橘ありす「催眠術師フレデリカ?」 (34)


~事務所~


ガチャ

橘ありす「おはようございま……うわっ」

宮本フレデリカ「ムムーン!!!」

堀裕子「もっと! もっとですフレデリカさん!!!」

フレデリカ「ムムムーン!!!」

裕子「その調子です!!! サイキックパワーが高まってきましたよ!!!」

フレデリカ「ムムムムーン!!!」

裕子「いいですねいいですね!!! 素晴らしいです!!! サイキック!!! サイキックトレビアン!!!」

フレデリカ「むっ!!! この気配は!!!」

裕子「?」

フレデリカ「ありすちゃん!!!」バッ

ありす「お疲れさまでした」ガチャ

フレデリカ「サイキック☆捕縛!!!」ギューッ

ありす「物理技じゃないですか!!!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1591715260


ありす「なんなんですかまったく……」

裕子「おやおやありすちゃん!」

ありす「どうも……」

裕子「ありすちゃんも受けますか? ユッコのサイキック教室!」

ありす「受講すると頭が悪くなりそうな教室ですね」

裕子「シンプルな悪口!?」


ありす「フレデリカさんが受講してたんですか? まあ確かに、これ以上頭が悪くなることはなさそうなので、実質ノーリスクではありますが……」

フレデリカ「ありすちゃん……いつの間にかこんなに荒んだ小学生に……」オヨヨ

裕子「いえ、待ってくださいフレデリカさん!」

フレデリカ「いかが申したユッコ教授!!!」

裕子「これは、むしろありすちゃんが私たちに心を開いている証拠なのでは!?」

フレデリカ「なるほどフェスティバル!!!」

ありす「なるほどフェスティバル……?」

裕子「なるほどフェスティバル……?」

フレデリカ「なるほどフェスティバル……?」

ありす「いや本人」


ありす「で、サイキックなんて非科学的なモノを覚えて、どうしようというんですか?」

フレデリカ「フレちゃんは気付いてしまったんだよ……」

ありす「はい?」

フレデリカ「前回なにしたか、覚えてる?」

ありす「前回……? 確か、りあむさんとSNSのことをお話しましたね」

フレデリカ「その前は?」

ありす「ええと……颯さんと凪さんと初めてお会いしました」

フレデリカ「うんうん! それより前は、花嫁修業をして、友人代表のスピーチを考えて、初夢に出たり、宝くじになったりしたわけだけど……」

ありす「そんなこともありましたね」

フレデリカ「このシリーズのコンセプトである『フレちゃんがいろんな職業になる!』がぜーんぜん満たされてないの!!! 最後にお仕事っぽいことしたウエディングプランナーなんてもう2年前だよ!!!」

ありす「シリーズとか言わないでください……というかそんなコンセプトだったんですね。てっきり『フレデリカさんがバカなことをする』というコンセプトだと思っていたので、違和感がありませんでした」

