異世界チートは伊達じゃない【安価】 (78)

彼は不慮の事故により死に、今まさに裁きが下される。

頭の中では今までの善行と悪行を天秤にかけ始めた彼に、天から光が降り注ぎそこに見目麗しい女神の様な女性が現れる。

女神「こんにちは……今回貴方の輪廻転生での合計善行が還元できるほど溜まったので、特典として我が世界へご招待しますわ」

トーガを見にまとった金髪の女神はニッコリと微笑み彼の手を引く。

女神「我が世界は良いですよ、貴方の世界で言うところの剣と魔法の世界ですものっ」

ニコニコと笑い、ふと手元の資料に目を通す。



女神「名前を確認しますね?」
主人公の名前と容姿、他設定
↓、↓2

来本宗谷(くるもと そうや) ソウヤ
銀髪の長身の男(一応、美少年)

男でいきます、ので剣道部主将採用

女神「えーっと、来本 宗谷くんで良いのかしら?」

宗谷「まあ、はい」

ぼんやりとした返事だと彼自身思うが、未だに善行を積んだ特典だと言うのに完全に理解できない。

女神「使命とか、そう言うのは感じなくて良いのよ、神様がテキトーに水槽に面白い生き物を入れるくらいの感覚だから」

宗谷「面白い生き物……」

女神「そ、他の生き物よりは判別つきやすいから、何をどうなるのか分かりやすそうでしょう?」

……なんというか、いろいろ超越した感覚なのだなぁと彼は内心で思う。

女神「さ、君にはどんな祝福をあげようかしら……水槽を壊さない程度に、面白いことをできそうなのは……?」

どこからか出したのか、宙に浮く本が何も触れることなくめくられていき、彼女ニコニコとしながら目を通していく。



女神「ようし、貴方にはこんな祝福をあげましょう」
与えられた祝福(チート能力)
↓、↓2

女神「心を読む力、そして初対面の相手を魅了する力を授けます」

厳かな声音で、光る玉が本から飛び出し彼の胸に吸い込まれていく。

宗谷「…………」

内側から湧き上がる力を、ふと女神に向けてみる。

女神(祈りを捧げればいつでも私を呼べますよ)

まるでこちらが見透かされているように、女神は宗谷に心で話しかける。

女神「そろそろ地上に送りますね、ゲームで言うところの危険の少ない大きな街に」

宗谷「なかなかお約束分かってますね……」

女神「女神ですから……さぁ宗谷くん、この世界でもまた、善き人として生きてください」

彼の足元が光り、そしてゆっくりと彼の視界は降下していく。

……そうして、彼は異世界に転生することとなった。


辺りを見てみるとやや離れたところに城郭が見える。

宗谷「…………」

自分の学ラン姿はこの世界に似合わないな、と思いつつ街へと向かう。

……遠くの空を悠々と跳ぶ巨大な鳥を見上げ、彼は自然と笑みがこぼれる。

宗谷「まずは街に行ってみようかな」

異世界の不思議な空気を楽しみつつ、門へと向かう。

……検問はさほど厳しくなく、武器を持っていない事を確認されると難なく街に入れる。

宗谷「あ……」

ふと目に入った教会の前には荘厳な女神像が彼を迎え入れる。

ここまでキリっとしていなかったな、そんなことを考えているといつの間にか街の大通りに出ていた。



宗谷「さてと……まずは何してみようか」
街ですること、他自由
↓、↓2

まずは街のことやこの世界のことを確認するために女神を呼んで聞く

教会に赴き、彼は長椅子に座り祈りをささげる。

女神「ふふ、別に教会でなくとも呼べますよ?」

クスクスと笑いながら、純金の糸の様な金髪の女神が隣に座る。

宗谷「……祈ると呼べるって、呼び寄せるって意味だったんですね……」

女神「驚きましたか?」

ニマニマと笑い、彼に身体を寄せる。

宗谷「この街や世界について確認したいんですけれど……」

女神「そうですか、街についてはここのシスターに聞いたほうが早いですよ?」

……呼べと言ってその対応か、と思いつつ彼はシスターを探し始める。



宗谷「すみません、ちょっと聞きたいことが……」
シスターの名前や容姿その他設定、および手に入れた情報
↓、↓2

メア「え、えっと、それで、五つの内ここは北の方にある街で……もう少し北に行くと……王都があります」

ローズマリー「はい、シスターメアも私も王都出身なんです、ここは旅の人に宿としても開いているので、少しの寄付で宿泊できます」

二人のシスターに話しかけ、彼は情報収集する。

特に最初から二人とも警戒はしていなかったのか、能力を使わずに済んだ。

女神(ほらほらぁ、能力使ってみませんかぁ?)

後ろの長椅子に座っている女神は、可笑しそうに茶々を入れてくる。

サイコメトリーを発動していないのに響く女神の声に、彼は少し目を瞑り考える。



宗谷(まあ人気もないし実験してみるか)
宗谷の行動など自由に
↓、↓2

ローズマリー(((珍しい服装ですね……きっと遠くからいらしたんだわ)))

メア(((……な、なんとか、質問に答えられたわ……)))

とりあえず二人の心を読み、次に対象を教会にする。

……教会で起きた出来事を頭の中で映像として読み取る。

宗谷「……あれ?」

女神「あら」

足元にあった鈍く光る鍵を見つける。

メア「あっ、そんなところに……っ」

そういいシスターメアは彼のもとに走る。

ローズマリー「……シスターメア、それって……無くしていた部屋の鍵?」

メア「は、はいシスターローズマリー……旅人の方が紛失してしまい部屋の一室が使えなくなっていたんです、ありがとうございます」

宗谷「いや、気にしないでください……それよりも今俺はお布施できるものがないんですけれど……代わりに困っていることを解決しましょうか?」

その言葉に、少し困った顔をしたのち。

ローズマリー「冒険者の方にお願いしようとしていたのですが……」



ローズマリー「今この教会は……」
教会の困ったこと
↓、↓2

ローズマリー「この教会を管理している男の人が故郷に帰ってしまい……夜間になると私達だけでは不安で……」

メア「……お願いします……宿泊中の警護を、お願いします」

宗谷「はい、分かりました」

彼は転生してから数時間ほどで、彼は寝床を確保した。

女神(うふふ、私の信者はいい子ですね?)

脳内に勝手に女神の声が響く。

……一先ずの宿を雑用や警護の代わりに得ることになった。

女神(流石に善行を積んできた魂は人間性が素晴らしい)

クスクスと笑いながら長椅子に座った女神は愉快そうに脳内に話しかける。

ローズマリー「それじゃあ部屋を用意しておきますので、夕刻の鐘の音が鳴るころまで街を見ていてください」

メア「こ、これ……街の地図です」

宗谷「ああ、ありがとう」

彼は地図を受け取り教会の扉を開け街に出る。



宗谷「街を見て回ろうかな」
どこに行くか、どんな人と会ったか、宗谷の行動など自由に
↓、↓2

宗谷「……っと、その前に寝室確認していいですか?」

ローズマリー「そうですね、こちらですよ」

メア「前の人が家財道具を置いて行ったので、少しだけ、豪華です」

……案内されたのは教会の前の屋敷、何でも一昔前にお布施として権利を譲られたらしい。

ローズマリー「こちらです」

メア「これ、カギです」

女神「ほほぅ、片付いてはいますね」

宗谷「……そうだ」

不意に、彼はもう一つの方の祝福を発動する。

ローズマリー「ん、あ、れ?」

メア「な、なんだか……」

女神「……あらあら、うふふ……少し消えておきましょうか」

くすくすと笑い、部屋から出ていく。

宗谷「…………」

絡みついてくる二人のシスターに、彼は少しだけ困ったような顔をする。



宗谷「す、据え膳食わぬは男の恥……か?」
宗谷の行動、そして結果、他自由に
↓、↓2

彼女に紳士的な対応をする(下心はなし)

する派、しない派などで安価が割れた場合、↓3までを募集し多数派を採用します。



宗谷「す、据え膳食わぬは男の恥……か?」
宗谷の行動、そして結果、他自由に
↓、↓2、↓3

>>29>>31

>>32

>>35の後に>>34

メア(((あ、れ……私、なにを……)))

ローズマリー「え、ええっと……」

二人の恥ずかしがる様子に、彼は能力を解除する。

宗谷「あの、ありがとうございます……ちょっと出てきますね、掃除とかは、自分でやります」

メア「あっ、そ、そう、ですか?」

ローズマリー「っ、りょ、料理の準備しなくちゃ」

出ていく二人に対し、女神はどこから現れたのか面白そうに笑っていた。

女神「うふふ、可愛らしいじゃないですか」

宗谷「……紳士らしく扱っただけです」

苦い顔をしながら、街を見ていく。

……様々な店を物色していた彼は、不意に鍛冶屋に足が向かう。

鍛冶屋「……おう、初心者って面だな」

宗谷「あ、はい……剣、ですか?」

鍛冶屋「おう……見たところ振るう分には問題ねえ身体は作ってるな……そこの出来損ないなら一本だけタダだ、持ってきな」

世話好きな鍛冶屋は、ぶっきらぼうにそう言う。

……彼は簡単なつくりの銅剣を手に取り、礼を言い鍛冶屋を出る。



宗谷「もっと街を見て回ろうかな」
どこに行くか、どんな人と会ったか、宗谷の行動など自由に
↓、↓2

メア(((あ、れ……私、なにを……)))

ローズマリー「え、ええっと……」

二人の恥ずかしがる様子に、彼は能力を解除する。

宗谷「あの、ありがとうございます……ちょっと出てきますね、掃除とかは、自分でやります」

メア「あっ、そ、そう、ですか?」

ローズマリー「っ、りょ、料理の準備しなくちゃ」

出ていく二人に対し、女神はどこから現れたのか面白そうに笑っていた。

女神「うふふ、可愛らしいじゃないですか」

宗谷「……紳士らしく扱っただけです」

苦い顔をしながら、街を見ていく。

……様々な店を物色していた彼は、不意に鍛冶屋に足が向かう。

鍛冶屋「……おう、初心者って面だな」

宗谷「あ、はい……剣、ですか?」

鍛冶屋「おう……見たところ振るう分には問題ねえ身体は作ってるな……そこの出来損ないなら一本だけタダだ、持ってきな」

世話好きな鍛冶屋は、ぶっきらぼうにそう言う。

……彼は簡単なつくりの銅剣を手に取り、礼を言い鍛冶屋を出る。



宗谷「もっと街を見て回ろうかな」
どこに行くか、どんな人と会ったか、宗谷の行動など自由に
↓、↓2

ミス

?「もし、そこの人」

宗谷「?」

不意に、彼に話しかける声に反応する。

?「黒衣の、銀髪の方」

……確かに自分の格好は学ランに銀髪、あたりにそれらしい人はいない。

宗谷「えっと……ここですか?」

聞こえてきたほうに足を運ぶと、路地裏の奥まったところに、机の上に水晶玉をのせた占い師がいた。

……紫色のローブを頭からかぶり、服装以外の外見的特徴が見いだせない。

?「わたくし流しの占い師をしておりまして、通りを歩く不思議な気配を感じましたので」

宗谷「なるほど」

確かに自分は異世界人だ、不思議な気配くらい出していてもおかしくはない。

?「どうでしょう、お時間はとりませんしこちらが一方的に見るだけです、占わせてもらえませんか?」

宗谷「いいですよ、お願いします」



?「では、占わせてもらいます」
どんな結果か
↓、↓2

?「様々な女性に囲まれていますね」

宗谷「なんだって?」

?「特にはっきり見えるビジョンは、シスター二人とセックスしてます」

宗谷「なんだって?」

……何となく、否定するのも憚られる。

美目麗しいあの二人とできること自体、男なら是非、と言ったところだろう。

宗谷「ど、どうしてそうなるんですか?」

?「さぁ? それはそれ、貴方が好かれているからでは? 嫌そうには見えませんでしたが」

嫌だと感じなくさせる力を持っている、とはとても言えない。

宗谷「そうですか……あ、人がたくさんいるところってどこですか?」

?「酒場ですね、一時そこで占っていたのですが喧しくて……」

宗谷「占い、ありがとうございました」

丁寧に感謝を述べ、彼は酒場を目指す。

酒場は半分が冒険者の寄り合い所になっているのか、飲んだくれている者がいれば歴戦だとわかるような冒険者がそれぞれ適当に座っていた。



宗谷「見てまわってみよう」
酒場で見つけた依頼、もしくは出会った人、すること、その他自由
↓、↓2

宗谷「……まあこれくらい大きいと下水道もそれなりに整備されてるか……むしろ古代ギリシャからあったんだっけ?」

大ネズミ退治の依頼を見ながら、そう呟く。

鍛冶屋「……おう、小僧」

宗谷「あ、鍛冶屋の……」

鍛冶屋「やっぱり駆け出しか……どれ、一つやってみな」

そう言い、彼は受付に行きしばらくすると一枚の紙を渡す。

鍛冶屋「薬草集めのついでに剣の振り方を獣で覚えな」

宗谷「は、はいっ!」

彼は受け取り、依頼を受けて城郭の外へ行く。

それなりの広さの森は日差しを遮り少しだけ涼しく薄暗い。

宗谷「さて……」

地面に手を当て、以前に訪れたものの記憶を読み取る。

何人かは一定の方向から薬草を持って帰って来ている、つまりこの先に薬草を採取できる場所があるのだろう。

宗谷「……ん」

そうしてもう一つ……危険な存在がつい最近訪れたのを読み取る。



宗谷「こいつには気をつけないとな」
危険な存在の正体、コンマが高い方を採用、遭遇しどうするかも併記
↓、↓2

宗谷「はぁっ!」

向かってくるゴキブリの頭を銅剣で叩き潰し、後ろに退く。

宗谷「なんとか……頭が無防備だから、倒しやすいな……」

蟲の身体の構造上、前へ進むのは早いが左右の動きは弱い。

宗谷「……良い感じに採れたし帰るか……」

薬草の入った籠を背負い、森を一目散に撤退する。

……街道まで出ていけば、追ってくる蟲も平地で戦えばそう怖いものではない。

宗谷「ふぃー……」

流石にしないと比べれば銅剣は重いが、ある程度鍛えられた彼は息を吐き休息する。

女神(テレレレン! 剣士宗谷さんはレベルアップ!)

不意に女神の声が聞こえたかと思うと、彼は自分の内側から湧き上がる何かを感じる。

宗谷「剣士……まあ剣士か、戦士っぽくはないな、確かに」



女神(ふふふ、スキルも覚えましたよ、頑張ってくださいね?)
覚えたスキル
↓、↓2

宗谷「……五感操作……?」

まずは一つのスキルを使ってみる。

……城郭の上であくびをする兵士がよく見えた、まだ数百メートルも離れているというのに。

宗谷「それで……排卵誘発?」

女神(ふふふ、エッチするとき、確実に孕みます!)

宗谷「ええ……!?」

女神(竜すら孕まさせることができる能力ですよっ、もっとエッチに過ごしてみてください!)

宗谷「自動発動って……ええ……」

とんでもないものを押し付けられたな、と彼は思う。

難しい顔をしていると、城郭の方から夕刻を告げる教会の鐘が鳴るのを強化された聴覚によって聞き逃さなかった。

女神(うふふ、戒律的にはシスターに手を出してもいいんですよぉ?)

そういわれると素直にそうしたくなくなるのが彼の性格であるが……占いの結果もあって気になってしまうが……。

宗谷(……流石に身重になった女の子の責任なんて取れないし……しかし未来の自分よ、この責任を背負うことを覚悟してあの二人を抱いているのか……!?)

そう考えていると、いつの間にか教会にたどり着いていた。



宗谷「た、ただいま……」
教会に帰ってからすること、起きたこと、自由に
↓、↓2

ローズマリー「……まぁ」

メア「美味しい……」

見たことのない野菜ばかりだったが、たいていの野菜は煮ればうまい。

幸いにも牛乳などのものは元の世界と同じだったので、このシチュー風の食べ物もシチューらしく仕上げられた。

宗谷「俺の国の料理です」

メア「乳粥、よりも美味しい……」

ローズマリー「ええ、暖かくて味わい深いです」

そんな二人の言葉に、宗谷は素直にほほを綻ばせる。

宗谷「明日からはこき使ってくださいね」

そういい、空になった皿を回収し洗う。

水洗いだけしかできないので、一先ず桶にためた水に漬ける。

彼は軽く頭を下げ、寝床に移動する。

清潔な部屋は居心地がよく、ベッドは思っていたよりは寝心地がよさそうに見える。

女神(さぁ、プレゼントです)

不意に頭の中に声が響くと同時に、扉が開く。

メア「………………」

ローズマリー「や、夜分遅く……失礼します」

現れたのは先ほどまでの貞淑な修道福ではなく、扇情的なネグリジェを着た二人が立っていた。

ローズマリー「……ひ、昼間……女神より啓示を受け取りました……」

メア「あ、あなたを……私達の身体で、癒せと……」

……彼女たちは耳まで赤くさせながら、宗谷に迫っていく。



宗谷「………………」
宗谷の行動、そして結果
↓、↓2

まあ責任取るか眠らせて手を出さないのかというところかな?

