ジン「……眠れねえ」 (2)
ウォッカ「というので片を付けたんですぜ」
ジン「そうか…あの社長はもう少し使えると踏んでいたんだがな……」
ウォッカ「ま、目的の記録媒体は入手できて、社長も自殺に見せかけてバラしましたし、心配は無用ですぜ」
ジン「……ああ…」
ウォッカ「……兄貴?先程からちょっと様子がおかしくないですかい?」
ジン「いや…ここ最近どうにも休めてねえんでな……」
ウォッカ「確かにここ最近は仕事尽くめでしたが……兄貴はてっきり休めてるのかと」
ジン「どうにもな……くっ…」
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ウォッカ「でしたらさっさと休んだほうがいいんじゃねえですかい?暫くは大きな仕事もねえようですし」
ジン「…だが、俺が少しでもいなくなれば組織も回らねえことが多くなるかもしれねえ……第一、あの方やラムが許すはずが」
ベルモット「そう言うと思ってあの方とラムへの休みの連絡は取っておいたわよ」
ウォッカ「ベルモット…」
ジン「……何の真似だ?」
ベルモット「あら、ただの親切心からの行動を疑うわけ?」
ジン「もし仮に急に仕事が入っちまったらどうする?」
ベルモット「大丈夫よ。あの方も暫くは大きく動くつもりはないと言っていたし、仮に襲撃されてもバーボンやキールもいる。だからたまには休みなさいよ」
ジン「…………言っとくがマティーニを作る気もねえぞ…」
ベルモット「わかってるわよ。それくらい」
ウォッカ「と、ともかく。兄貴はゆっくり休むんですぜ」
ジン「………」
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