様子を見る
9 その他自由安価
10 巻き戻し権利を使う(戻る場所は>>539)
※2票先取
※途中送信してしまいました。
#
一通り状況を説明すると、サイファーさんが溜め息をついた。
『今日は無理らしい。例の結界だが、ちょっと危うくなっている』
「……え?」
『ベネディクトは君らの世界を経由してここに来るのを諦め、改めてごり押しするつもりなのかもな。
シデさんとジェラードさん、コーウィンさんだけでは向こうからの攻撃を支えきれなくなってきてる。
今、その他の一族……それとノワールなども動員して対応中だ。まあ、何とかなりそうらしいが』
……今日は難しいのか。とすると、今日「コンダクター」を討伐するのは諦めた方がいいということになる。
「僕がそっちに行かなくて大丈夫ですか?」
『ノワールからの連絡では、まあ時間をかければ結界の『補強』はできるらしい。だから心配は要らないだろう』
ふう、とサイファーさんが息をつくのが聞こえた。
そうなると、今日僕が取るべき行動は……
(自由行動1回目)
1 サンタクルスの尋問
2 ネーロとの会話
3 「穴」に行く
4 ウィルと稽古する
5 ローマンと稽古する
6 クロスの所で稽古する
7 モリブスに行く
8 ダーレン寺に行きオリヴィアの様子を見る
9 その他自由安価
10 巻き戻し権利を使う(戻る場所は>>539)
11 第二世界に行く
※2票先取
#
「……君たちか」
ネーロ院長はベッドから起き上がった。
「具合はどうですか?」
「まあ、少しは良くなった。そこにいる2人のお蔭だ。
イマーラ・ランドルス様、心から御礼申し上げる。そしてその少女も」
「いえ、当然のことをしたまでです」
一礼する師匠に対し、ナディアは顔を赤くして俯くばかりだ。
「で、ここに来たということは何か話を聞きたいということだな」
「ええ。実は……」
僕はまず、昨晩あったことを話した。ネーロ院長の顔が険しくなる。
※50以上で洗脳中の記憶が一定程度ある
「……すまなかった。私の不徳の致すところだ。
あんな実験などすべきではなかった。娘まで差し出し、多くの人を犠牲にした……処刑もやむなしと理解している」
「貴方は操られていただけです。そのことは、重々……」
「それでもなお、だ。アヴァロンからの不意の呼び出しを、不審に思うべきだったのだっ!
その挙げ句が、あの眼鏡の男に掛けられた魔法だ……悔やんでも悔やみ切れない……!!」
唇を強く噛む院長に、ローマンさんが首を振った。
「お前は悪くない。誰だって同じ目に遭ったはずだ。アミールもそれは承知している」
アミールさんは事後処理のため、オルランドゥ政府に掛け合っているらしい。「沙汰はそのうち下るだろう」とのことだ。
恐らく、ネーロ院長は状況を考慮されて解任止まり。サンタクルス副院長には極刑が予想される、らしい。
「……私にできる償いは」
「在野にあってもできることは多くある。私も力を貸そう。だが、差し当たっては……『コンダクター』の処分だ」
「……あれか」
「ああ。極めて厄介な存在だというのは薄々分かった。だが、どうすれば処分できる?闇ギルドの奴が鎮圧したらしいが……」
01~30 ……鎮圧はできても……(1回のみファンブル扱い)
31~80 あの時は……
81~89 あの時は……あるいは
90~00 鎮圧と処分では方法が異なる
「あの時は、私を洗脳した眼鏡の男が対応した。同程度の精神波を当てれば相殺はできた。ただ、そこから処分となると……確信が持てない」
「『コンダクター』を造り出したのは」
「サンタクルスの研究班だ。誰を素体として、どうやってあれが作られたかは知らない。
分かっているのは、披露の場で突如あれが暴走したという事実だ」
「……サンタクルスが口を割るだろうか」
「あれには研究者としてあるべき善悪の基準がない。恐らく、難しいだろう」
部屋を沈黙が包んだ。僕は……
1 サンタクルスの所に向かう
2 アヴァロン、及び「実行委員会」について質問する
3 アミールの所に向かう
4 その他自由安価
※2票先取
「『実行委員会』についてお聞きしたいんですが」
「やはりそれを訊いてきたな」
驚く様子もなくネーロ院長は頷いた。
「君たちが私を救おうとした理由は、大体見当が付いている。私が持つ、彼女たちへの道のためだ」
「ええ。彼女たちの素性も知っています。『一族』と呼ばれる、かつてこの世を統べた人々の傍流だと」
「……!!そこまで知っていたか」
「やはり、御存知だった」
「オルランドゥ家は、彼女らの片割れ『デアドラ』の末裔だ。彼女とフローラの庇護のもと、オルランドゥと魔術学院は発達したと言っていい。
大武術会も彼女たちの発案だったと聞く。ただ、誤算は既に『ケイン』の落とし子……いやそのものが生まれ落ちていたことだった」
「……クリス・トンプソン」
ネーロ院長が目を閉じた。
「彼女たちはこれ以上彼の力が拡がらぬよう、全力で阻止した。大武術会でも、彼らの手の者が優勝しないよう陰に陽に手助けをしてきたと聞く。
もちろん、不正行為とならない範囲においてだが」
「……大武術会は、一種の代理戦争だったと?」
師匠の問いを院長は肯定した。
「そうだ。貴女にも迷惑をかけた。そして、ヒースコート卿にも。
これまでの所、幸いにも闇ギルド側が勝つことはなかった。クリスの力は限定的だったからだ。……しかし」
「『壊れた世界』の介入、ですね」
「クラン君、その通りだ。そして彼らは、直接彼女たちを落とすことを狙った。後は君たちの知る通りだ」
「……彼女たちは、今どこに、どうしているんですか?」
01~20 分からない
21~70 まだ洗脳されたままだろう、と思う
71~89 まだ洗脳されたままだろうが……
90~00 私と同じなら……
※クリティカル、今後のクリティカル範囲は95~に
「確証は持てない。ただ、彼女たちを洗脳したのは、恐らく私の時と同じあの男だ。
とすれば、私と同様に既に洗脳は解けていないとおかしい」
「……!!なら、今から行けば……!!」
ネーロ院長の表情は晴れない。
「いや、自由の身では恐らくはあるまい。もし自由の身なら、もう少し動いている。
恐らくは……クリスが何らかの方法で捕らえていると思う」
「何らかの方法?」
※85以上で薄々知っている
「詳しくは分からない。だから、護符を君に託した」
そういうことだったのか。とすると、今から彼女たちを救いに行くのは十分可能だ。
恐らくクリスはブレイズが死んだ後、プレーンウォークでそのアヴァロンという所に飛んだのだろう。そこで正気を取り戻した2人を閉じ込めた……?
クリスも精神感応術は使えるだろうから、再洗脳という可能性もなくはない。
ただ、「ブレイズ」ほどの使い手ではないはずだ。
それと、殺されたという可能性は極めて薄い。彼女たちが「一族」の一種なら、「血の呪い」は警戒するはずだからだ。
とにかく、行く価値はある。
「……分かりました。早速使ってみます」
ネーロ院長が頷いた。
「健闘を祈る」
※95以上で自由選択へ
※上は間違いです。95未満でした
※クリティカルのため昇格
今日はここまで。ネーロからの餞別(?)があります。(判定で対象決定)
「……ちょっと待ってくれ」
何かを思い出したように、部屋を出ようとする僕らをネーロ院長が呼び止めた。
「何ですか?」
「少し、託したいものがある」
※対象
7の倍数 ナディア
7の倍数+1 ミラ
それ以外 ラーナ
95~00、ゾロ目 クラン
>>561
クラン→クランとラーナに変更
院長の視線はラーナに向けられている。
「私、ですか?」
「そうだ。確か、君はあの大魔導師ヤーヤ・バータラ様の弟子だったな」
「はい、それが」
ネーロ院長は無言で掌を彼女に翳した。
「掌を合わせてほしい。君にある力を与えたいと思う」
「……え?」
「オルランドゥ家に伝えられてきた力だ。私がこれを持つ資格は、もはやない。
そして、ヘカーテには普通の人間として生きてほしい。ならば、君に託そうと思う」
ラーナの顔色が変わった。
「ちょ、ちょっと!!?そんな大層なもの、私が受け取るわけには……!!そもそも、何ですかそれって!?」
「『未来視』の力だ。不完全なもので、力も弱いが……君たちの力になると確信している」
「……『未来視』?私たちが来ると知っていたのも」
「その通りだ。ただ、それは朧気で、望めばすぐに何かが分かるものではない。
それでもなお、強烈な因果律をねじ曲げるような……『一族』のような奴の介入がなければ、ある程度までは未来が分かる」
ネーロ院長は真剣な目でラーナを見ている。彼女もついに、右手の掌を彼に合わせた。
「行くぞ」
ヴォワン
01~94 予知レベル1
95~00 予知レベル2
「……これでいいんですか?特に何も変わりは……」
「さっき言ったように、この力は弱い。意図して使えるものでもない。
それでもなお、かなり有効だと私は思っている。特に、迫り来る危機に対しては」
「危機、ですか」
「そうだ。ただ、さっきも言ったように因果律を曲げる存在には有効ではない、らしい。それだけは気を付けてくれ」
※予知レベル1
ファンブルやそれに類する事態が発生した際、30%の確率で発生します。
寸前でラーナが察するため、行動の先回りなどが可能です。
ただ、特定の事態には対応できません。(ミラのエメリア化など)
覚醒レベル5以上で2に昇格するチャンスがあります。
#
「うーん」
ラーナがしきりに首を捻っている。
「どうしたの?」
「いや、本当に何が変わったか全然分からないし……これでいいのかな?」
「自分の意思では発動できないって言ってたしね。まあ気にしても仕方ないよ」
※初回限定で発動判定
90以上で?
(自由行動2回目)
1 アヴァロンに行く
2 サンタクルスの尋問
3 モリブスに行く
4 ダーレン寺に行きオリヴィアの様子を見る
5 その他自由安価
※2票先取
#
「そういえば、ヘーカテに一度会った方がよくない?一応、『コンダクター』の件以外は魔術学院の問題は解決されたわけだし」
「そうね……すぐにアヴァロンに行ってもいいけど、まだ余裕はあるし悪くないわね」
師匠も同意してくれた。確か、アミールさんの実家にいるんだっけ。
アミールさんの家から少し街の中心部に歩くと、官庁が並ぶ一角に出た。確かこの一角に……あった。
「結構大きいな」
「名門らしいからね。アミールさんもこっちにいるかも」
守衛にここに来た理由を話すと……
01~25 髭の男性が現れた
26~65 アミールさんが髭の男性と現れた
66~94 アミールさんが髭の男性と現れた。……あれ?
95~00 アミールさん……とファルアムル様が現れた
「やあ」
アミールさんが髭の男性と現れた。……あれ?
「……どうしたんですか、彼女」
アミールさんの後ろに、ヘーカテが隠れている。心なしかむくれているようだ。
「ハハハ……何か懐かれちゃってね。どうしたものかと」
「……女の人、いっぱい……」
「あ、ああ。彼は男性だよ、心配しないで」
「……むう」
どうやらまた女の子に間違われてたらしい。というか、僕のことを覚えてないのかな。
「それはともかく。父のフロイドだ」
「君が噂の少年か。そして、イマーラ様。御活躍はかねがね」
「お恥ずかしいです……私より、彼の役割の方が大きいので」
「いやいや、相変わらずの武術の冴えと聞きます。貴女が現役の頃の鬼気迫る勇姿は、今でも覚えてますからな」
フロイドさんは順番に握手をした。
「で、用件は?」
「実は、ちょっと彼女とネーロ院長を会わせたいと思っていまして」
※ヘーカテの反応
01~65 ……嫌っ
66~94 お父様?
95~00 お父様!!
※クリティカル、再判定
01~65 昇格
66~94 2段階昇格
95~00 上+α(????が登場)
よく見たらヘカーテの名前ヘーカテになってますよ
>>580
申し訳ありません。相場がぶっ壊れて混乱していたようです。
「……お父様?」
ヘカーテがきょとんとした表情で聞き返してきた。この反応は……
「まさか、記憶が」
アミールさんの顔が曇った。
「恐らくは。ハーデンらに色々酷いこともされたようだしね。まして、洗脳されていたとはいえ自分を売ったのは実の父親だ。
記憶を飛ばし、幼児退行することでなんとか身を守ろうとしているんだろう」
「……そういうことですか……肉体的には大丈夫なんですか?」
「健康で日常生活は送れるね。……」
※「一族」としての力は……
01~35 それすら封印してる
36~70 時折その片鱗は見せている
71~85 魔力の才は間違いない
86~94 明らかに傑出している
95~00 上+α(????登場)
※クリティカル、再判定
01~25 昇格
26~60 2段階昇格
61~85 3段階昇格
86~94 4段階昇格
95~00 上+α(????と????)
「魔力の才も疑い無い。元は才女として知られてたからね。僕の嫁候補にも上がっていたぐらいだ」
「……え?」
「オルランドゥ家は代々長寿・不老の家系でね。君と同じぐらいに見えて、倍は生きている。
まあ、君の奥さんたちも見た目と年齢が一致してないのばかりだけど」
ヘカーテは「むう……」と言いながらアミールさんの影に隠れている。
僕は……
1 ネーロに彼女を会わせる
2 放っておく
※2票先取
#
「ここに私のお父様が?」
僕らはアミールさんの私邸に着いた。ここでしばらくネーロ院長は体力回復に専念することになっている。
「ああ。君に謝りたい、と言っていた」
「……?よくわかんない」
ヘカーテは首をかしげている。彼のいる2階へと向かった。
「どうしたのだね。またここに……ヘカーテ!!?」
※ヘーカテの反応
01~30 嫌ああっっっ!!
