菜々「ジャスティスくんじゃないですか!!」ジャスティスマン「ウサミンッ!?」 (25)

モバマス×キン肉マンのクロス
以下の点だけ理解すれば読める内容です

1. 完璧超人始祖がプロデューサーをやっている

2. この世界でのライブバトル(ダンス、歌、ビジュアル)はアイドルレスリングで“表現”される

3. ゆで理論&オモシロ起源説

4. それぞれの担当
ガンマン ⇨ 渋谷凛P
サイコマン ⇨ 堀裕子P
ペインマン ⇨ 海老原菜帆P
ジャスティスマン ⇨ 南条光P
ミラージュマン ⇨ 市原仁奈P
カラスマン ⇨ 神崎蘭子 & 二宮飛鳥P
シングマン ⇨ 

5. 以下の過去作からの続き


過去作

【モバ肉m@n】

ガンマン「シャバババーーッ!!」渋谷凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」

ガンマン「シュ、シュガァ~~!!」はぁと「3000万スウィートパワー☆」

堀裕子「これが…さいきっくパワー……!!」サイコマン「マグネットパワーです」

堀裕子「これぞさいきっくマグネットパワー!!」サイコマン「もうそれでいいです」

ペインマン「お前は柔らかすぎる!!」海老原菜帆「プニョフワです~」

ジャスティスマン「行くぞ」南條光「正義のヒーローただいま参上!!」

ミラージュマン「ようこそ」市原仁奈 「4߂プロダクション!」

カラスマン「タッグを組ませたぞ」蘭子・飛鳥「ダークイルミネイトッ!」

シングマン「我らは」高森藍子「復讐の天使ッ!」

ジャスティスマン「南条光と」シングマン「小関麗奈」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1585498103


ー秋葉原ー


光「いやー、ありがとうジャスティス! お陰で欲しかったライダーベルトが手に入ったよ!」

ジャスティスマン「そうか」

光「まさか秋葉原で限定500本しか販売しないなんて。ジャスティスに夜中並んでもらえなかったら買えなかったな! 身体は大丈夫か?」

ジャスティスマン「太古の昔の冷え込みは現代の比では無い。特に問題はない」

光「良かった! はい、念のために買ってきたおしるこ!」

ジャスティスマン「…………気持ちだけ受け取っておこう」

光「なに、ジャスティスはおしるこ嫌いなのか!?」

光「こうしてはいられない! スイーツファイブの名にかけてジャスティスにおしるこの美味しさを伝えねば!!」

ジャスティスマン「スイーツファイブか、気に入っているのか?」

光「ああ! この前のバラエティー番組は楽しかった! 一緒に出演したみんなとも友達になれたしね!」

ジャスティスマン「そうか」

光「ふふふ、アイドルって楽しいな~♪ おっと、忘れるところだった。ライダーベルトを装着して……変身ッ!!」バッ!

光「悪の蔓延る世界へ颯爽と登場! ヒーローアイドル 南条光見参ッ!!」ビシィッ!

光「……………ふふふ、どうだ決まったぞ! どうだったジャスティス!!」

ジャスティスに「ここは人通りが多い、ポーズを考えるのならば帰ってからにしろ」

光「むむむ、ジャスティスは分かってないなぁ。ヒーローはみんなの前で口上するのがお約束なんだ!」

ジャスティスマン「そうか」

光「そうだ!」

ジャスティスマン「……………」

光「むむむ、ノリが悪いじゃないかジャスティス。せっかく正義マンというこれ以上ないくらい素晴らしい名前なのに」

ジャスティスマン「ヒカル、アイドルというのは常に冷静沈着でならなければならない。確かに相手の動きに戸惑うこともあるだろう、だがそれでも冷静さを欠いてはならない」

光「別にアタシはいつも冷静だ! ただちょっと熱くなるだけで!」フンス!

