[安価]ウザ過ぎる転生勇者 (77)

※マジで勇者がウザいです


勇者「おっ、ここどこだ?めっちゃヘヴン的なとこやん」

神「まぁ天界だしヘヴンだろうな」

勇者「誰じゃおまいさん」

神「神だ」

勇者「GOD!」

神「そしてお前には転生して勇者をしてもらう」

勇者「えー...」

神「嫌か」

勇者「や、あのですね。ちっとばかし己に自信ないかなーなんてね」

神「大丈夫大丈夫。スタートラインぐらいまでは運命が導いてくれる」

勇者「なんすかそれ。不安of不安なんですがね」

神「ええい面倒な!とっとと転生しろ!」


こうして勇者は異世界に飛ばされる事となった

~帝国某所~


勇者「...や、ややっ」

勇者「マジでここどこすかね...」

勇者「しかもクソ寒ぃな...うぇ!?」


なんという事だろう。
勇者は裸であった!


勇者「布の服ぐらいは欲しかったな」

勇者「どーしたもんかねー」


勇者が往来の真ん中に座り考え事をしていると、声をかける者があった


騎士「おい貴様」

勇者「な、なんすか」

騎士「なんすかではないだろう」

騎士「天下の往来で裸で座るとは恥を知らぬのか」

勇者「ま、多少はね?」

騎士「黙れ。とにかく連行だ」

勇者「んぇ~~?」

騎士「ふん」

勇者「わ、わーった!分かったから裸の人間を引きずるな!」

騎士(騎士として長く勤めて来たが、こんな気狂いは初めてだ)

そのまま牢屋までは実に早かった
勇者自身も困惑していた為、何が起こったのか分からなかった


勇者「初手豚箱とは新しい...のか?」

勇者「うーんこの」

騎士「おい貴様」

勇者「なんやねん」

騎士「手紙だ」

勇者「...読ませていただく」

勇者「これどっから送られてきたん?」

騎士「神職連盟だ」

勇者「ぬーん」


勇者様へ
我々神職連盟は神の啓示によりあなたが勇者であることを知っています
具体的な使命など話をさせていただきたいので使者を遣わします
勿論釈放の手筈もバッチリです
神職連盟より


勇者「ぬーーーーーーーん」

騎士「どうしたのだ」

勇者「やっぱ俺勇者よ」

騎士「そうか」

騎士(戯れ言を)