31~60 この人がお父様なの?
61~94 お、お父様?
95~00 ……あ、ああっ……!!
「……?……お、お父様!?」
ヘカーテの目に光が戻る。そして、彼女は涙を流しながらネーロ院長の元に駆け寄った。
「ヘカーテ……!!すまなかったっ……!!」
「……ううん……あれがお父様であって、お父様でないのは分かってたから……
また、前のお父様に会えて……本当に、本当に嬉しいです……!!」
「本当に、本当にすまなかった!!どれだけ呪ってくれても構わないっ……」
「その必要はないです。……お父様も、アミール様たちに救われたのでしょう?」
アミールさんが驚いた表情を見せた。
「……記憶が戻ったのかい」
「まだ、途切れ途切れですが……本当に、ありがとうございます」
深々と礼をする彼女には、もうさっきまでの幼さはない。これが本来の彼女なのだろう。
「いや、礼なら彼らに言ってくれ。僕は大したことはやってない」
「……この方たちが」
僕は軽く会釈をした。ヘカーテが微笑む。
「そうですか……確かに、皆さん素晴らしいマナをお持ちですね。アミール様のお友達ですか?」
「友達というほどじゃないけどね。彼らは君やネーロ院長をこんな目に遭わせた連中と戦ってる。
僕としても協力者はできるだけほしい。君にも力になってほしいと考えているんだが」
「あら、アミール様なら十分なのではなくて?」
「買い被り過ぎだ。一応、『拳神』ウィル・アピースなど世界の強者が彼らに協力している。ただ、それでも足りないかもしれない」
「そこまで、ですか」
ネーロ院長が頷いた。
「魔術学院に『コンダクター』という怪物がいる。あれは相当な難物だろう。
そして、私とお前をこのような目に遭わせた黒幕は姿を眩ましたままだ。私もできる限りのことはするつもりだが」
ヘカーテは……
01~30 私の力では……
31~80 是非協力させてください!
81~94 是非協力させてください!それで、何をお望みですか?
95~00 上+α
「是非協力させてください!何が私にできるかは知りませんが……」
僕とアミールさんは安堵の笑みを浮かべた。彼女も魔洸石の照射で何かの力が身に付いている、らしい。それが僕らの助けになるかもしれない。
※偶数で?
ゾロ目、95~00なら次回行動でヘカーテ起用へ
「それと……アミール様」
アミールさんの袖を顔を赤くしたヘカーテが掴んでいる。……ん?
「な、なんだい?」
「あの……後で大事なお話があります。よろしいですか?」
アミールさんが汗をだらだら流しながら、僕に目で救いを求めている……ような気がする。
この展開、すっごく身に覚えがあるぞ……
1 アミールには既に妻がいることを説明する
2 黙っておく
3 その他自由安価
※2票先取
……まあいいか。僕が言えた立場でもないし。
#
アミールさんはヘカーテに引っ張られて別室へと行ってしまった。まあ、しばらくすれば戻ってくるだろう。多分。
「で、これからどうするの?」
「一応、アヴァロンには行ける状況だよね。『実行委員会』の2人は洗脳されてないみたいだし。ただ、クリスが何を用意してるか、かな」
僕はお昼のサンドイッチをかじった。師匠がそれに同意する。
「そうね。それが分からないのはちょっと怖いわ」
「心配ないだろ。戦力的には十分だ。『コンダクター』とやらは対策なしでは厳しいだろうが」
「わ、私も早く行った方がいいかなって。……差し出がましいですけど」
ミラとナディアは積極的に出た方がいいという意見だ。ラーナはブドウを一粒口にする。
「あむっ。……んー、ヘカーテの能力次第かな。私はもうちょっと待ちたいかも」
01~25 アミールが戻らない
26~50 アミールが溜め息をついて戻ってくる&ヘカーテがいない
51~75 アミールがげんなりしながら戻ってくる&ヘカーテが嬉しそうにしている
76~94 アミールが苦笑しながら戻ってくる&ヘカーテが嬉しそうにしている
95~00 何でいるんですか
「あー、ちょっと待たせたかな」
アミールさんが苦笑しながら戻ってきた。ヘカーテは……何か腕を組んでいて嬉しそうだ。
「……どうしたんですかそれ」
「いや……ファルに話したら『一人ぐらいなら』だそうだ。いや、重婚できてそれをあっさり受け入れるって、トリスの倫理観ってどうなってるんだ?」
うふふ、とヘカーテが笑う。
「もう結婚されているとは思いませんでしたが……でも私も嫁に迎えて下さるなんて、やはりアミール様は大きなお方ですわ。
これからもよろしくお願いしますね?」
「は、はは……」
あ、アミールさんって僕と同じような人種だ。女の子に対して嫌と言えないんだろうなあ……
というか、ヘカーテの見た目からするととても背徳的に見える。実際はあまり年齢差ないみたいだけど。彼はそれでいいのだろうか。
まあ、いっか。皆が幸せならそれはそれで。
「まあ、おめでとうございますということで……。で、ヘカーテの得意な魔法って?」
4の倍数 攻撃魔法(威力だけならラーナ並み)
4の倍数+1 回復魔法(回復能力だけならナディア以上)
4の倍数+2 バフ魔法
4の倍数+3 デバフ魔法
ゾロ目、95~00 ??????(非常に強力です)
※これに加えて触手が出せます
※?????
ウフフ、とヘカーテが笑った。
「ちょっと待ってて下さいね」
ヘカーテが詠唱を始める。……すると。
キィィィィ…………
強烈な違和感。何だろう、この変な感じ。
最初に異変に気付いたのは、ナディアだった。
「……あれ、ブドウが一房消えてますよ?」
「……本当だ。誰かが食べ……え?」
視線をヘカーテに移すと、彼女はブドウの粒を「あーん」とアミールさんの口に持っていっている!?
「えっ!!?」
「いつの間にっ!!?」
テーブルと彼女との距離は5メドはあったはずだ。近付いてきたなら、僕らが気付かないはずがない。
うふふ、とヘカーテが悪戯っぽく笑う。
「ごめんなさい、驚いたでしょ?これが私の魔法『時間停止』。止められる時間は前より伸びて、5秒ぐらいかしら」
「『時間停止』??」
そんな魔法、聞いたこともない。ラーナも唖然としている。
「嘘っ……」
「生まれつき、これはできたの。前は1秒だけだったけど」
凄い魔法だ。これなら間違いなく戦力になる。
「アミールさんは、このことを?」
「いや……僕も初めて知ったよ。凄いな」
彼も驚きを隠さない。となると……
(自由行動3回目(恐らく本日最後))
1 アヴァロンに行く
2 「穴」に行く
3 ヘカーテにラーナを鍛えてもらう
4 「コンダクター」討伐に向かう
5 その他自由安価
※3票先取
時間停止ならリーナとエリザの2人で数十秒止めたのをクラン達は経験してるはず
そっちは特定の空間の時間操作も出来るらしいし、強力ではあるがちょいと見劣りするかな
安価は1
中断します。
>>608
失礼しました。忘れていました。
もっとも、あれは2人がけなので使い勝手はこちらが上ですね。
あと攻撃力はヘカーテに分があります。
ヘカーテの能力とかステータス面の詳細もうちょっと聞いておいてもよかったか
得意魔法が時間停止というだけで上の判定にあった攻撃、回復、バフ、デバフもある程度は使えると思ってもいいのかな、血筋の関係上全くできないって事もないだろうし
>>610
攻撃魔法は多少使えます。後はあまり使えません。
とはいえ触手攻撃はそれなりに強力ですので、サブ戦力にはなります。
また、遠距離攻撃勢にとってアミールの防御魔法とのシナジーはかなり高いです。特にヘカーテにとっては。
なお、どうでもいい裏設定を某所に書いています。
#
「じゃあ、行くよ」
僕は床に護符を貼った。床が渦のように大きく歪む。
「まあ、7人で行けばさすがに大丈夫だろう。何が待ってるかはよく分からないけど」
アミールさんが最初に渦に入った。
「あっ、待ってください!」
ヘカーテがそれに続く。僕らも後を追った。その先には……
※アヴァロンの状況
01~30 禍々しい何かがいる……
31~94 不気味に静まり返っている
95~00 ……意外と普通じゃない?
#
「……何か不気味ね」
薄暗い空間の中、その邸宅はひっそりと立っていた。人の気配は、ない。
「本当にここにいるのか?」
「ネーロ院長はそう言ってたよね。殺されてたら話は別だけど……」
ミラに僕は返す。ただ、そう言う僕自身もちょっと自信がなくなってきた。
ラーナが目をつぶっている。多分、感知魔法を使っているんだろう。
01~05 逃げた方がいい(1回のみファンブル扱い)
06~10 ……命の気配が、ない(1回のみファンブル扱い)
11~40 この最上階に、2人っぽい人がいるね。ただ、何か変
41~94 この最上階に2人っぽい人がいるね。ただ……(再判定)
95~00 この最上階に2人っぽい人がいるね
「この最上階に2人っぽい人がいるね。ただ、何か変」
「変?」
「うん。……静かすぎる。それに、何かが置かれてる気がする」
アミールさんが腕を組んだ。
「何かって何だろう?やはり罠かな」
「罠があるのは承知の上です。怖がっていても仕方ないですから、行きましょう」
1 引き返す
2 正面から行く
3 偵察に誰かが行く(正面から、クランと誰か1人)
4 上空から偵察(ラーナとミラ、???)
※2票先取
※4はややハイリスクです
そう言う師匠の意見に僕も同意した。
「僕もイマーラと同じ意見です。この人数なら、まとまって行動すれば何とか」
「了解だ。じゃあ、入ってみようか。『虎穴に入らずんば虎児を得ず』だ」
僕と師匠を先頭に邸宅に入る。……やはり酷く静かだ。
※35以下で????
※特になし
「……特に罠はない……のかな」
「……邪気も感じません。安全な気がします」
ナディアも言う。でも何だろう、この不吉な胸騒ぎは。
「階段はこの奥。2階に大階段があって、3階はまた奥に階段。4階の左奥部屋にいるみたい
ラーナが言う。とりあえず、2階に行ってみようか。
#
※2階の判定
50以下で???
※特になし
「……この階も随分静かだね。ヘカーテは何か感じる?」
「いいえ、特には……」
アミールさんが眉を潜めた。
「妙だな。僕ですら何かが変だと言うのは分かる。でも、何もない」
「既に術中とか?」
「クラン君の心配も分かるけど、魔術的な罠じゃないな、これは。
ただ、寄り道している暇はない。早く『実行委員会』の2人の所に急ごう」
僕らは慎重に、かつ早足で歩を進める。そして大階段の所にやってきた。
01~50 ????
51~70 ……何かいる!!?
71~94 特になし
95~00 4階までフリーパス(残り判定1回に)
#
大階段にも罠はなかった。どういうことなんだろう?
階段を上りきったアミールさんが訝しげに言う。
「ここも何もない、か。……ラーナ君、もう一度調べてくれないかな?」
「はい。……やっぱり、違和感しかないんですよね」
ラーナがもう一度目を閉じた。
※50以上で状況に変化あり
「……何か、います」
「やはりね。どこに?」
「4階の、『実行委員会』2人がいる部屋の前。僅かに動いてます。でも、これは……生き物じゃない」
「「「……え?」」」
皆が固まった。どういうことだ?
「間違いないです。『生き物じゃないけど動いてる』。というか、この邸宅……この階も、下の階も、そういうのが何体かいます。
多分、ここまで何もなく来れたのは、運がただ良かっただけかも」
「……ゴーレムか?」
「ゴーレムは話にしか聞いたことがないですけど……それとも少し違う気がします。魔力も感じないですから」
「……なんだろうね」
※85以上でヘカーテ発言
※ヘカーテ発言なし
「何はともあれ、先を急ごうか。防護壁だけは常時張っておくよ」
慎重に、音を立てないよう4階へと進む。……そこで僕らが目にしたものは。
01~40 ……四つん這いの……何だあれは!!?
41~70 ……腕のない……何だあれは??
71~94 ……巨人……??
95~00 ……巨人……??でも僕らに気付いてない?
やっぱ機械兵かな
Ωだったら無理ゲーだが、そうじゃなさそうだしなんとかなるか?
Ωは確か4本足だし、1~40とか範囲広すぎ怖
今日はここまで。
>>633
7対1なのでまあいい勝負だったかと思われます。
乙
ああ今そういえば7人も居たか
ミラは種族特性で物理ほぼ効かないし重火器にも耐えられる…のか?
>>635
レーザーにも弱いですが火炎放射は今のミラをもってしても大ダメージ必至です。意外とまだ穴はあるのです。
「……巨人……?」
そこにいたのは、頭が天井に付きそうなほどの鉄の巨人だった。猫背で、腕は長く、暗闇に赤い目が一つだけ光っている。
「……これを残していたわけか」
巨人はじっとこちらを見ている。そして……
01~30 ピー!!ガシャッ(遠距離攻撃)
31~80 ピー!!キュルルルッ(急接近)
81~94 ピー、ピー、ピー(迎撃体制)
95~00 ……(動かない)
「ピー!!ガシャ」
巨人が手を前に出した。これは……嫌な予感がするっ!!
バババババババッッッ!!!!
※ガトリングガンの効果
01~35 防護壁を貫通
36~85 防護壁を破壊
86~94 防護壁は健在
95~00 上+α
ギィンッッ!!!バリッッ……!!