フレデリカ「ひどい!?」


フレデリカ「というわけで今回は、催眠術師フレデリカをお届けだよ!」

ありす「催眠術師って別に職業として認知されてないと思うんですけど……」

フレデリカ「いきなりちゃんとしたお仕事をしちゃうとビックリしちゃうから、まずはこういうアヤシイお仕事から慣れていくの! フレちゃん上級者~!」

裕子「アヤシイとは」

ありす「まあ、確かにこれ以上ないくらい意味の分からない肩書きではありますが……」

裕子「意味の分からないとは!」

フレデリカ「だいじょーぶ! ユッコちゃんはサイキッカーでしょ?」

裕子「おおっとそうでした! で、ですが催眠術もサイキックの範囲内ということは、サイキッカーは催眠術師を兼ねるとも言える気もしますし……」

フレデリカ「あなたはだんだん眠くなるー!!!!!」

ありす「急に!?」

裕子「ぐー!!!!!」zzz……

ありす「なんで!?」


ありす「えっ!? ち、ちょっとついていけないんですが」

フレデリカ「自分の才能がコワイヨ……!!!」プルプル

ありす「寝てる人も起きてしまいそうなあの大声を催眠術と言い張るフレデリカさんに驚く間もなく実際に眠った裕子さんに驚愕です……」

裕子「ぐー!!!!!」zzz……

ありす「寝ててもうるさいですねこの人」

フレデリカ「そしてフレちゃんが指を鳴らしたら解けるのです……」

ありす「爆睡してますけど……」

フレデリカ「いち・にの・さん!」パチンッ

裕子「はっ!!! おはようございまサイキック!!!」ガバッ

フレデリカ「あなたはまたまた眠くなるー!!!!!」

裕子「ぐー!!!!!」zzz……

ありす「遊ばないでください!!!」


フレデリカ「起きてー!」パチンッ

裕子「はっ!!! おはようございまサイコキネシス!!!」ガバッ

ありす「いちいちうるさいですね」

フレデリカ「フレちゃんはもう、師匠を越えちゃったみたい……!」

裕子「なんと!?」

ありす(裕子さんのかかりやすさが異常なだけだと思いますが……)

フレデリカ「ちょっと他にも試してみていい?」

裕子「もちろんです!!! このエスパーユッコ、ひとすじなわではいかないですよ!!!」

フレデリカ「(笑)」

裕子「なんで笑いました?」


フレデリカ「では……参る!」

裕子「どうぞ!」

フレデリカ「えいっ!」ギュッ

裕子「おおっ!?」

ありす(フレデリカさんが裕子さんの両手を握った……!)

フレデリカ「じーっ……」

裕子「あ、あの……そんなに見つめられたら……」

フレデリカ「えー?」グイッ

裕子「わわっ!?」

ありす(引っ張った!)

裕子「か、顔が近いといいますか……その……」

フレデリカ「えーいっ!」ギューッ

裕子「うひゃあ!?」

ありす(抱きついた!!!)

裕子「ふ、ふれでりかさん……?」

フレデリカ「ユッコちゃん……」ボソッ

裕子「へ……?」

ありす(み、耳元で直接……!)


『あなたはだんだん……フレちゃんのトリコに……なっちゃえ♥』ボソッ


裕子「はへぇ……」プシュー

ありす「す、すとっぷ!!! なにしてるんですか!!!」

フレデリカ「ふふっ……ありすちゃんもやってみる……?」ペロリ

ありす「け、けっこうです!!!」


ありす「というかこんなの催眠術と呼べません!!!」

フレデリカ「えー? ユッコちゃん、ホネヌキだよー?」

裕子「うぅ……」プシュー

ありす「そ、それは催眠術ではなくフレデリカさん自身の魅力のおかげと言いますか、べっ、別に私はフレデリカさんが魅力的な人物だなんて思ってるわけではないですけど! えっと、えっと……うるさい!!!!」