ジャスティスマン「それでは駄目なのだヒカル。感情の起伏は常に不安定さと隣り合わせだ。熱くなっては周りに目が行かなくなってしまう。それでは磐石の勝利は掴めない」

光「うぅ~ん、それは分かるんだけどもな……… それじゃあジャスティスはどんな時も冷静でいられるのか?」

ジャスティスマン「そうであろうと努めている」

光「……よし、ジャスティス! あと一箇所寄って行きたいところがある!」

ジャスティスマン「ん、どこだ?」

光「それはついてからのお楽しみだ! ふっふっふ………」ニヤリ




ーメイド喫茶 ー


ジャスティスマン「恋するメイドのらぶりぃ♡ピザ、なきむし少女のあま~い涙(オレンジジュース)、ウサミン星のふんわりオム、初恋の思い出(コーヒー)、以上だ」

メイド「かしこまりました~♡ すぐにご用意いたします、ご主人様、お嬢様」ペコッ

メイド「あ、それと。本日はこのお館にカメラが入って来るんですけれども、大丈夫でしょうか?」

ジャスティスマン「ああ」

メイド「流石ご主人様です♪ それでは少々お待ちくださいませご主人様、お嬢様♡」スタスタ

光「…………………」ズ-ン

ジャスティスマン「どうした、まだ何か注文をしたいのか?」

光「いや、何でもないよジャスティス」

ジャスティスマン「そうか。しかし、奇妙な店だ」キョロキョロ

光(アタシが選んだ恥ずかしいメニューの注文を眉ひとつ動かさずにするなんて……… 悔しいけれど流石だジャスティス!)

ジャスティスマン「しかし、ヒカルよ。お前はこのような店に興味があったのか」

光「学校で友達に秋葉原に行くって言ったら行ってみるといいって言われたから。存在は知ってたしね」

ジャスティスマン「ふむ、それならば今度このような服を着る仕事を取ってこよう」

光「ん……戦うメイドならば!」

ジャスティスマン「この国ならばそのような需要もあるだろう」

光「頼んだぞジャスティス!」

ジャスティスマン「ああ」

光「また仕事が増えるのか、楽しみだな! ……ん? ジャスティス、あのテレビを見て!」




裕子『サイキック・サンキュー!!』

ワ-ワ- パチパチ!

『えー、それでは今大人気のエスパーアイドル、堀裕子さんでミラクルテレパシーでした!』

裕子『みんなー、ありがとうございまーす!』

『いやーそれにしても流石のパフォーマンスですね。ライブバトルも既に300戦連勝とか! EXランクでも優勝されているようで!』

裕子『いやいや~それほどでも~ エヘヘへ♪』

『お仕事も歌番組、バラエティー、そして最近はドラマへもご出演されたとか!』

裕子『あ、そうでした! みんなー、ユッコのサイキック番長とセクシーギルティーをよろしくねー!』フリフリ



光「裕子さんは凄いな! アタシももっと頑張らなくちゃ!」

ジャスティスマン「ああ、そうだな」

光「よーし、今日も帰ったらレッスンだ!」


「お嬢様お待たせしました~ 恋するメイドのらぶりぃ♡ピザと、なきむし少女のあま~い涙で~す♪」

光「ありがとうございます! わ~美味しそうっ!」

「こちらはご主人様のウサミン星のふんわりオムと、初恋の思い出になります~♪」

ジャスティスマン「ああ、ありが…と…………ッ!?」

「それではウサミンケチャップをおまじないと一緒にかけていきま~す♪ ご主人様も一緒におまじないをかけて下さいね♡」

ジャスティスマン「」

「美味しくな~れ♡ ウサウサミン!」

ジャスティスマン「お、お前は……………」ワナワナ

「はい?」

光「どうしたジャスティス?」

ジャスティスマン「お前は……ウサミンッ!?」ガタッ!



「ん~~? えーっと、ちょっと待ってくださいね。今からウサミンレーダーでウサミン星と交信しますから。ミミミミ~ン!」

光「え? えっ?」

光(あ、あのジャスティスが目を見開いて驚いている!? この人は一体!?)