何かが激しく割れる音が聞こえた。アミールさんが冷や汗を流す。
「物理障壁が破られた……銃弾、それも何発も同時に」
「えっ」
「……まずいなあいつは。もう一度貼り直すには少し時間が要る。このままだと、ただの的だ」
あの鉄の巨人は銃を持ってるのか。これは、速攻で何とかしないと!
(ターン1、距離10)
※洞察判定
100-30-18(未知の人外+ロボットのためペナルティ大)-20=32以上で成功
※成功
……この巨体では俊敏には動けない。とすると、遠距離攻撃に徹してくるはずだ。間合いを詰めるなら……
「イマーラ、僕の手を握って」
「……!そういうことね」
さすがに師匠は意図を汲んだようだった。僕はラーナに呼び掛ける。
「皆は少し下がってて。ここは、僕とイマーラでやるから」
「……分かった」
※30以上でミラも参戦
※ミラも一緒に後退
皆が階段付近まで下がった。さて、ここからだ。
「行くわよ」
「うん」
ヴォン
目の前の景色が一瞬にして切り替わる。僕らは巨人の懐に入った。
「ピ」
01~20 構わずガトリングガンを発射
21~50 こちらに反応、Λ攻撃
51~85 こちらに反応、イマーラ攻撃(クランは奇門解放)
86~94 Λ反応できず(イマーラ攻撃へ)
95~00 上+α
巨人の頭がこちらに向いた。迅いっ!!
ブォン
長い腕が、鞭のように僕らにしなって向かってくる。これを交わさないと……
回避判定
100-25×3-20(技術差)+20(Λスキル「無表情」)=25以上で回避(コンマ下、イマーラ)
100-26×3-30-30+20=12以上で回避(コンマ下2、クラン)
ダメージ
(コンマ下1×(30+23)÷2÷4)-(コンマ下2×(24+25)÷6)(イマーラ)
(コンマ下3×(30+23)÷2÷4)-(コンマ下4×(25+25)÷7)(クラン)
※内容次第で多数決を取ります
上のクランの計算式が間違っていました。25+26です。
÷2も忘れてました……失礼しました。
ダメージ
どちらも1、距離0→3
これは……避けられないっ!?とすると、事前の策は……
鋼鉄の腕が身体に当たる刹那、僕は後ろに跳ぶ。腕が一瞬きしむけど、衝撃は受け流せるっ!!
ズサアッッ
「ツッ……!!」
横を見ると、師匠も受け身を取っていた。
「……厄介ね」
「うん、でも近付かないと」
「勝機はないわね」
師匠が巨人に踏み込んだ。僕は……
※加速装置を
1 使う
2 使わない
※2票先取
※使う場合は奇門解放→リバーブロー
使わない場合は奇門解放のみ
>>651の判定で洞察成功分を引き忘れてますが、そのまま続行します。
(最低保証の5%以下に当たったため)
「アクセラレーション!!!」
叫ぶと同時に丹田に力を入れる。力が噴き出すように沸き上がってきた。
師匠は一足早く巨人の懐に潜り込む。
3の倍数…コークスクリュー
3の倍数以外…リバーブロー
ゾロ目、95~00 ?????
ダメージ
(コンマ下1、3×4-コンマ下2、4×6.625)
※Λは的が大きい&狭い場所のため必中です
※イマーラは上級職扱いです(ストライカー、ただし教えることまでは不可)
※Λは朦朧としません(ただクリティカルで追擊は入ります)
ダメージ 281
Λ残りHP ???
「せいっ!!!」
気合いと共に左右の拳が巨人に当たる。でも、それは全く揺るがない。
「イマーラどいてっ!!」
僕もその後を追って飛び込む。多分生き物じゃないから「煉獄」はきっと使えない。本命は、この次だ。
ダメージ
(コンマ下1、3×7-コンマ下2、4×6.625)
ダメージ 7
総ダメージ 288
ギィンッ
「痛っ!!?」
拳に痛みが走る。手甲越しでも巨人の硬さは相当なものだと分かった。
しかし、懐に入れた。ここからが勝負だ。
(ターン2)
※先読み判定
100-21-30-10=39以上で成功
※失敗
懐には入れた。でも、人間を相手にするのとはまるで違う。動きが……読めない。
※70以下でΛ先制
>>676に宝石の力のコンマ修正働いて無くない?
>>679
失礼しました。その通りですね。
19以上で成功として再判定します。
これに伴い>>678は一旦無効にします。
※成功
僅かに巨人の腕が動いた。これは……
奇数 射撃
偶数 凪ぎ払い
ゾロ目、95~00 凪ぎ払い(先制確定)
※凪ぎ払い
またさっきのように動くつもりかっ!?同じ手は二度は食わない!
「来ますッ!」
※30以上で先制
※先制
師匠が小さく頷いた。そして……
「出し惜しみはしないっ!!」
師匠が左手首の「鞘」を外す。腰を落として密着体制から放たれるのは……
※ダメージ(マナブラスター)
(24×コンマ下÷3)×3
ダメージ 1560
総ダメージ 1848
※ΛHP判定
01~50 4000
51~85 3000
86~94 2500
95~00 2000
※Λ残りHP 2152
パウッ
ドゴォォォッッッッ!!!!
閃光が放たれたと思った次の瞬間、光の槍が巨人を貫いていた。壁が壊される爆音が響く。
僕も負けてはいられない。腰を落として放つ技は……「空勁」だ。
「ハッッッッッ!!!!」
※ダメージ
(コンマ下×28÷4)×3
奇門開放の追加ダメージは空勁には適応されないのですか?
>>698-699
単なるミスですね。失礼しました。
ともあれ、ご指摘通りこれで戦闘終了です。
※経験点50p、奥義習得ポイント1p
(現在経験点総計646p、奥義習得ポイント16p)
※「コンダクター」戦前に消化機会を与えます
ビキッ、ビキビキビキ
「ピ、ピピピピピ!!!!」
渾身の一撃が入った手応え。それと共に、何かにヒビが入ったような音と、断末魔のように巨人が発する「声」が聞こえた。
「ピピピピピピピ!!!ピー、ピー……」
ドスゥゥゥッッ……!!
巨人はその場で倒れた。……やった、かな。
「クランっ!!大丈夫そう?」
「うん、多分。もうこっちに来ていいよ」
階段付近にいたラーナたちを呼び寄せる。アミールさんが感心したように口笛を吹いた。
「さすがだね……この前も思ったけど、素晴らしい一撃の重さだ。それに、イマーラさん……恐れ入ります」
「この一撃は義手の力にすぎませんから。それより、先へ」
※30以下で下の階で異変
「この中にいるはずだね」
僕は重い扉を開く。そこには……
01~30 ……結界の中で眠らされている?
31~94 ……貴方たちは
95~00 上+α
「……これは」
厳重な魔力結界。その中で、2人の女性が眠っている。
片方は黒髪、もう片方は金髪。顔立ちはそっくりだ。
「……眠らされてるね、これ」
「え」
「どうやってるかは分からない。息はあるけど、意識はない」
ラーナが眉を潜めた。
「……だからここの守りが緩かった、ってわけかな。魔力結界、解除できそう?」
「……ちょっとやってみます」
アミールさんに応じて、ヘカーテが前に進み出る。ラーナも結界に手をかざした。
「僕もやってみるかな……と」
アミールさんも加わって、解除作業が進む。
……
※35以上で成功
※失敗
※強制成功権を使いますか?
1 使う
2 使わない
※0000より3票先取
上げます。
もう一度上げます。
#
「……ダメだ。これは相当に厳しい」
1時間ぐらいの解呪作業の末、アミールさんが遂に音を上げた。
「はあっ、はあっ……これどんな術法使ってるの?見たこともない『堅さ』……」
「……ええ、同感です。これを張ったのは……」
「『マスターC』、か……。こんなに魔術に長けてるなんてね。僕ら以上にこういうのに対応できそうなのは」
「何人かいることはいる、かな。ただネーロ院長はまだ完調じゃない。お師匠様も考えたけど、もうお歳だしこのいざこざに巻き込みたくない」
ラーナは悩んでいる。それともう一つ問題がある。もう「外」は結構時間が経ってそうなことだ。
時計はいつの間にか21時前になっている。誰かを呼んでくるには少し遅い。
「第二世界」の誰か……特にブレイズさんなら何とかしそうな気はする。ここは引き揚げて明日にかけるべきだろうか?
それはそれで、いない間にクリスが何か仕掛けてくる可能性が否定できないけど。
※95以上でイベント発生、未満で多数決
※多数決
1 ネーロ院長を呼んでくる
2 ヤーヤを呼んでくる
3 誰かを残して明日「第二世界」の誰かが来るのを待つ
4 ここは諦めて明日「第二世界」の誰かが来るのを待つ
5 その他自由安価(歓迎します)
※3票先取
5
1が出来なければ4という感じで両方は出来ませんかね
それとネーロだけじゃなくローマンも連れてくれば少しでも可能性上がるかな
誰か残すのは逆に危険だと思う
>>719
1にしても2にしても無理なら3か4の流れになります。ただ、状況はやや不利に傾きます。
ローマンを連れてくるのは可能です。
#
「さてと……」
皆を残し、僕は単身アミールさんの私邸に来た。目的は、ネーロ院長を連れてくることだ。
多分ホテルに戻っているはずのローマンさんも合わせれば、何とかなる可能性が出てくると思ったのだ。
コンコン
「失礼します」
…………
……
※ネーロの反応
01~40 私には無理だ
41~85 微力だが、力を貸そう
86~94 上+それと……(再判定)
95~00 私よりいい人物を知っている
#
「……私には無理だ」
一通り現状を説明すると、ネーロ院長は首を振った。
「そんなっ!!」
「私は病み上がりだ。よしんば完調でも、ヘカーテを含めた3人がかりで解呪できないものを、私が加わったからといってどうかできるとも思えない」
……そう返されることは想定していた。しかし、そうなると……「第二世界」の誰かが来るのを待つしかない、か。
「……すみません、無理を言って」
「いや、妙だとは私も思っていた。やはり、解放は簡単ではなかったな。
ともあれ、私にできるのは祈ることだけだ。すまない」
#
※95以上でローマンから有力情報、未満で再度コンマ判定へ
※特になし
※帰還時状況
01~20 ???が来て戦闘中(1回のみファンブル扱い)
21~30 下の階から来たΛと戦闘中(1回のみファンブル扱い)
31~94 何もなし(4に移行)
95~00 ????が来た
#
「……そうか」
説明を受けたアミールさんは落胆の色を隠さなかった。
「今日は退いた方がいいと思います。明日、仕切り直しましょう」
「それしかない、か。では一度帰ろう。また明日、『第二世界』とやらからの助っ人が来たらやり直しだ」
【85日目】
今日もあまり眠れなかった。寝不足はオルランドゥの蒸し暑さだけじゃ、間違いなくない。
僕は電話を手に取る。連絡先は、もちろんサイファーさんだ。
※ブレイズは……
01~25 極めてまずいことになった(1回のみファンブル扱い)
26~35 ……こちらも切迫してる
36~89 準備できている
90~00 準備できている+α
※クリティカル
少し中断。
#
「お待たせしました」
金髪の男性がイーリス王宮前で待っていた。手には鞄を持っている。
「すみません、お手を煩わせて」
「いえいえ、こういうのはお互い様です。後々、こちらからも助けをお願いするかもしれませんし」
「助け?」
「ええ。例の結界の件です。一応昨日補強しましたけど、まだ何があるかは分かりませんからね」
そうか、向こうも少し事態が悪化しているのだった。早めに「実行委員会」とオルランドゥの件は解決したいけれど。
「ところで、その鞄は」
「フフフ。まあそれはおいおい。話によれば、フローラとデアドラがクリスの張った結界内に封じられているのでしたね。まずはそちらから参りましょうか」
…………
……
※40未満でいない(1回のみファンブル扱い)
#
「……なるほど」
「実行委員会」の2人が眠る部屋に着くなり、ブレイズさんの表情が険しくなった。
「どうですか」
「確かにこれは容易ではないですね。多分、『鍵』をかけたのはクリスとドワーキン。とすると、生半可ではない。
更に言えば、かなり深く『眠らされている』。こちらは私以外では対応不可でしょう」
法衣を脱ぐと、ブレイズさんが結界に手をやる。
「魔素の薄いここでどれだけできるかは分かりませんが……やるだけやりましょうか」
※50以上で解呪、未満で追加イベント
#
「……厳しいですね」
解呪に着手して10分ほど。ブレイズさんが険しい表情で呟いた。
「あなたをもってしても?」
「やはり魔素が薄すぎる。私1人だけでは足りません。……誰かの、それもかなりの力が要ります」
「……かなりの力?」
「ええ。あるいは、解呪の専門家か……心当たりは」
※80以上で?未満なら多数決へ
※ファンブル回避権利残り4回、再判定
解呪の専門家?そんなのがいただろうか……
……ん?ひょっとしたら。
「ブレイズさん、一度戻りましょう。ひょっとしたらという人がいます」
「ほう。案内してもらいましょうか」
#
「……という訳なんです」
僕の申し出に看守長が額に皺を寄せた。
「本当にいいんですか、アミール様。確か、まだ沙汰は……」
「いや、それは何とかするさ。それにそもそも貸しがある。今回の協力を以て、司法取引とするというのはどうかな」
「それは私では判断しかねます。法相の許可が……あっ、ちょっと!!」
「まあ、事後承諾でいいだろ?それに、あくまで主犯はサンタクルス副院長。彼女は使われてただけだと思うけどね」
そう言うと、中央警察署の地下牢にアミールさんは入っていく。
「いいんですか?」
「まあ、大丈夫なんじゃないかな、多分。にしても、彼女の存在を忘れていたよ。確かに、可能性はある」
そうだ。あの時見せた魔法を考えると……彼女しか残る希望はない。
奥から3番目の牢屋に、彼女はいた。蝋燭の光の下、何かを書いている。
「……元気かな、ジャボン・デイライト」
彼女がハッとなってこちらを見た。
「……!!?貴方は」
「やあ。その節は助かったよ。君のお蔭で『スマイル』を倒せた。何を書いているのかな」
「……懺悔と、私が知る術法の解説を遺書代わりに。処刑の覚悟はできております」
「その心配はないよ。……っと、来ましたね」
後ろからブレイズさんがやって来た。
「法相には、この女性を司法取引にて釈放するよう精神感応しておきました。じき、保釈の許可が下りるでしょう」
「え」
「君にはあることをしてもらおうと思っている。それと引き換えに、自由の身になるよう取引をした。危険は多分ない」
「……はい?」
そうだ。ジャボンならあるいは解呪できるかもしれない。
一瞬で「スマイル」が張ったあの霧を浄化するというのは、只事じゃないからだ。
「まあ嫌と言っても連れていくんだけどね。淑女に無理矢理……というのは僕の主義じゃない。
多分、君ならできる作業だ。そうですよね、ブレイズさん……でしたっけ」
※ブレイズの反応
01~30 力不足な気はしますが……
31~89 いいでしょう
90~00 ……ほお
※ファンブル回避権残り3回、再判定
「いいでしょう。マナの総量は乏しいですが、効率の良いやり方を知っている。
『使わせて』貰えば何とかなるでしょう」
ブレイズさんが頷く。
「というわけで、少し付き合ってもらうよ」
アミールさんが「ゲート」を開いた。
※偶数で?