フレデリカ「理不尽!」ガーン


ありす「とにかく、裕子さんを元に戻さないと……」

フレデリカ「大丈夫! この超☆酸っぱいレモンを食べさせれば!」

ありす「なんでそんなもの持ってるんですか……っていうかさっきと解除手段が違うってことはやっぱり催眠術じゃないんじゃないですか!」

フレデリカ「赤いリンゴにくちびる寄せて!!!」ガッ

ありす「くだもの違い」

裕子「ほわっ!!! すっぱい!!!!!」

ありす「おはようございます」

裕子「あっ、おはようございまサイキックです」

ありす「その挨拶、勢いがないと本当にバカっぽいですよ」

裕子「なんと!?」


裕子「というか、私は何をしていたんでしたっけ……???」

フレデリカ「フレちゃんの修行に付き合ってくれてたんだよ!」

裕子「おお! そうでしたか!」

ありす「というか催眠術って、何か道具を使うものではないんですか?」

フレデリカ「よくぞ聞いてくれました! じゃじゃーん!!!」

ありす「紐に括りつけられた五円玉……まぁ、ポピュラーと言えばポピュラーですが……」

フレデリカ「形から入るのも大切だよね!」

裕子「そうですよ!」

フレデリカ「というわけで、もうちょっとだけ試してみるね!」

裕子「どうぞ! ひとすじなわではいかないですよ!!!」

フレデリカ「(笑)」

裕子「デジャヴ……?」

ありす「(笑)」

裕子「ありすちゃんまで!?」


フレデリカ「じゃあ、この五円玉を見つめてね!」

裕子「はい!」ジーッ

フレデリカ「あなたはだんだん、体がかたくなってきて……」

裕子「……」ジーッ

フレデリカ「ソファから立ち上がれなくなるー……!!!」

裕子「……お、おおっ! か、体が動きません……!」

フレデリカ「ヤッター!」

ありす「フレデリカさんが凄いのか、裕子さんがチョロいのか、イマイチわかりませんね……」

フレデリカ「これがフレちゃんパワーです!」ドヤァ

ありす「まあ、すごいとは思いますよ」

裕子「やはりフレデリカさんには才能があったんですね……! というわけで、そろそろ解除してもらえると!」

フレデリカ「じゃ、次のターゲットを探しに行こー!」トコトコ

ありす「まったく……みんながみんな、裕子さんみたいにかかりやすいとは限りませんよ」トコトコ

裕子「あれ?」

フレデリカ「ふふふ……この五円玉さえあれば、フレちゃんはムテキなのだ!」

ありす「はいはい……」

裕子「ちょっとー? あのー……? 解除を……」

フレデリカ「じゃ、付き合ってくれてありがとねユッコちゃん!」

裕子「あ、はい、どういたしまして……で、解除は」

ありす「フレデリカさんのためにお時間をありがとうございます。それでは」ペコリ

裕子「あ、これはこれはご丁寧に……サイキックどういたしまして! ……ところであの」

フレデリカ「じゃあね!」ガチャ

裕子「えっ……」

裕子「えっ……」

裕子「ちょっ! ふ、フレデリカさーん!?!?」


フレデリカ「なんちゃって!! 冗談だよ!」ガチャ

裕子「フレデリカさん……!」

ありす(あ、忘れてました)

裕子「ありすちゃん?」

ありす「い、いえ、なんでも」

裕子「?」

フレデリカ「それじゃ、いち・にの・さん!」パチンッ

裕子「はっ! 動けるようになりました……! ありがとうご」

フレデリカ「あなたはだんだん眠くなるー!!!!!」

裕子「ぐー!!!!!」zzz……

ありす「結局!?」

フレデリカ「れっつごー!」

裕子「ぐー!!!!!」zzz……

ありす「この人、今までよく無事に生きてこれましたね……」


~事務所:廊下~


ありす「それで、次はどこに行くんですか?」

フレデリカ「ムムーン……」

ありす(感染ってる……)

フレデリカ「催眠術といえばえっちな展開がつきものだから、更衣室でも行ってみる?」

ありす「フレデリカさんを警察に突き出す準備だけはしておきますね」

フレデリカ「ジョーク! ジョーズなジョークだから!」

ありす「何をもって上手だと言い張れるんですか……」


~更衣室~


フレデリカ「であえであえー!!!」ガチャー

ありす「いつか本当に通報されますよ」

辻野あかり「んごっ!?」

砂塚あきら「#何事 #掛け声が戦国時代」

フレデリカ「おお! 新人サン! ……と言っても、入ってからけっこう経っちゃってるけど!」

ありす「すみません、騒がしくて……」

あかり「わあ! フレちゃんさんご!」

フレデリカ「いかにも! わたくしがフレ=チャン=サンゴ(1920~2019)である!」

ありす「故人じゃないですか」

あきら(#けっこう長生き)


フレデリカ「レッスン終わり?」

あかり「はい! ちょっとあきらちゃんとお話してて!」

あきら「どうかしたんデスか?」

ありす「いえ、特になにかあったわけでは……」

フレデリカ「あかりちゃん! あきらちゃん!」

あかり「?」

あきら「?」

フレデリカ「おめでと!!!」

あかり「?」

あきら「?」

ありす「?」

フレデリカ「?」

ありす「いやだから本人」


あかり「あきらちゃん、なにかいいことあったんご?」

あきら「特に浮かばないけど……」

フレデリカ「まあまあ! この話はパリまでエアライン! そんなことより”あかり”ちゃんも”あきら”ちゃんも”ありす”ちゃんも『あ〇〇』だからパっと見誰がしゃべってるのかぜんぜんわかんない!!! ユユシキ事態だよ!!!」

