両津「でえい!」友紀「両さんすごい!」 (17)
どうもこんばんは、今回も短いですがよろしくお願いします
八百屋「両さん!あと1人だ!」
両津「任せろ!でえい!」
ズバン!ストライクバッターアウッ!
酒屋「やった、勝ったぞ!」
プラモ屋「お疲れ両さん。約束通り、この前のプラモ代はタダでいいよ」
両津「これくらいわしにかかればパワプロのぷぅ〜をやっつけるようなもんだ」
友紀「おじさん凄い球投げるんだね!」
両津「誰がおじさんだ!何か用か嬢ちゃん?」
友紀「ううん、さっきまでそこで見てたんだけど、おじさんが余りに大活躍だったから思わず声かけちゃった」
両津「わはは、もっと褒めろもっと褒めろ。しかし商店街の草野球を見物するなんてお前も物好きな奴だな」
友紀「今日はキャッツの試合が無いからね〜。でもたまには河川敷に座って草野球見ながらビール飲むのもいいもんだよ!」
両津「未成年飲酒はわしはどうでもいいが世間が関心せんぞ…?」
友紀「失敬なー。私こう見えても20歳なんだからねー」
両津「何?20歳だと?近頃の女は若いのにババアだったりババアなのに若かったりさっぱりわからん」
友紀「自己紹介がまだだったね!私は姫川友紀。アイドルやってるよ!」
両津「姫川ってあの、キャッツ対タイタンズ戦の始球式でビーンボール投げたって奴か?」
友紀「あ、あれはわざとじゃないよ!ただ、ほんのちょーーーっと当ててもいいかなって思ってたけど」
両津「お前春に会ったらド突き回されるぞ…。わしは両津勘吉。本職は警察官だ」
友紀「あ〜知ってる!拓海ちゃんを死の淵から救ったんでしょ〜。事務所じゃ有名だよ」
両津「もう何でもいい…毎回突っ込むのも疲れた…」
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プラモ屋「あ、両さん。来週の話なんだけど」
両津「おう、どうした」
酒屋「来週は因縁の九呂井商店街との対戦なんだ」
魚屋「だからもし来週勝ったらここ1か月分の借金をチャラにするよ」
両津「何!?」
八百屋「その代わり絶対来てくれよ!」
両津「任せろ!わしにかかれば素人などなぎ払ってくれるわ!」
友紀「両さん来週もここで野球するの?」
両津「おう、そうなるみたいだな」
友紀「だったらまた見に来てもいい?」
両津「もちろんだ。来週はノーヒットノーランを見せてやろうじゃねえか」
翌週
両津「おい何だあの白人と黒人は!どう見ても『商店街で乾物屋やってます』って顔じゃないだろ!」
八百屋「登録メンバーにはピッチャー山本とファースト高橋って書いてあるけど…」
両津「おいこらお前ら!何汚い手使ってやがるんだ!」
相手監督「何だ人聞きの悪い。この2人は正真正銘山本と高橋だ」
山本「ヤマモトデス」
高橋「ジェーム…タカハシデス」
友紀「私あの2人見たことあるよ。去年までキャッツにいた助っ人選手だよ。成績悪くてクビになったけど」
酒屋「それでも素人相手に元プロ2人はきつすぎるよ…」
両津「ぐぬぬ…汚い手を…。目にものを見せてやる、見てろ…」
友紀「両さん大丈夫かなあ」
プレイボール!
相手監督「よしお前らボコボコに打って二度とウチに逆らえんようにしてやれ!」
両津「でえい!」ブォン
バ ゴ !
相手選手「ああ!ボールが監督に!」
両津「すまんすまん。手が滑った」ヘラヘラ
山本「タイヘンダ!イキシテナイ!」
高橋「レスキューヲオネガイネ!」
両津「よしうるさいのはいなくなったっと…」
友紀「両さん昔キャッツにいたカルペスより気性が荒らそう…」
両津「ゴミ掃除は終わった。次は貴様らだ!むん!」ブォン!
ストラーイクバッタアウッ
友紀「両さんすごい!3者連続三振だよ!」
両津「まあまあの立ち上がりだな」
友紀「今日は両さんにいっぱい頑張ってもらうために、色々用意してきたよ!」
両津「お、気が利くじゃないか。どれこのボトルを貰おうか…」グイッ
両津「」ブバッ!
両津「な、なんだこれは!?猛烈な甘さの後に鼻に異常な刺激が来たぞ!?」ゲホゲホ
姫川「あっ、それはねー、はちみつとタバスコと生卵と塩コショウを混ぜたドリンクだよー」
両津「小学校の実験じゃないんだから何でもかんでも混ぜるんじゃない!」
友紀「じゃあこっちの普通のスポーツドリンクをあげるね」
両津「うむ、変にこねくり回されるよりよっぽど美味い」
魚屋「両さん、相手ピッチャーもやばいよ。絶対150km近くは出てるよ」
ストライッ!バッターアウト!
