紬「先ほど貴方は『普段からエミリーさんと仲良くしている様子を、番組内でも見せてほしい』を仰いましたよね」

P「仰いました」

紬「つまりそれは『もっとエミつむ百合信者を悦ばせるような、組んず解れつ濃厚な絡みや匂わせ発言をしろ』ということですか？」

P「違うしさっきより悪化してる」

紬「これは歴としたセクハラですよ」

P「おれ被害者だと思う」

紬「まるで私とエミリーさんが、普段からそのように身体を重ね合う関係であるような･･･」

P「え、そうなの？」

紬「違います！このだらぶち！」

P「えぇ･･･」

　
紬「いくらエミリーさんがお人形のように可愛らしいからといって･･･」

P「それは同意」

紬「エミリーさんはまだ13歳です！　そのような不埒な妄想は私が許しませんよ！」

P「それは冤罪」

紬「エミリーさんと甘味巡りをした挙句、旅館に泊まって寝食を共にする等と･･･」

P「それは普通に良い企画」

紬「なっ･･･！？　そんな、一糸纏わず･･･！？」

P「ごめん思ってたのと違った」
　

　
紬「とにかく、今後そのような軽率な発言は控えて下さい。アイドルにはイメージというものがありますから」

P「気を付けるよ（紬の言動に）」


ｶﾞﾁｬ


エミリー「おはようございます」

紬「おはようございます、エミリーさん」ﾋﾟｼｯ

P「おはようエミリー（急に背筋伸びたな）」
　

　
紬「エミリーさん、今度私と甘味巡りと温泉旅館に泊まる企画が進行しているようです」

エミリー「本当ですか！？　紬さんと小旅行企画･･･嬉しいです！」

P「初耳です」

紬「その際、私とエミリーさんの仲睦まじい姿をそれはもう惜しみも無く見せつけろという指示です」

エミリー「？？　よく分かりませんが、いつも通りとは違うのですか？」

紬「えぇ違います。具体的には肌を寄せ」

P「ちょっと待って」
　

　
紬「なんですか。アレやコレやと要望ばかり」

P「ごめん止めなきゃと思って」

エミリー「仕掛け人様、私と紬さんは仲良さそうに見えませんか･･･？」

P「いや違うんですごめんなさい」

紬「つまり貴方は、これを機に私とエミリーさんで一夜を共にして更に仲を深めろ、と･･･？」

P「そうは言ってません」
　

　
紬「まったく仕方ありませんね。それではまずエミリーさんのお父様にご挨拶を･･･」

エミリー「WOW!　紬さんが我が家にいらっしゃるのですか！？」

紬「えぇ、黒引き振袖で伺いましょう」

エミリー「振袖！　楽しみです！」

P「畜生こいつエミリーの好みを把握してやがる」
　

　
紬「紬スチュアート･･･。まだ耳が慣れないですが、良い名前です」

P「何言ってんの？」

エミリー「是非いらしてください！」

エミリー「確か来週、生無線放送番組で御一緒ですよね？　その時お話しても大丈夫ですか？」

紬「そうですね。それならば収録前に伺った方が良いでしょう。今夜でよろしいですか？」

P「スチュアート家逃げて」
　

　　
その後、本当にエミリーの家に行ったらしい紬は
ラジオの生放送にて

紬「この度皆様に大切なお知らせがあります」

紬「私白石紬、いえ、スチュアート紬はこの度婚約させて頂きました」

と発言してスタッフ（P)が止めに入ったりエミリーが困惑したり紬が逆ギレしたりで大変なことになった。
視聴者も困惑していたので特に炎上したりはしなかった。



めでたしめでたし
　

おわりました。
短くてすみません。
紬大好きエミリーも可愛いけどエミリー大好き紬も可愛いと思いました。
HTML依頼出してきます。