モバマス徒然草 (77)
・このSSは、兼好(けんこう)法師の「徒然草」をベースにしています。
・原典を全て網羅しているわけではありません。一部抜粋となります。
・作者独自の解釈・脚色が含まれます。ご了承ください。
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『つれづれなるままに、日暮し硯に向かひて、心にうつりゆく由なしごとを、
そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそもの狂ほしけれ』
兼好(宮本フレデリカ)「……」
フレデリカ「ぷっ」
フレデリカ「それっぽく書いたけど、特に意味はないんだよね~♪
こんな落書き、誰かが読むわけでもないし、まあいっか☆」
『いでや、この世に生まれては』
人間は欲望の生き物って言うし、
アタシも欲しいものがありすぎてこまっちゃうよ♪
アタシには関係無いと思うんだけど、人間の欲望で特に強いものって、
出世欲とか自己顕示欲じゃないかな?
要人とかの、コワモテのSPさんたちに警護されてる人は、なんだか威厳みたいなものがあるんだよね。
近づくのも恐れ多いってカンジ。
でもこの前、名乗りながら「サインちょうだ~い♪」って近づいたら、
『海の向こうから、フレデリカへ。世界レベルのアイドル ヘレン』
って書かれた色紙が、黒のリムジンの窓からヒョイって出てきたんだ♪
貴族とか皇族とかは、アタシが背伸びしようが逆立ちしようが、
なれるもんじゃないけど、お坊さんなら出家すれば、誰だってなれちゃうよね☆
アタシはなろうと思わないけど。
そうそう、清少納言(せい しょうなごん)って女の人が言ってたみたいに、
世間でもてはやされているお坊さんって、本来の目的から外れてる気がしない?
だってお坊さんって、俗世から離れるために出家したんでしょ?
じゃあ、世間で有名になるってのは、おかしな話だと思うな~☆
修行に身を入れて、世間からの交流も断って、
たとえば山奥の滝に打たれるとか。
そんな修行熱心な人のほうが、本来のお坊さんってやつじゃないかな?
アタシ? アタシは滝壷でスイカでも冷やしてるよ♪
人間中身が大事って言うじゃん?
だから、チョーイケメンな人が貧乏ゆすりしたり、
クチャラーだったりすると、ゲンナリするよね?
おもわず唐翌揚げにレモンかけちゃう☆
だから顔は二の次で、内面を磨くべきなんだよ!
知識や教養や技術ってものは、後からいくらでも学習できるんだから♪
そこで、人として身につけておきたいことトップ10を発表するね☆
1位…政治・法律に関する知識。
2位…歌を詠んだり、楽器を演奏する技術。
3位…いろんなマナーの心得。
4位…字が上手なこと。
5位…ノリが良いこと。
6位…お酒は自分から飲もうとしないけど、勧められたらちゃんと飲むこと。
未成年の飲酒はNG!
7位…え~と、もう無いや。
『いにしへの聖』
昔の書物…え~と、なんだったかな? あ、そうそう!
『禁秘抄(きんぴしょう)』に、
「式典に使用するもので、今あるものはどんなに古びていてもそのまま使え。
新しく購入してはならない」
って書いてあるんだってさ♪
それに、『遺誡(ゆいかい)』には、
「天皇のお召し物は、質素なほど良い」
とも書いてあるし。
やっぱりエコを心がけなきゃね!
アタシも日々の生活の中で、エコを心がけてるよ。
アイスの蓋の裏とか、ケーキに付いてるテープは必ず舐めるもん♪
『よろづにいみじくとも』
どんなに良い人でも、恋を知らなきゃ人としての価値は無いよね。
例えるなら、ガチャの宣伝をしないチヒロさんみたいに。
『世の人の心惑はすこと』
男の人にとって、一番厄介なのは女の人だと思う。
プロデューサーもアタシと一緒に歩いてるとき、
ついつい街行くオネーサンとかに視線いってるし。
それにね、アタシも経験あるよ。
この前ファンとの交流会で、バレンタインチョコ渡したんだけど、
皆涙を流して喜んでくれたんだ☆
そのチョコ、業務スーパーの『徳用チョコ』を溶かして成形しただけなのにね!
