デスコ「お姉さま!やっと見つけたのデス」更識簪「あなたの……姉じゃない」 (21)

真耶「……これは!! 織斑先生! 高速で飛来する未確認物体を補足」

千冬「ISか」

真耶「いいえ。これはISの反応ではないです。……これは生命反応があります」

千冬「……。念の為に学園内に警報を。それと対空砲撃を初めてくれ」

真耶「分かりました」

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デスコ「間違いないデス。あそこからお姉さまの魂の波動を感じるのデス」

デスコ「待ってて下さいお姉さま。やっと……やっと会えるのデスよ」

デスコ「――。ん。あれは、ミサイルデスか? そんな物でラスボスを倒そうなんて1000年早いデス!」

ズドォドォドドドォォォ

デスコ「今のデスコはあれから千を超えるラスボスである魔王や魔神のデータが蓄積されている完全体なのデス」

――デスコビーム――(ゼタビームinデスコver)

――魔王玉――(ラハールの物真似)

千冬「被害は!」

真耶「島の30%が壊滅です。ただ今は校舎などの損傷は軽微です」

真耶「あ。生徒会長の更識さんが出撃しました」

千冬「――そうか。ただ彼女でも、どうだろうな」

楯無「そこまでにしてくれるかしら?」

デスコ「? 誰デスか」

楯無「貴方が襲っている学校の生徒会長をしている者よ」

デスコ「そうデスか。なら、お姉さまを出すデス。そうすれば攻撃は止めるデスよ」

楯無「お姉さま? 残念だけど、この学園に貴女みたいなバケモノはいないと思うんだけど……」

デスコ「当然デス。お姉さまは人間デス」

楯無「――そう。ところで、そのお姉さまとやらの名前を教えてもらえるかしら?」

デスコ「知らないデス」

楯無「は?」

デスコ「だから、知らないデス。転生前は風祭フーカと言う名前でしたけど、今はどんな名前なのか検討もつかないデス」

デスコ「……でも、絶対に見つけてみせるのデス」

デスコ「お姉さまが転生する前に約束したのデス。必ず転生した後を見つけるって!」

デスコ「だから、さっさとそこを退くのデス!!」

――ラスボスの復讐――

楯無「……っ。グッ」

デスコ「紙一重で避けたデスか……。さっきの一撃で死んでいれば怖い思いをしなくて済んだデスのに」

楯無「残念、だけど。私はまだ死ぬわけにはいかないの」

デスコ「目に力強い光が宿ってるデスね。その心を圧し折ってこそラスボスなのデスよ!!」

――ヨグ=ソートス――

楯無「巨大な……バケモノ!?」

ヨグ=ソートス『愚民どもよ、跪き 讃え 怯えよ』

ヨグ=ソートス『我はDESCO!!』

楯無「――ここまでかしらね」

楯無「簪ちゃん……ごめん」


??「ダメェェェェェェェ!」

ヨグ=ソートス『…………っ!!』

デスコ「――強制的に戻されたデス。デスコに言葉で干渉することが出来るのは!」

楯無「簪ちゃん!? 逃げてっ!!」

デスコ「……――」シュ

楯無「……! 間に合わないっ」

簪「――っ」ビクビク

デスコ「やっと……やっとデス。200年。この時を待ったのです、お姉さま!!」

楯無「え?」

簪「え?」

デスコ「お姉さま。これから宜しくお願いするのデス」

簪「……私は貴方のお姉ちゃんじゃ……ない」

千冬『更識楯無、更識簪。その生物を連れて至急来るように』

今回はここまでです

千冬「で、お前は何者だ」

デスコ「デスコは暗黒殲滅水陸両用戦闘生物なのデス。そしてお姉さまの妹なのデスよ」

千冬「……簪。コレはそう言っているが?」

簪「――わ、私に妹は……いません」

楯無「ええ。更識の家には姉妹は私達だけしかいません!」

デスコ「? 何か勘違いしてないデスか?」

千冬「勘違いだと?」

デスコ「はいデス。風祭フーカお姉さまは転生したのデス。そして転生先が、この人なのデスよ」

千冬「……」(頭を抱える

簪「転生なんて……私は、信じない」

デスコ「そう言われても、貴女がお姉さまの転生体なのは間違いないのデス」

簪「……」

楯無「簪ちゃんが1億歩譲って妹だとしましょう。証拠はあるのかしら?」

デスコ「あるデスよ?」

>風祭フーカ転生体探知機(ドラ○もんのSE)

デスコ「魔界の科学技術で造られた道具なのデス。これで探知されたのがお姉さまの転生体なのデス!」

確かに簪に対して反応しているようだ

デスコ「それにデスコのシステムが貴女をお姉さまだと認めてるのデス」

簪「……私はっ、私は……風祭、フーカ、じゃない。楯無、簪……だから」

デスコ「当たり前デス。貴女は風祭フーカお姉さまじゃないです。でも、デスコのお姉さまなのデス」

デスコ「お姉さまが転生する時に約束したのデス。転生した後もずっと姉妹でいるって……。だから、だからデスコをここに置いてほしいのデス」

簪「……」

千冬(――もう追い出しアイツにでも変に言い包められると面倒なことになりそうだ)

千冬(簪は戸惑っているようだが、一番いいのは簪の側に置いておくことだろう)

千冬「デスコと言ったな。簪を姉と言うからには、きちんと言う事を聞けるか?」

デスコ「当たり前です。鴉が黒くても、お姉さまが白と言えばあらゆる手段を要いて白くするデス」

千冬「分かった。……簪、お前はちょうど部屋は1人だったな」

簪「そう……ですけど」

千冬「なら、デスコと同じ部屋でも問題ないな」

簪「ええっ!」

楯無「織斑先生、待って下さい。そんなっ、こんな危険生物と一緒なんて簪ちゃんが危険です! 生徒会長として、そして姉としても断固反対します」

千冬「危険はないだろう。もし簪に危害を加えるつもりならとっくにそうしてる。デスコは私達よりも強い」

楯無「……っ」

デスコ「そうデス。デスコがお姉さまに危害を加えるなんて失礼極まりないのデス」

デスコ「と、言うか妙にお姉さまに慣れ慣れしいデスね。なんなんデスか?」

楯無「私は簪ちゃんの姉よ!」

デスコ「そうデスか。一つ言っておくデス。デスコに命令できるのは転生体であるお姉さまだけなのデス。それを忘れないことデスね」

バチバチバチ

簪(……誰か、助けて……)


こうして簪の受難な日々は始まった


続く

今日はここまでです

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