両津「うーむ、こっちも三者凡退か。何、わしが抑えて打てば何とかなるだろ」
両津「わしのストレートが打てるものなら打ってみやがれ!」ビュッ
カキーン
両津「げっ!ホームランを打たれてしまった!」
友紀「あっ、言い忘れてた!その選手はストレートには強いけど変化球に弱すぎてクビになったんだよー!」
高橋「」
両津「そういうことは先に言え!ったく、無駄な点を取られてしまった」
八百屋「まあ結局1点で済んだから良かったよ」
友紀「あの助っ人ピッチャーは立ち上がりがこの世のものとは思えないほど悪いから放って置けば甘い球がどんどん来るよ!みんな頑張って!」
両津「ホームラン打ってくるから見とけよ」
友紀「おおー!さすが両さんだね!」グビグビ
両津「お前もしかしてそのクーラーボックスの中全部ビールか…?」
友紀「そうだよ〜」グビグビ
両津「こいつ実は高垣レベルで酒強いんじゃないか…?わしにも1本くれ」
友紀「うん、いいよー。はいっ」
両津「うむ、やはりタダ酒はうまいな。よし、ちょっくら打ってくるか」
ボール、フォアボール!
プラモ屋「結局フォアボールになったが…」
友紀「明らかに勝負避けられてるねー。ストライクが1球もなかったよ」グビグビ
両津「くそっ!汚ねえ真似しやがって!」ガン!
友紀「両さんさえ抑えればって感じだね」
ストラーイ!バッターアウッ!チェンジ!
酒屋「やっぱり俺たちじゃいくらど真ん中でもなあ…」
魚屋「速すぎて打てないよ」
両津「うーむ、どうにかせねばならんな…」
そのまま両者譲らず最終回の攻撃ツーアウト
友紀「泣いても笑っても最後の攻撃だよ!全力でぶつかっていこう!」グビグビ
八百屋「ぎええ!」
デッドボール!
両津「本当にぶつかりやがった…」
魚屋「うわあ…これは完全にあばらが折れてるよ…」
プラモ屋「両さんまずいよ。うちにはもう交替の選手いないよ」
拓海「おーう勘吉ー。それに友紀さんもいるじゃねえか。何野球なんかやってんだー?」
友紀「おっす拓海ちゃーん!今すっごいいいところなんだよー!まるでキャッツの…」
拓海「ああ、もう出来上がってんな…」
両津「おお拓海いいところに来た!お前その服の上からでいいからこのズボンと上着を着ろ!」ズルズル
八百屋「さすがに女の子の前でパンツになるのは嫌だよ両さん…」
拓海「はあ!?アタシ野球なんかやったことねえぞ!?」
両津「大丈夫だ。わしがホームランを打つからお前はそこで立ってるだけで良い!」
友紀「いよっ!男前!」ヒック
拓海「わ、わかったよ。アタシはわかんないけどちゃんと打てよな!」
両津「任せろ!」
両津「よっしゃあ来い!2Aリーガー!」
山本「」ピキッ
相手捕手「(ダメダメ、挑発に乗っちゃ!敬遠よ敬遠!)」
ボール!
両津「どうした!素人のわしの前に手も足も出んのか!それじゃあ日本でやっていけん訳だ!」
山本「」ピキピキッ
相手捕手「(あっ!まずいストライクゾーン!)」
両津「もらった!」グワァラゴワガキーン
友紀「やったあー!ホントにホントにホームランだー!両さんかっこいいー!」
拓海「や、やりやがった!」
両津「はっは!どうだ見たか!わしはやるときはやる男だからな!」タッタッタ
拓海「やっぱすげえよ勘吉は!いや、すげえしか言えねえけど!」
友紀「あっ!拓海ちゃん早く走ってー!」
拓海「あ?」
審判「アウト!」
両津「は?」
審判「バッターランナーが1塁ランナーを追い越したのでその時点でアウトです。よってスリーアウトでゲームセット!九呂井商店街チームの勝ち!」
友紀「あーあ、やっちゃったねー。日本ウィンナーの古庄と同じ様なことしちゃったねー」グビグビ
両津「な、な…」
拓海「…ア、アタシ用事があるんだった。またな勘吉!」ピュー
プラモ屋「約束通り、借金の件は無しだね」
酒屋「やれやれだね…」
両津「待て!そんなルールわしは知らんぞ!おいそれは野球規則の何条の何番だ!」
友紀「両さん諦めなよー。今日はおごったげるからさー。あ、もうビール無いや」
両津「わ、わしの借金が〜!」
おわり
以上です。今日もありがとうございました!HTML化依頼を出しときます
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