『家居の、つきづきしく』
家と家具の雰囲気が統一されているって、すごいイイカンジ!
この前モモカの家に遊びに行ったときに、
廊下の赤絨毯フカフカだな~♪って歩いてたのね。
それでふと見ると、壁にクリムトの『水蛇Ⅱ』が掛かってたんだ。
なんでこの家にあるんだろ? って思ってたら、モモカが
「気になさらないで下さいまし」
って言ってた。
裏社会ってこわいね!
『独りともし火のもとに文を広げて』
読書って大切だよね!
本を読んでると、その本の作者と知り合いになれた気がするし♪
この前、ランコがスケッチブックに向かって、何かぶつぶつ言ってた。
きっと、本と友達になったんだよ☆
はたから見てると、なんか異常だけど。
『いづくにもあれ』
気分転換には、やっぱり旅が最適だよ♪
知らない土地に行くと、自分が住んでるところとはまた違う景色があったりして、
新鮮な気分が味わえると思う。
それに、帰ってから皆と再会する喜びってやつも、楽しめるし。
でも、メイコみたいに軽々しく路地裏に入らない方が良いよ。
人生という旅が、そこで終わっちゃうかも。
『折節の移り変はるこそ』
今から、四季の移り変わりについて、解説しようと思う。フフーン!
春…花の色とか鳥の鳴き声とか、なんか春っぽい♪
特にホトトギスが『ホーホケキョ』って鳴いてるのを聞くと、春だな~って感じない?
あ、鶯か。
夏…緑色の若葉とかを見ると、涼しげで実に良いよ。
あと、「あっ、蚊がいるぞ!」ってなって、
事務所のみんなでパチパチ手を鳴らしながら踊ってるのを見ると、生活感が沸いてくる。
蚊取り線香焚けばいいのに。
秋…過ごしやすい季節だよね。植物が色づいてきたり、食べ物は美味しい。
それに台風が去った後の晴天も、なんだか空が高くなったみたいで、
絶好のスカイダイビング日和♪
冬…植物が枯れてる景色も、秋に勝るとも劣らないと思う。
プロデューサーやチヒロさんがてんてこ舞いになってるのを見ながら、
ケーキ食べながら師走だな~って思ったり。
一番良いのは正月だよ! こたつでゴロゴロできるし……
あ、仕事入ってるの忘れてた!
『常ならぬ世にしあれば』
この世に永久不変のものなんて無いんだよ。
いつか、モバマスのサービスが終了する日だってくるんだし。
あ、これ言っちゃだめだっけ? じゃあスタッフさん、カットお願ーい♪
『静かに思へば』
部屋の整理とかしてると、昔のアルバムとかが見つかって、
ついつ掃除が進まなくなってしまうのはよくあること。
時には、掃除する前より部屋がぐちゃぐちゃになったり……
これって、『キョウコ現象』って言うんだっけ?
『ある人に誘はれ奉りて』
この前プロデューサーに、仕事帰りに車で女子寮まで送ってもらったんだけど、
ミユさんも一緒だったの。
そしたらミユさん、プロデューサーの車が走り去ったあとも、ずっと見送ってたんだ。
ああ、こういう大人の女性になりたいな~って思ったね♪
間違っても、サナエさんには絶対できない真似だと思う!
『賀茂の競べ馬を見侍りしに』
この前、賀茂でお馬さんの見物大会みたいなのがあったんだ。
いろんな種類の馬がいたんだけど、人が多すぎてよく見えない。
ふと近くの木を見ると、誰かが木に登って見物してたの。
そしたら近くの人が、
「そこまでして見たいか。馬鹿な奴」
って言ったんだ。
そこで硬派なアタシはカチーンときて、こう言ってやったのさ!