「あの……一つだけ、いいですか?」
「ん?」
ジャボンが顔を赤くしている。
「釈放されても、私に行き場所はありません。ですから……せめて雇って頂けませんか?」
「雇う?僕が?」
「はい。庶務の処理でも、家事のお手伝いでも、求められれば夜伽でも……お役に立ちたいんです!」
アミールさんが口をあんぐりと開けている。
「……そこまで慕われること、何かした?」
「私を身を呈して守ってくださいました。そして、あまつさえ自由の身に……その恩に応えたいのです!」
アミールさんの目が僕に助けを求めている。……この人も難儀だなあ……。
でも、僕にできることは特にない。というか、僕に助言する資格は多分ない。
8の倍数 実は……
4の倍数かつ8の倍数でない メイドぐらいなら
それ以外 あ、ああ。分かったよ
ゾロ目か90~00 ……え???
「……あ、ああ。分かったよ」
「ありがとうございます!!」
そう言うと、彼女はアミールさんに抱き付いた。これは後々大変そうだなあ……
#
「で、ここの結界を解いてほしいんだ」
僕らは場所を再びアヴァロン邸に移した。
「これ、ですか……」
「できそう?」
「……自信は、ないです……こんな複雑な術式、初めて見ましたから」
ジャボンがごくりと唾を飲む。
「まあとにかく始めましょうか」
※解呪判定
01~30 まだ厳しいですか……
31~60 厳しいですねえ……では、やむを得ませんか(再判定)
61~89 これでいいでしょう
90~00 ?????
※ファンブル回避権残り2回、再判定
#
「……これでいいでしょう」
1時間ほどの作業の末、解呪作業は終わった。ジャボンはその場にへたりこみ、ブレイズさんも疲労の色は隠せない。
「あ、ありがとうございます!!」
「礼なら彼女に。私が『乗っ取って』やることも考えましたけどね。それでは自我の損傷が起きる可能性があった。
無茶をやらずにホッとしてますよ。思いの外、彼女は優秀らしい」
アミールさんはジャボンの肩に手を当て、「頑張ったね」と声を掛けている。ジャボンは涙目で、「いえ、こちらこそ……」と感動しているみたいだ。
「……さて、と。今度は目覚めさせないといけませんが」
※75未満で退去を命じられる
#
「……これで大丈夫です」
ブレイズさんが汗を拭った。2人はまだ寝ているように見える。
「いいんですか、これで」
「後はゆっくり目覚めます。まあ、『あれ』を使うことも視野に入れてたのですけどね。この分なら、自然に任せておけます」
「『あれ』って」
「私の切り札ですよ。『コンダクター』とやらを相手にすると聞きましてね。
精神波を弱めるなら、本気で相手した方が安全だと判断しました。それがこれです」
ブレイズさんは鞄を見た。何が入っているのだろう。
※75以上でvsコンダクター戦が可能、未満なら最低1回の自由行動を挟む
ブレイズさんがふうと息をついた。
「……とはいえ、さすがに疲れました。少し、休ませてもらっても?」
「もちろんです」
アミールさんが「ゲート」を開く。
「休息なら僕の家で。しばらく時間を置きましょうか」
#
「……にしても、人多くない?」
ラーナがむくれた。無理もない。居間には僕とアミールさん、ラーナたち4人、ヘカーテにジャボンもいる。しめて8人だ。
さらに2階には、ネーロ院長と「実行委員会」の2人、そしてブレイズさんも休息中している。普通の家より大きいとはいえ、さすがに狭く感じる。
「お昼できましたよ!お口に合えばいいんですが」
ナディアが小麦粉の記事の上にトマトのソースとベーコン、チーズを乗せて焼いたのを持ってきた。「ピタ」という、ロックモールの郷土料理らしい。
「私は煮込みを作りました。いかがです?」
ジャボンが恥ずかしそうに鍋を運んでくる。
※5の倍数で……?
「……」
ジャボンをヘカーテが睨んでいる。うーん、やっぱり修羅場になるよねこれ。
(もう結婚しているって言ったんですか?)
(言ったけど聞かないんだ、仕方ないだろう)
アミールさんは困りきった様子だ。本当に難儀だなあ……
「で、これからどうするんだ?んぐっ、これ旨いぞ」
「ありがとうございます!」
ミラに褒められ、ナディアは嬉しそうだ。僕のとこみたいに仲がいいのは、なかなか珍しいのかもしれない。
「そうね。すぐに『コンダクター』討伐には動けないみたいだし……」
師匠が首をかしげる。さて。
(自由行動)
1 デアドラ、フローラの様子を見る(中確率で会話可能)
2 サンタクルスに尋問
3 ジャボンにコンダクター対策を訊く(中確率)
4 魔術学院に行く(ウィルかローマンと稽古可能)
5 ダーレン寺の様子を見る
6 モリブスに行く
7 その他自由安価
※2票先取
中断します。
にしてもここまでやってやっと>>703の31~くらいになったか
まあそれ以降もいくつか判定はあったんだろうけど、時間が余分にかかったしなぁ
コンダクターと戦うってのにファンブル権少ないのも痛い
ブレイズがフルート?持って来てくれたのが不幸中の幸いか
そういえば敵のブレイズを倒したときに懐から転がり落ちたフルートらしきものはどうなったんだろう
マリーンが回収してるんだろうけど
神器は使用者本人に合うよう調整が要るという設定があるけど別世界の同一人物の場合はどうなるんだろう
敵ブレイズが落とした笛は誰が拾ったか明記されてないみたいだしクランたちが持ってるならブレイズに渡してみるのも一考かな
使えそうならともかく使えないならさっさと破棄したい、オルドかドワーキンなら一族全員の神器を使用できるとかありそうだし敵側に持っていかれる事態は避けたい
>>774
コンマ判定次第ですが、基本はその通りです。
フルート持参のためvsコンダクター戦はかなりやりやすくなっています。
>>775
上にある通りです。ただ、マリーンが捕まった場合は……可能性は小さいですが。
「それで、『コンダクター』。何かもう少し詳しい情報はないですか?弱点とか、対策とか何か」
「弱点、ですか……以前話したように、弱点は特にありません。……」
01~20 そもそもどうやって作られたのかすら知らない
21~50 サンタクルスから伝聞で断片的情報あり
51~70 素体の情報は知っている
71~89 ある程度の対策は知っている
90~00 有効な対策を知っている
「ただ、誰が素体になったかは知っています。魔術学院のサイレスという者です」
「……それは確か」
アミールさんにヘカーテが頷く。
「音魔法の研究で知られた人物ですね。本人も素晴らしい音楽家でした。私も何回か演奏を聴かせて頂きましたが……」
「はい。私がオルランドゥに来てしばらくしてから、新たな生命の創成を行うとサンタクルス副院長に命じられました。
あの時の私は愚かでした。それが何を意味するかも知らずに……」
「……そこで身を捧げたのがサイレス氏だったわけだね。彼の名を聞かなくなったのは1年ほど前だから、当時は確か准教授か」
小さくジャボンが頷いた。
「私がズマのエリコグラード魔術学院から引き抜かれてすぐだったと思います。彼は教授になりたがっていた。
身の安全は確保された上での実験でした。しかし……」
「失敗したわけだ。そして、粛清が始まったと」
「……はい。私は従順なふりをするしかなかった。そのせいで……うぐっ、多くの人々をっ……!!」
嗚咽にむせぶジャボンを見て、アミールさんが溜め息をつく。
「君は罪を自覚してる分いい。粛清への恐怖が、未知の生命を生み出すことへの快楽にすり変わってしまったのも多いからね。しかし、サイレス氏か……」
アミールさんが腕を組んだ。
「何か心当たりが?」
※80以上である
「いや、僕も知り合いって程度だからね。彼について詳しいとすれば……年が近かったはずのGGかサンタクルスか」
「サンタクルス副院長の処刑は」
「そろそろかもしれない。口を簡単には割らないだろうし、無駄足になるかもしれないけど」
1 サンタクルス副院長の所に行く
2 ガーネットの所に行く
3 その他自由安価
※3票先取
※情報の有益性は1>2、手に入れやすさは2>1です。
※ブレイズを連れていくのは手ですが、サンタクルスは処刑済みの可能性があります。
※ローマンに訊くの手ですが、情報の有益性ではガーネットに劣ります。
#
「……あ」
「やあ」
ガーネットさんの部屋をアミールさんと訪ねると、微妙な反応が返ってきた。
「まさかあんたが来るとは思ってなかったわ。何の用なの」
「……2人はお知り合いなんですか?」
「腐れ縁よ。ウィンドグレイス卿と並ぶ、ね」
僕らはソファーに座るよう促される。
「宝石の子、クラン君だったかしら?彼について?」
「いや、『コンダクター』の素体、サイレス准教授について。僕よりも君の方がずっと彼については知ってると思うけど」
01~25 実はそんなに知らないのよ
26~65 まあ、多少はね……
66~89 ガーネットさんの表情があからさまに曇った
90~00 彼を討つのね、その子と
ガーネットさんの表情があからさまに曇った。
「……それを訊くのね」
「やっぱり、色々知ってるわけか」
「彼とは……そこそこ親しい仲だったのよ。あなたよりもね。
彼がああなってしまったのは、私のせいかもしれない」
「どういうことだ?」
ガーネットさんは机の上にあったパイプを手に取った。そしてふうと、煙草みたいなものを吸う。
「……彼とは同期でね。一緒に競い合い、学び合った仲間だった。……仲間以上だったかもしれない。
ただ、私の方がたまたま出世が少しだけ早かった。それで、焦ってたのかもしれない」
「……君に並ぼうと、素体に立候補したと」
「ええ。そんなことをしなくても、彼は教授になれたはず。でも、彼は手を挙げてしまった」
「その結果か」
「……彼が何人も殺したと聞いたとき、これは報いだと思った。……絶対に、止めるべきだったのよ!
ネーロ院長が狂い、サンタクルス副院長の独裁が始まる中、止めに入ったらどうなるか……薄々は見当がついてた。
でも、それでも私はサイレスを止めるべきだった!!」
アミールさんは首を振った。
「……サンタクルス以外、彼が怪物になるという結果は予期できなかっただろうさ。
君も、嫌な予感はしたかもしれないが、破滅的な結果までは考えもしなかったはずだ。君は自分を責めるべきじゃない」
「……相変わらず、妙な所で冷静なのね」
「引いて考えるのに慣れてしまっただけさ」
「……彼を討つの?」
「これからね。強力な助っ人もいる。心配は要らない」
※70以上でガーネットが提案
「……そう」
ガーネットさんが窓の外を見て、またパイプを吸った。
「……ちゃんと殺してあげて。私じゃ、何もできないから……」
「分かった」
アミールさんが腰を上げた。
「行こうか」
「えっ、いいんですか!?」
「十分だ。……じゃあね」
「ええ……因果なものね」
ドアを閉め、僕らは廊下を歩く。
「あの、お二人の関係って」
「『腐れ縁』さ。僕が君くらいの子供の頃、2つ上の彼女が『色々』教えてくれてね。
ただ、もう数年会ってなかった。お互い、進む道が違ったということだよ」
アミールさんが苦笑した。……僕は何となく察したけど、これ以上は追求しないことにした。
※60以上でローマン&ウィルと会う
#
「……というわけだ」
「それが収穫、ですか」
ラーナが不満そうに言う。確かに、その気持ちは分かる。
アミールさんは目を閉じた。
「ああ。……GGを巻き込めば、『コンダクター』の征伐確率は上がるかもしれない」
「……え?」
師匠がアミールさんを見た。
「……『コンダクター』には知能がある。そして、僅かでも『生前』の記憶が残っていれば……ということですか?」
「……そうなるね。攻撃の手は弱まるだろう。そしてそこを突けば……」
「容易に鎮圧できる、ということですか」
階段を下りてきたブレイズさんが言う。
「もういいのですか」
「ええ。確かにその考えは合理的帰結です。確実、ではないですが」
「……ガーネットさんを、囮に??」
「囮とまでは言わない。だが、彼女を同行させれば……元恋人を、『コンダクター』は攻撃できない、かもしれない」
しん……と部屋が静まり返った。これは、ある意味非情な選択だ。
1 やりましょう、それ
2 それはやめましょう
※3票先取
上げます。
もう一度上げます。0000までに決まらない場合リセットです。
「……やりましょう、それ」
「クランっ!?」
「ラーナ、分かってる。これは一種の賭けだって。でも、サイレスさんってガーネットさんの恋人だったんでしょ?