「あ……あーーーっ!! あなたはジャスティスくんじゃないですか!! うわ~~お久しぶりですね! まだ大量虐殺とかやってるんですか?」ニコッ

光「え、知り合いなのかジャスティス!?」

「いや~ 前に会ったのはいつでしたっけ? ミロスくんはお元気ですか?」ニコニコ

ジャスティスマン「そんな事はどうでもいい! なぜお前がここにいるウサミンッ!」

「ちょ、ちょっと! その名前を人前で出しちゃダメですッ! ナナがモノホンのウサミン星人だっていうのは秘密なんですから!」

光「へ? ものほん? ウサミン星人?」

菜々「ゔあ゛あ゛!? あ、いやその……そうです! ナナはウサミン星人なのです! キャハ☆」

光「は、はぁ………」

ジャスティスマン「何を言っているウサミ菜々「ウサミンたまごちゃんバリケード!」モガッ!?」

菜々「あはは、ジャスティスくんってばおかしなこと言いますね~ あはははは!」

ジャスティスマン「☆※♡♪✳︎★♪♡!?」ハフハフ

光「あのジャスティスが何の防御もできず大盛り熱々のオムライスを口に叩き込まれた!?」



菜々「いやいや、よくみたら貴女は南条光ちゃんじゃないですか! この前テレビで観ましたよ! 握手して下さい!」

光「おお、観てくれたのか! ありがとうございますっ!」ギュウ

菜々「ふふん、実はナナもアイドルなんですよ! それなりに有名なんですからね」フンス

光「そうなのか! アタシまだアイドルになりたてだからあまり詳しくなくて」

菜々「知らないのも無理はないです! 最近は腰をやっちゃって、はぁとちゃんとか美優ちゃんとかのトレーナーとして活動してたので」

光「腰?」

菜々「あ゛……い、いやその! ナナみたいに若くても腰はやるんです! 光ちゃんも気を付けないとダメですよ!」

光「う、うん」

菜々「あはははは!」ダラダラ

光「あ、ところでさ」

菜々「はい、なんですか?」

光「ジャスティスと古い知り合いみたいだけど、菜々さんって何歳なの?」

菜々「はべっ!!」

菜々(ご、誤魔化せてなかったーーーッ!!)

光「ジャスティスは不老不死で何億年も前から生きてるらしいんだけどさ。はっ、という事は菜々さんも不老不死なのか!」キラキラ

ジャスティスマン「不老かはともかく不死であるのは間違いなさそうだ」

菜々「不老はともかくてどういう事ですか!?」

光「ジャスティス! 復活したのか」

菜々「あ、あの~~ そ、そういえばっ! 他のみんなは元気ですか!? ほらほら、ミラージュくんとかカラスくんとかガンマンくんとか!!」

ジャスティスマン「前にこのウサミンと初めて出会ったのは億を超える昔だ」

光「億! 想像できないな!」

菜々「無視!?」ミ-ン!?



ジャスティスマン「私にとっては唯一の苦い思い出といってもいいだろう」

菜々「そ、そんな顔しないで~ ね?」

光「ジャスティスが冷静さを完全に欠いている! この菜々さん、デキる!!」

菜々「ほ、ほら! 2人とも美味しいご飯持ってきたんだから早く食べちゃって下さい! 熱々の愛情がこもってるうちに食べないとオシオキですよ?」ミンミン!

ジャスティスマン「話をそらすな」ガシッ!

菜々「ひいいぃぃ!!」

光「ジャスティス! 女の子の肩を掴んじゃダメだ! ただでさえジャスティスは力が強いんだから!」

ジャスティスマン「ヒカル、この女を甘く見るな。この女は全盛期のザ・マンをしても倒しきれなかった女だ!」

光「ザ・マンって誰………」

菜々「あのグロローって唸ってる人ですよね!? 襲いかかってきた時めっちゃくちゃ怖かったんですからね!」ミ-ン!

ジャスティスマン「それに見てみろ、この女………」

菜々「ミミミミ……!」グググ!

光「ジャスティスの手首を掴んで押し返している!? まさかジャスティスが力負けしているのか!?」

菜々「いいから椅子に座りなさいっ!」ドンッ!

ジャスティスマン「ハグッ!」ズシャ!

菜々「いいですか、ここはメイド喫茶なんです! 他のご主人様方に迷惑をかけるのなら、あの時みたいにおしりペンペンしちゃいますからね!」ミミミ-ン!