「人生は何が起こるかわからない。もしかしたら、今日死んじゃうかもしれない。
そんな大事が迫ってるのに、馬見物に来て貴重な時間をつぶしてるなんて、
あの木の上の人よりも馬鹿なんじゃないの?」
そしたら、その人がとっても関心しちゃって、前の席を譲ってくれたんだ。
適当に言っただけなのにね。ラッキー☆
『年寄るまで石清水を拝まざりければ』
この前、チヒロさんもプロデューサーも出かけるって言うから、
リーナと一緒に事務所でお留守番してたんだけど、その時リーナが
「ロッカーたるもの、音楽の幅を広げねば!」
とか言いながら、ネットでクラシックを聞いてたんだ。
曲はハイドンの『驚愕』だったかな。
でも時間が足りなかったせいか、最初にヒットした第二楽章しか聞かずに出ていったんだ。
しかも去り際の台詞が、
「たしかに美しい旋律だったな。でもどこが驚愕なんだろ?」
驚愕するのは、第一楽章だよ。
だれか教えてあげなよ。
『久しく隔たりて会いたる人の』
ちょっと久しぶりに会ったのに、次から次へとおしゃべりする人っているよね。
これって本当にうんざりする。
親しい間柄でも久しぶりに会うときは、初対面のような礼儀をわきまえるべきだよ。
この前アツミが、誰も聞いてないのにお山理論について熱く語ってたんだけど、
その横でセイラさんが、注射器の用意をしてたのがチョーウケル☆
なんだかウザかったんだろうね♪
『延政門院いときなくおはしましけるとき』
延政門院(えんせいもんいん)が幼かったころ、パパへの伝言として、
『二つ文字 牛の角文字 すぐな文字 ゆがみ文字とぞ 君はおぼゆる』
って歌を詠んだらしいよ。
意味がわからないって?
この時代は、当人達にしか分からないような歌を詠むことが流行ってたんだって。
『フフンフフ フフフフンフン フレデリカ』
アタシにも意味わかんなーい☆
『名を聞くより』
人の名前を聞いたときに想像した顔と、実際に本人に会ったときの顔が違うのは、
なんでだろうね?
逆に歴史小説とかを読んでるときに、これは昔のことなのに、
この事件はここで起こったのかと想像したり、
登場人物に現在の人を当てはめてしまうのはどうしてかな。
それに、来たことの無い場所に、前来たことがあるような気がするし、
来たことがあるはずの場所なのに、初めて来た気がするときってあるじゃん?
不思議だよね。
この話をプロデューサーにしたら、
「それは単に忘れただけだろ」って言われた。
テキビシイ☆
『世に語り伝ふること』
世の中にはね、ウケを狙って嘘で固めてる話が多いんだよ。
昔話の登場人物は、時間的にも空間的にも遠く離れてるから、
いくらでも無責任な着色ができちゃうわけ。
だから無知な人は、何の根拠もなしに崇めたりするけど、
賢い人は、話に聞くのと実際に見るのとでは大違いって知ってるから、信じないんだよ。
じゃあ、嘘の種類について調べてみようか。
【話すそばから、嘘だと分かる嘘】
これはすぐに信頼できない話ってわかるよね。
【他人の嘘を、そのまましゃべる嘘】
これはその嘘を作った人に責任があって、
しゃべってる本人には嘘をついたという責任は無いんじゃないかな。
【話の筋道をきちんと立てる嘘】
これは性質が悪い! ところどころ真実を交えたり、
あえて「よくわからないけど」ってごまかしたりもするから、
逆にそれっぽく聞こえちゃう。
【その人の名誉になるように、他人から言われた嘘】
言われた本人は、自分のためになるからあえて否定したりしない。
だから皆信じようとするんだね。
【誰もが喜ぶような嘘】
人間って、自分の都合の良い話を信じるところがあるから、これも広まっちゃうね。
自分ひとりだけが、「それは嘘だろう」と否定しても、
皆が信じてるから、自分も証人にされちゃうことがしばしば。
だから他人の話は、話半分に聞きましょうってことだね。
世の中嘘が多いから。
でも科学では説明できない現象があったとしたら、
これは嘘と決めて掛かるのはよくないよ。
解明できていないことは、もしかしたら本当にあることかもしないし、
世間で誇張されているだけかもしれないからね。
今回は真面目だったでしょ?
