凛 「犬派な凛のいた世界」 (47)
ラブライブ!ss八作目です。
日付を越えてしまいましたが、凛ちゃんの誕生日ということで、凛ちゃんのssを書かせてもらいました!
前回の作品はこちら
希 「真姫ちゃんと部室で二人っきりは」
希 「真姫ちゃんと部室で二人っきりは」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1604061906/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1604248547
海未 「今日の放課後の練習は休みです」
凛 「ええっ!? なんで!?」
海未 「実は穂乃果がパンの食べ過ぎで……」
凛 「いやさっき普通に会ったけど、元気そうだったよ?」
海未 「じゃなくて、実は絵里が派手に転んでしまって……」
凛 「いやさっき普通に会ったけど、絵里ちゃんも元気そうだったよ?」
海未 「まぁともかく今日は休みなのです! 花陽や他のメンバーにも連絡しているので、今日は帰っても大丈夫ですよ」
凛 「えぇ……意味わかんないにゃ……」
\オーイ リンチャーン/
凛 「あれ? かよちんの声だ!」
\キョウ ヤスミダシ ハヤクカエロウ‼/
海未 「ほら、花陽も待ってますよ?」
凛 「うーん、理由は分からないけど今日は休みなんだね! じゃあ帰るね、また明日!」 ニコッ
海未 「ええ、また明日」 フフ
\オマタセー カヨチン キョウハ ドコイコウカ/
\オコメタベホウダイノ テイショクヤガアルンデス!/
穂乃果 「嘘が下手すぎるよ、海未ちゃん! 食べ過ぎで練習ができなくなるってどういうことさ!」 プンプン
海未 「うぅ……すいません……」 ショボーン
絵里 「私なんて派手に転んで練習ができなくなったってことにされかけたのよ? そこまでポンコツじゃないわよ!」
希 「でも前、詳しくは知らんけどウチが部室で待ってるときに転んで怪我したって聞いたで?」 ニヤニヤ
絵里 「あ、あれは不可抗力よ!!」 アセアセ
にこ 「とりあえず花陽が連れ出してくれたから、今日中にできるだけ明日の準備を進めるわよ!」 ドンッ
ことり 「せっかくの誕生日だもん、装飾まで凝って頑張るね♪」 ニコッ
真姫 「ケーキの買い出しは私と希で行ってくるわ」 クルクル
希 「ふふ、指名してくれるなんて嬉しいやん」 ニヤニヤ
真姫 「ヴェ別に、たまたま希を選んだだけで指名したわけじゃないわよ!!///」 カァァ
絵里 「なんかあの二人、前より仲良くなってない?」 ヒソヒソ
穂乃果 「たしかあの日からだよね……私たちがトカゲを捕獲してる間になんかあったのかな?」 ヒソヒソ
希 「ケーキの上に猫の形のチョコとか乗せたらいいんやない?」
にこ 「凛、猫好きだし良いんじゃないかしら」
海未 「ともかく、分担をしっかりして頑張りましょう。サプライズパーティー、ふふ、凛の反応が楽しみですね」
絵里 「海未は凛のことが本当に好きなのねぇ……あっ、もちろん私も凛のこと好きだけどね!!」
海未 「凛は可愛い後輩ですから」 ニコッ
…
…
…
凛 「今日は楽しかったにゃー!」 ワイワイ
花陽 「うん、私も楽しかったよ、凛ちゃん!」
凛 「それにしても練習急に休みなんて、なんかあったのかなぁ」
花陽 「えっ、いや、何もないと思うよ? 多分、海未ちゃんなりの優しさだったんだよ! 体を休めたり楽しいことをして元気を出してもらうための!」 アセアセ
凛 「ふーん、なら海未ちゃんもそう言ってくれたらいいのに」
花陽 「あはは……」
ニャー
凛 「ってこの声は!?」
花陽 「あっ、猫だね」
凛 「うぅ……可愛いにゃぁ、でも触れないにゃぁ……!」 ムムム
花陽 「凛ちゃん猫アレルギーだもんね……」
凛 「あーあ、凛が猫アレルギーじゃなかったら良かったのになぁ」
花陽 「そしたら猫飼ってたの?」
凛 「もちろんにゃ!! 猫は大好きだもん!」 ウキウキ
花陽 「そういえば凛ちゃん、前に、好きなみんなの好きなものを知りたいって、μ'sのみんなに質問責めしてたよね?」
凛 「そうだよ、だって好きな人たちの好きなものは凛も好きになりたいもん」
花陽 「じゃあ猫の好物の魚も好きにならなくちゃね?」 クスクス
凛 「なっ……!! かよちん、凛を罠にはめたでしょ!?」
花陽 「ふふ、あっ、もう家の前だ。またね、凛ちゃん!」 ニコッ
凛 「うぅ……うまく誤魔化されたような気もするけど、そんな悪戯好きなかよちんも好きだから凛は我慢するにゃ! またね、かよちん!」 ニコッ
…
…
…
凛 「風呂も入ったしもう寝るにゃぁ……遊び疲れてヘトヘトだよ」
凛 「あっ、そういえば」
凛 (明日は凛の誕生日だ……すっかり忘れてた。あれっ? もしかして今日練習がなかったのって……)
凛 「えへへ、なんだか嬉しいなぁ……」 ニコニコ
凛 「今日は早く寝よ!!」
凛 (明日が楽しみで楽しみでしょうがないにゃ!!) パァァ
…
…
…
凛 「今日は凛の誕生日……」
凛 (昨日急に理由も言わず練習が休みになったのは、きっとサプライズパーティーの準備をしてくれているに違いないにゃ!!) ワクワク
凛 「学校が楽しみだなー♪」
ピンポーン
凛 「あっ、もうそんな時間!? 急がないと!!」 アタフタ
凛 「えっと、あれは持ったでしょ、これも持ったにゃ、うーんあとは……ってあれ?」
凛 (あれ……? 部屋を見渡して気付いたけど、凛あんなところに犬の写真なんて飾ってあったっけ?)