ありす「すみません……この人が意味不明なのはいつものことなんです……」ペコペコ

あきら「#保護者かな」


フレデリカ「それで、どんなお話をしてたの?」

あかり「あ……えっと、私、このままりんごアイドルとして芽が出るのかなって……」

フレデリカ「リンゴだけに!?」

ありす「次あかりさんの話の腰を折ったらフレデリカさんの腰を折りますよ」

あきら「#罰が不当に重い」

あかり「あっ、いえ、そんなに重い話じゃないんですっ! ちょっと不安になっちゃって……そもそもアイドルにも向いてるのかなって。緊張しいだし、すぐ赤くなっちゃうし……」

フレデリカ「リンゴだけに!!!」

ありす「何本か折るので、あきらさん、足を抑えててもらっていいですか?」

あきら「#行動力すごい」


フレデリカ「でもでも、わかるよその気持ち……! フレちゃんも昔はよく悩んだものだった……!」

あかり「フレちゃんさんもですか? なんだか意外んご……!」

フレデリカ「真面目キャラを模索した時期もあったな……」

ありす「絶対ウソですよ。初めて会った時からずっとこんな感じです」

フレデリカ「ま、結局は今みたいな正統派美少女アイドルに落ち着いたけどね☆」

ありす「口を開いた途端に高田〇次になるくせに?」

フレデリカ「今のありすちゃんのセリフは『顔はとても素敵ですよフレデリカさん』って意味だよ!」

ありす「言ってません!」

あかり「はぇ~、以心伝心ご……」

ありす「感心しないでください!」


フレデリカ「ところがどっこい! あかりんごちゃんはとってもラッキーだよ!」

あかり「ふぇ!? なしてですか?」

フレデリカ「なぜなら今日のフレちゃんは催眠術師だから! お望み通りのアイドルを体験させてあげよう!」

あきら「催眠術師って……どういうことデスか?」

フレデリカ「フレちゃんがフレちゃんでいることに、理由が必要カナ……?」

あきら「#答えになってない」

ありす「会話を試みるのは徒労ですよ」

あきら「難易度高いデスね……」


フレデリカ「あかりちゃん! りんごアイドル以外だったら、どんなアイドルになってみたい?」

あかり「え!? ええっと……!」

フレデリカ「特に希望がないなら、とりあえず……賭け事大好きアイドルとか?」

ありす「とりあえずのアクが強い」

あかり「賭けまーじゃんご……!?」

あきら「#アウト」

ありす「よりによってこのご時世に」


あかり「やっぱり私、プロフィールに書くくらい好きな”ラーメンアイドル”になってみたいです……!」

フレデリカ「おっけー! それじゃ、この五円玉を見つめて……!」

あかり「ほわ……本格的んご……!」

あきら(本格的かな……?)

フレデリカ「あなたはだんだん……ラーメンアイドルになる……!」

あかり「んごごごごごごごご」ガタガタガタガタ

あきら「ちょ……大丈夫なんデスかこれ?」

フレデリカ「ソフトウェア更新の後は本体の再起動がつきものだよね!」

あきら「#扱いが電子機器」

ありす「作業途中にアップデートが始まるの、正直殺意が高いですよね」

あきら「どうしたんデスかいきなり」


あかり「はっ!!!」

フレデリカ「調子はどう? お名前は?」

あかり「はい! 山形生まれのラーメンアイドル! 辻野あかりンガーハットです!」

フレデリカ「しまった手違いでちゃんぽんアイドル入っちゃった!!!!!」

ありす「どんなミスですか!?」

あきら「#ちゃんぽんアイドル #とは」


あかり「やっぱりラーメンと言ったら山形ですよね! 具だくさんで、野菜もたくさん乗ってて、とっても美味しいちゃんぽ……らーめ……ちゃ……あれ……山形……ちゃんぽん……長崎……ヤマガタ……ナガサキ……チャンポン……んごごごごごごご」プシュー

ありす「バグってるじゃないですか! 早く解除してあげてください!」

フレデリカ「ほいきた! いち・にの・サンジェルマン!」パチンッ

あかり「はっ!!! な、なんだか変な夢を見てたような……?」

あきら「というか普通に催眠術が成功してることは驚かないんデスね……」

ありす「まあ……あかりさんも、純粋な方ですから。そういう人に成功するのは先ほど確認済みです」


『ぶえーーーっくしょんサイキック!!!!!!』


あきら「#何か聞こえた」


フレデリカ「ほ、他にはないカナ!」

あかり「うーん……」

フレデリカ「ないならとりあえず大統領系アイドルになるけど」

ありす「もう何が起きるのかもわからないじゃないですか」

あかり「辻野あかりンカーンご……!?」ハッ!

