女子「碇君があのロボットのパイロットってホント?」シンジ「…」 (84)

―――yes

女子達「「「「「サイテー!!!」」」」」

シンジ「え、え?」

女子A「あの戦闘で、街にもいっぱい被害が出たんだよ!?」

女子B「もっと早くロボットが出てきてくれたら」

女子C「もっと上手に戦ってくれてたら、絶対被害少なかったはずだって、皆言ってる」

女子D「なのに……パイロット本人は平気な顔して学校に来るなんて!」

シンジ「……そんな……そんな事言われても……」

ゲシッ

シンジ「痛っ」

ゲシッ

シンジ「痛っ、や、やめてよ!」

女子E「ねえ、やめてって言ってるよ」

女子F「知らなーい。私じゃないよ。他の誰かじゃない?」

ヒカリ「みんな! 席について、授業中よ!?」

女子A「もう、ヒカリは真面目なんだから」

ヒカリ「碇君に怒る気持ちは分かるけど、休み時間にして」

女子達「「「「「はーい」」」」」

シンジ「……」

シンジ「じゃあおめーは守ってやんねー! クソして寝ろ!」

  ↓
トウジ「なんで戦わんのや……」

ケンスケ「戦わないんじゃない」

ケンスケ「あの方向に女子の家があるから」

ケンスケ「戦わないんだ!!」


そんなシンジさんも見たい

女子「碇君があのロボットのパイロットってホント?」

女子「中学生になってもロボットとかキモ!オタクは近寄らないで」

あの世界の人はたいていあれがロボットだと思ってるよな

>>16
エヴァの運用からして問題大ありだよな
敵の攻撃手段がわからないのにノコノコ射出して加粒子砲でズドンだとかは
ミサトの指揮能力に疑い持たれてクビ切られても文句言えないだろ

―――

シンジ「がはっ!?」

ドサ…

トウジ「すまんのう転校生。ワイはお前を殴らなあかん」

ケンスケ「悪いな。こいつの妹さん、例の戦闘で怪我して入院しちゃってさ」

女子G「いいぞ~、鈴原~」

女子H「やっちゃえーーー!!」

シンジ「……」

トウジ「観客もああ言っとるし、もう一発いっとくか」

ドカッ

シンジ「ぐ……ッッ」

>>22
そんなことがあったのに、その後どんな体制になったかというと

「敵が来たぞ~」
「なんだあれ?」
「よくワカランけど全員発進な」

…まるで学習していない……

シンジ「ぅ、ぅぅ……」

女子H「……」

女子A「鈴原、もう行った?」

女子B「うん。もう角曲がったし見えないよ」

女子G「碇君! ゴメンなさい! 大丈夫?」

シンジ「だ……え??」

女子C「男子の前だとああいう態度取れって、指示が出てるの……ホントにごめんなさい」

シンジ「?????」

シンジ「な、なんなんだよ。何言ってるのか……全然意味分かんないよっ」

女子A「そりゃそうだよね。きちんと説明するから―――」

ウウウウウウウウウーーー!!

女子D「警報!?」

女子A「なによもうっ。こんな時に」

レイ「……」

女子C「あ。綾波さん」

レイ「先、行くから」

シンジ「…………僕も、行かなきゃ」

女子C「うん。説明、戻ってきてからね」

女子B「頑張って、怪我しないでね碇君」

シンジ「……」

シンジ(この街に来て、さっき殴られた怪我が初めてなんだけど)