\リンチャーン チコクシチャウヨー/
凛 「あっ、かよちんが呼んでる! 早くしないと! 今行くよー!!」
ガチャ
凛 「かよちん、お待たせ!!」 ダキッ
花陽 「うん! じゃあ行こうか凛ちゃん」 ニコッ
…
…
…
凛 「こないだ宿題を忘れて居残り授業をさせられたんだ! もう、疲れて限界だったよ!」
花陽 「ふふ、でも凛ちゃん諦めないで頑張って偉いよ!」 ナデナデ
凛 「えへへ」
凛 (凛には分かる……!!) ニヤリ
花陽 「そういえばこないだお米を取り寄せたんだけどね」 ソワソワ
凛 (いつも通りに話してるように見せて、かよちんが少しソワソワしてること……これは隠し事をしてる証拠! つまりサプライズパーティーをμ'sのみんなが計画してるということだにゃ! ふふ、楽しみだなぁ……) ニコニコ
花陽 「あっ、絵里ちゃん!」
絵里 「おはよう、花陽、凛! ……あれっ? 凛、少し縮んだ?」 キョトン
凛 「なっ! 凛は縮んでなんかないよ!! 絶賛成長期中だもん!」 プンプン
花陽 「たしかに凛ちゃんは昨日と1センチも変わってませんから、気のせいだよ絵里ちゃん!」
凛 「えっ、なんで見ただけでそんな具体的な……」
花陽 「……」
凛 「えっ、かよちん!?」
絵里 「なら気のせいかしら……うーん、でも、少し子供っぽいというか、昨日より幼げな気がするわね……髪でも切ったの?」
凛 「もう! なんで絵里ちゃんそんなこと言うの!! 凛は髪なんて切ってないにゃ!!」 プンプン
絵里 「えっ……?」
花陽 「にゃ……!?」
凛 「えっ、二人とも、どうしたの!? そんな驚いた顔して……」
絵里 「いや、あの、その……えっとワンじゃないの? 語尾?」
凛 「ワン?」
花陽 「り、凛ちゃんは語尾は猫じゃなくて犬だったよね……!?」 アセアセ
凛 「犬!? ち、違うよ!! 凛は猫好きだから……って自分で言うのも恥ずかしいけど/// 凛は語尾は猫だよ!!」
絵里 「えっと、これはどういうことなの? 花陽?」
花陽 「わ、私にも分かりません……」
凛 (二人とも本気で驚いてる……えっ、どういうこと、ワン!? ワンって語尾は流石に抵抗がありすぎるよ!! いや、猫の語尾も大概だけど!!)
絵里 「もしかしてイメチェン……ってやつかしら? にこがキャラ付けに文句を言ったとか? 流石にそこまでデリケートな問題だと安易に聞けないし……」
花陽 「ど、どうすれば……」 アセアセ
凛 (あっ、も、もしかして!)
凛 「分かったにゃ!! これもサプライズの一環なんでしょ! もう! 凛を騙そうとしたって引っかからないからね!」
絵里 「えっ、サプライズパーティーのことバレてるの!?」 アセアセ
花陽 「あわわわ」 アセアセ
にこ 「バレちゃ仕方ないわね」 ヒョコ
凛 「うわっ! にこちゃん、いつの間にいたの!?」 ビクッ
にこ 「今さっきよ。それにしても、やっぱり昨日の海未の嘘が下手すぎたかしら。バレちゃったのね」
凛 「まぁ海未ちゃんの嘘はバレバレだったけど……それでもサプライズには気づかないフリをしようとしてたのは本当だよ!? なのに二人が嫌な冗談を言うから!」
絵里 「冗談……? 冗談って?」
凛 「だからさっきの語尾が犬っていうやつだよ!」
絵里 「嘘じゃないわよ。たしかに一日中すべての語尾が犬ってことはないけど、ふとワンって語尾が凛は出てたし、少なくとも猫の語尾なんて今日初めて聞いたわ」
凛 「もう~絵里ちゃん、冗談きついにゃ~」 ハァ
花陽 「……」
にこ 「……」
凛 「えっ、冗談だよね!? ねぇ、かよちん、にこちゃん!?」
にこ 「……ごめん。私には凛の方が嘘だとしか思えないわ」
花陽 「凛ちゃん、忘れちゃったの?」 ウルウル
凛 (えっ、かよちん泣いてるの!?)