なら、その最期ぐらいは看取らせてあげたいんだ。どんな形であっても」
師匠が苦笑する。
「貴方らしいわね」
「そうかな……でも、ガーネットさんは極力守らないと」
「そうだね。僕の知る限り、彼女には奴と戦う力はない。そこは僕が責任を持つ」
「……了解です。じゃあ、行きましょう」
#
「来たね」
魔術学院では既にウィルさんとローマンさんが待っていた。
「『コンダクター』は」
「ここの地下にいる。ちょうど『スマイル』と戦った下の階、といっても随分下らしい」
ローマンさんは険しい表情だ。
「『魔道箱』で行くんだが、定員があってな。行ける人数は決まっている」
「『魔道箱』?」
「ほう」とブレイズさんが感嘆した。
「エレベーターですか。この世界にも一応あったのですね」
「……?それが何だかは存じませんが」
「まあいいでしょう。定員は?」
01~30 4人
31~70 5人
71~89 6人
90~00 再判定
「定員は4人です」
「……となると、実質的に決まったようなものですか。私とクラン君、アミール君、そしてガーネットさん。まあ、私が何とかしましょう」
僕はアミールさんに向けて頷いた。
「じゃあ、ガーネットさんを呼びましょう」
※80以上で?
※???を持参
今日はここまで。
#
「……そう、分かった」
ガーネットさんはあっさり同行に了承した。
「意外だね、もっと抵抗するかと」
「現実主義のあなたの性格は知ってるから、そう来るだろうとは思ってた。
それに、彼を看取るのは私の役目だから」
「……すまないね」
「いいのよ。その代わり、彼の最期まで私を守って。それだけ」
アミールさんが何かに気付いた。
「その髪飾りは」
「……サイレスがくれたものよ。結局、指輪はくれなかったけど……ある意味の『形見』ね」
「……そうか。じゃあ、行こうか」
#
ズォンズォン……
重たい音と共に、鋼鉄の箱が降りていく。「過去の世界」の、マエザキさんの研究所にあったものに近いけど、こっちの方がずっとゆっくりで重々しい。
「どうやるんですか」
「まずは様子見、ですね。ただ、いつでも逃げられるように『ゲート』を入口に開いておきます」
「……え?」
「私が本気になったら、今着けている『ジャマー』は無意味です。だから、私が笛を抜いたら即逃げてください。
メドが立ったら、私の方から呼びます。精神波だけの相手なら、それで終わるでしょうが……」
ガーネットさんが頷く。
「サイレスが得意としていた音魔法は、音そのものを武器としていたわ。
『コンダクター』になってどう変わったかは知らないけど、多分そんなに簡単じゃない」
「僕の魔法障壁の出番、というわけか。打撃はクラン君に任せるしかないね」
緊張が高まる。そして、ガタンと音がして、扉がゆっくり開いた。
「……あれ、ですか」
15メド近く離れた場所に、鋼鉄の箱が見えた。……あの中?
そして、その周りには……白骨が幾つも見えた。
アミールさんが冷や汗を流す。
「そのまま封じてりゃいい……ってわけでもないんだっけね」
「ええ。あれの維持はかなり大変。サンタクルスは、数ヶ月に一度、数人がかりであの箱に掛かっている封印の術式をかけ直させてた。
でも、その度に……精神波による犠牲が」
「それがあれってわけか。で、術式の効果が切れたら……」
「あれは地上にやって来るわ。そうなったら、どうなるか見当も付かない」
「……なるほど。では、私が行きましょうか」
コツ、コツ、コツとブレイズさんが一人近付く。表情は険しい。既に攻撃は始まっているのかもしれない。
そして、鋼鉄の箱の前に立つと……右手で円を描いた。パカッ、と箱に穴が開く。
「……あれが……『コンダクター』」
その中にいたのは、異形の男だった。全身に音符が張り付き、服も色彩鮮やかな楽譜で埋め尽くされている。
「……会話は、できますか」
01~70 すかさずブレイズさんがフルートを抜いた
71~89 …………
90~00 あ……う……
「…………」
「コンダクター」に動きはない。どういうことだろう?
「音魔法を使ってる、とか?」
「いや、それはないな。音が聞こえるはずだし、第一ブレイズさんに張った対魔防壁が作動している」
01~50 ブレイズさんがフルートを抜いた
51~89 ブレイズさんがこちらを向いた
90~00 ……頭の中に声が?
その時、ブレイズさんがこちらを向いた。
「……妙ですね。攻撃の意図がない」
「え?」
「こちらから接触してるのですが、何の反応もありません。ひょっとすると、貴女に用があるのかもしれない」
「……私?」
ガーネットさんにブレイズさんが頷く。僕らは「コンダクター」に近付いた。
「来たけど、どうすれば」
「私に触れてください。上手くすれば、会話ができるかもしれない」
ガーネットさんがブレイズさんの背中に手をやった。
…………
……
01~20 返事がない
21~50 コロ……シテ……
51~75 ガーネット、今のうちに僕を殺してくれ
76~89 ……ガーネットか
90~00 上+?????
※クリティカル
中断します。?????が介入します。
しばらくして、ガーネットさんが叫んだ。
「サイレス!?」
『……ガーネット、やはり君だったか』
頭の中に低い男性の声が響いた。
「……え?」
『君以外にも、3人いるな。……君がいるなら、声を出してもいいだろう』
アミールさんもブレイズさんの背中に手を当てる。
「サイラスさん、アミール・スナイダです。分かりますか」
『……貴方ですか、上にいた『スマイル』――マイル・デイライトを殺したのは』
「僕とそこにいる少年だ。仕方がなかった」
『……サンタクルスの差し金ですか』
「いや、彼女は処刑予定だ。地上の状況までは知らなかったみたいだね。
ネーロ院長も正気に戻した。全ては元に戻りつつある」
『そして、僕も殺しに来たわけですね。僕はただの『怪物』でしかないですから』
「……率直に言えばその通りだ。君の存在は危険だ……と思っていた。
ただ、正直に言って、ちゃんと話ができる自我が残っているなんて思いもしなかったけど」
「ふふっ」という笑いが僕の頭に響いた。目の前の「コンダクター」は表情一つ変えていないのに。
『それは正しいですよ。ガーネットが来て、僕に対する気持ちが残っているのを知って正気を取り戻した。
多分、これはつかの間のものですけど。別れが終わったら、殺してください。貴方たちなら簡単でしょう』
「……分かった」
アミールさんがガーネットさんに向けて首を振った。
「……ごめんなさい。あなたを止められなくて」
『いや、いいんだ。これは僕が望んだことだ』
「……え?」
『君には叛意ありとサンタクルスは思っていた。そして、そうではないと僕は証明したかった。
もちろん、君があの女を嫌っていたのは知っている。だからこそ、君は実験体に選ばれる予定だった。
そこで僕は君の代わりに身を差し出した。……これが真実だ』
「そんなっ!!じゃあ、教授にしてやるとかそういうのは……」
『嘘だろうね。でも、僕は君に疑いが向けられないよう、それを信じたふりをした。
君にはつらい思いをさせたと思っている。許してくれ』
ガーネットさんの目から涙が一気に溢れた。
「ちょっと待ってよ!!ずるいわよそんなの!!何で……何で自分を犠牲にしたのよぉ……!!
一緒に逃げればよかったじゃないっ!!2人なら、きっと……」
『それができないのは、君も知ってたはずだ。闇ギルドの連中を向こうに回して、勝てるわけがない。……今は、連中は」
「もう壊滅状態だ。ここにいる彼、クラン・オーディナル君を中心に大体事は済んだ」
『……そうか。なら、思い残すことはない』
目の前にいる「コンダクター」の口が、僅かに上がったように見えた。
『ガーネット。君ならいい研究者になれる。とうは立ってしまったけど、いい男も見つかるだろう。幸せになってくれ』
「嫌よっ!!あなたを、私が……殺せるはずなんて」
『やるならすぐやれっ!!!僕の自我は、もうそんなにもたないっ!!!アミールさん、頼みます』
「分かった」
すっと剣が抜かれる。アミールさんは大きく振りかぶった。
「ありがとうございます、サイラスさん」
その時、僕の宝石が光った。
『その決断はまだ早い』
「え?」
「何っ??」
「……貴方はっ!!?」
『久しいな、ブレイズ。違う世界のブレイズだが、私の知るお前とはさほど違いはないようだ』
僕の口が勝手に喋る。これは……
「コーウィン兄様……!!?」
なぜ、この時に僕の身体を乗っ取った?疑問をよそに、コーウィンさんは話し始める。
『魔力を探らさせてもらった。確かに、その男はオルディニウムに深く汚染されて人外へと成り果てた。
ただ、かつて……『ニャルラ』がそうであったように、人としての心の欠片は残っている。
あの男にはそういう機会は与えられなかったが、あるいは元に引き戻すことができるかもしれん』
「……!!そんなことが、本当に?」
『できる方法を知っているだろう?500年前には、その可能性など思いもしなかったが』
「そういうことですか……!!それでも問題は」
『ああ。この男の無害化。そして、数日間の拘束の維持。両立せねばならん』
アミールさんたちは呆気に取られている。
「何を喋ってるんだクラン君!??」
『今の私はクラン・オーディナルではない。その行使者だ。
……ブレイズ、無害化できるか?』
「ロビントンのフルートを持ってきてますから、抵抗さえなければあるいは。
500年前、ブランドを正気に戻した手法を使えということですか」
『この世界では正気を取り戻すことはなかったが……そちらの世界ではそうだったようだな。
記憶消去と自我の忠実な改竄、そして数日間の機能停止。やれるか』
「……やりましょう」
ブレイズさんが、汗を流しながらニィと笑った。
#
※作業結果
01~50 サイレス暴走、鎮圧のための戦闘へ
51~89 サイレス沈黙、多数決へ
90~00 サイレス沈黙(過去世界にクランが行く必要はなくなります)
※以下、85日目はクリティカル範囲95以上に変更
今日はここまで。戦闘なしはさすがに予想外でした。
なお、経験点は入りませんが後々色々な特典があります。
(ex:サイレスからの礼の品、音魔法の習得(ラーナ)、精神感応の習得など)
余談ですが、通常だと>>811の後にサイレスの正気判定が入るはずでした。
#
『お待たせしました、もう来ても大丈夫です。それと、布かケープか、身体を隠すものを』
15分後ほどして、ブレイズさんから連絡が入った。プレーンウォークで飛ぶと、横たわるサイレスさんの姿が見える。
「上手く行ったんですか?」
「ええ。彼の理性が強かったらしく、オルディニウム感染に伴う獣性を押さえ付けてくれたので助かりました。後は、浄化装置にかけるだけです」
「浄化装置って……」
「貴方も聞いているでしょう。『過去の世界』にある、オルディニウム汚染者からその影響を取り除くというものです。
このまま目覚めさせても、身体がオルディニウムに冒されている状態は変わらない。遅かれ早かれ、彼は本物の怪物へと変わり果てる。
しかし、あれにかければ普通の人間には戻れます。今の力は失うかもしれませんが、それでも現状よりずっといい」
ガーネットさんが前に出た。
「助かるんですかっ!!?」
「ええ。後は、彼を連れていくだけです。とはいえ、多少時間は頂きますが。
同行を希望するなら受けますよ。ただの付き添い以上ではあり得ませんが」
「行きます。行かせて下さい」
「貴女はそういうと思いました。クラン、貴方はどうしますか」
1 こちらでやるべきことは多いので、別の機会に
2 行きます(戻りは87日目か88日目)
※3票先取
クランは覚醒レベル5になって常時宝石解放ですけど、過去世界に行くのにまだ維持装置必要ですかね?
>>822
ないです。
1
滝の体調が戻りきっていない可能性がまだあるかもしれないし、ここで強くなりすぎても穴の低階層で経験点入りにくくなると困らね?
低階層でクリスとバッタリ出くわすなんてファンブル級だろうし
>>826
もう低階層にはいないでしょう。
ただ、10階層までショートカットしているとはいえ、時間的猶予が物凄くあるわけではありません。
「行きます。向こうに用もありますし」
「そうですか。恐らく『過去の世界』に着くのは明日になるでしょうが。
貴方以外にもどなたか行かれますか?」
ミラは維持装置が要らないはずだ。とすると、あと一人だけど。
※同行させる人物を選んで下さい。3票先取
※ガーネットに1個使わせるため、維持装置の余りは1個のみです
ああそうか、ならしゃーない
マナキャンセラーの増産はこの世界のアリスが着手してたからもういくつか出きてるはずだし、次に過去世界に行くまではそれで間に合わせるか
ミーシャで
一族同士で殺し合えないというのはトドメがさせないということでいいんですよね?
