【デレマス】ロマンチックよりパセリチックに (32)

「♪ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、流し目だけは~」

『イェイイェイ!!』

PiPiPi

「おろ?ゆいのからかな?」

「メールなん?なんだって?」

「んーと、ミカちゃんからだ……え?」



つ『莉嘉がプロデューサーに告白したら玉砕した上に、引きこもった』



「あちゃー……」

「んー、これってどういう?」

「恵美ちゃん、愛依ちゃん、メンゴ。この埋め合わせは必ずするから!」タタッ

「おー、気をつけてね」

「相変わらず、唯チャンは元気で友達想いだなー」

「だね……ただ」

「ただ?」





「余計に炎上しないといいけど……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1588729474

バタン

唯「莉嘉ちゃんは?!」

美嘉「あ……唯。もうずっと泣きっぱなしだよ」

柚「莉嘉ちゃん、ずっと好き好き言ってたもんね。逆に本気にされていなかったのカモ」

唯「おーい、リカちゃーん。ゆいだよー、おいしいケーキ持ってきたから、一緒に食べよー☆」ドンドン



シーン

美嘉「…………唯でもダメか」

唯「……」

柚「ユイちゃん??どうしたのカナ?」



唯「……決めた」

美嘉、柚「はい?」



唯「オトメのジュンジョーを弄んだプロデューサーちゃんは、ゆいがセーバイしてやる!!」

某少女漫画が元ネタにしたお話になります(単行本の背表紙が赤くない頃の「なか○し」)



こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

―次の日

モバP(以下P)「大槻の奴はどこだぁ!!」

美嘉「……」

柚「……」

未央「……」

きらり「……」

P「むぅ…………」



りあむ「」ビクビク

P「……夢見ィ」

りあむ「ヒィィィィ……」

P「大槻にアレを教えたのはお前かぁ!!」

りあむ「ひぃぃぃぃ!!ち、違うよ……ぼくはただ……」

P「ただ?」

―回想

唯「りーあーむチャーン!」ダキッ

りあむ「わわっ……お、お、大槻さん?!」アワワワ

唯「ゆいでいいよ☆」

りあむ「そんな、ぼくにはおそれおおくももったいなくも……」

唯「何ソレ?時代劇?ウケルー!」

唯「でさぁ、お頼いしたいことがあるんだけど?」

りあむ「ぼ、ぼくでよければな、何でも!」

りあむ「で……ネットでの自己アピールの方法を……」

P「その結果があれか!!」

りあむ「やむ……」





未央「どれどれ?」

美嘉「あー、これか……」



【yui】 (フォローしてます)
「ゆいは、Pちゃんを愛してマース☆」添付画像プロデューサーの顔

RT26303 イイネ333026

ガチャ

唯「およ、プロデューサーちゃん!」

P「『およ、プロデューサーちゃん』じゃねぇ!何だあれは!!」

唯「ゆいからの、愛のコクハクだってば。世界中に広まってダイタンっしょ!」

P「ふざけるな!あんなことしやがって……」

唯「あ、もうレッスン時間だから、ゆい。もう行くね☆」

唯「……そうそう、ジョームがプロデューサーちゃんのこと、呼んでたよ」バタン



P「…………」

P「なんてこった……」ガクリ

―専務室

専務「若いってのは大胆だな」

P「はっ、まことに申し訳ありません」ヒヤアセダラダラ

専務「まぁ、既に大槻には伝えてある。あれなりにコミュニケーションの方法……とな」

P「はっ……」

専務「まぁ、よい。事務所的にやることはわかっているな」キラッ

P「はっ、直ちに」

専務「ん……下がっていいぞ」

P「……失礼しました」

バタン



P「……一体何を考えているんだ」

P「とりあえず、声明分の原稿が先か」

タタッ







唯「……」

唯「ふーん。ま、あれぐらいじゃ……ね」

―夜

P「ふぁぁぁ……もうこんな時間か」

P「まったく余計なことがあったせいで……軽く休むか」

コテン



P「ZZZ……」



ガサゴソ

藍子「やっぱりお家に帰らずに寝ちゃってますね」

唯「ふーん……」

唯(プロデューサーちゃん……忙しいんだ)

