【シャニマスSS】P「黛冬優子はめんどくさい」 (48)

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このSSは以下の要素を含みます。それでもよいという方はご覧ください。

・地の文有
・冬優子がめんどくさい?話
・ちょっとキャラ崩れてるかも
・2chにも投下予定です
・冬優子はかわいい


冬優子ほどキレ散らかしてる女が似合うやつはいない。つまりそういうこと。

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11/21 00:00より投下します

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このSSは以下の要素を含みます。それでもよいという方はご覧ください。

・地の文有
・冬優子がめんどくさい?話
・ちょっとキャラ崩れてるかも
・pixivにも投下予定です。仕様上、pixivのほうが早く掲載されます。お急ぎの方はこちらへ
https://www.pixiv.net/users/37938045/novels
・冬優子はかわいい


冬優子ほどキレ散らかしてる女が似合うやつはいない。つまりそういうこと。

Introduction:さっさと正座しろ

冬優子「正座」

P「……え?」

冬優子「正座」

P「いや、冬優子「正座」……はい」

冬優子「……で?」

P「……で、とは」

冬優子「は?」

P「……」

冬優子「あんた、ふゆがなんで怒ってるかわかる?」

P「……すまん、なにかしてしまったのなら謝るよ」

冬優子「それが謝罪になるとでも思ってんの?」

P「」

冬優子「……明日は?」

P「……お互いにオフ」

冬優子「今日は?」

P「早めに帰ってきた」

冬優子「今は?」

P「23時30分」

冬優子「仕事が終わってから?」

P「……11時間」
冬優子「11時間49分」
P「え」
冬優子「11時間49分」

P「……だいたい12時間くらい」

冬優子「そ。……で?その間にしたことは?」

P「……え、普通にしてたと思うんだが」

冬優子「……テレビを見た時は?」

P「一緒だったな」

冬優子「今日の献立は?」

P「昼がラーメンで、夜は牡蠣フライだった」

冬優子「洗い物とかは?」

P「ないが……」

冬優子「明日は一日中家にいるんだっけ?」

P「……やっぱり出かけたほうが」

冬優子「は?」

P「ヒェッ」

冬優子「……それとなく、手つないだの気付かなかった?」

P「いや、気づいてたが」

冬優子「……肩に寄りかかったのは?」

P「かわいいなって思ってた」

冬優子「っ」

P「……」

冬優子「……そっ、それで。アンタはどうしたんだっけ?」

P「……一緒にテレビを見て」

冬優子「テレビを見て?」

P「……夕飯にしようかって」

冬優子「その後」

P「……お風呂どうしよっかって」

冬優子「先に入るかっていったわよね。その後は?」

P「……髪を乾かして」

冬優子「やたらうなじをさわって?」

P「……すまん。嫌だったか?」

冬優子「今質問していい時間だっけ?」

P「ヒュッ」

冬優子「で? さっきなんて?」

P「……一緒に寝ようかって」

冬優子「……改めて聞くわ。なんでふゆが怒ってるか理解してる?」

P「……すまん、さっぱりだ」









冬優子「期待してエロい紐パン穿いて枕もYESでキス待ちまでしてたのになんで襲ってこないのかっつってんのよッ!!!」







P「……」

冬優子「……」フーッ フーッ

P「あの、大変申し上げにくいのですが」

冬優子「何」

P「……冬優子は俺とエロいことしたかった?」

P「悪かった!悪かったからズボンを引っ張るのはやめてくれ!」

冬優子「うっさい! うっさい!! うっさい!!! 気づけバカ!ばかぁ!!」グィィィ

1st:黛冬優子は深読みする

15:32

冬優子(これ、誘われてんの……?)



テレビには「とわこい」と書かれたロゴが写っている。
隣りにいるこいつは――何も考えていないのか。普通に楽しみにしているような顔でテレビを見ていた。

昼下がり。昼食と買い物が終わって、この忙しかった間に録り溜めたテレビドラマを一緒に見ている。
いつもどおりの空間――とはいい難い。というよりもう狙ってやっているのかと問いただしたい。

OPテロップが終わり、先々週の続きから。なんのことはない。ただの恋愛ドラマだ。
……ちょっと、濡れ場が多いだけの。

それまでが嘘のように、お互いに今日は仕事が殆どなかった。ここ一週間のスケジュールを考えると嘘のような予定表だった。そもそも今日するはずだった仕事がそれぞれ一週間に散らばるように前倒しになっていて、けれど急に仕事が生まれるわけでもなかったから当然とも言える。残りの打ち合わせやら日程の調整やらをすれば午前を超える前には手持ち無沙汰。
昼食を取って、買い物を終わらせて――カキフライを強請られた。旬だからって――だらだらと帰ってきたのは昼下がり。

今日は休む日。少なくとも手料理なんて作るエネルギーもなかったし、ベッドに入っても眠くはない。
録り溜めを見ようとしたのはただの偶然。なんとなくだった。

冬優子(それで! なんでこのチョイスなのよ……!)


