モバP「肩の触れる距離で」 (41)

モバマスSSです。

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こんばんは。
寒いですね。

袖引っ張られるのも多生の縁

事務所

フレデリカ「おっはよー」

P「おう。おはよう」

P「元気いいな」

フレデリカ「でしょでしょ」

P「いいことあったのか?」

フレデリカ「えーとね…ないよ。」

フレデリカ「それより、今日は何の日か知ってる?」

P「……なんかあったか?」

P(誰かの誕生日…じゃないし…約束してた予定もないし…)

フレデリカ「私も知らなーい♪」アハハ

P「一瞬でも真面目に考えた自分が恥ずかしいよ」

フレデリカ「そこがプロデューサーのいいとこだよね~」

P「そうか?」

フレデリカ「…多分?」

P「自信ないのか」

フレデリカ「ほら、アタシに太鼓判押されてもあれじゃ~ん」

P「自分で言っててどうなんだそれは…」

フレデリカ「全く、フレデリカがいい加減って誰が言ったのかな! あ、アタシだった☆」

フレデリカ「ぺろっ」

ちひろ「楽しそうですねぇ…」

フレデリカ「あ、ちひろさんもやる?」

ちひろ「あっ、いえ、そんなことは…」

フレデリカ「なんだー。つまんないの」ブー

ちひろ「え、あ、なんかごめんなさい」

フレデリカ「んー…謝られちゃうとアタシが困っちゃうなー」

P「そう言えば、いいか、フレデリカ」

フレデリカ「んー?」

P「今度の仕事のことなんだけど」

フレデリカ「うんうん。何するの?」

P「ロケだな。モデルの仕事とグルメレポだ」

フレデリカ「一気にやっちゃうの?」

P「みたいだな」

フレデリカ「二回に分けたら、旅行が一杯出来たのに~」

P「そうだな。でも、この間皆で温泉行ったじゃないか」

フレデリカ「確かにそうだねー」

P「それでだな」

フレデリカ「はーい。質問です」

P「ん?」

フレデリカ「おや―」

P「おやつとかないからな」

フレデリカ「うん。知ってた」

P「それでなんだ?」

フレデリカ「アタシ一人で行くの?」

P「いや、俺と一緒だな」

フレデリカ「きゃー」

P「いや、嫌ならちひろさんに行ってもらうけど」

フレデリカ「ウソウソ。嬉しくて声が出ちゃっただけだって」

P「そういうことにしておくよ」

>>3
いい言葉ですよね。

P「ちなみに部屋は別々だぞ。当然だけど」

フレデリカ「はーい」

P「俺は二階でフレデリカは三階な」

フレデリカ「んー?」

P「ん?」

フレデリカ「アタシさ、フランス人とのハーフだから、日本語あんまりワカリマセーン」

P「日本語でそれを言うのか」

フレデリカ「だって、アタシはフランス語喋れないし」

P「まぁ、そうだよな」

フレデリカ「そうだよねー」

P「とりあえず、そういうことでな」

フレデリカ「まぁ、了解しましたっ☆」

事務所

フレデリカ「フンフンフフーン♪」

ちひろ「ご機嫌ですね」

フレデリカ「ちひろさんも一緒に歌う?」

ちひろ「今は遠慮しておきますね」

フレデリカ「そっかそっかー」

事務所

フレデリカ「ねぇねぇ」

ちひろ「なんですか?」

フレデリカ「ホテルとか新幹線の予約はちひろさんがやってるの?」

ちひろ「そうですね。プロデューサーさんはそんなにやってないですよ」

フレデリカ「そうなんだー」

ちひろ「どうかしたんですか?」

フレデリカ「ん?プロデューサーがいつ予約してるのかなーって」

ちひろ「あー、確かに思いますね」

フレデリカ「あ、今思い出したんだけどね」

ちひろ「なんですか?」

フレデリカ「今度のロケで泊まる場所なんだけど」

ちひろ「はい」

フレデリカ「なんかあるかもしれないから、隣同士に変えてくれないかって、言ってたよ」

ちひろ「本当ですか?」

フレデリカ「うーん。多分?」

ちひろ「た、多分ですか…」

P「なんの話だ?」

フレデリカ「あ」

ちひろ「あ、プロデューサーさん。実はですね――」

P「なるほどな」

フレデリカ「ピューピュー♪」

P「口笛が吹けないからって、口で表現するなよ…」

フレデリカ「バレた?」

P「あぁ」

P「部屋の話だったよな」

フレデリカ「あははー」

P「まぁ…あれだな、確かになんかあったら困るしな」

フレデリカ「お?」

P「ちひろさん、出来るなら…」

ちひろ「いいですよ。幸い部屋の空きはありますし」

P「ありがとうございます」

フレデリカ「もう、プロデューサーったら~」

P「お前、自分で言ったこと忘れてるな…」

フレデリカ「え?フレデリカは何も言ってないって」キョトン

ロケ地

P「さぁ、頑張ってこいよ」

フレデリカ「肩肘張らずに行ってくるね~」

P「まぁ、任せた」

フレデリカ「はーい」

P「どこに行くんだ?」

フレデリカ「ん?温泉入ろかなって」

P「先に仕事だろ」

フレデリカ「あ、そうだったね。ごめんね~」

フレデリカ「さっ!アタシは今ね……」キョロキョロ

フレデリカ「えーと…」

フレデリカ「温泉が有名なトコにいるよっ☆」

P(若干、いい加減な所が受けてるみたいだからいいが…毎回ヒヤヒヤするな…)

P(とは言っても、ちゃんと共演者に挨拶とかしてるみたいだし…気にしなくてもいいのかな?)

フレデリカ「どうだった?」

P「いいんじゃないかな」

フレデリカ「へへーん。でしょでしょ」

フレデリカ「やっぱり、昨日の特訓が効いたかな」

P「そんなことやってたのか」

P(なんだろう…発声練習とかかな)

フレデリカ「筋トレとかー、体操とかー」

P「凄いな」

フレデリカ「のビデオ見てただけ」

P「ビデオか」

フレデリカ「うん。正確にはブルーレイかな。この間買ったんだー」

P「そうなのか」

フレデリカ「綺麗だったよ。あれ、なんの話だっけ?」

P「なんの話だったかな」

フレデリカ「なんだっけ?」

P「ま。この調子で後半も頑張れ」

フレデリカ「はーい」

フレデリカ「フンフンフフーン♪」

P(ノリノリだな…)

フレデリカ「あ、コレってなに?」

フレデリカ「あ、そうなんだ。ヘー」

フレデリカ「そう言えば、これってフランス語でなんていうか知ってる?」

フレデリカ「アタシは知らないけどね」

P(楽しくやってるのが一番か)

ホテル

フレデリカ「おつかれー!」

P「お疲れさま」

フレデリカ「どうだった?」

P「良かったんじゃないか?」

フレデリカ「まーた、微妙な感想だねー」

P「気になってたんだが」

フレデリカ「ん?」

P「なんで、もうコーヒー牛乳持ってるんだ?」

フレデリカ「お風呂上りにはコーヒーギューニューでしょ!」

P「まだ、風呂入ってないじゃないか」

フレデリカ「あー、これは一本取られちゃった☆」アハ

P「ま、細かいことは言わないが、とりあえずもう休めよ?」

フレデリカ「えー、オールしようよー」

P「何言ってるんだお前は…。アイドルだろうに」

フレデリカ「温泉入るからチャラだよ♪」

P「チャラ…になるのか?」

フレデリカ「わかんなーい☆」

P「やれやれ…」

フレデリカ「そう言えばさー」

P「ん?」

フレデリカ「ここの温泉はどこにあるんだろ?」

P「そこに地図があるな」

フレデリカ「あ、そうだね」

フレデリカ「あ、そうだ」

P「どうした?」

フレデリカ「先にプロデューサーさんの部屋に行きたいなー」

P「なにもないぞ」

フレデリカ「またまたー。エロ本とかあるんでしょ?」

P「なんでだよ…」

フレデリカ「ないの?」

P「ないよ」

フレデリカ「それはダメだよー」

P「ダメなのか」

フレデリカ「うん。今度買って部屋に置いておくからね~。アタシの写真集とか」

P「それは持ってる」

フレデリカ「あ、そうなんだ。ありがと」

P「さてと…」

フレデリカ「お風呂でも行こっかー」

P「一緒に入るか?」

フレデリカ「えっ…」ピクッ

P「ははは。冗談だって」

P(意外なリアクションだな…)

P「意外にウブ――」

フレデリカ「…いいよ」

P「え?」

フレデリカ「プロデューサーとだったら…」チラ

P「え、あの、その」

フレデリカ「あはははっ!」ケラケラ

P「ん?」

フレデリカ「一緒に入れると思った?残念でした~混浴じゃないんだよ」

P「逆に俺がからかわれたのか」

フレデリカ「面白かったよ☆」

P「少し恥ずかしいな」

フレデリカ「写真撮っておけばよかったと思うよ」

P「それは、流石にやめてくれ」

フレデリカ「止めてと言われてやめる、アタシじゃないよー」パシャ

P「…っ。行くぞ」

フレデリカ「はーい」




フレデリカ「ふふーん♪ 顔が熱いのは誰のせい?」

Pの部屋

P「意外といい風呂だったな…」

コンコン

P「はーい」ガチャ

フレデリカ「いえーい!」

P「うわっ!」

フレデリカ「いいお湯だった~」

フレデリカ「どうっ?肌ピチピチでしょ?え?元から?またまたー」

P「元気だな…」

フレデリカ「コーヒーギューニュー美味しいねぇ」

P「まぁ、定番だよな」

フレデリカ「フフーン♪」

P「上機嫌だな」

フレデリカ「そうかな? いつもプロデューサーに可愛がって貰ってるからかな?」

P「どうなんだろうな?」

フレデリカ「なにさーっ!」ムー

フレデリカ「全然売れなくて、偉い人に怒られた時も一緒に頭下げてくれたし、気分乗らない時にケーキとかお菓子買ってきてくれたりしたじゃーん!」

フレデリカ「上手くいったら一緒に喜んでくれるし」

P「そうだな」

フレデリカ「電話したら答えてくれるしね」

P「まぁ、担当アイドルからの電話だしな」

フレデリカ「これで、可愛がってないって言ったら、フレデリカちゃんは怒るよー」

P「悪い悪い」

フレデリカ「分かったらよろしい♪」ドヤ

フレデリカ「さっきの話だけどさー」

フレデリカ「アタシはもうプロデューサーから色々貰ったの」

フレデリカ「だから、いっぱいお返ししてあげるからね。それまでは、アタシのプロデューサーでなきゃダメなんだよ?」

フレデリカ「知ってた?」

フレデリカ「フンフンフフー♪」

P「…一つ聞いていいか」

フレデリカ「ん?」

P「浴衣が結構きわどいことになってるんだが…」

フレデリカ「んー?あー、プロデューサーったら」ニヤニヤ

P「なんだよ…」

フレデリカ「冗談だってー。でもさー、アタシ結び方がわかんないんだよねー」

フレデリカ「浴衣とか着たことないし!さっきも適当にやってただけだもん」

P「そうなのか…」

P(そんな状況でこっちに来たのか…部屋を隣にしておいてよかったな)

フレデリカ「ねーねー。プロデューサー結んで~♪」

P「はいはい」グイ

フレデリカ「きゃっ…!」

P「動くなよ」

フレデリカ「わ~急接近♪」

フレデリカ(ドキドキしすぎてヤバいかも…)

P「ほら、出来たぞ」

フレデリカ「へ?あ、うん…その、ごめんね?」

P「別にいいけどな」

フレデリカ「あははは…」

フレデリカ「そう言えば、プロデューサーってさ」

P「ん?」

フレデリカ「フランス語って分かるの?」

P「全く分からないな。ボンジュールくらいだけだぞ」

フレデリカ「アタシと変わらないじゃん」アハハ

P「フレデリカはもう少し話せるだろ…」

フレデリカ「出来るわけないじゃーん」

フレデリカ「フンフフーン♪」

P「そろそろ部屋に戻らないのか?」

フレデリカ「まだまだ夜は長いよ?」

P「朝も早いだろ」

フレデリカ「プロデューサーは甘々のフレデリカはどう?」

フレデリカ「正直、結構ドキドキしてるんだけど…」

P「……」

P「し――」

フレデリカ「ん?なになに?味見したいって?」

P「そこまでは流石に言ってないって」

フレデリカ「そこまで?」

P「…なんでもない」

フレデリカ「おやすみー」

P「あぁ、おやすみ」

フレデリカ「あ、そうだ」クルッ

P「どうした?」

フレデリカ「Je t'aime」

P「ん?」

フレデリカ「ん?」

P「なんか外国語っぽい発音だったな」

フレデリカ「だって、フランス語だもん」

P「なんて言ったんだ?」

フレデリカ「ヒ・ミ・ツ♪」

フレデリカ「いつか気が向いたら教えてあげようっかなー」

P「そうか」

フレデリカ「プロデューサーがアタシをトップアイドルになるまでプロデュースしてくれたら教えて
あげるよ」

フレデリカ「よろしくねっ!」ニコッ

終わりです。

読んで下さった方ありがとうございました。

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