神主「孕め!神の子を!」女「イヤー!?」 (31)

女「イヤー!やめてー!?」

神主「受け入れるのだ!穴根蛇神の依り代である私の子種を受け入れて神の子をその身に宿すのだ!」

女「イヤー!」

神主「村の安寧のため、神の子を産み落とせ!」

女「イヤー!孕むのはイヤー!赤ちゃん怖いのー!」

神主「ぅおおお!出るぞ!中に出すぞ!しかっり受け止めろ!」

女「イヤー!お母さーん!」

神主「お前がお母さんになるんだよ!」

女「イヤー!」

神主「着床!!」

女「イヤー!!」

ドビュドビュ

女「あああ…そんな…本当に、中に出されて…」

神主「おお、出る出る」

女「孕まされちゃう…赤ちゃん、できちゃう…」

~~0→( )

~~0( )

(〇)チュプンッ

(●)

女「ハァ…ハァ…」

神主「さて続きをやるぞ」

女「そんな!?もう終わったはずじゃっ!?」

神主「何を言っている。確実に孕むようになんどでもやるに決まっているだろ!」

女「イヤー!ヤメテー!」

神主「くくくっ、ほら、またたっぷり中に出してやるぞ!…ん?」

違和感。ふと男は女と結合している下半身に気持ちの悪さを感じた。

なにかおかしい。そう思い視線を股間に向けると、視界を赤色が占領した。

その赤は血であった。おびただしい量の出血だった。

神主「な…に…?」

驚愕!たしかに女は処女であったが、血だまりができるほどの異常な出はしていなかった。

異様な光景に薄ら寒さを覚え男は腰を引いた。そして気く。

あるべき場所にあるべきものがない。

ない、

ない、

ない、

チ〇コがない!?

神主「あっ、ああああッ!?」

産まれてきてからこれまで片時も側を離れなかった唯一無二の相棒が股間からさよならしていた!

ここまでくれば必然的に理解するであろう。あの血だまりは男からの出血によって作られたのだと!

受け入れがたい状況に男の思考は停止しかける。だが時は止まらない。事態は急速に進行していく!!

女「うっ、うううう!?」

犯されていた女がうめき声を上げお腹を押さえて苦しみだした。

本殿に響く異常な女の声に、放心して自身のさびしくなった股間ばかり見ていた男も女の方に視線を向ける。

女「いあああッ!?」

突如、起こる摩訶不思議な出来事!

女の腹が臨月の妊婦のごとき大きさにまで膨らみだした!?

女「う、産まれるうううッッッ!!」

いったい?なにが?なにが産まれるというのか?

赤ん坊?出産?そんな馬鹿?!

確かに孕まさせるといった男だがこんなに早いとは想定外だった!

いやいや男が想定していたかどうかなど問題ではない。ことの本質はそんなことではない!

重要なことはこんな怪奇じみたことが現実で絶対に起こりうるはずがないということだ!!

しかし、事実起きている。目の前で奇妙を通り越した気味の悪い出来事が起きている!?

混乱を極めし男の思考はもはや失った陰茎のことなど忘却していた。異常事態に硬直した体が、眼球が、受動的に目の前の情報を拾うばかりであった。

ああ、出ている。女の膣から出てきている!?

頭が、手が、胴体が、這い出てきている!?

女「赤ちゃん出るうううッッッ!?」

ブリュリュ、ブリュリュ。

女の悲鳴と異様な音ともの新たな生命はこの世に産まれ落ちた。

ああ、だがなんたることか!?

仰天!?

それは大蛇のようで鰐のようでもあった!

爬虫類じみた表面色に鱗!

人体の構造上ありえない。いったいどうやって産道を通って出てきたというのかと思わせるほどの巨体!

なんと冒涜的で、生命への侮辱を感じさせる造形であろう!

これが赤子だというのか!?否!これは化け物だ!

へその緒をつけし怪物が誕生したのだ!!

(●)(◎)「OGYAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

神主「な、なんだこれはッ!?」

異様に続く異様。異常に重なる異常!

この状況を受け入れ理解する脳を持つ人間はこの世にはいないだろう!

(●)(◎)「PAPAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

耳を劈くけたまましい産声が本殿を揺らす!

おお、なんと悍ましい!恐怖!邪神のごとき赤子であろうか!