展開を見やればやたらと長いキスシーン。絶対舌まで入ってる。というか唇舐めてるし!!


冬優子(それでこいつは……!)

Pを見やれば無表情。ただ眺めているだけ。だけ、なんだけど。

冬優子(というか? 一週間してないし? というかカキフライってもしかして……)

P「……」ムゴン

手を見やる。ごつごつとした、大きい手だ。
……もしかしてが、止まらなくなっていく。

冬優子(なんでふゆがこんなに悩まなきゃいけないわけ!? したいならしたいってさっさといいなさいよ!!)

冬優子(……こっちだって、我慢してるんだから)


きゅっと、手を握る。
握り返される。


P「……」

冬優子「~~っ!!」



冬優子(ああもう顔が熱い! なのになんであんただけ平然としてんのよ!!)

冬優子(絶対、したいってことじゃない! なんなのよ! なんで言わないのよ!)

冬優子(というかいい加減うっさい!! なんでお茶の間にコウノトリ運んできてるのよこのドラマ!!)

冬優子「……ね、ねぇ」

P「……ん?」

冬優子「ふゆとこんなの見て気まずくないわけ?」

P「割と」

冬優子「ふ、ふーん……」

P「……ただまぁ、見たかったものではあるし」

冬優子「……ふゆと?」

P「冬優子と。一人じゃ寂しいだろ?」

冬優子「っ、……気持ち悪いわよ」

P「あっ、いや、すまん。……こういう内容の前で言うセリフでもなかったな」

冬優子「……ところで、肩」

P「ん?」

冬優子「貸しなさいっつってんの」

P「ああ。いいよ。……おいで」

冬優子「……」こてっ



ぎゅーっ。








―――――

―――

――俺は片付けしておくからさ。
――冬優子は先にお風呂入ってきたらどうだ?


冬優子「あーもう、あのバカ……!」

ぬるい水が心地いい。加速度的に火照っていく体にはちょうどよくて少し冷静になれそうだった。
けれど思い出す度、熱くなる。ずっと、肚に棘が残り続けている。


冬優子「なんで先に入ってこいとか言っちゃうわけ……! 完全にそれじゃない……!」


肩を間借りして、それだけ。塗れ場は相変わらず激しかったし、ずっと手はつないだまま。
言葉数も少なくて、話数だってせいぜい2話くらい。たった二時間で体を燃やされてしまった。
熱い。顔も、耳も、肚も。
手をつなぐと流れ込んでくるようだった。自然と頭を肩に置いてしまった。速まる鼓動が耳に痛いほど鳴っていた。
――体は、期待してしまっている。


冬優子「……ふゆだけじゃ不公平じゃない」


もう、燃え上がってしまっている。



冬優子「……ん」



――女であるために、少しだけ熱をお湯に捨ててしまおう。

























P「大分長かったけど何かあったのか?」

冬優子「うっさい!」

P「なして!?」

――髪、乾かすんだろ
――そうだけど。
――じゃあおいで。準備しておいたから
――はぁ!?
――たまには、な?

P「痛くないかー?」

冬優子「……別に?」

P「ん。よかった」

冬優子(……よかった、ねぇ)

冬優子(わざわざベッドの上で乾かすとか何なのよ……!)