光「ジャスティス! お尻ペンペンされたことがあるのか!?」

ジャスティスマン「それは今は関係ない」

光(ジャスティス、否定しないのか………)



菜々「あと仕方がないから白状しますけど、光ちゃん。実はナナは遥か太古に宇宙からやってきた宇宙人なんです……」ゴニョゴニョ

光「ええっ! 本当に宇宙人―――」

菜々「しーーっ! 静かに! ナナが宇宙人だって事は大っぴらにしちゃいけないんです!」

光「ご、ごめんなさい……」

菜々「いいですか? ナナはウサミン星で宇宙を守るウサミン警察として働いているんです。今もその任務の真っ最中なんです!」

光「任務! どんな任務なんだ菜々さん!」キラキラ

菜々「実はウサミン刑務所から囚人が4人脱走しちゃったんです……… だからその人たちを捕まえにはるばる遠い星からやってきました」

菜々「その内の3人、ションボリーヌ、プンスカーデス、ゼツボーンはナントカ倒したんですけど残りの1人がまだ逃走中なんですよ!」

ジャスティスマン「確かウサミンがアイドルとして出した歌にそのような歌詞があったはずだが」

菜々「あら! ジャスティスくんナナのファンだったんですか~ 握手します?」ニコニコ

ジャスティスマン「ヒカルをスカウトする前に様々なアイドルの情報を集めていただけだ。安部菜々などという偽名を使っているから、ウサミンだとは気付かなかったが」

菜々「もっと前に別の偽名を使っていた時は“明日から”とか“愛のソング”とかも出してますよ!」

光「ん? ん?」

菜々「わたしはあなたに夢中なの~~♪」

ジャスティスマン「もし知りたいのならばキン肉マンの第2話を読め。初期すぎて誰も覚えていないだろうこんなもの」

菜々「い、いやいや! 初期って言ってもまだ40年くらい前ですし!」

光「菜々さんって何歳なの?」

菜々「永遠の17歳です! ミンミン☆」

ジャスティスマン「……………」


光「そ、そうだっ! もし良かったらさ、アタシにもその脱獄犯を捕まえるのを手伝わせてよ!」

菜々「うえ!? で、でも最後の1人はかなり強いですし、危ないです! 流石にただの人間の光ちゃんに手伝わせる事はできませんよ!」

光「そ、そうか…… あ! それじゃあジャスティス! ジャスティスなら朝飯前だよね!」

菜々「あ、いやいや……ナナの任務ですしジャスティスくんに迷惑かけるのもなんですから……」

ジャスティスマン「ウサミン、そのジャスティスくんというのはやめてもらいたい。私はもうあの時の私ではないのだ」

菜々「そりゃわかりますけど~ やっぱり私の中じゃジャスティスくんなんですよね~」

光「菜々さんお婆ちゃんみたいなことを言うんだな!」

菜々「おばっ………!?」

光「それよりもほら、その手配犯のこと教えてよ! 名前だけでもいいからさ!」

菜々「えっとですね、ザンギャク星人という宇宙人です。左手が銃になっている凶暴な宇宙人です!」

光「なるほど! よし、もし見かけたらアタシとジャスティスで捕まえて……って、菜々さん今ザンギャク星人って言った?」

菜々「はいっ! 宇宙広しと言えどナナにしか捕まえられないような極悪宇宙人です! ふふん! ナナはそこそこいい階級なんですよ!」

光「えーっと、どこかで聞いたことがあるような…………………あっ!」

ジャスティスマン「心当たりがあるのか?」

光「えっと、確か………やっぱり! ねね、菜々さんこの新聞を読んでみて!」ガサッ

菜々「はいはい。えーっと………」

菜々『お好み焼きまるこげ 中野和雄はお好み焼きをまっ黒こげにしてしまいグチャグチャにつぶした!』

菜々「これが一体なんなんです?」

光「そこじゃないよ! その裏側!!」

菜々「す、すみません! えっと、なになに………」

菜々『奇跡 園児を宇宙人の手からまもるキン肉マン 幼稚園の送迎バスをバスジャックしたザンギャク星人から、あのダメ超人キン肉マンが園児をまもった! こりゃ明日は槍が降るな!』

菜々「………はひ?」

菜々「え、えぇええええぇえええっ!?」ミミミミ--ン!?