花陽 「らーめんのこと忘れちゃったの!?」 ポロポロ
凛 「ラーメン? えっと、凛ちゃんラーメンのことなら凛に聞かれても困るにゃ……」
花陽 「そうじゃなくて!!」 グッ
凛 「!?」 ビクッ
花陽 「凛ちゃんのバカぁぁ!!」
ササササ
凛 「あっ、かよちん!?」
にこ 「花陽……泣いてたわね。一応言っておくけど、これはサプライズ計画には入ってないわよ」
絵里 「たしかに凛は犬好きだったはずだけど……うーん、猫も好きだったのかしら?」 ムムム
凛 「猫は好きだし、犬も嫌いじゃないけど、そんなそこまで犬が好きってわけじゃないよ……?」
にこ 「でもあんたのバックのキーホルダー」
凛 「えっ?」
にこ 「どう見ても犬にしか見えないけど?」
凛 (そ、そんなわけ……!!)
犬のキーホルダー チャラン
凛 「そ、そんな、いつもここには猫のキーホルダーが付いてて……!?」 アセアセ
キンコンカンコーン
絵里 「あっ。とりあえず授業が始まっちゃうから凛は早く教室に行きなさい。花陽も良い子だから授業には遅れずにやってくるはずよ」
凛 「うぅ……でもぉ……」
にこ 「もしなんかつらいことがあったら、私たちや希、三年生に頼りなさいよ? 一応先輩なんだから!」
凛 「に、にこちゃん……」
絵里 「凛、何が起きたのは分からないけど、花陽もあなたも、はたから見てて本当に大の仲良しだわ。だからきっと大丈夫、すぐ仲直りできるわよ。それにもうバレちゃったからはっきり言うけど、今日はあなたの誕生日なんだから、もっと笑いなさい! 元気な凛が一番よ!」 ニコッ
凛 「絵里ちゃん……」
キンコンカンコーン
にこ 「じゃあまた放課後ね……元気出しなさいよ、凛!」
凛 「うん……!」
…
…
…
凛 「……」 モグモグ
凛 (昼休みになったけど、あれから、かよちんとは一言も喋ってない……いつも一緒に弁当を食べてたけど、いつの間にか教室からいなくなってて、なんかすごくつらくなって……誰もいない空き教室に来ちゃった)
凛 「……」 モグモグ
海未 「こんなところにいたんですね、凛」
凛 「えっ、海未ちゃん!?」
海未 「心配したんですよ。教室にもいないから」
凛 「うぅ……一人になりたくて……」
海未 「話は絵里から聞きました。二年生も先輩ですからね、少し話を聞かせてくれませんか?」
凛 「話? 話って何を話せば良いの? だって朝のことはもう全部聞いたんだよね?」
海未 「違いますよ。凛自身の話です。絵里が言ってました、今日の凛はいつもの凛じゃないと。でも、こうも言ってました。だけど凛は凛だと、たとえどんなに私たちが知ってる凛と違くても、凛には変わらないと」
凛 「絵里ちゃん……」
海未 「だから私たちが知らないことを教えてください。凛、あなたは何が思ったのと違くて、何が納得がいかなくて、何がそんなに不安で悲しいのですか? 役に立てるかは分かりませんが、どうか私を頼ってください」
凛 「海未ちゃん……私、語尾は猫なんだ。猫が好きなの」
海未 「猫ですか……それは絵里も言ってましたね。でもたしか凛は猫アレルギーでは? 猫アレルギーなのに猫が好きなのですか?」
凛 「得意苦手と好き嫌いは違うでしょ!?」 ガッ
海未 「……それもそうですね。申し訳ありません」
凛 「い、いや、凛が悪いんだ、謝らないで……ごめんね、海未ちゃん。凛はまだ全然大人じゃない、子どもっぽくてわがままで。だからかよちんを怒らせちゃったし、今海未ちゃんにも八つ当たりをしちゃった……」
海未 「凛……」
凛 「凛……大人になりたいよ……かよちんを、μ'sのみんなを悲しませるんじゃなくて、みんなの力になりたい……もっと立派になりたい……」 ポロポロ
海未 「凛……たしかにあなたは私の知っている凛ではないみたいです」
凛 「……!」
海未 「私の知ってる凛は、語尾が犬でした。それに、今のあなたより少し大人びてましたね。と言っても子供っぽいところもあって、そこまでは変わらないですけど」
凛 「そっか、みんなの知ってる凛は少し大人になれてるんだね。でも、今ここにいる凛は全然子供っぽくて……」
海未 「ええ、子供っぽいですね」
凛 「……」
海未 「でも、それの何が悪いんですか?」
凛 「えっ……?」
海未 「私たちは学生ですよ? 少しくらいなら子供っぽい方が良いじゃないですか。むしろ私みたいに堅苦しいと色々不器用になってしまいます」