藍子「……で、やっぱりやるんですか?」

唯「モチ!!」

藍子「わかりました。でも、協力できるのはここまでですからね……」

唯「うん。藍子チャンもありがと!」

唯「よし、肩を出して、毛布に包まれば……事後そっくりに…イシシシ」



カシャ

ピロリンッ

【yui】 (フォローしてます)
「Pちゃんの寝顔ゲット☆」
添付画像プロデューサーの顔と、毛布に包まり肩を出した唯

RT52306 イイネ758032

―次の日から一週間。俺と大槻は謹慎処分となった

―あいつのせいで……とは思いつつ、久々に休みらしい休みを満喫できたのかもしれない

―そんな複雑な気分だ

―そんな謹慎の最中に俺を呼び出したアイドルがいた

カランコロン

藍子「あ、プロデューサーさん。こっちです」

P「どうした突然……何か悩み事か?」

藍子「怒らないで聞いて欲しいことがあるんです。実は……」

―そう切り出しながら、事の顛末を話し始めた

P「……なるほどな」

藍子「はい……唯ちゃんのしたことは決していいことではありません。でも…」

P「いや、莉嘉への断り方は俺もまずかったと思っている……あの時、自分自身に相当余裕がなかったと回想できるぐらいにな」

藍子「……最近、ようやく休めましたからね。プロデューサーさんもみんなにかかりっぱなしで、忙しかったですから」

P「結果論ではあるが、こうやって頭を休める機会を得られたのは……アレに感謝すべきか」

藍子「唯ちゃんをアレって……もう、言い付けてもっとひどいことをしてもらいますよ」

P「そいつは勘弁だ。……よし、そういうことなら、もっとあいつらと接してやらないとな」

藍子「はいっ」

―同じ頃

テクテク

唯「じゃーねー。てと、まだ昼過ぎだしカラオケでも……ん?どこかで見た」

唯「……およ?プロデューサーちゃんだ?!」

唯「あ……女の人と……一緒?」

唯「……あんな笑顔を見せるんだ。きっとイイ人なんだな……」





唯「あれ?……なんでゆい、こんなに寂しいキモチなんだろ?」

―次の日

P「……」

唯「……」

P「なぁ……」

唯「っ!」



唯「ご、ごめん!プロデューサーちゃん、ゆい今からレッスンに行くから……」タタタ





P「……レッスンなんか2時間も先じゃねーか」

P「はぁ……一週間のうちに何があったんだ?それまで、あんなに躊躇なくじゃれて来たってのに」

未央「プロデューサー。ちょっといいかな?」

P「ん?あぁ、もしかして知ってるのか?」

未央「確定じゃないけど……唯も、例の事後写真のあと呼び出されたのは知ってるよね?」

P「あぁ。専務がいなかったから、クローネの方のエライさんだろ?」

未央「その時、無茶苦茶言われたみたい……なんていうか、軽くてチャラいだの適当だの何も考えてないだの」

未央「唯だってそんなに言われたら……」

P「アイツ……」

未央「だから、プロデューサーに近づき難いと思うんだ……」

P「なぁ、未央」

未央「……多分行きつけのカラオケボックスかス○バだと思うよ」

P「……それはそれでありがとう」ガタッ

P「ただな唯は……」

P「適当と言われる行為に、躊躇なく踏み出せるという凄い特技を持っていると思う」

P「それが、『面白そう』や『楽しそう』といった純粋な好奇心から」

P「『莉嘉』のため『みんな』のために、誰もが考えつかないことをやり遂げる根性もある」

未央「プロデューサー……」

P「……それすら思い出せていなかった俺が言える立場じゃないがな」

未央「じゃあ、ここは任せた!」



未央「唯を……頼む!」
つ【手】

P「あぁ……任せろ」
つ【手】



パァァァンッ



P「じゃ」ヒリヒリ

未央「うんっ」ヒリヒリ

―某珈琲店

唯「……」

唯「はぁぁぁ……」

唯「プロデューサーちゃんの顔が見れない……よぉ」

唯「やっぱ、あれって好きな人だったのかなぁ……」

ズキッ

唯「っ……どうしよう、ゆいまでリカちゃんみたいになるのかな……」

唯「こんなに苦しいなんて……」

唯「……こんなに、プロデューサーちゃんに隣にいて欲しいなんて、今まで思ったことがなかったのに……」