―――

ミサト「勝つには勝ったけど。なぜ命令を無視したの?」

シンジ「……ごめんなさい」

ミサト「あなたの上司は私。私の指示には従ってもらわないと困るわ」

シンジ「はい」

ミサト「勝手なことして何かあった時、あなたに責任が取れるの?」

シンジ「……」

ミサト「聞いてるの!? シンジ君!」

シンジ「……はい」

ミサト「……乗りたくないの?エヴァに」

シンジ「乗りたいわけないじゃないですか。散々な目に遭うばっかりなのに」

シンジ「でも乗らないと、綾波やミサトさんやみんなが」

ミサト「他人がどうこうじゃないでしょ!? あなたの意志を聞いてるのよ」

シンジ「……」

ミサト「嫌々乗られたんじゃ、こっちだって迷惑だわ」

シンジ「……」

ミサト「……24時間はこのまま独房で過ごしてもらいます。ただ、その前に碇司令がお会いになるそうよ」

シンジ「……父さんが?」

黒服「碇シンジをお連れしました」

『入れ』

プシュッ

シンジ「……」

ゲンドウ「第4の使徒を倒したそうだな。だが、お前の態度に問題が見られるとの報告を受けている」

シンジ「……」

ゲンドウ「だんまりか? 黙って不貞腐れていたところで誰もお前に構ってはくれんぞ」

シンジ「……なぜ、僕がパイロットなんですか」

ゲンドウ「資質においてはお前が適格だからだ。世界で最もな」

シンジ「僕には無理です」

ゲンドウ「ふっ。見返りがないのが不満か?」

>>18
というかああいうタイプの人造人間はロボットってカテゴリになるんだよ。
フランケンシュタインよろしく有機物で作られたロボットね。

ゲンドウ「エヴァのパイロットを続けるなら、学校の女共は好きにしていい」

シンジ「……………?」

ゲンドウ「既に言い含めてある。あれらはいわば、専用の慰安婦だ」

シンジ「いあん……って」

ゲンドウ「余計なことは考えるな。精神的なストレスは、女を抱いて発散させろ。そして使徒に勝て」

シンジ「な、なに言って。なに言ってるんだよっ父さん!」

ゲンドウ「話は以上だ―――独房に戻れ」

シンジ「父さ……」

黒服「行くぞ」

―――

シンジ(抱く……って、そういうコトだよな)

シンジ(そう言えば、指示がどうのって……)

シンジ「……」

シンジ(なんだよそれっ。そんなのって酷いよ! あの子達だって嫌だろうし)

シンジ(エヴァに乗せて化け物と戦わせて、女の子使って誤魔化そうなんて最低じゃないか!!)

シンジ(……僕はただ、父さんに会って、話がしたかったんだ……その為にこの街に来たのに……)