たまにはこういうのも良いかも♪
『蟻のごとくに集まりて』
人間、生きるためには苦労を重ねなきゃならないよね。
その中でも、自分の欲望に忠実に生きる人もいる。
大きな利益があれば、それに蟻のように群がったり。
でもね、人生ってのは、
どんな生き方をしようが最後は死んじゃうものなんだ。
だから、生きている間に何をしようが、全部無駄ってわけ。
でも、無駄と知りながら頑張って生きてしまうのも人間のカナシイところ。
そう! カナコが、食べれば消えると分かってるお菓子を、食べることに似てるね♪
『何事も入り立ちぬ』
ニュースを聞いて、知ったかぶりでしゃべりちらす人っているよね?
ニワカってやつ。
そういう人って、はたから見てると滑稽に見えちゃう。
他人の反感を買わないようにするためには、
何事も知らないふりをするのが一番ってこと。
アタシも、冷蔵庫にあったキヨミのプリン、知らん顔して食べたもん☆
『羅(うすもの)の表紙は』
この前フミカと話してるとき、フミカが
「本は多少背表紙とかが擦り切れているほうが、味わい深いです」
って言ってたんだ。
たとえば昔の本でも、偉い人が書いた本は、
あえて未完に終わらせることが多いんだって。
完成させるとそれで終わりだけど、未完であれば、
将来への展望が開けているように思えるからだってさ。
そこでアタシもアジワイブカサを出すために、昔の本を見習うことにしたんだ♪
ライブの途中で歌うのをやめたら、なぜかすごくプロデューサーに怒られた!
『人の心素直ならねば』
世間にはさ、良いことをする人を見て「偽善ぶりやがって」って言う人いるじゃん?
でもね、アタシは偽善でも良いと思うんだ。
もし狂人の真似をして、街中を叫びながら走り回れば、本当の狂人になる。
もし殺人鬼の真似をして人を殺せば、本当に殺人鬼になってしまう。
つまり良いことをすれば、それは偽善でも善になるし、
悪いことをすれば、それは偽悪でも悪になるってこと。
だからアタシもトップアイドルになるために、トップアイドルの真似をしてみたんだ。
今朝プロデューサーに、
「闇に飲まれよ! ふーん、アンタが私のプロデューサー?」
って、服を脱ぎながら挨拶してやったぜ!
これで四代目シンデレラガールは、アタシに決まりでしょ♪
『ある人、弓射ること』
昔、弓術の達人がいたんだけど、その人が弟子を指導するときに
「矢は二本持つな。一本にしろ。緊張感が欠けてしまう」
って言ったらしいよ。
人間って楽をしたがるから、怠け心が出てくる前に、
緊張感を持って即座に実行するのが良いってこと。
チヒロさんも
「このアイドルが手に入るのは、今だけですよ! お得なのは、今だけですよ!」
ってよく宣伝してるし。
だからチヒロさんはえらい!
でも、その度にガチャガチャしてるプロデューサーは、もっとえらい!!
『牛を売る者あり』
昔々あるところに、牛を売る商人がいました。
ある人がその商人から牛を買ったのですが、そのとき「代金は明日払う」と言いました。
しかし、その日の夜に牛は死んでしまったので、
買った人は代金を払わずに得をし、商人は損をしました。
ですが、この話を聞いたある男は、こんなことを言いました。
「商人は大きな得をしている。その理由はこうだ。
命あるものが、自分がいつ死ぬかわからないのは、
この牛が良い見本である。
これを見た商人は、一日の命に較べて、
金がどんなにちっぽけなものかを知ることができたのだ」
ミチルのパンをつまみ食いしたとき、この話をしても許してくれなかった。
『かく人に恥ぢらるる女』
こう言っちゃなんだけど、あんまり女性に夢を持たないほうが良いよ。
女ってものはね、
利己主義で、欲望が深く、物事の通りをわきまえず、やたらと悟りの妨げになるものに飛びつき、口が達者で、でも男のほうから話しかけると黙りこむ。かと思いきやこっちが聞いてもいないことをかってにしゃべりだす。本心を隠し、外見を良く見せることにかんしては男よりも頭が回るけど、それがいつかはばれてしまうことに気が付かない。そして素直さに欠けたくだらない
生き物なんだ。
つまり女は、男がその人に夢中になっているときだけ、魅力的に見えるものなんだよ。
三次元より二次元の方が良いって、ファンの人が言ってたのはこのことだね!