後日、使者がやってきた


騎士「面会だ」

勇者「おっけぃ。今行くぞ」



~面会室~


勇者「ウッス」

>>7「こんにちは。神職連盟から来ました、>>7です」

聖騎士

聖騎士「聖騎士です」

勇者「勇者です」

聖騎士「早速ですが、あなたは自身の使命について知っていますか?」

勇者「...さぁ、わっかんない」

聖騎士「そうですか」

聖騎士「そうですか。とにかく服をあげます」

勇者「面会室で物とか受け渡せるんか」

聖騎士「権力です」

勇者「こわいなーこわいなー」

聖騎士「そう怯えないで下さい」

聖騎士「それで、あなたの使命についてでしたね」

勇者「そーですねー」

聖騎士「ずばり、あなたの使命は>>11です」

勇者「>>11...?」

子作り

勇者「...mj?」

聖騎士「マジです。まさかホモなんですか?」

勇者「まさか。俺はヘテロだぞ」

聖騎士「ではなぜ、そのような反応を?」

勇者「わしモテた事ないんよ」

聖騎士「分かります」

勇者「分からないで欲しかった」

勇者「あーあー...援助とかあんの?」

聖騎士「ないです」

勇者「あっ、ない...」

聖騎士「倫理とかの関係上、おおっぴらには援助できないんですよ」

勇者「そりゃもう仕方なしやな」

聖騎士「なので、一部の要人ぐらいしかその事は知りません」

勇者「そしてキミもその一人という訳だねぇ」

聖騎士「なので勇者様」

勇者「へい」

聖騎士「あなたには世界の治安を監視する名目で旅をしてもらいます」

勇者「あーなる」

聖騎士「では早速出発してください」

勇者「しょーがねーなー」

勇者「旅人スタイルで行けばよろしいらしいな」

勇者「絶ッッッッ体モンスターに襲われるやん」

勇者「そもそもなんで俺の使命が子作りなんだ」

勇者「どんどんIQが溶けていく気分だな...はっはっは」

勇者「ともかく、俺には仲間が必要だ」

勇者「お約束展開としてもう酒場行くしかあるまい」

勇者「酒臭いんだろーなぁ...」

~酒場~


勇者「のう、マスターや」

マスター「どうした爺さん...爺さんじゃねぇ!?」

勇者「俺さ、今日旅立たねばならんのよ」

マスター「ほう」

勇者「ちゅー訳で、誰か仲間を紹介してくれんかね」

マスター「んん...>>17とかどうだ?」

僧侶

マスター「僧侶とかどうだ?」

勇者「いいセンスだ」

マスター「嬉しいね」

勇者「ところで、そいつは男or女どっちよ」

マスター「まさかお前」

勇者「待て!それによって家に置いていくべき物とそうでない物が変わるんだ」

勇者(誤魔化せたか...?)

マスター「それもそうか」

勇者「で?男?女?」

マスター「>>19

女だ

マスター「女だ」

勇者「そうか」

マスター「呼んでいい?」

勇者「ええぞええぞ」

マスター「僧侶ォ!お前旅立ちだ!」

僧侶「ふぇっ!?私がですか?」

勇者「そうだ」

僧侶「という事はあなたが」

勇者「お前の仲間になるものだ!よろしく致す!」

~帝国領地の森~


勇者「ここまでくれば大丈夫だろう」

勇者「おまいさん。わしゃあ名乗り忘れておったよ」

僧侶「そうですよね」

勇者「俺の名は勇者。ブレイブ的な勇者だ」

僧侶「マジですか!?」

勇者「まさか勇者の一味になれるとは思わなかっただろう」

僧侶「いえ、勇者様ってこんな変な方だったんだな、と」

勇者「oh...僕一応心はガラス製なんですよ!?」

僧侶「その口振りでは強化ガラスのようですね」

勇者「ぐぬぬ」

勇者「南にでも向かうか」

僧侶「何でですか?」

勇者「フィーリングだ」

僧侶「そうですか」

勇者「お前なんか心の距離が離してきてない?」

僧侶「すみません」

勇者「これなんだよなぁ」

勇者(モテない理由の全てがこれだ。勝手に距離を取られる)

勇者「何ゆえ皆私から距離をとるのだろう」

僧侶「まず喋り方が」

勇者「これは個性として認めて欲しい」

僧侶「では、何故勇者様は常にニコニコしているんですか」

勇者「そっちの方が楽しいじゃないかぁ」

僧侶「笑みが大きすぎて軽く不気味なんですよね」

勇者「なるほど?」

勇者「...ま、いつか分かりあえる人に出会えるさ」

僧侶「何の質問だったんですか。全く...」

勇者「そういやぁ、魔物とかいんの?」

僧侶「そりゃ勿論」

僧侶「というか、回復の為に私を連れていったんじゃないんですか?」

勇者「それもある」

勇者「ほんでもまぁ、ここら歩き慣れてないからさ」

勇者「スッ転んだら痛いんだろうなってな」

僧侶「しょーもない」

勇者「まあ俺はショーモナイ星人だからな」

僧侶「なんですかそれ」

勇者「渾名」

※モンスター襲撃イベント!
モンスターが現れ、勇者達に襲いかかります
>>26...現れるモンスター
>>27...危険度(1~5で大きいほど危険)

スライム

2

勇者「...何ですかねあれは」

僧侶「え?」


透き通るようなその体
止まることなく流動し続けるその粘性の生き物...スライム
恐怖こそ覚えないが、とても愛らしいものではない


僧侶「あぁ、キモい方のスライムですね」

勇者「キモい方のスライム?」

僧侶「スライムにも種類がいるんですよ」

勇者「なるほど」

勇者「なんだかこっちに迫って来てるよーな気がするんですよねぇ」

僧侶「敵対されてますね」

勇者「しかも僧侶の方じゃなくて俺の方来るやん!?」

僧侶「オーラが違いますからね」

勇者「絶対褒めてないだろう貴様っ!」

勇者「こいつ物理効くんか!?」

僧侶「効かないですね」

勇者「fuuuuuuuuuuuuuck!!!」

勇者「こうなったら俺が魔法使いになるしか」

僧侶「魔法使えるんですか!?」

勇者「使える訳ねぇに決まっとるやろがい!!」

勇者「なんか魔法教えてくれよ!」

僧侶「えぇ...」

勇者「引いてる場合かこの...」

僧侶「何か言って下さいよ」

勇者「ボキャブラリーが無いんだよ察せこの...くっ」

僧侶(人の事罵るの苦手すぎないですかね)

