市川雛菜が幸せじゃなかった理由 (12)
初投稿ですので細かいミス等散見されるかもしれません。ご了承ください。
先日開催された「THE IDOLM@STER SHINY COLORS MUSIC DAWN」Day2を視聴された方はより何かを感じ取れるかもしれない作品となっています。
ハーメルンにも細部へ変更を加えた同作品を投稿しています。
当作品は独自の解釈に基づくキャラクター描写を行っています。ご注意ください。
人によっては単なる「しあわせ~♡」じゃないかも……。
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その時はずっとね、雛菜に黒ってあんまり似合わないと思ってたんだー。
透先輩は大人っぽいところもあるからすごく似合ってたし、円香先輩はまあ、全然違和感ないしー。
小糸ちゃんは雛菜より似合ってないんじゃないかなって思った、しかも泣き止まないから服ぐちゃぐちゃ〜。
ハンカチ、貸してあげたけどそれもすぐにぎゅーって絞れるくらいになっちゃった〜。
円香先輩は相変わらず静かで、目も閉じてるから眠ってるみたいに見えててー。
そんなことだけ考えてたら時間、ぶわ〜、って過ぎちゃって、気付いたらみんなでお家の前でかいさーん、ってことになってて〜。
独りになったし、せっかくだから溜まってた宿題ぜんぶやっちゃお〜、って思って机に向かってたけど、全然集中できないの〜。
それでね、しかたないからずっとスマホのアルバム見てた時にね、窓、こんこん、って叩く音がしてー。
開けたら不機嫌そーな円香先輩がいて、雛菜うわーってなっちゃった〜。
なんでうちに来たの、って訊く前に遮るみたいに話し出すし、困っちゃう、そういうの〜。
『ハロー、ミス・ハピネス。何やってんの、こんな時間まで』
今日くらいはねー。何ー、そのミスって〜。円香先輩がそうやってテンション高いのもそのせいじゃないの〜? ハローでもないしこんばんはでもないし、夜分遅くにすみません〜、みたいな時間ー。
『今夜は忙しいから気が立ってるだけ。だから手短に言うけど、雛菜。私はあんたを呪う』
えー、怖いー。雛菜そういうの好きじゃないー。
『そっちの言い分はどうでもいい。いい? 今から言うこと、守って。破らないで』
そうしないと呪われちゃうならちゃんと聞くけどー。
『違う。いいから』
むー、は〜い。何〜?
『浅倉の側にいて。あいつにはそういうの、要るから』
うん〜もちろんー。当たり前でしょ〜? それでー、次はー?
『小糸の側にいて。笑わせてあげて』
それも当たり前〜。そういうことわざわざ言うとか、円香先輩、変〜。
『そう。変でも、別に』
やっぱ変〜。雛菜もう呪われたくないから、終わりね〜。
『勝手なやつ』
それは円香先輩ー。
『そうかもね。じゃ』
もう行くの〜?
『世話にはなったから。一応、それには報いる』
こんな時間に〜?
『眠れてるわけないでしょ。もう行く』
『雛菜』
ん〜?
『任せた』
はーい、任された〜〜〜♡
それでー、円香先輩、事務所の方へ行っちゃったー。
雛菜がなんか言おうとしてたから、多分わざと背中向けててー。
そういうところ、ずっときらい〜。
ばいばいも言わないんだからー、今日くらいいいでしょ、って思ったのにな〜。
で、雛菜呪われちゃって幸せじゃないから、だから、次の日の朝も、三人一緒になって学校へ行ったの〜。
みんなでしあわせ〜♡になれるように……ね?
終わり。
呼んで頂きありがとうございました。
完全にノリと勢いで書いてしまった掌編ですが、何かを感じ取って頂けていれば幸いです。
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