光「ほらやっぱりこの宇宙人のことでしょ!」

菜々「そ、そんな………そんな………」チ-ン

光「魂が抜けてるぞ!? しっかりするんだ菜々さん!!」

菜々「そ、それじゃあ菜々は一体何のために地球までやって来たのでしょうか……… これだけの時間を、永久とも言える時を過ごしたというのですか………ぁ…」チ-ン

光「な、菜々さんが真っ白に!! しっかりするんだ菜々さん!!」

ジャスティスマン「よほどショックだったのだろう。もはや死人一歩手前だ」

光「冷静に分析している場合じゃないぞジャスティス! ああもう、どうすればいいんだ!?」


カランカラ~ン♪


ガンマン「シャババ、ここが今日の貴様のロケ地だ!」

凛「メイド喫茶か。名前は知ってたけど実際来るのは初めて」

ガンマン「シャババババ、貴様は今からここで冥土となり働くのだ! カメラの前でポーズでも適当にとってやれ!」

凛「なんかメイドのニュアンスおかしくない? 第一お客さんいるんだからもっと静かに……って、光?」

ガンマン「おお、ジャスティスか。ふーむ、なるほど。そっちのチビのお守りか」

光「チビじゃない! ちゃんと140cmはあるぞ!」

ガンマン「…………うん? 人間どもの世界でもチビと言われるに申し分ないと思うが? だろう?」

凛「だとしてもそんな事を本人に言っちゃダメだよ」

光「凛さんまで!! でもくじけないっ!」

菜々「うーん………はっ! 私は一体!?」

光「おおっ! 気付いたか菜々さん!」

ガンマン「き、貴様はッ!?」

菜々「ゲーーーッ!! ガンマンくん!!?」

ガンマン「貴様このヤロー!! 生きていたのか!!」

凛「ちょ!! 落ち着きなってば! どうしたの、知り合いなのあの人!?」

菜々「ててて店長! ナナ午後は早引きしまーす!! サヨナラーーッ!!」ガシャ--ン!!

凛「窓ガラス破って出て行った!? ここ3階だよ!?」

ジャスティスマン「ウサミン!? 逃すかッ!!」ガシャ--ン!!

ガンマン「待てーーいっ!!」ガシャ--ン!!

光「ア、アタシも!!」ガシャ--ン!!

凛「………………」

メイド「それじゃあ早速メイド服に着替えて下さいね~♪」

凛「あ、はい分かりました」





菜々「ぜぇぜぇ………た、体力持つのは一時間…………」

ジャスティスマン「ついに追い詰めたぞ」

ガンマン「無駄に手間をかけさせおって!」

光「はぁはぁ、2人とも速すぎだ……いいトレーニングにはなったかもしれないけど」

菜々「そ、そんな形相で追ってきて! ナナが何をしたって言うんですか!!」

ガンマン「忘れたとは言わせん! 我らが根城、超人墓場(※現廃人墓場)への不法侵入だ!! 貴様のせいでミラージュマンが寝ずの番人となり私が外へ出られなくなったのだーーっ!!」

菜々「知りませんよそんなのーっ! たまたまふらっと立ち寄った巣穴に丁度いい縦穴の底に、あなたたちのアジトがあるなんてわかるわけないでしょーー!」ミミミン!

ジャスティスマン「貴様のせいで我々は地下に留まる事を余儀なくされた。拾式などシルバーとのピクニックを中止され咽び泣いていた」

菜々「ああ~ あの2人仲良しでしたからね~ サイコくんシルバーくんにだけは心を開いてましたし」

ガンマン「拾式などはどうでもいい! 私のこの肌も地上の光を浴びれなかったばかりに、このようにひび割れ黄土色となったのだーーッ!!」

光「そうなのかっ!?」

ジャスティスマン「そうだ」

菜々「そんなもん知るかーー!!」ミ--ン!

ガンマン「喰らえ、真眼ッ!!」カアァアァッ!!

菜々「ひいっ!! アレだけは喰らってはヤバいですッ!!」シュン!

光「き、消えたっ!?」キョロキョロ



ジャスティスマン「まさか……私の目を持ってしても追うことができないとは。 ガンマン、お前はどうだ」

ガンマン「ふん、私の目を見くびるな!! シャババーーーッ!!」ダアァァンッ!

光「おお、空中へ飛び上がって頭から落下してきた!!」

ガンマン「シャガアアアッ!!」ザクッ!