『寸陰惜しむ人なし』
時間は大切にしなきゃってよく言うけど、
本当にそれが実践できてる人っていないよね。
良く考えてみてよ、アタシたちは日常生活でいろんなことに時間を取られてるじゃん?
食事・排泄・睡眠・会話・歩行 等々……
そして残ったわずかな時間で、意味のないことを考えたり、
意味のないことをしゃべったり、意味のないことをしてしまう。
それが積み重なって、一日、一月、一年、一生、と時間が過ぎちゃう。
でも、
「こんな話を書いてる奴に言われたくない」
って言われたら、グーの音も出ない♪
『高名の木登りと言いひし男』
昔々あるところに、木登り名人がいました。
名人が弟子に木登りを教えるとき、弟子が木の頂上にいるときは何も声を掛けず、
弟子が家の軒ぐらいの高さまで降りてきたときに初めて、「気をつけろ」と声を掛けました。
弟子が
「あんなに低いところなら、たとえ落ちても平気ですよ」
と言うと、
名人は
「木の頂上にいるときは、危ないから何も言わなくても気をつける。
しかし木の低いところまで降りてきた時は、油断してしまう。
失敗というものは決まって、なんでもないところで起こるものだ」
と言いました。
良いこというね~♪
この前プロデューサーも、上位報酬確実だからって油断してたら、最後の一時間で転落してた☆
『双六の上手といひし人』
レナさんに、勝利の秘訣を尋ねると
「勝とうと思っちゃだめ。負けないって思うことがコツね」
って答えが返ってきた。
「じゃあアタシも、ライブバトルで負けないために、ライブバトルは今後一切しない!」
って言ったら、プロデューサーから
「いつからお前はアンズになったんだ」
って言われた。
『四十にも余りぬる人の』
いい年こいて、分不相応に振舞う人とかっているよね。
人間ってある程度の年齢になったら、諦めたほうが良いこともあるよ。
若い子達の会話に混ざろうとして
「アンチエイジングね。わかるわ」
とか言っちゃったり、
恋人ができない言い訳で
「アイドルは、ファンの皆が恋人だから! わかるはずだわ!」
とか言っちゃったり。
あ、待って! ミズ……
(この先は黒く塗りつぶされている)
『友とするにわろきもの七つあり』
それじゃあ今日は、友達にしないほうがいい人と、友達にすべき人の条件を教えてあげよう♪
【友達にすべきで無い人】
・地位や家柄があまりに高い人
→対等な付き合いができないから。
・年の若い人
→血気にはやり、危なっかしい。
・病気ひとつしたこと無い人
→体の弱い人を、思いやる気持ちが薄い。
・酒好きの人
→絡まれるのはうんざり。
・威勢が良く、強がってる人
→失敗の尻拭いをさせられるのはごめんだ。
・平気で嘘をつく人
→信用できない。
・欲張りな人
→自分のものを、勝手に取られたりしそう。
うんうん、たしかにこの7タイプは友人にすべきじゃないよね♪
じゃあ逆に、友達にすべき人は、
【友達にすべき人】
・なんでも物をくれる人
→自分に利益がある。
・医者
→病気や怪我をしたとき、助けてくれる。
・頭の良い人
→いろいろと役立つ。
ん~、でもアタシが一番友達にすべきだと思うのは、やっぱりカコかな?
『鎌倉の海に』
鎌倉の海で獲れる鰹は、最高に美味しいらしいんだけど
大昔は、身分の低いの人たちが食べるものだったんだって。
じゃあ将来的には、高級レストランとかで
「お客様、こちらが『橘流苺パスタ』になります」
ってなるかもしれないよ♪
時代と共に、人々の味覚も進化(退化?)するのかも。
『人の才能は』
男の人に身に着けてほしい能力は、いろいろとあるよね。
・教養が深いこと。
・文字が上手なこと。
・医学に長じていること。
・武術の心得があること。
・料理上手なこと。
・手先が器用なこと。
このくらいかな?