冬優子(というか……)チラ



枕「YES!! YES!! YES!!」



冬優子(YESって……)カァァ

冬優子(い、いつも置いてるけど……気付かないはずないわよね?)チラ

P「ここ一週間忙しかったのに……。一部の隙もないな」

冬優子「トーゼンでしょ。ふゆなんだから。そこらのOLみたいにサボるとすぐに痛むのよ」

P「そうなのか?」

冬優子「そうなの」

P「えらいぞー」

冬優子「あっそ」








冬優子(なんで平然としてんのよ!!)ムクー

冬優子「……というか急にどうしたのよ。髪梳かしたいって」

P「一週間、忙しかっただろ?」

冬優子「そーね。急に前倒しばっかで結構疲れたわ。それで?」

P「……寂しかったんだよ」

冬優子「っ」

P「帰ってきたら顔合わせるし、仕事中も一緒だったけど。もっと喋りたかったし恋人らしいことだってしたかったさ」

冬優子「……ふーん」

P「……ん。ちょっと頭を前に」

冬優子「ん」クビマゲ

P「冬優子は、綺麗だからさ」

冬優子「……かわいいって言っときなさいよ」

P「……かわいい」

冬優子「心がこもってない。やり直し」

P「冬優子はかわいいよ」

冬優子「……もっと」

P「……今言うと後で困るからここまで」

冬優子「……うん」

冬優子(やっぱり、そういう雰囲気、よね……)

冬優子(……久しぶりに、キス、したい)



ぴとっ。



冬優子「きゃあっ!?」

P「んー?どうしたー?」ぎゅう

冬優子「いきなりどこ触ってんのよ!?」

P「うなじ、綺麗だし」

冬優子「綺麗だからって触っていいもんじゃ――ひゃあっ!?」

P「肌、白いし」

冬優子「ちょっ、耳……!」

P「耳、触ってると楽しいよ」

冬優子「ふゆは全然楽しくないっての!」

P「困るのか?」

冬優子「くすぐったいのよ!」

冬優子(さっきどうにか鎮めたばっかなのに!!)











P「んー? くすぐったいか?」

冬優子「当たり前でしょ!? っていうか抱きとめるのやめなさいよ! ふゆが逃げらんないでしょーが!!」

P「断る」

冬優子「あんたねぇ……!」

冬優子(もう今ちょっとやばいのよ!)

冬優子(ムードとか! 状況とか!)

冬優子(……逃げらんないじゃない……!)



P「……手、ほら。すべすべだ」

冬優子「ちょっ、こするのやめなさいってば!」

P「爪も綺麗だ。最近ライブもしたのに」

冬優子「とっ、トーゼンでしょ! そのくらいやるわよ!」



ぎゅっ。



P「……ほら、おいで」

冬優子「~~っ!」

冬優子(腕、久しぶり)



冬優子「……、……」ぎゅー

P「……こっち向いて」



冬優子(Pの匂い、強いまま)



冬優子「……違う、から」

P「違うって、何が?」



冬優子(胸板、分厚い)



冬優子「あ、あんたに言われて、向き直るだけだから」

P「ん」




冬優子「別に、何もしないから……!」

P「そっか」

冬優子(精のつくもの食べたり)

冬優子(やたらそういうシーンの多いやつ選んだり)

冬優子(手、握り返したり)

冬優子(肩借りたのは唐突にしても)

冬優子(普段なら、こんなにべたべたしないのに)

冬優子(……明日、オフか)

冬優子(……このまま……)