ジャスティスマン「土の中か」

ガンマン「兎は土の中に巣を作り外敵が現れた際に瞬時に潜り込む。つまりあの女も土の中は一瞬で潜る事ができるのだ!! エルクホルンシャベルッ!! シャッバァアアアアッ!!」ブンッ!

菜々「ひいぃいいいいっ!?」スッポ-ン!

光「菜々さんが土から掬い出された!」

ガンマン「さぁ来ォ~~~い!」グググッ

菜々「うわわわわ!」ヒュ-ン

ガンマン「死ねぇい! エルクホルン・シザーズ!!」グシャアアッ!

光「うわっ!」サッ

ジャスティスマン「ヒカル、目を逸らすな」

光「で、でも菜々さんが………え?」

ガンマン「ぐぬぬぬぬぬ……っ!」ギリギリ

菜々「ミミミミーーン!」ググググッ!

光「す、凄い! エルクホルンを両腕で押し広げている!! スニゲーターみたい!」

ガンマン「グウゥ……これ以上エルクホルンが閉じんっ!」

菜々「ミミーーンッ!!」グワッ!

ガンマン「なにいっ!?」

菜々「顔がガラ空きですよガンマンくん!!」ドゴッ!

ガンマン「シャガッ!!」ガツッ!

ジャスティスマン「ホルンを押し広げてからの顔面へのサマーソルトキック」

光「でもガンマンの方もよろけてないぞ! すごく丈夫な人だ!」

菜々「全くもう! ナナは今ザンギャク星人のことを知ってしまってメランコリーなんですよ! 少し優しくしてくれてもいいじゃないですかぁ!」プンプン



ガンマン「やってくれるではないか~~ッ!!」

ジャスティスマン「ガンマン、下がっていろ」グググッ!

光「おお、あの珍妙な構えは!!」

ジャスティスマン「タービンストームッ!!」

ゴォオオオオッ!!

菜々「ミミン! 新技ですねっ! ならばナナもっ!」グググッ!

光「同じ構えっ!?」

菜々「ウサミンスコールッ!!」ブハァッ!!

ジャスティスマン「私と同じ技か」

ガンマン「いや、ウサミンスコールはあのウサミミも利用して繰り出している。つまり威力はジャスティスの2倍!」

菜々(腰をやらなくて良かった!)ホッ

グシャア!

光「ジャスティスの竜巻が掻き消された!! それに凄い土煙! これじゃあ………」

ガンマン「いいや、よーく見てみるのだ」

菜々「あれ、ジャスティスくんがいない!? 一体どこに…………はっ!」ピョコン!

ジャスティスマン「ハワァーー!」

菜々「ミミンッ!」ガッ!

光「いつの間にか後ろに回り込んでいたジャスティスのハイキックだ! でも菜々さんに防がれちゃった!」

ガンマン「あのウサミミ、危機感知能力に一役買っているようだな」

ジャスティスマン「ハワーー」バッ!

菜々「なんのっ!」パシッ!

光「凄いっ! ジャスティスのパンチを掌で受け止めるなんて!」

ガンマン「おい、今からの技をよく見ていろ! ジャスティスの裁きの技No.1だ!」

ジャスティスマン「ふんっ!」クルッ!

菜々「うわわっ!? 腕が!」

光「パンチを受け止められた状態のまま菜々さんの後ろに回り込み、さらに両腕をクロスさせた!?」



ジャスティスマン「完璧超人始祖の裁きを受けるがいい!」グググッ!

菜々「あわわわわわっ!?」

ジャスティスマン「ジャッジメントクラッシュ!!」ダンッ!

光「うわっ!? ジャスティス、やり過ぎだよ!!」

菜々「食らいません! ウサミミぴょんぴょん!」ミン!

ジャスティスマン「なに!?」

ガンマン「なにぃ!? あのウサミミで倒立し、頭を叩きつけられるのを防いだだと!?」

菜々「ウサミンアブダクションッ!」ピョ-ン!

光「そのままバネみたいにウサミミで飛び上がった!?」

菜々「ミミミミ……ミーーンッッ!!」グワッ!

ジャスティスマン「私のクラッチを切るとは…… だが」グイッ!