女子「碇君があのロボットのパイロットってホント?」

シンジ「…じゃない」

女子「えっ?」

シンジ「エヴァはロボットじゃない!」

女子「きゃあ!」

シンジ「エヴァは人造人間でロボットじゃないんだが?ガンダムとは違うんだよそんくらい理解しろにわかがまず第一に…」ブツブツ

女子「ヒィィ」

こんな話予想してた

リツコ「ご子息がパイロットを辞めるそうです。先ほど、葛城一尉にその意志を伝えました」

冬月「そうか……やはりな。どうするつもりだ?碇」

ゲンドウ「今シンジを失うわけにはいかん」

冬月「だが、本人に乗る意志がなくてはな。強引に洗脳したところで、その結果シンクロ率が落ちれば元も子もないぞ」

ゲンドウ「……赤木博士。辞意については、受け入れたように見せかけるだけでいい」

リツコ「では、チルドレンとしての抹消手続き等はダミーで行います」

ゲンドウ「ああ。解放されると思わせ油断させてから、奴自身にその意志を翻させる」

冬月「やれやれ。また子供相手の悪事を重ねるわけか」

ゲンドウ「悪事ではない、人類のためだ。慰安員を何人か選抜し、先回りして駅に送り込んでおけ」

リツコ「はい」

>>36
そう言われてみればロボットって機械に限らないんだな

でもエヴァの正体って伏せられてるみたいだし、あの世界の人はそこまで知らないのかなと思って

シンジはそんな「~~なんだが?」なんて
ラノベ主人公にかぶれたおまえらみたいな喋り方はしない

―――

シンジ「ここからは、一人で行けます」

黒服「そうか」

シンジ「……ミサトさんに、お世話になりましたって伝えておいて下さい」

黒服「分かった」



シンジ「……」スタスタ

レイ「……」

シンジ「!? 君……綾波? なんでここに」

レイ「来て」グイッ

シンジ「わっ。ちょ、ちょっと、引っ張らないでよ」

ゼルエルの時もエネルギー切れなのに動き出したから
持ってるけど使えないようにしてあるだけなんじゃないの

レイ「ここ。入って」

シンジ「ここって、女子トイレ……? いやあの、何の用か分かんないけどそれは」

レイ「他に人はいないから、平気」

シンジ「そういう問題じゃ」

キィ

霧島「あ、来てる来てる。待ってたよ、シンジ」

シンジ「人、いるじゃないか!?」

レイ「無関係の人はいないわ」

霧島「ほらぁ早く早く」グィッ

女子A「碇君、どうぞ」グィッ

シンジ「待ってよ、マズいってば、ねえ!」

レイ「……」

キィィ

女子達「「「「「……」」」」」

霧島「んふふ」

レイ「……」

シンジ(どうしてこんなに……まさかまたリンチされるんじゃ……?)

女子B「後でちゃんと説明するって言ってて、そのままだったよね?」

シンジ「やっぱり。みんな、ゴメン!! 僕の父さんのせいで」

女子D「ん?」

シンジ「エヴァのパイロットにその……ヘ、ヘンなことされても我慢しろって言われてたんでしょ……?」

シンジ「人類を守る仕事だかなんだか知らないけど、父さんがそんなバカなさせてるなんて」

女子A「えーっと」

シンジ「ひょっとして、女子がみんなが僕に怒ってたのって、それもあったの?」

霧島「シンジ、待った。わりと随分勘違いしてるよ」

シンジ「え?」

女子B「別に本気で碇君責めてたわけじゃないし。言ったじゃん、そういう指示だって」

女子A「他の男子がいるとこでチヤホヤすると反感買いそうだし、見られるのもヤダし、見られたら『俺にもイイコトして』なんて調子乗って言い出すバカがいるかもしれないでしょ?」

霧島「それでいっそ、キツく当たるようにって言われてるの。それにしてもやりすぎだったみたいだけど」

シンジ「じゃ、じゃあ、学校でのあれって演技だったの……?」

女子H「そうだってば」

シンジ(少しホッとしたような……でもそれなら、演技に巻き込まれてあんな思いさせられたってこと……?)

女子A「それからね。私達、碇君の外見とか立場とか全部事前に教えられてて、OK済みだから」

シンジ「OKって、何を?」

霧島「シンジがさっき言ってた……『ヘンなこと』」

シンジ「!??」

女子C「ネルフで聞いてきたんでしょ? 学校は、碇君を慰めてあげるためにあるんだって」

女子E「そうでなかったら、ホントは学校通ってる場合じゃないもんね。碇君は」

シンジ「事情は……正直ピンとこないし、信じられない気もするけど……分かったよ」

レイ「……」

シンジ「けど、僕はもうこの街を出るんだ。パイロット、辞めるから」

霧島「うん、綾波さんから聞いた」

シンジ「そっか。そうだよね、だから最後に説明しに来てくれたんだ……」

女子A「碇君がいなくなっちゃったら、私達もこの街から避難することになるね、きっと」

シンジ「……きっとそんな事ないよ。僕なんかいなくたって、他の人がエヴァに乗るだろうし」

霧島「シンジ……それは」

シンジ「本気で僕じゃなきゃダメだったら、こんなに簡単に帰しくれるわけないし」

霧島(『簡単に帰』すつもりがないから、私達がここに呼ばれたんだよ、シンジ)

シンジ「それじゃ。パイロットへの慰安とか……次の人にも必要なのかも知れないけど、別の方法を考えるように言ったほうがいいと思う。いなくなるのに勝手なこと言ってごめん」

女子C「謝ることないよ。バイバイ、碇君」

シンジ「うん、さよなら」

女子C「ね―――最後にちょっとだけいい?」

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