凛 「海未ちゃん……」
海未 「子供っぽくて無邪気で、可愛い、凛が私は大好きですよ?」 ニコッ
凛 「うぅ……」 ポロポロ
海未 「立派になってμ'sのみんなの力になりたい……とても素晴らしい考えです。ですが、大人になるというのはなろうとしてなるんじゃなく、少しずつの努力を重ねていって、時間をじっくりかけて、ようやく大人になれるものじゃないでしょうか? 大丈夫ですよ、そんなに悩めるなら、人の心を思いやれるなら、凛は立派な大人です。あとは自分を認められるよう、その時その時を懸命に生きていけば良いのですよ」
凛 「うぅ……海未ちゃん……」 ポロポロ
海未 「ほら、先輩ですからね、私の肩で泣いても良いですよ?」 ニコッ
凛 「うわぁぁぁぁーーん!!」 ポロポロ
海未 「あとでみんなで祝うつもりですが、少し先走って……凛、お誕生日おめでとうございます。また一つ、大人になれましたね」
凛 「……うん」 グスッ
…
…
…
海未 「ようやく落ち着きましたね。凛、少し元気になれましたか?」
凛 「うん……! ありがとう、海未ちゃん」 ニコッ
海未 「当然ですよ。凛は可愛い後輩ですから」
キンコンカンコーン
海未 「あっ、昼休みが終わりますね……結局、凛の語尾の話をちゃんと聞くことはできませんでした。ごめんなさい」
凛 「ううん、謝らないで海未ちゃん。凛、十分話を聞いてもらえて、元気になれたから」
海未 「放課後、実を言うとまだ準備がかかることが想定されます。なので、希と話し相手になってください。きっと希なら、その問題を解決できると思います」
凛 「希ちゃん……?」
海未 「ええ。希はこういう不思議なことにはやけに詳しいですし、きっと何とかしてくれます」
凛 「分かった、ありがとね、海未ちゃん!」 ニコッ
海未 「やっぱり凛は笑顔が一番ですね」 ニコッ
凛 「えっ、ちょっと照れるにゃ……///」 カァァ
海未 「そんな反応をされると私も照れてしまいます……///」 カァァ
希 (なんか二人とも仲良しさんやなぁ。それにしても偶然話を聞いちゃったけど、もしかして、凛ちゃんが違和感がある理由って……)
…
…
…
凛 「パラレルワールド!?」
希 「そうや。おそらく凛ちゃんは別世界から入ってきちゃったんやね」
凛 「で、でも、μ'sのみんなも、学校も、通学路も、全部一緒だったよ!? そ、そんな別世界なんて!!」
希 「パラレルワールドって大きく違うものもあれば、ほとんど同じだけど一点だけ違う世界だってあるんよ。どう? 何か少しだけ、自分の世界と違うところがない?」
凛 「違うところ……あっ、猫と犬!」
希 「そうやね。おそらく猫好きな凛ちゃんが、犬好きの凛ちゃんがいるこの世界に飛ばされてしまったってことかな」
凛 「凛が犬好きなんて信じられないにゃ……!」
希 「逆に、この世界のみんなは猫好きの凛ちゃんなんて驚いてしまう。パラレルワールドってそんなもんなんや」
凛 「どうすれば元の世界に戻れるの……?」
希 「うーん。こっちの世界に飛ばされた理由も分からない以上、なんとも言えないなぁ。こっちの世界の凛ちゃんとは会った?」
凛 「あっ、そういえば会ってない……」
希 「学校で鉢合わせしてないということは、こっちの世界の凛ちゃんも別世界に飛ばされてしまっているか、それとも事情を理解してどこかに姿を隠しているかってところやなぁ……とりあえずこの世界にいるなら会ってみれば良いと思うよ」
凛 「どこにいるんだろう……?」
希 「それはきっと凛ちゃんが一番分かると思うよ。だって同じ凛ちゃんだからね」
凛 「うーん……分からないにゃぁ」 ムムム
希 「あっ、それと。昼休みに花陽ちゃんがいなかったのは、凛ちゃんの誕生日会の準備をしてたからやで?」
凛 「えっ」
凛 (凛……かよちんに嫌われちゃったと思ってた。だってあんなに怒らせちゃったし、かよちん泣いてたから……。だけど、あんなことがあってもかよちんは凛の誕生日会のために頑張ってくれてたんだね……ありがとう、かよちん)
希 「きっと、感覚的にはみんな分かってても、凛ちゃんが別世界の住人だなんて誰も分かるはずがない。だから誕生日会には出てあげて? みんな喜ぶから」 ニコッ
凛 「うん……」
凛 (凛、謝らないと。かよちんに、μ'sのみんなに、ちゃんとありがとうって言わないと!!)
