【モバマス】胸きゅん、嬉きゅん、大好きゅん (17)

―事務所

モバP(以下P)「ただいま戻りました」





P「……」

P「珍しいな。誰もいないとは」



P「まゆー!乃々ー!輝子ー!」ガタガタ

P「凛ー!志希ー!あやめー!のあさーん!」

P「誰も電話に出んわ!!」

P「いないな……」



P「なら、この限定ケーキは」

バタン

かな子「今、ケーキの話題が!!」

P「チッ」

杏「今、かなり本気の舌打ちだったね」

智絵里「す、すみません……」

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パクパク

杏「プロデューサーもやるねぇ。この限定ケーキを手に入れてくるなんて」

P「そうか?割と簡単に手に入ったが?」

かな子「本当ですよ。ちょこっと前まで二時間待ちは普通でしたから」

智絵里「やっぱり……あの病気のせいで……」

P「まぁ、お前達さえ大丈夫ならそれでよしだ!」

杏「……プロデューサー。それ、褒めてるの?茶化してるの?」

かな子「まぁまぁ……」

智絵里「でも……本当においしいです」

P「……お前達、夕方は予定はあるのか?」

杏「ないよー。ダラダラしたら帰るだけー」

かな子「今日はレッスンも終わりましたしね」

智絵里「えっと……何かお仕事でも……?」

P「いや、仕事ではないが……個人的なそれでいえば仕事かな?」

杏「じゃあ、杏帰るね」

かな子・智絵里「なんでやねん!」ベシ

杏「あぅ……」



杏「で、何なのさ?」

―車内

三人『接待?』

P「そうだ。所謂プロジェクトルミナス絡みで、他の事務所のアイドルを接待しないといかんらしい」

P「一応、(酒を)飲める人ではないと聞いているから、知ってるところで……となってな」

杏「なるほど、杏達ぐらいの年齢のアイドルが一番多いからね」

智絵里「ど、どうしよう……責任重大だよ……」

かな子「プロデューサーがお推めしてくれるお店なら、美味しいから大丈夫だよ」

杏「まぁ、プロデューサーの(予算)範囲だしね」






P「杏だけ帰るか?」

杏「冗談だってば!」

キキッ

P「着いたぞ」

かな子「ふぁ~」

智絵里「え、ええと……」

杏「ガチな洋食屋ってやつ?」

P「以前、テレビで別の課の子が怪我した際に接待でな……」

かな子「え?だ、大丈夫だったんですか?」

P「心配ない。戦車と正面衝突しただけだ」





かな子(幸子ちゃんかな?)

杏(いやぁ……茜…か、きらり……はそんな話は聞いてないな)

智絵里(みくちゃんや李衣菜ちゃんは違うし……)