まあ責任取るなら寝かせる必要もないと思うので再安価

責任とる、取らないで抱く、抱かない、取るが今は抱かない、と選択肢があるから割れるのは仕方ない



宗谷「………………」
宗谷の行動、そして結果
↓、↓2、↓3

彼は深く悲しみながら、メアの肩に手を置く。

宗谷「2人とも、俺にはもったいないくらいに魅力的だ……だから、そんな風に自分を粗末に扱わないでくれ」

メア「……そう、や……さん……」

そして、ローズマリーにも向き……。

宗谷「神様に言われたからだなんて、俺はそんな人は嫌だ……こういうのは、お互いを尊重しないと、ダメな気がする」

価値観が違うとしても、貞操感が違うとしても、倫理観が違うとしても。

彼は彼の道徳観を貫こうとする。

ローズマリー「……はい……失礼、いたしました」

メア「ごめん、なさい……」

傷つけてしまったかもしれない……2人が出て行った後、鍵をかける。

女神「ふふ……奥手ですねぇ」

宗谷「ッ!」

彼は感情のまま、壁に寄りかかっている女神に手を振り上げ……顔のすぐ隣の壁に手をつく。

宗谷「……何をさせたいのか、大体わかります……だけど、俺は……せめて、真摯でいたいんだ!」

女神「殊勝な心がけですね……ですが獣のように穢すよりは、そういう態度は面白いです」

神の視点での景色はずいぶん滑稽なのだろう……だが、他人のことよりも自分が重要だと宗谷は考える。



宗谷「…………」
寝るまでの宗谷の行動、そして結果
↓、↓2

女神「……では一つ面白いことを教えてあげます」

金色の瞳を悪戯っぽく細め笑う。

女神「今からの出来事には全く介入していません」

なんのことかと尋ねる前に、目の前から女神が消える。

……そして扉から控えめなノックが聞こえる。

鍵を外し、彼は様子を見る。

ローズマリー「先程は……大変失礼致しました……」

メア「ごめん、なさい……」

彼が寝間着姿の彼女たちの要件を尋ねると、添い寝をして欲しいと頼まれた。

ローズマリー「女神様の啓示に背くわけにはいきません……ですから、宗谷様の意思も汲み取ると……添い寝が、折衷案になるかと」

メア「い、嫌なら、嫌で……」

宗谷「そう、ですね……お願いします」

……そうして、広いベッドを3人で埋める。

ローズマリー「あの……色々聞かせてもらえませんか?」

メア「はい……宗谷さんの、国のこと、とか……」

宗谷「そうだなぁ……俺には姉がいるんですけど……姉のカレーもシチューも好きだったなぁ、とか」

そう言い、様々な事を2人に童話を読み聞かせるように語る。

……部屋は静寂に包まれる。

ローズマリー「ありがとうございます、ひとまず夕方まではお好きに過ごしてください」

午前中のうちに掃除や雑用を済ませた彼は、そう言われまた酒場に来ていた。

前回の依頼をこなした彼は晴れて冒険者として迎え入れられた。

宗谷「……おお……」

与えられたシンプルなデザインのネックレスには、初心者冒険者の証が付いている。

なんだか嬉しい気持ちになり、そして手に入れた報酬金を眺める。

四角い銅の欠片のようなものを三枚……酒場での相場では二枚でビール一杯といったところだろうか。



宗谷「どうしようかな」
依頼を受ける、冒険者に話しかける、金を使う、その他自由に
↓、↓2

ローズマリー「こちらに、いらしたんですね」

街中を見て回っていた彼に、ローズマリーが話しかける。

宗谷「ああ、ローズマリーさん……ほら、これ」

ローズマリー「冒険者の資格……ふふ、もう取ったのですか」

彼女も自分の事のように顔を綻ばせる。

ローズマリー「……では、依頼として……お買い物を、手伝ってくれませんか?」

宗谷「うん、良いですよ」

微笑み、夕食の買い出しを手伝う。

野菜などはローズマリーから一度学び、これからにつなげようとする。

ローズマリー「昨晩は……申し訳ありません」

宗谷「……神様からの言葉じゃ、まあ……あはは」

昨晩の強い言葉に彼も少し恥ずかしそうに笑う。

ローズマリー「それで……あの子は、シスターメアは……本気です」

宗谷「え……?」

ローズマリー「仲良くしてあげてください、恥ずかしがり屋ですがいい子ですから……」

そういう彼女の顔を見ながら、宗谷も微かに笑う。

宗谷「分かりました、積極的に話しかけてみます」

ローズマリー「ふふ……今日の夕食は私が頑張りますね、それが報酬と言う事で」

そういい、仕込みをすると言って教会に戻っていく。

宗谷「……さてと」



宗谷「時間はまだある、な」
どんな依頼を受けるか、どんな冒険者に話しかけるか、その他時間の過ごし方
↓、↓2

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