希 「じゃあ先に行ってるから、少し経ってから来てね」
凛 「あっ、待って、最後に聞いていい?」
希 「うん? どうしたん?」
凛 「なんで希ちゃん、そんなパラレルワールドに詳しいの? 希ちゃんはたしかにそういうスピリチュアルなのに詳しかったけど、凛の世界の希ちゃんもそこまでパラレルワールドに詳しそうではなかったよ?」
希 「うーん……まぁウチにも色々あるんよ、色々」
凛 「色々……? 気になるけど、引き止めちゃ悪いもんね。また時間があるときに聞くよ!」 ニコッ
…
…
…
凛 「……」
凛 (この部室のドアを開けたらみんなお祝いしてくれるんだろうなぁ……)
凛 (かよちんはどんな顔してるんだろう。泣いた跡があったら申し訳なくなるなぁ)
凛 (でもちゃんと謝ろうって!ちゃんと感謝を言わないとって! 思ったんだからかよちんと、μ'sのみんなと、しっかり向き合わなくちゃ!)
凛 (そういえば、今日の弁当魚が入ってた……いつも入れないでって言ってるのに。この世界の凛は魚が好きなのかな?)
海未 『猫ですか……それは絵里も言ってましたね。でもたしか凛は猫アレルギーでは? 猫アレルギーなのに猫が好きなのですか?』
凛 (だけどこの世界の凛も猫アレルギーなのは一緒らしいし、きっと犬好きと猫好き以外の違いなんてないんだろう。だったらきっとこの世界の凛は少し大人で、魚も苦手だけど食べなくちゃって弁当に入れてるに違いない。この世界の凛は偉いなぁ……あれ、でも?)
凛 (凛とこの世界の凛との違いって、それだけなんだよね……? だったらなんで、この世界の凛は少し大人なんだろう。犬好きなら何か違うことがあるの?)
花陽 『らーめんのこと忘れちゃったの!?』 ポロポロ
凛 『ラーメン? えっと、凛ちゃんラーメンのことなら凛に聞かれても困るにゃ……』
花陽 『そうじゃなくて!!』 グッ
凛 (らーめん……もしかして食べ物のラーメンのことじゃなくて、犬好きの凛にとって、とても大切なことなんじゃ……)
\チョット リン! オソスギルワヨ‼ トップアイドルノ ニコヲマタセルキ⁉/
凛 「あっ、早く入らないと……」
ガチャ
パァーーン
μ's 「誕生日おめでとう!!」
パチパチ
凛 「すごい……ケーキもあるし、部屋も飾り付けられててすごく綺麗……!!」 パァァ
穂乃果 「凛ちゃん、お誕生日おめでとう!! なんかサプライズバレちゃってたらしいけど、しっかりお祝いするから安心してね!」 ニコッ
海未 「私の嘘が下手すぎましたね……まぁでも結果ちゃんとお祝いできてよかったです。改めて、凛。お誕生日おめでとうございます。一歩、立派になれましたね」 ニコッ
ことり 「装飾を張り切っちゃいました♪ 凛ちゃん、お誕生日おめでとう! ことりは先輩らしくなかなか振る舞えないけど、それでも凛ちゃんの力になるからね!」 ニコッ
にこ 「朝は色々あったけど、今はそんなの関係なし! とりあえずお誕生日おめでと! あんたは能天気なくらい明るいのが良いのよ、だから笑ってなさい!」 ニコッ
絵里 「凛、誕生日おめでとう。私は凛の無邪気な笑顔が大好きだし、いつもその笑顔に救われてるわ。ふふ、これからもよろしくね、凛」 ニコッ
希 「凛ちゃん、お誕生日おめでとう! lily whiteではいつも明るくてウチも元気を貰えるんよ、いつもありがとう。これからも仲良くしてな?」 ニコッ
真顔 「誕生日おめでとう、凛。普段はなかなか言えないからせっかくの機会に言わせてもらうけど、いつも一緒にいてくれてありがとう。花陽とあなた、二人がいたから学校生活もまぁ楽しくなったわ。これからもよろしくね」 ニコッ
凛 「み、みんな……!」 グスッ
花陽 「凛ちゃん……」
凛 「かよちん……!」
花陽 「朝はごめんね。せっかくの誕生日なのに嫌な思いさせちゃった」
凛 「そ、そんなことない! あれは凛が悪くて……そ、それに!」
凛 (言うんだ! ちゃんと! ごめんねって、ありがとうって!)
