安価 未知との遭遇 (55)

亀進行ですがよろしく


お前の選択が人の未来を決める
だから慎重に行動してくれ
何を思ったか、どんな行動するか
そして誰を救い、どの命を見捨てるのか
全てはお前次第だ
ここから目が覚めたときお前は今の記憶を失い
偽りの記憶を持ち、さらに絶望を体験するだろう
だが俺はお前のことを信じている
いや、厳密にはお前ではないな
さあそろそろ行け。次に会うのはお前が......

プツンッ




記:7/1 13:00 学校 2-F

佐藤「悠、宇宙人っていると思うか?」

須藤「いきなりだな」

佐藤「昨日テレビで宇宙人の特番があってさ。こんなに証拠があるなら宇宙人がいてもおかしくないよな?」

須藤「でもどうせ全部でっち上げだろ。本当にいるならもっと騒ぎになってるはずだぞ?」

佐藤「いーや。騒ぎになったらダメだからこそ政府が隠蔽してるんだよ」

須藤「それは一理あるが...」

佐藤「なぁ...宇宙人がいたとして、地球人は宇宙人に対してどう接するべきだと思う?」

須藤「難しい質問だな。俺は...」


ターニングポイント(AP残り2)
1.少しでも脅威になるなら駆逐するべき
2.共生して良い関係を築く
3.関わらないでおく
4.わからない
5.任意の行動(AP1消費)

安価下(5の場合行動内容も書く。失敗の場合ランダムで選択が選ばれる)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1539596297

???共生への道+1

須藤「共生して良い関係を築く、かな。平和が一番だし宇宙人から得る技術も多い。それに...」

佐藤「それに?」

須藤「理由はよくわからないけど戦ってはいけない気がするんだ。絶対に...」

佐藤「ふーん...お前は共生を選ぶんだな。俺は...戦うべきだと思う。宇宙人なんて信用できないし地球に来たのも侵略が目的に決まってる。やられる前にやってやるんだ」

須藤「佐藤...まあ考え方は人それぞれだよ。というか俺たちが平和だの戦争だの言ったところで何も出来ないしな」

佐藤「まあな。そういえば明日、火星に向かったラダマンテュス5号が地球に帰ってくるみたいだぞ」

須藤「ああ、2年前に火星探索に向かった宇宙船か。あの時はここの近くに発射場があるのもあって大盛り上がりだったな」

佐藤「あの時はすごかったよなー。学校も休みになってたしみんなで見に行ったっけ」

須藤「お前が大はしゃぎで何枚も写真を撮ってたのも覚えてるよ」

佐藤「ははは。確か30枚近くもパシャったな。どうする?確かここの近くの草原に着陸するみたいだが見に行くか?」

須藤(どうしようかな。明日はジムで運動でもしようと思ってたが)

ターニングポイント(AP残り2
1.佐藤についていく
2.ジムで運動する
3.1人で宇宙船を見にいく
4.家でのんびり過ごす
5.任意の行動(AP1消費)

安価下

須藤(佐藤には悪いがじっくり見たいし1人で行くか)

須藤「すまないな。明日は予定があるんだ。見るなら1人で行ってくれ」

佐藤「マジかー。残念だけどお前が見に行かないなら俺も行かないかな。家でみーちゃんとイチャついてるよ」

佐藤-1

須藤「あの不細工な猫は元気か?」

佐藤「不細工?おいおいあの可愛さがお前にはわからないのか?同じ人間とは思えないな」

須藤「いやいや。どう見たって不細工だろ」

佐藤「お?やんのか。みーちゃんの威厳にかけて俺は全力で抗議するで?」

須藤「は?それには抵抗するけどな。もちろん...」

佐藤&須藤「「拳で!!!」」

AHAHAHA...

7/1 23:00 自宅 2F

ニュースキャスター「明日の14:00に宇宙船ラダマンテュス5号がクレータ島のベイル草原に着陸する予定です。槙島さん、確かこの宇宙船は火星の地質調査が目的でしたよね?」

槙島「ええ、なんでも火星の地下深くに生物がいた痕跡があるらしくその本格的な調査だったようです」

ニュースキャスター「生物...ですか。もし火星独自の生物を見つけることができれば世紀の大発見ですね」

槙島「はい。発見できればそれは地球外生命体がいる証拠になり、宇宙人がいる可能性が高まりますし結果が楽しみです」

ニュースキャスター「槙島さんは宇宙人に興味が?」

槙島「興味というか好奇心です。いたら良いな程度の」

ピッ

アニメキャラ「ドスコイっ!ラブラブ光線!!」

ピッ..プツンッ...

須藤(つまらないな。明日の準備でもしておくか)

ターニングポイント(AP残り2
1.火星について調べる
2.宇宙船について調べる
3.宇宙人について調べる
4.自分が住んでいる島について調べる
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(宇宙人について調べるか...)カタカタ

グイッ...グイッ...

須藤(うーん。どこを調べても常識程度な事ばかりだ。何か面白そうな記事は...)

グイッ...