唯「プロデューサーちゃん……」

唯「今のゆい、全然ハッピーじゃないよ……」





「なら、どうしたらハッピーになれるか?」

唯「はいっ?!」

P「よぉ」





唯「……聞いてた?」

P「黙秘権を行使いたします」

唯「…………」

ボンッ

P「うわっ!爆ぜた!!」

―近くの公園

P「炭酸でいいか?」

ピッガタタン

唯「うん……」



P「隣座るぞ」

唯「ふえっ!?」

P「な、なんだ?今まで、こっちが嫌がっても抱き付いたりしてきたくせに」

唯「で、でもでも!」

P「デモもストラトフォートレスもない!」

唯「う、うん」

唯(うぅ……キンチョーするよ。今までプロデューサーちゃんにくっついてもこんなことなかったのにぃ…」

P「なぁ」

唯「はいっ!!?」

P「落ち着け……はい、深呼吸」

唯「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」

P「何故その呼吸法?」

唯「ユズちゃんが教えてくれたの!」

P「よし、あとでいちごパスタの刑だ」







柚「ブルルッ……あれ?寒気が」

P「とりあえず……」

P「今まですまなかった」ペコリ

唯「ん……?なんでプロデューサーちゃんが謝るの?こーゆーときは、ゆいが……」

P「いや……それはいい」

唯「なんでなんで!?プロデューサーちゃんが怒らないなんてテンペンチイだよ!」

P「…………とある散歩が好きなヤツから……莉嘉の話とか聞いてな」

唯「サンポ?……あーっ!藍子ちゃんのおしゃべりーっ!!」プンプン

P「……アイツを責めないでくれ。藍子なりに考えた末のことなんだろう」

唯「むーっ」

P「それを昨日聞いてな……プロデューサー失格と思ったよ」

唯「えっ、昨日??」

唯(え……じゃあ、昨日プロデューサーちゃんと一緒にいたのは藍子ちゃんだったの?)



唯(よかった……)ホッ

唯(って、ゆい。なんで安心してるの?)

唯(それに、藍子ちゃんだから話を聞いたってことだよね……やっぱりゆいは)





P「って聞いてるのか!!」

唯「ひゃ!ひゃい!!」

P「まったく……」

P「もう一度言うぞ」

P「たとえ、上の連中から適当だの軽いだの言われようと、それは唯の持ち味で、推すところでもある」

P「だから、お前がアイドルを続ける限り、それに文句をいうヤツからお前を守ってやる」





P「それがプロデューサーの役目だからな」

唯「プロデューサー……ちゃん」キュン

唯「ふふっ」

P「ん?」



唯「30点」

P「は?」



唯「そこはゆいを抱きしめながら、『お前だけ愛してる』って言ってくれないと!」

P「はぁ?」

唯「あと、プロデューサーだから……ってのもゆい的に減点かな。大事なヒトって言ってくれないとネー☆」

P「……まったく」



P「なら、デカい口を叩けるように、アイドルでももっと頑張っとけよ!」

唯「任せてって!ゆいが歌うだけでみんな、みーんな大ハッピーにしちゃうから☆」

唯「これからもよろしくね、プロデューサーちゃん―― 」チュ

ガサゴソ

未央「どうやら、うまくいったみたいだね」

藍子「う、うん……」

未央「おんやぁ。あーちゃんとしては新たな恋のライバルにヤキモキしてますかな?」

藍子「も、もう!未央ちゃんったら……」



藍子「そんなんじゃ……そんなんじゃないから……」ポッ

未央「はいはい……さて、そろそろ二人を呼びますか」

藍子「そうですね」





『プロデューサー(さん)!唯っち(ちゃん)!そろそろ、レッスンの時間だよ!』

P「それじゃあ、いくか」

「唯!」





唯「うんっ!!」



おしまい

なんとか誕生日に間に合わせました……前半ぐたぐたで申し訳ありません



唯とは、こんなぐらいの関係がいいと思いますがいかがなものでしょうか?

では

最近の過去作

【デレマス】いつか時代が変わっても君を忘れない
【デレマス】いつか時代が変わっても君を忘れない - SSまとめ速報
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