凛 「かよちん、朝のこと、ごめんなさい。そして、いつもありがとう。かよちんがいたから凛も頑張ってこれたし、これからも頑張っていこうと思えるんだ!」 ニコッ
花陽 「凛ちゃん……! うん、私も一緒。私も凛ちゃんがいるから頑張ってこれたし、これからも頑張ろうって思えるの! ありがとう、凛ちゃん!」 ニコッ
凛 「そしてみんなもありがとう! まだ凛はダメなところたくさんあるけど、それでもμ'sで頑張れてるのは、こんなにも楽しいのは、みんなのおかげだよ! これからもよろしくね!」
にこ 「なかなか嬉しいこと言ってくれるわね」 グスッ
真姫 「もしかしてにこちゃん泣いてる?」
にこ 「泣いてないわよ!///」
凛 (言えた……ちゃんと伝えられた。かよちんとも仲直りできた。本当に良かった! なのに、なんだろう、このわだかまりは。なんか胸が……チクチクする)
ことり 「じゃあーん! ケーキだよ、凛ちゃん!!」
穂乃果 「凛ちゃんの好きな犬の形のチョコを乗せたんだ! 希ちゃんが昨日提案したんだよ!」
希 「あっ……」
凛 (犬の形のチョコ……ああ、そうだ。この胸のわだかまりの理由に気付いてしまった。このお祝いのメッセージを、みんなからの想いを、本来受け取るのは猫好きの凛じゃなくて、犬好きの、こっちの世界の凛なんだ……!!)
凛 「……」 ポロポロ
絵里 「ちょ、ちょっと泣くのは早いわよ、凛」 アセアセ
凛 (それに凛の世界にも、凛をお祝いしようとしてくれているみんながいる……帰らないと。そして、この世界の凛を見つけなくちゃいけないんだ……!)
凛 「みんな、一つわがままがあるんだけど良いかな?」
穂乃果 「もちろんだよ! 誕生日だもん!」
凛 「二時間で戻ってくるから少し待ってて欲しいんだ。それで帰ってきたら、さっき伝えた言葉、改めて凛に伝えて欲しいの。きっと喜ぶから」
穂乃果 「ええっ!?」
真姫 「ちょっと! いきなりどうしたのよ!? 別に何か用事があるなら仕方ないけど、理由くらいは教えてくれるわよね?」
凛 「ええっと……それは……」 アセアセ
海未 「分かりました、凛。ちゃんとわだかまりなく、帰ってくるのですよ?」
ことり 「う、海未ちゃん!?」
希 「了解や! ちょうどもうちょっと部屋のデコレーションやりたいところやったし、行っておいで! ほら、真姫ちゃんも、手伝って!」 ガシッ
真姫 「えっ!?」
海未 「凛……私には詳しいことは分かりません。ですが、きっとあなたにはあなたの帰る場所があるのでしょう。そして、今ここで感謝の気持ちを精一杯伝えられたことで、この世界に未練はなくなったのですね。ありがとう、凛。少し子供っぽいあなたも新鮮で楽しかったですよ。いつか会えるその日まで、いつまでも笑顔でいてくださいね」
凛 「ありがとう……海未ちゃん。希ちゃん。みんな。みんなのこと忘れないよ、絶対に、絶対に!」
ガチャ
ササササ
にこ 「凛、行っちゃったわね……」
絵里 「でもいつも一緒よ、きっと」
真姫 「希、どういうことか説明してくれるわよね?」 ゴゴゴゴ
希 「いやぁ、それは、どうやろ、あはは」 アセアセ
穂乃果 「なんか今日の凛ちゃん、いつもと違って新鮮だったなぁ。でも、いつもの凛ちゃんも好きだなぁ……むむむ、選べないよ!!」
ことり 「海未ちゃんが言うなら、きっと何か特別な理由があるんだね」
海未 「ええ……あの凛にもきっと帰る場所があるんです。それを止める権利はありません。それに、そこにはきっとまた違う私がいて……その私も可愛い後輩が好きでたまらない園田海未のはずですから、私が奪い取るわけにはいきません」
花陽 「……」
希 「花陽ちゃん」
花陽 「……!」 ビクッ
希 「分かってる、追いかけたいんやろ? 多分、凛ちゃん目的地理解してないで走り出してるし、追いついて一緒に行ってあげて?」
花陽 「……ありがとうございます」 ニコッ
ガチャ
ササササ
…
…
…
凛 (きっと、凛が、凛なら、大切なものはどんなにつらいことがあっても、しっかり残していると思うんだ……! そして部屋にあったあの犬の写真……あれが!)
