オルガ「後悔したくないからMS練習しよう」(22)

三日月「何してんの、オルガ。」

オルガ「おお、ミカか。実はメリビットさんにな……」

メリビット「団長さん!とうとう48時間休まず仕事してますよ!そろそろ仕事をやめなさい!」

オルガ「けどよ、これは団長である俺が……」

ユージン「貸せよ、副団長の俺が代わりにやってやるからよ。」

オルガ「お前……」

オルガ「って、ことがあったわけだ。ミカ。」

三日月「ふ~ん……で、何で獅電の前にいんの?」

オルガ「いざとなった時にモビルスーツに乗れたらいいからな。
それに、もうお前に無茶させて右腕と右目が使えなくなるなんてことになって欲しくねえしな。」

三日月「別に俺はバルバトスと繋がってれば使えるからそこまで問題じゃないよ」

オルガ「それで、俺の獅電に乗って模擬戦してもらおうと思ってんだよ。
まぁ誰でもいいんだけどな。」

三日月「じゃあハッシュとでもやれば?
アイツも獅電乗ってるし」

オルガ「おお、そういやアイツお前と一緒にこの間前線出たんだっけな。」

三日月「ハッシュ~」

ハッシュ「どうしたんすか、三日月さん。」

三日月「オルガと模擬戦してくんないかな。」

ハッシュ「はぁ……俺が、っすか?
昭弘さんとかシノさんの方が適役じゃないんすか?
だって俺、ただの獅電っすし……鉄華団の団長相手って……」

オルガ「ハッシュ、わりぃが俺はモビルスーツに乗ったことがねえんだ。
モビルワーカーばっか乗っててよ……
だからよ……お前に頼みてえんだ。多分チャドとかライドと戦ったら秒殺される自信あるぜ。」

ハッシュ「はぁ……そうなんすか。じゃあ準備しますけど、期待外れとか言わないでくださいよ?」

オルガ「じゃ、獅電降ろすぞ。」

ガーーーーーーー

オルガ「それじゃ……王様の椅子、オルガ・イツカ。出るぞ!」ビューンッ

ハッシュ「獅電、ハッシュ・ミディ。出ます」ビューンッ

三日月「……模擬戦なのに名乗り入れるんだ」

ハッシュ(王様の椅子ってシノさんが呼んでたらしいけど、実際どんなもんなんだ?
阿頼耶識にはまだ対応させてないって言ってたけど……油断は出来ねえよな。
普通の獅電とカラーリングと頭以外は変えてないって言ってたし、相手の技量次第か……)

オルガ「ううおおおおおおおああああああああっ!」バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン

ハッシュ「って!もう始まってんの忘れてたっ!」バシバシバシバシバシ

オルガ「なんだよ……結構当たらねえじゃねえか……やっぱ普通の獅電なんだな。」

ハッシュ「おらああああああああっ!」グオオオオオオオオッ!

ガンッ!ガシャーンッ

オルガ「ぼっ!どあっ!いってぇ……
これがモビルスーツってもんか……」

ハッシュ「あ、勝てた……」

オルガ「やっぱ、あれだな。
阿頼耶識とか色々対応させてカスタマイズしねえとな。
よし、おやっさんの所行ってくるぜ。」

三日月「ハッシュ、練習してた?」

ハッシュ「あ、はい!ラフタさんとかにビシバシとしごかれてました!」

三日月「ふ~ん……」

オルガ「邪魔するぜ」

雪之丞「おお、オルガ。どうしたんだ?」

オルガ「俺の獅電を改造して欲しくって来たんすよ。
阿頼耶識システムを埋め込んで、シノの獅電みたいに改造をな。」

雪之丞「そうか、じゃあ改造するとすっかぁ……」

数日後……

オルガ「今日もまた仕事禁止にされちまったぜ」

三日月「改造頼んでからすぐ寝ちゃって、それでまた仕事漬けになったからだっけ?」

オルガ「ああ……しっかしなんでそんなに俺が仕事をすんのを止めたがんだ?
あのおばさ……メリビットさんは。」

シノ「そりゃあ団長の身を案じてるってことだろっ!」バシィッ

オルガ「シノ。丁度いいとこ来たじゃねえか。
俺と模擬戦しねえか?阿頼耶識とか色々な改造施したからよ……
今ならお前も怖くねえぞ。」

シノ「おー!?言うじゃねえか!だったらいくらでもやってやらぁ!」

雪之丞「オルガァ、出来てるからさっさと持ってけよ。
俺ァ休みてえからよぉ……」

オルガ「わかってるってのおやっさん。
おお、これが新しい俺の獅電か。なんかスゲー改造だな。」

ヤマギ「シノの獅電……流星号と同じになるようにショートシールドをつけてみました。
余ってたのが多いから両腕にしましたけど。
スラスターも後ろに大型ブースターをつけたりして機動力のアップもしました。
そんで、極めつけは左肩のショルダーシールドの代わりに追加したコレ。
ナノラミネートアーマーのついてる装甲でも二発で壊せますよ。」

オルガ「おお、そりゃ随分と大改造したな!ヤマギ!」

オルガ「んじゃ、オルガ・イツカ。王様の椅子!出るぞ!」

シノ「ノルバ・シノ!三代目流星号!出るぞ!」

ヤマギ「模擬戦なのに名乗るんだ……」

三日月(俺と同じ反応してる)