「もし宇宙生命体と戦うなら」

須藤(なんだこの記事...想像力が豊かな奴が書いた記事みたいだ。面白そうだな)カチッ


Hey!!良い子のみんな!アンダーソンだ!
残念なことに現実には地球を守ってくれるウルトラマンやアンパンマンはいない
だからもし宇宙人が現れて攻撃してきた時、自分の身を守れるのは自分だけだ!
そこで良い子の味方、このアンダーソンが身を守る有効な手段を教えよう!
宇宙人と言っても様々なタイプが予想される。環境適応タイプや侵略タイプ、そしてオーパーツタイプが存在するぞ!
環境適応タイプはそこが非常に温度が高い場所や低い場所、真空の場合でも体の形状や性質を変化させ適応し生き延びるタイプだ。このタイプには凝固や粘着を用いて拘束するのが良いぞ。まともに倒せるなんて思わない方がいいだろう。最悪の場合、分裂し手がつけられなくなる...なんてことも予想されるぞ!
侵略タイプは他の生命体を乗っ取りコントロールを奪うタイプだ。このタイプは接触しなければ問題ないはずだ!だから逃げろ!もし逃げられないなら頭を潰せ!肉体をコントロールするには頭の侵略が必須、つまりその頭を潰せばコントロールは出来なくなるぞ!
そして非常に申し訳ないが宇宙船からくるオーパーツタイプの宇宙人の場合、人間は非力だ!ほぼ間違いなく人類は滅ぼされてしまう。その時は愛する人と最後を共にするのがグッドだぞ!

対抗策の提案がアンロックされた

須藤(ふむ。なかなか興味深いな。今度この記事について佐藤と話をするのも良さそうだ)

記:7/2 13:00 自宅 リビング


須藤(見物客も多いだろうし混む前に行かないと。スマホと財布、それとポカリを持って行くか)

バタンッ


13:50 ベイル草原


見物客「」ガヤガヤ

須藤(すごい見物客の数だ。これじゃあ宇宙船は見れても宇宙飛行士を見るのは難しいかもな)

そう須藤が思っていると隣の2人組の話し声が聞こえてきた

見物客A「火星には絶対に生物はいたって!」

見物客B「もしいたのなら何故今は活動してないんだ?」

見物客A「それは...氷河期とか?が原因で凍ってるんだよ!」

見物客B「凍ってるねぇ...ならうまく解凍すれば生きたままを見れるってわけか」

見物客A「そうそう!爬虫類が難しくても細菌類ぐらいは見つからないかなぁ」

見物客B「細菌類ってどんな趣味だよ...」

須藤(細菌類か...)

キラッ

須藤(ん?あれは宇宙船か!)

宇宙船と思わしき白い点のようなものが空から現れ、見物客が賑わい出す。その点のようなものは段々と時間が経つにつれて大きくなり、肉眼で宇宙船だとわかるまで近づいてきた

パラシュート「」パッ!....フワフワ

須藤(ああやって着陸するんだな。流石に飛行機みたいには行かないか)

宇宙船「」バスッ!!ズザザッ!

宇宙船は丁度、須藤から約800m先の場所に着陸したが距離があるのと前の見物客のせいでよく見る事が出来なかった

須藤(無事に着陸出来たみたいだ。だがちょっと...ここからじゃよく見えないな)

ターニングポイント(残りAP2
1.無理やり前に出る
2.しばらく待つ
3.帰る
4.スマホのカメラ機能を上手く使ってみる
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(しばらく待ってみるか)

須藤がしばらく待っていると前方の方から歓声が上がった

見物客A「ジェームだっ!こっちに手を振っているぞ!」

見物客B「あっ!田中さんも降りてきた!やっぱりカッコいいわねー!」

前方の見物客が盛り上がっている中、後方にいる須藤を含めた見物客は何も見えず、悶々としていた

見物客C「くっそーここからじゃ何も見えないな」

見物客D「ダメだ。もうすぐ車に乗っちゃうって」

しばらくすると宇宙船のクルー達は迎えの車に乗り、何処かへ行ってしまった

須藤(あー結局生でジェーム達を見れなかったか)

そう思っていると整備員と思われる一団が到着し、宇宙船の回収作業をし始めた

トラック「」ブロロ...

整備員「今から宇宙船の回収作業を行いますー!機密があるので申し訳ありませんがここから立ち去ってくださーい」

須藤(まあそりゃあそうか。でもちらっとみる程度なら...)

宇宙飛行士にしか興味のない見物客は帰り始め、前の見物客の数が減り始めていた

須藤(チャンスだ!)ダッ

須藤が前に出ようとしたその瞬間
宇宙船の回収作業をしていた整備員の1人いきなりが倒れた

整備員A「」ビクンビクンッ!

整備員B「おい!どうした!泡を吹いてるじゃないか!誰か早く救急車を!」

見物客「」ザワザワ

急な出来事に周囲が驚く
その様子は須藤にも伝わっていた

須藤(整備員が倒れた?持病か?)

須藤が前に出ようとしていたが野次馬達が前に集まり始め、そのチャンスを失った

ターニングポイント(AP残り2
1.しばらく待つ
2.帰る
3.佐藤に連絡する
4.無理矢理前に出る(AP1消費
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(佐藤に連絡してみるか)

プルルル...プルル...

須藤「もしもし?今大丈夫か?」

佐藤「ああ、大丈夫だがどうした?」

須藤「実は今ベイル草原にいるんだが...」

佐藤「ベイル草原?お前宇宙船を見に行かないんじゃなかったのか?」

須藤(しまった!佐藤の誘いを断ったんだった...)

佐藤-2(友達)

須藤「気が変わってね。それで...」

須藤が起こった出来事を佐藤に話している途中
前方からさらに慌しい雰囲気を感じた

見物客「おい!心臓マッサージだ!まだ救急車は来ないのか!AEDは!?」

須藤(このままだとマズイかもな...)