>>831
そういう解釈で構いません。
#
「私?」
執務室にいるミーシャは不思議そうな顔をした。
「うん。例の宝石にも絡むことなんだけど、いいかな」
「『過去の世界』……どんな感じなのかしら。アナ、予定はどうなってる?」
「そうですね……一応、後ろ倒しはできるものばかりですね」
「そう。戻るのは明後日だったかしら」
「明後日か明明後日だって。今日は『第二世界』に行くだけになると思う。
もし向こうの準備ができてたら、今日のうちに『過去の世界』に行くみたいだけど」
「そう。……久々に公務以外ね」
うーんとミーシャが伸びをした。
「色々こっちとは違うけど、驚かないでね。ミラはもう慣れてるけど」
「あの子も行くの?」
「うん。『エメリア』化の制御可能性について調べるみたい。で、そのためにミーシャの力も借りたいってわけ」
「そういうことね、分かった。ブレイズさんは」
「下で準備してるよ」
彼女を連れて王宮のホールに行くと、既に皆揃っていた。
「じゃあクラン。気を付けてね」
「うん、じゃあ行ってくる」
ラーナたちに手を振り、僕らは「ゲート」の向こうに消えた。
※「過去の世界」移動の有無(コンマ下)
95以上で当日移動
※イベント発生判定(コンマ下2)
85以上で発生
【86日目】
「どうぞ」
4人で朝食を食べていると、ノックの音がした。サイファーさんだ。
「昨日は色々あったようだな。気分は?」
「あ、大丈夫です。夏なのに、部屋が涼しかったので助かりました」
「ここも色々技術を『過去の世界』から取り入れてるからな。劇的な変化に戸惑う声もあるが……」
※50以下で相談事あり
※相談事なし
「こっちの結界の件はいいんですか?」
「一応何とかな。ただ揺さぶりはかけてきてる。君らの所にも『壊れた世界』と繋がるゲートがあったはずだが、最大限の警戒はしておいた方がいいな」
背中に軽く寒気が走った。確かそれは、モリブスの鉱山にあったはずだ。
トンプソン司教のことだから厳重に警戒はしてるだろうし、何かあったらこっちに連絡が来るように整えてはいる。
それでも、やはり向こうから僕らの世界に来る可能性は……ゼロじゃない。
「で、例の船って」
※30以上で来ている
(30未満の場合帰りが88日目確定)
※ファンブル回避権利残り4回、再判定
※以下86日目終了までクリティカル範囲95以上に
※自由行動+1、87日目での帰還が可能
「もう準備はできているが、少しなら時間は取れるな。何か用があるなら聞くが」
1 「封印の間」を見ておきたい
2 ○○に会いたい(○○は要指定、あまり複雑な依頼はできません)
3 いえ、もう行きましょう(自由行動は向こうに繰り越し)
※2票先取
※○○は大体の人物で可能です。
「『封印の間』を、もう一度見せて下さい」
「了解だ。俺も見てもらいたいと思っていた」
そう言うと、サイファーさんは「ゲート」を開いた。
「『封印の間』?」
「ああ、君らは初めてだったか。要はこの世界と『壊れた世界』とを繋ぐ境目だな。
多分、向こうにジェラードさんかコーウィンさんがいるだろう。詳しい説明は彼らがすると思う」
※「封印の間」にいるのは……
奇数 ジェラード
偶数 コーウィン
4の倍数 2人とも
ゾロ目、95~00 コーウィンとジェラード、ナガト
#
「ご覧の通りだ」
ジェラードさんが溜め息をついた。シデさんの前にある「門」はほとんど破壊されかかっている。
「臨時で『一族』と準『一族』……そしてサイファー君たちも召集し、何とか押し返したってところだ。次来たら、跳ね返せる自信はないな」
「……そこまで!?」
「コーウィン」さんが険しい目で「門」を見る。
「聞いているだろうが、ベネディクトは別格だ。お前たちが倒した『ブレイズ』や『ランダム』とは比にならない。
あれは所詮クローンによる劣化体。オリジナルのベネディクトは、俺たちが束になってやっと戦える程度だ。
そこに終末兵士と化した『ダナ』、そして『エチゴ』が加われば……現有戦力での勝算は、正直に言って乏しい」
「……サイファーさんをもってしても、ですか」
「俺では壁役が精々だな。だからこそ、君らの世界に助けを求めた。情けない話だが。
向こうの世界に乗り込もうとしたこともあったが、あっちは魔素が濃過ぎて話にならなかった。だから、完全に封じ込めるか……」
「コーウィン」さんが僕らの方を向いた。
「魔素の薄いお前たちの世界で迎え撃つか、だ。ただ、向こうもお前たちの土俵で戦うのは慎重なようだが」
「実際、クローンとはいえ『ブレイズ』、『ランダム』とやられてるわけだしね。まあ、君らの存在は警戒されてるとは思う」
ジェラードさんがふうと息をついた。
シデさんは、まだ固まったままそこに立っている。……マナが減っている?
「ああ、やはり気付いたね。そう、シデも限界に来つつある。明日とかそういう感じじゃないけど。
ナガトの力を借りればもう少しもつだろう。ただ、それをやったら今度こそ彼は死ぬ」
「……せっかく生き延びたんですからね。彼に犠牲になってほしくはない」
僕は宝石を見た。……何かできるだろうか。
※クラン
80以上で反応(コンマ下)
※ミーシャ(コンマ下2)
90以上で反応
※ミラ(コンマ下3)
85以上で反応
※ガーネット(コンマ下4)
98以上で反応
※コンマ下2~4には95以上のクリティカルは適用されません
キィィィィ…………
その時、宝石が光り始めた。……これは。
「共鳴?」
「いや、小僧自身が俺たちに近付いているからか……?」
「コーウィン」さんとジェラードさんが驚いた様子を見せる。宝石から放たれた光は……
01~30 やがて消えた
31~70 やがて大きくなり……「あれ?」
71~94 上+α
95~00 バシュン
※クリティカル、再判定
01~80 昇格
81~00 2段階昇格
(95~00の場合、超低確率で……?)
宝石から放たれた光はやがて大きくなり……
…………
……
あれ?
ここはどこだろう。「封印の間」にいたはずなのに……
辺りは全て白の空間だ。これはまるで……夢の中で、コーウィンさんと会う時のような。
「君が『蛇』の依り代か」
急に背後から声をかけられた。いつの間に?
思わず飛び退いて構える。……殺気はない。しかし、姿もない。これは……
「私はこっちだ」
再び背後から声がした。ゆっくりと振り向くと、そこには。
「……あなたは?」
長い白髪と、少し伸びた顎髭の男性が微笑んだ。
「試すようなことをしてすまない。いい反応だった」
この顔には、見覚えがある。いや、さっきまで見ていた。
あれよりずっと若々しく、ずっと精悍そうだけど……この人は、多分。
「シデさん、ですか?」
「ああ。君の名は」
「クラン・オーディナルです。……これは、一体」
「君の力が一時的に増幅されたのだろう。それが、私の精神を目覚めさせた。
ただ、身体までは自由ではない。あの『壊れた世界』を抑えるため、全精力を投入しなければならないからだ」
「あなたを、解き放つには?」
01~50 それが分からない
51~85 私の半身が要る
85~94 私の半身が要る。それは……
95~00 俺が力を貸す
「私の半身が要る」
「……半身?」
「ああ。私は……元は『壊れた世界』から来た。この世界の存在では、ない。
実は、私はもはや人間ではない。『一族』そのものに成り果てた。
その『縁』が、私をここに縛り付けている。『壊れた世界』と繋がりを持たずして、私は存在し得ないのだ」
……何を言っているかよく分からない。繋がり?
「何で半身が要るんですか」
「私を、『壊れた世界』から断ち切るためだ。人としての私の要素がどこかにあれば、それと接することで『縁』は弱まる。
それが何かは分からないが……可能性としては、それしかない」
「人としての要素……」
どうにもピンと来ない。一体それは何なのだろう。
シデさんは真剣な表情だ。
「私の力は、このままではじき尽きる。ベネディクトの攻勢も激しくなった。もはや、『縁』を切ることがないと、ここはもたない。
そして、それは君にしかできないことだ。……よろしく頼む」
01~85 そのまま消える
84~94 それと、一つ試したいことがある
95~00 ?????(再判定)
※偶奇判定です。
奇数……ファンブル回避権全消費
偶数……???????
コンマ下3です。
※特殊イベント発生
今日はここまで。
シデさんは振り返り、立ち去ろうとする。……何かを思い出したかのように振り向いた。
「一つ、試したいことがある」
「え」
「私から伝えられるものがあるかもしれない。試しに構えてみてくれ」
……こうかな。
シデさんも相対して構える。……この構えは。
「いい構えだ。……私のそれに似ているな」
「あなたの拳術を受け継いだ一族の末裔が、僕の師匠です。多分、それで」
「そうか。私の子孫か」
「いえ、そういうわけではないのですが。これからどうすれば」
「一度、本気で撃ち込んできて欲しい。見せたい技がある」
本気で、か。なら、遠慮なく……
ブォン
「…………!」
僕は奇門を解放する。そして、一気に踏み込んだ。
シデさんはその場を動かない。これは……
ゆらっ……
彼の姿が霞のように揺れた。……やはり!
僕は振りかぶった右拳を途中で無理矢理止める。シデさんはわずかに身体の位置をずらしていた。
そこから無挙動で放たれる一撃。そう、これには見覚えがある。
確か、「無想転生」……
拳が高速で交差する。互いの拳は、顔面に直撃する手前で止まった。
「…………!!驚いたな。既に見たことが」
「ええ。あなたの魂の一部が宿った人形が使った技です。対応できるとは思いませんでしたが」
「……人形、か。恐らく、それがあれば……」
「あなたの『半身』だと?」
シデさんは微笑んだ。
「君と会えて良かった。彼女を救えるかもしれない」
「彼女?」
「そうだ。終末兵士の……」
ボワッ
再び、宝石が光った。光が一気に満ちて……
バシュンッ!!!
……ここは。
気が付くと、そこは「封印の間」だった。皆が呆気に取られている。
あれは、夢みたいなものだったのかな。
「クラン君……君は、何をした?」
ジェラードさんが唖然としながら言う。
「え、何って」
シデさんは相変わらずそこにいる。部屋の様子も大きく変わらない。
……いや、2つだけ違うところがあった。
「門」の封印が、さっきまでとは比較にならないほど強化されていたこと。
そして、もう一つは……
※ゾロ目、95~00で特殊展開(大差はありませんが???は確定します)
「…………あれ??」
身体に、色々違和感があった。まず背が伸びていること。背中に何か生えていること。
髪も伸びてるし、何より……胸がある。
これって一体……
「……エメリア化、か……」
ポツリとサイファーさんが呟いた。……これが?
パシュン
次の瞬間には、僕は元の姿に戻った。……あれは一体……
「何が起きたんですか?」
「……俺も分からない。ただ、お前から光が放たれ、気が付いたらああなっていた」
「……そうですか」
僕も事態を把握できていない。シデさんの精神体に触れたのだろうということまでは分かったけど……
※覚醒レベル6に
常時奇門解放、イベント通過によりさらなるバフが可能に
クリティカル範囲が90以上に(アミールの首飾りによるクリティカルは85以上に)
「一族」系にとどめを刺す際にペナルティ
瀕死時に低確率でエメリア化(何かが起きます)
性別が可変に(基本は男性です)
※奥義「無想転生」が習得可能
経験点400p、奥義習得ポイント20p
攻撃確定回避からの防御係数無視、攻撃係数3での5倍ダメージ(最低保証500ダメージ)
※90以上でミラが発言
なお、86日目夜イベントが発生確定しています。
再開は夜です。
覚醒レベル7は基本ありません。
(あるとすればグッドorバッドエンド確定時です)
クラン(15歳、人間、格闘家)
HP 560
筋力 28
技術 29
知力 21
精神 25
所属 トリス森王国
名声値 66
好感度
※イマーラ 441
※ラーナ 597
ヴィオラ 138
ミーシャ 274
アナスタシア 189
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
※ミラ 379
ナディア 252
※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
※好感度判定常時+5
経験点646p
奥義習得ポイント16p
覚醒レベル6
※戦闘中コンマ補正20
※超回復(致死ダメージ1回無効)
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せる
※常時奇門解放状態
(攻撃係数、防御係数4、追加ダメージ50)
※「一族」系への止めにペナルティ
スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発
剄打…距離0で発動可、単発、2倍ダメージ、命中判定の乗数が12、75以上で朦朧
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)
高速詠唱1…詠唱1ターン短縮
魔拳弾……要詠唱3ターン、射程10、ダメージは通常攻撃に準ずる(ダメージ判定は技術+知力)
所持品
蛇の宝石
・90以上クリティカル扱い
・85以上で朦朧打撃
加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動
・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2
・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ
・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3
・奥義「空剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、防御無視3倍ダメージ
※なお、上級職になった場合攻撃か防御係数のどちらかを-1できます
ヴィオラ空気だなぁ
イマーラの好感度ボーナスの攻撃係数ボーナスはどうなりますかね?