シノ「……なんか、前見たときとスゲー違くねえか?」

オルガ「おお、ヤマギとおやっさんに色々改造して貰ったんだよ。
これならお前にも負ける気がしねえぜ。」

シノ「上等じゃねえかコラァ!行くぜオラアアアアアアッ!」




オルガ「なんだよ……結構当たんねえじゃねえか……」

ヤマギ「対宇宙向けだったから……地上で連射には向いてなくて……」

オルガ「じゃあ今度は宇宙で戦うか。」

ヤマギ「ええっ!?」

オルガ「だってよ、今ギャラルホルンの連中が俺達に向かって攻めてくるぞ。丁度いい機会じゃねえか。」

昭弘「夜明けの地平線団との戦闘で見た奴だな……」

ユージン「総員戦闘準備!」

オルガ「行ってくるぜ」

イオク「ラスタル様には秘密で来たが……
以前アイツらは夜明けの地平線団との戦いで我が軍を攻撃した!
つまり私たちに攻撃したも同然!部下たちの思いを晴らすべく奴らを倒すぞ!ジュリエッタ!」

ジュリエッタ「イオク様うるさいです」


戦闘メンバー(鉄華団)

オルガ(改造王様の椅子) 三日月(ガンダム・バルバトスルプス) シノ(三代目流星号) 昭弘(ガンダム・グシオンリベイクフルシティ)
ライド(獅電) ハッシュ(獅電) チャド(ランドマン・ロディ) ダンテ(ランドマン・ロディ) 他一同(獅電)

戦闘メンバー(イオク側)

イオク(レギンレイズ) ジュリエッタ(レギンレイズ) その他モブ(レギンレイズ、グレイズ)

オルガ「よぉしお前ら、ここらで鉄華団の実力を見せるいい機会だ!
気ぃ引き締めて行くぞぉ!」

三日月「わかってる。んじゃバルバトス、三日月・オーガス。
出るよ」ビューン

昭弘「昭弘・アルトランド。グシオンリベイクフルシティ、出るぞ!」

シノ「ノルバ・シノ!三代目流星号!行くぜオラアアアアアアッ!」

オルガ「オルガ・イツカ。王様の椅子!出るぞ!」

ヤマギ(わざわざ名乗るんだ……)

イオク「全艦っ!進軍せよ!鉄華団を討ち取り散っていった仲間たちの思いを晴らすのだ!」

ジュリエッタ「貴方の相手は……私がするっ!」ガキィンッ

三日月「誰が決めたんだよ、そんなこと」ガッチャガッチャ

ジュリエッタ「私だ!」バンバンッ

三日月(めんどくさっ)ガキィンッ

イオク「レギンレイズ最高出力……
正義の一撃をくらえ!発s」

オルガ「宇宙ネズミ砲っ!発射ぁッ!」バァンッ

イオク「えっ、嘘!?わ、私はこんなところでっ……ああああああああっ!」

オルガ「なんか指揮官っぽい奴殺したけどよ……
ここまで間抜けだと指揮官に見えねえな。」

昭弘「指揮官がアホなところなんて見たことねえな。」

オルガ「だよな、やっぱり。ってことはよ……
あの艦隊全部抑えなきゃわかんねえってことだな。」

シノ「だったら突っ込んで艦隊攻略と行こうぜ!」

オルガ「おお!」

ジュリエッタ「イオク様が死のうと……私には関係ないっ!」ギャリンッギャリンッ

三日月「うるさいなぁ……」ガキガキンッ

オルガ「三班当たり弱い!押し負けるぞ!五班はもう少し下がれ!」

シノ「しっかし敵さんの当たりも弱くねえか?
さっきから士気だだ下がりで戦う気失せてねえか?」

昭弘「まさかアレが本当に指揮官だったとか考えたくねえな……」

ジュリエッタ「くっ……四肢がもげてっ……」レギンレイズガバラバラーッ

三日月「殺さないようにって……難しいな。」

ジュリエッタ「いや私生きてるからっ!」

三日月「取り敢えず連れ帰ろっと」ビューン

ジュリエッタ「ちょっ待っ……」

オルガ「結局艦隊全部抑えきっちまったな。」

シノ「でも俺らにこんな船いらねえしなぁ……」

オルガ「マクギリスにでもやるか……」

マクギリス「船が五隻も送られてくるとはな。
しかもアリアンロッドの……」

石動「あの鉄華団……恐ろしいですね。」



鉄華団本部―

ジュリエッタ「くっ……殺せっ!」

三日月「殺さないってば」

シノ「ほら、飯でも何でもやるから吐いちまった方が楽だぜ?
早く話してくれねえと、そろそろ強硬手段出ちまうぜ?」

昭弘「シノ、お前のは出すな。絶対に出すな……」

シノ「あ、強硬手段って内容バレてっか!んなはははははは!」

ナレーター(クーデリア)「その後、力を失ったアリアンロッドはマクギリスに対抗することもできずに敗北。
マクギリスの革命は成功し、鉄華団は無事火星を統治することに成功。
火星は無事独立した。そんな鉄華団は今―」

オルガ「阿頼耶識を無駄にしないためにもとは言ったけどよ……
だからって畑仕事はなくねーか?」

三日月「だってこれならモビルワーカーと似たような感じじゃん」

オルガ「後悔しねえとは言ったけどよぉ……
モビルスーツに乗ってこれでよかったかどうか正直ピンと来ねえな……」

終わり

おまけ

ジュリエッタ「畑仕事って意外と楽しい……」ザクザクザク

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