須藤「...こういう状況なんだけど」

佐藤「おいおいマジかよ。それでその整備員は今どうなっているんだ?」

須藤「わからない。けどもうダメかもしれない...」

佐藤「くっ...」

須藤と佐藤が落ち込んでいると前方から驚きの声が上がった

整備員A「......」パチリ

整備員B「お、おい!良かった!目を覚ましたんだな
!」

見物客A「心臓マッサージがうまくいったみたいだ!本当に良かった!」

整備員A「.......」

整備員が目を覚ましたことにより見物客が再度騒然とした

須藤「お、おい!佐藤!どうやら整備員が目を覚ましたみたいだ!心臓マッサージがうまくいったらしい」

佐藤「本当か!?良かった!」

須藤「ああ。めでたい日なのに人が死ぬところなんて見たくないからな」

佐藤「めでたい日ねぇ...この埋め合わせは後でしっかりとしてもらうぞ!」

須藤「ああ、すまなかったな。今度学食でも奢るよ。それじゃ切るぞ」

プツンッ...

整備員が目が覚ました後、その近くにいた見物客は皆離れ始め、須藤はようやく宇宙船を間近で見ることが出来た

須藤(これが宇宙船...結構大きいんだな...まあこの中で数人が2年間も過ごすとなるとそれなりの設備が必要になるし当たり前か)

須藤が宇宙船をじっくり見ていると宇宙船の扉から黒くて小さい物体が飛び出し、草むらに隠れたように見えた

須藤(ん?今のは一体...黒いボール?)

整備員B「君!申し訳ないがもう見物の時間は終わりだ。早く家に帰りなさい」

須藤「は、はい。すみません」

須藤(仕方ない。もう帰るか)

須藤はさっきの黒い何かに違和感を感じながら宇宙船を背にして歩き始めた


整備員B「おい、大丈夫か?もう少しで救急車も来るし病院で検査してもらった方が良いだろう」

整備員A「検査.....」

整備員B「そうだよ。いきなり倒れて心臓も止まったんだぞ?何かの病気かもしれないじゃないか。絶対に検査したほうがいい」

整備員A「それは......困るな」

整備員B「え?」

整備員A「どうすれば検査されずに済む?」

整備員B「は?お前何言ってんだ。検査はした方が良いって」

整備員A「だからそれは困ると言っている。どうすれば良い?」

整備員B「どうすれば良いって...お前疲れてるんだよ。早く休んだ方が良さそうだな」

整備員A「......手を貸してくれないか?立つのもやっとなんだ」

整備員B「ああ、わかった」

倒れている整備員を起こそうと手を握った瞬間、整備員Bの手にチクリと痛みが走った

整備員B「っ!?何だ?虫か何かに噛まれたのか?」

整備員A「これでお前も...」

整備員B「えっ?...うっ...」

整備員Bは気を失い倒れかけたが、整備員Aが肩を支えてそのまま宇宙船の中に入っていった

ターニングポイント(AP残り2
1.須藤は整備員の一部始終を見ていた(AP1消費
2.須藤は草むらを調べていた(AP1消費
3.須藤は宇宙船に密かに乗り込んでいた(AP1消費
4.帰宅していた
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(整備員には帰れと言われていたけど、どうもあの黒いのが気になる。確かここら辺の草むらに隠れたはず...)

須藤が草むらを調べていると草むらの所々に黒い液体が付着していた

須藤(何だこれ?臭いは...少し柑橘系っぽいな。触ってみるか)

黒い液体「」ねばねば

須藤(粘り気が強いな。ますます何なのかわからない。採取して家に持ち帰ってみるか)

須藤は手に付着した黒い液体をハンカチで拭い、持っていたポカリを飲み干してその中に黒い液体を入れていく
しばらく時間が経ち、須藤は10分近く黒い液体を採取していた

須藤(しかしこの量は妙だ。俺が見た黒い小さいのはこの液体の体積よりも小さかったはず...どういう事だ?)

須藤が疑問に思いつつ黒い液体を採取しているとある事に気がついた

ポタッ...ポタッ...

須藤(ん?ペッドボトルに穴が...おかしいな)

ペッドボトルの側面に穴が空いてあり、そこから黒い液体が漏れ出し始めていた

須藤(まさか...ペッドボトルが溶かされた?嘘だろ?この物体は一体...)

須藤(なんだか嫌な予感がする。このまま黒い液体の痕跡を追って行っても良いのか?プラスチック、ポリエチレンテレフタラートを溶かすほどの液体を有する生物なんてそうそういないはず...もしかしたら地球外生命体の可能性だってある。どうする?)

ターニングポイント(AP残り1
1.帰宅する
2.痕跡を追い続ける
3.佐藤に連絡する
4.警察に連絡する
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(嫌な予感がするが跡を追ってみよう。もしかしたら未確認生物の発見者として有名になれるかもしれない!)

須藤は決心して採取をやめ、ただ跡を追う事にした
しばらく跡を追っていると前方に黒い動く物体が見えた。黒い物体はスライムのような形をしており、草に体を擦りつけながら移動している

須藤(生き物...だよな?でもあんな生物は見たことが無いぞ。宇宙船から出てきたよな?もしかして本当に地球外生命体なのか?)

パキッ!

須藤がさらに近寄ろうとした所、足元にある枝を踏んでしまい音が鳴った。黒い物体はその音に反応し体を一瞬だけピクッと震わせ、須藤の方へ移動し始めた

須藤(しまった!こちらに気づかれた!)

ビュンッ!