でもね、人の上に立つ人が、
上記以外の分野で才能があるってことは、あんまり自慢にならないんだよ!
例えば、国民の暮らしを支える政治家が、
芸術で政治を決定してしまうようになったら、それこそ国がメチャクチャになるってのは、わかるよね?
復刻してないRアイドルは価値のあるものだけど、実用性が無いことと同じだと思う。
『高倉院の法華堂の三昧僧』
昔、高倉院(たかくらいん)の法華三昧堂に、ある僧が住んでいたそうな。
いまのダジャレじゃないからね。
ある日そのお坊さんが鏡を見たら、自分がブサメンだって気づいて、
それ以降は絶対に人前には出なかったらしいよ。
何を言いたいかっていうと、人は自分のことを知るべきなんだってこと!
自分の器量がどれだけなのかをキチンと把握して、
そしてそれが世間様に公表できるものなのかを考えないと、大恥かくことになっちゃう♪
ねえ、シュガー……
(ここでページが破れている)
『花は盛りに』
花は満開のときだけ、月は満月のときだけ。
そんなこと考えてる人っていない?
それは間違ってるとおもうな~。
花が咲く前、満開、散った後。
この流れを楽しんでこそ、本当の風流って言うものなの!
“美”ってものは、絶対にそこにとどまったりなんかしない。
流れていくものなんだと思う♪
だからさ、祭りの行列で、神輿とかを追いかけようとしてる人いるでしょ?
あれはダメダメ。
ああいうのは、一定の場所に陣取って、
「まだかな~?」と楽しみつつ待ち、
「おお、すごーい!」って感激し、
「ああ、行ってしまった」って余韻を楽しむものなんだよ♪
でも、アカネとかトモカの声援は、耳がキーンってなるけどね!
『身死して財残ることは』
人間死ぬときは、財産なんて残さないほうが良いよ。
残された親族達が、遺産目当てに争ってるのを見ると、ゲンナリしちゃう。
ネトゲでもあるよね。
引退宣言した人に向かって、ギルメンがアイテム装備クレクレするの。
結局、その人はそのまま引退しちゃうんだけど、
数日後になってログインしてました、なんてことはよくあること。
『心なしと見ゆるもの』
とある坂東の武士が、
「子供を持ってないひとは、イマイチ信用できない。
薄情な人だと思ってしまう。
子供がいるからこそ、情愛というものが理解できるのだ」
って言ったんだって。
それはアタシにもよく理解できるよ♪
だってプロデューサーも、新ガチャとか新イベントが出るたびに、嫁が増えるもん!
『ある人のいはく』
ある人が、
「人間は50才を越えて芸が身につかなければ、諦めたほうが良い。
若者の間に、一人老人が混じっているのは見苦しい」
って言ったんだって。
ねえ、聞いてる?
アベさ…いや、ゴメンナサイ……
(この先は、『ミミミン ミミミン』だけしか書いてない)
『世に従はむ人は』
世の中ってものは、常に流動している。
だから、決めたらすぐに行動しなくちゃならないと思う。
でも、モバマスは大変だよね。
課金すれば生活が苦しくなり、課金しなければプロデュース業が苦しくなる。
皆もわかるよね。チヒロさんが何かにつけて、
「お得な~」って言ってるのは、愛ゆえなんだよ!
『さしたることなくて人のがり行くは』
たいした用事も無いのに、人の家に遊びに行くことはよくないよ。
たとえ用事があったとしても、用件を済ませたらさっさと帰るのが良いね。
でも、その人が「ゆっくりしていけば?」って言ってくれたら、
お言葉に甘えてゆっくりしていったら良いんじゃないかな?
だから、ウヅキと電話で話すのもよくないし、
マユにプロデューサーについて語らせるのもよくないね♪
いつ話が終わるか、わかったもんじゃない!