僧侶「勇者様は多分光魔法が得意だと思うんで」

僧侶「光輝く自分の力をイメージして、ホーリーな感じでお願いします!」

勇者「アバウト過ぎるぞ」

勇者(イメージ...イメージ...)

勇者「ホーリー!」


するとスライムが強く発光し、その次の瞬間には黒ずんだ姿になっていた


勇者「やったのか?」

僧侶「...どういう事です?勇者様、手加減しました?」

勇者「んな事できる位熟練してたら教えを乞う真似はしない」

僧侶「あれほどの強い光魔法を食らったのに、生命力が一切弱まっていないんです」

勇者「だがこいつ食べ頃のバナナのような姿になっちまってるんだが」

僧侶「つまり生命活動に一切干渉しない攻撃ですね...それでも威力は申し分ないですが」

勇者「栄養はありそうだが、食いたくはないかな」

勇者「殺人アメーバなんてのもいるからね」

僧侶「勇者様のステータスが気になりますね」

勇者「数値で分かるのかソレぇ?」

僧侶「勿論です」

勇者「さっきの口振りからして魔力はイマジナリーパワーか?」

僧侶「そんなところですが、消費してしまう所が只のイメージとも違う点です」

僧侶「ちなみに大体ですが、勇者様の魔力も分かりました」

勇者「どんぐらいよ」

僧侶「>>36くらいですね」

(一般人の魔力は10とする)

コンマの値で

僧侶「12くらいですね」

勇者「...普通は?」

僧侶「10です」

勇者「普通の1.2倍デカイぞ!やったな!」

僧侶「まぁ嬉しいならそれが一番ですが...」

僧侶(何か府に落ちませんね)

~帝国領地の町~


勇者「酒場に行こうじょのいこ」

僧侶「え?」

勇者「いいから。サァ、クルンダ!」

僧侶「分かりましたけど」

~酒場~


勇者「マスター!」

マスター「見ない顔だが、ノリのいいやつだな!」

勇者「はっはっは...そりゃ俺が勇者だからってもんさね」

マスター「お前が勇者か!人助けをしてくれるそうじゃないか」

勇者「まぁな。だがここらはもう帝国の領地だ」

勇者「オイラがワザワザ守る必要がないんだ...」

勇者「や、問題自体はあるだろうな。だが俺が関われないセンシティブな問題が多いだろう」

勇者「つー訳で、貧しい国とか無法地帯とかの場所を知らないか?」

僧侶「え?」

勇者「何困惑してんだ」

勇者「お主もそーりょなら善行を積むのだよ」

マスター「それならこの町にある滝の滝壺に地下へのトンネルがある」

マスター「その先に広大なスラム街が広がっているから、そこだな」

勇者「おう、サンキュー!」

勇者「行くぞ僧侶!俺に着いてこい!」

~滝壺~


勇者「トンネルってどこだよ」

僧侶「あ!あれじゃないですか?」


滝壺は暗いので分かりづらかったが、よくみると人一人がギリギリ入れる程度の穴が空いている


勇者「...これさぁ、入るんは良いけど出れんの?」

僧侶「後込みですか?」

勇者「ば、ばっかお前」

勇者「ダイブ!!」

~スラム街~


勇者「もげっ!」


ほぼ垂直なトンネルだったので、落下の衝撃を受ける


勇者「これ僧侶も来るだろ!?」

僧侶「ほへ!?」


勇者は僧侶を受け止める
重くはないだろう


勇者「ここがスラムか...」

僧侶「ここに来てどうするんです?」

勇者「とりあえず聞き込みだろう」


見渡すと、路上に座り込んでいる人かいる
かつての自分自身を思い出すが、こいつは服を着ている


勇者「へいそこの」

スラム民「何だ」

勇者「俺ぁ勇者やってんだ。何か困った事があったら教えてくれ」

スラム民「そうだな...>>45

治安が悪いことかな。当たり前だけど

スラム民「治安が悪いことかな。当たり前だけど」

勇者「...そうか」

勇者「やっぱそーだよねー」

僧侶「僧ですか?」

勇者「違ぇよ」

勇者「アホには力を示すのが一番だ」

勇者「ここら一帯のボスを俺が倒すんだべ」

僧侶「できるんですか?」

勇者「やるしかあるめぇ」

勇者「俺体力に自信ないんすよ」

僧侶「はい」

勇者「ほんで魔力も一般ピーポー並みっしょ」

勇者「だから細工でもせんと勝てないんだわ...ならず者のボスとし無理よ無理」

僧侶「細工...ですか」

勇者「そうさね。だからその材料を集めて貰いたい」

勇者「材料と言ってもワザワザ買ったりせんでよろしい」

勇者「どんなカスみたいなもんでもいい。ガラクタでも良いからそこら辺で集めてくれ」

僧侶「分かりました」

僧侶と一時的に別れた


勇者「...さて、これからどうしようか」


>>49...
1.俺も使えそうなモノ探すか
2.ボスの情報を集めるか
3.カラダ売ってる女と子作りでもしておくか
4.自由安価

1

勇者「よし、オラも探すか」

勇者「何使おっかなー♪」

勇者「おっ」


古びた家だ。ボロボロのプレハブばかりのスラムの中でもひときわ荒れている


勇者「誰もいないよな...?」

勇者「よし、人の気配はないな」

勇者「ア”ア”!!!」


勇者はキックで窓ガラスを叩き割った
薄暗いスラムに一時の煌めきが舞った


勇者「ガラスは使えるぞ...旅人の服にはマントもついてる...」

勇者「ふへっ、へっへっへっへっ...」

勇者「あとは空き瓶でも回収して」

勇者「...しかしここらには虫も多いな」

勇者「うざったいね全く...」

勇者「はぁー...」

僧侶「勇者様」

勇者「あい」

僧侶「なんですかその素っ気ない返事は」

勇者「こりゃ失敬」

僧侶「ほら、取ってきましたよ」

勇者「おぉ、これは...!」

>>54&>>55...僧侶が持ってきたアイテム

二回攻撃できる感じの剣

必ず戦闘に逃げられるそうな靴

僧侶「はい、まずこれは二回攻撃できる感じの剣です」

勇者「この隼モチーフのデザインが渋いね」

勇者「しかもとてつもなく軽いぞ...」

勇者「...」

僧侶「何か思いつきました?」

勇者「...めっちゃケバブ切りやすそうだなこの剣」

僧侶「えぇ...」

僧侶「別にいいですけど、こちらはどうでしょう」

勇者「んん」


金属製のようだが、とても軽い


僧侶「多分履いたら素早くなりますよ」

僧侶「特に逃げる時は」

勇者「ふーん...ま、感謝します」

勇者「お前これどっから見つけてきたの?」

僧侶「魔力を強く感じる所に移動したらありました」

勇者「ワシ気付いてしまったかも知れないのだけど」

僧侶「はい」

勇者「お前もしかしてもしかすると結構有能な部類だろ」

僧侶「どうなんでしょう。帝国で普通に暮らしていたときはこんなことしませんでしたからね」

勇者「ほへー」

勇者「お前もう俺の事を『様』付けなんてするな」

僧侶「何故ですか」

勇者「人は基本対等なんだ」

勇者「それにな、俺は慕われるのが好きじゃないんだ」

勇者「...」

勇者「つまらない喋り方になっちまったな」

勇者「さぁ!ボスをぶっ倒しに行こうぜ!」

僧侶「...はい、そうですね!」

勇者「とりあえずそこのチンピラっぽい奴に聞くか」

僧侶「そうですね」

勇者「Hey、チンピラよぉ」

チンピラ「ああ?」

勇者「ここら一帯を取り仕切ってるボスに会わせて欲しいんだ」

勇者「場所を教えてくれるな?」

チンピラ「嫌だと言ったら?」

勇者「黒焦げにしてやる」

チンピラ「ふー...そう殺気立つなよ」

チンピラ「教えてやるから、な?」

勇者「苦しゅうない」

チンピラ「ボスは丁度ここの酒場にいる」

チンピラ「喧嘩を吹っ掛けるんならご自由に」

勇者「忠告しないのかい?」

チンピラ「お前はそれを聞き入れないようなアホか、覚悟キメてる奴にしか見えないぞ」

勇者「そりゃどっちもだ。俺は覚悟キメたアホだかんな」

~スラムの酒場~


勇者「ここいらのボスに会いに来た」


酒場が少しざわつく


???「あー、ボスだ」

勇者「お前がここいらのボスか...!」

>>64...ボスの外見的特徴

狼の頭部

狼頭「俺に何か用か?」

勇者「ああ、決闘をしよう」

狼頭「何を賭ける?」

勇者「ここいらの支配権」

狼頭「じゃあ俺が勝ったら、俺の金づるになってもらおうか」

勇者「よろしー」

狼頭「ここじゃ場所が悪い。通りに出よう」

勇者「ああ」


~スラム・大通り~


勇者「では、決闘を始めよう」

狼頭「先手必勝!」


狼頭は拳を構えて突進する
が、それをフェイントにして足払いをかける


勇者「うおっ、あぶね」


だが、魔力のこもったあの靴...ミスリルの靴を履いた勇者の脚は軽やかに動く
足払いをまるで大縄跳びでもするかのような動きでかわした


勇者「動作がでかいぜ、狼頭サンよぉ!」

勇者は隼の剣を素早く振り抜き、二連撃を繰り出す


狼頭「...?」


全く効いていない。これは狼頭の守備力に依るものではなく、勇者の攻撃力が不足している事からである


狼頭「何だか知らんが、ボディが甘いぞ!」

勇者「く...」


狼頭が勇者の胸を殴ると、重ね着した服と旅人の服の間に仕込んだガラス板が破壊される
重ね着する側の服は薄くなっているが、旅人の服は丈夫な繊維を使用している
ガラスの破片が狼頭の右拳に刺さる


狼頭「が...っ、ク...クソ...!」

勇者「怯んだな...?」

勇者「ふっ...!」


勇者はポケットからくるまったマントを取り出す
そのまま、そのマントを翻し、中に詰めたガラスの破片をばらまく


狼頭「またガラスか...!」

勇者「光が乱反射して美しいだろう?」

勇者「そしてこのガラスが光を増幅してくれる」

勇者「ホーリー!!」

狼頭「うぐああああっ!!」


幾倍にも増幅増幅された光が狼頭を包み込む


勇者「俺が非力だったのは誤算だが...勝てるならなんでもよろしい」

狼頭は黒焦げになり、倒れて身動きの取れない状況だ


勇者「僧侶ぉ...」

僧侶「は、はい」

勇者「そいつ、死んだか?」

僧侶「いや、この前のスライムと同様に、生命を脅かしてる訳じゃないですね」

勇者「んまぁそう...」

勇者「俺の勝ちで良いか?」

狼頭「ああ、俺の負けでいい」

勇者「おーけー」

勇者「これより俺がここのボスだ」

勇者「そして僧侶。お前が俺の右腕だ」

勇者「そして狼頭。お前が俺の左腕だ」

狼頭「えっ、俺!?」

勇者「ここいらに一番詳しいのはお前だろう」

勇者「お前今どんな感じ?光魔法を食らった感覚は?」

狼頭「...熱い。炎とは違うな。純粋な熱だろう」

勇者「ほほ、光魔法を食らうとそうなるんすね」

勇者「俺勇者だからさ」

狼頭「まじか」

勇者「まじよまじ」

勇者「ここに来て支配権を求めたのも、ここの治安を改善するため」

勇者「だからここのボスであるお前を倒したんだ」

勇者「スラムに住んでるような奴には力で示すのが一番良いと思ったからね」

勇者「という訳で君に是非このスラムの治安の課題を教えて欲しい」

狼頭「...そうだな、ここの治安の課題といえば...>>77だな」

ペストが蔓延してる

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