驚くほどのスピードで接近してきた黒い物体は須藤に飛びかかる。須藤はそのスピードに反応できず、体が硬直してしまっていた
その隙を逃さず、黒い物体は須藤に飛びかかり体に付着する

須藤「くそっ!離れろっ!」

手で黒い物体を払いのけようとするが黒い物体は難なく服の中に侵入する。これはマズイマズイと焦る気持ちと裏腹に体の血の気が一気に引いていく。急いで服を脱ごうと服を掴んだ瞬間、彼の意識はそこで閉じた

しばらく経つと倒れていた須藤は急に目を覚まし、帰宅した

18:00 自宅

須藤「ただいま」

須藤の母親「どうしたの悠?ボロボロじゃない。早くお風呂に入っておいで」

須藤「いや、先にやる事がある」

須藤の母親「やる事?」

須藤「ああ。世界征服ってやつさ」

須藤の手が禍々しい形の黒い触手になり母親に襲いかかった

be invaded end


記録してある所から再スタートできる
1.7/1 13:00から再スタート
2.7/2 13:00から再スタート

安価下

記:7/2 13:00 自宅 リビング


須藤(見物客も多いだろうし混む前に行かないと。スマホと財布、それとポカリを持って行くか)

バタンッ


13:50 ベイル草原


見物客「」ガヤガヤ

須藤(すごい見物客の数だ。これじゃあ宇宙船は見れても宇宙飛行士を見るのは難しいかもな)

そう須藤が思っていると隣の2人組の話し声が聞こえてきた

見物客A「火星には絶対に生物はいたって!」

見物客B「もしいたのなら何故今は活動してないんだ?」

見物客A「それは...氷河期とか?が原因で凍ってるんだよ!」

見物客B「凍ってるねぇ...ならうまく解凍すれば生きたままを見れるってわけか」

見物客A「そうそう!虫類が難しくても細菌類ぐらいは見つからないかなぁ」

見物客B「細菌類ってどんな趣味だよ...」

須藤(細菌類か...)

キラッ

須藤(ん?あれは宇宙船か!)

宇宙船と思わしき白い点のようなものが空から現れ、見物客が賑わい出す。その点のようなものは段々と時間が経つにつれて大きくなり、肉眼で宇宙船だとわかるまで近づいてきた

パラシュート「」パッ!....フワフワ

須藤(ああやって着陸するんだな。流石に飛行機みたいには行かないか)

宇宙船「」バスッ!!ズザザッ!

宇宙船は丁度、須藤から約800m先の場所に着陸したが距離があるのと前の見物客のせいでよく見る事が出来なかった

須藤(無事に着陸出来たみたいだ。だがちょっと...ここからじゃよく見えないな)

ターニングポイント(残りAP2
1.無理やり前に出る
2.しばらく待つ
3.帰る
4.スマホのカメラ機能を上手く使ってみる
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤はスマホのカメラモードで録画を開始し、スマホを頭上へと掲げた

須藤(これならちょっとは見えるか?)

スマホの画面を見るとそこには宇宙船から降りてくるクルーをギリギリ確認する事が出来た

見物客A「ジェームだっ!こっちに手を振っているぞ!」

見物客B「あっ!田中さんも降りてきた!やっぱりカッコいいわねー!」

前方にいる見物人が騒いでいたがズームで撮ってるとはいえ800mほどの距離があるため細かい所まで見ることは出来ず、彼は少し不満だった

須藤(もっと近くに寄れれば良い感じなのにな。でもここからじゃこれぐらいしか出来ないか)

後方にいる見物人は何も見えず、須藤よりも悶々としていた

見物客C「くっそーここからじゃ何も見えない」

見物客D「ダメだ。もうすぐ車に乗っちゃうって」

しばらくすると宇宙船のクルー達は迎えの車に乗り、何処かへ行ってしまった

須藤(くそっ、しっかりとジェーム達を見たかったな)

そう思っていると整備員と思われる一団が到着し、宇宙船の回収作業をし始めた

トラック「」ブロロ...

整備員「今から宇宙船の回収作業を行いますー!機密があるので申し訳ありませんがここから立ち去ってくださーい」

須藤(まあそりゃあそうか。でもちらっとみる程度なら...)

宇宙飛行士にしか興味のない見物人は帰り始め、前の様子が見えるようになっていた

須藤(チャンスだ!)ダッ

須藤が前方に向かおうとしたその瞬間
宇宙船の回収作業をしていた整備員の1人いきなりが倒れた

整備員A「」ビクンビクンッ!

整備員B「おい!どうした!泡を吹いてるじゃないか!誰か早く救急車を!」

見物客「」ザワザワ

急な出来事に周囲が驚く
その様子は須藤にも伝わっていた

須藤(整備員が倒れた?持病か?)

須藤が前方に出ようとしていたが野次馬達が前に集まり始め、そのチャンスを失った

ターニングポイント(AP残り2
1.しばらく待つ
2.帰る
3.佐藤に連絡する
4.無理矢理前に出る(AP1消費
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(どうせ俺には関係のない事だ。帰るか)

須藤は騒ぎになっている見物人を横目にそこから立ち去った


17:00 自宅 2F

ニュースキャスター「次のニュースです。火星の調査をしていたラダマンテュス5号が無事帰還しました。調査結果は近日発表する予定だそうです」

須藤(調査結果か...火星に生物がいたって事になればtwitterやテレビは盛り上がるだろうな。佐藤の場合は...興奮すること間違いなしだ)

ニュースキャスター「続いてのニュースです。本日14:10頃、ベイル草原で宇宙船の回収作業をしていた整備員が急に倒れ、救急車が出動するほどの騒ぎが起きました。整備員は宇宙船を見物していた一般人による心臓マッサージにより一命を取り留め、現在はオーヤマ病院に入院しています」

須藤(心臓マッサージって...心臓が止まったって事だよな?あの騒動は結構おおごとだったのか)

須藤はTVをしばらく見た後、夕飯を食べ風呂に入り23:30には就寝した



24:00

夢の中で誰かの声が聞こえる。それは女の声だった
何かを伝えようとしている、と須藤は理解した

地...きたのは...ィ.........と......生...体
奴は...間......を乗っ......力.........
ま...現......学では............ない...謂...能...を.........る
...のお......太刀......は出...ない
機......待...