『世には心得ぬことの多きなり』
この世で迷惑なことっていろいろあるけど、特に迷惑なのは酒飲みだよね。
酔っ払ってるのも、見ていて不快だし、酒を進めてくるのは嫌。
アタシそもそもお酒飲めないケド。
なんと言っても、酔っ払いは介抱するのがたいへーん♪
カエデさんはダジャレをぶつぶつ言ってるし、
サナエさんは絡んでくるし、
シノさんは……いつも通りか☆
でも、酔っ払いってなんだか憎めないんだよね~♪
ある日、プロデューサーが上の三人に飲まされて二日酔いになったとき、
事務所のソファで寝てたんだ。
そこでアタシは、油性ペンでまぶたに目を描いてあげたってわけ☆
その後プロデューサーは、気づかずに営業に行ったんだけど、
その後どうなったかは、ご想像にお任せします……
『ある者、子を法師になして』
ある人が、自分の子供を法師にしようと思ったんだって。
それで、長距離を移動することもあるだろうってことで、乗馬を習わせたんだけど、
結局乗馬の腕を磨きすぎて、その子の人生は乗馬するだけで終わったそうな。
つまり、人生は長いようで以外と短く、何かしようと決心したら、
なるべく早く行動を起して、ダラダラしないってことが肝要なんだと思う。
だからアンズは、将来ダラダラするために、今がんばってるんだよ!
『夜に入りて』
アタシは昼よりも夜の方が良いと思う♪
だって周りが暗いから、灯火とかで衣装の飾りが煌いたりするのを見ると、
キレイに見えるよね。昼と夜とで、全然印象変わったりするし。
アズキとかヨリコとかもそんな感じかな?
ああ、キノコ栽培してる娘も忘れちゃだめだよね♪
アタシもプロデューサーにお願いして、イメチェンしよっかな~。
きめ台詞は、
『ヒャッハーッ!! マジックマッシュルーム PAKU☆PAKU☆
ゴォートゥーヘェェブゥゥン~☆』
みたいな。
『老いののち昔語りしに』
その昔、北条時頼(ほうじょう ときより)って人が、
家臣とお酒を飲むときに
「酒の肴は味噌だけで良い」
って言ったんだって。
これは時頼が、いかに倹約家だったかを示す逸話なんだってさ。
でもね、プロデューサーも負けて無いよ♪
いっつも塩パスタたべてるもん。
『よき細工は』
腕の良い細工師は、少し切れ味の落ちる小刀を使うんだって。
理由は、利きすぎる腕を押さえるためなんだとか。
だからアタシも、適当キャラとして売り出してるんだよ♪
知らなかったでしょ?
『月明かき夜』
この前プロデューサーに、
「どうして、事務所の女の子に手を出さないの?
プロデューサーに気がある娘も多いよ。据え膳食わぬは男の恥って言うじゃん!」
って言ったら、
「据え膳食えば、紳士の恥」
って返されたんだ。
そんなに上手くないね!
字面だけで解釈すると、出された料理を食べないって、それは紳士ですらないよね!
『八つになりし年』
昔のアタシとママの会話。
「ねえママ、仏って何?」
「仏ってのはね、元は人間なのよ」
「じゃあ、どうやって人間は仏になるの?」
「もちろん、仏の教えによってなるのよ」
「じゃあ、人間を教えた仏は、誰に教えられて仏になったの?」
「先輩の仏に決まっているわ」
「じゃあ、仏になるための教えを始めた、最初の仏って何?」
「ええと……」
こうやってアタシはママを言い負かしたんだ☆
でも、同じことをプロデューサーに言ったら、
「そんなことより、今度のライブはバッチリなのか?
そんなくだらないことを聞いてる時間があるなら、さぞかし余裕なんだろうな?」
って言われて、結局マストレさんのレッスンを受けさせられたんだ。
大人って卑怯だよね!
おわり
・読んで下さった方、ありがとうございました。
・内容や配役については、原典に忠実に再現しました(大嘘)
フレデリカの適当さって、難しいですね。
・根気のある方は、ぜひ原典の全243段(話)を読んでみてください。
それなりの文章量があります(段数で言えば、5~6倍ほど)。
以下は作者の過去作です。歴史ものですが、興味のある方はどうぞ。
モバマス太平記
モバマス太平記 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396429501/)
モバマス太平記 ~九州編~
モバマス太平記 ~九州編~ - SSまとめ速報
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モバマス・おくのほそ道
モバマス・おくのほそ道 - SSまとめ速報
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