花陽 「待って、凛ちゃん!!」
凛 「えっ、かよちん!?」
花陽 「はぁはぁ……やっと追いついたよぉ」 ヘトヘト
凛 「かよちん、ここまで走ってきたの!?」
花陽 「ねぇ、凛ちゃんは凛ちゃんじゃないんだよね?」
凛 「えっ!?」 ビクッ
花陽 「だけど私にとって、凛ちゃんは凛ちゃんだよ。どんな凛ちゃんだって、私は凛ちゃんの助けになりたいんだ! 行きたい場所があるなら私に言って! 私が分かる場所なら連れて行くから!」
凛 「かよちん……」
花陽 「……」
凛 「らーめんって、凛が飼ってた犬の名前なんでしょ?」
花陽 「!」
凛 「ふふ、凛らしいや。そんな名前つけるなんて。ねぇ、かよちん……らーめんの墓に連れて行って欲しいんだ」
花陽 「墓に……?」
凛 「うん。きっと、そこに答えがある、凛がいるはずなんだよ」
花陽 「……分かった、こっちだよ、凛ちゃん」
…
…
…
花陽 「この道を進めば、らーめんの墓があるよ」
凛 「ありがとう、かよちん。かよちんは一緒に来ないの?」
花陽 「……きっとここからは、凛ちゃんが一人で向き合うべきなんだと思う。だから私はここで待ってるね、頑張ってきて帰ってきた凛ちゃんを抱きしめるために!」 ニコッ
凛 「そっか……頑張るよ、凛……」
…
…
…
凛 「こんにちは、もう一人の凛……犬好きの凛ちゃん……」
凛(犬派) 「……」
凛 「それがらーめんの墓なの?」
凛(犬派) 「うん、そうだよ、これがらーめんの墓」
凛 「写真を見たよ。すごく可愛かった。ねぇ、少し聞かせてよ、そのらーめんの話」
凛(犬派) 「……らーめんは私が四歳くらいの頃に飼い始めたペットなんだ。とても可愛くて、いつも一緒にいたの。でも、中学三年生の頃に亡くなっちゃった」
凛 「凛は猫が好きだけど、猫アレルギーだから飼えなかった。でも、こっちの凛は犬好きだから犬を飼って、生き物を飼って、命に向き合ったんだね」
凛 (そしてそれがきっと、こっちの世界の凛が少し大人になってる理由……命の重さを知って、出会いと別れを体験した。その経験が凛を強くしたんだね)
凛(犬派) 「そう。凛は命に向き合ったんだ。その経験は今でも生きてて、少し人に優しくなれている気がする。そしてつらいときは、いつもらーめんとの優しい思い出が凛を励ますんだ。もちろん、μ'sのみんなやかよちんとの日々も凛を支えてくれてるよ。だけど、現在進行形で一緒にいる仲間だけじゃなく、もうどこにもいないらーめんのことも、しっかり凛は覚えてる。心にいるんだ」
凛 「……」
凛(犬派) 「でもやっぱり、それでも恋しくなって、度々ここに来てしまう。今日なんて凛の誕生日なのに学校のみんなには会ってない。なんだろ、急に寂しくなって、なのに誰にも会いたくなかったんだ……」
凛 「……凛がこの世界に呼ばれた理由は未だに分からない。でも、きっと、らーめんと凛との、わだかまりを、思いを、受け止めて、ちゃんと認めることが正解なんだと思う。そのための些細な手伝いのために、凛は呼ばれたんだと思うんだ」
凛(犬派) 「些細な手伝い、か……。朝起きたとき、凛は床に落ちてて、ベッドにはもう一人の凛がいたんだ。そしてそのときなんとなく察した、この凛は別の世界の凛なんだなって。だから学校もこの凛に任せて自分はらーめんに会いに行こうって迷わず思えた。ありがとう」
凛 「……」 ポロポロ
凛(犬派) 「って泣いてるの!?」
凛 「凛にはらーめんとの思い出はないけど、それでもなんか胸がすごく痛くて……つらいの。ねぇ、もう一人の凛、凛にもそのらーめんとの思い出、共有させてくれないかな? 凛もらーめんのこと、もっと知りたいな。好きな人たちの好きなものは凛も好きになりたいから!」 グスッ
凛(犬派) 「……うん、分かったよ、話すね。ありがとう、もう一人の凛。らーめんもきっと喜んでくれるよ」 ニコッ
凛 (それからもう一人の凛はずっとらーめんの話をしてくれた。元気で人懐っこくて、凛のことが大好きだったこと。凛もらーめんといっしょに昼寝をする時間がとても大好きだったこと。それはもう、まるで、凛もその場面を体験したように、ただ、ただ、らーめんとの思い出が心を駆けて行ったんだ……)
…
…
…
花陽 「あっ、凛ちゃん!?」
凛 「……ただいま、かよちん」 ニコッ
花陽 「あれ……もしかして、いつもの凛ちゃん?」
凛 「……うん。あの凛はずっと話してたら、しばらくしていつの間にか消えてたんだ。きっと元の世界に戻ったんだと思う。ずっと幸せそうにらーめんとの思い出話を聞いてくれたんだ」
花陽 「そっか……!」
凛 「らーめんのこと。思い出したら、ちょっと寂しくなったよ。でも、思い出したら、ちょっと心が暖かくなった」 ニコッ
花陽 「……ねぇ、凛ちゃん、少し抱きしめていい?」