溢れ落ちた唾液はシュウシュウ煙を上げて木床を溶かし、無数の鋭利な牙は蠢く蟲のように動く!

鼻が潰れそうな獣臭を放ち、巨大な目玉は飛び出し、左右の瞳は拡大と収縮を忙しなく続けていた!

見ただけで吐き気を催す瞳は、けして焦点が合うことはないのだろう。

神主「あ、あああ…」

だが男には分かった。獣は見ている。焦点の合わないであろう瞳ながらしかりと見ている。捕食すべき獲物を見捉えている!

神主「ヒッ、ヒヤアアアッッ!?」

殺気!

もはや混乱している場合ではなかった。

理解不能な事態の連続だったが、これだけははっきりと理解できる。

逃げなければ殺される!

震える体に無理やり力を籠める。膝を付きながらでも駆け出す!

一秒でも速く、一歩でも遠くに、あの化け物から離れて逃げ延びる!

(●)(◎)「OGYAAAAAAA!!!」

が、駄目!

神主「がっ、アアアあああああッッッ!?」

邪神からは逃げられない!

強靭な顎が男の脚を咥えこみ、けして逃がそうとしない!

鋭利な牙は骨まで食い込み、激痛を与える!

神主「イギャアアアアアッッ!?」

女「もう、どこに行こうというのですか?」

その時、怪物を産んでからとんと声を出していなかった女が喋りだした。

恐怖と痛みが支配する男の脳にも届く、怪しい声だった。

女「逃がしませんよ。私に赤ちゃんを産ませたんですから、ちゃんと責任は取ってもらわないと」

女「見ましたか?生まれたばかりなのにもうあんなに速くハイハイができたんですよ?」

女「なんて立派な男の子。もっともっと元気にすくすく育ってもらうためにはちゃんと栄養をつけないと」

おお、なんたることか。悍ましい。狂気の沙汰。異常な光景を見たせいか、はたまた精神汚染か、女の言動は常軌を逸していた!?

否!この女は正気である!

状況をしっかり理解した上で我が子を慈しむように微笑みを浮かべこの惨劇を見ている!?

考えてみれば可笑しかったのだ。人から怪物の子がなんの前触れもなく突如として産まれてくる。そんなことあろうはずがない。

なら何故産まれたのか?答えは至極簡単である。

母親が、化け物だったからだ!!

女「ほら、たんと召し上がれ」

(●)(◎)「OGYAAAAAAAAAAAAA!!!」

女の合図により、食事は激しさを増す!

神主「い、嫌だあああああああああッッ!?」

陰惨!なんとむごたらしく、汚らわしい残虐なる光景だろう!

だが、ああ怖ろしいかな、男の毒牙にかかってきた被害者達が見たらきっと女と同じ表情を浮かべたであろう。

立場を利用し散々女を食い物のしてきた男がいままさに食い荒らされているのだから!

おお、因果応報!ざまあない!

(●)(◎)「ngo…ngo…ngo…」

飲み込まれていく。徐々に、徐々に、溶かされながら!

落ちる!

落ちる!

神主「助けっ!助けて!お願いします!助けてくださいッッ!」

無論助ける者など一人もいない。

ここには人間がいない。

絶望。

神主「あぎゅあぶぶぶご…」

断末魔の叫びすら飲み込まれ。

(●)(◎)「aaaannn」

ぐしゃり。

ごくり。

地獄の口は、閉じ切った。

神に見放された男は奈落の底の底に落ちていった。

(●)(◎)「geeeee……pu」

悪魔のような曖気。

肉塊を平らげた怪物の周りは、赤子らしく汚れていた。

女「えらいえらい。ちゃんと全部食べ切れたね」

(●)(◎)「mama…」

女「よしよし、私の可愛い坊や」

こうして悪は滅びた。

だがこれから村に安寧がもたらされるかは、分からない。

蛇足ネタ アイ☆喝ッ!