P「お前ら、結構ひどいな」

「こちらメニューでございます」

杏「ふぁ、はい!す、すごい……メニュー表がこんなに……」

「お決まりになりましたら、そちらのベルでお呼びくださいませ」

智絵里「は、は、はいっ!」

P「そこまで畏まるなよ」

杏「だ、だって、ハンバーグで10連ガチャが回せるんだよ」

P「生々しい言い方は止めてくれ……今度の智絵里をどうにかしないと」

智絵里「す、すみません!」





かな子「えっと、レモンチーズケーキに、焼きプリンがおいしそうだな。あ、パフェもあるんだ!このメロンまるごとアイスおいしそう……」ジュルリ

P「…………ひーふーみーよー」ペラペラ

杏「今更?」

P「で、二人はハンバーグと」

智絵里「す、すみません……」

杏「ビーフシチューもおいしそうで迷ったんだけどさ……」





かな子「チョコレートケーキとミルフィーユにカスタードたっぷりのシュークリーム♪」



P「俺はディナーに誘ったつもりなんだがなぁ……」

杏「まぁ、相手もアイドルなら……ありなんじゃないかな?」

ジュージュー

「こちら、鉄板が熱くなっておりますので、手では触らぬようお気をつけ下さいませ」

P「やっぱり、肉料理は鉄板で……だよな」

杏「わかる」

智絵里「すごいおいしそう……」



「こちら、カスタードたっぷりのシュークリームでございます」

かな子「え?シュークリームをナイフとフォークで食べるんですか?」

P「バナナをナイフで向いて切って、フォークで食うよりはマシかな」



かな子「ふぇーん!手で噛り付いて食べたいのにぃ!」

智絵里「か、かな子ちゃん、お行儀が悪いですよ」

P「なるほど……こういうマイナスもあるのか」メモメモ

杏「それはいいから、早く食べようよ!」

杏「うわぁ、しっかり切らないとハンバーグが逃げるなんてあり?」

智絵里「お肉が荒挽きなんですね」

P「だが、肉汁がすごいな」

杏「失敗したなぁ……この肉汁とデミグラスソースをパンにつけて食べたかったなぁ」

智絵里「杏ちゃん……それってマナー違反じゃ」

P「ドイツじゃアリらしいがな」

智絵里「そ、そうなんですか」

杏「すごい!噛めば噛むほど肉の……すごい、うまっ!」

P「語彙力」

智絵里「でも……おいしい……です」モゴモゴ

P「口に物が入っているときは喋らないのもマナーだぞ」

智絵里「す、すみませんっ!」

P「だが、智絵里でさえもマナーを違反してでも美味しいと言いたくなるってのはよくわかったぞ」



智絵里「」ポカポカポカ

P「ははっ、痛くないぞぉ」

杏「ハンバーグだけじゃなくて、にんじんのグラッセもいい仕事をしてるよ!」

智絵里「にんじんさん……あまーい……」

P「肉汁につけて食べてもいいな……そして、このポテト」

杏「加蓮がいたら泣いて悔しがるぐらいうまいっ!」

智絵里「見た目、軽く焼いてあるだけなのに、こんなにさくさくしておいしいなんて……」



P「どうする?付け合わせ単品だけでもやってr」

チリンチリーン

杏「すみませーん!」

智絵里「あ、も、持ち帰りもあるみたいですね」



P「少しは自重してくれよ」シクシク

杏「ところでさぁ……」





かな子「この層に隠れたチョコ、とろーっと口の中で溶けて……んんーっ!」

かな子「さくさくのパイ生地とクリームがベストまっちして……なのに最後まで飽きない味……これは美味しいですよ!」

かな子「うわぁぁ……カスタードクリームだけで……いくらでも入っちゃいます!」



P「録画しとけばよかったか?」

杏「かもね」

「どうもありがとうございます。またお越しくださいませ」

『ごちそうさまでした!』



P「まさか、顔を知られていたとはな」

智絵里「さ、サインをしてきちゃいました」

杏「まぁ、ちょっとお高いからみんなで……って店じゃないけどさぁ」

P「おみや含めて、俺の奢りなんだが……」

かな子「♪」

P「こっちはこっちで自腹でケーキを買ってるし」

かな子「はいっ!とっても美味しかったです」

P「俺はディナーとして誘ったつもりだっつうの!」

智絵里「で、でも……誘ってもらって嬉しかったです」

杏「あー!もしかして、この三人の中で誰かを狙ってて、それで誘ったとか?いやぁ、モテる女はつらいなぁ」



P「二人とも、今度は三人で来ような」

かな子、智絵里『はーい』

杏「ちょっとぉ!!」

P「だが、世の中。どこにもマナー違反をする人間はいるみたいで、俺達が食事している最中を○witterにあげたヤツがいた」

P「幸いにして、俺がそれなりに知られた顔だったため、スキャンダルにはならず」

P「さらに、今度店とタイアップ企画となるまでになったぐらいだから上の連中にも悪くは取られなかった」

P「だが、接待の候補としての予定は消え……さらに」

愛梨「ケーキっ、ケーキっ!」

志保「パフェっ、パフェっ♪」

ありす「いちごのミルフィーユがあるんですか?そんなに美味しかったですか?」

雪美「……気になる……」

P「……」



きらり「杏ちゃんだけズルーイ!」

凛「ふーん、アンタの担当アイドルは三人だけなんだ……」

みく「ハンバーグと聞いてみくが黙っていないにゃ!」

のあ「……ハンバーグ」

桃華「あら?あのお店ですの?Pちゃまもわかっていらっしゃいますわ」

千秋「雰囲気がよさそうね……二人なら特に……ね」

楓「夜の部にはお酒もあると聞きました。パパラッチはさけて是非」

心「なんだぁ?はぁと達には奢らない気か?ん?」

千枝「お、大人のデートですか?千枝もしてみたいです!」

由愛「ガチャじゃなくて上位報酬でごめんなさい!」



P(最後……なんか違う)

智絵里「な、なんか、みんなプロデューサーさんに……」

杏「これじゃあ、しばらく奢ってもらえそうにないね」

かな子「あははは……」







智絵里(でも、美味しかったの事実だし……二人だけの秘密。また増えましたね)ニコッ

アレー、チエリチャン。ナンカワラッテルヨ

エ?ソ、ソンナコトハ

ワカルヨ。アンズモアノトキノヲオモイダシテタマニニヤリトスルカラネ

アハハー



~Fin

タイトルからわかるように、最初はきゅんきゅんまっくすの五人の予定でしたが、のり子がネックになり取り止めました

では

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