記:7/3 8:00 自宅 2F

須藤が目を覚ますと服が汗で湿っていた
それは寝起きの気分が落ち込むのに十分な理由だった

須藤(夢のあいつは一体...どこか懐かし様な気もするし、いつも聞いていた様な気もする...)

だが須藤は友達が少なく彼女もいたことがない。特定の女と仲良くした記憶は母親以外一切なかった

プルルルップルルルッ

スマホの着信音が部屋に鳴り響く。佐藤からの連絡だった

須藤「はい、もしもし佐藤か?こんな朝早くから一体どうしたんだ?」

佐藤「今日暇か?」

須藤「特に予定は無いが...」

佐藤「なら釣りに行かないか?ベイル草原近くのスォーム湖に行く予定なんだ」

須藤(スォーム湖は確か今の時期だと沢山の魚が入れ食いで釣れるスポットだったな)

ベイル草原の北東にあるスォーム湖は現地住民でもなかなか知らない場所にあり、須藤たちにとって釣り場の穴場だった


ターニングポイント(AP残り3
1.誘いを受ける
2.誘いを断る
3.宇宙船の着陸跡を調べる
4.逆にネットゲームを誘う
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤「わかった。行くよ」

佐藤「良いねぇ!それじゃあ12:00に現地集合で!」

プツンッ

佐藤0(親友)

佐藤からの電話を切り、須藤は釣りの準備を始めた


11:00 ベイル草原

待ち合わせの時間よりも少し早めに着こうと、既に家を出ていた須藤はベイル草原を歩いていた

須藤(確かここが昨日宇宙船が着陸した場所だよな)

宇宙船は既に全て回収されていてその姿は一片たりとも無かった。そよ風が須藤の肌を撫でる。その風に微かな柑橘系の匂いを感じた

ガサガサッ!

須藤(なんだ!?ここの草むらに何かいるぞ?)

須藤は草むらの何かがいるのに気づき、草をかき分ける。そしてそこにあったのは500円玉だった

須藤(お金?拾っておくか?)

ターニングポイント(AP残り3
1.拾う
2.拾わない
3.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(気味が悪いし拾わないでおくか)

こんな所に500円玉がおかしいと思い須藤は500円玉を拾わなかった


11:30 スォーム湖

スォーム湖に着いた須藤は周りを見渡す。静かな雰囲気で須藤以外誰もいない様子だった。水は透き通っており魚がいる気配があった

須藤(よし、着いたな。まずはシャベルで餌を確保しよう)

スォーム湖の近辺は腐葉土が多くミミズが多く生息している。須藤はそれを狙い、釣り餌にするつもりだった
ザクザクとシャベルを地面に刺し掘り起こす。すると早速大きなミミズを発見した

須藤(結構大きいな。この調子で佐藤の分まで集めといてやるか)

数十分後、餌用の箱にうじゃうじゃと大量のミミズが入れられる頃には須藤は少しの疲労を感じていた

須藤(疲れたけど沢山とれた...でもこのミミズを見ていると少し申し訳ない気もするなぁ。身勝手な目的で他の生き物の命を使うなんて冷静に考えたら外道じゃないか?)

少し思案する。しかし世界にはそういった行動はむしろありふれており、豚や鳥、牛は食される目的で育てられているし、植物の場合はより顕著だ
だがそれは世の理であり、簡単に言うと弱肉強食である。生物である以上、逃れられない真理だと考える

須藤(.........ここの湖に生息している魚はミミズを使うとすぐに食いつく。でも擬似餌だとなかなか時間がかかるんだよな。どうする?今回はミミズは無しで行くか?)


ターニングポイント(AP残り3
1.ミミズを釣り餌として使う
2.ミミズを土に戻す
3.佐藤と相談してから決める
4.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤はミミズ達を逃した

???共生への道+2

須藤は何故明確な理由も無しにこんな行動に出たのか
不思議に感じていたが後悔は感じなかった
佐藤が来るまで残り10分程度。少し疲れもあって須藤は樹の下で休み始めた

須藤(眠くなってきたな...)

しばらくするとスースーと寝息をたて須藤は寝てしまった


夢の中でなにかが問いかけてくる
人間が話すような口調ではなく、意味合いだけが伝わるテレパスのようなものだった

何故逃す?
強者は弱者の命を自由に扱える権利を持っている
だからどう使おうと間違いではない
餌に使えば簡単に自分の欲求を満たせるのだろう?
人間は他の命を自由に扱ってきた
だから殺せ。欲望のままに...


佐藤「おーい。起きろー」

佐藤が寝ている須藤を起こそうとするが、須藤は起きずに苦悶の表情を浮かべていた

佐藤「仕方ねーな...」

佐藤は起こすのを諦め、1人で釣りを始めた


13:00

須藤「う、うーん。ふぁああ...よく寝たぁ」

佐藤「お、やっと起きたか」

須藤「おぅ...ごめん。眠くて眠ってたよ」

佐藤「うなされてたけど大丈夫か?」

須藤「ああ...ちょっとよくわからない夢を見てな」

須藤はバックから釣り具を用意し、2人で釣りを始めた
擬似餌を使った釣りはなかなか上手くいかず、4時間かけても釣れた魚は1匹で2人は少し不満だった

17:30

佐藤「そろそろ暗くなってきたし帰ろうぜ」

須藤「そうだな。でも結局1匹しか釣れないなんてなぁ...しかもかなり小さいやつ...」

佐藤が持っているバケツの中には小さい魚が元気そうに泳いでいる。釣ったのは須藤だったが佐藤がウンディーネと勝手に名付けようとしていた。しかし佐藤はサラマンドラーと名付けようといて、2人の間で名付け親のバトルが行われている話はどうでも良いので割愛する

佐藤「しゃーない。こんな時もあるって。にしても何でミミズを使わなかったんだ?あれを使えば楽だったのに」

須藤「ミミズを使う気分じゃなかったんだ。正直俺にもわからん」

佐藤「ふーん。まあいいけど」

須藤「そういえばここにくる途中、500円玉を見つけたんだ。ちょっと違和感を感じて拾わなかったんだけど」

佐藤「500円玉?なんだよ勿体無いじゃん。悠が拾わないならオレが拾っちゃおっかな。どこに落ちてあったのか教えてくれよ」

須藤「ああ、それはな...」


ターニングポイント(AP残り3
1.教える
2.教えない
3.誤魔化す
4.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤「場所はな...あれ?どこだったっけ?」

佐藤「おいおい、忘れちまったのか?」

須藤「...ごめん。完全に忘れたよ。それにネコババなんて良くないって」

佐藤「まあ、それもそうか。ちぇっ、帰りにラーメンでも食べようかと思ってたのになぁ」

空が暗くなり出し、2人は急いで釣り具を片付ける

佐藤「よしっ。行くか」

須藤「ああ...」

スォーム湖を出て、ベイル草原に入る2人
昼に来た時よりも濃い柑橘系の匂いが漂う

佐藤「なぁ...なんか匂わないか?シーブリーズ的な」

須藤「俺も思った。柑橘系の匂いだよな?」

佐藤「匂いが服に着かなきゃ良いが...」

須藤「ん?どうしてだ?」

佐藤「みーちゃんは柑橘系の匂いが嫌いなんだ。だから匂いが服に着くと嫌われちゃうんだよ...」

須藤「じゃあ早めにここを抜けないとな」

佐藤「そうだな。急ぐぞ!」

2人競争しているように小走りでベイル草原を抜けた


19:00 自宅 2F

プルルルップルルルッ

須藤「はい、もしもし?佐藤か?」

佐藤「はぁっはぁっ...今っ、大丈夫かっ?」

須藤が佐藤からの電話に出る。どうやら佐藤は息切れを起こしているらしい

須藤「どうした?何があった?」

佐藤「みーちゃんがっ、いないんだ!」

須藤「え?猫なんだからぶらついているだけなんじゃないか?」

佐藤「いや、みーちゃんは必ずご飯を食べるために出かけるにしても19:00には必ず家にいるんだ。でも今日に限ってどこにもいない...それで今探してるんだけど...すまん!探すのを手伝ってくれないか!?」

須藤(もうこんな時間だし探すのも大変そうだ...でも佐藤の頼みだし...)


ターニングポイント(AP残り3
1.探すのを手伝う
2.手伝わない
3.探さなくてもどうせ戻ってくると説得する
4.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤「わかった。探すのを手伝うよ」

佐藤「本当か!?助かる!」

須藤は身支度を整えて外に出た
外は静寂で少し不気味に感じた
須藤は佐藤の家の周辺をくまなく探したが何も見つからなかった

21:00

須藤(これだけ探して見つからないなんて...本当にどこに行ってしまったんだ...)

須藤は疲れてバス停の横にあるベンチで休んでいる
周りはすっかり暗くなっており、これ以上探すのは無駄かも知れないと考えた時

佐藤「おーい!悠ぅっ!!」

佐藤が遠くから声をかけてくる

須藤「どうした?見つかったのか?」

佐藤「悠!見つかったよ!みーちゃんが見つかったんだよ!」

須藤「本当か!?どこにいたんだ?」

佐藤「フォーカス病院の近くらしい。母さんが見つけてくれたんだ」

須藤「フォーカス病院?結構遠いところじゃないか。どうしてそんな所に」

佐藤「俺にもわからん。とりあえず俺の家に近いし一旦来てくれ」

須藤「ああ、わかった」

待つこと十分、猫を連れた佐藤の母親が家に着く

佐藤の母親「ごめんねぇ。みーちゃんを探してくれたんでしょう?」

須藤「い、いえ。困った時はお互い様ですし」

佐藤「いや、本当に助かったよ。ありがとうな」

佐藤+1(親友)

須藤「どういたしまして。それじゃあ俺はもう帰るよ。また明日、学校でな」

須藤が家に帰ろうと佐藤の母親の横を通る。抱えられている猫はとても怯えていて、何かから逃げたい様子だった

須藤(ん?柑橘系の匂い...?)

須藤は少し不思議に思ったがそのまま帰宅した

22:00 自宅

須藤が帰宅する。ドアを開けそのままリビングに向かう。しかしリビングに人の気配はなかった

須藤(あれ?母さんと父さんは?)

家中くまなく探したが須藤の両親は見つからなかった

須藤(おかしい。外には車がある。って事は歩いて外に行ったってことか。でもどうして...)

須藤はリビングのソファーにもたれ掛かり、一息をつく

須藤(...コーヒーでも飲んで落ち着こう)

須藤はヤカンでお湯を沸かし、マグカップにインスタントコーヒーの粉末を入れる。そして熱湯を注いだその時

マグカップ「ギィィィッ!!?」

突如としてマグカップだったものが変形し、黒い物体に変わった。それは須藤が生まれてきて一度も見た事のない生物で、とても地球生物とは思えないような形と声を発した

須藤「うあっ!?なんだこいつ!」

???「ギギギギィィ...」

黒い物体はどうやらこちらの様子を伺っているようであるが、少し動きがぎこちない

須藤(ど、どうする?逃げたほうがいいのか?それとも捕まえる?)


ターニングポイント(AP残り3
1.外に逃げる
2.なんとかして捕まえる
3.なんとかして殺す
4.対峙したまま動かない
5.任意の行動

安価下

須藤(一か八か...呼びかけてみるか)

須藤「お前は一体なんなんだ?。どうしてここにいる?」

須藤は怯えながらも黒い物体に話しかける

黒い物体「ギギギギィィ.....ギィ?」

黒い物体は須藤に話しかけられ、固まる。どうやら話しかけられたのを認識しているようだった

須藤(少しは知性がありそうだな...)

黒い物体「...ギィィッ?...グッッ!?」

突如黒い物体の様子が急変する。瀕死のアリのようにのたうち回り、悲痛な鳴き声を発している

須藤「な、なんなんだ急に!」

黒い物体「ギィッ!ギィッ!ギィィィッ!!........」

そして黒い物体は活動を停止した。辺りには黒い液体が所々に付着しており、部屋中に柑橘系の匂いが充満している

須藤(この匂い...たしかベイル草原と佐藤の家で...)

シンキングタイム
1.黒い物体の特徴
2.次にどこに何し行くべきか

安価下(1と2の答えによって今後の行動が変化)

須藤(こいつはマグカップに擬態してたって事は他の物にも化けれる可能性が高いな...それとこの鼻に付く柑橘系の匂いも特徴的だ。でもなぜ急に苦しがったんだ?その前にした行動を思い出してみよう。まずコーヒーカップにインスタントコーヒーを入れてお湯を注いだ...そして擬態が解け、声をかけた...この辺りに何かヒントがありそうだ)

須藤が考え事をしていると横たわっている黒い物体が徐々に小さくなっていく

須藤「え?どうなってるんだ?」

黒い物体はどんどん小さくなっていく。最後には柑橘系の匂いだけを部屋に残し、塵一つ残らず消え去ってしまった

須藤(夢でも見てるのか?多分疲れているんだ...両親の事も心配だけど大人だし、多分大丈夫だろう。早く寝たい...)

須藤は寝る準備とを整えて就寝した


記:7/4 7:00 自宅 2F


朝日が部屋に差し込み須藤はその眩しさによって目覚めた。時計を見ると7:00でそろそろ学校に行く準備をしなくてはいけない時刻だった

須藤「ふわぁぁ...朝か...」

須藤は身支度を整えて下に降りる。しかしリビングには人の気配ない

須藤「あれ?母さん?父さん?」

いつもならコーヒーを飲んでいる父親がテーブルに座って母親はキッチンで朝食を作っている。しかし今日はそれがなかった

須藤(嘘だろ?昨日から帰ってないってことか...っていう事はどこに...)

スマホの着信履歴には何もなく置き手紙もない。須藤は急に不安になった


ターニングポイント(AP残り3
1.学校に行かず両親を探す
2.学校に行かず佐藤に頼んで一緒に両親を探してもらう
3.学校に行く
4.家で両親の帰りを待つ
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤「いやいやいや、おかしい!なんで親からの連絡がないんだぁぁぁ!!朝のっ!飯がっ!食べられないだろぉぉ!」

須藤はずっと何も食べていなかった為、無駄にキレやすくなっていた。まるで興奮状態の猿のように

須藤「オウラッ!!オウラッ!」

須藤はおもむろに冷蔵庫を開け、何もない事を確認すると閉めて、また開けて閉めた

須藤「イラッイラッ!スル!!」

須藤は元凶が連絡の来ないスマホのせいだと致命的な推理をし、スマホを渾身の込めた右ストレートでテーブルごと叩き割った

須藤「アアアアッッ!!セイヤッ!」

須藤の手には血がべっとりと付着していたが、本人は興奮のあまり痛みは感じなかった

十分後...

須藤(どうしてこんな事をしてしまったんだ...)

賢者モードに入った須藤は自分のした事にとても羞恥していて、どこかに引きこもりたい気持ちでいっぱいだった

須藤「はっ!そうだ!母さん!父さん!!」

須藤は現状を再確認する。これからの自分のしなくてはいけない事を決めなくてはならない


ターニングポイント(AP残り2
1.学校に行かず両親を探す
2.学校に行かず佐藤に頼んで一緒に両親を探してもらう
3.学校に行く
4.家で両親の帰りを待つ
5.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤(こんな時に学校には行ってられないな。母さん達を探さないと...)

須藤は探す事を決心し家を飛び出した


8:00 自宅周辺


須藤(まずは...コンビニ、そして公園...そういえばスマホぶっ壊したせいで勤務先に連絡できないな...クソッ!ヤケを起こさなければもっと効率的だったのに!勤務先は遠いから一番最後にしよう)


8:10 コンビニ

須藤が店内に入るとてろんてろんと音がなり、店員が挨拶をかけてくる

店員「せっせっせぇー!」

須藤(......いないか。あっ、週刊ジャンポの新刊が出てるじゃん。BOTORUの続きが気になってたんだよなぁ!)