菜々「ひゃあ!?」

光「おお、ジャスティスが空中で菜々さんをまた捕らえた! たとえ想定外のことが起きても瞬時に冷静さを取り戻せるなんて、さすがジャスティス!!」

ガンマン「あれも裁きの技の一つ、ジャッジメントツイストだ! シャババババ、極まれば腕の一本簡単に千切れ飛ぶ!」



ジャスティスマン「この技をかわせるものならかわしてみろ! ジャッジメント―――」

菜々「いやぁあああーーなにするんですかーーッ!!」スルン

ジャスティスマン「ハワ?」

菜々「このッ変態ーーッ!!」ヒュン!

ジャスティスマン「ぐぁああっ!!」バッシ---ン!!

菜々「乙女の腕をよ、よりにもよってこ、股間に挟み込むなんて! しかも身体を密着させてくるなんて!! 見損ないましたよジャスティスくんっ!!」クワッ!

光「空中でのビンタ攻撃!?」

ガンマン「ハ、ハリケーンギガブラスターを食らった時の私以上の錐揉み回転………!」

ズウゥゥゥンッ!!

ジャスティスマン「はぐぁっ!!」

光「あのジャスティスが受け身も取れずリングマットへ叩きつけられるだなんて!?」

菜々「まったくもぉ!」プンプン!

ジャスティスマン「グウゥ………」

菜々「大体貴方達は昔から乱暴なんですよ! あの時だって…………」


~はるか大昔~


菜々「ミミン!? この太陽光の異常波はカピラリア七光線が降り注ぐ前兆!? あれを浴びるとお肌に悪いですね………」

菜々「ええっと、確かここに……あった! このウサミン・ドリームメルヘンツリーのタネを蒔いてと。ウサミンパワー!!」ミンミンミンミンミン!!


ズドドドドドドドドドッッ!!


菜々「出来ました!カピラリア七光線100%カット素材で出来ている美容施設、その名もウサミン・ドリームメルヘンツリー! ここで避暑しましょう♪」ミンミン





菜々「あとで知りましたけどあれもグロロさんのお友達がやったことなんでしょ? 地球の皆さん酷い目にあってたんですからね!」

ガンマン・ジャスティスマン「お前の仕業かーーーーっ!!」ゴゴゴゴッ!!

光「ひいっ!? ジャスティスとガンマンから途轍もないオーラが!!」



ガンマン「私たち以外の超人がしぶとく生き残ったのもッ!!」

ジャスティスマン「地上が再び混沌へと逆戻りしたのもッ!!」

ガンマン「我々の計画が破綻したもの全て貴様のせいかーーーっ!!」

菜々「こ、声が大きいですよ! 鼓膜が破れちゃうじゃないですか!」

光「ふ、2人とも落ち着いてって」

ジャスティスマン「裁きの天秤で審判するまでもない! ギルティ!!」

ガンマン「ここで粛清してくれるわーっ!!」

菜々「そもそも貴方達のやろうとした事が間違っているんじゃないですかーー!! 気に入らないから皆殺しなんて―――」

ジャスティスマン「黙れゴミ屑ッ!!」

ガンマン「若作りクソババァッ!!」

菜々「えぇーーいっ! いい加減にしなっさーーい!!」ヒュッ!

ガンマン「むっ!? ジャバァアアアッ!?」バッチ--ン!

ジャスティスマン「ぐがっ!?」バッチ--ン!!


ズゥウウウウン……!!


光「い、いまなにが起こったんだ!? 菜々さんが一瞬ボヤけたと思ったら2人がダウンしている!!」

菜々「貴方達、いい加減にしないとダメですよ!! ナナは貴方達が憎いんじゃないんです! 貴方達のためを思って言ってるんです!」ミ--ン!!

ガンマン「ぐっ………あ、相変わらずのバケモノめ………!」

ジャスティスマン「ガンマンでさえ見切れないとは………」

菜々「ふーんだ! ナナはもう帰りますからね!」

光「あ、菜々さん!」

菜々「それじゃあまた今度、光ちゃん! ウサミンパワーでいつでもどこでも見守っててあげますからねー!」ミンミン!

光「う、うん……またね」

ガンマン「逃してたまるか!! 真眼ッ!!」カアァァァァッ!!

菜々「しまっ………!?」

ガンマン「シャババババッ!! 貴様の全てをここで暴いてくれる…………ッ!?」

ジャスティスマン「ガンマン?」



ガンマン「!!!!!!」ハッ!

