騎士「勇者来ねえなぁ…」(7)
俺の名前は騎士
昔は勇者だったが冒険の途中で勇者の称号を捨てた
それに勇者なんて国の数だけいるんだ1人やめたくらいでどうにもなんねえだろ
うん、簡単に言えば冒険をやめたわけだ いや別に敵が強すぎて諦めたとかじゃないよ?
魔物がいい奴だった…うん
闇の四天王と何故か意気投合し今では魔王城の門番の職についている
給料もいいし年に2回ボーナスもつく、親に仕送りも出来るし最高じゃん
騎士「はぁ…」
オーク「なんもないな…」
いつも通りだ、勇者が来なければやることもない
騎士「なぁ…」
騎士「落とし穴作ってみない?」
「いきなり何を言い出すんだお前は」とでも言われるのかと思っていたが意外と乗ってきた
オーク「いいだろう勇者の侵入を阻む罠を作っている事にすればサボりにはなるまい」
暇なだけだろ
騎士「いくら勇者の数が多いとは言え毎日1組くらいしか来ないからな」
この後は無言で穴を掘り進めていた記憶しかない
騎士「これで砂被せればいいんだよな」
オーク「うん、素晴らしいな。我ながら完璧なできだ」
騎士「腹減ったな、交換時間じゃないけど飯行く?」
オーク「それは流石にまずくないか?」
騎士「なんの為の落とし穴だと思ってるんだよ」ニヤ
夜の交代時間になったので折角だから確認しに行ったら本当にハマってやがった
今更出すの面倒だからな明日魔王様に処分を決めてもらうまで放置プレイしとこう。うん、それがいい
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魔王「えっとーこれから第58回魔物会議を始めます」
騎士(やる意味あんのかなぁ…いっつも勇者の情報話すだけだし)
騎士(それに魔王はちょっと苦手だしなぁ…あいつ俺の尻を狙ってやがる)
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魔王「特に今度の勇者は強力だ…と思う」
闇の四天王「騎士が門番についているなら大丈夫だろう」
魔王の側近に一泡吹かせた事がある俺はかなり信頼されている
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