アイドル「イヤッ!何をするんですか!?離してッ!?」

TV局の偉い男「くくくっ」

アイドル「打合せをすると言うから来たのに、これはいったいどういうことですか!?」

偉い男「なあに、いわゆる枕営業というやつだよ」

アイドル「枕、営業?」

偉い男「君もテレビに出たいだろう?私の機嫌は取っといたほうがいいよ」

アイドル「いやっ!」

偉い男「いいのかな、そんな態度で?私は君と担当プロデューサーとの関係を知っているのだよ?」

アイドル「なっ!?」

偉い男「くくくっ、アイドルと担当プロデューサーが恋仲なんて世間に知られたら大スキャンダルだ」

偉い男「分かったら言うことを聞くんだ!」

アイドル「いやー!」

偉い男「このっ!まだ抵抗するか!?大人しくしろ!くっ、手を離せ!」

アイドル「いやー!やめてっ!いやっ!いっ」

アイドル「イヤーーーッッ!!」

偉い男「グワーーーッッ!!」

驚愕!?肉打ち骨軋む音が楽屋に響き渡る!

まったくもって想定外!男はよもやこの少女らしさ溢れるアイドルから益荒男の如き一撃が飛び出すとは思ってもみなかった!?

無防備に剛拳を受け男はノーバウンドで楽屋の壁まで吹き飛ぶ!

偉い男「ガッ…なっ…なに…が…」

男が事態を正しく理解する間もなく追撃は開始される!

アイドル「破ァ!」

偉い男「ゴハァッ!?」

霞む瞳で男は見た。

目の前にいたのは先ほどまで襲われていた弱弱しいアイドルはではなかった。鬼。怒髪天を衝いた地獄の鬼がいた!!

アイドル「キィィッッッ!!」

偉い男「ゴッ!ガッ!アッ!」

怒りによりアイドルの髄液はマグマと化し、思考は殺意の熱に熔かされた!

頭の中は真っ白!もう殴ることしか考えられない!完全にイッちゃっていた!!

アイドル「イヤーッ!」

偉い男「グワーッ!」

日々の厳しいレッスンで鍛え上げられたアイドルの肉体は強靭!

その身体から繰り出されるは暴虐の嵐!

壁に磔にされた男の姿はまるで地獄の刑罰を執行されている亡者のそれであった!

アイドルは止まらない。

真正面から。

真正面だけ。

正中線を外れないように。

鼻を、

人中を、

下昆を、

三日月を、

秘中を、

壇中を、

胸尖を、

水月を、

明星を、

陰茎を、

陰嚢を

正拳突きで叩き潰す!

アイドル「イヤーッ!」

偉い男「グワーッ!」

アイドル「イヤーッ!」

偉い男「グワーッ!」

アイドル「イヤーッ!」

偉い男「グワーッ!」

アイドル「イヤーッ!」

偉い男「グワーッ!」

アイドル「イヤーッ!」

偉い男「グワーッ!」

アイドル「イイイイイイッッヤァァァーーーッッッ!!」

偉い男「アバーッ!サヨナラッ!」

壁は爆発四散し、二人は勢いよく隣の部屋に転がり込んでいった。

アイドルの前に立つものはもうない。

もう前には殴るものがない。

そのことに気が付いて、顔をあげてみたアイドルの前には縛られて転がっている愛するプロデューサーの姿があった。

戦いは終わった。アイドルは愛する者を見て気を静めていく。

そして、

アイドル「ふっ」

アイドル「ふぇぇぇ、怖かったよー!」

愛する者に泣きつく姿はファンに愛される可愛らしいアイドルのものに戻った。

アイドルの前に立つものはもうない。

もう前には殴るものがない。

そのことに気が付いて、顔をあげてみたアイドルの前には縛られて転がっている愛するプロデューサーの姿があった。

戦いは終わった。アイドルは愛する者を見て気を静めていく。

そして、

アイドル「ふっ」

アイドル「ふぇぇぇ、怖かったよー!」

愛する者に泣きつく姿はファンに愛される可愛らしいアイドルのものに戻っていた。

のちの取材でその時隣の部屋で縛られていて開けられた穴から見ていることしかできなかったプロデューサーはこう答えた。

プロデューサー「まさかあの人がゲイだったとは驚きです」と。

幕引き

悪漢死すべし慈悲は無い。

避妊はしっかりして、じゃないと産まれた子がジャック・ハンマーで復讐にくるかも知れませんよ?気をつけましょう。

前作
妻「イヤッ!何をするんですかお義父さん!?離してッ!?」義父「くくくっ」
妻「イヤッ!何をするんですかお義父さん!?離してッ!?」義父「くくくっ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1554539846/)

前作の今満象神はナウマンゾウシンと読みます。分かりずらかったですね、すみません。

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