ガンマン「い、いかんっ!!」サッ!

























































ウサミン「見たな 消えろ」









光「…………はっ!! こ、ここは!?」キョロキョロ

ジャスティスマン「ヒカル、どうした急に辺りを見渡したりして」

光「ジャスティス! あ、あれここはどこだ!? ウサミンは!?」

ジャスティスマン「ウサミン? このオムライスのことか?」

光「そうじゃなくて! ウサミンだよ!! ジャスティスが昔おしりぺんぺんされた!」

ジャスティスマン「??? ヒカル、なにを言っている。そもそも私はウサミンなどという知り合いはいない」

光「えっ!?」

ジャスティスマン「どうした?」

光「……………ゆ、夢だったのか? いや、でも………あの、すみませーん!」

メイド「お待たせいたしましたお嬢様!」

光「あ、あの! このお店に安部菜々さんって人いませんか!?」

メイド「菜々ちゃん? それでしたらついさっき腰痛で大慌てで早退しましたけど」

光「わ、わかった! ジャスティス、ちょっと出てくる!!」ダダダダッ!!

ジャスティスマン「………やはりヒカルには冷静さが足りんようだな」




光「あ、いた!! おーーい、菜々さーーん!!」

菜々「ミミン! このウサミンイヤーに少女の声が!」

光「あ、あの!」

菜々「えーっと、どうしたのお嬢ちゃん? ナナに何かご用ですか?」

光「え? あの、アタシに見覚えってないですか!?」

菜々「え、これってナンパですか!? キャーー恥ずかしい~~♡」

光「いや、あの………」

菜々「っと、ジョークですけどもね? えっと、ごめんなさい。どこかで会ったことありましたっけ?」

光「いや、ほら! ゼツボーンとかザンギャク星人とか追って来たウサミン星人なんじゃないのか!?」

菜々「ミミミン! もしかしてナナのファンですか!! いやー照れますねぇ~~ えへへ!」

光「えっ…………」

菜々「でもごめんなさい。ナナ今ちょっと急いでるんです。あ、でもサインでしたらどうぞ!」サラサラ

光「あ、ありがとうございます………ん?」

菜々「どうしましたか?」

光「顔のところ黒くなってる」

菜々「ゔぇ!? ま、まさかシミ!? ど、どこどこどこですかーー!?」

光「いや、ここのところに………ん?」

光(これ、土だ。なんで顔に土なんか付いてるんだ……?)

菜々「ちょっと光ちゃん! どこが黒くなってるのか教えて下さい~~!!」

光「えっとごめん、これ土が付いてただけで……あれ?」

菜々「な、なんだ土ですか! よ、よかった~~!!」フ--


光「あの、アタシ名前教えたっけ? なんで光って知ってるの?」

菜々「うあ゛っ!? あ、あああいやそそそれはですね!! あっ! ジャスティスくんに教えてもらったんですよ!」

光「っ! やっぱりジャスティスを知ってるんだね菜々さん!!」

菜々「ゲーーッ!? し、しまっ………じゃなくて!! あ、ほら菜々もアイドルやってますしジャスティスマンさんっていうプロデューサーさんのことを知ってたんです!! うん、そうなんです!!」

光「でもいまジャスティスくんって」

菜々「いやいや言ってませんよ! あっははははは!! ね? 言ってないですよねあっはははは!!」ダラダラダラダラ

光(す、すごい汗だ………)



「シャババババ!! しっかりしろーーッ!!」




菜々「ギクギクゥッ!!」

光「あ、あの菜々さん!? 大丈夫か、顔真っ青になってるけど!?」

菜々「さ、さ、さ、さようならーーーっ!!」バビュ-ン!

光「うわっ!? 早ッ!? 腰痛はッ!? それよりもいま凛さんのプロデューサーのガンマンの声が聞こえたけど………あ、あれは!?」



「死ねーーーーッ!!!」

「ここまでか! 安心しろ、再起不能になったら今度は瞳子とかいう女をアイドルにしてやる!!」





光「凛さんが危ない!! 待っていてくれ、今正義のヒーロー南条光が助けに行くぞッ!!」ダダッ!


おしまい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom