【モバマス】赤いボタンを知ってるか。青いボタンを知ってるか (18)

トコトコ

「……」



トコトコ

「……」



トコトコトコトコトコトコ







「ここ……」



雪美「……どこ?」

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トコトコ

雪美「……ん?」

雪美「何か……ある?」





トテトテトテトテ

雪美「……スイッチ?」



雪美「……」

雪美「……」ゴクリ

雪美「私は……クールだから……」


つ【青】ポチッ

………………………………



雪美「……」

雪美「……っ」ハッ

雪美「……ここ……は?」キョロキョロ

雪美「Pの……家?」



ガチャ

モバP(以下P)「よぉ、お目覚めかい?」

雪美「P…………っ!」

ダキッ

雪美「よかった……」ギュッ

P「おいおい。いくら新婚とはいえ、昨晩あんなに激しかったのに朝からお盛んだな」

雪美「え…………」



雪美「私……が……」



雪美「Pの……お嫁さん……?」

雪美「そういえば……」ジロジロ

P「ん?……顔に何かついているか?」

雪美(いつもより、視線が違う?)

雪美(まるでPが私と同じ身長になったみたいな……)

雪美(えっと……鏡は……)キョロキョロ

つ【鏡】

雪美(あった……と)

雪美「あ……っ!?」



―そこに映っていたのは

―千枝やありすはおろか、蘭子飛鳥や凛加蓮奈緒すら凌ぎ、茄子千秋をも上回る身長と抜群のスタイルを誇る美女であった

―ナイトウェア姿であったが



雪美(これが……)

雪美(私……なの……」

P「どうした?鏡を見て……あ、そうか寝起きだからな」

P「いつもありのままでいいって言ってるのに、今では俺しか見る人間がいないって自分を鍛練しているんだったな」

雪美「あ…………うん……」

P「じゃあ、行ってくるから……朝食できてるから、冷めないうちに食べてくれよ」

雪美「うん……」

雪美(……ひょっとして……夢?)

雪美(……そう……きっと……夢)

雪美(なら……)





雪美「ねぇ……いってらっしゃいのキスがまだ……」

P「そうだな……」クイッ

チュッ

雪美「ん……んァッ……」

P「んっ……ん、ん……」

P「じゃあ、行ってくるよ……帰りはメールするから」

雪美「うん……心配ない……」

P「おぅ!」








雪美「……」

雪美「夢……か……」ハァ

雪美「でも……夢でも……Pと一緒なら……」

雪美「ふふっ……」

雪美(でも……もしあの時……)

雪美(赤い方を……)

雪美(…………)

雪美(考えないでおこう……)

雪美(夢かもしれないけど、Pと一緒にいられるなら……)









雪美「遅い……」プゥ

雪美「もう……9時……」

雪美「いつもなら……寝る時間……」

雪美「……」

雪美「寂しい……」



雪美(ひょっとして……こんなのが毎日……)



ビクッ

雪美「や……やだ……」ポロ

雪美「いつもみたいに……一緒がいい……」ポロポロ

雪美「お願い……帰って来て……」ポロポロポロ







雪美(そして……その日は帰ってこなかった……)

雪美(帰ってきたのは……)



雪美(三日後だった……)

雪美「お願……い……」

雪美「夢なら……」





雪美「夢なら……覚めて……っ!」



―その一言で、一面真っ暗になったかと思うと、プツンと音を立てたみたいに

―私は深い闇に包まれ意識を落とした

………………………………

ユキミチャン

ユキミ

ユキ



雪美「っ!?」ガバッ



雪美「ここ……は……?」

千枝「あ……雪美ちゃ……ん?」

雪美「千枝……?」

千枝「あ、ありすちゃん!雪美ちゃんが……」

ありす「はい!プロデューサーさんに伝えてきます!」

雪美「私……」

千枝「あのね……みんなで遊んでいたら、急に倒れるように眠っちゃって」

千枝「なかなか起きないから心配したんだよ」

雪美「……うん……ごめん」

千枝「えへへっ、ちゃんと起きて来てくれたから、千枝は許しちゃいますね」

雪美「……ありがとう」

>>7修正

雪美(でも……もしあの時……)

雪美(赤い方を……)





雪美(小さく……なっていたの……?)

雪美(それとも他のことに……もしかすると)





雪美(……Pに会えないまま私が終わっちゃう話も……)

雪美(その後、Pと一緒に病院へ行って、頭に色々機械をつけて見てもらった)

雪美(異常はないって言われたけど、しばらくアイドル活動はできないって……)

雪美(でも、その分……)





雪美「P……」ヒョコ

P「お、雪美か」ヨシヨシ

雪美「私……子供じゃない……」ニマァ

P「そうかそうか」ナデナデ

雪美「えへへ……」







ありす「見ましたか、千枝さん」

ありす「はい、雪美ちゃんばかり狡いです」

千枝「……ありすちゃん、一人でお芝居してる」

由愛「で、でも、雪美ちゃんの倒れた原因がわからないから……」

千枝「そうですね……」



由愛「……」

由愛(ね、雪美ちゃん。あの時、赤いボタンを押していたらどうなったか知ってますか?)

由愛(正解は……永遠の)

P「ありすー、千枝ー、由愛ー、仕事にいくぞー!」

三人『はーい』

雪美「わ、私も……」

P「雪美はお留守番な」

雪美「ぷぅ……」





由愛「……」

由愛「まぁ、それはいいですよね」

由愛「その分、今のうちにいっぱい甘えていてくださいね」

P「由愛?どうした?」

由愛「あ……な、なんでもない……です」テコテコ





ギィィィ

由愛(そ、何でもない……今の精神のままで訪れた、ただの未来ですから)



おしまい

本当は、雪美が死んでいない世界に、雪美が行ったらどうなるか的話を作っていましたが……無理でしたので妥協をば



では、ありがとうございました

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