冬優子(このまましちゃっても、大丈夫か……)トロン

P「……なぁ冬優子」

冬優子「……なによ」

P「目、つむってるのか?」

冬優子「……」こくり

P「……おいでおいで」

冬優子「……」ころんっ

P「……このまま」

冬優子「……」きゅ




























P「このまま寝ようか」

冬優子「は?」

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幕間:すりすり冬優子







とある過去の一幕



冬優子「……ねぇ」

P「ん?」

冬優子「……」スリスリ

P「……」

冬優子「……」テヲニギル

P「……今日、しちゃおうか」

冬優子「……あんたがどうしてもって言うなら」

P「どうしても」

冬優子「じゃあ、仕方ないわね……」

2nd:黛冬優子はすねている

冬優子「で!? なにか言い訳は!?」

P「……発言を」

冬優子「却下!! 今何言ってもふゆの傷えぐるじゃない!!」

P「いや、そのさ」

冬優子「却下っていってるの!! というか察しなさいよ!!」

P「最大限察したんだが……」

冬優子「もぐわよ!?」

P「理不尽すぎない!?」

冬優子「察してそれなんだから今くらい休みなさいよ! というかこれまでのは一体なんだったのよ!?」

P「ただ単純にいちゃつきたかっただけだよ!!」

冬優子「エロいドラマ流したのは!?」

P「溜まってたからだよ!」

冬優子「何が!?」

P「録画に決まってるだろ!?」

冬優子「その後手つないだじゃない!」

P「いや普通にかわいいなって」

冬優子「~~っ! じゃあこの枕は!?」

P「普通に置いただけだよ!」

冬優子「じゃあNOにしときなさいよ!? ていうか期待してそういうの穿いちゃったんだから!」

P「手遅れじゃん!」

冬優子「あーもう! なんでそういう発想に至らなかったわけ!?」

P「そもそも明日は一緒にアニメ見るって言ってたじゃないか!?」

冬優子「はぁ?!」

P「たしか24話と12話が一つずつあるんだろ? 単純に計算しても18時間かかるし、朝いつもどおり起きてから見れるとこまで見るって話だったじゃないか!」

冬優子「そんな約束――」












































冬優子「……してたわ」

P「……忘れてたのか?」

冬優子「っ、ていうかなんで覚えてるのよ!」

P「言ったの一昨日だし……」

冬優子「あー言ってた、疲れて恨み言吐きながら言ってた……!」

P「今回無理させたし、そのくらい付き合わないとなって思ってさ」

冬優子「そのくらいあんたに誘われたらどうでもいいわよ!」

P「お、おう!」

冬優子「いや待って、忘れて。忘れなさい」

P「約束を?」

冬優子「そっちじゃないでしょばかぁ!!」

P「待ってくれ! ズボン! ズボンから手を!!」

冬優子「うっさい! 的確に傷えぐってくるなばかぁ!!」

――さわっちゃダメだから。





右腕を枕に、冬優子はスマホをいじり続ける。
左手は所在なく、どこに置けばいいかもわからず結局自身の体の上だ。

結局、その後はどうにかなだめ倒して機嫌を直してもらった。
交換条件として出されたのは「腕を貸す」こと。それも右腕だけ。左手は、はたき落とされてしまったから内心まだ不機嫌なのかもしれない。
電気も消してベッドの上。スマホの明かりが眩しい。その表情は見えないが、どちらかと言えば見せたくないのだろう。
ただ、困ってしまう。結局のところ、今回自分のしたことが裏目に出てしまっていたのだ。
過程はどうあれ彼女に恥をかかせてしまったのだから冬優子が不機嫌になるのも仕方のないことなのだろう。
……無自覚に踏み抜いた分、余計に。
涙目で真っ赤になりながら唸る冬優子はかわいくもあり、同時に申し訳無さが湧いてしまう。


(……はずかしかったよなぁ)

「ねぇ」

「どうかしたか?」

「……明日、スるから」

「……いいのか?」

「朝起きたら多分シてるわよ」

「……耳、真っ赤だぞ?」

「いい加減学習なさい……!」

「いたいいたい」

「……ていうかあんたから誘いなさいよ」

「……ん」

「……着替えるつもり無いから」

「……わかった」

「……黙ってたけど、ふゆはあんたに抱きしめられるの、好きよ」

「……そっか」

「まだ触っちゃだめだけど」

「……ありがとうな」

「はぁ? 何もしてないし?」

「……愛してる」

「……そういうセリフ明日までとっときなさいよ」

結局、お互いに素直じゃない。一言確認しておけばよかっただけの話だ。
その一言が、気恥ずかしくて言いづらかった。

――まだ、お互いに恋をしているらしかった。

幕間:ぽかぽか冬優子





冬優子「……」スマホ!

P「……」アスナロ!

冬優子「……」ペタペタ

P「……」ジットスル

冬優子「……」ケンサクオワリ!

P「……」クイッ

冬優子「……」ムキナオリ

P「……」ギュウ

冬優子「……ねぇ」

P「ん?」

冬優子「布団、かけなさいよ」

P「ん」

fin

あ と が き





いかがだったでしょうか? 勘違いしちゃう冬優子かわいい……
ちなみにアンシーンは無事あたってました。


更新予定

11/27(金)00:00
処女じゃない千雪さんがえっちをためらうけどPにとろとろに融かされて許しちゃうお話

11/28(土) 00:00
おシコリ報告シリーズ No1 樹里「も、もう絶対やんないからな!」

11/29(日) 00:00
果穂「ヒーローはくじけない」 




今回シリーズの過去作

P「大崎甘奈はめんどくさい」

P「大崎甘奈はめんどくさい」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1585494154/)



P「風野灯織はめんどくさい」

P「風野灯織はめんどくさい」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1586099509/)





作者ツイッター @2F6WqdOwZ6Cwee6

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