【ミリマス】真壁瑞希「スタドリ物語」 (24)
17日なのでシアター17歳組のSS
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真壁瑞希「こんにちは、スタドリの翁です。野山でスタドリを集めてはいろいろなことに使っています」
瑞希「名前を真壁瑞希といいます。瑞希と呼んでもらえると嬉しいです」
瑞希「おや、今日のスタドリはなんだか光輝いています。……眩しい」
瑞希「さっそく開けてみましょう」
宮尾美也「おぎゃあ〜」
瑞希「なんと。可愛らしい女の子が入っていました。白石さんに報告しましょう」
瑞希「ただいま帰りました」
白石紬「おかえりなさいませ。……あの、その子は? ……はっ! まさかあなたの隠し子──」
瑞希「いえ、スタドリの中に入っていました」
紬「ああ、なるほど」
瑞希「うちで育てたいと思って連れてきました。もちろん、白石さんがよければ、ですが」
紬「ええと……」
美也「私からもお願いします〜」
紬「はっ……!」
紬(とろんとした瞳、甘い声、ふんわりとした髪、少し太い眉……な、なんと愛らしいのでしょう……!)
紬「……わかりました。私たちで育てましょう」
美也「ありがとうございます〜」
瑞希「では、この子の名前は宮尾美也にしましょう」
〜数ヶ月後〜
瑞希(身長160cm)「宮尾さんの成長が著しいです」
紬(身長160cm)「身長も、もう私たちとあまり変わらないですね……」
美也(身長156cm)「こんなに大きくなれたのはお二人のおかげですよ〜」
瑞希(73cm)「……確かに、大きいです」
美也(84cm)「?」
紬(82cm)「真壁さん、今どこを見てそうおっしゃったのですか……?」
瑞希「それはともかく、宮尾さんもそろそろ結婚相手を探すお年頃のようですね」
紬「はい……。少し寂しいですが、私たちが素敵なお相手を見つけなければ……!」
瑞希「宮尾さん、結婚相手に求める条件はありますか?」
美也「……むむむ、これはチャンスですな〜」
紬「宮尾さん?」
美也「なんでもありませんよ〜。結婚相手の条件……私のことを好きな人がいいですね〜」
紬「ですが、それでは森羅万象と結婚することになってしまいます」
瑞希「日本で重婚は禁止されています。どうにか絞り込めませんか?」
美也「それでは……」
美也「私が言った物を持ってきてくれた人と結婚する、というのはどうでしょうか〜」
瑞希「なるほど。愛の度合いで競わせるわけですね」
紬「ですが、手に入れるのが困難な物にしなければ同じことです」
美也「そこは大丈夫ですよ〜。簡単に手に入る物ではありませんからね〜」
美也「でも、きっと持ってきてくれる人がいると信じていますよ〜」
横山奈緒「……お、なんやこれ。『次のうちどれかを持ってきた者は宮尾美也との結婚を認められる』やって……!?」
奈緒「この大チャンス、絶対にモノにしたるで!」
高山紗代子「あの美也ちゃんと結婚できるだなんて……。私なんか、って諦めてたけど、これなら……!」
紗代子「でも、ここに書いてある物を何に使うんだろう?」
島原エレナ「結婚って、ミヤと家族になれるってこと!? スゴーイ!」
エレナ「すぐに持ってくるから、待っててネ、ミヤ!」
〜数日後〜
なおさよエレ「持ってきたで(きました)(きたヨ)!」
瑞希「では、確認を行います」
奈緒「まずは私からやな。私が持ってきたのは……これや! 『くいだおれ太郎人形原寸大ver.』!」
紬「これは……本物ですね」
奈緒「地元のオカンに頼んで超特急で送ってもらったんやで。ここまで持ってくるの苦労したわ〜」
紗代子「……送り先をここにすればよかったんじゃない?」
奈緒「……あ、なるほど」
瑞希「では、続いて……」
紗代子「はい! 私が持ってきたのはこれです。『鹿島灘はまぐり』」
エレナ「ワオ! おっきいネ!」
紗代子「鹿島灘は茨城から千葉に広がる海域で、はまぐりが有名なんだ」
紬「ですが見た目だけならどうとでもなります。実際に食べてみないことには本物と認めることはできません」
紗代子「そう言うと思って、実際に調理したものがこちらになります! はまぐりとジャガイモをオリーブオイルとバターで炒めてみたよ」
瑞希「いただきます。……このうまみ、ぷりぷりの食感、間違いなく鹿島灘のはまぐりです」
エレナ「最後はワタシだネ。……ジャーン! 『ブラジルのサッカーボール』!」
奈緒「いやいや、サッカーボールの産地(?)なんてなんとでも言えるやん……って、ちょ、ちょっと待った!」
瑞希「横山さん、どうかしましたか?」
奈緒「これ、ただのボールやなくてサインボールやん。しかも、ブラジル代表の……」
紗代子「ええっ!?」
奈緒「ほら、この人とかみんなも聞いたことあるんちゃう?」
紬「た、確かに……私でさえ知っているような有名な方のサインです。島原さん、これをどちらで?」