あきら「ハッ!ではなく」

ありす「これ言わせたかっただけでしょう」


あかり「じゃあ私、フレデリカさんみたいに、ハーフアイドルの気持ちになってみたいです! 田舎出身で、ぐろーばるとか、よくわからなくて……」

フレデリカ「おお! お目が高いね! じゃあ、フランス系アイドルってことで~……はい! また五円玉を見て~」

あかり「はい!」ジーッ

フレデリカ「あなたはだんだん……フランス系アイドルになる……!」

あかり「んごごごごごご!」

フレデリカ「どうかな!」

あかり「こんにちは! 辻野あか輪廻転生です!」ペカー

フレデリカ「しまった仏(フランス)系アイドルのはずが手違いで仏教系アイドルになっちゃった!!!!!」

あきら「#もはや意味不明」

ありす「後光が射してますけど!?」


~~~~~~~~~~~~~~~


フレデリカ「うん! やっぱりあかりちゃんはりんごアイドルがいいと思う! フレちゃんのタイコバン!」

あかり「わぁい! よく覚えてないけど、フレちゃんさんがそう言うなら嬉しいんご! 頑張ります!」

あきら「上手くまとまった……んデスか?」

ありす「あの人、引っ掻き回してからいい雰囲気っぽくするの上手いんです……」

あきら「ええと……お疲れさまデス……」


あかり「そういえば、ありすちゃんは催眠術、かかったんですか?」

ありす「かけてもらってませんが、そもそもかかるわけがありません」

フレデリカ「むむっ! 聞き捨てならないよ!」

ありす「そんなに言うなら試してみますか?」

フレデリカ「フレちゃんにもプライドがあるからね!」

あかり「わわっ……け、けんかはだめんご……!」

あきら「ケンカではないでしょ」

フレデリカ「じゃあ、この五円玉を見つめて……!」

ありす「……」ジーッ

フレデリカ「あなたはだんだん……フレちゃんのことがだーいすきになる……!!!」

ありす「な、なんですかそれは……!!!」

フレデリカ「……」

ありす「……」

フレデリカ「……」

ありす「……」

フレデリカ「……」

ありす「……何も起こりませんね。ほら、催眠術なんてそんなものですよ」

フレデリカ「あれー? おかしいなー……?」

あかり「……ふふっ」

ありす「? どうして笑ってるんですか?」

あきら「……なんでもないデスよ」

あかり「ね、あきらちゃん。……あ、もしかしてこれがウワサの『ありフレは宇宙』んご……!?」

ありす「なっ、ど、どういうことですか!? というか誰が言ってたんですかそれ! 凪さんですね!?」


あかり「同期のLINEグループがあるんですけど、凪ちゃん、たまにいきなり『ありフレは宇宙』とだけメッセージを送ってきて……」

ありす「何してるんですか……」

あきら「『何デスかそれ?』って聞いたら『この先は君の目で確かめてくれ!』としか返さないんデスよね」

ありす「無能な攻略本じゃないですか」

あかり「仲良しさん、羨ましいんご~」

ありす「そ、そんな、仲良しではないですから!」

フレデリカ「え……!?」シュン

ありす「あ……」

フレデリカ「……」ジーッ

フレデリカ「……」ジーッ

フレデリカ「……」ジーッ

ありす「わ、わかりましたから! べ、別に、仲が悪いわけでは……ま、まあ、見る人によっては仲が良いと言えなくもないかとは思い……ます……」

あかり「宇宙!」

フレデリカ「宇宙!」

あきら「#宇宙」

ありす「またこのオチですか!!!!!」



おわり





ありがとうございました。


直近の過去作


神谷奈緒「憎めない専務とクローネWeb会議」

櫻木真乃「ピーちゃんが迷子になっちゃった…」久川颯「Pちゃんが!?」

【モバマスSS】輝け!なおかれん!


などもよろしくお願いします


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom