一方通行「IS学園?」 (292)
-----エピローグ at 12:00-----
一方通行はいつも通り黄泉川家のソファーで昼寝をしていた
一方「zzzz」
もうすぐ番外個体と打ち止めが迎えに行くのでもうすぐ目覚まし時計が鳴るはずだったのだが
ゴゴゴゴ・・・・
ゴゴゴゴゴゴ・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
一方「なんだァこの揺れはァ!?」
目ざまし時計の変わりにけたたましい揺れが起こり一方通行は飛び起きた。
そして紫色の亀裂が発生し、一方通行は落ちていく。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361861477
すまない
プロローグで正解だ
沢山の誤字があるだろうし
文才もないけど
脳内補完でお願いします
-----目覚め-----
一方「ここは・・・」ガバッ
??「目覚めたか。ここは保健室だ、体はどうだ?」
一方「問題ねェ。なぜ俺は保健室にいる」
??「そうか、それは良かった。君はIS学園の入口で倒れていたんだ」
一方「それはすまねェ(IS学園?俺はソファーで寝ていたが地震で起きた。そして・・・いや、状況把握が先だ)」
??「礼には及ばない。私はこの学園にて教師をしている織斑 千冬だ」
苗字と名前は開けないほうがよろしいぞよ。
一方「俺は一方通行だァ」
千冬「一方通行?それは本名か?」
一方「本名じゃねェが今やこれが本名みたいなもンだ」
千冬「そうか。では聞かせてもらうがなぜあそこで倒れていたんだ?」
一方「わからねェ。気が付いたらベッドの上というわけだ。ンなことよりここは何学区の学校だァ?」
千冬「学区?ここは島だが・・・まさかIS学園のことを知らないのか?」
一方「いや、聞いたことすらねェ。(ここは外の世界か)」
千冬「ISの操縦技術の向上を目的とした高等学校だが本当に聞いたことが無いのか?」
一方「そもそもISとはなんだァ?」
コアをチョーカーの外付け電源にすればそれだけで充分だな
千冬「正式名称はインフィニット・ストラトス。宇宙空間での活動を想定し、開発されたパワードスーツのことだ。現在は競技として運用されているが事実上は兵器だ」
一方「(ファイブオーバーみてェなもンか)実際に見せてもらってもいいか?」
千冬「構わない。ただ、男には動かせないが・・・・」
一方「問題ねェ」
そう言って一方通行はベッドから降りたが足に違和感を覚える。
一方「(杖なしで立てるだと!?そもそもチョーカーがない!反射もデフォで有効になってる!)」
千冬「もしかして体に不調があるのか?」
一方「いや、ただの立ち眩みだァ」
千冬「そうか、ではISを見にいくとしよう」
-----窓のないビル yesterday-----
シュン
何もない空間から突然、人間が現れる。
土御門「上条当麻を返せ!」
アレイスター「それは無理だ」
即答でビーカーの中にいる男にも女にも、子供にも老人にも、成人にも囚人にも見える容姿の人物は答える。
水槽の近くには3つの椅子がありそれぞれにツンツン頭の少年とスタイルがいい茶髪の女と常盤台中学の制服を着ている金髪の少女が座っている。
三人には電極が刺さっており今は意識が無い様だ。
土御門「・・・・クソ。そもそもなぜ上条当麻が必要なんだ」
アレイスター「一方通行を異世界に飛ばす準備のためだ」
土御門「は・・・・?」
アレイスター「メインプランの短縮のために一方通行をとある世界に送る。だがその世界では当然妹達がいない。だから幻想殺しで時間の経過を[ピーーー]ことで一方通行を全盛期の状態に戻す」
土御門「色々聞きたいことはあるが、幻想殺しにはそんなことが出来ないだろう!」
アレイスター「確かに単体では出来ない。しかし私が制御することで可能になる。そして0次元の極点を経由して一方通行を異世界に送る」
土御門「なるほど。だが上条当麻だけは近日中に返せ。俺の工作で今はごまかせているがあと1日が限界だ」
アレイスター「24時間以内に拘束を解除することを約束しよう」
アレイスター「一方通行を異世界に飛ばす準備のためだ」
土御門「は・・・・?」
アレイスター「メインプランの短縮のために一方通行をとある世界に送る。だがその世界では当然妹達がいない。だから幻想殺しで時間の経過を殺すことで一方通行を全盛期の状態に戻す」
土御門「色々聞きたいことはあるが、幻想殺しにはそんなことが出来ないだろう!」
アレイスター「確かに単体では出来ない。しかし私が制御することで可能になる。そして0次元の極点を経由して一方通行を異世界に送る」
土御門「なるほど。だが上条当麻だけは近日中に返せ。俺の工作で今はごまかせているがあと1日が限界だ」
アレイスター「24時間以内に拘束を解除することを約束しよう」
-----IS倉庫-----
千冬と一方通行はISの倉庫に来ていた。
打鉄とリヴァイブが置いてある。
一方「これかァ」
千冬「そうだ。それが打鉄で向こうにあるのがリヴァイブだ」
一方「触ってもいいか?」
千冬「構わん。先ほども言ったがどうせ動かせんのだからな」
一方通行はそっと打鉄に触れる。
その瞬間・・・・
一方通行の頭の中に色々な情報が入り込む。レベル5の演算力で即座にファイアーウォールを構築し、情報をシャットアウトしようとする。
一方「グッ!?」
だがあまりにも情報量が多く、脳に負担がかかり悲鳴をあげてしまった。
千冬「どうした?大丈夫か?」
一方「大丈夫だァ。触った瞬間に情報が流れてきて驚いただけだ」
千冬「何だと!?もう1回触れてみろ、もしかしたらISを動かせるかもしれない」
一方「あァ(さっきのはISが脳にバッグドアでも確保しようとしていたのか?)」
あまり気が進まない様子だが一方通行はISに触る
そして・・・・
一方「!?」
ISの侵入を許すといつ間にか一方通行は打鉄を身に纏っていた。
千冬「男でISを動かした!?」
一方「ほォ、これがISかァ」
一方通行がISに関心していると、突然
千冬「IS学園に入れ」
一方「お断りだ。俺は学園都市に帰る」
千冬「学園都市?聞いたことが無いな。どこにあるんだ?」
一方「な・・・ンだと!?」
一方通行は唖然とさせられる。それもそのはずである。
学園都市は日本人なら知っていて当たり前で、G8主要国を始めとする諸外国にも知名度が高いからである。
一方「ISは学園都市が作ったものじゃねェのか?」
千冬「何を言っている。ISのコアは篠ノ之束が開発したもので篠ノ之束以外には量産はおろか誰にも作れない」
一方「(さっきから浦島太郎の気分だァ・・・ここは本当に日本かよォ)」
それもそのはずである。ここは外の世界ではなく、異世界なのだから。
一方「(だがこの女が嘘をついてる可能性もある)」
一方「そォか・・・急展開すぎて頭がついていけねェ。風に当たってきていいか?」
千冬「いいだろう。出口に案内しよう」
一方通行はISを解除し、千冬と共に出口へ向かって歩き出す。
-----IS学園入口-----
千冬「30分ほど経ったらここで集合だ。現状だと身の保証はできない。無いとは思うが襲撃には十分に気をつけろ」
一方「これでも喧嘩には自信があるンだ問題ねェ」
千冬「あ、ああ・・・・(あんな細身でも大丈夫なのか?)。気をつけろよ」
千冬の心配を受け取ると、一方通行はIS学園に背を向けて歩き出す。
目的地はない。だがあえて言うならば人がいないところである。
一方「そろそろいいかァ」
現在地は路地裏である。周囲に人がいないことを確認すると、一方通行は足に力をこめた。
一方「ますは学園都市を探すか」ベクトルジャンプ
足に全てのベクトルを集中させ、100メートル以上のジャンプをする。
そしてビル群の屋上を音速で駆け回る。
一方通行は結論を出す。
一方「ここは日本であることは間違いねェみたいだなァ。だが学園都市が無い。つまり学園都市の無い世界に俺は来てしまったということか。だが、俺はどうやってここに来た。学園都市には空間移動能力者はいるが世界を超えて転移させる事例は聞いたことがねェ。そもそもそんなことが出来たらレベル6認定されているはずだ。」
ここが異世界であることに気付いたようだ。一方通行は更に思考を進める。
一方「そういえば、木原のクソッタレが昔こんなことを言ってたな」
-----とある研究所 半年前-----
木原『おい、一方通行。病理の野郎が0次元を基点として空間を移動する技術を俺に提唱してきやがったんだがお前はそんなこと出来ると思うか?』
一方『無理だろォよ。0次元なんて観測したことがない上にどうやってアクセスするんだァ』
木原『さあな。だが、やり方とそれを実行出来るかもしれない候補を見つけたと言ってたな』
一方「そういえば0次元の極点なんてもンがあったなァ。だが俺の演算が元に戻っているのはどォいうことだ」
異世界の移動方法に気付いたようだ。流石の一方通行も演算のことについては予想すらつかない。
一方「まァいい。とりあえずIS学園に戻るか」
そう言うと一方通行はIS学園に向かって歩き出す。
-----再び、IS学園入口-----
千冬「30分の間に調べさせてもらったがお前の情報は何一つ出てこなかった。一方通行、お前は何者だ?」
何一つと言うのは文字通り一つも出てこなかったということである。通常であれば一般人であろうとも名前・国籍等の情報が出てくる。
一方「・・・」
一方通行は対処に困っていた。それもそのはずである。
ここで黙秘を貫き、逃走するのは簡単であるがこの先、宛てがない。しかし、本当のことを言っても信じてもらえるわけがない。
千冬「黙秘する場合はISを動かした男性として国際IS委員会に名前と写真を引き渡す」
それは指名手配と同義である。先ほど男性でありながらISを動かした一方通行は希少性が高く、あらゆる国・機関が全力で手に入れようとするのは必須なのだから。
一方「黙秘はしねェ。俺は今から真実のみを話す。信じようが信じまいが自由だァ」
千冬「話してみろ」
一方「俺は違う世界から来た。どうやって来たのかは話しても理解できねェだろォから省略するが俺の意思で来たわけではねェ」
千冬「ほう・・・。信じるか信じないかは置いておいて、行く宛てはあるのか?」
一方「(考えてもなかったなァ)ねェな」
千冬「再度に言うが、IS学園に籍を置く気はないか?」
一方「俺は善人じゃねェかもしれねェぞ」
千冬「そうかもな。お前は根っからの悪人なのかもな」
一方「・・・」
千冬「冗談だ。こちら側の本音としては貴重な男性IS操縦者をみすみす逃すわけにはいかない。それにお前は悪い奴ではなさそうだ」
一方「(チッ・・・三下と同じタイプか)生憎だが俺には学費を支払う持ち合わせがねェ」
千冬「問題ない。学費と生活費をこちら側で負担する。そのかわりISの稼働データを時々取らせてもらう」
一方「そいつは助かる。迷惑かけるかもしれねェが宜しく頼む」
そう言うと一方通行は反射をオフにして握手を求める。
千冬「宜しくな」
千冬は一方通行の手を握った。お互いに信頼を寄せ合うことが出来たようだ。
今日はここまで
沢山の量は投下出来ないけど最後まで完結はするつもり
これ
時空列はそれぞれどのあたり?
アニメしか分からないんだがついて行けそう?
全盛期だったら黒翼だせないのかね
-----IS学園1年1組-----
入学式が終わり、新入生は自分のクラスにて待機をする。
待機と言っても近くの席の人と自己紹介等をして親睦を深める時間というのが慣例であるが
今年は誰も話さず、ある一人の生徒に視線が集中している。
それは当然である。何しろ女性にしか動かせないISを動かした織斑一夏がいるのだから。
ガラッ
教師と思われる人物が教室に入ってくる。
真耶「初めまして、皆さん入学おめでとうございます。私はこのクラスの副担任の山田真耶です」
返事どころか物音一つ無い。
真耶「え、えっと・・・」
相変わらず教室は静まり返ったままである。
真耶「で、では初めに出席番号順に自己紹介をお願いしますね」
山田先生は状況を打破するために自己紹介に移ったようである。
一人、欠席らしき人がいたようだが順調に自己紹介が進んでいく。次は一夏の番である。
だが当の本人はプレッシャーから来る疲れからか絶賛居眠り中である。
真耶「・・・くん、織斑一夏君!!織斑くん、自己紹介してください」
すぐに目を覚ました一夏は自己紹介を始める。
一夏「織斑一夏です。よろしくお願いします」
女子の注目がさらに一夏に刺さる。
一夏「・・・」
深呼吸をする。そして
一夏「以上です!」
ガタッ!という音と共にクラスメイトのほとんどが椅子から転げ落ちた。
数秒後・・・
バシッ!
ドアが開くと同時に出席簿が一夏に向かって飛んだ。
一夏「アイタッ!」
千冬「お前は自己紹介もまともに出来ないのか」
一夏は頭の痛みと同時に別の意味での衝撃を再び受ける。
それもそのはずである。実の姉がそこにいたのだから。
>>35
時系列は入学式前日
伏線はある程度回収するけど、回収しないのもあるから
もし疑問があれば質問してくれたら答える
>>38
そこら辺曖昧にしてたな、すまん
体が全盛期という意味だけど今後の展開によっては天使化もありえる
今日は少ないけどここまで
次回は
・女尊男卑
・反射
この二つの話に入るからまだセシリアは出てこないと思う
百合子だから動かせるというオチだな
千冬「諸君、私が担任の織斑千冬だ。これから一年間でお前たちを使い物になる操縦者育てあげるのが私の仕事だ。お前たちもそれを望むのであれば私の言うことを聞き、理解しろ。理解できなければ出来るまで指導してやる。いいな」
ファーストコンタクトとしてがキツイ言葉であったが
「き…」
「「き……!」」
「「「「きゃーーーーーーーー!!!」」」」
千冬の言葉に女子は歓声を上げる。
その後、自己紹介を続けるように促し、無事に自己紹介は終わる。
千冬「昨日、二人目のIS男性操縦者が見つかった。織斑と同じくIS学園に入ることになった。入れ」
そう言うとドアの方に視線を向ける。ドアが開き、一方通行が教室に入ってくる。
「キャー!キャー!」
「白い!!雪女!?」
「女の子?」
一方通行の中性的な見た目とIS学園の白を基調とした制服が相まって、歓声が上がる。
千冬「自己紹介をしろ」
一方通行「俺は一方通行だァ・・・」
千冬「もっとまともな自己紹介を・・・と言いたいところだが時間が差し迫っている。席は織斑の隣だ」
そう言って自己紹介タイムを切り上げると、注意事項等を最小限の時間で終わらせる。
-----休み時間-----
織斑一夏の存在は元より、一方通行のことを聞きつけた大勢の女子が廊下にいる。
一夏「俺は織斑一夏だ。宜しく!」
笑顔で手を差し伸ばし、握手を求める。
一方「あァ、宜しくゥ」
ぎこちない笑顔だが手を握った。なにしろ、IS学園で2人の男だ。仲良くしたいのは当然であろう。
突然、ポニーテールの少女が二人に向かって話しかける。
箒「ちょっといいか?少し話があるのだが」
一夏「え?」
一方「あァ?」
二人共反応するが、どうやら一夏の方に用があるようだ。
一方「知り合いかァ?だったら俺のことなんか気にせずに好きなだけ話してこい」
箒「すまない」
一方「休み時間も少ねェ、早く行け」
足早に一夏と箒は教室を出ていく。一方通行は教室に一人になる。
一方「不幸だァ・・・」
かのツンツン頭の少年の口癖を呟く。
一人になったことによって、一方通行は女子の視線を独り占めするはめになったからである。
一方「廊下で新しい空気でも吸うかァ・・・」
気を紛らわしに廊下に出たようである。
その時・・・・
???「ちょっとこっちに来なさい!」
女子3人グループから声が掛かる。
制服のリボンは黄色である。よって、一方通行は彼女たちを上級生と判断する。
一方「何だ 何だよ、なンなンですかァ!」
いきなり命令されたことに不満があるようだ。
そして、近くの空き教室に移動する。
女子1「あなたがもう一人の男子操縦者ね」
明らかに上から目線である。どうやら、彼女たちは女尊男卑に漬かった今時の女子というやつであろう。
女子2「いい?ISは私たち女性にしか許されない神聖な領域なの!〜〜〜(省略)」
一方「(うるせェ音は反射っと)」
そうして、目をつむりながら一方通行は時間を過ごす。
流石に1分ほど経つと、彼女たちは一方通行が話を聞いてないことに気付いたようである。
女子1「こいつ話を聞いてない!」
女子3「生意気ね、苛めちゃおうか」
一方通行は当然、気付かない。
女子2「まだ無視してる!」
無視されたことに腹が立ったのであろう。一方通行に思いっきりビンタをしようとして、手を振りかざす。
そして振り下ろす・・・・
”バキッ!”
明らかにビンタでは鳴らない音が響く。一方通行は異変に気づき、目を開ける。
女子2の腕は曲がってはいけない方向に曲がっている。当然、骨も折れておりパンパンに腫れている。
その恐ろしい光景を見た女子1と女子3は気絶する。
女子2「イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!!!」
彼女は大声で泣き叫ぶ。
もうすぐ授業が始まるので教室に向かっていた千冬が泣き叫ぶ声に気付く。
千冬「どうした!?」
一方「殴られたから”反射的”に防御したらこうなったァ」
簡易に反射のことを隠して説明をする。
千冬「そうか。で、こいつらは?」
床で気絶している女子二人を指さす。
一方「驚いて勝手に気絶しやがった」
千冬「なるほど。こいつらは普段からは素行が悪い。貴重な男子に手を出したということで、お前には特に処分は無いだろう」
今の理由は真実ではあったが、千冬は別のことを考えていた。
千冬「(防御しただけであそこまでの怪我を負うとは・・・一方通行は武道でもしているのか?)」
一方「俺が保健室に運んでくる」
千冬「あとは私が片づけておいてやる。教室に戻れ」
一方「あァ・・・」
-----教室にて-----
一方「(怪我をさせちまったかァ・・・)」
今回の件に一方通行に非はないとは言えども、一般人が怪我をしたという事実に一方通行は少し負い目を感じていた。
一方「(学園都市みたいな危険はねェだろうし、いっそのこと反射をオフにするか)」
無防備な状態ではあるが能力に頼りっぱなしであった体を鍛えるという意味では、理に適っているということもあり反射をオフにする。
やがて、一夏と箒が息を切らしながら教室に戻ってくる。その後、千冬が教室に入ってきて授業は始まった。
-----窓のないビル資料室 ファイルAE-120のレポートの一部より抜粋-----
【異能の力について】
才能のある人間→能力者
→原石
才能の無い人間→魔術師
と分類されている。
ISが存在する世界の人間はほぼ能力者で構成されており、どういうわけか男より女の方が圧倒的に能力が高い。
しかし、自分だけの現実の概念が無いために異能の力を行使する人間は存在しないと思われる。
尚、自分だけの現実がある人間と無い人間ではAIM拡散力場の濃さが圧倒的に違うようである。
今日はここまで
>>51
一方通行の性別は男
動かせるのは別の理由
IS基礎原理、それはISを動かす上での基礎の知識であり、IS学園の1年生は最初の授業で学習する。
だがIS基礎原理は中学生の段階で既に学習している人間も多く、それを前提とするためにIS基礎原理を知らないものは当然の如く予習が必要になる。よって、事前に参考書が配布される。
真耶「織斑君、一方通行君、何か分らないことがあったら聞いてくださいね」
一夏「先生!」
真耶「はい、どこか分からないですか?」
一夏「全部わかりません!」
真耶「え!?ぜ、全部ですか?」
山田先生は予想外の答えが返ってきたのでオロオロして困り果てた顔をする。
千冬「織斑、入学前に配布された参考書は読んだか?」
一夏「参考書?あ・・・古い電話帳と間違えてゴミ収集に出しました!」
千冬「表紙に必読と書かれていた本だ。まさか気付かなかったのか?」
一夏「・・・」
最早、黙るしかない。
千冬「一方通行はどうだ」
一方「問題ねェ。別に大した量では無かったから昨日全部読んで捨てた」
真耶「あれを1年生が全部ですか!?」
千冬「ほう・・・。ではxxページ25行目から読み上げろ」
一方通行は25行目から読み上げる。30行目に差し掛かったところで・・・
千冬「もういい、一字一句相違ない素晴らしい回答だ。だが捨てるのはいかんな。後で再発行するから二人とも取りに来い」
そして一夏に1週間で覚えるように指示を出す。
一夏「え!?一週間であの量はちょっと・・・」
無理難題に抗議をしようとするが
千冬「いいな?」
一夏「はい・・・、仰せの通りに(覚えなくてもバレないだろ)」
バシッ!
千冬「もちろんテストもするから有耶無耶にはできんぞ」
千冬に出席簿アタックを喰らい、悶絶している一夏をよそに授業は再開する。
-----授業が終わり休み時間-----
一夏「くそー、あれがまさか必読の本だったとは」
一方「自業自得だァ」
一夏「それより、よくあの量を暗記出来たな」
一方「むしろ出来ない方がおかしいだろ」
一夏「マジかよ・・・」
???「ちょっとよろしくて?」
縦ロールの金髪の女性が一方通行と一夏に話しかける。
一夏「へ?君、誰だったかな」
???「まぁ!なんてお返事!? 私に話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」
一夏「悪いな。君が誰だか覚えてないんだ。ごめんね」
一方「確かセシリア・オルコットという三下だァ。何の用だ?」
セシリア「さ、さ、さ、三下ですって!?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこの私を!?」
一方「お前みたいなBBAなんか三下で十分だろ」
セシリアは三下というカテゴリに分類された事とBBA扱いされた事に猛烈に激怒し、顔を真っ赤にする。
だが三時間目の開始の予鈴が鳴り、次に言おうとしていた言葉を断念させられる。
「っ・・・! また後で来ますわ!」
まるで三下のような捨て台詞を残して、セシリアは自分の席に戻る。案外、三下という呼び方は的を射た表現なのかもしれない。
すまない
今日はここまで
ある程度は書留めが出来たから
近いうちに投下出来ると思う
次の授業は千冬の担当である。だが、授業を始める前に・・・
千冬「さて、授業を始める前にこのクラスの代表を決めなければならない。自薦他薦は問わない。どんどん挙げてくれ」
そして、半数の女子は一夏、残りの半数の女子は一方通行に票が入る。
しかし・・・
バンッ!
机を叩く音が響き、クラスメイトの視線がセシリアに集まる。
セシリア「男が代表なんて納得がいきませんわ!!、大体、文化としても劣っているこの国に来ているだけでも私にとっては屈辱ですのに、男がクラス代表なんて屈辱を1年間味わえとおっしゃるのですか!?」
セシリア「実力から行けば私がクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿たちにされては困ります! わたくしはこのような島国までIS技術を修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
一方通行は何も反応せず、憐れみを含んだ目でセシリアを見る。だが、それに気付かないセシリアは更に言葉を続ける。
セシリア「いいですか!? クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれは私ですわ!」
一夏「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ」
セシリア「なっ・・・!?あっ、あっ、あなたねえ! わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
一方「哀れだなァ。本気で言ってんだとしたら抱きしめたくなっちまうくらい哀れだわァ」
セシリア「何ですって・・・!」
一方「代表というのはクラスをまとめる能力がある人間がやるもンだ。日本人が多いIS学園で日本を侮辱したテメェに人望が無いのは自明の理だろォ。それにISを作ったのは誰だ?ISの最強は誰だ?それを踏まえた上だと明らかにイギリスの方が下だろォ」
その言葉にクラスメイトはうんうんと頷く。セシリアは流石に自分の立場が悪くなったことに気付く。
セシリア「っ・・・!決闘ですわ!」
一方「受けてやるよォ」
千冬「さて、話はまとまったようだな。では、本日の放課後にアリーナにて勝負をしてもらおう。三人とも異論はないな?」
一夏「え!?俺も????」
千冬「自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものは強制参加だ」
セシリア「言っておきますけど、わざと負けたりしたら私の小間使い・・・いえ、奴隷にしますわよ」
一方「テメェごときに負ける要素がどこにも見当たらねェ。で、ハンデはどれくらいつければいい」
セシリア「あら、早速お願いかしら?」
一方「いや、俺がどれくらいハンデをつけたらいいかについてだァ」
直後、クラスから爆笑が起こる。
クラスメイト1「ちょっと一方通行君、それ本気で言ってるの?」
クラスメイト2「男が女よりも強かったのって、十年前の話だよ?」
一方「ハッ!それは女がISが使える前提だろォ。今は女だけがISを動かせるのかァ?」
クラスメイト3「それは・・・。それでもセシリアは代表候補生だよ。一方通行君がハンデをつけてもらったほうがいいんじゃない?」
一方「織斑先生よォ、俺の稼働データの分で修理代を出してくれ」
そう言うと、ペンケースから1本のペンを取り出す。突然の一方通行の言動と行動にクラスメイトは困惑する。
もうこんな時間か
確定申告に行かないといけないから続きは夜に投下する
(書き留めはある)
一方「おらよっと」ベクトル投げ
シュンッ!
セシリア「キャッ!」
突如、セシリアの横を風が通り過ぎる。
一方「オイオイ、さっきから随分と男の株が下がっているようだがISが無ければ男と変わりがない普通の人間だということを忘れてンじゃねェか?後ろの壁を見ろ」
セシリア「!?」
クラスメイト「!?」
驚くのも無理もない。なぜなら壁に一方通行が投げたペンが刺さっていたからだ。
一方「あと5センチずれてたらどうなってたかわかるよなァ?俺が本当に[ピーーー]気でいたらテメェは確実に死んでる。男より強い女は今の一撃くらいはISで防ぐことなんて造作もないことだよなァ?」
セシリア「なんて野蛮な!これだから男は!あ、貴方のような人間は私が一度教育する必要がありますわ!」
最後の方は声が思いっきり震えており、明らかに虚勢を張っていることがわかるが敢えて一方通行はそれを指摘しない。
千冬「ようやく終わったか。一方通行、今回は許すが次はないぞ」
こうして一方通行はセシリアの怒りを更に買ってしまった。
-----放課後-----
場所はピットである。一夏と一方通行と箒は試合のためにこの場所にいるが一夏の機体が未だに到着していない。
真耶「織斑君。織斑君、織斑君。来ました!織斑君の専用ISです」
直後、ピットのシャッターが開くと灰色のISが姿を現した。
千冬「織斑、すぐに準備をしろ。アリーナを使用出来る時間は限られてるからな。ぶっつけ本番で物にしろ。」
一夏がISに触れると起動し、装着が行われる。
千冬「一方通行、試合の条件を公平にするために織斑とオルコットの試合を見るのは遠慮してもらう。悪いが更衣室にて待機しておけ」
一方「あァ。問題ねェ」
そう言うと、一方通行は更衣室に向かって歩き出す。
-----更衣室-----
場所は男子更衣室。入口のすぐ近くに長椅子があったので一方通行は腰を掛ける。
手には千冬から自分を守るという名目で渡された量子化状態の打鉄がある。なぜ打鉄があるかというと
一方「さァてと、俺はISの謎でも解くか」
内部を解析する為にコアがある箇所に手を当てる。
「絶対防御」
「量子化のアルゴリズム」
「操縦者同士の会話で使われるコアネットワーク」
等のISの技術が次々に解明される。しかし、学園都市では既知の技術であるために一方通行は大して驚かない。
-----更衣室-----
場所は男子更衣室。入口のすぐ近くに長椅子があったので一方通行は腰を掛ける。
手には千冬から自分を守るという名目で渡された量子化状態の打鉄がある。
一方「さァてと、俺はISの謎でも解くか」
一方通行は打鉄を展開する。内部を解析する為にコアがある箇所に手を当てる。
「絶対防御」
「量子化のアルゴリズム」
「操縦者同士の会話で使われるコアネットワーク」
等のISの技術が次々に解明される。しかし、学園都市では既知の技術であるために一方通行は大して驚かない。
やがて解析は49%まで進む。
だがISの真髄の一つである「自己進化」という—まるで生物のような—特徴の解析には行きついていない。
50%を超えたその時・・・
気が付くと一方通行は何もない白い空間にいた。
三角柱の物体を発見する。
一方「これは!?」
かつて一方通行は衰弱した打ち止めを救うためにエイワスという天使のような存在と戦った。
最初は苦戦していたがやがて弱点に気づくことになる。
エイワスの弱点を突いた直後にエイワスは構成を保てなくなり、段々と崩壊していく。
そのときに頭部の中心にあったのが三角柱の物体である。
その時の物体と酷似している。ほぼ同じと言っても過言ではない。
突然・・・
???「君はまだこのmhgwtyumyaletの領域に踏み込むwsgkvnegに達してない」
そして一方通行の意識はブラックアウトする。
真耶「一方通行君、一方通行君!起きてください」
いつの間にか一方通行は気を失っていたようだ。
一方「ン?」
真耶「一方通行君の試合の時間です。ピットに行ってください」
一方通行は足早にピットに向かう。ピットに到着すると千冬と一夏が話している姿が見える。
結論から言うと一夏は負けた。零落白夜の常時展開による大幅なシールドエネルギー消費によりシールドエネルギーがゼロになったらからである。
一夏「俺はなんで負けちゃったんだ?」
千冬「バリア無効化攻撃を使ったからだ。武器の特性を考えずに戦うからこうなる。明日からは訓練に励め」
まだ千冬は言い足りなかったようであるが一方通行の試合の時間が押している為、軽い説教で終えた。
一方「俺の出番かァ」
千冬「この馬鹿のように中途半端な結果にならないようにな」
一方「わかった」
カタパルトに足を装着しながら返事をすると
千冬「まあ、せいぜい期待している。頑張れ」
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