須藤はジャンポを手に取り、数十分立ち読みをした


8:30


須藤「はっ!いかんいかん。そろそろ行かないと」

店員「あしゃっしゃー!」


9:00 公園


犬「ワンッ!ワンッ!グルルルルッ!」

須藤「おーポチ!元気してたかー」

須藤はポチ?に幾度となく吠えられている

ポチの飼い主?「ポチちゃうわ!パッチポッチという大変めでたく可愛い名前が...」

須藤はポチの飼い主の言う事を無視して公園をくまなく散策する。しかし両親はおらず、道のど真ん中にあるパッチポッチのクソデカい糞だけが目に付いた

12:30 母親の勤務先


須藤の母親はポルーンという化粧品メーカーに勤めていて、そこの生産管理の仕事を任されていた
須藤は受付の女性に母が来ていないか尋ねた

受付の女性「え?須藤さんですか?今日はまだ来ていませんが...」

須藤「そ、そうですか。失礼します...」

須藤は少し落胆したがすぐに父の勤務先へと足を運んぶ。父の勤務先はフォックスバーゲンという車メーカーの工場だ。どうでもいい話だが須藤は個人的にフォックスバーゲンのエンブレムを気に入っていた


14:00 工場


須藤が工場に着いたが不自然な事に人の気配がない。工場の設備も稼働していなかった

須藤(おかしい...どうして誰もいないんだ?)

辺りには少し柑橘系の匂いがしており、須藤はあの黒い物体が工場に潜んでいる事を感じ取っていた

須藤(この匂い...この工場のどこかにあいつがいるのか?)


ターニングポイント(AP残り2
1.工場にいる黒い物体を探す
2.警察に事情を説明する
3.家に帰り某掲示板で知っている情報を拡散する
4.任意の行動(AP1消費

安価下

須藤は突然サイコパスに目覚め、工場を火の海にしようとしたが不燃性のものが多く、燃料も十分になかったため断念した

???共生への道+1

須藤(こんな事をしている場合じゃないな...信じてもらえるかわからないが警察に事情を話してみよう)

須藤は警察に電話しようとスマホを取り出すがパックリと割れているため使えなかった

須藤(せやった...確か交番が駅の近くにあったはず。そこに行くか)

一番近い駅はここから徒歩2時間の場所にあり、なかなか時間がかかったが口笛を吹きながら須藤は歩いた


16:00 駅近くの交番


須藤「すいませーん」

極太眉毛が繋がってるポリ「今良いところだからまてっ!」

須藤が交番の中に入るとゴツい体をした警官がテレビに釘付けになっていた。どうやら競馬の中継を見ているようだった

極太眉毛「あああっ!!糞!!大負けだよ!!」

極太眉毛の買った馬券は外れたようで怒った表情をしながらこちらを見てきた

極太眉毛「何見てんだよ!」

須藤「え、えっとぉ...黒い物体がマグカップに...」

須藤は極太眉毛にこれまで起こった事情をかいつまんで説明する。時折鼻をほじくっていてこれでも警官なのかと須藤は感じていた

極太眉毛「ほおほお。黒い物体ね...」

極太眉毛は少し思案した後にニヤリと笑う

極太眉毛「君ぃ...その話、他の誰かにしてないだろうな?」

須藤「ええ...あなたが初めてです」

極太眉毛「そうか!良くやった!安心していいぞ!後はワシがなんとかする!」

須藤(本当に大丈夫かなぁ...)

須藤は疑心に溢れていたが自信に溢れる極太眉毛の姿を見て頷くしかなかった

18:00 自宅 1F

須藤は帰宅したが両親は戻っていなかった

須藤(本当にどこに行ってしまったんだ...俺はこれからどうすれば...)

須藤が不安に駆られていると玄関のチャイムが鳴る
テレビドアホンを確認すると扉の前に立っていたのは佐藤だった。須藤はすぐに玄関に向かった

須藤「やあ。佐藤じゃないか。どうしたんだ?」

佐藤「おいおい。学校を休んでどうしたんだよ。連絡も返さないし...」

須藤「えっと...スマホは事故でぶっ壊れちゃってな。佐藤、実は今俺は大変な状況なんだ」

須藤は佐藤に現在の状況を説明する。佐藤は真剣に聞いてくれていた

佐藤「そんな事が...それにお前の話を聞いていくつか俺にも心当たりがある。そのうちの一つは最悪な事かもしれないが...」

須藤「最悪な事?どんな事だ?」

佐藤「それは俺の母親が...」

佐藤が何かを言いかけた時、佐藤の背後から須藤の両親が現れた

須藤「母さん!父さん!今までどこに行ってたんだよ!」

須藤の母親「どこって旅行だよ旅行。あんたには黙ってて悪かったねぇ。ほら、お土産だよ」

そう言って千葉県産の落花生の袋を渡してくる
それと同時に微かに柑橘系の匂いを感じた

佐藤「!!!...悠、ちょっとこっちに来てくれないか?」

須藤「ん?ああ...」

佐藤と須藤は須藤の両親から距離を取る

須藤「どうしたんだ?」

佐藤「すぐにここから離れるんだ!」

ターニングポイント(AP残り1
1.離れない
2.離れる
3.事情を聞いてから離れる
4.任意の行動(AP1消費

安価下

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