エレナ「ンー? パパンに言ったらすぐ用意してくれたヨ?」
奈緒「な、なんちゅう……」
紬「ともかく、このサッカーボールも本物のようですね」
紗代子「ちょっと待って。全員が本物を持ってきたってことは……美也ちゃんと結婚できるのは、誰?」
エレナ「全員じゃないノ?」
奈緒「いや、私は苦労して美也のお題をクリアしたんや! 他のニ人と同じ扱いなんて納得できへん!」
紗代子「そ、それなら私だって!」
瑞希「むむ、言い合いになってしまいました」
紬「ここはやはり宮尾さん本人に決めていただきましょう。宮尾さん、この三人の中ならどなたが……宮尾さん?」
美也「……むふふ〜」
美也「この瞬間を待っていました〜」
奈緒「な、なんや……? 美也がいきなり光り始めたで!?」
紗代子「そして、くいだおれ太郎とはまぐりとサッカーボールが吸い込まれていく……」
エレナ「ミヤ、すごいヨ! ブラックホールみたいだヨ!」
紬「宮尾さん! ご無事ですか、宮尾さん!」
瑞希「い、いったい何が……」
美也「瑞希さん、紬さん、今まで育ててくれてありがとうございました〜」
紬「み、宮尾さん……?」
エレナ「スゴーイ! ミヤが飛んでる!」
美也「あ、三人にもお礼を言わないといけませんね〜。みなさんのおかげで私は力を取り戻すことができましたよ〜」
奈緒「力って、なんのことや!」
美也「実は、私は地球を侵略するために月から送り込まれた生物兵器なんですよ〜」
紬「せ、生物兵器……」
瑞希「成長が早いのはそういう理由でしたか」
紗代子「じゃあ、私たちにいろんなものを持ってこさせたのは……」
美也「あの中に私の力が封印されていたんですよ〜。周りの目を欺くためには必要なことでした〜」
奈緒「私らは、知らんうちに侵略の手伝いをさせられてたんやな……」
美也「力が戻って調子がいいですね〜。さっそく地球を侵略しちゃいますよ〜」
エレナ「どうしよう……このままじゃ地球が危ないヨ!」
瑞希「こんなピンチのときは、スタミナドリンク」
奈緒「346種類の成分が体に作用して……」
エレナ「……プハー! 飲むだけで力が湧いてくる!」
紗代子「力を合わせて……行こう、みんな! スタドリパーンチ!」
美也「あ〜れ〜。や〜ら〜れ〜た〜」
紬「こうして、世界に平和が訪れたのです……」
奈緒「スタドリは、戦うみんなの必需品や!」
紗代子「346製薬から!」
──────
────
──
奈緒「あ、私らのCM早速流れとるやん」
紗代子「撮影のときもそうだったけど、今考えてもよくわからないCMだよね……」
エレナ「でも、映画みたいで楽しかったよネ!」
紬「…………」
美也「紬さん、浮かない顔ですね〜?」
瑞希「侵略者だと判明した宮尾さんを、それでもなお庇おうとするあのシーンがカットされてしまったのですから、無理もありません。……白石さんの名演技、感動したぞ」
紬「……いえ、単にアイドルのことがわからなくなっただけです」
紗代子(……ところで、言った方がいいのかな?)
瑞希(私たちが宣伝したス「タ」ドリは、シンデレラさんのアイテムで……)
奈緒(ミリオンの方はス「パ」ドリやってこと……)
おしまい
デレミリコラボおめでとう
8,9月の分はこっちじゃなくておーぷんに投げたのでよかったら読んでね。まだ辞めてないよ。
エレナパパブラジルからエレナママ見つけただけじゃなく有名なサッカー選手とも知り合いになってたのか...何の仕事してるんだろ
乙です
>>2
宮尾美也(17) Vi/An
http://i.imgur.com/xQV9fSu.jpg
http://i.imgur.com/Ue3kK2I.png
真壁瑞希(17) Da/Fa
http://i.imgur.com/d7IR5KN.png
http://i.imgur.com/CsKedcv.png
>>3
白石紬(17) Fa
http://i.imgur.com/McbwTmk.png
http://i.imgur.com/ZekW9X1.png
>>9
横山奈緒(17) Da/Pr
http://i.imgur.com/23XZjnm.png
http://i.imgur.com/0awA4PD.png
高山紗代子(17) Vo/Pr
http://i.imgur.com/tJyjnM7.jpg
http://i.imgur.com/cS51unA.png
島原エレナ(17) Da/An
http://i.imgur.com/bVNKo6h.jpg
http://i.imgur.com/3zf773Q.png
8,9月のおーぷんの分これだっけ?
【ミリマス】宮尾美也「お料理で紬さんに勝ちますよ〜」
【ミリマス】白石紬「金魚すくいのコツ」
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