凛 「えっ!? 急にどうしたのかよちん///」 カァァ
花陽 「頑張ってきて帰ってきた凛ちゃんを抱きしめる……ってさっき凛ちゃんと約束したから」
凛 「……分かったよ、約束だもんね」
花陽 「うん」
凛 「……」 ドキドキ
花陽 「……」 ドキドキ
凛 「かよちん、抱きしめてる時間、流石に長いよ///」
花陽 「あっ……ごめん……つい……///」 カァァ
凛 「そういえばあの凛に聞いたんだけど、誕生日会を待たせちゃってるんだっけ? 早く行かないと!」
花陽 「そうだね、みんな待ってるよ」
凛 「ふふ、主役がいないとやっぱりみんな寂しいワン!」 ニコッ
花陽 「ワン……。猫派の凛ちゃんも凛ちゃんで素敵だったけど、やっぱり犬派の凛ちゃんが安心するなぁ」
凛 「ほら、かよちん! 行こっ!」 ニコッ
花陽 「うん!!」
…
…
…
ピンポーン
\リンチャーン チコクシチャウヨー/
凛 (朝の光……戻ってきたんだね、凛)
凛 「かよちんが呼んでる! 早くしないと! 今行くよー!!」
ガチャ
凛 「かよちん、お待たせ!!」 ダキッ
花陽 「うん! じゃあ行こうか凛ちゃん」 ニコッ
…
…
…
凛 「こないだ宿題を忘れて居残り授業をさせられたんだ! もう、疲れて限界だったよ!」
花陽 「ふふ、でも凛ちゃん諦めないで頑張って偉いよ!」 ナデナデ
凛 「えへへ」
花陽 「そういえばこないだお米を取り寄せたんだけどね」 ソワソワ
凛 「あっ、あそこの売店で少し買いたいものがあるんだけど、寄っていい?」
花陽 「うん、大丈夫だよ! この時間なら学校も間に合うし!」
凛 「ええっと……あっ、これだ! これを買うよ!」
花陽 「何を買ったの?」
凛 「ふふ、しばらく秘密だよ。あとで教えてあげるから楽しみにしててにゃ」
花陽 「気になるなぁ~。あっ、絵里ちゃん!」
絵里 「おはよう、花陽、凛! 今日もいい天気ね!」
凛 「おはよう、絵里ちゃん! そして……そこに隠れてるにこちゃん!」 ギラッ
にこ 「なっ!? なんでバレたの!?」 ドキッ
凛 「バレバレだからにゃ!」
にこ 「ぐぬぬ……!!」
キンコンカンコーン
絵里 「あっ。とりあえず授業が始まっちゃうからみんな早く教室に行きなさい」
にこ 「じゃあまた放課後ね……! 凛、楽しみにしておきなさい!」
凛 「何をだにゃ?」
絵里 「ちょっと、にこ!?」 アセアセ
にこ 「あっ、いや、そ、その、何でもないわ! またね、凛!」 アセアセ
凛 (気付かない演技も疲れるにゃ……)
…
…
…
凛 「……」
凛 (そして放課後になったわけだけど……)
凛 (この部室のドアを開けたらみんなお祝いしてくれるんだろうなぁ……)
凛 (あっちの世界でも、ちゃんと凛はお礼を言えたんだ……! だからこっちの世界のみんなにもちゃんとお礼を言おう! 気持ちを伝えよう!)
\チョット リン! オソスギルワヨ‼ トップアイドルノ ニコヲマタセルキ⁉/
凛 「あっ、早く入らないと……」
ガチャ
パァーーン
μ's 「誕生日おめでとう!!」
パチパチ
凛 (そこには猫の形のチョコが乗ってるケーキがあって、部屋もすごく可愛く飾り付けられていた……あぁ、凛は幸せ者だなぁ……)
海未 「あっ、凛! バックのキーホルダー、もう一つ買ったんですね!」
凛 「おおっ! 海未ちゃん気付くの早いね!」
花陽 「朝買ったのはキーホルダーだったんだ! えっと、猫のキーホルダー?」
凛 「違うよ、今度は犬のキーホルダーを買ってみたんだ!」
にこ 「犬? 凛が犬なんて珍しいわね」
凛 「ちなみに名前まで付けてるんだ!」
絵里 「キーホルダーに名前をつけるなんてオシャレでハラショーだわ! その犬の名前はなんて言うの?」
凛 「うん、この子の名前は……」
凛 (現在進行形で一緒にいる仲間だけじゃなく、別の世界のことも、しっかり凛は覚えてる。心にいるんだ。だから凛はあの日のことを過去にはしないよ!)
凛 「らーめんって言うんだ!」 ニコッ
おわり
改めて、凛ちゃんお誕生日おめでとうございます!!(一日遅れ)
本当に遅れてしまい申し訳ありません。
また、少し文字にバグがあるかもしれません、それも申し訳ありません。
でも色々大変でしたが、それでも書くのはとても楽しかったです!
また機会がありましたら、ここで近いうちに書かせてもらいます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ちなみに最初の、のぞまきのくだりはこちらの作品を読んでるとより楽しめるかも、です。
希 「真姫ちゃんと部室で二人っきりは」
希 「真姫ちゃんと部室で二人っきりは」 - SSまとめ速報
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