「……まあとにかく、これで結界を突破される可能性はかなり減ったね。そこは喜んでおこうか。クラン君、精神に変調は」
「いえ、特には」
……あれは何だったのだろう?宝石の中のコーウィンさんは、何も言わない。目の前に、この世界の彼がいるからなのかもしれないけど。
「……そうか。『過去の世界』で、調べてもらうべきだろうな。
これで、『エメリア化』を起こしたのは2人になるのか」
「……2人とも正気のまま、か。分からないことは多いな」
「全くだね。ともあれ、事態が好転したのは確かだ。ただ」
「コーウィン」さんは険しい表情だ。
「もしここの結界が再強化された事実に奴らが気が付いたら、お前たちの世界がまず狙われるだろうな。そこは覚悟しておけ」
僕は小さく「はい」と言葉を返した。戻るまで、何もないといいけど。
#
※90以上でナガトと会える、未満で「過去の世界」へ
もう一つ判定を噛ませます。
※同行者
01~70 モブ自衛隊隊員
71~89 マルコと火蓮
90~00 エリスとおっさん
#
「ここが、『過去の世界』……?」
呆然としながらミーシャが言う。まあ、そりゃ驚くよね。一応事前に簡単にはこんな感じの場所だって伝えてたけど。
「そうだぞ。実に楽しいぞ、飯は旨いし」
「それにしても……これを全て人の手で??『一族』が作ったわけではないのよね」
「私もよく知らんが、ここの叡知は凄まじいものだな。逆に、滅びたのは理解できるよ。あまりに文明が進みすぎている」
そうかもしれない。本来の歴史では、オルディニウムの乱用とそれに伴うオルドの発狂、そして暴走が全てを壊した、らしい。
この世界はオルドが正気のままでいれた、別のあり得た過去だ。
それでも、この文明の進み方は、いつ壊れてもおかしくない危うさは感じさせる。
ガーネットさんもぽかんと窓の外を見ていた。サイレスさんは、その横の担架で眠らされたままだ。
「あ、来た来た」
快活そうな女性と眼鏡の男性がそろってやって来た。
「あなたは?」
「ああ、はじめましてだったわね。私はジェニー。こっちは夫の……」
「一条です。よろしく。多元世界間交渉の窓口役、と言ったところですか」
「もう、いつもだけど堅いわねえ。あ、事情はサイファーさんから聞いてる。その音符やら五線譜の刺青がある人の『浄化』だったわよね。
一応ポータルでマエザキ先生のとこには飛べるわ。だからあなたたちが同行する必要はなかったりするんだけど」
1 同行する
2 滝がいる病院に行く
3 青山に会いに行く
※2票先取
「いえ、行きます。僕らも用がありますし」
「そう?ならいっか。お目付け役は……まあタキさん案件だし、大丈夫でしょ」
僕が「ゲート」を開くと、ジェニーさんは「おお」と声を出した。
「ちょっとビックリしたわー。君も、ノワールちゃんとかと同じ類?」
「……『覚醒者』、ってことですか?」
「そうそうそれ。サイファーさんもそうだけど、意外にいるのねえ。私も……」
「危ないからやめなさい、ジェニー。何かあったら生活などはこちらでサポートしますので」
一条さんが何かのカードを手渡した。連絡先らしい。
「まあ来るの3回目らしいし大丈夫でしょ。じゃあ、行ってらっしゃいー」
ノリの軽い人だな……。まあ、いいか。
#
「『浄化措置』に早速かけたぞ。汚染があれだけ進んでいて、ある程度正気の案件は初めて聞いたが」
「できるんですか?」
マエザキさんが頷いた。
「恐らくは。あの女性が奥さんか、ああいう支えになる人がいるなら、きっと大丈夫だろう。
で、君らもここに来たということは別件がある、そうだな?」
「はい」
お願いしたいことや相談したいことはいくつもあるけど……
1 自分のエメリア化について
2 ミラのエメリア化について
3 ミーシャの状態について
4 滝の様態について
5 その他自由安価
※3票先取
正直エメリア化のことだから1と2はまとめて相談したいけど……
無理なら2
>>898
医学的検査は個別なので、2人セットでの相談だとその分時間はかかります。
これに伴う問題は基本ありませんが、1回だけ別途判定を挟むことになります。
「実は……」
僕は昨日あったこと、そしてミラの「エメリア化」について話した。マエザキさんの表情が険しくなる。
「……その後、精神に変調は?」
「いえ、特には。ミラも大丈夫だよね」
「うむ。あれから結構経つが、何も異変はないな」
ふう、とマエザキさんが軽く息をついた。
「……なるほど。率直に言えば、『エメリア化』については実例がない。伝聞、そしてデータ上でしか知らないからだ。
精神ごと『高次の存在』へと化してしまうため、とてつもなく危険な存在と聞いていたが」
「『高次の存在』?」
「平たく言えば、神だ。それも蛇や一角獣と違い、人より星の意思を重んじる、らしい。星の存続には人を不要な存在と捉えると聞く。
過去に『エメリア』が発生した事例はあるそうだ」
「そうなんですか?」
「うむ。サウルがいた世界の生き残りに、ブランカというのがいてな。
彼女たちが観察したデータでは、『エメリア』に幾つか世界が滅ぼされているらしい。
幸い、それはどこかで消息不明になっているらしいが。このまま消えてくれれば、それに越したことはないのだが……
っと、話を戻すか。君らは、まだ正常と言える状態のようだ。少し、検査などをして調べさせてもらうか。半日弱、時間は取らせてもらうが」
#
それからは色々な検査を受けた。血を抜かれ、変な機械に通され、目に風を当てられたりもした。あれは何の意味があるんだろう。
ミーシャはガーネットさんの付き添いに回った。彼女も調べてもらいたいけど、それは後かな。
※20以下でイベント(1回だけファンブル扱い)
※クリティカル(2人に何かしらの収穫あり)
#
「長いことお疲れ様だったな」
時計が夕方に差し掛かる頃、僕らはマエザキさんの部屋に呼ばれた。
「貴重な体験をさせてもらったよ。特に『j』の遺伝子や組成がああなっているとはな。
学会に出せばノーベル賞ものだが、まあ君らを実験動物扱いする気はないんでここで留めておく」
「で、結果は」
マエザキさんがコーヒーを飲んだ。
「専門的なことを言えば、『エメリア化』の条件は何となく分かった。
DNAにおけるJ因子とq因子が結合し、オルディニウムが作用し変異すると遺伝子全体が変異を起こし別の物に変化するらしい。
その観点からすると、ミラ君がミーシャ君の血を摂取したことで『エメリア化』したのは驚きではないな」
「僕の場合は?」
「うむ。元々君にJ因子は備わっていた。加えて、君の染色体はXYではない。肉体的には男性だが、遺伝子レベルではいわゆる半陰陽というものだ。
本来は外性器にも影響が出るはずなのだが、そうではなく生殖能力も維持されている事例は聞いたことがない。
とにかく、『エメリア化』にはXXでもXYでも不可だということだ。素地は元から整っていたと推測する」
言ってることがさっぱり分からない。ただ、僕が本来両性具有として生まれたこととは関係しているようだった。
「あの……それと急に『エメリア化』したのって、どういう関係が」
「状況から察するに、非常にオルディニウム濃度が高い場所にいたな。それが原因の一つ。
もう一つは、q因子を後天的にどこかに得ていたことだ。つまり、ミラ君がミーシャ君の血を摂取したのと同じようなことが、既に過去にあったとみている」
……ミーシャとしたことかな。彼女も顔を赤くしている。
「つまり、こういうことか。私の場合はミーシャの体液が、クランの場合は高濃度の魔素がトリガーになったと?」
「それほど外れてはいない。そして、これは忠告でもあるが……君たちが正気のままだったのは、『エメリア化』が不完全だったからだ。
やはり、『エメリア化』が完全な形で進行した場合、それによってできる物は世界の……少なくとも人類の災厄だ。それは食い止められないといけない」
「じゃあ、どうすればいいのか?」
※クラン(コンマ下)
40以上で?
※ミラ(コンマ下2)
30以上で?
マエザキさんがフフッと笑った。
「まず、一つ言っておきたいのは『エメリア化』も使いようということだな。つまり、抑制した形であれば有益だ」
「というと?」
「一定時間だけの不完全な形であれば、意識を留めながらその力の行使が可能ということだ。
それはちょうど、君らが体験したような形になる。そして、それを任意で起こす可能性はなくはない」
「……話が見えないんですが?」
「まあ要は、一時的に力を強化することができるかもということだな。そして、その方法は君ら2人とではやや異なる。
まず、クラン君だが……実はq因子があまり足りてない。だから、現状エメリア化を起こすにはそもそもかなり運が伴う。
q因子を増やすには、ミーシャ君からの輸血が手っ取り早い……」
※50以上で血液型適合
※クリティカル、ブースト確定
「血液型も合うようだし、それで問題はないだろう。後はこれを飲めばいい」
マエザキさんが置いたのは、何かの小瓶だ。
「これは?」
「副作用を抑えた、経口型オルディニウム摂取薬。『スターダスト』という名には聞き覚えがあるやもしれんが、その劣化最新版だな。
これで人工的に体内にオルディニウムが豊富な状態を作れる。まあ、事前に飲まないと意味はないんだが」
※小瓶の本数
01~80 1本
81~94 2本
95~00 3本
中途半端ですが今日はここまで。
小瓶は2本ある。
「事前に、ですか」
「そう。速効性じゃないから、その点も注意だな。推測される持続期間も1分程度と短い。
要は『何かが起こるのを事前に予期できる状態でしか使えない』ということだ」
「もっと便利には……」
「現状はちと難しそうだ。それと、この薬自体簡単に作れるものでもない。たまたま在庫があっただけだからな。使いどころはよーく考えてくれ」
「……分かりました」
なるほど、運用方法には要注意か。
「で、私の方はどうなんだ?」
ミラが手を挙げる。
「君の場合は逆なんだ。J因子とq因子が、既に結構存在している。
そして、q因子の過剰摂取がトリガーになるわけだ。つまり、摂取量を抑制することが必要になる」
「それも薬でか」
「そうなるな。……」
01~50 ただ、開発までは時間がかかる
51~80 開発までは1週間はかかるな
81~94 これがそれだ
95~00 上+α
はい
※アンプルの本数
01~70 1本
71~94 2本
95~00 3本
>>914と916はコンマ範囲を間違えておりました。どちらもクリティカル扱いとします。
(覚醒レベル6のため)
※ミーシャの覚醒レベル上昇チャンスあり
※アンプルは3本
僕の薬の横に、3本のガラスの筒が置かれた。
「オルディニウム汚染の予防に使う服用薬だ。これを飲んだ上でq因子を摂取すれば、さっきのクラン君に近い状態が現出すると推測する。
こちらも貴重品だが、生産はまだ容易だな。使いどころは考えるべきだが」
「q因子とやらは、どう摂取するんだ?やはりミーシャの血か」
ふむ、とマエザキさんが唸った。
「ミーシャ君、少し採血させてくれないか。手間は取らせない」
#
「……結論から言えば、やはり現状では足りないな」
検査結果を見ながら、マエザキさんが呟いた。
「そうなんですか」
「一度ミラ君が『エメリア化』したのは偶然の産物の側面もあるな。
だから、安定して『エメリア化』を実現するには君の中のq因子を増やす必要がある」
「それはどうやって」
緊張した様子でミーシャが訊く。
「オルディニウムの照射だ。ただ、これにはリスクもある。
聞いているかもしれないが、肉体に変化が生じる可能性がある。今治療中の彼のように、ね。
そして、精神が冒されるかもしれない。これが厄介だ。何せ人格が破壊され、獣性が強くなるからな。
君らの世界は一度壊れているが、その引き金を引いたのはオルディニウムによって狂ったオルドだった」
ゴクリ、と誰かが唾を飲んだ。ミーシャの表情も堅い。
「大丈夫なんですか、それ」
「無論、細心の注意は払う。ただ、確実ではない。それは覚悟して欲しい」
※ミーシャの反応
30以上で頷く
※クリティカル分を考慮していませんでした。15以上に変更します。
ミーシャを連れてきてアンサートーカーを使って演算すれば即日でエメリア化の力だけを行使できるシステムを構築できるという話だったと思うけど、この流れで合ってますかね?
クリティカル→高コンマ→クリティカル再判定からの00偶数で出てきたアンサートーカーなので、確定で成功しそうな雰囲気でしたが
「……分かりました」
「了解だ。じゃあ、ついてきてくれ」
#
「……これは」
「世界最大のオルディニウム鉱石だ。ただ、ナガト君の『充填』でほぼ残りカスだが」
目の前にあるのは、容器に入った巨大な灰色の岩だった。確かに感じるマナは薄い。
「これでいけるんですか?」
「残りカスとはいえ、オルディニウム照射ぐらいにはまだ活用できる。
ミーシャ君はそこの小部屋に入ってくれ。処置を始めるぞ」
マエザキさんが白衣を着た。助手の人もそれに加わる。
「クラン……」
「大丈夫。行っておいで」
コクン、と不安そうにミーシャが頷いた。……大丈夫だ、きっと。
※強制成功権を使いますか?3票先取
※成功確率は50%です
>>921
ちょっと読み返します。多数決は中断します。
確認しました。
まず00偶数→22の処理ですが
・覚醒レベル6
・無想転生が習得可能
・エメリア化フラグ
・結界強化
までしか保証されていません。ミーシャの覚醒レベル上昇確定まではカバーしていません。
アンサートーカーについてはオルディニウム照射に割くエネルギーが大きいこと(アンサートーカー自体かなりエネルギー消費が大きい代物です)、
及びクランやミラへの対応法に使ったということですね。一応、1日置けば確定成功できますが、帰還時期が遅れるかもしれません(高確率)。
これを踏まえて多数決を以下に変えます。
1 そのまま何もしない
2 アンサートーカー起動、67日目に処置
3 強制成功権利発動
※3票先取
2と3でミラのエメリア化の性能に差はありますかね?
2の場合せっかくのクリティカル2回分のアンプル3本が無駄になる代わりにエメリア化に回数制限が無くなるとか?
アンサートーカー起動してる間に滝のところに行けますか?
2
滝との稽古とか覚醒に関わる話をアミールからミーシャに聞かせるとかやれそうな事も幾つかあるし少しくらい滞在延長してもいいかな
元の世界で何か起きないかだけ気がかりだけど結界が強化された流れで第二世界側から対処のためのリソースは割いてくれてそうだし
>>926
能力に差はありません。
アンサートーカー起動中に滝の所に行って指導を受ける余裕があるかは運です(が、既に割と遅い時間のため確率は高くないです)。
>>927
滞在が伸びると「クリスの大封印到達」と「ベネディクト襲来」リスクが上がります。
繰り返しますが、余裕は思い切りあるわけではありません。
はぁなんてこったい本当はこっちに来てすぐにアンサートーカー起動で即日処置するためにミーシャ連れてきたんだが、もうダメなのか
エメリア化回数に差がないなら仕方ない、この判定1回で確定出来るのなら安価は3
どうせ滝のところは行くし、帰還日時にはそんなに差が出ないかもしれないからもったいないかもだが…
自由行動+1くらいの補填欲しいところだが…
>>929
ミーシャ強化に意味はあるので無駄ではないかと思われます。
また、アンサートーカーの利用は翌日なら可能です。
>>933
自由行動があるかはコンマ次第です。
クランとミラの同時検査で時間が削られましたが、ミーシャまで同時処理になったため相殺ぐらいにはなっています。
一応確認ですが、
11スレ目の>>206からの流れでミーシャは公務で忙しい中ダーレン寺に来られて、しかもダーレン寺の誰にも気がつかれずに穴の入り口までアナスタシアを連れて行けるから、プレーンウォークを使える(少なくとも覚醒レベル3以上?)はずですが、
それでもq因子が足りないのでしょうか?
>>936
エメリア化のハードルは相応に高いと言うことですね。
ここで4~5に上がる形です(6は超低確率)。
※強制成功権発動
#
2時間ぐらいして、マエザキさんが汗を拭いて戻ってきた。
「どうでした?」
「……まあ上手く行ったと思う。脳波が不安定で気にはなったが、あの分なら大丈夫だろう。
ミーシャ君だが、一応もう動けるはずだ。行ってやった方が安心すると思うぞ」
僕は小部屋に向けて駆け出す。部屋には……
01~89 以前と変わらない様子のミーシャがいた(覚醒レベル4)
90~98 髪が伸びたミーシャがいた(覚醒レベル5)
99、00 ?????(覚醒レベル6の可能性)
「……あれ?」
そこには、腰の辺りまで髪が伸びたミーシャがいた。
「クラン!……良かった、不安だったんだ」
「気分はどう?平気?」
「うん!すっごくいいよ。後、宝石の中にいるジュリアさんと上手く話せるようになった。
前からたまに声は聞こえてたけど、完全に思う通りに話せるようになったよ」
……あれ?コーウィンさんの声はあまり聞こえないんだけど……
『俺は不要不急でない限り話さないだけだ。基本、貴様が成長しないと話にならんからな』
なるほど、性格の違いってことか。
「よかった……じゃあ、これで問題は解決だね」
隣のミラが思案顔だ。どうしたんだろう。
「……一つ、聞いていいか?例えば、私やクランがミーシャと性交渉した時、何かが起きることはないのか?」
マエザキさんが驚いた表情になった。
「……君たちはそういう関係なのか?」
「肌を重ねたことは、まあなくはないな。特にクランとミーシャは、何度かあったはずだ」
ミラは平然としているけど、僕らからしたら顔から火が出そうになるくらい恥ずかしい。
でも、確かにそれはちょっと気になるかも……
※クランとミーシャ(コンマ下)
01~20 クラン受けのみ可
21~89 特に問題なし
90~00 ミーシャ受け時……
※ミラとミーシャ(コンマ下2)
01~15 避けるべき
16~50 ミーシャ受けのみ可
51~00 問題なし(90以上のクリティカルなし)
「ま、まあ特に問題はないはずだ。血液の方がJ因子、q因子ともにかなり濃いからな。
確かに性交渉によって『感染』が進むのは確認済みだが、一定以上になるとそこからは進みにくくなるらしい。そこは気にせずともいいだろう。
……しかしクラン君。話には聞いていたが……随分モテるんだな」
「は、ははは……」
僕は乾いた笑いしか出なかった。
※ミーシャ特殊能力1(固定)
魅了(要精神判定)
※ミーシャ特殊能力2
4の倍数……金縛り
4の倍数+1……幸運付与(弱)
4の倍数+2……不幸付与(弱)
4の倍数+3……透明化
ゾロ目……上から選択(強化あり)
※ミーシャ特殊能力
魅了……精神判定で成功時に相手行動にペナルティ
金縛り……精神判定で成功時に相手行動に重ペナルティ
※この後の自由行動の有無
50以上であり
※夜の自由行動
1 フレールのいる温泉に行く
2 滝の様子を見に行く(マエザキが連絡してくれます、不可の場合は自由行動スキップ)
3 犀川&カミュに会いに行く
4 その他自由安価
※3票先取
「時間的には夜だけど、どうする?確か、ホテルが用意されてるって訊いたけど」
ちらっと時計を見た。8時か、少し遅いけどまだ大丈夫、かな。
「ちょっと行きたい場所があるんだ。マエザキさん、防護服貸していただけますか?」
「防護服?どこに行くんだね」
「『アミール』さんの所です」
#
「……で、僕のところに来たと。メキシコは早朝もいいとこなんだが」
少しムッとした顔をされた。「時差」ってのがあるなんて、思いもしなかった。
「すみませんっ!!ちょっと相談に乗っていただきたいことが……」
僕は今日あったことを簡単に説明した。「アミール」さんは「ふむ」と唸る。
「要は、『蛇』の力を上手く使える方法はないか、ってことだね」
彼は僕ら3人を順番に見た。
「……皆本当の意味で『覚醒』しつつあるみたいだね。ただ、し過ぎは良くない。僕みたいに戻れなくなるからだ」
「戻れない?」
「僕の場合、この世界の蛇と同一化して、ここから離れられなくなってしまった。
君らにもそれに近いことが起きるかもしれない。それは避けてほしいというのが本音だ」
やはり、「エメリア」化には薄々気付いているようだった。
「じゃあ、どうすれば」
01~25 気を付けるしかないな
26~75 この技を教えようか
76~89 こんな術がある
90~00 上の両方
「こんな術がある」
そう言うと、「アミール」さんがサイコロをどこからか取り出した。
「……それは?」
「種も仕掛けもない、ただのサイコロだ。試してみるといい」
サイコロを渡される。試しに振ってみるけど、おかしな様子はない。
「これが術、ですか?」
「いや、本番はこれからだ。見ていてくれ」
「アミール」さんがサイコロを転がす。出た目は1。もう一度振る。また1。さらにもう一回。……また1。
10回ぐらい連続して1が出た辺りで、僕らはその異常さに気付いた。
「……これって」
「そう、因果律を狂わせている。そして、全ての偶然を思う通りに支配し、『必然』とした。
これが『神』になるということだ。実につまらないけどね」
「つまらない?」
「世の中の偶然を思う通りにするというのは、先に何が起こるか知っている、ということだ。
人生は未知だからこそ面白い。それも、君らにはここまで来てほしくないという理由の一つだ」
パシッ、と「アミール」さんはサイコロを放り投げて掴んだ。それはまたどこかへと消えている。
「とはいえ、ある程度使う分には強力な術でもある。軽く、さわりだけ教えておこうか」
…………
……
※習得状況(クラン、コンマ下)
01~75 まだまだだな
76~89 ……悪くない
90~00 再判定
(ミラ、コンマ下2)
01~75 まだまだだな
76~94 悪くない
95~00 再判定
(ミーシャ、コンマ下3)
01~90 まだまだだな
91~98 悪くない
99、00 ???????
※クランのみ再判定
01~89 ほぼ掴めている
90~00 習得(経験点500p必要)
#
「……驚いたな」
「アミール」さんが驚く。僕の振ったサイコロは、5回中4回は望む目を出せるようになっていた。
「僕もです。こんなことができるなんて……」
「まだ完全ではないが、ほぼ掴めているね。もう一度来れば、多分できるようになるはずだ。
そこの『j』の子もかなり筋はいいけど、ここまでとはね」
彼がサイコロを手に取り、再び消した。どうやってるんだろう?
「次来た時には、物にできてるだろう。ただ、今日はもう遅いだろう。日本から来たんだろう?」
「日本……あっ、はい」
時計を見ると、もう日付が変わる少し前になっていた。確かに、そろそろ寝るべき時間かな。
「まあ続きは次に来た時かな。最後に、何か聞いておきたいことは?」
※2200まで自由安価です。なければそのまま進行します。
アミールはこの場を動けないのだとしても、稽古くらい付けてくれないかな
>>964
やるなら後日ですね。そのぐらいなら可能です。
・クランに渡した首飾りのような保険の品をミーシャ(と可能なら+ミラ)にも用意できないか
良くない形で覚醒に至ってしまうリスクを減らしたい
ミラは外でオルディニウム浴してワンチャン強化狙えるかな
そういえばシデの無想転生を見切った上に伝授してもらったわけだけど、経験点と奥義習得ポイント入ってなくね?
>>966
これは依頼として可能です(ただし90以上)。
>>967
ミラは覚醒レベル6相当なので、ここからの強化は難しいですね。(あと、時間もありません)
シデとのやり取りで経験点がないのは仕様です。本格的な稽古ではないためです。
ただ、奥義習得ポイントはあってよかったですね。+2pの処理とします。(奥義習得ポイント18p)
では966を採用します。(後の質問・依頼は別途処理します)
少し中断。
「あの……僕にくれた首飾りみたいなのって、ありませんか?ミラかミーシャに持たせれば、『エメリア化』の危険性も抑えられるんじゃないかと」
※90以上で?
※再判定
90以上なら2人分ある
「あることはあるね」
「アミール」さんが虚空に手を伸ばすと、腕輪のようなものを取り出した。
「さっき教えた因果律を操作する術を込めたマジックアイテムだ。君のにも込めている。
この世界に何か起きた時のために取っておいたものだが、状況からして今が使い時なのかもしれないね」
彼が腕輪を手渡した。僕はこれを……
1 ミラに渡す
2 ミーシャに渡す
※効果はクランのものと同一です。戦闘中や単独行動時に有効です。
※致命的ファンブルを防ぐ効果もあります(腕輪は壊れます)。
※3票先取
僕は腕輪をミーシャに渡した。
「私に?」
「うん。ミラはもう大分強いし、自分で身は守れると思うんだ。
ミーシャが弱いって言ってるわけじゃないけど、これは君が持っていた方が安心かなって」
ミーシャは早速腕輪を身に付け、しげしげと眺めている。
「……何か不思議な感じね」
「これは不幸から身を守るお守りにもなる。君の助けになるだろう」
「あっ、ありがとうございます!」
ペコリ、とミーシャが頭を下げた。
※70以上でクランへの好感度上昇
※夜イベントへ
01~80 夢枕(再判定)
81~89 ミーシャ
90~00 ミラとミーシャ
#
「……ふう」
僕はベッドに身体を投げ出した。タキさんのお兄さんが取ってくれたホテルはとても高級らしく、随分と広い部屋が用意されていた。
「凄い……こんな景色があるなんて」
ネグリジェを着たミーシャが窓から外の景色を見つめている。日付がそろそろ変わる頃だけど、夜景はまるで星のように鮮やかな光を放っていた。
この国、というか世界には魔術はないけど、代わりに「科学」がとても発達している。
ただ、外の光がどこか味気無いものに見えたのは気のせいだろうか。
「もう夜も遅いから、そろそろ寝ようか。明日も色々やることありそうだし」
「うん……そうだね」
……何か物足りなさそうな顔をしてるな。そう思っていると、シャワー室からミラが上半身裸で出てきた。
「ん、どうした?神妙な顔をして」
「ってミラ!!?何で上着てないのさ?」
「ん?するんじゃないのか?一応しても大丈夫らしいし」
僕は盛大な溜め息をついた。ミーシャは顔を真っ赤にしている。
「いやさあ、もう夜も遅いし……てか何でそんな発想になるんだよ」
「ん?夫婦なんだからいいだろう?ミーシャも番に受け入れる予定だし、問題はないはずだが」
ミラは小首を傾げている。……ラーナや師匠の貞操観念が悪い影響を及ぼしてるよね、これ。
「問題あるでしょ、それ……明日もそこそこ早いんだし。ねえ、ミーシャ」
01~40 そ、そうだよね
41~89 えっと、私も久々にしたいなあって
90~00 ……「あ」
ミーシャは顔を真っ赤にしたまま、指同士をツンツンとしている。
「えっと、私も久々にしたいなあって……」
ミーシャの下腹部はもう盛り上がり始めてる。……困ったなあ。
1 今日は我慢しよう?
2 分かったよ……
※2票先取
※2だと多数決へ
「……分かったよ」
そう言うと、ミーシャが僕に抱き付いて軽く頬擦りした。
「んふっ。クランのそういうとこ、好きだなあ」
「……そういうとこって何さ」
「んっ、何やかんや言うけど、私たちのことを考えてくれることかな?」
ミーシャの柔らかな胸と股間のものが僕に当たっている。……いや、当ててるんだなこれは。
「むう、ミーシャだけずるいぞ。私ともしてくれるんだよな?」
いつの間にか僕の横に座ったミラが、プクっと頬を膨らませている。……これは疲れの取れない夜になりそうだなあ……。
※今後の展開
1 R板に移動
2 簡単な判定と好感度判定だけで87日目へ
※3票先取
※???判定
共に90以上で再判定へ(基本は好感度判定にブースト)
コンマ下……ミラ
コンマ下2……ミーシャ
※ミラのみ新スレで再判定へ
移動をお願いします。
【安価】オルランドゥ大武術会13【コンマ】
【安価】オルランドゥ大武術会13【コンマ】 - SSまとめ速報
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※1000のコンマが70以上で振り直し権、90以上で巻き戻し権
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